***☆For My Dearest☆***






***☆For My Dearest☆***

男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年07月31日(木)ずっと残るもの。

あたしってほんまに分かりやすい。呆れるくらいに分かりやすい。
久しぶりにそうるに会えるってだけで。目覚めは最高やったし。
ごはんもおいしい気がしたし。体も軽い気がしたし。
そんな自分を鏡で見て。あぁいい顔してるなぁとか思ったりして。
ほんま笑ってまうくらいに。朝から調子がよかった。


今日は朝から夕方まで1日練習やったんやけど。
そうるは。昼から参加するってことを昨日メールで言ってた。
そんなわけで。とりあえず午前中はそうるはおらんかったんやけど。
昼から会えるってことを思っただけで。練習もいつも以上に楽しかった。
調子に乗って。普段はあんまりやらん難しいプレーもやってみたりして。
そしたらこれが大成功したりして。ほんまいいことずくめで笑えた。

気持ちがプラス方向を向いてるときって。ほんまにうまくいくもんなんやな。
思わぬところで好プレーを連発できて。そんなふうに思えた。
「物事はすべて自分の考え方次第。」そうるがあたしに言った言葉。
あれはやっぱり正しいんやなって。そう思ってはまたひとりでにんまりしてた。


昼休憩で。みんなで弁当を食べながらしゃべりつつ。
あたしの耳は。バイクの音をずっと探してた。
大好きなエンジン音。早く聞こえてこーへんかな。
そう思いながら。いつも通りにまひろやはつねと話してたら。

あたしの気持ちを高ぶらせるあの音が。聞こえてきた。
そして。大好きな人の姿が。あたしの視界にちゃんと入ってきた。

「おー。やっと来たかー。」「遅いでー。てゆーか久しぶりー。」
そう言って。まひろもはつねもそうるの方を見た。
「・・・おいっす。」久しぶりに来て。しかも途中参加のそうるは。
ちょっと申し訳なさそうに。そしてちょっと照れたように。首をすくめて笑った。

あぁ・・・そうるやー。
何も変わってへん。大好きな笑顔や。
もっと疲れてるかと思ったけど。でも元気そうや。
よかった。そうるが笑ってる。ちゃんと生きてる。よかった。

まひろとちょっと話して。はつねにも話しかけて。
最後にそうるは。あたしのとこに来た。
あたしの首を後ろから手で掴んで。あたしが首をすくめると笑った。
そんなどうでもいいような笑いも。あたしを幸せにした。

「おっすー。」「はいどーも。」そんな言葉をちょっと交わして。
目と目を合わせて笑ったら。もうそれだけでよかった。
あんなにいろいろへこんで。寂しくて。泣いてたくせに。
そこにそうるがおったら。もう全部忘れてもた。

あたしって幸せなカラダにできてるな。
そう思って。またちょっとにやけた。


久しぶりの練習ってこともあって。そうるは珍しくアップから息が上がってた。
午前中は涼しかったけど。午後からはかなり暑くなってたし。
「やばいなー。これは絶対もたへん。」って言って。けっこう苦しそうやった。

でもでも。いざ練習が始まると。そうるはほんまに嬉しそうやった。
練習に来れてへん間も。サークルの掲示板にたまに現れては。
「練習行きたい!走りたい!」そんなカキコを残してたし。
そうるの体は。ほんまに動きたくてしょーがなかったんやと思う。

でも久しぶりってことで。基礎力が落ちぎみで。
「あー!やばい!またミスった!」「ありえへんー!(涙)」
そんなそうるの声は。いっぱいいっぱい聞こえてきた。
そうるがまひろに出したパスが。思いっきり変な方向に逸れたときとか。
「それは取れんしー!」って言うまひろに。
「ぎゃー!まじごめん!(涙)」ってへこんでたりして。
なんてゆーか。もうほんまにかわいかった。

ここしばらく会えんかったそうるを。あたしはずっと目で追ってた。
やばいくらいに。そうるに意識のほとんどが向いてた。
真っ先にグランドに向かう背中。真剣にボールを追ってる横顔。
後輩に指導してるときの熱い目。ソフトドリンクを飲み干す口元。
もうあほみたいに。それこそ初めて恋を知った女のコみたいに。
1から10までそうるばっかり見てた。どんなに見てても飽きんかった。


そんなそうるは。あたしの気持ちを知ってか知らずか。
かなり涙ものの演出を。ひとつやってくれた。

「しんどいー。もう限界。1日練習はマジきつい。」
「うちは意外と元気。思ってたより平気。」
「だってあんたは昼から参加やん。そりゃ元気やろ。」
「まぁそうやけど。あーまだまだ余裕で走れそうな感じ。」

それは。練習の最後の方のメニューの前。
バテバテになってるあたしと。まだまだ元気なそうるは。
グランドの端っこに座って。水分補給しながらしゃべってた。

「ええやん。走りまくりーや。見たい見たい(笑)。」
「うーん。じゃあほんまにやったろっかな。爆走・・・。」
「・・・おぉ。言ったな。言ったからには成し遂げてや(笑)。」
「ええよ。やったるわ。その代わりちゃんと見ときや。」

強気なそうるは。いつ見ても気持ちいい。
自信に溢れてて。気合いとか入りまくりで。
この人なら絶対にやるって思わせるような。そんなオーラを放ってる。


一緒にグランドに入る。そうるはアタック。あたしはディフェンス。
プレー開始直後。宣言どおりに。そうるはボールを奪うと爆走した。
あたしは必死で食らいついて止めようとするものの。一瞬見とれる。
あたしの横を走っていくそうる。その瞳に。目がくぎづけになる。

1人抜き、2人抜き、3人抜き、・・・結局5人抜いてシュートを打って。
あざやかにゴールネットを揺らして。そうるは駆け抜けていった。

歓声が生まれる。そうるはしてやったりで笑ってる。
あたしは。負けて悔しいのに。やばいくらいに嬉しかった。

有言実行。言ったら成し遂げる。さすがはそうるやなって思った。
そしてそれは。あたしにだけ約束されたことで。
誰も知らんところで。ひっそりと交わされた約束で。
なんかもう。あたしのためにやってくれたようなプレーに思えた。

いや。これは調子に乗りすぎの解釈かもしれんけど。
ただ単に。そうるが走りたかっただけかもしれんけど。
でも。「やったるわ。」とか「見ときや。」とか言われたし。
なんかちょっと。何物にも変え難いプレゼントをもらったような気持ちで。
もう胸いっぱいで。幸せで。泣きそうやった。

そうるは。遠いところからあたしを振り返って。
得意げに笑って。顔の前でちっちゃくVサインをしてみせる。
そんなそうるに。あたしはやられまくって。拍手してみせる。
(「見たか。やってやったで。」「見ました。お見事です(苦笑)。」)
そんな無言のやりとりで。あたしは最高に幸せやった。


ねぇそうる。あんたに会えた今日は。ほんまに楽しかった。
また明日からがんばろうって気持ちが。素直に湧いてきた。
あんたのちっちゃなしぐさとか。どうでもいいような言葉とか。
そーゆうのひとつひとつを。あたしは大事に拾って。
あっためて。あっためて。あたしだけの宝物にする。
そーゆうダイヤモンドの原石みたいなものを。今日またいっぱい見つけられた。

今日あんたがやらかしたプレー。ほんまかっちょよかったで。
あんたはいつか忘れるやろうけど。あたしはきっと忘れへん。
「やったるわ。」「見ときや。」そんな強気な言葉も。
実際に成し遂げた姿も。得意げな笑顔も。
あたしの中に。きっとずっと残るやろうと思う。
ちょっと(いやかなり)悔しいけどね。でもそう思う。

ねぇそうる。しばらくぶりに会えたあんたは。
何ひとつ変わらんままで。あたしの大好きなあんたやった。
筋肉質な腕と脚。ちっとも白くならん肌。長いまつ毛。キレイな瞳。
全部全部。あたしが愛してるあんたやった。
それだけのことに安心して。なんかすごい満たされた。

急いで研究室に戻らなあかんくて。反省もそこそこに帰る支度をして。
「ごめんな。また連絡するわ。」そう言って帰っていくあんたを見て。
寂しい気持ちも生まれたけど。でもそれ以上にあったかい気持ちが溢れた。

だってそうるは元気やった。今日もちゃんと笑ってた。
あたしにも笑いかけてくれた。予想外のプレゼントもくれた。
こんなに嬉しいのに。寂しいなんて言ってたらバチが当たる(苦笑)。

そうる。ありがとう。うまく言えんけど。ありがとうね。
あたしもいろいろがんばるからさ。あんたもがんばってね。





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↑あたしは絶対前の方がええなーと思った。言ってへんけど(笑)。


*追加*

日記を書き始めて。ちょうど1年経ちました。
思ってることをただ書いてるだけのあたしの日記を。
たくさんの人が読んでくれて。共感してくれて。
メールをくれたり。BBSにカキコしてくれたりしました。

あたしはただ。自分が大切にしてる気持ちを残したいだけで。
それだけのために書いてたのに。気づくとたくさんの人と知り合ってました。
そんなひとつひとつの出会いに。改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
ほんまにほんまにありがとうございます。

最近また忙しくなってきたので。更新が滞るかもしれませんが。
(そう言いつつ普通に書いてる可能性も大ですが(苦笑)。)
これからも。あたしたちを見守っていただけると嬉しいです。

・・・なんか固くなっちゃいましたが(苦笑)。これからもどうぞよろしくです☆


2003年07月30日(水)こんな自分が好き。

あたしが涙もろいってことは。何度も書いてきたけど。
最近はこれがまた。ちょっとひどくなってきてる。
原因は明らかに。そうるに会えてないことやと思う。

心のどこかが裂けて。柔らかいとこが露出してる感じ。
だから。ちょっとしたことでも相当な刺激になって。
あっという間に涙が溢れて。止まらんくなってまう。


今日は1日。ずっと家におったんやけど。
国試の勉強をしたり。就職関係の資料を読んだり。
いろいろしてるうちに。なんとなく疲れてきた。

あたしは家におるときは。必ず何かしらの音を流してる。
無音の空間におるのが。あんまり好きじゃないからやけど。
テレビをつけたりCDを流したりして。静かになりすぎんようにしてる。

そんな音楽を。気分転換に変えてみよっかなーと思って。
TMRのCDから。最近の曲をいろいろ入れたMDに変更した。
ちょっと前に作って。何を入れたかも覚えてないようなMDやった。
なんとなく聞きながらぼーっとしてたんやけど。ある曲で我に返った。

それは。槇原敬之の曲。
「君の名前を呼んだ後に」っていう曲。

--------------------------------------------------------------
君に早く会いたいよ どんな言葉でもかまわない
僕の名前を呼んだその後に 君が何を言うのか今すぐ聞きたい

早く戻ってくるのを 君が楽しみにしてるって
胸を張って今思えないほど僕は 君がそばにいることを当たり前に感じてた

君に早く会いたいよ 早く会いたいよ 会いたいよ
君の名前を呼んだその後に いつもそばにいてくれてありがとうと言うよ

(一部抜粋)
--------------------------------------------------------------

優しいメロディーと一緒に。歌詞が心に沁み込んできた。
何度も繰り返される「会いたいよ」って言葉が。あたしの涙を誘った。
視界が揺れ始めて。あぁやっぱり会いたいなぁって思って。
苦しくなって。どうしようもなくなって。もう泣いてしまえって思った。

部屋にある大きなプーさんのぬいぐるみを。抱き締めて泣いた。
泣きすぎてしゃっくりあげるぐらいになって。やばかった。

別れたわけじゃないし。一生会えんわけでもない。
たかが10日とか2週間とか。それぐらい会えてないだけ。
そんな呼吸困難になるくらい泣く必要なんて。どこにもないかもしれん。

それでも。どうしたって会いたいものは会いたい。
「会いたい」って言葉だけじゃ。この胸の痛みは表せん。
もどかしい。もどかしい。この思いをそうるに伝えるにしたって。
100回会いたいって言っても。半分も伝えられん気がする。

好き。愛しい。恋しい。会いたい。言葉はたくさんあるけど。どれも不十分。
あぁ・・・なんて言えば。そうるにちゃんと伝えられるんやろう。


そんなことを考えながら泣いてたら。そうるからメールが届いた。
ほんまにいつも。そうるのメールはタイミングがいい。
もしかしたらどっかであたしを見てるんかいなーと思えるくらい。
なんやろうと思って携帯を開いたら。メールは予想外の内容やった。

「明日は練習行こうと思うんやけど時間教えて。」

あたしはびっくりして。携帯の画面をしばらく見つめてもた。
だってこの前聞いてた話じゃ。研究会あるって言ってたのに。
だから少なくとも7月中は。もう絶対会えんつもりでおったのに。

「え。来れるんや。無理って言ってへんかった?」
「うん。でもなんか教授の都合で中止になってん。」

・・・・・・てことは。明日会えるってことかいな。
ここんとこずーっと会えてなかったそうるに会えるんかいな。
メールとか。電話とか。全くなかったわけじゃないけど。
実際触れられる距離におらんってことに。あたしはどこか満たされんくて。
昔を思い出したり。あげく夢にまで見たりして。どこまでも囚われれた。
そんなそうるに。明日は会えるってことかいな。

さっきまで泣いてた子どもが。もう笑ったような感じで。
さすがに調子よすぎるし。ちょっとは我慢しようかと思ったけど。
でもそんなこと思ってみたところで。にやけてくる顔は戻らんかった。

冷え切った心に。血が通ってくるような感覚。
失ってたものが。戻ってくることを予感した興奮。
やばい。会えることを思っただけでこんなに嬉しいのに。
実際に会ったら。泣いてまいそうやし。

ありえへん。ちょっと待ってよ。ほんまにありえへん。
なんやの。この浮き沈みの激しさ。なんでそんなに振り回されるねん。
もうちょっとぐらい。しっかりした自分を持ってみたらどうやねん。

冷静なあたしは。また自分の心の中で繰り返す。
でも。浮かれきったあたしは。制御不能で走りまくって。
冷静なあたしを弾き飛ばしてまうから。もうどうしようもない。


ねぇそうる。あたしはほんまに調子いいと思う。
だってさ。あんたに会いたくて。でも会えんくて。本気でしんどかったのに。
会えそうになってきたら。しばらく会えんかったのも悪くなかったと思ってたし。

あたしはさ。あんたに会えるときは。いつだって嬉しいけど。
こんなふうに会えん時間があったから。会えそうなのがこんなにも嬉しいんやろうし。
もうそれこそ。大声で歌でも歌いたいような。いっそのこと踊りたいような。
ちょっとおかしいテンションにまで引き上げられたりするんやろうし。
そーゆうのってちょっと楽しいから。結果オーライって気もした。
こればっかりは。あんたに笑われてもしょーがないかもしれんね(苦笑)。

でもさ。こんなふうにおかしくなってる自分が。あたしは嫌いじゃない。
あんたを思って暴走してる自分は。ちょっとかわいいと思えたりする。
冷静に見ればあほみたいかもしれんけど。でも悪くない。むしろこれがいい。

明日会えるあんたのことを思うと。ほんまに落ち着きないあたしになってまうし。
実際明日あんたに会えたら。たぶんありえへんほどにやけてると思うけど。
そうる。あたしがあんたのことを思っておかしくなってまうのは。もうしょーがないこと。
愛のチカラゆえ。思いの強さゆえ。もうどうしようもないこと。

だからさ。あんたに会って涙目になったとしても。笑って許してな(苦笑)。





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↑そうは言っても。さすがにそこまで変わるわけないんやけど(苦笑)。


2003年07月29日(火)抑えられない。

今日は。就職説明会に行ってきた。
駅で学部の友達と待ち合わせて。会場まで歩くこと10分。
夏場のスーツは。肌にくっついて気持ち悪かったし。
慣れないヒールの靴は。あたしの足に小さなマメを作った。

会場にはいろんな人がいて。みんな真剣な顔をしてた。
資料を集めたり。ブースに入って話を聞いたり。いろいろしてみて。
あたしにも。漠然とした危機感みたいなものは生まれてきたけど。
それでもまだ。自分がどんな仕事に就きたいかが見えんかった。

生きていくためには。お金を稼がなあかんのやし。
そうなると。職に就かなあかんのは当たり前のこと。
やりたいとかやりたくないとか。そんなのは所詮キレイ事で。
現実から逃げてるだけのことなんやろうと思う。

でも。投げやりになって仕事を決めたくない。
だってあたしの人生やし。歩んでいくのはあたしやし。
この先どんなふうに生きていきたいのか。見極めていかんと。
考えすぎてもあかんけど。でもちゃんと考えなあかん。

そんなことを思いながら。疲れ気味で帰ってきた。


家に着いて。真っ先にスーツを脱いだ。
縛られてる感覚を取っ払いたくて。床に脱ぎ散らかした。
化粧を落として。まとめ上げた髪を下ろして。
そして最後に。外してたピアスを耳につけた。

