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■ お空の物語
天地創造の日、神様は昼と夜、天と地を御造りになられました。 昼の天には太陽を御造りになられました。 夜の天には月と星を御造りになられました。 太陽と月と星はそれぞれ、美しく輝いていました。 中でも太陽は一際明るく地を照らすのでした。 その輝きに全ての動物たちが憧れていたのです。 勿論、人間も例外ではありませんでした。
それから数え切れないくらいの年月が過ぎました。 人間は太陽と月と星に憧れ続けています。 ついには空に輝きを作り出しました。 夜空に光の花を咲かせたのです。 しかし、それは一瞬の花でした。 美しく咲くものの、一瞬で散ってしまう光の花。 夜空に咲く花火でした。
7月15日 木曜日 午前6時22分 祖祖母が散らない花火になりました。 母の父の母。 私が生まれたときには既に七十歳を超えていました。 まるで歴史上の人物のような存在でした。 何でも知っているのにローマ字は読めなかった。 編み物が得意で、ほどけたマフラーも直してくれた。 年月って、いつの間にか経ってしまうものなんですね。 ずっと、昔のままでいて欲しかったのに。 恩返しができる年齢になったら、天に昇ってしまうなんて。
生命って、次へ次へと慌しくし過ぎるんです。 もう少し、待ってくれたら・・・。 待ってくれても、結局変わらなかったのかもしれません。 きっと、空の上から見守ってもらってるんだ。 また、恩返しができないね。
2004年07月19日(月)
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