ID:104448
暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■039 pseudoscience
 意字(表意文字)と音字(表音文字)とがある。音字は、さらに二つにわかれる。一つの文字が音節を表すのを『音節文字』とし、一つの文字が単音を表すのを『単音文字』とする。日本語の仮名や梵字は音節文字であり、ローマ字は単音文字である。ハングルは単音文字であるが、これを組み立てて音節文字のようにして用いている。
【文字の起源發達】P105-106(原文のママ)
 文字は、事物そのものを示す爲の記號又は圖畫から發生したものである。まだ文字の無い時にも、或物の形を寫してそのものを示し、又或符號を書いて或事を示した。その形その符號は、その事物自身を直接に示すのであって、その事物を表はす言語とは關係が無かったのであるが、その形その符號がその事物を示す處から、同じ事物をさし示す言語との間に關係が生じて、その形や符號が、その事物のみならず、これを表はす言語をも示すやうになって、はじめて文字となったのである(例へば、目そのものを表はした形が、「メ」といふ語を表はすやうになって、はじめて「目」といふ文字になった)。それ故、最初に出來た文字は、事物の觀念を表はす文字即ち意字である。意字は無論音をも表はすが、意字がその意義にかゝはらず、唯言語の音を表はす爲にのみ用ゐられるやうになって、はじめて音字が出來るのであるが、意字は意義を有する言語の單位を表はすもので、普通の場合單語を代表するものであり、單語の音の形は音節から成立ってゐるのが常であるから、意字から變じてまづ出來た音字は音節文字であり、その音節文字が更に變じて單音文字が出來るのが、文字發達の一般原則である。
【日本に於ける文字の種類】P106-108(原文のママ)
 我國には古く文字が無かった。漢字が傳はつて、はじめて文字を學び、遂にこれで日本語をも寫したが、後には漢字から假名が出來て、以後漢字と假名とが永く用ゐられた。又印度で用ゐられた梵字が僧侶の手で支那から傳はつたが、これは梵語を書く爲に用ゐられ、日本語としては、間々人名を之で記すものがあつた位である。又ローマ字が西洋から傳はり、之で日本語を書く事もあるが、特殊の場合に限られてゐる。かやうに、我國に用ゐられた文字は、すべて外國の文字か、又はそれから發生したものである。
 しかるに、これ等の外に日本固有の文字があつたといふ説がある。所謂b代文字がこれである。これは江戸時代の一部の國學者b道家の間に唱へられたもので、日文(ヒフミ)、秀眞(ホツマ)、天名地鎭(アナイチ)其他種々のものがあるが、これらはb代からあつたものとは到底信ずることの出來ないものである。平田篤胤はb字日文傳を著して、日文だけを信ずべきものとし、他は疑はしいとした。然るに、日文は對馬の阿比留家に傳はつたといふもので、文字の構成を見ると、單音文字を組み立てて音節をあらはすもので、その形は朝鮮の諺文に酷似してゐる。二三の例を示せば、
(図は省略)

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11月24日(月)
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