***☆For My Dearest☆***






***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2004年02月28日(土)あたしがんばるよ。

大学って。たまにおもしろいことが起こる。
おもしろいとゆーか。別に普通かもしれんけど。
精密な機械がいっぱいあるからこそ。
ちょっとしたことで機能停止になって。使い物にならんくなる。

本日。そうるの研究室周囲。停電。(笑)。

「ありえへんと思わん?なんで停電やねん。」
「ほんまやなぁ。この忙しい時期に。」
「もーまじ迷惑。どないせーっちゅー話。」
「まぁまぁ。今日は土曜やん。ちょっとは休めば?」
「いや、そんなことしたら来週に泣くハメになる・・・。」
「そんなん言ったって停電やったらどうしようもないやん。」

ぶーたれるそうるは。結局研究室のノートパソコンを家に持って帰ってきた。
あたしもあたしで。まだ完成してへん資料があったから。
8畳の部屋。そうるはこたつで。あたしは机で。
ふたりしてパソコンに向かって。せっせと課題を進めてた。

カタカタ。カタカタ。
キーボードを叩く音が部屋に響く。

行き詰って溜め息をひとつ。
ふと目をやると。真剣なそうるの顔。
そして。あたしの視線に気づいて。
「なにーな。」って言う。

なんでもないことなんて。分かってるくせに。


「つかれたよー。」
「つかれたなー。」
「もー肩凝りまくりやねんけど。」
「確かに。もーバキバキやな。」
「なー。肩揉みあいせーへん?」
「あー。しよっか。」

そう言うと。そうるはあたしの後ろに回って。肩を揉んでくれた。
握力ありまくりのそうるは。時々わざと思いっきり揉んで。
「ちょー!痛いしー!」とか言わせては。ケラケラと笑ってた。
「ここには肉ついてへんねんなー。」とか言って。あたしに殴られてた。

そして今度はあたしが揉んであげる番になって。
悔しいからあたしも痛がらせようと思って。思いっきり揉んでも。
強がるそうるは。ちょこちょこ顔をしかめるだけで。
「痛いんちゃうん?」って笑ってやっても。「全然ー。」とか答えてた。

しょーもないけど。それだけでも楽しい。


結局1日中2人して。ほとんど作業してた。
ごはん食べたり。テレビ見たり。ちょっとゆっくりしたせいで。
夜中に再開することになって。けっこう疲れた。

「あー分からん。もーできん。」
「なんでやねん。パワポぐらい使いこなせ。」
「だって分からんもんは分からんねんもん。」
「もーあほやなー。ちょっと貸してみ。」
「まじでー。やってくれんの?」
「あーでもちょっとだけやで。」

そう言うと。そうるはあたしの代わりにパソに向かう。
「ここはどうしたいん?」「ここは?」
そうやっていろいろ聞きながら。どんどん進めていく。
「ここはこっちの方がええで。」「これはいらんのちゃうか。」
そうやって意見も挟みながら。どんどん作っていく。

時計を見れば夜中の3時。
自分のこともやらなあかんのに。
全く関係ない分野のあたしの研究にまで。
付き合ってくれるそうるは。ほんまに優しい。

あたしはそうるの背後に立ってた。
ちょっとプリン状態の髪の毛を見つけて。
そろそろ染めんとあかんでーと思った。
お疲れモードの背中を見つめて。
抱き締めたいなーと思った。

愛しい人がこんなにそばにおる。嬉しすぎる。泣けてくる。


ねぇそうる。今日は久しぶりにあんたとまるまる1日過ごせたね。
最近のあんたは研究室に入りびたりで。ほんまに忙しそうで。
あたしとちゃんと向き合う余裕なんてなさそうで。
まぁいいか。しょーがないよなって。あたしは勝手に諦めてるとこがあった。

でも。そんな自分にあほって言いたくなるような。
思いっきり蹴りを入れたくなるような。そんな今日やった。

大好きな人がおる。
あたしのそばで笑ってくれる。
あたしを癒してくれて。
あたしを支えてくれる。

これ以上あたしは。何を望む必要があるんやろうって思ってもた。

そうる。あんたはあんたなりに。いろいろ尽くしてくれる。
あたしとの時間を作ってくれてるし。あたしのために動いてくれる。
それやのに。あたしは自分ばっかり尽くしてるつもりで。
「たまにはあんたに何かしてもらうのもいいなー。」とか思ったりしてた。

もーあほか。お前は何を勘違いしてるねんって話よな。
あんたはちゃんと。あたしを大事にしてくれてるのに。
勝手にいじけたり。勝手に拗ねたり。勝手に泣いたり。
あたしは扱いにくくなってまうことがいっぱいあると思う。

なんかそんなことを考えてたら。
いつもみたく「成長」って言葉が頭に浮かんでた。
でも。いつもとちょっと違ってたのは。
「成長せんとなぁ。」じゃなくて「成長したいなぁ。」やったこと。
めちゃめちゃ前向きに。がんばりたいって思えたこと。

ねぇそうる。あたしはね。
もっとあんたに好きになってほしい。
もっとあんたに愛されていたい。
単純にそう思うから。もうちょっとがんばってみるよ。
うまく言えんけど。いろんなことをがんばってみるよ。

