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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■037 pseudoscience
つまり彼らはサリン事件前年から、教団の本拠地を上九一色付から、『竹内文書』に登場する飛騨高山の奥山に移転しょうとしていたのである。そして鉱物を集積し水質検査をしていたことなどから連想されるのは「ヒヒロロイカネ」の探索であり、かつそれがウラン鉱に結びついていった道筋・・・・
現在中田清秀は彼の元に集合した元オウム信者たちと「教団の一部の人がやったことは悪いが、尊師の教えは正しい」とする立場のいわゆるオウム真理教「修整型」と呼ばれる団体を構成し、飛騨高山地方のあちこちに住居や目的の定かでない山林を次々購入、地元住民たちの警戒感を強めさせている。
昨年中、私は中田に面談した。印象深く覚えているのは、離婚した彼の妻(現在は同居)が次々に口走る古史古伝であり、はたまたビラミッド、UFOまでもちだす和洋折衷オカルト雑学の”博識”ぶりであった。
《神話ともおとぎ話ともなんともつかない文字通りに荒唐無稽な物語である。こんな有力な証拠があるのに博士たちに精神鑑定を頼むなんて裁判所も警察もどうかしている》
これはオウム事件についての文章ではない。
昭和十年に起きた「第二次大本教事件」について、ジャーナリストの先達大宅壮一が「日本評論」という雑誌に書いた「大本教弾圧是非」という論文だが、これを今回のオウム事件批判として発表しても、誰も怪しむものはいないだろう。
日本人は半世紀を過ぎても同じことを続けている子供のような国民とも言えるし、宗教はいつも「荒麿無稽な物語」によって支え続けられているといえるのかもしれない。しかし、私も含め、通常の社会生活から拒まれていると感じる者、あるいは世に受け入れられていないと嘆くもの、孤独の極みにある者――すなわち宗教を必要とする者にとって、ある種の物語は必要不可欠であると言い換えることもできる。
(後略)
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11月26日(水)
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