そうるがくれたピアス。あたしがいつもつけてるピアス。
それをつけると。やっと自分に戻れたような気がした。


あたしがピアスの穴を開けたのは。1回生の2月やった。
その頃は。試験だらけで。家では親が離婚の危機で。
サークルもオフで。そうるにも全然会えてなくて。
(まだ今みたいな関係じゃなかったけど。)
ストレスが溜まりまくりで。ほんまにしんどかった。
そんなあたしは。半ば勢いでピアスの穴を開けた。
そして次の日に。美容院に行ってパーマを当てた。

いろんなことが限界やったんやと思う。
しんどくなると。自分の中で何かを変えたくなるあたしは。
例えば。普段は着ないような服を買って。着てみたり。
普段は読まんような本を買って。読んでみたりするんやけど。
このときは。ピアスの穴を開けてパーマを当てて。自分の体を変えた。


そうるに報告メールをしたのを覚えてる。
「ピアスにパーマか。ずいぶんがんばったもんやな。」
そんなふうに。ちょっと茶化されたのを覚えてる。
「うちはピアスはせーへん。耳に穴が開くのがどうしても許せへん。」
そんなふうに言われて。意外でびっくりしたのも覚えてる。

そして。ちょっと深い関係になってきてから。
そうるはあたしの耳のカタチを誉めてくれるようになった。
「うち耳ちっちゃいからなー。あんまり見せたくないねん。」
「あんたの耳はキレイから。ピアスもいい感じに似合うよなー。」
そんなふうに言って。よくピアスを買ってくれるようになった。

安物からちょっと高価なものまで。いくつかあるピアスの中で。
あたしがいつも選んでまうのは。1番小さいピアス。
控えめで主張してないけど。確かに存在感がある。そんな感じが大好き。

ジルコニアの小さな石から。あんたの愛を感じる。
耳につけただけで。安心して落ち着ける。
たったそれだけのことで。あたしはまた泣きそうになる。


ねぇそうる。今日もあたしはあんた色に染められてる。
あんたが誉めてくれた耳に。あんたがくれたピアスが光ってる。
でもそれを見てくれるあんたがおらんくて。あたしは寂しい。

あんたがおらんところでも。あたしはあんたを感じられるし。
思い出とか。記憶とか。あたしを満たしてくれるものはいっぱいある。
例えばこうやって耳のピアスを触るだけでも。あたしは幸せになれる。

でも。やっぱりすべては。あんたがいてくれてこそで。
あんたのにくらしい笑顔が見えてこそで。
あんたを抱き締めることができてこそで。

それが今は無理やってことは。もう十分に分かってるのに。

なんであたしの魂は。こんなに聞き分けがないんやろう。
なんでこんなにも。あんたのことしか考えられんのやろう。
なんでこんなにも。欲しくて欲しくてたまらんのやろう。

ねぇそうる。やっぱりどうしたって。あんたを求める心は抑えられんよ。





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↑がんばってるんやなぁ。あたしもがんばらにゃ。


2003年07月28日(月)君はあたしの鏡。

気持ちって。ほんまにすぐに変わるもの。
誰でもそうかもしれんけど。あたしの場合は特にそうやと思う。

昨日どんなに幸せで。満たされて。前向きでも。
今日はまた足りんくなって。切なくて。涙が出る。
なんでこんなに好きなんやろう。なんでこんなに恋しいんやろう。
そして。なんでこんなに思ってるのに。愛しい人はそばにおらんのやろう。
そんなどうしようもないことを考えては。また胸を押さえる。


いつものように。そうるの夢を見て目覚めた。
夢の内容は覚えてなかったけど。たぶん幸せな夢やった。
触れられんけど。大好きな笑顔がそこにはあったし。
ちょっとでもつながってる感覚を得られたし。それでいいと思った。

あたしが朝することの中に。サークルの掲示板を見るってことがあって。
いつものようにパソコンを立ち上げて。そのページを表示させた。
見慣れたページの1番上には。そうるのカキコがあった。


昨日久しぶりに△△△と□□□(サークル仲間)に会ったけど、
それ以外は練習にも行ってへんし、研究室の人としか顔合わせてへん。
そろそろ寂しくなってきた。みんなに会いたいなぁ。


「会いたいなぁ。」
そうるの言葉が。あたしの中に刺さってきた。
それは。「みんな」に向けられた言葉やけど。あたしへの言葉じゃないけど。
でも。そうるの中に寂しい気持ちがあることは間違いないみたいで。
そして。「会いたい」って思ってる気持ちも確かにあるみたいで。
もうその事実だけで。あたしは締め付けられて苦しくなった。

寂しいんや。そっか。そうるもやっぱり寂しいんや。
そうるは強そうに見えるけど。1人でも大丈夫そうに思えるけど。
でも。寂しくなることもあるし。会いたいって思うこともあるんや。


あたしは。そうるに弱いところを見せていいって言いながら。
実はそうるは強いって。心の底では思ってるんやと思う。
そうるは。いざとなったら1人でも大丈夫な人。
あたしがおらんくても。ちっとも寂しくなんかならん人。
そんなふうに。勝手に思ってるとこがあるんやと思う。

でもそうるも人間で。当たり前やけど心を持った人間で。
人を必要とすることもあるし。人と求めることもある。
よくよく考えれば。ほんまに当たり前のこと。

そんなことも忘れて。あたしは自分の気持ちだけでいっぱいになってた。
「寂しい」って言わんように。そうるを縛らんように。そんなことばっかり考えて。
そうるも寂しいはずやってこと。ちっとも考えてなかった。

そっか。同じなんや。あたしだけじゃないんや。


ねぇそうる。考えすぎやったらごめんやけど。
じゃあもしかしたら。あんたがあたしに連絡をよこさんのも。
あたしが就活とか勉強とか。がんばってるからやったりするんかな。
あたしがあんたの院試の勉強の邪魔せんとこうと思って。我慢してるように。
あんたも。あたしに集中させようと思ってくれてたりするんかな。

あんたがどう思ってるかは。あんたしか分からんことやし。
これは都合よすぎな解釈かもしれんけど。でもそんな気がする。
だって思えば。今までもずっとそうやったから。

あたしがしんどいときは。あんたもしんどそうやったし。
あんたがしんどそうやと。あたしもしんどくなった。
あんたが笑ってると。あたしも笑えたし。
あたしが笑ってるのを見て。あんたも笑ってくれた。

そう。いつだってあんたは。あたしの鏡やった。

だから。あたしが寂しいときは。あんたも寂しいんや。
あたしが会いたいときは。きっとあんたも会いたいんや。
そして。あたしがそう伝えるのを我慢してるときは。あんたも我慢してるんや。
調子いいこと言ってるみたいやけど。でもそうなんや。

そうる。あんたとあたしはちっとも似てへんけど。でも同じなんやね。
考えてること。望んでること。違うときもあるけど。同じときもあるんやね。
今のあんたとあたしは。離れてるけど。同じ気持ちを抱えてる。
そう思うだけで。あたしはどうしようもないくらいに泣けてくる。
いろんな意味を含んだ涙が。溢れて止まらんくなる。

ねぇそうる。しつこいくらいに言ってるけど。やっぱりあんたに会いたい。





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↑もーほんまに。どこまでもオヤジ化してるわ(苦笑)。


2003年07月27日(日)本気モードの影響。

そうるの声が聞きたいなーと思って。
どうしても我慢ができんくなって。電話した。

話題なんてどうでもよくて。ただ話したいだけやったんやけど。
勉強がんばってるそうるに。いきなり電話をするのは気が引けて。
ちょっと考えて。とりあえずの用事を作った。

なんでやろう。あたしは未だにそーゆうのを気にしてまう。
遠慮してるつもりはないんやけど。そうるの都合を考えてまう。
今は集中したいときかもしれんとか。疲れてるかもしれんとか。
いろいろ考えると。もう別にいいかーって我慢してまうこともある。

でも今日は。どうしてもそうるの声が聞きたかった。
夢の中みたいに。かっちょいいセリフを言ってくれんくていいから。
憎まれ口でもいいから。そうるに名前を呼ばれたかった。

2コールぐらいで。そうるはあっさりと電話に出た。
あたしは。用意した質問をそうるに投げた。


「もしもし?」
「もしもし。あたし。今大丈夫?」
「あーええけど。どしたん?」
「あのさー。髪を黒に染めようと思うんやけどさ。」
「あーそっか。そろそろ就活本番やもんな。」
「そう。で、自分でやったらどれぐらいもつもん?」

そう。あたしの今の髪は明るめの茶色で。けっこう傷んでる。
肩下まである長いストレートやけど。毛先は金色に近い(涙)。
さすがにこれで就活はまずいよなーってことで。
黒にせんとあかんのやけど。お金かかるのは困る。

てことで。市販のでやろっかなーと思ったんやけど。
マジメ一筋(?)やったあたしは。自分で染めたことが全くないから。
どんなもんかなーと思って。そうるに前から聞きたかった。

だってそうるは。自他ともに認める毛染めプロやから(笑)。


そうるは。何度もブリーチ&カラーリングを自分でやってる。
高校時代には赤。紫。緑。そして大学に入ってからは青。黄。(←ひぇー。)
・・・まぁもちろん純色じゃなくて。メインは普通の茶色やけど。
光の当たり具合によって。ちゃんとその色を発揮する染め方をしてた。
(高校時代については写真で確認済み☆)

「髪なんて生えてくるもんやん。失敗したら切ればええんやし。」
そう言って。毎回いきなり髪色を変えてくるそうる。
散々いろんな色で遊んだかと思えば。いきなり真っ黒にしてきたこともあったし。
(就活の時期じゃなくて。普通に1回生の頃とかに。)
そーゆう潔さは。あたしの1番憧れとするところやったりもする(苦笑)。


「髪によるかもやけど。けっこう長持ちするで。」
「あーそうなん?簡単に落ちるもんやと思ってた。」
「いや。むしろ次に色抜くのが大変なくらいやし。」
「ふーん。でも自分で染めたらムラにならへん?」
「いや。それは意外と大丈夫。そこまで気にならへん。」
「でもあんたはショートやもん。あたしは長いし・・・。」
「あー・・・うーん。どうやろ。市販で十分やと思うけどなぁ。」
「そっか・・・分かった。じゃあ今度やってみるわ。」

久しぶりに声を聞くってのに。めちゃめちゃ普通の会話やった。
用件は終わったけど。そうるの声は確かに聞けたけど。
なんかもの足りんくて。あたしは電話を切れんかった。

だって。もう1週間も会ってないんやもん。夢に見るほどに恋しいんやもん。
この寂しさを伝えたいけど。伝えてええんかな。どうすれば伝わるかな。
そんなことばっかり考えて。だらだらしゃべり続けてた。


「勉強どうなん?がんばってる?」
「あーまぁな。でも今週は全然やれてへん。」
「だって旅行やったやん。しょーがないって。」
「そうやけど。でもやばい。」
「そっかー。まぁ根つめすぎんように。」

そうるは。あたしの言葉にうなづいて。それから強い調子で言った。

「でも来週はほんまに勉強する。」
「お。言うたな。宣言したな(笑)。」
「したで。宣言することで自分を追い込んでるねん。」
「・・・あーなるほどね・・・(苦笑)。」
「もー笑うなや。マジやっちゅーねん。」
「ごめんごめん。有言実行か。ええやん。がんばりや。」

ちょっとマゾヒストな発言に笑ってもたけど。なんか嬉しかった。
本気になったそうるのかっちょよさは。あたしが1番知ってる。
がんばり抜くそうるも。いざとなったら自分に厳しいそうるも。
あたしはちゃんと知ってるし。微塵も疑ってない。

やる気になってる。いいぞいいぞ。そうるが熱くなってる。
それは。あたしの心を捕えて離さんプレーに対しての熱じゃないけど。
勉強っていう。そうるにとって今1番がんばるべき場所で。
そうるがちゃんと本気になってることが。あたしには何より嬉しかった。


ねぇそうる。最近あんたと会えてなくて。
電話する時間も。メールの件数も。明らかに減ってて。
寂しいなぁとか。構ってほしいなぁとか。望みまくりのあたしやったけど。
でも。そんなの忘れるくらいに。あんたの本気の声はかっちょよかった。
久しぶりに聞いたせいもあるんやろうけど。ちょっとゾクゾクした(笑)。

あんたがそんなに本気モードになってるんなら。
あたしはそれを支えてあげたいなーって素直に思った。
ちょっとぐらい会えんくても。わがまま言わんようにしようって思った。
そして。そんなあんたにつり合うように。あたしもがんばらなーって思った。
いつものしんどいMUST思考じゃなくて。すごく前向きに思えた。

次に会うときに。あんたがあたしを見て。
あーいい顔してるな。ちゃんとがんばってるんやな。
そう思ってくれることが。きっとあたしにとって1番の幸せ。
そんなふうに認めてもらえると思ったら。背筋がシャンと伸びる感じ。

そうる。まだもうちょっと会えなさそうやけど。お互いがんばろうね。





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↑こうやって地味に笑わせてくれるところも。実はけっこう好き(笑)。


2003年07月26日(土)冷たさが恋しい。

久々日記になっちゃいました。さあやです。

日記を書き始めてもうすぐ1年ってことで。
いろいろ書きたいことはあるのに。どうにもパワー不足で。
パソコンを開いてみても。書く気力がない状態が続いてた。

自分にとって。根源的なエネルギーとなるものが足りてない。
練習に行ってる。勉強もしてる。いろいろがんばってる。
そんな充実した時間の中にいるのに。あたしは満たされてない。
満たされてるはずやのに。心の1番深いところが潤ってない。
どうしてこうも。あたしは分かりやすいんやろうか。

そうるには。もう1週間会えてない。


今週に入って。そうるは研究室のメンバーで旅行に行った。
そのせいで。今週は1日も練習に顔を出さんかった。

「院試前やのに。ありえへん研究室やろー。」
「ほんまやな。勉強合宿とかじゃないん?(笑)」
「そんなわけあるかいな。普通に観光やって。」
「へぇー。それ4回生にはちょっと迷惑な旅行やな。」
「やろ。ほんま観光してる間あったら練習行くっちゅーねん。」

日曜に電話したとき。そんな話をした。
ありえへんーって愚痴りまくりのそうるも。
観光よりも練習がいいって言い切ったそうるも。
あたしには最高にかわいくて。愛しかった。

「人間関係とかいろいろあるんやろうなー。」ってぼやくそうるを。
「まぁせっかく行くなら楽しんでおいでー。」って送り出した。
そこまで寂しくないと思ってたし。別に大丈夫やと思ってた。

でも。そうるが旅行に行ったのは。恐ろしい山奥やったみたいで。
見事に圏外やったらしく。さっぱり音信不通になってもた。
「予想以上に電波悪い。メール届かんかも。ごめん。」
そんなメールが1通届いただけで。まったく連絡がとれんくなった。
あたしは。寂しくてたまらんくなった。


そんな寂しさの表れやろうか。
最近のあたしは。毎晩そうるの夢を見る。
嘘みたいな話やけど。眠るたびに。ほんまにそうるが夢に出てくる。

夢の中のそうるは。100%あたしに優しい。
いつもなら絶対に言わんような。歯が浮きそうなセリフも。
これでもかってくらいに言ってきて。あたしを泣かせる。
夢は深層心理の表れって言うし。これはあたしの望みなんやろうか。
よく分からんけど。とにかくそうるは分かりやすい愛をくれる。

1番衝撃的やったのが。ものすごい嫉妬をされた夢(苦笑)。


その夢には。あたしの大尊敬する先輩、なつきさんが出てきた。
(なつきさんのことは日記に書いてます。こちらからどうぞ。)
そして。これまた意味不明なんやけど。
あたしは。なつきさんから告白されちゃってた。
(これも欲求なんやろうか。うわー恐れ多すぎ・・・(涙)。)

そうるとあたしと。なつきさんと3人でいるときに。
あたしは。ほんまに恐れ多い・・・とゆーか厚かましいんやけど。
「今のあたしにとって。恋愛対象になるのはあんただけやわ。」って。
なつきさんに言われて。軽く抱き寄せられたんよね(焦)。

憧れのなつきさんに。そんな幸せなことをやられちゃって。
あたしは完全にぽーっとなって。のぼせ上がってた。
そしたら。平気な顔して聞いてたそうるが。いきなり立ち上がって。
「すいませんけど。このコはうちのなんで。」って言って。
あたしをなつきさんから奪って。そのまま連れ去った。

「ちょー。失礼やんかー。」って。引っ張られながらあたしが言ったら。
そうるは。あたしのことをめちゃめちゃ強く抱き締めてきて。
「だってあんたはうちのものやろ。」って言ってきた。
「あんなん言われるとか。ほんまおもしろくないし。」
「いくら○○○さん(←なつきさん)でも納得いかん。」
そんなことをブツブツ言って。イライラしまくってた。

いつもと完全に。立場が逆転してた。
後輩とかに人気のあるそうる。その周りで嫉妬してるあたし。
これがいつものあたしたちのはずやのに。
夢の中では。ありえへんほどにそうるが嫉妬してた。
あたしを独占したいと思ってくれてた。強烈に愛してくれてた。