今日はいい1日やった。ありがとうね。そうる。





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↑あいたたー。やってもーたって感じ・・・(涙)。


2004年02月27日(金)メールの楽しみ方。

そうると一緒に暮らすようになって。
それまでと比べて。いろんなことが増えた。
単純に一緒にいられる時間が増えたことに起因してるけど。
あたしを満たすいろんなことが。全部ちょっとずつ増えた。

そうるの名前を呼ぶ回数が増えた。
そうるに名前を呼ばれる回数が増えた。

規則正しい寝息を聞いて。癒される回数が増えた。
寝起きのボサボサの髪を見て。笑わされる回数が増えた。

そんな中でこれまた増えたこと。
それは。そうるからのメール。


離れてるときより近くなってからの方がメールが増える。
これって。ちょっと矛盾してるかもしれん(苦笑)。
まぁメールっていっても。そうるの場合は。
用件だけ書いためちゃめちゃ短いメールなんやけど。

「やっと終わった。今から帰るわ。」とか。
「今日はやっぱ帰れそうにない。」とか。
まぁいわゆる「帰るコール」がほとんどやし(苦笑)。
そりゃ一緒に住んだら増えるわなーって感じやね。

そんなわけで。あたしの携帯は。そうる仕様に鳴ったり光ったり忙しい。

オルゴール調の「Dearest」と。
七色に光るモバイルライト。
しばらくして。サブディスプレイに映るそうるの顔。
そのすべてに反応して。あたしはにやける。

ごはんを作ってるとき。お風呂に入ってるとき。
部屋から聞こえてくる着信音に耳を澄ませる。
出かけててマナーモードにしてるときは。
コートのポケットから震えた携帯を出して。その光り方を見る。
それから。そこに顔が表示されるのを待つ。

携帯から発される音でも光でも顔でも。
そうるのしるしを見つけると。あたしはにやける。
しばらく見て聞いて。にやついてる。


ねぇそうる。あんたは絶対に知らんと思う。
まぁメールなんてそばにおらんときに送るから。知らんくて当然やけど。
あたしがあんたのメールを受け取るときに。
その内容が。いつもみたいにひと言の短いのやって分かってても。
すぐにメールを開いたりはせーへんってこと。

しばらく「Dearest」に聞き入って。
しばらく七色の光を見つめて。
そこにあんたの顔をみつけて。
あたしはひとりでだらしなく笑ってる。

メールひとつで。こんなにも楽しめる。
もう言いすぎやけど。あたしってほんま幸せ体質やと思う。

ねぇそうる。あんたはこんなあたしを見つけたら。きもいしーって笑うかな。





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↑あたしが半強制的にダウンロードしてやった(苦笑)。


2004年02月26日(木)気にかけてもらうこと。

忙しくなるとあたしが1番適当になること。
それは。1に睡眠。2に食事。

まぁ誰でもそうなんかもしれんけど。
あたしはけっこう。ほんまにめちゃくちゃになる。
明け方に寝て3時間ぐらいで起きてみたり。
牛乳だけ飲んで夜まで過ごしてみたりする(笑)。

1日だけならまだしも。そーゆう日がけっこう続いたりもして。
気づけば。あー最近まともに寝てへんなーとか。
あんまりちゃんと食べてへんなーとか思う。
でも思ったところで。まいっかーで片付けたり。
だってめんどくさいんやもーんとかで終わらせたりする(笑)。

普段細かいくせに。どうでもよくなるとほんま大雑把。
こんな自分の性格は。自分でもよーく分かってる。

そして。たぶんあたしと同じくらい。そうるもよく分かってる(苦笑)。


一緒に住む前からそうやけど。そうるはあたしの不摂生にけっこう怒る。
普段はほとんど放置やし。あんまり干渉してこーへんくせに。
基本的な生活のことに関してだけは。これが意外とうるさい。

睡眠はまだええけど。食事はかなり心配してくれる。
この日記にもたまに書いてるけど。あたしはしんどくなると消化管にくるタイプで。
嘔気・嘔吐にやられまくりで。すぐに食べられんくなる。
たぶんそーゆうのをそうるは知ってるから。心配してくれてるんやと思う。

でも違うんやなぁ。今食べてへんのは。ただ単にめんどくさいだけで。
食べようと思えば食べられるし。大丈夫なんやけどなぁ。
そう思ってみたところで。言ってみたところで。そうるには通じへん。

「今日は帰れそう。家で食べられそう。」
「あーまじで。なに食べる?」
「んーなんでもええで。あんたは?」
「あーあたし今日まともに食べてへんからなぁ。なんでも。」

「あほか。また食べてへんのか。」
「だって気づいたら変な時間やったし。もうええかなーと思って。」
「なんでやねん。食べんとかほんまありえへんで。」
「だって・・・あんま食べたくなかったし。」
「もーあんたは・・・いっつもそれや。」
「なんよ。大丈夫やってば。少々食べんぐらい。」

心配してくれるのは嬉しいけど。途中からちょっとうっとおしくなって。
もーうるさいうるさい。こーゆうとこだけうるさいねん。あんたは。
そう思っては。かなりえらそうな態度になってもたりして。
後から。しまったなーミスったなーとか思うんやけどね。

そんな適当満載でどうしようもないあたしやのに。
そうるは優しい。こーゆう時は申し訳なくなるくらい優しい。


「ただいまー。ミスド買ってきたで。」
「えーまじでー。あーほんまや!!」
「なんか急に食べたくなった。ほらあんたも食べ。」
「やー久しぶりや!エンゼルクリームある?」
「そう言うと思った。ほれ。」
「あー!やったー!」

