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ななの想い。

2007年04月30日(月) 逢ってよかった。


足早にエレベーターに向かう彼。

そしてエレベーターに乗った瞬間に抱きしめられた。


彼の中で色んな感情があったんだと思う。

あたしから見て 彼はすごく頑張ってた。

大人の対応できてたと思う。


安心したのかな…。

すごくホッとした顔をしてた。


その顔を見て お見舞いに来てよかったって思えた。


けど…

やっぱり…

お父さんの寂しそうな顔が頭から離れなくって。


車の中で彼に余計な一言を言ってしまった。。


なんでオマエは俺が後悔するようなことを言うの?


彼だって分かってたのに 気付いてたのに。


思いやりにかけちゃったなぁ…。。

ごめんね。


今からどうする?って言う彼に。

今日はあなたがしたいことをしよう!付き合うよ!と言って。


彼が向かったのは…

パチンコ屋サン 笑


あのウルサイとこにいると 余計なこと考えずに済むんだって。

前から あたしと一緒にパチンコしたいって言ってた。

だからパチンコ屋サンへ。 笑


2時間くらいかな? 彼のオゴリでパチンコして。

それからゴハン食べに。


でもゴハン時だし 休日だし 人がどこも多くて。

彼は待つことができない人だから。

あっちこっちに行って 振り回されて さすが疲れたし イライラしちゃった。


ちょっとあたしがイジワル言って 怒らせちゃったりしたけど。

お父さんに無事に逢えて。

元気な姿を見ることができて。

ホントによかったと思う。


彼も逢ってよかった。って言ってくれたし。

オマエがいてくれてよかった。ありがとう。

そう言って頭なでてくれた。


彼が笑ってると やっぱりあたしもうれしいな。



2007年04月29日(日) お見舞い。


お見舞いの日が近づくにつれて…。

あたしはなんだか少し怖くなった。


あたし 彼のこと支えられる?

もし 彼とお父さん 殴り合いとかになったら どうしよう…。

まだ彼もお父さんのこと受け入れられてないのに…

お父さんが彼のこと拒否ったらどうしよう…。


色んな不安が渦巻いて 落ち着かなかった。


けど あたし以上に不安なのは彼。



朝。

いつもなら起きたとき 家を出るときに連絡があるのに何の連絡もない…。。


きっと落ち着かないだろうから 彼は早めに来るんじゃないかって思ってて。

だから早めに用意して連絡待ってたんだけど…。



あれ?



こんな日に寝坊するとか…

そんな彼の神経は図太くない…

なんか心配になった。


電話しても メールしても 連絡つかなくて…。


しばらくして メールが着た。


実はもう着いてる。 と。

落ち着かなくて 早目に家を出て 今は気持ち落ち着かせるためにスロットやってると。


やっぱり…。。


けど あたしには頼ってこなかったこと なんか少し寂しく感じちゃった。。



待ち合わせ時間より早く彼に逢った。

複雑な表情をしている彼。


彼は…

やっぱり行くのやめようかな…。

そうつぶやいた。


あたしは…

せっかく逢うって決心したんだから 顔見るだけでもいいから行こう?