ねぇそうる。あたしはあんたの知らんところで。
こんな勝手な夢を見てたんやけどさ(苦笑)。
目覚めたときに感じたのは。矛盾する2つの感情やった。
がっかりした気持ちと。そして不思議な安堵感やった。

あんたに束縛されて嬉しかった。愛されまくりで幸せやった。
でもそれは。いつものあんたとは違って。ちょっと不自然やった。
あたしの愛したあんたは。たぶんそんなふうに嫉妬はせん人やから。
いつだってあたしの愛を疑ってなくて。調子よく笑ってる人やから。
夢の中みたいに。あたしを必死で愛してるのは似合ってなかった。

なんやろう。ほんまにうまく言えんのやけど。
嫉妬されて。束縛されて。間違いなく幸せやったんやけど。
それがリアルのあんたじゃないって分かって。あたしは確かに安心してん。
そしてもちろん。それと同時に。リアルのあんたに会いたくなったんやけどね。

ねぇそうる。夢まであんたに占拠されてるあたしやねんけどさ。
あたしは。もうそんな夢じゃ満足できんくなってきてるねん。
夢の中のあんたは。あたしにぞっこんラブで。かなり嬉しいんやけど。
そんな強烈な愛をもらえばもらうほど。あんたの冷たさが恋しくなるねん。

どうかしてるやろ。分かってるねん。どうかしてるねん。あたし。
でもどうしようもないねん。持て余すほどの感情やねん。

そうる。どうしよう。ほんまに今すぐ会いたいテンションやねんけど(涙)。





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↑これがリアルのそうる。やっぱり夢とは全然違う(涙)。


2003年07月19日(土)自然体が好き。

今日は。そうるが練習に来た。

この前の練習のとき。勉強に集中したいって言って。
しばらくは練習を休もうと思うって話してたそうるやった。
あたしはそれで。しばらくそうるに会えんくなるんやって思って。
けっこうガタガタにへこんだりして。大変やったんやけど。

でも。昨日の甲子園の帰りに。そうるはあたしに言った。
「明日は行こうと思うから。持ってきてくれる?」って。
(↑ラケットもどきのことね。)

そう来たか。なるほど。さすが気まぐれそうる(苦笑)。

「しばらく休むんじゃなかったんかいな。」って。笑ってやろうかと思ったけど。
そうるの気持ちがなんとなく分かったから。聞くのはやめといた。
そんなあたしの代わりに。まひろとはつねは笑ってて。
「どっちやねん。ほんま。」「まぁええやん。おいでおいで。」
そんなふうにそうるに言ってて。そうるも苦笑いしてた。

勉強に集中とか言いつつも。やりたいもんはやりたいんよね。
やらなあかんことが目の前にあっても。迫っていることでも。
それを放り出したくなるぐらいのやりたいことがあるんよね。
分かるよ。そうる。だってあたしもそうやもん。

なーんや。あたしだけじゃないんや。そうるも同じなんや。
そう思ったら。初志貫徹しきれんそうるが。なんか嬉しかった。


最愛の人は。別によく出来た人間じゃなくていいって思う。
あたしは。そうるのことを認めてるし。すごいところをいっぱい知ってるし。
やらなあかんところでは。真剣になってやり通せるそうるを知ってる。

でも。完璧な人間なんて味がない。ダメなところがいっぱいあっていい。
情けないところとか。弱いところとか。隠さずに見せてくれていい。
もしそれで幻滅したとしても。あたしはそれだけで終わらんもん。
そんなことぐらいで。そうるをキライにはならんもん。
その程度の愛なら。こんなにも胸を焦がしたりはせんもん。


練習に現れたそうるは。楽しそうに走り回ってた。
「あかんわー。なんか今日ヘタクソやしー。」とか言って。
ミスするたびに。ブツブツ自分にキレてたりもしたけど(苦笑)。
なんかそーゆうとこも。もう全部かわいくてしょーがなかった。

練習が終わって。さて帰ろうかーってなったときに。
後輩がみんなしてそうるのバイクに群がってた。
「かっちょいいなー。」「いいないいなー。」「乗りたいー。」
口々にそう言ってる後輩たちに。そうるは笑いかけてた。
「いつでも乗せたるで。前のバイクよりも乗り心地ええはずやし。」
浮かれた後輩たちは。それでキャーキャー喜び始める。

そうるはやっぱり。みんなにとってはかっちょいい先輩みたい。
それは前から分かってたことやし。別に今さらやけど。
でも。でもでも。なんかそーやって盛り上がってるとおもしろくない。
だってその席は。あたしの大事な席やのにさ。
そんなに簡単に。誰でもかれでも乗せんとってほしいのに。

ひとしきり盛り上がった後輩たちが帰った後で。
帰ろうとせず。でも何も話そうとせず。そうるのそばにおるあたしを。
そうるはチラっと見て。またいつもみたいに笑う。

「・・・なんやねん。」
「・・・もしかして嫉妬?(苦笑)」
「あほか。調子乗んな。誰が妬くか。」
「ほー。まぁええけど。さて誰から乗せよっかなー。」
「・・・・・・・・・・・。ふん。」
「・・・あんたほんまに素直じゃないな(苦笑)。」
「もーうっさい。ほっとけ。」

そうるはどこまでも。にやにやしながらあたしをからかってた。
もうそーゆうのには慣れてるけど。やっぱりあたしは悔しかった。
後輩にも愛されてて。そしていい顔しまくりのそうる。
そーゆうのを見ると。嫉妬してモヤモヤした。

でも。いつもみたいにからかわれると。悔しいくせに幸せで。
見抜かれてる感じがくすぐったくて。どうしようもなかった。
確かにおもしろくなかったのに。そうるに対してむかつくーって思ったのに。
ちょっと相手されただけで。にんまり笑われただけで。
ずっとずっとそんなやり取りを続けてたいような気持ちになった。


ねぇそうる。あんたはいつもそうやけど。
あたしに対して優位とゆーか。自信に溢れてる感じがする。
あたしが自分のことを好きやってことを確信してるし。
嫉妬してるやろーとか。嬉しいくせにーとか。平気で聞いてくるし。

あたしは未だに。ちょっとしたことがあるだけで。
やばい。嫌われた。怒られる。そんなふうに思って焦るのに。
あんたはどんなことがあったって。あたしの前ではだらしなく笑うし。
そんなだらけまくりのくせして。あたしの愛を疑ってへん。

そーゆう自然体のあんたに。あたしはいつも呆れさせられる。
そして呆れながら。あたしはまた矛盾するけど。
あんたに対して。もっとだらしなくなれーって思ったりもする。

だって。かっちょいいあんたなら他の人も惚れそうやけど。
だらしなかったり。欠点見せまくりやったり。自分勝手やったり。
そーゆうあんたをちゃんと愛せるのは。きっとあたしぐらいやと思うから。

一般的なかっちょよさだけじゃ物足りんくて。
あたしだけに分かるような。あたしだけが受け入れられるような。
むかつくほどの自然体の魅力。そーゆうのでもええかなって思ったりする。
あたしに対して。えらそうにしゃべったり。自信に溢れてたり。
そーゆうあんたやから。あたしは好きなんかもしれんって思ったりする。

あぁそうる。やっぱりあたし負けてるな。こんなふうに思わされるなんて(涙)。





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↑こーゆうのに一発でやられるあたしは。ほんまに単純(涙)。


2003年07月18日(金)押し寄せる衝動。

今日は。サークルのメンバーで野球観戦に行ってきた。
応援するは。関西出身ってことで。もちろんタイガース☆☆(笑)

あたしは。スポーツ観戦は大好きやけど。
なんてゆーか。スピード感のある競技が好きで。
どっちかと言うとサッカーが好きで。野球はあんまり興味なかった。
そんなあたしが。なぜ野球観戦なんかやっちゃうか。
まぁ今年の阪神が異様に強いってのもあるけど。
原因となるのは。そりゃもうひとつに決まってる。

それは。そうるが強烈な阪神ファンやから(笑)。

そうるは。最近ナイター中継を見まくってる。
阪神にマジックが点灯してから。ほぼ毎日のように見てて。
「昨日の矢野は最高!」とか。「やっぱ久保田が好き!」とか。
うるさいくらいに盛り上がってて。中年オヤジみたいになってる(苦笑)。

そんなそうるに影響されて。最近あたしも野球をよく見てる。
見てると。それなりにおもしろくなってくるもんで。
今日の観戦の話が出たときも。大喜びで参加することにした。
そうるはもちろん。ふたつ返事でOKしてた(笑)。


見に行ったのは。そうる、まひろ、はつね、あたしを含め。全部で6人。
甲子園に行って。もちろん縦じまのハッピとかユニフォームとか着て(笑)。
片手にメガホン。片手にお酒で。ギャーギャー喚きながら応援してた。

あたしは。そうるの左隣に座ってたんやけど。
阪神の選手からヒットやらホームランやらが出るたびに。
無意識のうちに。そうるの腕を掴んで立ち上がって。絶叫してた。
そうるはそうるで。両手をあげて飛び上がって。
あたしの頭とかをメガホンでガンガン叩きまくってた。

楽しそうなそうるの横顔に。あたしの心はまた揺すられる。
野球の内容も気になるし。かっ飛ばす選手はみんなかっちょいいけど。
あたしにとっては。隣で盛り上がってるそうるを見てる方が幸せやった。
打線爆発のときでも。そうるがどんな顔してるかの方が重要やった。

大好きな人が楽しそうにしてる姿は。ほんまに嬉しい。
こんなにも単純でええんかなって思うけど。
そうるが笑うだけで。あたしはほんまに幸せな気持ちになる。


結局試合は。最後は危なかったけど阪神の勝利☆
あたしたちは。勝利が決定してからもしっかり酒を1本空けて。
さらに盛り上がって。しっかり六甲おろしを熱唱してきた(笑)。

そうるは。いい気分やったみたいで。終始ケラケラ笑ってた。
そんなそうると一緒に。やっぱりあたしもケラケラ笑ってた。

帰り道。甲子園からはすごい数の人が溢れ出す。
ちょっと先の駅まで歩くのも。大混雑でちっとも進まへん。
ギュウギュウな人ごみの中で。あたしとそうるの肩がぶつかる。
そして。隣のおじさんに押されて。そうるの方に寄りかかってまう。

「もー混みすぎや。痛いし。」
「うぁー足踏まれた。ありえへん。」

そんなことを言いつつも。そうるにくっつけるのは幸せやった。
興奮と熱気とで。そうるの体からはちょっと汗の匂いがした。
それは。ただの汗の匂いじゃなくて。そうるの匂いやった。
あたしにはちゃんと嗅ぎ分けられる。そうるの体臭が混ざった匂いやった。

出来んことやけど。頭では分かってることやけど。
そうるを抱き締めたい気持ちでいっぱいになってもた。
これぐらい人がいっぱいおったら。どさくさに紛れて抱きつけるかな。
でも。そばにはまひろもはつねもおるし。みんなもおるし。そんなこと出来んよな。
あぁ・・・こんなに近くにおるのに。こんなにくっついてるのに。寂しいなぁ。
あたしは。そんなことばっかり考えてた。


ねぇそうる。あんたにお願いがあるねんけどさ。
みんながおるところで。不意に押し寄せる衝動。
あんたを抱き締めたい衝動を。どうやって抑えればいいんか。
もしその方法を知ってるんなら。あたしに教えてちょーだい。

お互いにノースリーブを着てたから。肌と肌が密着してたやん。
ちょっと汗ばんだあんたの肌でも。あたしには幸せな感触やったんよ。
大好きなあんたと。そんなふうにくっついてる状況やのに。
思うように抱き締められんことで。もうストレス全開になりそうやった。

あんたは。そんなあたしの気持ちなんて露知らずで。
「今日の藪はイマイチやなー。」とか。「ここ一番の檜山は強いなー。」とか。
それこそほんまに。どこまでもおっさん度全開やったし。
なーんか。あたしだけラブモードになってるのが悔しかったから。
知らんぷりして。そんな野球トークに乗ってみたりもしたけどさ。

それでもやっぱり。あたしの心を掴んでるのは。
あんたの肌の感触とか。大好きな匂いとか。
応援しすぎてちょっと掠れた声とか。そーゆうのやった。
だからやっぱり。抱き締めたいなぁって思わずにはおれんかった。

あーあ。なんかあたし。欲求不満なんかなぁ(涙)。





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↑そうるにしては普通かな。かなりテンションは上がってたみたいやけど(苦笑)。


2003年07月17日(木)キスの威力。

今日の日記は。昨日の日記の続きです。まだの方はこちらからどうぞ。

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バイクで走ること20分。そうるは人気の少ない道に入って行った。
丘みたいなとこを登って。どんどん高いとこに進んで行ってた。
予感がしたから。あたしは振り返らんとずっとそうるにくっついてた。

「着いたでー。」って言われて。バイクから降りて。
登ってきた方を振り返ると。そこは予想以上の景色やった。
キラキラ光る夜景が。見渡す限りずーっと広がってた。

「やばいー!すごい!めっちゃキレイ!」
「やろー。ここはこの前見つけた穴場スポット☆」
「すごい!感動!泣きそう!」
「おー泣け泣け!(笑)」

目の前に広がる夜景に。あたしはかなり感情が高ぶってた。
なんてゆーか。そーゆうキレイなものを。大好きな人と一緒に見られる事実。
そしてそのキレイなものを。大好きな人があたしに見せようとしてくれた事実。
やばい。幸せすぎる。ちょっと怖いくらいに幸せすぎる。
そう思って。あたしは軽く泣きそうになってた。


見晴らし台のようなところに。2人で並んで座って。
「あれもしかして○○ビル?」「えーここから見えるんか?」
そんなふうにどうでもいい会話を繰り返して。ちょっと沈黙になった。
目の前にあるキレイな景色が。あたしを素直にしてくれるような気がして。
あたしは。ちょっと甘えてそうるの肩に頭を乗せた。

「・・・なにーな。」
「ええやん。たまには。」
「・・・まぁええけど。」
「『まぁ』とはなんやねん。」

ちょっと膨れたあたしに。そうるはフッと笑って。
自分の左肩に乗ってるあたしの頭を。右手で撫でてくれた。
その魔法の手にやられて。あたしは一瞬で痺れまくる。
そしてそうるは。痺れたあたしに気づいて。やっぱりからかう。

「・・・これでええか?(笑)」
「もーまたあんたは。そーゆうこと言うし。」
「なんやねん。素直じゃないなぁ。嬉しいくせに。」
「うっさい。あーもうむかつく(涙)。」

幸せ気分のあたしを試すような態度。
ロマンチックモードをぶち壊すようなセリフ。
そして。やっぱりいろんなことを見抜いてそうな顔。
でもそーゆうのひとつひとつに。あたしは泣きそうになる。
あぁ悔しい。なんだってこんなヤツに。あたしは惚れてもたんやろう。
いろんなことを考えてたら。ほんまに泣きそうになってきて。ちょっと顔が歪む。
そんなあたしを見つめて。そうるは低い声で言った。

「じゃあさ。ほんまにちょっと泣かせたろっか。」

「・・・へ?」って。まぬけな声を発したあたしの唇に。
そうるは。静かに自分の唇を重ねてきた。

いきなりすぎて。予想もしてなくて。息が止まった。
でもそれは。あたしがずっと欲しいと思ってたものやった。
こんなところで与えられるとは思ってなかったけど。
でも。確かに。ここんとこずっと足りないと思ってたものやった。

どこまでも優しいそのキスに。頭の奥が痺れて。何も考えられんくなった。
そうるは。なかなかキスをやめようとせーへんかったから。
やばい・・・窒息する・・・死ぬかも・・・って。ちょっと思った。
でも今なら。そうるになら。もう殺されてもいいやって思えた。
思考回路がおかしくなってた。完全に狂わされてた。


どれぐらいそうしてたんやろう。
あたしの唇を味わい尽くすような。長くて甘いキスの後で。
そうるは。ちょっと真剣な顔であたしを見つめてた。

反則や。なんでこんな場所で。そんなことするねん。
あたしを殺す気やろ。あんたへの思いが溢れて。心が破裂するやん。
ありえへん。あぁ。ほんまになんてヤツなんやろう。

そんなことを思いつつ。あたしが黙ってたら。
「・・・満足した?」って。そうるは小声で囁いた。
あたしはそうるをちょっと睨んで。首を横に振った。

「なんでそんな顔するねん。」って。苦笑いされて。ほっぺたを摘まれた。
いたずらっぽい顔が。愛しくてたまらんかった。
抱き締めたい衝動を。どうしても抑えられんくて。
「・・・もっとして。」って言って。恥ずかしくなってそうるの手を握った。

「・・・寂しがり。」
「・・・うっさい。」
「・・・手がかかるなぁ。」
「・・・悪かったね。」

そんなかわいくないやり取りをしたけど。最後にはそうるは笑ってくれた。
しょーがないなぁって感じの顔やったけど。なんか優しい顔やった。
そして。何度も何度も。あたしにキスをくれて。抱き締めてくれた。
もう何もいらんって思った。言葉にならんかった。幸せやった。