浮かれてさっそくドーナツを食べるあたしを。
ちょっとにやにやしながらそうるが見てた。
あほやなーって言いたそうな。でもちょっと嬉しそうな。
なんとも言えん顔をして。オールドファッションを食べてた。

調子のいいあたしは。そんなそうるの姿に。
あーもしかして。あたしけっこう愛されてるんかもなぁとか思った。
そうるに聞かれたらぶっとばされそうやけど(苦笑)。
そうるも意外とあたしを気にしてくれてるんやんって思った。

甘いドーナツ。でもそれよりずっと甘いそうるの優しさ。
おいしい幸せが2倍ある。満たされてるなーと思う。


ねぇそうる。あたしはあんたの世話を焼くのが好きで。
ごはん作っておいしいって言われるのとか。もう最高に幸せやけど。
こんなふうにあんたに世話を焼かれて。気にかけられたりすると。
やっぱ受け身でもらう幸せもいいよなーと思う。

ドーナツを買うときは。そりゃ自分も食べたかったんやろうけど。
あたしに食べさせようってちょっとは思ってくれたわけで。
買って帰ったらあたしが喜ぶやろうなぁって一瞬でも考えてくれたわけで。
そーゆうふうに。何気ない日常の隙間で。
あんたの思考に存在できたことが幸せやなーって思うんよね。

あーやばいなぁ。こんな幸せを覚えてもたら。
あたしもっともっとわがままなコになってまいそうやん。
嘘なんてちっともうまくつけんくせに。演じてみたりして。
あんたに心配とかさせてやろっかなーなんて思ってまうやん。
まぁどうせそんな器用なことはできんのやけどさ。
なんかちょっとそーゆうことも。やってみたくなるやん。

ごめんそうる。あたし性格悪くなってるかも(笑)。





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↑こんなんしてるから痩せられへんのよなぁ。はぁ(涙)。


*ひとりごと*
今日の日記・・・ちょっとのろけてるかもしれんなぁと思ったり。
(いつもちゃうんかいーって声が聞こえてきそう・・・(焦))


2004年02月25日(水)君はやっぱりずるい。

はぁ。ようやく日記が書ける・・・。


とりあえず。国家試験が終わった。
そんな大きな試験は。大学入試以来で。
ちょっと神経もとがらせて。疲れたりした。

あたしはけっこう緊張するタイプで。
大丈夫やとか思ってみても。前日とか全然寝れんくなって。
うまくいかんかった場合のこととか。最悪パターンばっかり考えて。
どんどん自分で怖くなってまうとこがあるんやけど。

今回は。あんまりそうならんですんだ。
これは確実に。そうるのおかげやと思う。


そうるは。相変わらず卒論に追われてて。
その提出日が。あたしの国試が終わる日と一緒やった。
提出日が近づくと。そうるは徹夜続きの生活になってた。
家にもほとんど帰ってこんくて。滞在時間もほんま短くて。
研究室の方が家ちゃうかって感じで。あたしは寂しかった。

帰ってくるって分かってても。帰りが遅いと寂しかった。
あー今日はまた泊まりこみかなぁとか思ったら。
今日はくっついて寝られへんのやなぁとか思ったら。
もうそれだけで。心の奥がチクチクしてた。

今日がダメでも。明日があるのに。
あたしは。「今」じゃないと不満やった。
明日まで待てんくて。どうしても今すぐがよくて。
そんなふうに収集つかんくなってる自分が怖くて。
情緒不安定で。実はこっそり泣いたりしてた。

そんなあたしを。そうるは知らんかったはずやのに。


国試の前日。そうるはやっぱり帰ってこんくて。
次の日の朝が早いあたしは。さすがに諦めて寝ようと思ってた。
そしたら夜11時ぐらいに。そうるから電話がかかってきた。

「ごめん、起こした?」
「いや、まだ起きてたで。もう寝るけど。」
「そっか。今日また帰れそうにないねん。」
「うん、そうなんちゃうかなーと思ってた。」

「明日の朝何時に出るん?」
「えっとね、6時半とかかな。」
「ほんじゃそれぐらいに1回帰るわ。」
「あ、そうなん。ほな朝ごはん早いけど食べる?」
「うん、食べる。よろしく。」
「あい、わかった。」


次の朝。そうるはほんまに6時過ぎに帰ってきて。
あたしと一緒に。ごはんを食べてくれた。
いつもは徹夜明けやと。コンビニとかで適当に買って食べて。
そのまま大学に残ることが多いそうるやのに。
朝の6時とか。えらい中途半端な時間に帰ってきた。

あたしの欲目かもしれん。
かなり買いかぶってるかもしれん。
でも。それはあたしのためな気がした。
あがり症なあたしを落ち着かせるために。
わざわざ帰ってきてくれたような気がした。

目の前で。でっかいあくびをしながら。
味噌汁と納豆を食べるそうるが。愛しくてたまらんかった。
微妙に涙目(あくびのせい)やし。ちょっとクマとかできてたけど。
あたしには。やばいくらいかっちょよく見えた。


