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暴かれた真光日本語版
by 日記作者
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■028 Dlogan
そしてそれらの精神的統制は時に、組み手の私生活にまで及びました。道場のある夫婦が、結婚生活相談所(結婚生活において有意義なコミニュケーション方法を週末に勉強する)に通いたい旨を幹部に相談したところ、一方的に"行ってはいけない"という指導をされてしまったのです。もしそこに通っていたら、その夫婦の生活は改善されていたかもしれません。そのご夫婦は今は別れてしまいましたが・・・・とにかく、組み手の間では幹部は神様の代理である、幹部の指導は神様から直接下されるものである、と信じ込まれていました。
そして私たち夫婦の疑念が大きくなったのは、ジーンが同僚から世界宗教百科を見せてもらったときでした。そこには岡田光玉氏が、かつてS界救S教というやはり手かざしをする教団の信者であったことが書かれていたのです。 これは彼が1959年に最初に聞いた"手をかざせ"という神示と矛盾しています。実際には彼はそれよりもずっと前からこの手かざしという業を実践していたことになるのですから。また、この宗教百科によれば、S界救S教の創始者である岡田茂吉氏もやはり1926年に神示を受けていることが紹介されていました。
私たちはカリフォルニア地区の浄霊センターに話を聞きに行きました。そして、トップの幹部さんから、岡田光玉氏が実際に日本の支部で、信者として何年か在籍していたことを知らされたのです。そこで頂いた浄霊のパンフレットには、真光と同じような作法で信者の方が手をかざしている様子が紹介されていました。教義も本当によく似ています。それでも自分たちが教団から受けている洗脳が効果的に作用していたためでしょうか、結局それをしばらくの間、自己流に解釈して忘れることにつとめたのです。しかしこの矛盾は心の片隅から消えることはありませんでした。私たちはこの情報を自分たちだけの秘密にしておきました。何故なら教団は他の宗教の本は読まないように組み手には促していましたし、組み手同士で疑わしい行為があった場合は、幹部に報告するように言われていたからです。
それからしばらくして、私たちはバーバラ・ブレナンの"光の手"という本に巡り会いました。この本には手かざしが何故効果があるのか?その答えがあったのです。私たちはそのときに、神はこの力をすべての人間に与えてくださったことを理解し始めました。多くの宗教団体はこの力へ導くために、いろんな技術を使っているだけです。特に真光教団では、"神の光"は日本の教え主から御み霊を通じて与えられ、もし教え主が死ねば光も頂けなると研修会で説いているのです。
そのときには未だに教団からのマインドコントロールを被っていたわけですが、内心では疑いの気持ちが次々に沸き上がっていました。数ヶ月後、マイアミの浄霊センターに行き、岡田茂吉氏の自伝"光は東方よりT・U"、そして教義についての本"天国の礎"、計三冊を購入したのです。"光は東方より"によれば、御み霊のようなペンダントも、掛け軸の御神体も、無農薬農法も、元々はS界救S教の創始者である岡田茂吉氏が考え出したものであることが記されていました。救世教の教義は驚くほど真光のそれに似ていました。実際に受けてみた浄霊の作法も、真光の業によく似ていました。
そのころには次第に教団とは距離を置くようになっていきましたが、洗脳が強かったためか、完全に教団を辞めることはできませんでした。そして、○○真光の元上級幹部、ゲーリー・グリーンウッド氏が書いた本、"All The Emperor's Men"のコピーを手に入れたのはそのころでした。これを読むことによってパズルがすべて合わさるかのように理解ができました。ゲーリーの調査は徹底したもので、私たち夫婦には少しの疑問も残りませんでした。しかし、せっかく他の組み手さん達にこの本の内容を知らせてあげても、残念ながら無駄になるケースが少なくありませんでした。一部の組み手さん達はこの本の内容をひたすらあら探しして、結局著者を信用しようとしません。教団で受けた洗脳のためか、教義上の明らかな矛盾を直視できずに、ひたすら自分の体験と本の内容にある些細な違いにばかり目をやってしまうのです。
08月31日(日)
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