ねぇそうる。どう思うよ。
今さらキスひとつで。こんなにも満たされてるあたし。
これまで。何度も何度も重ねてきたあんたの唇やのに。
あたしは未だに。飽きることなくそのキスの甘さに酔える。
唇を重ねるだけのその行為を。永遠に続けたいとすら思える。
あんたのキスって。ほんまにすごいんやね(苦笑)。

なんかさ。ほんまはいろんなことを言いたかったんやん。
実は甘えたいのに。甘えたらあかんと思ってることとか。
自分の中にあるあんたへの愛を。自分でも持て余してることとか。
あんたに分かってほしい気持ちは。いろいろあってんやん。

でも。これでいいんか悪いんか分からんけど。
あんたのキスは。やっぱり何もかもを忘れさせてくれた。
今の幸せだけに溺れてもあかん気はするけど。
でも。もうどこまでも溺れていればいいやって思えてもた。
単純に。それぐらい気持ちよかった。

ねぇそうる。あんたはあたしをどんどんダメにするんかもしれんね。
キスひとつにこんなにも溺れて。いろんなことが抜けてまうんやもん。
でも。そんなあんたからあたしは。間違いなく生きる力をもらってる。
もっと認めてほしいから。前向きにがんばれる。
もっと好きになってほしいから。いっぱい自分を磨ける。
あたしが成長したいって思うのは。あんたがいるからやねんで。

そうる。あんたと一緒にいた時間と。たくさんのキスで。
あたしは満たされて。またがんばろうって素直に思えた。
たったそれだけのことやけど。あたしにはこれ以上ない幸せやった。
なんかほんまに。あんたにはいろんなものをもらいすぎやね。あたし。

何回言っても足りんけど。そうる。ありがとう。大好き。





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↑だって。それぐらい幸せなことなんやもん。あたしにとっては(照)。


2003年07月16日(水)結果より気持ち。

今日は。体調を崩したこともあって。あたしはナイターを休んだ。
行くかどうかちょっと迷ったけど。無理はせんとこうと思った。

正直言うと。そうるがおらん練習に。ちょっと寂しさを感じたのもあった。
もちろん自分がプレーするのが楽しいし。それが最優先なんやけど。
練習の楽しみのひとつに。そうるのプレーを見られるってのは確実に入ってる。
それが得られんとなると。やっぱりどうしたって寂しい。


家でゆっくりしてたら。9時過ぎにそうるから電話があった。
研究室からかけてきてるみたいで。後ろがざわついてた。
いきなりでびっくりしたら。サークル関係の用事やった。
そのことでちょっと話した後で。そうるは切り出す。

「ところで。体はもう大丈夫なん?」

あたしは思わず。ちょっと笑いそうになって堪えた。
だって。「ところで」って言葉がわざとらしく聞こえてもたから。
用事にしたって。メールで済みそうな程度のものやったのに。
それを電話してくるってとこで。やっぱりちょっと不自然(苦笑)。

優しいね。そうる。なんだかんだで心配してくれてるんや。
用事のついでかもしれんけど。声を聞こうって思ってくれたんや。
うぬぼれかもしれんけど。調子に乗りすぎかもしれんけど。
でもあたしにはそう思えて。なんか幸せやった。

「大丈夫やで。1日休んだら回復してきた。」
「そっか。ほなちょっと走りに行かへん?」
「え・・・?今から?」
「そう。2人して練習休んどいて最低やけどな(苦笑)。」

予想もしてなかったそうるの言葉に。あたしは浮かれる。
「行くー!」って答えたあたしに。そうるは電話の向こうで笑う。
「ほな迎えに行くわ。あったかくしときな。」って言って。電話を切る。


そこから10分。そうるがやってくるまで。
あたしはたぶん。ひたすらにやにやしてたと思う。
久しぶりに乗れるバイクを思って。抱き締められる背中を思って。
やばいくらいに気持ちが高ぶって。どうしようもなかった。

バイクの音が聞こえて。階段を駆け下りた。
「おいっす。」って言うそうるは。やっぱりかっちょよかった。
新しいバイクにも。もうだいぶ馴染んできてる感じがしたけど。
それでもやっぱり。赤いバイクに跨るそうるは新鮮に映った。

「どこ行く?普通に走る?」って聞いたら。
「実はいいとこ見つけちゃったんだなー。」って言われた。
「え?なになに?どこ?」って聞き返したら。
「それは着いてからのお楽しみー。」って言われた。

なんやろう。どこに連れて行ってくれるんやろう。
そう思うと。バイクに乗りながらワクワクしまくりやったけど。
でもあたしは。ほんまは目的地はどこでもよかった。
そうると一緒にいられることだけで。もうしっかり満たされてた。

一緒にバイクに乗って。そうるの背中の体温をちゃんと感じて。
あーなんでこんなにもそうるの体は。あたしの鼻をくすぐる匂いなんやろう。
あーなんでこんなにもあたしの腕は。そうるの腰にうまく絡むんやろう。
そんなことをどこまでも考えてるだけで。あたしは十分やった。


ねぇそうる。あんたが絡んでくるとあたしにとっては。
結果は二の次なんかもしれんなって。ちょっと思ってみたりした。

例えば。あんたからプレゼントとかをもらうとするやん。
どうせもらうなら。そりゃあたし好みのものがええけど。
でもその内容よりも。あたしはあんたの気持ちが嬉しいねん。
どんなものが好きやろなぁとか。こんなものが似合うかなぁとか。
そーいやあんなものが欲しいって言ってたよなぁとか。
そんなふうに。あたしのことを考えてくれる気持ちが嬉しいねん。

今日にしたって。あんたはそうやったんやろ。
いいとこを見つけて。あーこれはあたしに見せたいなぁって思ってくれたんやろ。
そんなふうに。あたしのことを思いやってくれた気持ちが嬉しいねん。
あたしに何かしたいとか。何か見せたいとか。何か伝えたいとか。
そーゆうふうにあんたが考えてくれることが。あたしにとっては1番嬉しいことやねん。

要するに。連れて行ってくれたとこがどんな場所やったとしても。
あたしは。あんたが誘ってくれた段階で。もう8割満足なんよね。

ねぇそうる。分かるかなぁ。あんたもそーゆう気持ちになったりせーへんかなぁ。





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↑さすがそうるやと思った。そしてやっぱりずるいと思った(苦笑)。


長くなっちゃったので。続きはまた明日。


2003年07月15日(火)やっぱり君だった。

しんどくなると。そうるの救いが欲しくなる。
そんな自分は情けないと思いつつ。気づくと甘えてる。

昨日の夜。あたしはナイターから帰って。吐いてもた。
体調が悪くなると。あたしはけっこうすぐに吐いてまうけど。
ごはんも食べてないのに。なんで吐くんか分からんくて。
なんとなく怖くなって。結局そうるにメールしてもた。

「○○○ー(←そうる)。たすけてー。」

そんなメールを。無意識のうちに作ってた。
こんなこと言われて。そうるだって反応に困るはず。
分かってるのにあたしは。醜い心でちょっと思ってた。
困らせてやれ。手のかかるお荷物になってやれ。
そうるが。あたしのことを考えてくれるならそれでいい。

・・・最低。そう思う。
こんなずるい考え方は好きじゃない。
もっと前向きに。そうるの心を掴みたいのに。
そうる好みの。思いっきりかわいい女になって。
目が離せんような魅力を身につけて。
あたしのことを考えずにはおれんようにしてやりたいのに。
心配かけまくったり。無理やり縛ったり。そーゆうのはイヤやのに。

気づくと。あたしは送信ボタンを押してた。

お風呂かもしれんし。もう寝たかもしれんし。
返事がこんくても気にすることじゃない。大丈夫。
送った途端に不安になって。自分に言い聞かせる。

たぶんこーゆう甘えは。そうるの1番嫌いなことやと思った。
なんで嫌われそうなことをわざわざやるんやろうって思った。
そんなことをしてまで。そうるに気にかけてほしいとか。
どうかしてる。あぁほんまに。今のあたしはどうかしてる。

そう思いながら。洗面所に座り込んでた。
そしたら。メールを送ってすぐに。返事が届いた。

「どしたん?」

その文字を見た瞬間。涙が溢れてきた。
視界がゆらゆら揺れて。胸の奥が熱くなった。
やっぱり好き。大好き。もういいよ。なんでも。
好きだけじゃあかんやろうけど。でも好きなんやもん。
わがままでも醜くても。あたしはそうるがおらなあかんねんもん。
ごめんそうる。ごめんやけど。ちょっとだけ甘えさせて。

「はいた。しんどい。」
そんなメールを送ったら。いきなり電話がかかってきた。

「もしもし・・・」
「もしもし。吐いたって・・・大丈夫なん?」
「ん・・・なんか吐いてもた。食べてへんのに。」
「体が弱ってる証拠やろ。無理するから体が教えてくれてるんやん。」
「・・・別に無理はしてへんと思うねんけどなぁ。」

だるいあたしの返事に。そうるの口調が変わる。

「あほか!無理してるねん!土曜も風邪ひいてたくせに。」
「・・・そうやけど。でも別にそこまでしんどくなかったし・・・。」
「言い訳しない!ごはん食べれるか?食べて早く寝なさい。」
「・・・うぇー。怒らんでもええやんかー(涙)。」
「怒ってへんがな。でも命令やで。ほんま。」
「・・・なんかほんまに泣きたくなってきた(涙)。」
「泣くな!もーしっかりしーや!ええから早く寝るの!ええな!」

そう言って。最後は有無を言わせんそうるやった。
やっぱりそうるは。どこまでも強いなぁって思った。
あたしの大好きなそうるで。なんか安心した。


ねぇそうる。心配そうなあんたの声は。あたしの心に沁みたよ。
でもそれ以上に。あんたのキツイ言い方が。あたしの涙を誘ったよ。
怖かったわけじゃなくて。ただ嬉しかったから。
真剣にあたしと向き合ってくれるあんたが。ほんまに嬉しかったから。

やっぱりあんたは。あんたのままやった。
あたしが弱いとこを見せたとしても。実際弱ってたとしても。
「大丈夫?」「しんどくない?」そんなことを連発するわけじゃなくて。
「あほか!」「しっかりしろ!」そんなふうにあたしを説き伏せる。
そんなあんたが。あたしは好きなんやって改めて思った。

体はしんどかったけど。心はちょっとあったかくなった。
あんたが原因とは言わんけど。ひとつのきっかけでしんどくなったのに。
不思議やね。あんたの言葉で。またあたしは救われた。
これからあんまり会えんくなることとか。寂しい気持ちとか。
いろんなことがすっぱ抜けてもて。自分でも調子ええなぁって思ったけど。
でもやっぱり。こんなふうにあんたに振り回されるのがあたしなんやと思う。

そうる。しんどいときにあんたの声が聞けて嬉しかった。ありがとう。





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↑ありえへんけどね。てゆーか似合わんしね(苦笑)。


2003年07月14日(月)そして崩れる。

今日はナイターで。珍しくそうるが時間通りに現れた。
いつもなら。絶対に研究室の用事とかで遅れるそうる。
「今日の欠席は・・・」とかって。現キャプテンが確認してるときに。
「あ、○○○(←そうる)は遅刻やって。」って伝えといたのに。
アップを始めてすぐ。6時過ぎにそうるはグランドに現れた。

そうるは。新しいバイクにラケットもどきを括りつけるのがイヤみたいで。
(傷つけたくないんやとさ。まぁ気持ちは分かるけどね。)
土曜にあたしに預けてたから。あたしが代わりに持ってきたんやけど。
「ありがとうなー。運んでくれて。」って。あたしを見つけると言ってきた。

「ええよー全然。てゆーか来るの早かったな。」って何気なく言うと。
「うん。今日を最後にちょっと休もっかなと思って。」ってさらっと言った。

瞬間。あたしはちょっと固まる。
え・・・休む?練習を?

「もう院試まで1ヶ月ちょいやし。さすがに勉強せんとやばいやん。」
「練習ある日になるとさ。研究室におってもソワソワしっぱなしやねん。」
「早く行きたいーって感じで。勉強しながらもうわの空やし。」
「でもそれじゃマズイからさ。しばらくは休もっかなと思って。」

そうるはスパイクを履きながら。そんなふうに話してくれた。
そしてラケットもどきを持って。走るみんなの列に合流していった。
あたしは。取り残されたような感じで。その場から動けんくなってた。


そうるらしい決断やと思った。
なんてゆーか。やるとなったら徹底するところも。
人に相談とかをせずに。ちゃんと答えを見つけるところも。
やっぱりあたしの大好きなそうるやった。

でも。どうしようもなく寂しくなった。
また会える時間が少なくなる。また離れてまう。
それでなくても最近ゆっくり会えてないあたしたち。
練習で一緒にいられる時間は。ほんまに大切やった。
少なくともあたしにとっては。寂しがりのあたしにとっては。

分かってる。そうるは今がんばらなあかんとき。
あたしはそれを。ちゃんと応援せなあかんとき。
てゆーか。むしろあたしも。いろんなことをがんばらなあかんとき。
就職活動、国試勉強、卒業研究。やらなあかんことは山ほどある。

でもあたしは。最近そーゆうのからけっこう逃げてた。
実習が終わって。ゆったりした時間の中でいろいろ考えたけど。
でも最終的には。もう別にええわーって投げ出してた。

やらなあかんことはあっても。やりたいことの方が勝ってた。
そうると一緒におりたかったし。練習だってしたかったし。
なぁなぁにして流されて。かなり現実逃避してた。

でもそうるは。やっぱりいろんなことが見えてて。
やらなあかんとこではちゃんとやれる人やった。
あたしは。そうるのそーゆうとこを尊敬してたんやった。

あぁ。なのにあたしは。やっぱりどこまでも情けない。
今がよければええやん。きっとどうにかなるはず。そう思ったり。
これじゃあかん。もっと真剣にならなあかん。そう思ったり。
シーソーのように。気持ちに触れ幅がありまくりで。
ほんまに。なんかほんまにいい加減なんやと思った。


練習自体はめちゃめちゃ楽しかった。
そうるのプレーも。ほんまに生き生きしてた。
それは。走り出しとか。構えとか。そーゆうのでしっかり分かって。
あぁ・・・そうる楽しんでるなぁと思って。見てて嬉しかった。

1回生と混ざった練習で。あたしとまひろがミスを連発して。
「おいおーい!それは取っとけやー!」って。ガラ悪く言うそうる。
かなり難しいとこで。めちゃめちゃうまくいった自分のプレーに。
「ちょー見た?今の見た?うち最高!」って喜ぶそうる。

何も変わってなかった。これからもずっと見てられるはずの姿やった。
でもしばらく見れんくなるんや。しばらく会えんくなるんや。
そう思ったら。なんか締め付けられるように苦しかった。

別にこれっきり会えんくなるわけじゃないけど。
がんばろうとしてるそうるに。会いたいって言ってええんかな。
いや。そうるががんばろうとしてるんやし。あたしもがんばらなあかん。
やらなあかんこといっぱいあるし。ちゃんとせなあかん。
ちょっとぐらい会えんくたって。もっとしっかりせなあかん。

そんなふうに。またMUST思考が始まってもた。
「こうせなあかん」「ああせなあかん」そう考えることが。
どんどん自分を追い詰めていくこと。分かってるのに。

楽しい練習の合間にそんなことを考えて。あたしは確実にしんどくなってた。


実はもともと体調が悪かった。
たぶん先週の木曜。そうるがツーリングに行った日。
あの日に雨に降られて。次の日に鼻がズルズルになってた。
そして土曜。喉がイガイガになったけど。雨の中で試合をした。
そして日曜。咳がゴホゴホ出てきたけど。ラフティングをした。

いまひとつな体調で。けっこう無理してた。
でもたぶん。気持ちが充実してたから平気やった。
そしてそーゆうきわどい状況は。メンタル面ひとつで壊れるものやってこと。
あたしはよく知ってて。そして実際そうなった。


練習の帰り道で。やばいくらい悪寒がした。
だんだん気持ちが悪くなって。イヤな汗をかいた。
そして家に帰って。我慢できんくて吐いてもた。

ちょっと会えんくなるって分かっただけで。簡単に崩れる自分が怖かった。
あたしにとって。そうるがどれだけ支えなんかを改めて知った気がした。
なんで。なんでちゃんと自分の足で立てんのやろう。
なんでそこにいつも。大好きな人の支えを求めるんやろう。
そんなことをドロドロ考え始めたら。止まらんくなった。


ねぇそうる。あたしはあんたを好きになって。
ほんまに幸せやけど。ほんまに苦しいよ。
あんたを通して。優しい気持ちになれる自分が好きやけど。
あんたを通して。醜い気持ちとも向き合わなあかんのやから。

会いたい。一緒におりたい。くっつきたい。
そんなあんたへの要求ばっかり走り出しそうで。
でもそれを必死でセーブしようとして。
無理なくせに。出来た人間に成りすまして。
繕って。笑って見せて。平気なフリをする。

1人でがんばろうって思うと。いろんな意味でしんどい。
そんなに強くないくせに。無理すんなって思う。
でもそう思うと。そんなに弱くもないくせに。寄りかかるなって思う。
強いんだか弱いんだか。自分でもよく分からんくなる。