彼は…

うーん。。 とりあえずメシでも食いに行こう。


ゴハン食べに行って。

コンタクト作りたいと言いだして コンタクト買いに行って。


なかなか病院に向かおうとしない彼。


今どういう状態か分からないから 食べ物はよくないかもだから…。

お見舞いに花買いたいなぁー。ってあたしが言って。

花屋サンに行った。

元気が出るように ビタミンカラーでアレンジメントをしてもらった。


時間も夕方近くになって…

花も買ったから彼も行くしかないって思ったみたいで…

やっと病院に向かうことになった。



やっぱり今日の彼はいつもと違う。

そりゃ… 緊張もするよね。


逢うのを迷ってた もうひとつの理由は…

きっと変わり果てた姿になってるんじゃないかっていうこと。

記憶にある殴りあうくらい元気なオヤジじゃなく 

きっと今はもう弱って管に繋がれてるかもしれないって。

そんな姿見るくらいなら 元気なオヤジのままの記憶の方がいいんじゃないかって。


彼のキモチも分からなくもないんだけど…。

でも後悔だけはやっぱりして欲しくなくって。


なんか逢うことをすすめた責任も感じてた。


2人共落ち着かず タバコをぷかぷか…。

彼はあたしの手をずっと握り締めてた。


いつも落ち着いてる彼だけに 彼のキモチが伝わるだけに

どうしていいか分からなくなった。


そうこうしてると 病院に着いた。


しばらく車から降りない彼。

タバコを吸って キモチを落ち着けてから 車を降りた。


受付けで病室を聞いて…。


オマエはちょっとここで待ってろ。

とりあえず 部屋がドコか俺が確認してくる。と。


しばらくして彼が戻ってきた。


そして… 彼の目に涙が溜まってた。。

潤んでた。。


そんな彼の姿を初めて見たから あたしはすごく動揺した。


彼はホントに泣かない。

小さい頃泣き虫で そのトラウマからか 今は泣かないし 感動してなくとか 悲しくて泣くとか 大人になってしたことないって。

もし泣くとしても人前で泣くようなことはないと思う。

そんな話を聞いてただけにビックリ…。。


オヤジいたよ。

けど 寝てるようだった。と。

オヤジ小さくなってた。

顔は見れなかったよ。

すぐ病室出てきちゃった。と。

このまま帰っちゃおうかなー。って言う彼。


もしホントに寝てるんだったら 意識がないような感じなら

お花だけ置いて 手紙書いて帰ろうか。とあたしは彼を説得。


じゃぁ オマエも一緒に行こう。って。


病室に行ったら お父さん起きてました 笑


おぉ! と… お父さん。

かなりビックリしてました。


彼はこいつ俺の彼女だから。とあたしを紹介してくれて。

あたしも初めまして。と。


あたしに椅子を出してくれて 彼はお父さんのベットに腰をかけ…。

話始めた。


お父さん 久しぶり過ぎて 彼のこと分からなかったみたい…。

オヤジ 息子の顔もわかんねぇーのかよ。 と彼。

分からないっていうより 来てくれるって思ってなくってビックリしたみたいだけど。

退院したら逢いに行こうと思ってた。 とお父さん。


色んな想像してただけに あたしはホッとした。

彼が頑張ってる感じだったけど 普通に話できることにすごく安心した。


お父さんは相当うれしかったみたいで ずっとしゃべりっぱなしで。

彼も大人の対応をちゃんとできてたと思う。


昔話なんかをしてて そうなんだぁーと あたしは微笑ましいなぁーって見てた。


けど 彼はすでに帰りたそうで…。

お父さんの話を切り上げようとしてるのが見てて分かった。


そしてお父さんの話を遮るように

じゃぁ そろそろ帰るから。 と彼が言って。


お父さん 寂しそうな顔をしてた。

けど それを振り切るように…

彼は立った。

あたしは慌てて椅子を片付けて…。

お父さんに挨拶をして 彼のあとを追った。




2007年04月22日(日) 一緒に…。


あれから…

彼の家族で話し合って…

やっぱりお見舞いに行かないことになったらしい。

亡くなったら連絡だけもらう。ということになったって。


それで本当に後悔しない?

後悔しないなら あたしもそれでいいと思うよ。

そう彼に伝えた。


彼はまだ迷ってるようだった。


どんな親だって 親にかわりはないし

いつか彼が親になったときに あの時… って後悔しないで欲しい…。

だから今は辛いかもだけど 悩んで 答え出して欲しいって思った。


前にも軽く オマエが一緒だったら逢いに行けるかも。 って言われたことあった。

だけど冗談と思ってた。


けど また言われた。

オマエが一緒だったら逢える気がする。

一緒に行ってくれないか? と。


あたしは 考えさせて。 と言った。


今のこの状況で 彼のことを信じることができない この状況で。

逃げてばかりいる彼の力になろうなんて思えなくて…。

こんな中途半端な気持ちでお父さんに逢うなんてことできない…。

すごく悩んだ。


彼はオマエが一緒に行ってくれないなら逢うのやめるから。って。



ホントにずるい!