「だー!きんちょーすんねんけど!」
「そらそーや。きんちょーはして当たり前。」
「だって・・・ミスったこととか考えてまうんやもん。」
「それは考えんでよし。ミスったときに考えればよし。」
「そうやけど・・・あーなんか・・・なんか変な感じ!」
「大丈夫や。あんま考えんと気楽に受けておいで。」

玄関で。そうるが見送ってくれた。
ひらひらっと手を振る姿に。元気をもらった。

そうるが大丈夫って言ったら。どんなことでも大丈夫な気がした。
あほかもしれんけど。ほんまにそう思うんやからしょーがない。


ねぇそうる。あんたはどれぐらい気づいてるんやろう。
自分の行動ひとつが。言葉ひとつが。あたしを支えまくってることに。
徹夜明けに帰ってきて。一緒にごはんを食べたこと。
「大丈夫や。」って言ってくれたこと。
ほんまそれだけのことやのに。あたしは元気をもらった。
前向きな気持ちをもらった。がんばろうと思えた。

あーもう。あんたはほんまに。ほんまにずるい。
そーゆうことを無意識にやってるとこがずるい。
あたしをこんなにも揺すりまくってるくせに。
それにちっとも気づいてへんっぽいところがずるい。

ちくしょう。どこまでかっちょいいことやれば気がすむねん。
かっちょいいことやってる意識なんてないんやろうけど。
試験当日に。きんちょーしまくりの朝に。
わざわざ帰ってきてくれたり。めったにせーへん励まし言葉をくれたり。
そーゆうことがかっちょよくなくて。何がかっちょええんやっていう話やのに。

そうる。あんたはたぶん気づいてへん。自分のかっちょよさに気づいてへん。
そしてたぶん。気づいてへんからこそいっそうかっちょいいんやと思う。
さりげなくそーゆう優しさを見せられるあんたやから。あたしは好きなんやと思う。

あぁそうる。もうお手上げや。あんたにはほんまにかなわへん。





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↑そうるもあたしも。ありえんくらいフラフラになってもた(苦笑)。


2004年02月17日(火)消せない痛み。

そうると一緒に暮らし始めて。幸せなことだらけやった。
ただ好きな人のそばにいられることが。こんなにも自分を満たすこと。
あたしは今まで。ほんまの意味では知らんかったんかもしれんと思った。

「ただいま」も「おかえり」も。
「いってきます」も「いってらっしゃい」も。
「おはよう」も「おやすみ」も。
やばいくらいくすぐったくて。にやけまくってた。

同じ食器を使うこと。
色違いの歯ブラシを並べること。
洗濯物が一緒に風にそよぐこと。
そーゆう小さなことが。ひとつひとつ心に沁みた。

そうるが好きなんやと思った。大切なんやと思った。
毎日毎日。抱えきれんほどの愛を思い知ってた。

雑誌会の日。久しぶりに早く終わったからって。
たまには外でごはん食べよっかーって誘ってくれた。
「最近ちょっと胃が荒れてるんよなぁ。」とか言って。
軽くうどんをすすっただけやったけど。あたしには十分やった。
胃が荒れてるとか言うくせに。店に入ったらてんぷらまで注文して。
「なんか食べたくなってんもん。」って笑うそうるがかわいかった。

バレンタインは。帰宅こそ深夜やったけど。
なんとびっくり。ちゃんとチョコを持って帰ってくれた。
「すっかり忘れててん。こんなんでごめんや。」とか言って。
くれたのはコンビニで買ったやつやったけど。本気で嬉しかった。
あたしの用意してた生チョコと自分のを食べ比べて。
「あーやっぱコンビニの味やなー。」って笑うそうるが愛しかった。

幸せなんていっぱいある。たぶんどこにでも落ちてる。
それを見つけるチカラが。自分にあるかどうかなんやと思う。
大丈夫。あたしはあたしの幸せを見失ったりはせーへん。

そう思うけど。今日はちょっとだけ辛い日。


2月17日。あたしはまた痛みを思い出す。
胸の奥にある小さな傷が。ちょっと疼くのを感じる。
最悪やと思う。しつこいと思う。情けないと思う。
もういい加減にしろよって話やとも思う。
でもあたしは。どうしても忘れられへん。

あの日感じた痛み。押しつぶされそうな痛み。
そうるの照れた声。あたしの無理した笑顔。
失うのがこんなに辛いなら。好きにならんかったらよかった。
なんでこんなに苦しいのに。嫌いになれへんのやろう。
そう思って。ひとりで声を殺して泣いたあの日。

こんな痛い日が。あたしにはいくつかある。
そして悲しいことに。そーゆう痛みほど忘れられんかったりする。
あたしとそうるには。幸せなことの方が多いはずやのに。
幸せを見つけるのが得意なあたしやから。間違いなくそうやのに。
痛みの方が記憶に残るってのは。どうしてなんやろう。


ねぇそうる。あんたにはもう何も言わんけど。
あたしは今朝。ふと思い出してもた。
「もー眠いわー。あと4日で提出とか無理やー。」って。
いつもみたいに文句言いながら。出て行くあんたの背中を見て。
やわらかい幸せと同時に。苦い痛みを覚えた。

幸せ探しが得意なあたしやけど。
それにどっぷり浸りきることはできんくて。
いつだって10%ぐらいは不安がある。
それはきっと。喪失と言う名の恐怖。
いつかの痛みが。あたしに深く刻み込まれてる証。