あんたなしじゃやっていけんと本気で思うけど。
でもきっと。あんたなしでもどうにかなるんやろう。
いつの間にか。それなりにどうにかなってるもんなんやろう。
そーゆうのがイヤで。そーゆうのが耐えられん。

そうる。なんか分からんけど。いろんなことが怖い。





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↑また泣きそうになった。ちょっとおかしくなりそうやった。


*追加*
今日の日記は。ちょっと書きたいことが書けんかった感じです。
うーん。すっきりせーへん。・・・とりあえず明日に続きを書きます。


2003年07月13日(日)欲しがる心。

今日は。サークルの友達と一緒に遊んできた。
前々から言ってた約束で。8人でラフティングをしてきた。
相当楽しみにしてたけど。予想以上やった。
やっぱり夏やし。水モノはほんまにおもろい。

あえて流れの急な方に向かってみたり。
わざと川に飛び込んだり。流されてみたり。
そーゆうあほなことをやりまくってるのが。ほんまに楽しくて。
始めから終わりまで。めちゃめちゃテンション高かった。

なんでそんなに楽しかったかって。
それはやっぱり。一緒にやれた仲間が大好きやからやと思う。

あたしは常々思ってるんやけど。人間関係ってほんま大切。
どんなにそのこと自体が楽しいことでも。
一緒にやる人が嫌いな人なら。絶対につまらんし。苦痛にもなる。
でも逆に。それがどんなにしんどいことやったとしても。
大好きな人たちとやれるなら。しんどさは半減するし。楽しくも感じられる。
だからこそ。自分の周りに大好きな人たちがおるってことは。すごい幸せなことなんやと思う。

あたしにとって。大学生活を共にしてきたサークルの仲間は。
ほんまにかけがえなくて。めちゃめちゃ大切な存在。
優しくて。思いやりがあって。でもほんまにおもろくて。
もういい年やのに。遊ぶとなったら全員して徹底的に遊ぶ。
どんなあほな遊びに対しても。ありえへんぐらい熱くなれる。
そんなみんながおるから。あたしの生活は楽しいんやと思う。

なんかそんな当たり前のことを。改めて感じられた1日やった。


今日は。そうるは不参加やった。
理由は聞いてへんけど。たぶんバイトやと思う。

研究室が忙しくなって。平日さっぱりバイトできんくなったそうるは。
土日にバイトすることが増えて。あたしとあんまり遊んでくれんくなった。
まぁ練習で顔を合わせてるから。それなりに会ってはいるんやけど。
でも。2人きりでまったりする時間は。確実に減ってる。

そのせいか分からんけど。あたしは最近ちょっと欲求不満。
なんかこーゆうの。動物的で認めたくないんやけど。
ここんとこ明らかにそうるとくっついてへんから。何かが足りん気がしてる。

なんやろう。別にそーゆうのばっかり重視してるわけじゃないんやけど。
年がら年中くっついてたいとか。そーゆうわけでもないんやけど。
好きならくっつきたいのは自然なことで。抱き締められたいのも自然なことで。
そしてそーゆう自然なことが与えられてへんから。どこか満たされん感じ。


ラフティングから帰って。すぐにバスタブにお湯を張った。
もう夏やけど。川の水はまだ冷たくて。あたしの体もすっかり冷えてた。
ゆっくり肩まで浸かってあったまるうちに。あたしはふと自分の体を見た。
落とした目線は。おへその左上にあるちっちゃなほくろにぶつかった。

そして急に。そうるのことを思い出した。
なぜなら。このほくろは。そうるのお気に入りやから。


あたしは。そうるの性癖(?)をちょっと知ってる。
戯れのとき。そうるはあたしの体のほくろに唇をつけていくクセがある。
暗がりじゃそこまで分からんと思うし。確認しながらキスってのも変やけど。
少なくとも。そうるのお気に入りのほくろは。あたしの体に3つはある。

ひとつめは左の鎖骨のとこ。ふたつめは右の脇腹のとこ。
そしてみっつめはおへその左上にある。ちょっと大きめの黒い点たち。
「ほくろみっけ。」って言いながら。そうるはあたしの体をなぞって。
そこにゆっくりと唇をつけて。優しいキスをくれる。

自分の体のほくろの位置なんて。全然把握してへんかった。
でもそうるが。そうやっていつも同じとこにキスをくれるようになって。
あたしは。自分の鎖骨とか。わき腹とか。おへその上とかに。
そうるに愛されまくりの。うらやましい点があることを覚えた。

あたしは。そんな3つのほくろに嫉妬したりもする。
自分の体に嫉妬するなんて。ほんまおかしいと思うんやけど。
そうるがそこを指でつついて。何度も柔らかく唇をつけると。
あたしの胸は痺れまくって。不思議な嫉妬心が生まれてくる。
(ちくしょう。ほくろめ。あたしのそうるを独占しやがって。)とか。
冷静になるとあほみたいな思考が。あたしの中に生まれてくる。
そしてそんなまぬけな嫉妬心と。あたしは大真面目に闘ったりする。

でも最近は。そんなことがさっぱりなくなった。
そうるがあたしのほくろを愛でることもなくて。
あたしが自分のほくろに嫉妬しまくることもなくて。
あたしの心は。悲しいくらいに穏やかな時間を過ごしてる。

願ったり叶ったり。そうよ。だって疲れんくて済むんやもん。
自分の体に自分で嫉妬するような。わけの分からん感情と闘うこともないんやし。
心に平穏が訪れたってことやし。それは喜ばしいことやん。

ちょっと考えてみて。そんな考えを一掃するように。あたしは首を横に振る。


ねぇそうる。だってありえへん。平穏なんてありえへん。
疲れんから嬉しいとか。そんなことありえへん。
あたしは。あんたのためならどこまでだって疲れていい。
わけの分からん感情と闘って。ありえへんほどの疲労感に襲われて。
もう知らん。なんでこんなに好きやねん。もういい加減にしてや。
そう言って投げ出したくなるまで。とことんあんたを愛したい。

人を愛するって。めちゃめちゃエネルギーのいることやけど。
あんたを愛するためなら。あたしは出し惜しみなんてせーへん。
全力で悩んで。全力でへこんで。そして全力で浮上する。
あんたが関係することやったら。あたしは手抜きなんてしたくないもん。
だから。いつだって。どんなあほみたいなことにだって。
あたしは真剣に向き合っていたいねん。

ねぇそうる。あたしのほくろが寂しがってる。
もう長いこと。あんたが触れてくれんから。きぃーって言ってる。
あんたの唇を求めて。キスを求めて。ずーっと疼きまくってる。
これってあほみたいなことやろうか。あんたには笑えるようなことやろうか。

でもあたしは。この愛に真剣やから無視するわけにはいかへんねん。
あんたを求めて寂しがるこのほくろに。早くあんたの愛を与えてあげたいねん。
そしてほんまは。ほくろだけじゃなくて心も。あんたを欲しがってるねん。
そのぬくもりが欲しくて。抱き締められたくて。もう疼きまくりやねん。

ねぇそうる。伝わるやろうか。この気持ちがちゃんと伝わるやろうか。





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↑ないと困るけど。そーゆうのって分からんからなぁ。はぁ。


2003年07月12日(土)隠し通す真実。

今日は。ちょっと遠征して練習試合。
朝からザーザー降りで。中止も考えられてたんやけど。
途中から小雨になってきたから。どうにか試合できた。

2戦して2敗。ちょっと悔しい結果やったけど。
でも内容としては悪くなかったし。みんな成長してるし。大丈夫。
まだ夏は始まったばっかり。がんばれがんばれ。(もちろんあたしも。)


あたしとしては。今日1番楽しかったのは。
いつものメンバー(そうる、まひろ、はつね、あたし)で。そうるの車に乗ったことやった。
雨やったせいで。そうるはバイクを諦めて車で行ってたんやけど。
途中で駅に寄ってくれて。あたしたち3人をグランドまで送ってくれた。
あと帰りも。そうるの家の近くの駅まで送ってくれた。

朝。駅のとこで30分以上路注してたそうるは。何度も電話をかけてきた。
中止か決行かがまだ決まってなくて。改札を出てなかったあたしに。
「どうなってんの?中止ならうちはとっとと帰りたいねんけど。」って言って。
そのうち「中止でも家まで送ったるからとりあえず出ておいでや。」って言い始めて。
さらには「早く出てこい!警備のおっちゃんが睨むねん!」って怒りだして。
そのイライラっぷりはちょっと怖くて。あたしを困らせた。

結局。とりあえずはグランドを見に行こうってことになって。
あたしたちは改札を出て。そうるの車に向かった。
「ごめんなー。警備のおっちゃんと闘えた?大丈夫?」って聞いたら。
「遅いしー。ほら、あそこからずっとこっち睨んでるねんって。」ってぼやいた。
「すいませーん。」「ごめんなさいねー。」って車の中からまひろとはつねが言う。
警備のおっちゃんには聞こえてなかったけど。ちょっとおかしかった。


地図を持ってたまひろがナビをするんやけど。そうるとはすぐケンカになる(苦笑)。
「そこ右・・・あー違う。やっぱ左。」「どっちやねん。てゆーかもうちょい早く言え。」
「なんやねん。そんなん言うなら自分で見ろ。」「あーもう見るし。貸して。」
「ちょー危ない !ふらつくな!運転できんなら地図見るな!」「あんたが見ろって言ったんやん!」

そんな感じで。そうるもまひろもお互いに譲らんくて。言い合ってばっかりやった。
言葉だけで書くと怖いけど。もちろん笑いをいっぱい含みながら。やり取りしてた。
「あんたらーうるさいでー。」「そうやでー落ち着きやー。」って。あたしとはつねが言ってたら。
「だって○○○(←まひろ)のナビが悪いから・・・」とか。
「なんでやねん。○○○(←そうる)の運転がしょぼいから・・・」とか。
お互いがお互いのせいにしてて。それがまたおもしろすぎた。

たぶんあたしは。こーゆう「素」のそうるが好きなんやと思う。
ちょっと汚い言葉とか。えらそうな命令形とか。そーゆうのをいっぱい使って。
気のおけない仲間と話してるそうるを見るのが。大好きなんやと思う。
まひろとかはつねとかと話してるそうるは。いつだってそんな感じ。
あたしは。まひろもはつねも普通に大好きやし。どっちも大切な存在やけど。
そこにそうるも加えて4人でワイワイするのが。実は1番好きなんかもしれんって思う。


帰りは。後輩も1人乗せてあげて。5人で帰った。
この後輩が。あたしとそうるの仲を昔から怪しんでるコで。
「○○○(←あたし)さんと○○○(←そうる)さんって怪しいですよね☆」なんて。
飲み会の席で。カワイイ顔して怖いことを言ったコなんやけど(汗)。
そのコに何かを悟らせる余裕も与えんぐらい。あたしたち4人はしゃべりまくりやった(笑)。

「ちょーなんやねん。あの車めっちゃ運転ヘタやし。」ってそうる。
「なんでやろ。この道なんか違う気がする・・・。」ってまひろ。
「あー空腹限界やわー。なんか食べるとこないんかなー。」ってはつね。
「こんなとこに銭湯あるんやー。お風呂入りたいー。」ってあたし。

見事なまでに。それぞれが自分の思ったことしか話してなくて。
会話なんか全然成立してへんのに。妙に居心地がよかったりする(笑)。
でもお互いの言ってることはとりあえず聞こえてて。ふと誰かが言う。
「・・・全然話かみ合ってへんし。」「ほんまや。おばさん根性丸出しや(笑)。」

それで今度は。みんなでとりあえずひとつの話をする。
「あー見て!あのバイク!○○○!最高!」ってそうるが言うと。
「乗り出すな!危ないし!恥ずかしいし!」ってはつねが後ろから怒る。
「あれは△△△が□□で・・・」「てゆーか▽▽が×××で・・・」って。
そうるとまひろが。2人しか分からん専門用語で話し始めたら。
「わかりませーん。」「つまりませーん。」って。あたしとはつねが膨れる(笑)。

そんなあたしたちを。ずーっと黙って見てた後輩が。
「先輩たちってほんまに仲いいんですねー。」って言ってきた。
「仲いいんかなぁ。」「どうやろなぁ。」「息は合ってへんな。」「みんな勝手やしな。」
そんなふうに。あたしたちはちょっと照れ隠しで答えたけど。
仲いいとか悪いとか。そんなん考えたことないってのが正直なとこやったかもしれん。

だってそれぐらい。一緒におることが自然なあたしたちやから。


ねぇそうる。あたし時々思うんやけど。
そんな4人の中で。あんたとあたしだけが深いこと。
深いとゆーか。まひろやはつねに言えん関係があたしたちにあること。
なんとなく。これでええんかなーって考えてもたりするねん。

だってあたしは。まひろもはつねも大好きやもん。
ほんまにかけがえのない友達やと思ってるもん。
あんたにとっても。間違いなくそうやと思うし。

でも。やっぱりあたしにはあんたは違うねん。
4人でおる空気がほんまに好きやのに。
そうる。あんたへの思いだけはどう考えても違うねん。

だってあたしは。まひろやはつねを抱き締めたいとは思わへん。
一緒におれたら普通に楽しいけど。夜中に会いたいって切望したりはせーへん。
その一挙手一投足にかき乱されることもないし。
その顔とか姿とかを。1日中見てたいなんて思うこともない。

友情と愛情の境界。いったいどこやったんやろう。
あたしは。あんたともまひろともはつねとも。同じ頃に出会ったのに。
何がどうなって。あんただけがこんなに特別になったんやろう。
そして。あんただけがこんなに特別でええんかな。

今さらなんやけどね。秘密の関係に。ちょっと不安になってもたりした。
だって。もしこの先まひろやはつねがほんまのことを知ったら。
どんな顔をするやろう。どんなことを思うやろう。
勝手な推測やけど。ほんまのことを知った衝撃より。
今まで隠してたって事実が与える衝撃の方が大きい気がする。
あたしがまひろやはつねやったら。きっとそう思う気がする。

でもあたしは。根性なしやから言えんと思う。絶対に。
たぶんこんなことを言いつつも。この先もずっと隠し通すと思う。
それが正しいか間違ってるかは分からんけど。そうしていくと思う。
伝えたい。分かってほしい。でも絶対に知られたらあかんとも思ってる。
矛盾しまくりの心。やっぱりあたしはいつだってぐちゃぐちゃみたい。

どんなに親しい人と人でも。すべてを曝け出して付き合えるものとは思わんけど。
でも。これでええんかなって思い始めると。止まらんくなったりするのも事実。

ねぇそうる。あんたはどう思ってるんやろう。聞くのがちょっと怖い。





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↑それだけのことやのに嬉しかったりして。あほみたい。あたし。


2003年07月11日(金)あたしを満たす存在。

昨日の夜。かなり激しく雨が降ってた。
途中からは雷も鳴りまくりで。ちょっとすごかった。

ごはんを一緒に食べた友達の家に泊まりに行って。
夜中3時近くまでだらだらとしゃべってたんやけど。
その後で。眠気の限界がきた友達が先に寝てもて。
あたしは。なんとなく目が冴えてもて。ひとりで起きてた。
窓の外には。何度も稲光が見えて。
雷の音もなかなか止まんくて。ちょっと怖かった。

あたしは雷がキライ。てゆーか怖い。
空にあれだけのエネルギーが渦巻いてるのが単純に怖い。
それが落ちてきたら・・・とか思い始めると。もうかなりびびってる。

でも。雷が鳴ってると。不思議と興奮するのも事実(苦笑)。
子どもの頃とか。けっこうワクワクしてた記憶がある。
怖いもの見たさじゃないけど。家のベランダとかに出て。
真っ黒い空が真っ白になるたびに。弟くんと一緒にキャーキャー騒いでた。

でもそれは。たぶんひとりでおらんから楽しめてたんやと思う。


いつ頃やろう。1年ぐらい前かな。
昨日の夜みたいに。雷が鳴りまくりの夜があった。
あたしは。あまりにも容赦なく鳴り続ける雷が怖くて。
どうしたらいいか分からんくなってた。(どうしようもないんやけど。)
普通に部屋におるのも怖くて。絶対これは近くに落ちるとか思って。
ちょっと取り乱して。そうるにメールをした。

ほんまは声を聞いて安心したかったけど。
電話やと雷の標的にされるーとか思ってたんよね。
メールでも電波飛ばしてるんやから同じやっちゅーに。
冷静さを失った人間って。あほなこと考えると思うわ(苦笑)。

「雷イヤやー。あほやと思うかもしれんけど。本気で怖いんやけど。」
そうやってメールして。あたしはやっぱり部屋で固まってた。
時間は0時過ぎ。もうそうるは寝てるかもしれん。
そう思ったけど。ひとりでおるのが耐えられんくて。すがってもた。

しばらくして。携帯のメール着信音が鳴った。
急いでメールボックスを開いたら。そうるのメールが届いてた。
そしてそれは。ちょっとそうるらしくないメールやった(苦笑)。


