(SleepWalking)
いまさら
あなたに逢おうったって
そんなの
偶然以上に低い確率だってこと
あたしだって知ってた
知ってた
だけどつい探してしまったのは
小さい時からずっと見てたあなたが
信じられないくらい優しかったから
ほんとうは今も信じて
待ってたりするの
あなた笑う?
ほんとうはこんな今だって
成人式には逢えるんだろうって期待してるの
あなた笑う?
ここに居ないのに
もうここには居ないのに
その日には帰ってくるって信じてるの
馬鹿でも何でも良いよ
構わない
だから
いまさらでもなんでも
1ヶ月でも半年でも3年でもいい
どれだけ長くたってあたし待つから
一目あなたに逢いたい
ただそれだけ
それだけ。
2004年04月13日(火)
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今までここにあったもの
あたしが連ねてきた全てのもの
全てのもの
掻き消して
無い事にしてしまって
も
良いから
抱き締めて
なにもかも
忘れてしまえるように
あたしを
抱き締めて
このまま
死んでしまっても
構わないから
強く
強く。
2004年04月12日(月)
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記憶
確かに無かった
あの時までは無かった
それを私は知っているから
今度あなたに会った時
(その今度は何時になるやら知れないけど)
私の目に飛び込んできたあなたに
そんなものがくっついていないように
願うばかり
くっついていなかったとしても
それが確証になるわけじゃないけど
出来るなら
見たくない
あなたの後ろに
私に残るあなたの記憶のもっと先に
繋がる人間なんか。
2004年04月10日(土)
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春風
髪を撫でた あなたの 優しい目が
今もあたしを しばって 離さないから
その柔らかい感触を 忘れない うちに
川の水へと 落ちて しまおう
あたしの汚さを すべて 隠して
あなたの優しさを 藻で 包む
暗く澱んだ川へ あたしを 消して
風は今も優しく ここに いるよ
あの時の あなたのような 暖かさで
あたしを 抱いていて 欲しかった
夜を忘れない 月の した
飛び出して 消えた あなたの影を
今も 忘れられずに 生きている
風は今も優しく あたしを 撫でるのに
どうして あなた ここにいないの
忘れられない 優しさなら いっそ
あたしを ころして ほしかった
だから あなた 顔が浮かぶうちに
このカラダを 水に 沈めてしまおう
あなたの 毒は まわりきってるから
二度と見られないくらい 強い 力で
あたしの 足をひいて そのまま
二度と このカラダが 温まらないように
あたしも 消して つれてって。
2004年04月07日(水)
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行方知れず
何を求めて
誰を探して
何処へ行きたいと 願っているのか
わからない
あたしの中身は
いまだ行方知れずで。
2004年04月06日(火)
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雨ふかく
冷えないカラダを抱き締めて
消えない傷を塩水にさらしたまま
あたしは息をしていない
していない
死んだ命がいまここに
ふうわりと浮いているふしぎ
水海月や海蛍や
そんなものもいっしょに
漂っているふしぎ
あの日も雨が降っていたから
今日も同じように浮かんでいる
傘
揺れている
雨を腹に溜めて
いつかは沈んでしまうのだろうか
傘も
記憶の海に沈められたカラダのように
ふかくふかく
おちて
雨に塗れ
しおに傷付けられながら。
2004年03月30日(火)
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ひとおもいに
殺してしまえたら
もう少し楽だったわ
あなたのことも
あたしのことも
2004年03月23日(火)
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