あたしだけじゃない。愛し合う2人になら必ずあるもの。
相手が愛しいから。失いたくないと思うのは当然のこと。
そう思う反面。なんで未だにこんなに痛いんやと思ってまう。
世間の恋人はみんな。こんなに苦しいもんやろうかと思ってまう。
あたしって。ちょっとおかしいかもしれんと思ってまう。

ねぇそうる。あんたは知ってるかな。
目の前で笑うあんたを見ながら。泣きたいぐらい切なくなるあたしを。
もう疑ってるわけじゃないし。乗り越えたはずやのに。
いつかあんたが消えそうな予感を。未だに拭いされんあたしを。

そうる。あんたはちょっとぐらい知ってるんかな。





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↑どうなんやろう。あたしはやっぱりしつこいんかな。


2004年02月10日(火)嬉しかったから。

毎日遅くまで研究室にこもって。朝も夜もない生活をしてるそうる。
そんなそうるに合わせて。やや無意味に不規則な生活をしてるあたし。

2人まとめて。しっかり風邪をひいた(苦笑)。

まぁ正確に言うなら。最初にそうるがひいた風邪を。
後からあたしがもらったってことなんやけど。
なんかそーゆうのも。一緒に住んでるせいって感じで。
あたしにはちょっと嬉しい事件やったりした。

とりあえず今日は。そうるの風邪について(苦笑)。


いつもと同じように。夜中2時ぐらいに帰ってきたそうるが。
「あーやばいなー。喉がイガイガする。」って言ってた。
男だらけのそうるの研究室。休憩所は常にタバコの煙があるらしく。
普段からわりと頻繁に。喉が気持ち悪いーって言うそうるやけど。
そーゆう気持ち悪さと。風邪の予感はやっぱり違うもんみたい。

次の日起きたそうるは。けっこうしんどそうやった。
ゴホゴホ咳とかしまくりで。熱を測ったら微熱で。
どっからどう見ても風邪の初期症状やった。

「今日は休みーや。今無理したら絶対しんどくなるって。」
「でも明日教授休みやし。今日行って聞くとこ聞いとかなあかんねん。」
「うーん。ほんならとにかく早く帰っておいでや。」
「・・・まぁ分からんけど。なるべくそうする。」

そう言って。風邪薬を飲んで出かけたそうるは。
予想はしてたけど。夜中0時を回っても帰ってこんかった。
やばいなぁ。大丈夫かなぁ。今は絶対休んだ方がええのに。
そんなことを思って待ってたら。なんと明け方に帰ってきた。
朝よりひどい咳で。声までおかしくなってた。

「大丈夫かいな。しんどい?」
「・・・しんどい。もー無理。明日は休む。」
「そうしー。その方がええって。長引いたらツライやろ。」
「まぁな。がんばって1日で治さな・・・。」

そう言ってそうるは。なんかゴソゴソし始めた。
よく見てたら。ベッドから毛布を1枚取って床で寝ようとしてた。

「ちょっと。なにしてんねん。」
「え。だってうちと一緒に寝たらうつしてまいそうやん。」
「あほか。病人を床で寝させられるわけないやろ。」
「え。じゃああんた床で寝る?そしたらあんたまで風邪ひくで。」

そうるの頭の中には。あたしと一緒に寝るって発想はないみたいやった。
あたしは。そんなこと何も考えてなかったし。
普通にいつも通り。同じ布団で寝るつもりやったのに。

ええやん。一緒に寝れんとか寂しいこと言うなよ。
そう思ったけど。ちょっと冷静になってみたら。
風邪をうつすってことまで考えてくれてるそうるに。胸がじーんとした。

そっか。あたしの心配をしてくれてるんやな。
あたしが逆の立場なら。たぶん何も考えずに一緒に寝るやろう。
それは単純に。あたしがそうしたいからってだけの理由。
でもそうるは違う。ちゃんと周りのことを考えられる。
あたしには出来んやろうことが。そうるには出来る。

もーまたかよ。またあたしを痺れさせる気やな。
まったく。ほんましょーがないヤツ(苦笑)。

ため息ひとつついて。あたしはそうるから毛布を奪った。

「ええよ。あんたベッド独占してくれて。」
「・・・まじで。ごめんや。今日だけにするから。」
「ほんまや。早く治してや。」
「うん。ありがとさん。」

その夜あたしは。毛布にくるまって。猫みたいに丸くなって寝た。
そうるの体温がなくて寒かったけど。心はなんかあったかかった。


ねぇそうる。あたしは別によかってんよ。
一緒に寝て。あんたに風邪をうつされたとしても。
てゆーか。もともと同じ空間で生活してるんやもん。
同じ布団で寝るか寝んかなんかで。風邪のうつり具合は決まらんよ。
ほんまはあんたに。そう指摘してあげてもよかってんけどね(苦笑)。

それでも。あたしが毛布1枚で床で寝たのは。
そうる。あんたのその気持ちが嬉しかったから。
自分がしんどいときでも。あたしを思ってくれたのが嬉しかったから。

ちょっとしたことやけどね。なんでもないことやけどね。
そんなふうにちゃんと相手を思いやれるあんたでよかったなって思った。
そんなあんたやから。あたしは好きなんやとも思うし。
なんかうまく言えんけど。あったかい気持ちになったんよ。