タイトル:落ち着け(笑)
雷なぁ。確かにちょっと鳴りすぎ。てゆーか眩しくて寝られへん。
でもあんたもびびりすぎやろ。大丈夫やって。死にやせん。
マンションなら避雷針ついてるはずやし。絶対大丈夫やし。
気になるなら、テレビとかパソコンとかは消すべきやな。
それでも怖いなら、壁に沿って電流は走るから部屋の中心におればいい。
それでもまだ怖いなら、携帯の電源とかも切っとき。電磁波はよくないから。
でもそんなこと言ったら、うさぎは寂しくて死んでまうかもな(笑)。

(注)嬉しすぎて未だに残してるので。全くこの通りのメールです。


メールを読んで。あたしは全身がくすぐったくなる。
だってそうるのメールやのに。こんなにも長いとか。ありえへん。
こんなにもストレートに優しいとか。どうしたらええか分からんくなる。

あたしは。分かりやすい優しさには慣れてへんのに。
それは誰のせいかって言われたら。間違いなくそうるのせいやのに。
そっけないことばっかり言って。あたしを放置するのがいつものそうるやのに。
何やの。このメール。どうしたんよ。そうる(苦笑)。

何度も何度も。あほみたいにメールを読み返して。ひとりでにやける。
気になるならこうしてって言って。それでも怖いなら・・・それでもまだ怖いなら・・・って。
怖がりのあたしを思って。いっぱい予防策を教えてくれてるし。
そして最後には。ちゃんとそうるらしいイジメ言葉も残してくれてるし(笑)。

痺れまくりの心は。雷の怖さなんてちっとも感じられんくなってた。
そうるの愛情をいっぱい感じて。嬉しすぎてやばかった。
調子に乗って。甘えまくりのメールをいっぱい送った(笑)。

「携帯は切られへん!ひとりやから怖いねん!こっち来てー!(涙)」
「えー無理。こんな中を出て行ったらうちが感電する。」
「せーへんって。光速以上で走ればええねん(笑)。」
「ほなやってみるわ。すぐ事故るやろうけど。さよなら。」
「・・・あかん!やっぱりどんなときでも飛ばすのはあかん!」
「なんやねん。どっちやねん(苦笑)。」

こんなあほみたいなメールのやり取りを。1時間ぐらい続けてた。
最終的に。そうるから返事が帰ってこんくなったんやけど。
その直前あたりで。眠い眠いって連発してたから寝たんやと思う。

夜は弱いそうるやのに。寂しがるあたしに付き合ってくれた。
眩しくて寝られへんって言ってたし。そのせいもあると思うけど。
でも。そんなさりげない優しさが。ほんまに嬉しかった。


ねぇそうる。そんなあんたのことをさ。なんか急に思い出してん。
雷が引き金になって。1年前の記憶がダダーっと甦ってきてん。
ツーリングのことで。ちょっと前にあんたと電話もしたのに。
夜中にまた会いたくなって。ひとりで思いを持て余しててん。

さすがに。夜中の3時にあんたを起こすわけにはいかんし。
友達が隣におったのもあって。今日は別に怖くはなかったし。
あんたにメールしようとは思わんかったけど。
でも。あんな気持ちが味わえるのなら。あんなあんたに出会えるなら。
またひとりのときに。雷が鳴るのもええかもなーって思ってんよね。

ねぇそうる。あの日さ。あんたに言われて。
あたしはテレビもパソコンも切ったし。部屋の真ん中におったし。
携帯の電源こそ切れんかったけど。雷対策はバッチリやった。
あんたの教えてくれた予防策は。あたしを確かに安心させてくれた。

でも。あたしの恐怖心を1番消してくれたのは。やっぱりあんたの存在やった。
なんでもないメールのやり取りとか。つながっていられる感覚とか。そーゆうのやった。
あたしにとって。あんた以上に効果のあることなんてないんやなって。
あんた以上に。あたしを満たす存在なんてないんやなって。
悔しいけど。ほんまに思う。あんたはそーゆう意味でもすごすぎる。

そうる。誇りに思いや。あたしがここまで誉めるのって。あんたぐらいやで(苦笑)。





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↑まぁ確かにそうやったけど。ほんま全く平気なんやなぁ。尊敬。


2003年07月10日(木)君と走りたい。

今日は。そうるはまひろとツーリング。
あたしの知らんところで。着々と話は進んでたみたい。

昨日のナイターの後。そうるはほんまにウキウキやった。
地図とかいっぱい広げて。まひろと楽しそうに話してた。
「何時に出発する?」「どうやろ。まぁ9時ぐらいちゃう?」
「えー遅くない?8時にあんたの家でどう?」「・・・早すぎるって(苦笑)。」
ノリノリのそうると。それをおもしろがってるまひろ。
なんかそんなのを見てると。あたしも楽しかった。

と同時に。ジェラシーもメラメラやったけど(苦笑)。

「どれぐらい走るん?」って聞くと。
「んー。たぶん6〜7時間ぐらいかな。」ってまひろ。
「走ることが目的なん?」って聞くと。
「いや。温泉も行くし。ごはんも食べるし。」ってそうる。

何それ。ありえへん。聞いてへん。
てゆーか軽く旅行やん。なんて楽しそうなん(涙)。

「あーいいなぁ。行きたい行きたい行きたい!」
あたしがうるさく喚いてたら。一緒になってはつねも喚く。
「ほんまやー。ちょー2人で原チャで追っかけようやー。」
そうるは地図に目を落としたままで。笑いながら言う。
「高速走るから無理やっちゅーねん。速度的にも無理やっちゅーねん。」
それを聞いて。さらにあたしとはつねはギャーギャー騒ぐ。
「飛ばせば60は出るし!」「そうそう!65ぐらいまでならなんとかなるし!(笑)」
そんなあたしたちを見ながら。まひろが取りまとめる。
「まぁまぁ。次は後ろ乗せたるから4人でどっか行こうや。」

まひろの言葉を聞いて。どうにかあたしとはつねは納まる。
でも。やっぱりうらやましくて。てゆーか純粋にあたしも行きたくて。
なんとなく複雑な思いで。そうるとまひろを見てた。


今日の朝。あたしは起きてすぐまひろにメールをした。
そうるには。もうまひろの家に向かってる気がして送らんかった。

「おはよーさん。雨降らんでよかったなー。気をつけて行きやー。」
「おはよ。なんかちょっと降りそうやけどな。まぁ楽しんでくるわ。」
「くれぐれも飛ばしたらあかんでー。相方(そうる)も飛ばさせんように。」
「・・・悪いけど。あのコをコントロールする余裕も自信もないわ(笑)。」
「大丈夫。一緒に行く以上あんたが飛ばさんかったらええねんもん。」
「いざとなったら置いて行かれる気もするけどな(苦笑)。まぁなんとかなるやろ。」

そんなやり取りをして。メールを終える。
あぁ。これからそうるはまひろと一緒に走るんやな。
1日ずっと一緒に走って。いろんなものを見るんやな。
いいなぁ。そんなんやったらあたしもバイクの免許とりたいなぁ。
うらやましくて。あたしはひたすら溜め息の連続やった。


そうると一緒にバイクで走るのは。あたしの特権やと思ってた。
同じ風を感じて。同じ景色を見て。同じ気持ちになる。
それはあたしだけが体験できることなんやって思ってた。
めちゃめちゃ勝手な思い込み。てゆーか思い上がり。
分かってるけど。でもそう思ってた。

あたしを後ろに乗せて走るのも。そうるは楽しんでくれてると思う。
でもまひろと時に並んだりして走ることは。
そうるにとっては。あたしと走るのとは全く違う魅力があるんやろうな。
これまでもずっと。ほんまにそうるは誰かと走りたそうやったから。
まひろが二輪免許を取ったときも。ほんまに嬉しそうやったから。

ようやく一緒にツーリングかぁ。よかったね。そうる。

ほんまは2人で行ってるのがうらやましかったし。
途中とかでも。電話なりメールなりしてやろうかなーと思ったけど。
そこまで踏み込むのも悪いなーと思ったし。うっとおしがられたくなかったし。
まぁしょーがないと思って。ちょっと我慢してた。

今頃どのへん走ってるんかなー。温泉はもう入れたかなー。
長風呂のそうるやし。ふやけてたりせーへんかなー。
ごはんは何食べたんかなー。楽しめてるかなー。

ちょっとした日常の隙間に。あたしはずっとそうるのことを思ってた。


夜になって。あたしは友達とごはんを食べに行った。
行く途中に。原チャで走ってたらいきなり大雨が降ってきて。
これはもしかして。そうるとまひろも降られてるかもなーと思って。
大丈夫かなーって気になったから。その後でそうるに電話した。

「無事帰れてるかー?雨には降られんかった?」
「あー無事やで。でも雨には見事に降られた。最悪。」
「そっかそっか。どうやった?楽しかった?」
「まぁな。でもとりあえず疲れた。想像以上に。」
「1日走るとかあんまりないもんな。お疲れさん。」
「ほんま疲れたし。もう若くないってことやな(涙)。」

疲れてるとか言いながらも。声には充実感がいっぱいやった。
いろんなものを見て。感じて。満たされてる声やった。
よかった。そうるが楽しそうで。そう思って嬉しくなった。


ねぇそうる。ずっと行きたかったツーリングに行けてよかったね。
新しいバイクで。思う存分走った気分はどうやったんかな。
まひろともずっと走りたいって言ってたし。やっと念願かなったやん。
雨に降られたのは災難やったけど。でもよかったね。そうる。

あたしは正直ジェラジェラ全開やったけど。
でもあんたが楽しかったなら。それでよかったなって思った。
ちょっと話しただけやったけど。あんたの楽しさは伝わってきたし。
自分の楽しい気持ちを。あたしに分けてくれたことが嬉しかった。

ねぇそうる。願わくば今度はあたしを連れて行ってほしいな。
最近は忙しくて。あんまり一緒に走れてへんし。
走るにしても。長いこと乗って遠くに行くとか全然ないやん。
新しいバイクになってからなんて。ほんま数えるほどしか乗れてへんし。
あたしも早くあんたのバイクに。しっくり体を馴染ませたいねんって。

あー走りたいなぁ。夏やけど。夏やから。どこまでも走りたいなぁ。





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↑そりゃ疲れもするわなー。ほんま。お疲れさんでした☆


*追加*
なんと。ついに40000ヒット行っちゃいました。
これこそびっくりです。ほんまに。めちゃめちゃ嬉しいです。
日記を書き始めてもうすぐ1年。まさかこんなにも多くの人に読んでもらえるなんて。
ほんまに。いろんな人に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

日記1周年&40000ヒットを記念して。
書きたいなぁと思ってることがあるんですけど。
あたしは自他共に認める気分屋さんなので。どうなることやら(苦笑)。
まぁあんまり期待せずに。楽しみにしててください☆(←どっちやねん。)


2003年07月09日(水)幸せはそこにある。

今日は。1週間ぶりのナイターで。
そうるともけっこう絡めて。楽しかった。

そうるは今日も研究室の用事で遅れてきた。
あたしは。途中から1回生の指導係をやってた。
指導の順番は。背番号順で決められてるんやけど。
あたしの背番号は。そうるの背番号の5つ後で。
その間には誰も入ってへん。つまり順番でいくと続いてる。

遅れてきたそうるは。あたしが1回生指導してるのを見て。
自分の番が飛ばされてあたしがやってるってことに気づいたみたいで。
着替えてすぐにあたしのとこに走ってきた。
「うちもやんな?ごめんごめん。」って言って。自分のアップを始めた。

そうるがそこにおるってだけで。急にやりにくくなってまう。
これはあたしが自意識過剰なだけかもしれんけど。
なんか教えてるのを見られるのが照れくさい。恥ずかしい。そんな気分で。
さっきまでは普通に教えてあげてたのに。急にちょっと困ってまう。

そうるは。そんなあたしのことなんて全然気づいてなくて。
グランドの練習風景を見ながら。ゆっくりストレッチをしてた。
そしてそれが終わると。あたしが指導してる横にきて。じーっと見てた。

やりにくい。やりにくいし。そうる。
そんなとこで視観されると。かなり動揺する。
指導してること間違ってへんかな。大丈夫かな。
そんなことを思いながらやってたら。案の定そうるの修正が入る(涙)。

あたしのフォームに対して。黙ってちょっと足を押して。
「もうちょっと前やな。うんそれぐらい。」って言う。
あたしの指導内容についても。黙ってずっと聞いてて。
「てゆーか○○○○やな。」って言い直す。

なんか悔しいけど。やっぱりそうるは分かってるって感じやった。
説明もうまいし。伝わりやすいし。要点も絞れてるし。
さすがは元キャプテン。血はそう簡単には衰えへん。そう思った。
そして。あたしももっとがんばらなあかんなーって思った。

さらに説明を続けるあたしの横で。そうるはニヤニヤし始めて。
「え・・・なんか間違ってる?」って聞いたら。フッていつもみたいに笑って。
「いや、標準語になってるなーと思って。」って。おかしそうに言った。
それにつられて。1回生もみんな笑って。あたしも笑えてきた。

マジメに説明してると。ついつい標準語になってまうんよね。
でもなんか指摘されたのが悔しくて。あたしはプーっと膨れる。
「じゃあ関西弁でしゃべりますー。」ってそうるに言ったら。
「あーそうですかー。」って言って。またニヤニヤ笑ってきた。

でもそーゆうやり取りが。実は何より楽しかったりするし。
何より幸せな気持ちにしてくれること。悔しいけどあたしは知ってる。


その後で。お手本プレーをちょっとだけ見せた。
そうるとあたしの1on1。これがかなりドキドキした。
一応手本ってことで。そうるはいつも以上に気合入ってて。
真剣なその目に。あたしもどんどん駆り立てられて熱くなった。
終わった後で。1回生から「おぉー。」って言われてるのが聞こえて。
自分でもプレーには満足やったけど。余計に嬉しくてくすぐったかった。

「うまいですねー。さすがですねー。」って1回生に言われて。
「いやいや。まぁ4年もやってるからねぇ。」って答えたら。
「てゆーか息ぴったりじゃないですかー。すごいですねー。」ってまた言われて。
「まぁ4年も付き合ってたらねー。息も合わんとねー。」ってそうるが割り込んできた。

付き合うってのは。もちろん同じサークルでって意味なんやけど。
1回生にも当然そっちの意味で通じてるし。何も問題ないんやけど。
あたしだけ妙に焦ったりして。なんかそれもまた悔しかった。
思わずそうるの方を睨んだら。またニヤっと笑われた。

見透かしたような目に。また悔しさが爆発する。
試されてるし。遊ばれてるし。悔しすぎる。でも幸せすぎる。
あぁもう。胸の中が熱い。手の届かんところが痒くてしょーがない。


ねぇそうる。幸せって実はとても簡単なことなんかもしれん。
あんたと一緒におると。あたしはそう思うことがいっぱいあるんよね。
あんたとの何気ない会話とか。何気ないやり取りとか。
そーゆう中に。あたしにとっての幸せっていっぱい転がってるから。

疲れてたり。イライラしてたり。マイナス要素が自分の中にあると。
ついつい見失ってまうけど。幸せは。いつだってそこにちゃんとある。

「要するに。物はすべて自分の考え方次第。」
あんたのくれた言葉は。今もあたしの中で息づいてる。
忙しく過ぎていく毎日の中で。いろんなことがあるけど。
しんどいことだけに埋もれんように。大切なものを見失わんように。
穏やかで。でも敏感なあたしでおりたいなぁって思う。

そうる。あんたと一緒にいられる幸せを。いつも感じられるように。





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↑しかし。こーゆうときのそうるはほんま分かりやすいんよなぁ(苦笑)。


2003年07月08日(火)愛の呪縛。

今日は。久しぶりにゆったりした1日やった。
何も予定のない1日ってのも。たまにはいいもんやなぁって思った。

長かった実習のせいで。朝は6時に起きるのが習慣づいてるあたし。
設定を消し忘れてた携帯の目覚ましが。いつものように鳴る。
オルゴール調の「くまのプーさん」が。あたしを目覚めさせる。
寝ぼけながら携帯を手にとって。あぁまだ6時やん・・・と思って。
窓をちょっとだけ開けて。トロトロとまどろむ。

ベッドに転がってるそうる用の枕を引き寄せて。顔を押し付ける。
大好きなそうるの匂いを探すけど。そこからは何の匂いもせんかった。
そういやもう長いこと。一緒に寝てないなぁって思って。
急に寂しくなってきて。さっさと起きることにした。


実習でバタバタしてたせいで。家のことはかなり放ったらかしやった。
そんなわけで。今日は家事に徹底しようかなーって決める。
起きて1番にすることは。洗濯機を回すこと。
溜まってる洗濯物をポイポイ放り込んで。スイッチを押して完了。
それから部屋の掃除。床に散らかった資料を整理して。
掃除機をグォングォンかけて。ついでに布団も干して。これまた完了。

スッキリ片付いた部屋は。かなり気持ちいい。
あるべきものがあるべき場所に戻って。なんとなく落ち着く。
今ならそうるを部屋に呼んで。ゆっくりまったりお酒なんか飲めるなーと思って。
そういやウォッカ少なくなってたから買い足さんとなーなんて思ってみる。 


