(SleepWalking)
今更
こんなこといっても無意味だって解ってるから あえて言ってみる
あなたのこと だいすきだったのよ どこのだれよりも あのときたいせつだったのは まぎれもない あなた
だけど それじゃあなたを傷つけるから
巣立てるように 気丈なふりをしている 不器用だと知っていながら
2004年11月22日(月)
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朝日
見ていられなかったのは あたしが弱いからよ あなたのせいじゃない どうしてもそのいらだちを かくせなかっただけ
あたしは こんなちいさなことにも耐えられない
どうにかして どうにかして この距離を 縮めなくては
朝日に笑ったあなたの左腕に 縋ることさえできない
2004年11月21日(日)
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独占欲
正直な話わたしは今まで たとえ誰かと付き合っていても、 そのひとを所有しておきたいとは思わなかった だって面倒くさいんだもの 「あなた」がいなくたって実はわたし 普通に生きていけるって知ってたから
わたしの「すき」はその程度 傷つけても傷つかないように 慎重に割り出した距離で 優しく突き放し続けた そんなに大切じゃないのよ恋なんか ただの気の迷いなんだから 思い込んだら一直線 気付いたら風邪も治って 手を握ってた「あなた」を 傷つけた
だけど そんなわたしがどうしたことか あなたを所有したくて仕方ない 太平洋に幽閉されたクマノミみたいに 自由に束縛してあげるから どうか わたしのものに、なってください
2004年11月18日(木)
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声に
動きを追っているだけの目は 結局何の役にも立たない 今日みたいな位置では だから 精一杯の悪足掻き 「おつかれさまでした」って 笑顔で言うの ありえないけど わたしの動作があなたに ちいさくてもいい 傷を残せたら良いのに
2004年11月16日(火)
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パーソナルスペース
そういえば 指先を観察するのは惚れた証拠なんだった 単純なわたしの 思いがけず入り込んだ近距離に あなたの左手を見る 何も言わずに いつもみたいに くしゃっと顔をほころばせているんだろう そんな後ろ姿
2004年11月14日(日)
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瞬き
そのくちがいつか 愛してる などと つまらない言葉を吐いたことがあったのだろうか と うっすら考えて けれどこの先いつか このひとの唇からアイを囁かれるような きれいなひとがあらわれるに違いない と 思いなおす そんなことがきっとおきるのだろう わたしの知らない場所で
まばたきの一瞬に掻き消されてしまう かすかな笑顔を 誰かが一生所有するのだ 秘密の花園で かすかな笑顔を大切に大切に 暖かな糧として
そこにわたしの存在はないだろう このひとはきっと 選ぶひとを間違えないだろうから いつかしあわせになれるように ここから見守っていることにします 鈍感そうなその顔に もっと笑顔がともりますように そう ねがうことにしたのです
2004年11月13日(土)
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小一時間
ただの偶然だと知って喜んでいられるような そんなことばかりで世の中 埋め尽くされてるわけない 一瞬を一瞬で裏切るなにかの存在に 怯えて生きてるだけ だってそんなこと あなた知りもしないでしょう
笑っていてくれたらいい あなたが幸せならそれで 聞き分けよくなんかなれないくせに
こっそりと伺う なんだかストーカーみたいで気分が悪い だけどそれしか今 方法がないから 暫くの間背中を見ているだけ 足りなくなることくらい 知っていた
悪あがきのひとつもできないのに むくれることも許されずにいるのよ なにか方法があるなら教えて ほんのすこしだけしあわせになるための
2004年11月06日(土)
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