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■ 舞踏会の夜、なんだよね?
「リカちゃんは何になりたい?」 人形に向かって真面目に話しかけるSiz。 kinaは夕食の支度をしているので、相手は私だ。 シンデレラ、と応えるとSizは最近大事にしている魔法のステッキ(※実際は竹トンボのシャフト)を振りながら呪文を唱えた。 「どう? きれいになった?」 私が訊くと、Sizは花嫁を送り出す母親のように目を細めて喜んだ。 「あ」 不意に、何かに思い当たったかのように声を上げる。 「馬車がない。馬車が」 ちょっと待っててね、と言い残して玩具箱の方へ消えると、何やら隅の方で物色している様子...そして彼女は使い古した箱を1つ持って帰ってきた。 そして人形を乗せて、私に一礼。 「お城に行って来ます」 行ってらっしゃい、と私は手を振って読みかけの雑誌に注意を戻した。
しばらくしてぱたぱたっ、と「お城」(※所在地不明。和室の奥の方面らしいが)からSizと馬車が一緒に帰ってきた。 ↑投票ボタンです
友達の家に遊びに行くんじゃないんだからっ!
2003年11月06日(木)
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