部屋の掃除だけで。かなりいっぱい汗をかいてたから。
朝からやけどええよなーと思って。バスタブにお湯を張った。
洗面所からお気に入りの音楽が聞こえるようにして。
お気に入りのカモミールの入浴剤を入れて。ぬるめのお湯にゆったり浸かった。

あたしは基本的にお風呂に入る時間は短め。
浸かってるのはええんやけど。蒸気の溜まったバスルームが息苦しくて。
あーもう限界ーと思って。いつも10分とか15分とかで終わらせてる。
でもなんか今日は。時間がたっぷりあったせいもあるけど。
湯船に浸かりながら。かなり長い時間汗を流した。

髪を洗って。体も洗って。ムダ毛もちょちょっと片付けて(笑)。
お風呂から上がると。ツルツルたまご肌でいい感じ。
今のあたしを抱き締めたら。絶対に気持ちいいやろうに。
あーあ。こーゆうときにかぎってそばにおらんからなぁ。
そんなことを思いながら。100%のグレープフルーツジュースを飲む。


とことん自分に手をかけたい気分になって。丁寧にクリームなんかを塗ってみた。
ツルツルの肌は。ツヤツヤになって。またいい感じになった。
やり始めたらおもしろくなってきて。今度はマニキュアを塗ってみた。
実習中は禁止されてたから。塗りたくても塗ることができんかったし。
久しぶりに塗れるってことで。お気に入りのピンクのエナメルを選ぶ。

ちなみにそうるは。マニキュアを塗るのは大嫌いやったりする。
「あんなもん皮膚呼吸ができんくなるやん。」とか言って。断固拒否する(苦笑)。
でも練習で足の爪に血豆が出来たときだけ。仕方なくペディキュアを塗ってたっけ。
どぎついワインレッドが。そうるらしくてかっちょよかったなぁ。

こんなふうに爪を塗ってたら。そうるは見つけてまた笑うかな。
「あほぅ。もっと爪を労われよ。」とか言うかもしれんな。
でもなんか。そんなふうに言われるのが楽しい。
「キレイに塗れてるやん。」とか「いい色やん。」とか。
そんなふうに言われるだけじゃ物足りんような気がしてまう。
ただ誉められるだけじゃ物足りんとか。あたしもたいがい勝手やけど。
でも。そうるからしか聞けんような憎まれ口が聞きたい。そんな気分やった。


ねぇそうる。こんな日常の中でさえ。あんたはあたしの心に存在してる。
思おうとするわけじゃなくて。ほんまに自然と心に浮かんでくる。
部屋がキレイに片付けば。あんたに来てほしいと思うし。
肌の調子がよかったら。あんたに触れてほしいと思うし。
あげく爪をちょっと塗ったぐらいで。あんたの声が恋しくなる。

どうかしてる。あたしの中に。あんたがどこまでも入りこんでくる。
なんでこんなにも。自分以外の誰かのことで頭がいっぱいになるんやろう。

あたしの毎日。あたしの生活。あたしの人生。
それはすべて。あたしのものであるはずやのに。
そのひとつひとつに。そうる。あんたは確実に沁み込んでる。

あぁ。なんて幸せなことやろう。そしてなんて怖いことやろう。
ある意味では。それって愛の呪縛って感じがしてくる。
そうる。あんた自身はあたしを縛ったつもりなんてないやろうけど。
どうやったって。あたしはあんたからは逃れられへん。
あんたのことを思わずにはおられへん。愛さずにはおられへん。
あたしの心が。もうそういう仕組みに出来上がってもたから。

そうる。あんたは罪なヤツよ。ほんまに(苦笑)。





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↑1回見せてもらったけど。かなりおっさんみたいやの(笑)。


2003年07月07日(月)会えるだけで幸せ。

今日は。大学の研究室におったときに。そうるからメールが届いた。
「今日ナイター行けそう?頼みたいことがあるんやけど。」
あたしは今日は実習の反省会があって。ナイターは欠席せなあかんくて。
「あーごめん。やっぱり今日は行けんことになった。どしたん?」って返した。
そしたらその直後。そうるから電話がかかってきて。
あたしは急いで研究室を出ると。電話に出た。

用事は。あたしのラケットもどきを貸してほしいってことやった。
そしてそれを。後輩に渡して運んでもらうってことやった。
「ええよー。ほなこっちまで出てこれる?」って言ったら。
「うん。ちょうど今散歩してたとこやから。すぐ行くわ。」って言った。

散歩ってのは。煮詰まってきたときにそうるがやる手段。
バイクに乗って。大学構内を適当に走るってこと(苦笑)。
メットをつけずに。風を顔とか髪とかにいっぱい感じながら走るのは。
あたしも経験してるけど。かなり気持ちよくて。いい気分転換になる。


それにしても。そうるの用事に。あたしはちょっとひっかかった。

ラケットもどき。いつもそうるはバイクに括りつけてたんやけど。
新しいバイクを買ってからは。傷をつけるのがイヤやからって。それをやめた。
バイク購入してから、そうるは自分のラケットもどきを使って練習してへん。
ケガして練習できん後輩に借りたり。余ってるボロいのを使ったり。
なんやかんやで適当に済ませて。ちっとも自分のを持ってこーへん。

こればっかりは。ちょっとあたしも呆れてる。
自分の荷物を自分で運べんようなバイクとか。ほんまありえへん。
どうしても不可能なら分かるけど。これまでは普通に運んでたのに。
新しいバイクに傷をつけたくない気持ちは分かるけど。限度があると思うし。

あたしが原チャで運ぶのは簡単なことやし。全然わずらわしいとか思わんけど。
でも。後輩に頼んだりもしてるし。それはどうなんよって思う。
重くても後輩やからイヤって言えんこと。そうるだって分かってるはずやのに。

大事な大事なバイクの前になると。そうるはちょっとだけ勝手になってて。
困ったもんやなぁと思いつつ。あたしは見守ってる状態。


そうるは3分ぐらいで。すぐにやってきた。
あたしは原チャに跨って待ってたんやけど。
聞き覚えのあるバイクの音に顔を上げると。そうるが走ってきた。

あぁ。ほんまに。何度見てもかっちょええなぁ。
風になびくその短い髪に。あたしはまた見とれる。
黒いピタピタのTシャツ。チェックのパンツ。濃い青のスニーカー。
ほんまにそうるは。こんなにも簡単にあたしの心を奪ってまう。

あたしの原チャの横にバイクを止めて。そうるはバイクを降りる。
「よかったー。つかまって。ごめんな。ありがと。」
そう言って。あたしの手からラケットもどきを受け取る。
「ええけど。後輩に頼むとかあんまよくないと思うで。」
あたしは。さりげなくそうるに言ってみる。
「分かってるねんけどな。とりあえずはありがたく甘えようかと。」
そう言って笑うそうるは。ほんまに悪いと思ってんのかなーって感じやった。

「もーほんま。荷物も運べんバイクとかありえへんで。」
そう言って。あたしはふざけてバイクをちょっと指で弾いてみたら。
「ちょー!やめてや!真剣に怒るで!」って言われた。
そうるは。あたしが弾いたところに傷がついてへんか。
何度もこすってみたり。目を近づけて確認したりしてて。
あーもうほんまに。このバイクバカはどうしようもないわって思った。

呆れる気持ちも多かったけど。子どもみたいなそうるはやっぱりかわいかった。


「また散歩してたんかいな。」
「だって行ってこいって言われてんもん。」
「どうせ集中せんとぼーっとしてたからなんやろ。」
「おぉ。よく分かったな。その通り(笑)。」
「もーほんま。しょーがないヤツ。」
「でも我ながらお手軽気分転換やと思うわ。」
「新しいバイクやとまた違う?」
「そりゃもう。全然違う☆」(←相当嬉しそう。)

「てゆーかこのバイクけっこう汚れてへん?」
「まじでー。昨日の夜磨いてワックスかけたのに。」
「そうなん。あんたこの前も洗ってたやん。」
「そうやけど。やっぱ赤は汚れも目立つんよなぁ。」
「前の黒が目立たんかっただけやろ。」
「あーまぁそうとも言うけどな。その分がんばって磨かな。」

話題は終始バイクのこと。今さらやけど。ほんまに好きみたい(苦笑)。

「あんまり遊んでても怒られるから。そろそろ戻るわ。」
「おー。がんばりや。ちょっとは集中してやらなあかんで。」
「うっさい。無理なもんは無理やねん。走りたくなるねん。」
「あーそうですか。まぁええわ。とりあえずがんばって。」

そう言って。あたしは去っていくそうるにヒラヒラっと手を振った。
そして。その後ろ姿にまた心を奪われて。しばらくぼーっとしてた。


ねぇそうる。ちゃんと前もって約束して。会えることも幸せやけど。
でも。予想もしてなかったのに突然会えたら。もっと幸せになるね。
どうなんやろ。そーゆうのってあたしだけなんかな。

あー今日にかぎって。化粧が適当やのにーとか。
あー今日のこの服。前会ったときにも着てたしーとか。
いろんなことを思いつつ。あんたを待ってるのが幸せやった。
そして。いつもと変わらんあんたに。いっぱいエネルギーをもらった。

ねぇそうる。そういや今日は七夕やったんやね。
あんたとあたしの間には。そんな話さっぱり出てこんかったけどさ。
天の川は見えんかったやんね。牽牛と織女はちゃんと会えたんかな。
そんな空の2人には悪いけど。あたしはあんたに会えて嬉しかったよ。

ありがとね。そうる。なんかそう伝えたい気分。
こう言うとあんたは。不思議そうな顔をするかもしれんけど。
あんたにほんのちょっと会えただけで。あたしは今日1日ずっと元気やった。
あんたの威力って。あたしには計り知れん効果を生み出すみたいやで。
反省会は正直だるいなーと思ってたけど。全然余裕で乗り切れたしね。

あぁ。なんて簡単なんやろう。なんて分かりやすいんやろう。あたし(苦笑)





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↑ちょっとあほすぎる。どこまでバイクが大事やねん(苦笑)。


*追加*
ようやくまとまった時間ができたので。大量にアップしました。
たぶん7月分はここ2、3日で全部アップしてます。がんばりすぎやね(笑)。
そんなわけで。ちょこちょこっと戻りながら読んでもらえると嬉しいです。


2003年07月06日(日)君色に染められて。

会えない週末に。すっかり慣れっこになってもた。
今日もそうるは。研究課題に大忙し。
「休日出勤までせなあかんのかいな。」って聞いたら。
「まぁな。新米は文句なんて言えんしな。」って言ってた。

そうるだって疲れてるに決まってる。休みたいに決まってる。
そして。あたしが会いたいと思ってるのも。きっと分かってる。
だから。あんまりわがままばっかり言ってもあかんよなって思い直して。
「がんばりやー。でも根つめすぎたらあかんで。」って伝える。

そうは言っても。もういい加減に寂しさも募ってくる。
前にそうるが泊まりに来たのはいつやったかな・・・って思い出して。
意外と日が経ってないことに気づいて。ため息をひとつつく。


ひとりの時間を持て余して。ちょっとバーゲンに出かけてみた。
思い返せば5月6月は。ほとんど買い物なんてせんかった。
病院と家とを往復するだけの生活やったし。1日の大半を実習着で過ごしてたし。
おしゃれになんて。ちぃーっとも気が回らんかったし。正直どうでもよかった。

でもそんなんじゃ女がすたるよなーと思って。
せっかくやから。久しぶりに服でも買おっかなーって思った。
そして。自然とパンツばっかりを手にとってる自分にふと気づいて。
なんとなくおかしくなって。またひとりにやける。


あたしはもともと。スカート大好き人間やった。
大学1回生の頃は。ほんまに毎日スカートを履いてた。
クローゼットの中には。たまに履くジーンズが1本あるだけで。
タイトなものからフレアーなものまで。ほんまにいっぱいスカートを持ってた。

そんなあたしがパンツ派に変わったのは。明らかにそうるの影響やったりする。

そうるはめったにスカートを履かへん。それは出会った頃からそうやった。
そのスラリとした足も。引き締まったふくらばぎも。
スカートを履いて披露すると。そりゃ見事なもんやけど。
「うち足グセ悪いからな。それに似合うとも思わんし。」
そう言って。そうるはさっぱりスカートを履かへん。

そしてそうるのそんな傾向は。バイクを買ったことで決定的に確立した。
あたしが大好きなそうるの足は。練習のときしか見れんくなった。
(練習時は。そうるは常にハーフパンツ。)
そして。それと同時に。あたしのパンツ派人生(?)もスタートした。
理由は。以下のようなやり取りがあったから(笑)。

「なんであんたはいつもスカートなん?」
「えー。だっていろいろ隠せるやん。お尻とか太ももとか。」
「でも膝から下は丸見えやん。むしろ見せまくりやん。」
「そうやけど。パンツやとお尻の形バレバレやん。」
「そんなん別に気にせーへん。てゆーかあんたお尻ちっちゃいやん。」
「イヤミかそれは。どこがちっちゃいねん(涙)。」
「・・・まぁええけど。でもスカートじゃバイクには乗せれんな。」
「え・・・フレアーとかでもあかん?」
「あかん。巻き込みそうで怖い。乗せれん。」(←断言。)
「えぇーまじでー(涙)。」

スカートを履くことと。バイクに乗ること。
天秤にかけたら。あっさりとバイクの方に傾いた。
そしてあたしは。いろんなパンツを履くようになって。
履き始めると。その履き心地にハマってもて。
気づけば。クローゼットの中には10本以上のパンツがある。

そうるはそんなつもりなかったやろうけど。あのひと言で確実にあたしを変えた(笑)。


ねぇそうる。あんたの知らんところで。
あたしはあんたにいっぱい影響されてたりする。
ちっちゃなことから大きなことまで。どんどん染められてる。

そういや以前は。あんたもよくあたしに言ってたよね。
「あんたは影響されやすいから。」「基本的にマネしぃやから。」
そう言われるたびに。「そんなことないわー!」って言うあたしを見て。
にやにや笑ってるあんたは。ほんまにおもしろそうやった。

ねぇそうる。あんたはどんなこと考えてそんなふうに笑ってたんやろ。
あーまたコイツはうちに影響されてるわーとか思ってたりしたんかな。
ほんましょーがないヤツやなーって思ってたりもしたんかな。

そうる。自分のそばで。どんどん自分色に染まっていく人がおるってどうよ。
あんたはあたしに影響されることなんかなくて。常にわが道を行くって感じやし。
あたし色に染まってなんてくれんから。さっぱり分からんのよね(苦笑)。

ねぇそうる。どんな気分よ。そんなふうに愛されるのってどんな感じよ(笑)。





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↑やっぱりスカートには興味ないみたい。そうるらしいけどね。


2003年07月05日(土)生き続けてる。

あたしの最愛の人。そうる。

そうるはあんまり。優しい言葉を吐いてはくれへん。
もともとそーゆうキャラじゃないのもあるし。
あたしを甘やかさんって意味で。そうるなりの優しさかもしれん。

でも。そうるのくれる言葉は。いつだってあたしにストレートに刺さる。
よくも悪くも。胸のど真ん中に突き立てられるようで。無視できん。
ときにそれは痛くて。キツくて。泣きそうになったりもする。
それがあたしにとって。必要な言葉やったんやってことは。
時間をかけて。ゆっくりゆっくりあたしに伝わってくる。

ドライでクールなその性格は。人間関係には興味なさそうに見えるけど。
でもそんなそうるは。実は誰よりもそーゆうことを大事に考えてる。
何を大事にすべきか。自分がどう捉えていくべきか。そうるはよく分かってる。
そして。そーゆうのを。迷ったり悩んだりしてるあたしに。そっと教えてくれる。

なんか昨日の日記を書きながら。そんなことを思い出してた。


大学の初期。あたしは学部の人間関係にうんざりしてたことがあった。
年頃の女の子ばっかり集まれば。それなりにいろいろ生じてくるもの。
ウマが合う人もおれば。どうにもしっくりこーへん人もおる。
そして1番困るのは。そのしっくりこーへん人が身近におった場合。

たぶん1回生の終わりやったかな。あたしは2つのグループの間に挟まれてた。
1つは最初からおった6人グループ。もうひとつは仲良くなってきた5人グループ。(←今の。)
そしてこの最初のグループに苦手なBが。2つ目のグループにウマの合うAがおった。
そして当時は。AもBもあたしと同じサークルに入ってた。(そのうち2人ともやめたけど。)


Bに対する苦手意識は。最初からあったわけじゃなかった。
Bはかなり口の立つタイプで。友達もいっぱい作ってた。
そんなBと一緒におるとあたしも。自然と友達がいっぱいできてた。
社交的なところはBの魅力やと思ってたし。見習いたいとも思ってた。

でもそのうち。Bの人に対して決め付けたような言い方をするところが。
どうにも気になって。イヤやなぁと思うようになった。
絶対に自分の考えを変えんというか。正当化するというか。
そーゆう頑固なところに。カチンとくることが増えてきた。

