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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2006年03月19日(日) 弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる

「弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる」

僕が好きな言葉だ。

長く生きてりゃ、いい事もあれば、悪い事もある。

僕は、チャンスをたくさん与えられて生きてきた。
一般の人からするとあり得ない幸福のなかで生きてこられたんじゃないか、と思う。

いわゆるシンクロニシティーってやつで、僕が何かを望んだとする。
望んだだけで、僕にはチャンスがやってくる。
偶然としか言いようのないタイミングで。

そして、それは、早くても遅くてもいけない。
自分の身の丈にあったものでなくてはならない。
大きすぎても小さすぎてもいけない。
その時点の僕に、ぴったりと合うもの。
ストロベリー・フィールズ・フォーエバーでジョン・レノンが歌っているように。

「弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる」

もし、自分には機会を与えられていない、と思うのであれば、それは自分に準備ができていないからなのだ、と思う。
自分を不幸だと呪うのならば、それは、自分が幸福になる準備ができていないからだ。

ここ数ヶ月間で僕の生活は公私ともに激変した。
きっと弟子である僕に準備ができた、と師匠が認めてくれた、ということなのだろうな、と思いたい。


2006年03月16日(木) フラグメント化する思考時間

昼間の僕は、正直に言って、人類として未体験ゾーンの多忙さ。
仕事ができる、とかできない、とかいうレベルを完全に超越していて、そもそもヒト化の動物がこなせる領域を軽く超えている。

電話中にも、メールがガシガシ届く。
電話で会話をしながら、全く別案件のメールの返事を打つ。

僕は、仕事中は5分間以上、ひとつの事を思考する余裕がない。
5分すらひとつの事を考える余裕、時間がない。

長時間、電話で話す時間すらない。
最長でも3分。

もはや、人類の仕様上の能力を超えているワケですよ。
忙しい、とか何とかいっている場合じゃない。

僕が唯一リラックスできるのが会議の時間。
僕が、会議をリードしているのだけれど、少なくとも電話は緊急以外は取りつがないでもらっている。
会議の時間が、唯一の僕のリラックス時間。
質疑応答の時間にクライアントの話を聞きつつ、全く別案件のメールの返事を打っている。

僕の神経系統のシナプスは、何とかならんのか?
神様に「仕様です」と言われても困る。

僕は人類を創造した神様に対して声を大にして言いたい!
「これは、仕様ではなく、バクです。今すぐバグフィックスしてください」。
神様に対してクレームをつけたい。

「人間2.0」として平均睡眠時間3時間の僕でも対応できない。

おいっ、神様!、僕の置かれている状況は人類のバグなんだからちゃんと対応しろよ!
SLAとかワケの分からない事を言って逃げるなよ!

神様の想定していた仕様上の人類を超えてしまっている僕の日常。

おいっ、神様!、何とかならんのか?
神様に対して、裁判を起こすぞ!


2006年03月11日(土) 結局、P901iTVを買ってしまったワケだ。

結局、P901iTVを買ってしまったワケだ。

クソ高いDoCoMoの10ヶ月縛りの前にP901iTVのワンセグの魅力に敗北しました。

前回の買い増しから10ヶ月が経過していないので、クソ高価格である。
PDCの場合は、白ロム攻撃ができたのだけれど、FOMAは白ロム技が使えない。
新規即解、という掟破りもできるのだけれど、それは、止めておく。
10ヶ月未満の買い増し、という正々堂々とした正面突破。
業販価格だけど。

・・・意志が弱い。

会議中に会社にP901iTVが届いていた。
902ではないぞ、901!
次の会議の合間が数分あったので、M1000からFOMAカードを差し替え。
とりあえず、繋がるようにした。
電話帳やらのデータは一切入っていない。
開通テストをやって、一旦、作業中止。
だって、数分しか時間がないだもの。

