きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 季節はめぐる

本日の担当:SHY

 「もう、スープあちくないよ」

 ...熱くない、の間違い。

 「だって、そんなことかいてあんない」

 ...書いてない、の間違い。

 相変わらず見事な抜けっぷりを披露しているSizは、最近では「おいでよ どうぶつの森」に夢中。
 実生活のSizと同じように、ファッションにうるさい住人として小さな村での生活を楽しんでいる。
 「あ、メールがきてる」
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 メールの差出人は私なのだった。

 ...そう、Sizは実生活でも小遣いをもらうようになったのだ。
 黒い豚の貯金箱に、今は初任給が入っている。



 曇天の下、くるりと振り返るSiz。
 桜の花は、最後の一頑張りで持ち堪えてくれていた。
 誇らしげな背中のランドセル。
 この日記を書き始めたとき2歳5ヶ月だったSizは、今日から小学生だ。
 親がしてあげられることなんて限られていると、最近ではそんな風に思う。
 そしてこの先、加速度的にその割合は減っていくに違いない。

 春は、変化の季節。
 Sizの姿に眩しさと寂しさを同時に覚え、それに動じないのが親の務めと自分に言い聞かせた。

2006年04月10日(月)



 おめでとう

本日の担当:SHY

 同じ組の「れおんくん」と手をつないで廊下を歩いていくSiz。
 お世話になった先生方に「ありがとうございました」と挨拶をして回っているらしい。
 まだセレモニーが始まるまでには1時間もあると言うのに、そこかしこで元気な挨拶の言葉が飛び交って幼稚園は賑やかだった。
 そこへ先日登場の「みきこちゃん」が、4人連れでやってきた。
 私の姿をみつけると「ありがとうございました」と大声で言ってくれたが、他の3人は訝しげな顔をして「誰?」「先生じゃないよ?」「知らない人」と極めてクールな反応だ。
 私は苦笑しながら「みきこちゃん」に手を振って、彼らの姿を見送った。



 卒園証書の授与は、それなりに感動的なシーンだった。
 壇上で園長先生に深々と頭を下げるSizはとても大人びて見えたし、制服もずいぶん小さくなったものだと感じさせられた。
 お役目を終えて自分の席に戻るときの表情は「どんなもんだい」と得意気だった。
 そう、今日は胸を張って自分を誇りに思ってもいい日。



 謝恩会では先生との別れの時が近づいてきているのを感じて泣いていたSizも、今日は凛々しい顔をしている。
 写真やビデオ撮影をする側にとっては、格好の被写体だ。
 先生の掛け声で園児達が起立し、我々のへ回れ右をした。
 カメラを構えている私のところから5mと離れていないところに、Siz。
 そして卒園の歌を合唱。
 微笑む私にSizも微笑み返す。
 だが、急にその顔が涙の色に曇った。

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 ...撮影の邪魔をしないでください。


 いや、セレモニーに涙はつきものだ。
 それに値することもわかっている。
 Siz、卒園おめでとう。

2006年03月18日(土)



 ホールド・ミー

本日の担当:SHY

 気がつけばSizは卒園を目前にしている。
 入園の日にしみじみと色々なことを思ったが、それももう2年も前の話だ。
 1ヵ月後、Sizはランドセルを背負って小学校へ通うようになる。
 本当か、おい。


 さて、先週末は幼稚園の謝恩会だった。
 kinaが役員をしているため、父親の列席が認められない事情をよそに私はそこにいた。
 もちろん、タダというわけにはいかない。
 ビデオ撮影という、失敗の許されない仕事を頂戴した。

 華やかな宴はなかなか感動的であった。
 園児達はパーティ会場(結婚式場)という環境にはしゃぐばかりだが、先生や母親達の目には光るものが見え隠れしたりして、やはり最前線で子供達と正面から取り組んだ人達にとっては、感無量なのだと改めて思ったのだった。
 気がつくとSizははしゃいでいる友達とは違い、独り自分の席で泣いている。
 何かトラブルでもあったのかと、近くへ行って事情を聞くと彼女は言った。
 「さみしいの」
 Sizはどうやら先生、母親チーム側のようだ。



 Sizと同じテーブルに「みきこちゃん」が座っていた。
 私と「みきこちゃん」は参観日などで顔見知りで、会うたびに挨拶をする仲なのだ。
 「だっこして」
 自分の娘以外にこんなことは言われたことがない。
 私は人差し指を立てて笑いながら応えた。
 「他の男の人が抱っこしたら、みきこちゃんのパパに怒られちゃうよ?」

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 ...魔性の女、なのである。

2006年03月12日(日)



 寝室にて

本日の担当:kina

 我が家は川の字になって寝ています。
 Sizが真ん中...といいたいところですが、寝相が悪い、SHYが蹴られて眠れない等々の理由により、Sizは一番廊下よりの布団に寝ています。
 
 
 ...って寝相が悪いんですよ。
 
 
 
 なので、6畳間に敷き詰めた布団の半分はSizのものです。狭いし寒いんだって、こっちは。もー。
 
 そんな態度のでっかいSizですが、結構眠りの浅いデリケート(?)なヤツらしく、私達が夜中に寝室に入るともぞもぞっと寝返りを打って、眠れないとか怖い夢を見たとかなんとかかんとか、抱っこをせがんだり、自分の陣地をさらに広げるようににじり寄ってきたりとか。
 
 
 あー、もー、とっとと眠ってしまえぃ!!
 
 
 ま、普通なら寝ぼけた娘に怒ってみたりとか慰めてやったりとか。毎晩そんな感じなのです。
 
 
 
 さて。
 昨晩のことでした。
 日付も変わったころ、私達が寝室に戻って小さな明かりをつけて他愛もないおしゃべりや寝支度をしていると、やっぱりSizが寝返りを。
 
 起きてんのかしら、コイツ。でも、なんとなくかわいそうだから。
 
 
 と思って「はいはい、だっこね〜」と引き寄せてみましたら、





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 一同、呆然。
 寝ぼけるのは私に似たんだよねぇ。はぁぁぁぁ。

2006年01月25日(水)



 リスキー

本日の担当:SHY

 自動車保険未加入。
 火災保険未加入。
 生命保険未加入。
 だが、株は買い漁る。

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2006年01月21日(土)
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