(SleepWalking)
風邪をひいた頭の
音を流しこみながら22時を歩く そばには誰もいないけれど とおくにだって誰もいないから 服の擦れる音 風が髪を撫でる音 あしおと 世界を酔わせて 冷たさは温度だけれど私が持っているものはなに? 透明な肌が水を求める まんなかが疼いて眠れない 耳が熱を持って 呟きが空に溶ける 思い出は耳に刻まれただけで
2009年04月26日(日)
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風が吹いても
倒れるな、立ち上がれ、今しかないんだ、復活は、
2009年04月02日(木)
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つづく
終わらない毎日を繰り返すだけの日々を 手放してしまえたらどんなに楽だろうか 惰性の中で呼吸をしていることは あまりにも馬鹿らしいよ はやく消えてしまいたい
そうは言っても消費し続ける 終わらない破壊を懲りずに続ける そこに意味なんてないさ ただ露呈しているだけ 自分の浅はかさを
失ったものを追いかけている もうとっくに見えなくなってしまったもの 大切だった気がするけど それが本当かさえわからない 愛しているなんて嘘かもしれない
これは間違いないのだと証明したい ただ安堵を得たいだけ それすら意味を持たないけど 理由をつけてしまいたい 何かを手に入れるための
2009年03月15日(日)
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とおくとおく
わすれたものにからめとられて 離れてはひきかえす それでも抜け落ちてしまうかなしみなど いっそ棄ててしまえば
2009年03月01日(日)
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あしたあなたが死んでも
きっと私は気付かないから 風が吹いて溶けてしまっても 私は気付けないから 生きているならひとこと まだここにいるよと言って 逢ってくれなくていいから まだ生きていると言って
2009年01月19日(月)
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目の前が白く遠のくけれど
よのなかには やさしいひとがいるのだな、と思った。 そばにいるわけでも 付き合いが長いわけでもない わたしの事情なんて知る由もない 逢ったこともないようなひとだけれど。
誰かにたすけてと言えない それなのに差し出される手を待っている ばかみたいな私にひとこと だいじょうぶ?と問う そのほんの少しのあたたかさが とてもとても、いとおしい。
見えない明日とか 聴こえない呼び声とか かわせない怒号とか 考えるだけで意識が飛びそうになるけれど もう少しだけ踏ん張って 立ってみようかと思う。
ありがとう。
2008年12月25日(木)
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記憶から抜け落ちた
追い続けたものをすっかり忘れてしまった 忘れたことに気付かずに泣いた
今どこにいるの あなたは一体どこにいるの
腕を伸ばして掻き毟る あったはずの体温は 朝日に透けて消えてしまったのか ひとつも温度は変わらない 私の体温のまま
全てを投げ捨ててきたのよ あなたが愛しくて 全てを殺していたのに あなた以外のものなんか なにも要らなかったのに それすら忘れてしまって
私のからだはどこにあるの 透けてしまった体温 漂う空気に溶けて消える
2008年12月22日(月)
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芳
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