netidolママ活動記
野山 ぴさか
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 お空の物語

天地創造の日、神様は昼と夜、天と地を御造りになられました。
昼の天には太陽を御造りになられました。
夜の天には月と星を御造りになられました。
太陽と月と星はそれぞれ、美しく輝いていました。
中でも太陽は一際明るく地を照らすのでした。
その輝きに全ての動物たちが憧れていたのです。
勿論、人間も例外ではありませんでした。

それから数え切れないくらいの年月が過ぎました。
人間は太陽と月と星に憧れ続けています。
ついには空に輝きを作り出しました。
夜空に光の花を咲かせたのです。
しかし、それは一瞬の花でした。
美しく咲くものの、一瞬で散ってしまう光の花。
夜空に咲く花火でした。


7月15日 木曜日 午前6時22分
祖祖母が散らない花火になりました。
母の父の母。
私が生まれたときには既に七十歳を超えていました。
まるで歴史上の人物のような存在でした。
何でも知っているのにローマ字は読めなかった。
編み物が得意で、ほどけたマフラーも直してくれた。
年月って、いつの間にか経ってしまうものなんですね。
ずっと、昔のままでいて欲しかったのに。
恩返しができる年齢になったら、天に昇ってしまうなんて。

生命って、次へ次へと慌しくし過ぎるんです。
もう少し、待ってくれたら・・・。
待ってくれても、結局変わらなかったのかもしれません。
きっと、空の上から見守ってもらってるんだ。
また、恩返しができないね。

2004年07月19日(月)



 祖祖母(ばぁば)

ばぁばはいつも笑ってくれた。
私がワガママを言ったときも、泣いてるときも。
家の中を走り回ってた頃。
店屋物が一人前食べられなかった頃。
近所のプールに行ってた頃。
あの頃は毎日のように遊びに行ってたね。
最近は会いに行けなくてごめんなさい。
この前に家に行ったのは成人式の日だったね。
お土産の小さな手鏡、まだ持ってる?
多分、私からの最初で最後のプレゼント。
ごめんね…何もしてあげられなくて。
私の結婚式にも出席してほしかったんだよ。
大学なんてやめて結婚しちゃえばよかったかな。
少しだけ後悔してる。
でも、ばぁばは責めたりしないんだよね。
私がいけなくても、いつも笑って慰めてくれる。
そんなばぁばが大好きだよ。
今までも、これからも。

ぴさかの祖祖母は現在入院中です。
病院の先生によると今晩がヤマだそうです。
ずっと元気でいてほしいけど、運命なのでしょう。
願わくば、幸せな人生だったと思っていてほしい。

2004年07月14日(水)



 M.C.Escherに捧ぐ

某デパートにてエッシャー展を見てきました。
錯視画像、いわゆる「騙し絵」が有名。
水が流れつづける「滝」の絵は教科書にも載ってるよね。

絵画を見るのは好き。
でも、芸術が分かるわけでは無いと思う。
作者さんの世界に入っていく感覚が好き。
何を見ていたんだろう?
何を考えていたんだろう?
そう思うだけでも楽しい。
違う人が違う場所、違う時間に見たものを感じる。
そういう感覚が好きなのだ。

絵は写真じゃ無いから正確では無い。
だから「人の心」が入ってくる。
「心」ほど抽象的なものはない。
表しても表しきれないだろう。
その表れの一端を絵画として見ている。

ココまで書いて、芸術家って凄いと思った。

2004年07月03日(土)
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