しかし。これしきのことで言うのは変なんかな。
でも思ったから言ってみる。ええよね。

ありがとね。そうる。あんたの気持ちが嬉しかったよ。





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↑なんでそうなるねんって感じ。あほすぎるね(涙)。


2004年02月03日(火)分かってほしいんやん。

最近のそうるは。妙にかわいい。

なんてゆーか。疲れてるせいかもしれんけど。
夜遅く家に帰ってくると。思ってることを全開でしゃべり始める。
もともとそんなにおしゃべりな方じゃないそうるやのに。
男だらけの研究室で。相当ストレス溜まってるんやと思う。
ちょっと思ったこととかを。簡単に愚痴れる相手がおらんのやろな。
膨らみまくりのそうるの感情は。帰宅と同時に一気に弾ける(苦笑)。

「もーありえへん!うちの教授ほんまにありえへん!」
「どないしたん。この前はいい人やって言ってたやん。」
「なんかなー無言で怒りはるねん。かなり怖いねん。」
「あれ。怒られるようなことしたん?」
「・・・まぁ悪いのはうちやねんけどさ。物には言い方ってあるやん?」
「あーまぁねぇ。あるねぇ(苦笑)。」
「舌打ちとかするねんで。もー本気で泣きかけたって(涙)。」
「まじでかー。それはキツイなー。」

弾丸のように言いまくって。そうるはお風呂に入っていく。
あたしはタオルを出してあげながら。ひとりで苦笑い。


風呂あがりのそうるは。いつもはすぐに寝るけど。
しゃべり足りん夜やと。ちょっとあたしと付き合ってくれる。
「ちょーちょー見てみ。これ。」とか言って。
前の日にほぼ徹夜で作った発表資料を。得意気に見せてくれたりする。

そうるの研究内容に関しては。さっぱり分からんあたしやけど。
意味不明な記号とかの羅列でも。もちろん興味はある。
だって。そうるが専門としてやってることなんやし。
どんなことやろうって考えるのは。愛があれば当たり前のこと(笑)。

「これ何?」「何するもの?」「これってどーゆうこと?」「じゃあこれは?」
知識なんか全然ないくせに。知りたがりの子どもみたいに。
あーだこーだと質問して。そのたびにそうるを困らせる。

「うーん。専門でやってへん人に分からせるのは難しいなぁ。」
そうやって頭を抱えつつ。言葉を選びながら説明してくれるそうる。
「いやいや。素人に分かる表現ができてこそ研究者やろ☆(笑)」
悩むそうるを横目に。ちょっと意地悪を言うあたし。

いろんなたとえを使いながら。あたしに分からせようとするそうる。
愛しい人が自分のためにエネルギーを燃やしてる姿に。
あたしはやっぱり幸せを感じて。隣でだらしなく笑ってる。


ねぇそうる。あたしは多くを語らんあんたも好きやけど。
あんたがおしゃべりになると。なんでかめちゃめちゃ嬉しいねんなぁ。
自分がその日1日感じたことを。あたしに分からせようとする。
分かってほしいと思うから。自然と多弁になる。
そーゆう気持ちがね。ほんまに嬉しいなって思うねん。

あたしがあんたの研究内容について聞いたときも。
一生懸命あたしに分からせようとしてくれるやん。
分からん分からんってうるさいあたしやのに。
「じゃあなぁ。なんて言えば分かるかなぁ。」とか言って。
あたしのために。時間使って考えてくれるやん。

自分のことを分かってほしいって気持ちがあること。
分かってほしいって思う相手がいること。
なんかそれって。すごくかわいいことよなぁってあたしは思う。
そして。そうる。あんたにとってその相手があたしなんやなぁと思ったら。
あたしはもう。それだけで嬉しくて胸いっぱいになってまうんよ。

普段わりとクールで。干渉せん付き合いを望むあんたでも。
なーんや。分かってほしいんやん。自分のこと。あたしに。
伝えたい気持ちを。その胸の中にしっかり抱えてるんやん。
そう思ったら。あたしは笑わずにはおれんくなるんよ。

あんたがかわいすぎて。愛しすぎて。もう笑うしかなくなるんよ。





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↑・・・あたしが理解できたのは。所詮この程度さ(涙)。


2004年02月02日(月)君と暮らせる幸せ。

そうると一緒に暮らし始めて。だいぶ時間が流れた。
毎日の生活パターンも。だいたい決まってきた。

今日はそんな。ごく普通の1日の紹介☆(笑)


とりあえず。朝ごはんは一緒に食べる。
遅く帰ってきたそうるは。疲れてギリギリまで寝てるから。
あたしはちょっと早めに起きて。ごはんを作る。
和食好きなそうるのために。お味噌汁と納豆は欠かさんくて。
あとは玉子焼き(電子レンジで1分☆)&野菜サラダ(これも適当☆)。
だいたい出来てきたところで。そうるを起こす。

かなり眠そうに起きたそうるは。洗濯物の仕分けにかかる。
自分のもの。あたしのもの。ネットにどんどん放り込む。
ほんで。湯船からバケツで残り湯を洗濯機に運ぶ(笑)。
それから洗濯物を入れて。洗剤も入れて。スイッチオン。
全部終わったところで。ごはんをテーブルに運んでくれる。