でもやっぱり行く気持ちになれなくって。

でも逢う気持ちがあるなら 逢って欲しいなぁーって気持ちもあって。


彼と話し合った。

あたしの気持ちも伝えた。


そしたらね。

彼女のこと GW終わるまでにはハッキリさせるから。

早くななに安心感を与えられるようにするから。

だから俺のこと信じてくれないか?って。


あれからお父さんのことがあったから 彼女の話どころじゃなくなってたけど。

でもたまに彼女のことでケンカしたり。

あたしがイヤミ言っちゃったり。

そんなことが続いてた。


あたしにバレてからは 彼女と連絡一切取ってないって。

連絡きても放置してたら 最近はまったく連絡ないし…

部署が違うから 会社で顔を合わせることもないって。


あれから 彼がウソをついてる感じはなくって。

たまにズキってするほど素直過ぎて…

だからきっと本当のことだと思う。


でもね。

信じることはまだ怖いよ。

だから話半分で聞いてる。

それがあたしの弱さだね。


GW終わるまで 待ってみようって決心はできたよ。

すごく怖いけどね。

GW終わっても何も変わらないときは 次はあたしが結論出す時。

そう決めた。


だから 今は彼を支えてあげよう。

必要としてくれてるんだもん。


来週 彼と一緒にお父さんのお見舞いに行って来ます。



2007年04月14日(土) 次から次と…。


逢って話して安心をしたのか…

彼がいつもの彼に戻った。


何事もなかったような感じ。


でも あたしはそのまま流されるのはイヤだったし

そんなに物分りのいいオンナじゃない。


あれから毎日あたしは彼を責め続けてた。


最初はごめん。って黙って聞いていた彼も 次第に怒りだして。。

ケンカになる。



彼は彼女と今すぐ別れるのは無理だ。と…

だから待って欲しい。と…


そんなんで納得できるわけないあたしは。


じゃぁ あたしと別れて! そう繰り返す。


だけど 別れない。 の一点張り。

オマエが俺のことをキライでイヤならひくけど そうじゃないのなら別れない!と言う彼。



1週間くらい同じやり取りをしてもめてる時に。


別問題が舞い込んできた。



彼のお父さんが病気でもう余命わずかだと言う連絡が入ったのだ。


あたし達の別れ話どころじゃなくなってしまった。


彼の両親は10年程前に離婚してて…

それから彼はお父さんに逢ってナイ。

逢う気もない。


お父さんとはもとから仲が悪かったようで…

殴られたり 金銭的にも 色々と辛い思いをしてきたらしい。



あいつがどうなろうが 俺の知ったことじゃない。 と言う彼。

そう言いつつも

体調崩すほど 悩んでた。

色んな問題を一気に抱え込んでしまった彼。


弱音なんて吐く人じゃない。

そんなのオトコじゃない かっこ悪いって考える人。


だけど 今回の彼はいつもの彼と違って弱ってた。

そしてあたしに頼ってきた。


そんな彼を目の当たりにして 放って置くことができなかった。


次から次に色んなことが起きて 正直しんどい…。



2007年04月01日(日) ずるいよ。


彼女のことを知ってから。

あたしは もう落ちるトコまで落ちるしかないって

すべてが投げやりになってしまった。


彼に逢うキモチにもなれず…

だからといって じゃ さようなら とあっさりできるはずもなく…


1人でぐるぐると同じとこを行ったり来たり…。

浮き沈みもいつもに増してひどかった。



彼からの電話では もう別れる! 最低! ばっかり言いつづけてるあたし。




だって 絶対そんなことする人じゃないって思ってたんだよ!

信じてたんだよ!



同じとこで立ち止まってるあたしに。

彼は 逢って 顔が見て ちゃんと話したいんだ。

ちゃんと俺の話を聞いて欲しいんだ。

ななに逢いたいんだ。 と。



でもやっぱり逢う気になれず イヤだと拒否り続けてるあたし。


そんなあたしに彼が強引に日にちを指定してきた。


絶対この日空けとけよ。と。


そう言われるとあたしが弱いのを知っていての行動だと思う。




そして 今日 逢って来た。



逢ったら 彼の顔見たら きっと泣いちゃう。

そう思ってたけど


普通に彼に逢うことができた。



けど やっぱりいつもと違う空気。


あたしも作り笑顔。



いつもは手を繋いで歩くのに 彼と距離を置いて歩くあたし。


彼はあたしの腰に手回したり 手繋ごうとしたり…


けど あたしは頑なに拒否り続けた。


そんなあたしに悲しそうな顔をする彼。



とりあえず メシ食いに行こう!って。

何度か行ったことあるお店へ。


そこでもやっぱり微妙な空気…。


あたしはなるべく明るく振舞おうって 作り笑いしながら話す。

彼はたまに神妙な顔をしてタバコをぷかぷか。


あたしもいつもよりタバコがすすんで 2人でぷかぷかと。


彼はあたしが泣いちゃうと思って。

だから2人だけで話ができるカラオケに行こうと連れていかれた。


部屋に入って ちょっと沈黙。


そして彼がしゃべり始めた。


こうなってしまったことの経緯。

謝罪。

あたしへのキモチ。

これからのこと。


あたしは彼の話を黙って聞いた。


何故か涙は出なかった。


一通り話したあと 彼はあたしのことを抱きしめた。


本当にすまないと。

ななのこと大好きだから ずっと一緒にいたいと。


ななのことを失うのが1番怖くて 言えなかったと。


彼女と同じ会社だから やっぱり気まずいし

転職決まったら そのとき別れようと思ってたと。


不謹慎だけど ななにバレてホッとしてる。と。

ずっと隠し続けるのは無理だと思ってたと。

だからバレて安心した部分があるって。



ずるいよね。


あたしにも彼女にもバレずにうまくやろうとしてたんだもん。



それよりなにより 彼のやり方がキライだった。


彼女とこのまま距離置いて フェードアウトしていこうとしてたのだ。


だからメールも返事したり しなかったり。

そうやってどんどん距離置いていってたって。


2人っきりでなんてずっと逢ってナイって。



今 何を言われても 信用できない。

あたしはそうとしか言えなかった。


彼は時間かけて 信用してもらえるように頑張るって。



あたしとあんだけ逢ってて 彼女と逢う暇なかったこと

あたしが1番わかってるんだけどね。

あたしのこと1番に考えてくれてたこともわかってる。


だけど やっぱり許せないよ。



あたしがハルの存在を伝えたときに

やっぱり彼にもちゃんと伝えて欲しかった。


そうしたらこうなってなかったよ。


あたし達が付き合うこともなかったのに。


なのに なんでこうなっちゃったんだろうね。



久々に夕方から2人で飲みに行った。


睡眠不足だったりしたせいか 2杯であたしは歩けないほどに酔っ払った。


そんなあたしを彼はすごく心配して。

あたしを送ってくれて 酔いが覚めるまで ずっと一緒にいてくれた。



つまんないワガママをいっぱい言って いっぱい彼のこと困らせた。



結局 何も答えは出なかった。


そして なんとなくよりが戻ってしまった。


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