夜になって、電話帳やらブックマークのデータを移し変え。
今まで使っていたアプリ等々をせっせとインストール。
分厚いマニュアルがあるのだけれど、マニュアルを読むのが面倒なので、適当にいじって俺様環境を設定。
携帯電話のマニュアルを読む人って、いるのだろうか?
厚すぎて読む気がしないぞ。
帰りの電車のなかでも、ひたすらセットアップ。
歩きながらもセットアップ。
自宅に着く頃には、セットアップ完了。
しかし、PのUIデザインはダサいな。
ごにょごにょと様々なアプリをダウンロードしたり、サイトにアクセスしたりしていたら、パケ代が3,000円ほどかかった。

僕は、ひとつの電話番号しか持っていないのだけれど、4台の携帯電話を使い分けている。
デュアルネットワークサービスを利用して、FOMAとPDCを使い分けるのは当然として、一日の間に何度もFOMAカードを差し替える。

アフォ!と呼びたければ、アフォ!と呼べ。

僕の仕事は、ケータイ電話と密接である。
ケータイがらみの仕事が非常に多い。
業務上、日々、ケータイがらみの新サービスを頭ではなく、身体としてに経験しておかないと、話にならんのである。

僕は、会社所有のテスト機だと気合が入らない。
個人負担じゃなきゃイカンのだ。

ワンセグを活用して、どのようなビジネスが想定されるか?
カネ儲けのネタはどこにあるか?
どうやって、儲けるか?
それは、自腹でワンセグ携帯を買わなきゃ肉体として理解できない。
ニュースやレポートから得られる情報ではなく、身銭を切らないと絶対に理解できない、と僕は思う。

・・・言い訳がましいな。
自分の無駄遣いを無理やり正当化しているような気がせんでもない。

本音;「わーい。ケータイでテレビが見れるYo!」

■ケータイ新製品SHOW CASE P901iTV(ブラック) 2006年3月3日発売
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/28122.html


2006年03月05日(日) 人間2.0

僕らは、アーキテクトである神が想定した人間、人間1.0を超えてしまっているかもしれないな、と思う。

身体としての僕らは、神の想定を超えてはいない。
クローンだろうと、身体のサイボーグ化だろうと、それは神の想定の範囲内なのだろう。

でも、今の僕らはの脳は、神の想定外の領域に踏み出してしまっている。
人間の「個」という概念が崩壊しつつある。
かつては、精神病、と診断されたであろう「他人と自分の境界がわからない」という環境が日常化した。
意志を持った個人が集合体として、複合した世界になった。
「集合的無意識」、ではなく「集合的有意識」である。
意識をもった個と個の、P2P、P2n、n2nの関係性の混在。
このnの値が無限に肥大化し、そしてメッシュ化した。
P2P、P2n、n2nという人間の関係性は、決して新しいものではない。
太古の昔から存在したものだ。
ただnの値が無限に加速度を増しながら、巨大化している。
nに代入されるべき存在は、個である人間だけではない。
そこには、外部記憶も代入される。
メッシュ構造には、デジタルもアナログも同居している。
リアルとヴァーチャル、アトムもビットも混在して構成されている。
これらの構造は、一見複雑に見えるけれど、良く考えてみると、実はとてもシンプルだ。

集合的有意識のメッシュ構造は、ネットワークのハブとして機能している少数の個によって、ネットワーク構造が既定されはじめている。
今の個によって作られているメッシュ構造は、いびつだ。

個と個によって形成されたメッシュ構造のなかには、明らかにハブとして機能している個が存在する。
強力なハブもあれば、小さくてもきちんと機能しているハブもある。
ハブとハブの間にもネットワークは存在していて、特定のハブは、強力なハブと相互に繋がることによって、異常進化を続け、力を持ちはじめている。

それは、人間2.0の階級社会なのかもしれない。
ハブとして強く機能している個、強力なハブと繋がっている個が、人間2.0社会のエリートである。
人間2,0社会は、ディレクトリ構造ではなく、メッシュ構造であり、そこにはツリー構造の階級は存在しない。
本来の構造は恐るべきフラットな平等社会だ。

でも、世界がメッシュ構造であり、そしてそれが加速している、ということに個が気づいているかどうか、それを受け入れて生きているかどうかの違いは大きい。
メッシュ構造の世界では、個がディレクトリの上位を目指して努力することは、価値を持たない。
ハブとして強力に機能している個、他者に自分を繋げてしまえば済むからだ。