一緒にごはんを食べて。洗濯が終わるまでちょっとお茶を飲む。
そうるは研究室でコーヒーを飲みすぎるせいで。家では紅茶派になった。
ストレートをじっくり飲むそうるの隣で。あたしはミルクをたっぷり入れる。
そうるが忙しすぎるせいで。まともにしゃべれる時間は1日でここしかない。
ほんまに一緒に住んでるんやなぁ。そんなふうに思える貴重な時間。

洗濯が終わったら。干してくれるのはそうるの役目。
その間にあたしは食器の後片付けをして。簡単に部屋の掃除。
それから着替えて。化粧をして。なんやかんやと朝の戦争(笑)。
準備ができて。先に家を出るのはそうる。


「あー今日は何時に帰って来れるんやろう。」って出て行くそうるを。
「いってらっしゃい。がんばれよー。」って見送るのは。やばいくらい幸せ。


しばらくして家を出たあたしは。ほぼ1日図書館にこもりきり。
お昼ごはんは友達と食べるけど。それ以外は缶詰め状態。
うんうん唸りながら。国試のための勉強に没頭する(涙)。
9時に閉館になるまで粘って。そこからようやく帰宅。

夜ごはんは。1人分やから朝より適当(笑)。
もーお茶漬けでええかーってふうになったりもする。
もしくは。ちょっとがんばろうかなーって気分のときは。
ハンバーグとかロールキャベツとか多めに作って。翌朝用に置いておく。
そうるが食べると思えば。いつもより作りがいもあるし。楽しい。

そうるが帰ってくるのは。日によってけっこう違う。
だいたい夜中の1時ぐらいが多いんかな。
早いときは11時ぐらい。遅いときは夜中の4時とか。
そんなふうに前後しまくるけど。帰る前には必ずメールをくれる。
だからあたしは。そのメールを待って起きてる。
テレビ見たり勉強したり。まったりそうるを待ってる。

「先に寝ててええで。」って言われても。起きてる。
さすがに4時帰りの日は先に寝させてもらったけど。
2時か3時ぐらいやったら。帰ってくるまで起きてる。
せめて朝と夜ぐらいは。ちゃんと顔合わせたいしね。


「あーしんどい。もー限界やー。」ってドアを開けるそうるを。
「おかえりー。おつかれさん。」って出迎えるのは。何よりの幸せ。


帰ってきたそうるは。とにかく早く寝たいみたいで。
長風呂好きやのに。シャワーでさっさと済ませて。
帰宅から30分も経たんうちに。おやすみ体勢になる。

一緒にベッドに入っても。あっという間に寝息が聞こえてくる。
ほんまに疲れてるんやな。お疲れさんやな。
寝息を聞きながら。あたしは幸せな時間を噛み締めて。
あったかい気持ちになって。眠りに落ちていく。

こんな何もない日々でも。こんなにも愛しい。
そうるがいるだけで。ほんまにほんまにあたしは幸せ。


ねぇそうる。もうだいぶ経って慣れてきたけど。
あたしと暮らすようになって。あんたは何かを感じてたりするかな。
あんたは土曜も日曜もなくて。1日の大半を大学で過ごしてるから。
そーゆうことを話せる時間が。全然なくて寂しいね。

大好きなバイクに乗れんくなって。似合わんチャリ通いになった。
家から大学までの距離が。前よりも短くなった。
その分長く研究室におれるようになって。夜型生活になった。

そーゆう変化は目まぐるしくて。あんたに考える余裕を与えんかもしれんけど。
あんたの生活の中に。あたしが確実に存在するようになったよね。
あたしの生活の中にも。あんたは毎日存在するようになったよ。

「おはよう」と「おやすみ」を。毎日言えること。
「いってらっしゃい」と「おかえり」を。毎日言えること。
同じ朝に目覚めること。同じ夜に眠ること。
ひとつひとつを噛み締めて。あたしは幸せを感じてる。
生活の中にあんたがいることに。ほんまに幸せを感じてる。

ねぇそうる。ちょっとでいい。ちょっとでいいから。
あんたの心の中にも。そんなふうに感じる場所があるといい。

あたしがいる幸せを。感じてくれてるといい。





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↑あたしがすすめたら。あたし以上にハマってるし☆(笑)


2004年02月01日(日)これは夢じゃない。

どうもです。たっぷりご無沙汰です。さあやです。
一応ちゃんと生きております。元気です(苦笑)。

あたしの更新が不定期なのは。もう普通のことになってきてます(涙)。
まぁこんなあたしにも日常があるので。やらなあかんこともあるので。
卒論やら国試やらに追われまくって。書けんくなるのはしょーがないのですが。

今回書けんかったのは。ちょっと特別な理由がありました。

てゆーか。書いてない約2週間の間に。
実は激変しております。あたしの生活。
そしてその生活があたしから日記を忘れさせたとゆーか。
書く余裕を与えなかったとゆーか。そんな感じで。

じゃあ何があったのかと。もちろんそうなるよね。
では本邦初公開の事実でございます。


あたしとそうる。実は今一緒に暮らしております。


・・・・・・・・・・・・。
さらっと言ってみたり(笑)。

そうなんです。そんなことになってるんです。
びっくりでしょ。あたしもかなりびっくりなんやけどね。
ほんまにこれは。いきなり決まったことやったから。
ようやくあたしも落ち着いてきたところやし。

