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龍神様のささやき
by 龍
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■花祭り
皆さん、「花祭り」という行事をご存知ですか?12月25日のイエス・キリストの誕生日は「クリスマス」として有名ですが、今日4月8日は仏様の誕生日、灌仏会(かんぶつえ)となり、別名、花祭りとも呼ばれます。

この灌仏という言葉は、仏像に香水(こうずい)を注ぎかけるという意味を持ち、仏様が生まれた時、龍が天から飛来して、香湯をかけたというお話に由来するものです。

花祭りの行事をしているお寺に行くと、誕生仏という天と地をそれぞれ人差し指でさした小さな仏様の像が、水の入った桶の中央に置かれており、柄杓で像に水をかけてお祝いするというものとなります。
またこの水は香水に由来し、甘茶という少し甘い味のするお茶で満たす事もあり、訪れた方は甘茶を頂く事もございます。

さて、仏様誕生の有名な言葉として、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」という言葉がございます。これは仏様が生まれてすぐ四方に七歩ずつ歩き、右手で天を指し、左手で地を指して述べた言葉となります。

その言葉を辞書などで引くと、「自分が最も尊い存在」と書かれている事からも、しばしば、自分が一番で周りの方はそれよりも下・・・というニュアンスで捉えられがちです。
しかし本当は、この世界の中で貴方というかけがえの無い尊い存在は一人である。だから皆が皆尊い存在であり、お互いの違いを理解し、認め合う事が大切という意味になります。

改めまして、貴方という存在はかけがえの無い存在。尊い命を持って今を生きていらっしゃいます。その気持ちを胸に、これからの頑張りや努力に繋げて頂ければ私もまた嬉しく思います。
04月08日(日)
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