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龍神様のささやき
by 龍
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■仕事を変えたい、仕事を辞めたい・・・
インターネットやテレビのCMなど、転職の広告をよく目にします。それに伴ったいくつかのアンケートを見ると、70〜80%以上の方が転職を考えた事がある、考え中という結果がございます。

誰でもやっぱり、今の自分よりもさらに評価してもらいたい、お給料や休日など待遇が良かったり、もっと自分に合った会社で働きたいと思われる方は多いようです。当サイトでも、お仕事に関するご相談を頂く事が沢山ありますが、今回は一つのお話をお伝えしたいと思います。



あるお坊様が町に滞在していた時、恨みを抱く一人の男が町の悪者を集めて、お坊様の悪口を言わせました。お坊様の弟子達は町で托鉢しても何も得られず、ただ誹謗中傷の声を聞くだけです。その時、弟子はお坊様に言いました。

弟子:「このような町に滞在する事はありません。他にもっと良い町があると思います。」

お坊様:「弟子よ、次の町もこのようであったらどうするのか。」

弟子:「また他の町へ移ります。」

お坊様:「弟子よ、それではどこまで行ってもきりがない。私はそしりを受けた時にはじっとそれに耐え、それが終わるのを待って、他へ移るのが良いと思う。弟子よ、仏は利益・害・中傷・ほまれ・たたえ・そしり・苦しみ・楽しみという、この世の八つの事によって動かされる事は無い。こういった事は間もなく過ぎ去るであろう」


上記にて、仕事のご相談を頂く事が沢山あるとお伝え致しましたが、今回のお弟子さんのように、「もっと良い仕事・職場があると思うのですが・・・。仕事を変えたい・やめたい」といったメールを多く頂きます。
そのお返事にて私がお伝えする事は、今の会社を辞めるにあたって惜しまれるような存在になる事。また、もうその場所で勉強できる事が無くなった時にはじめて、次の場所に移る事を考えて頂きたい状況がございます。

それは、例えば職場に嫌な人がいる、人間関係の問題や、仕事が嫌いだから・・・という、どこかマイナスでネガティブな考えを持たれたままでは、せっかく次の場所に移られても、以前に乗り越えられなかった問題が再度訪れ、また同じ事を繰り返し失敗してしまう恐れがあるからです。

それはお仕事だけに限らず、自分が納得できず、思い通りにならない環境や出来事においても同じ事が言え、以前の便りでもお伝えした、「周りを変える為には、まず最初に自分が変わらなければならない」という部分に繋がる面もございます。

わかりやすく、またご相談が多い事からも、仕事を題材にしてお伝えさせて頂きましたが、ご自身にある問題から目を背けず、また逃げてしまわずに、自分と向き合って一歩前に進まれるキッカケとなれば幸いです。
04月01日(日)
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