まぁそんなこんなでいろいろあるのですが。
とりあえず今日は。事の始まりを説明しようかなと。


一緒に住もうかって話になったのは1月の終わり。
ちょうどあたしが卒論を提出して。久しぶりにそうるに会って。
お酒を飲みながら。2人でまったりしゃべってた夜やった。
あたしはやらなあかんことから解放されて。ご機嫌やった。
ちょっとハイペースに飲んで。ほろ酔いやった。

そんなあたしに。そうるはおもむろに言ってきた。
「あのさ。しばらく一緒に住ませてほしいねんけど。」って。

あたしはびっくりして。飲みかけの梅酒を吹き出した。
マンガかドラマみたいやけど。思いっきり咳き込んでもた。

「あーもう。何やってんねん。」
そう言って。そうるはテーブルを拭いた。
「え・・・?一緒に住む・・・?」
そう言って。あたしはかなり混乱した。

そうるは。片付けながら淡々と話してくれた。

免停になって。しばらくバイクに乗れんくなるそうるは。
夜中に研究室を出たところで。家に帰る手段がなくなること。
だから。大学から近いあたしの家に帰らせてほしいと思ったってこと。
忙しくて土曜も日曜もない生活になることは分かってるから。
時々寄らせてもらうとかじゃなくて。もう住ませてほしいと思ったってこと。

ほんまは。しばらく前から考えてたってこと。
でも。その時のあたしは卒論で頭がいっぱいいっぱいで。
聞き入れる余裕もなさそうやから。黙ってたこと。

大事なことほど。さらっと語るそうる。
いつだって自分の中で決めて。あたしに結果だけ伝えるそうる。
あーあ。まったく。なんだってこいつはこうなんやろう。

嬉しくて。でもちょっとだけ不満で。あたしは溜め息ひとつ。


「ちゃんと家賃半分払うし。あかんかな?」
「・・・あかんはずないやん。」
「ほんまに?」
「・・・なにーな。あたしがあかんって言うと思ってたん?」
「いや、そうじゃないけど。なんで溜め息?」
「・・・いや、もっと早く言ってほしかったなーと思って。」

しんどい時期でも。こんな幸せなことが待ってると思えば。
あたしはもうちょっとラクに乗り越えられたかもしれんのに。
聞き入れる余裕がないとか。勝手に決めつけてるんやもん。

そう言ってちょっとだけ膨れたら。そうるは言った。
「ちゃんと自分の力でやり遂げてほしかってん。」

それを聞いて。あたしはまた溜め息ひとつ。
そして。なんか分からんけど笑えてきた。

やっぱり。そうるのこーゆうところは分からん。
なんてゆーか。ほんまに簡単には寄りかからせてくれへん。
甘えるな。腐るな。そんな感じで遠くからあたしを見てる。
でも。ちゃんとがんばり抜いた後には。ご褒美をくれる。

分かりにくいけど。たぶんこれがそうるの愛のカタチ。


あたしはもちろんOKして。次の日そうるはあたしの部屋に来た。
でっかい荷物にいろいろ詰めて。部屋の端っこに置いた。
何度も泊まったことはあるし。慣れまくりの部屋でも。
一緒に生活するとなると。やっぱり違う感じがした。

あぁしかし。期間限定とはいえど。
こうも簡単に願いがかなってええんやろうか。
いつか一緒に住めたらなぁって。あたしはずっと思ってた。
そんな暖め続けてきた思いが。こんなに急に叶うとは。
どうしよう。嬉しすぎてどうにかなりそうや。

にやにやしてるあたしを見て。そうるはいつもの調子で言う。

「まぁ夜しか帰ってこんけどな。」
「ええよ。それでも。」
「夜ってゆーか夜中やで。」
「ええよ。しょーがないやん。」
「ごはんだって大学で食べてくるで。」
「ええよ。朝一緒に食べればええやん。」

何を言われても負けんあたしに。今度はそうるが溜め息ひとつ。
あたしは勝利を確信して。これまたにんまり(苦笑)。


ねぇそうる。あたしは負けへんよ。それぐらいのいじめには。
幸せ体質は。こーゆう時にこそ強さを発揮するんやから(笑)。
ロマンチックモードに入りそうなあたしを予感して。
あんたはあたしに。わざと冷たいことを言ったんやろうけど。

一緒にいられる時間が短かったとしても。
あんたがあたしのところに毎日帰ってくるだけで。
その事実を思うだけで。あたしは安心できる。
胸の奥の方から。じんわり満たされてくる

ねぇそうる。あんたにもそのうち分かるよ。
1日いろんなことがあって。疲れて家に帰るときに。
「おーおかえりー。」って言ってくれる人がいるだけで。
「遅くまでお疲れさん。」って言ってくれる人がいるだけで。
どれだけラクになれるかってこと。どれだけ救われるかってこと。

あたしはそんなふうに。あんたを癒す存在になりたいから。
あたしがいてよかったなぁって。ちょっとでもあんたに思ってほしいから。
「おかえり。」と「おつかれさん。」を。ちゃんとあんたに言うために。
あんたがどんなに遅くなっても。がんばって勉強して待ってるよ。

あぁ。あたしあほみたい。にやけた顔が元に戻らん。
これは夢じゃないんよね。ちゃんとした現実なんよね。
あんたと同じ家で暮らす。そんな日がほんまに来るなんて。

ねぇそうる。どうしよう。あたし幸せすぎてちょっと怖いよ。





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↑えらそうにどかーんと場所とって。鎮座しております(苦笑)。





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