(SleepWalking)
有言未実行
恋愛は思い込みだ!!
と豪語したにもかかわらず
未だに思い込むに踏みとどまっている
夏休みはすぐそこなのに
2005年07月18日(月)
にほんブログ村 散文詩
背中
だれよりもあなたの後姿がすきだったのに
いまじゃまったく手のとどかないところ
ひきよせる腕もない
うつむいて左足の
しっぱいしたペディキュアを眺めるだけ
2005年06月20日(月)
にほんブログ村 散文詩
あっけない
誰かを求める、ということを
しなくなるのが
こんなに簡単だとは、思わなかった
2005年06月12日(日)
にほんブログ村 散文詩
残り香
起き上がってみたら隣に誰も居ない
あるのは寂しさじゃなくて
薄っぺらい笑い
あなたは
わたしのものではないということ
いつもだったら残っているものも
今日はここに存在しない
纏わせていた香りも全部
わたしが洗い流したから
2005年06月03日(金)
にほんブログ村 散文詩
ごく自然に
ニンゲンだって所詮は動物の一種なので あれこれ理性やなんやらと言ってみたり 他の動物を下に見てみたりする、なんてのは 馬鹿げていると思うのだけれども 無駄にアタマが良くなったぶん、 フォローすべきことが増えたんだろう (そしてそのあたりが馬鹿げているのだ)
良いとか悪いとかそんなことはどうでもよくて ただ単に、生きて行こうという それっぽっちのことにさえ 大きな夢を抱いていなければ成らない 自然に 生き抜こうという気にはなれない
私は大人になりたい 私は大きな人間になりたい 私は幸せになりたい 私は
2005年05月29日(日)
にほんブログ村 散文詩
緑咲く
薄汚れた運河をすべり 流れ込んだのは見知らぬ街で 艶やかな色の中に静かな 緑が咲いていた 真っ白な服に かなしみをのせた街 和らげているのはこんな 静かな色なのだろう いつものように薄く笑うあのひとと 同じように笑うひとを見つけた 張り付いたのではない 長い努力の末に 見出した笑顔だ それにさえ癒されるというのだから にんげんとはなんと 勝手な生き物であるか さわさわとかすかに歌う 小さな声はきっと 緑を知っている
2005年05月09日(月)
にほんブログ村 散文詩
かも
……かも、と言って誤魔化すのは、もうやめだ
ないものはないんだ
どこへいっても
小さく可愛くふわふわと
柔らかく濁った水の上を流れる
かもの子供は何を求めて
2005年04月24日(日)
にほんブログ村 散文詩
back
next
chronological
latest
index
芳
Mail
My Favoite
|