(SleepWalking)
うそつき
信じてたの
あたし
あなたなんかいなくても生きていけるって
信じてた
なのに
うそつき
あたし
あなたなしには上手く笑えない
ほんとうに考え込んでる時にしか
あなた以外に気を取られている時にしか
あなたを
忘れていられない
うそつき
あたしは
あなたがいなくても
生きていける
だけど
上手く生きていくことは出来ないみたい
どんなに強く願っても
あなたにとってのあたしは
集団の中の一人の人間に、すぎないのに。
2004年03月14日(日)
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あおくおちてそのまま。
最後に笑顔を
最後にその声を
あたしのなかに深く吸い込んで
忘れないように
貴方の道は貴方のものだから
あたしはそっと見詰めているだけ
(たとえ貴方だけのものでないとしても)
開いて眺める貴方の顔を
ひどく懐かしく想い
息苦しさを感じながら
あたしは明日も生きていかなければならない
もしかしたらを考えながら
生きていかなければならない
貴方の残骸を探して
貴方の落し物を拾って
胸に抱いては泣いている
もし、貴方がいるのなら
もう一度逢いたい
なんていうのは我儘ですか
あおくおちてそのまま
あたしが消えてしまわないように
貴方との思い出が、欲しかった。
2004年03月11日(木)
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さよなら、世界。
あたしがいまこの世界のこの場所に
たった今この瞬間生きていることについて。
あたしが生きていること、これに関して
単純に利害を計算した場合
ここまでの実感によれば、
利に対する害の割合は319%に及ぶ
要するにあたしは
他の人間よりもおおいに資源を無駄遣いしている
という結果を得ることが出来る
よってあたしは
ここから、消える
さよなら、世界
ありがとう、愛してた
他のどんなものよりも強く強く
目に映るもの肌に感じるもの
あたしというイキモノであたしというイレモノで感じる
全てのものに焼かれ
全てのものを憎みながら。
2004年03月01日(月)
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ここでしんでも。
貴方がいた場所を あたしは知っている
小さく丸くなって 太陽に苛められていた
真っ黒になって その焼け爛れた皮膚を
殺すように舐めていた あの海を
そうやって苦く笑うのね
何も知らないその眼は
いつか無くなる日を夢見て
きらきらと輝いているのだろう
殺すのは 貴方なのに
死んでしまえばいい 貴方なんか
そのまま海に のまれてしまえばいい
舐めても舐めても 止まらない血なら
ひっそりと貴方ごと 食べてしまえばいい
骨の砕ける音も全部 あたしが飲み込んでしまうから
どうかここで あたしのなかで
最後の鼓動を 響かせて。
2004年02月16日(月)
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たとえあしたをわすれても
風が
強く吹いていたことだけを
ちいさく残しているあたしのアタマが
アイしてたはずのあなたを忘れないように
(じっさいあたしが
ほんとうにあなたをアイしてたかは
記憶に無いから
解らないのだけれども)
たとえ
来るはずのあしたをわすれても
あなたのことだけは思い出せるように
深く深く
傷つけておいて
この身体が朽ちても消えないくらいきつく
あたしを傷つけて
2004年02月14日(土)
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No name.
知らない
あたしの知らない
世界や
想いが其処にあって
あたしはそれを知らないから
なにひとつ 名付ける事も出来ずに
立ち尽くしている
なにひとつ 見えないこの眼で
貴方を嗅ぎ分けて
なにひとつ 聞こえないこの耳で
貴方を見詰めている
開かない口をもって
声のでない口のままで
歌い
呟いている
この気持ちをなんと呼ぶのか
あたしは
知らないけれど。
2004年02月12日(木)
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その横顔を、焼き付けて。
さよなら
と
いうことすら出来ない関係で
ただふわふわと泳いでいる
愚かな魚
さいごのさいご
ギリギリの場所で
忘れないように、見詰めているから
笑っているその顔が
消えてしまわないように
深く泣いている瞳が
零れ落ちてしまわないように
暖かい光の中で
溶けられたら良いね
あなたに春が
やってきますように。
2004年01月30日(金)
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