僕は、何年か前、僕の脳を通過していくトラフィックを制御できなくなった。
nの値が無限に増加し、太さ、種類の異なるnとの関係性、情報を平等に処理し、ネットワークを制御しようとした。
全てを受け入れ、制御し、処理しようとした。
そんな事は不可能だ。
僕は、ディレクトリ構造のrootを目指さず、メッシュのハブになる道を選択した。
そして、僕の脳を通り過ぎるパケットの全てを平等に処理、制御することは放棄した。
nに代入されるべき個や他者のハブ、外部記憶との関係性、Push/Pullされてくる情報を再定義して、必要なトラフィックのみを制御することにした。
n2nのメッシュネットワークのなかのハブ機能を持ったPとしての僕の再定義だ。

ハブとしての僕が破綻したとしても、メッシュネットワーク全体としては破綻しない。
僕は、ただのひとつのハブに過ぎないからだ。
僕がハブとしてダウンしたとしても、他のハブにトラフィックが流れる。
メッシュ型のネットワークは、特定のハブが強力な力を得たり、ダウンしたとしても、自律的にネットワークが機能し、他のハブへと負荷は分散される。

メッシュ構造は、何ら新しい現象でもなんでもない。
ただn2nのnの値が、人間が処理できる範囲を超えつつあるだけだ。
nのトラフィックの全てを個の脳で処理しようとするな。
処理しようとしたら脳が破綻するだけだ。

僕らはもう戻れない。
僕は、ハブとして、ネットワークを制御する気もないし、ネットワークは自律性を持っている、と信じている。
僕は、ネットワークのなかのただの一つのハブに過ぎない。
全てのトラフィックを受け入れ、処理することは、不可能だ。
メッシュ構造のなかで、ハブとしてどうサバイブしていくか。
n2nのそれぞれのnである個との繋がりの強度をどう制御、処理していくか。
個としての僕は、どこまで個を保ちつづけていけるのか、個を保ちつづける事にどこまでの価値が存在するのか。

僕らが向かっている方向は明らかだ。
でも、それをどこまで受け入れるべきか、どこから先は受け入れざるべきか。

I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes?


2006年03月04日(土) ワンセグケータイ、マジスゲー

今、僕の手許には、ワンセグケータイであるP901iTVがある。

週末だけ、ということで会社からかっぱらってきたのである。

すごいぞ、すごい。
マジスゲー。

地上波が本当にキレイに映る。
ワンセグ放送は、試験放送中なのではあるが、これだけでも十分すごい。
EPGまでついてるぞ!!!
キャリアとしてはビジネス的にどうなのよ、とかテレビばっかり見ていたら、バッテリーがすぐに消耗してしまうじゃねーか、バッテリーをテレビ用と電話用の2系統に分けろよ、とか思ったりもするのだけれど、ワンセグのインパクト勝ち。

ただ単に携帯電話で、テレビがノイズなしで見れてしまう、というそれだけの事なのだけど、十分なインパクト。
アンテナを引っ込めていてもキレイに映る。
参りました。

会社からかっぱらってきた、という事情も説明しておきたい。
僕の今の会社は携帯電話を使ったサービスを展開している。
全キャリア、全携帯電話対応、というサービスを展開しているので、テスト用に全キャリアの全携帯電話が必要なのである。
なので、全キャリアの携帯電話が発売日の朝にオフィスに届く。
発売日の朝に携帯電話が届き、テストを行う。
テストを行ったら、実機をコンタクトセンターに送る。
使い方や環境設定等々でユーザーから問い合わせがあったら、同じ機種を使って状況を再現できるようにしている。
僕は、そのテスト用に会社が購入したP901iTVを週末限り、でかっぱらってきたのである。

ちなみにP901iTVは、FOMAカードなしでもテレビが映る。
僕は、自分のFOMAカードを挿して試用しているけれど。
買い増しにいいかも。
僕は、利用期間10ヶ月未満縛りがあり、クソ高い価格(業販価格では買える)でしか買えないので買えないけど。

ワンセグケータイ、マジスゲー。




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孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

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