Aとはもともと仲がよかったんやけど。この頃から急激に近づいた。
Aはどっちかというと。けっこう冷めててクールなタイプ。
そこまで人のことに干渉してこーへんし。でも話は聞いてくれる。
遊ぶときは一緒にめいっぱい遊んで。でも離れるときはちゃんと離れる。
そーゆうAの性格は。一緒におってもめちゃめちゃラクやった。
2人でおっても沈黙が重くなかったし。空気も優しかった。

グループを移りたいと思うようになったのは。AとBのことだけが原因じゃない。
他のメンバーとのこともいろいろあったけど。でもたぶんメインはこの2人かなと思う。

でもなんか。そーゆうことを考えるのがめんどくさかった。
大学生にもなってグループとか。人間関係でわずらわしいことがあるとか。
子どもみたいやと思ったし。ほんまにうんざりやと思えた。
でもやっぱり。自分の居場所は確保せんと落ち着かんくて。
どっちにも片足ずつつっこんでる状態は。ほんまにしんどくて。
早くちゃんとせなあかんと思いつつ。どうしたらいいか分からんくて。
あたしはぐちゃぐちゃになってた。


そんなことを。あたしはそうるに相談してた。
同じサークルやったそうるは。AともBとも友達やったけど。
あたしがBを苦手って言ったのに対して。
「うちも苦手。だからあんまり関わらんようにしてる。」って言った。
怖いこと言うなぁって思ったけど。まぁそうるらしい冷静な判断やなって思った。

そうるはいっぱい言葉をくれたけど。
その中で今もあたしの中に決定的に残ってる言葉が2つある。

ひとつめ。AともBともうまくやっていきたい・・・って感じやったあたしにくれた言葉。
「すべての人に好かれようと思うのは間違ってるで。というか無理な話やで。」

あたしのそーゆう姿勢。嫌われたくないって思いすぎな心。
そうるはしっかり見抜いてて。なんかしんどそうに見えるでって言った。
自分を合わせて。うまく周りとやっていくのもいいかもしれんけど。
それやと。すべての人から好きとも嫌いとも思われんくなるでって言った。
自分のことを好きっていってくれる人がおるウラには。嫌いって人がおって当然。
そう考えるようにしたら。もっとラクになれるんとちゃうかなって言った。

そしてふたつめ。Bが悪い人じゃないことは分かってるねんけど・・・って感じやったあたしにくれた言葉。
「その人のすべてを受け入れなあかんとかは思わんでもええやろ。それも無理な話や。」

どんなに好きな友達にだって。イヤな部分は絶対にあるもので。
好きならすべて許さなあかんってものじゃないって。そうるは言った。
うちはあんたのことが好きやけど。あんたの中にイヤな部分もあるし。
そーゆうのって当たり前のことやと思うから。否定せんでええやんって言った。
もっと自分の感じたことを。そのまま素直に受け入れたらいいし。
こう思わなあかんとか。思うべきとか。そーゆうの疲れるやろって言った。

そうるの言葉は。いつだって的を得てて正しい。
そしてとても痛くて。熱くて。あたしに突き刺さる。
でも最終的に。あたしをちゃんと導いてくれる。

冷静になれば当たり前のことかもしれんけど。
その時点のあたしが見失ってることで。その時点のあたしに必要な考え方。
そうるはそーゆうのをしっかり見抜いて。ちゃんと伝えてくれる。
ほんまにかなわへんなぁって思う。ありがたいなぁって思う。


ねぇそうる。あんたはたぶんそう言ったことも覚えてないやろうけど。
でもあたしの中で。あんたの言葉は生き続けてるんよね。
痛かった分だけ。突き刺さった分だけ。あたしの中に残ってるんよね。

あんたとあたしは。考え方が対称的で。
だからこそ。あたしにはあんたが必要なんやなって。
あたしはあんたにいろんな言葉をもらうたびに思い知る。
あんたの言葉があってこそ。あたしは柔軟に考え直せる。
そっか。そーゆう捉え方もあるんやなって思える。
そして。そのたびにちょっとずつ成長できてるような気がする。

ねぇそうる。あたしに言ってくれた言葉。
忘れてもいいから。これだけは覚えといて。

あんたがいてこそのあたしやってこと。それだけはどうか忘れんといて。





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↑優しいその感じに。あたしはまた痺れてる。


2003年07月04日(金)情けない自分。

今日でようやく長かった実習がすべて終わった。
ちょっと心を麻痺させて。時間が過ぎるのを待ってる感じもしたけど。
ひとつひとつの実習が終わると。いつもそれなりに充実感を覚えて。
がんばったなぁと思って。それで済ませてるような気もする。

もっと真剣に考えなあかんはずやのに。
なんかあたしはつくづく適当やなぁと思う。
そう思うと。せっかく実習が全部終わったのに。
晴れ晴れした気持ちでいっぱい・・・ってふうにはなれんかった。


かなり疲れてたあたしは。家でゆっくりしたかったけど。
学部の友達の家で打ち上げする約束があったから。それに出かけた。

家に帰ったのが6時前で。集合が6時半。
あたし以外のメンバーは。今週は実習が入ってなくて。
ゆっくり集合しては。だらだらしゃべってたみたい。
でもあたしは。かなりバタバタやった。
汗かきまくりやから。とりあえずシャワーを浴びて。
そこから着替えて。化粧しなおして出かけるのが。かなり面倒やった。
もうベッドに倒れこんで。死んだように寝たい気分やった。

でもまぁそうはいかんし。久しぶりに会うわけやし。
行ったら行ったで楽しいはずやと思って。がんばって出かけた。

でも今日は。あたし的にはかなりおもしろくなかった。


あたしがいつも一緒に行動してるのは5人グループなんやけど。
現在。しっかり全員に恋人がおる。
そして。あたしとそうるのことはもちろん黙ってるから。
表向きは。あたしだけが一人身ってことになってる。

付き合って2年のコ。1年ちょっとのコ。半年のコ。1ヶ月のコ。そしてあたし。
この1ヶ月のコがフリーのときは。まだマシやったんやけど。
なんとなく最近は。この4人の話題についていけんくなってたりする。

最近どこへ行ったとか。そーゆう話をしてるときはまだマシ。
どんなエッチをしたとか。そーゆう方面に行くとかなり困る。
あたしの居場所は。完全になくなる。
適当に話を合わせて笑ってみるけど。だんだんしんどくなる。
架空の男を作り上げて。それなりに話を弾ませてみたりもして。
そんな自分をどこかで冷静な自分が見てて。あほやなぁって笑ってるのに気づく。

あぁ。あたしはいったい何をやってるんやろう。
そう思うと。もうテンションは下がりまくりやった。
酔ってしまおうと思って。お酒をけっこう飲んでみたら。
疲れのせいか。あっという間に酔いが回ってきた。
でもちっともいい気分にはなれんくて。ただフワフワするだけで。
なんかいろんなことが悲しくなって。ひとりベッドに転がった。

「○○○(←あたし)もおいでーや。」って言われたけど。
そう言われても。みんなの話を聞くのはしんどかった。
卑屈になってると思ったけど。がんばって笑う元気はなくて。
そのうちその場におるのも限界になってきて。
「ごめんやけど。やっぱりしんどいから帰って寝るわ。」って言った。

あー。最低。ほんま。かなり感じ悪いし。場の空気とかぶち壊しやし。
みんなは何も知らんのやから。しょーがないのに。
でも。あたしが一人身やって思ってるのなら。
なんであんなにも。あたしだけが入っていけん話題をするかなぁ。
でもこんなふうに思うのも自分勝手な気がして。また自己嫌悪に陥る。

半泣きでエレベーターを降りると。心配して階段で降りてきた友達2人と鉢合せた。
あたしの涙に気づいて。2人とも散々あたしをつっつきまくる。
「どしたん。大丈夫か。」「まぁ確かに品のある話はしてへんかったけど。」
そんなことをいろいろ言われて。あたしは首を振る。
「いや・・・ほんまごめんな。なんか自分でもよく分からんねん。」
「たぶん疲れてるんやと思う。でも感じ悪くてごめん。」
そう言うと。2人ともちょっと困ったように顔を見合わせてた。
「そやな。帰ってちゃんと休み。」「(涙の)原因分かったらちゃんと言いや。」
そう言って見送ってくれた。優しい友達やと思った。

でもそんな優しさも。あたしはちゃんと受け取れてへんかった。
ほんまに卑屈になってた。幸せそうな4人を完全に妬んでた。

自分だって幸せなくせに。人の幸せの方が大きく見えて。
そんな自分を。ほんまに醜いと思った。
「○○は△△と付き合いだしてからかわいくなった!」とか。
「□□はもともとかわいいからなぁ。××はもったいないで。」とか。
そんな話をいっぱいしてる4人が。なんかすごいうらやましかった。

あたしはちっともかわいくなれへん。
人のことばっかりうらやんで。指を咥えて見てる。
表向きだけ笑いを合わせて。心の中でこんなことをドロドロ考えて。
そんなあたしは。ちっともかわいくなんかない。

あぁ。もっとちゃんとした自分になりたい。
もっといろんなことを受け入れられて。
もっとオモテウラのない自分になりたい。

たぶんあたしは。ありのままの自分を知られるのが怖いんやと思う。
それは。ありのままの自分に対して自信がないからやと思う。
将来のことにしたって。具体的に考えてへんし。逃げてばっかりやし。
そうるのことにしたって。ちゃんと胸を張れてへんし。言い訳ばっかりやし。
そんなどうしようもない自分を。さらけ出すのが怖いんやと思う。

あたしはあたしやのに。どうしたってこれがあたしやのに。
そしてそんな自分がイヤなら。変わる努力をすればええのに。
怖がって震えてるだけじゃ。何ひとつ変わらんのに。


ねぇそうる。あたしはこんなんやで。
こんなにも中途半場で。こんなにも醜いこと考えてて。
ドロドロのぐちゃぐちゃで。ほんま最悪なんやで。

それでも。あんたはあたしを分かろうとしてくれる。
こんなあたしを理解して。いつも支えてくれる。
表面上は冷たくても。心の中のあったかさをあたしは知ってる。
そしてそんなあんたに。あたしは何度救われてきたか分からん。

あたしは。こんな自分と。そんなあんたと。両方を思って。
いっぱいいろんなものが込み上げて。涙が止まらんくなる。
情けないあたし。優しいあんた。なんか不釣合いにも思えてくる。

ねぇそうる。こんなあたしでもええの?
弱虫で。泣き虫で。そのくせ心の中は醜くて。汚くて。
虚勢ばかり張って。プライドばっかり高くて。どうしようもないのに。

ねぇそうる。なんであんたはこんなあたしを見捨てへんの?





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↑あたしは。そうるにさえ曝け出すのが怖いんかもしれん。


*追加*
今日の日記はちょっとドロドロでした。
読んでイヤな気持ちになった方がいたらごめんなさい。
ちなみに。これを書いてるうちに。ひとつの歌を思い出しました。
歌詞が心に刺さってきて。初めて聞いたときに涙が止まらんくなった曲です。
せっかくなので。ちょっとだけ紹介します。



自分よりも不幸なヒトを 見ては少し 慰められ
自分よりも幸せなヒト 見つけたなら 急に焦ってる

だけどきっと だから時々 どうしようもなく 
惨めな姿に気が付いて 現実にぶつかる

私は何を想えばいい 私は何て言ったらいい
こんな私の事 解ろうとするなんて 君が初めてだった


End of the World / 浜崎あゆみ より一部抜粋


2003年07月03日(木)もう痺れまくり。

今日は。実習でかなり疲れた。
今週で長かったあたしの実習は終わるんやけど。
あと2日ってとこにきて。かなり疲れまくった。
たぶん今日1日に限ったことじゃなくて。蓄積疲労なんやと思う。
それでももう限界やって思った。逃げ出したかった。

今あたしが行ってるのは。とある老人養護施設。
でもそこに転がってる現状に。あたしはかなり衝撃を受けた。
痴呆寸前で。寝たきりで。会話なんて全く成立せーへん高齢者たち。
分かってはいたけど。何十人も目の前にすると愕然とした。

食べて。排泄して。ただそれだけのために生きているようにすら思えて。
そんなことを思った自分に対して。なんて失礼なんやろうって思って。また嫌気がさす。
奉仕精神とか。無償の愛とか。やっぱり自分には無理な気がして。
あたしはこの先どうやって働いていこうとか。そんなことを考え始める。

そして。いつかは自分の親もこうなるんやろうかと思ったり。
そんな親に対して。あたしはちゃんと介護できるんやろうかと思ったり。
さらに。自分もあと50年もすれば。こうなってる可能性も十分あるかもとか。
いろんなことを考えて。もうほんまにどん底まで沈んでいく。そんな感じやった。


昼休み。あたしは携帯に手を伸ばす。
最近あたしは。昼にまひろにメールをすることが多い。
就職が決まって。最近は特にすることもないまひろは。
車の免許を取りに行ったり。ちょっと卒論をやったりするぐらいで。
たいていは家にいるから。簡単に連絡がつく。

今週から始まった老人実習で。月曜のあたしは撃沈してた。
ナイターで。散々まひろに愚痴ってた。(そうるが来る前ね。)
まひろは文系人間で。ボランティアとかにも関心がある方やから。
あたしの実習でのへこみ話は。ほんまによく聞いてくれる。

感情にほだされて。「大変やねぇ。」とか「しんどいねぇ。」とか。
そーゆうことをあんまり言わんまひろは。そうるとよく似てる。
そして。そうるほど黙ってるわけでもなく。それなりに意見を言ってくれる。

あたしは。別に同情してほしくて話を聞いてもらうわけじゃないから。
あたしの抱えた思いに対して。共感したり指摘したり。そーゆうのが欲しいから。
まひろの。じっくりと話を聞いてくれる姿勢には救われてる。
(まぁそうるに聞いてもらうことは。別の意味で救われたりもするけど。)

そんなわけで。あたしはまひろとメールのやり取りをする。
「やっぱりしんどい。いろいろ考えてまう。考えすぎかな。」
「考えるのは悪いことちゃうやん。とことん考えたらええねん。」
「そうやけど。でも悪い方にばっかり考えてまうねんもん。」
「まぁそれはあんたの傾向やわな。いっぱい悩んで大人になり。」

まひろらしい指摘。友達っていいな。なんかそう思ってあったかくなった。


そんな短いメールのやり取りの後で。もう1度携帯が鳴る。
(あれ?)と思って携帯を開いたら。なんとびっくり。そうるからのメールやった。
昼間からメールとか珍しいなと思いながら。表示ボタンを押したら。
そこには予想どおり。ひと言だけのメールがあった。

「実習がんばってるかー?うちはもう眠さ限界や。」

じんわりじんわり。またあったかいものがこみ上げてくる。
それは。まひろの言葉で感じたあったかさとは。また別の温度。
「がんばってるかー?」ってひと言が。「がんばれよ。」に見えて。
そしてその奥に。「無理すんなよ。」とか「気楽にいけよ。」とかも見えて。
ただ単純に。あたしを気遣ってくれてることが嬉しくて。思わずにやけた。

「がんばってるで。かなりキツイけど。だからあんたも寝るなよー(笑)。」
「寝てへんで。寝かけなだけ。でもよだれはちょっと出てた。はずかし。」
「寝てるやん!こっちは動きっぱなしで寝る余裕もないわ。」
「だから寝てへんっちゅーねん。起きててもよだれは出るねん。」
「ほぉー。それはだらしない口元ですなー。」
「・・・うっさい。ほっとけ。」

テンション高めなメールのやり取りで。あたしはしっかり充電する。
大丈夫。まだがんばれる。そう思って深呼吸をひとつする。


それにしても。なんで分かったんやろう。そうる。あたしがしんどいってこと。
そう思って。昨日バイクに乗りながら話したことを思い出した。

あんまり愚痴ばっかり言ってもあかんよなーと思いつつ。
思ってることとかを。ちょっとだけ話してみたんやっけ。
そうるは。やっぱり黙ってあたしの話を聞いてて。
「まぁでもあと2日やん。終わったらゆっくり休み。」って。
前を向いたままで。穏やかに言うだけやった。

そうるのこういう聞き方は慣れてる。そこに愛情がないなんて思わへん。
でも。ときにはちょっとぐらい意見を言ってほしかったりもして。
ないものねだりなんかもしれんけど。もっと絡んできてほしくて。
なんとなく。寂しい気持ちになったりもする。

でもそうるは。こうやってあたしの予想もせんところで。
しっかりあたしを驚かせてくれたりする。
ちゃんと思ってくれてること。気にかけてくれてること。
そんな素振りなんて見せんかったくせに。いきなり示してくれる。

あぁ。相変わらずやわ。なんてかっちょいいキャラなんやろう。
そして。なんてずるいキャラなんやろう。ほんまありえへん。


ねぇそうる。あんたのことは分かりきってるつもりやのに。
ちっとも狙うことなく。こういうことがやれる性格やってこと。
あたしはもうちゃんと理解してるはずやのに。
毎回毎回やられて。痺れて。どうしようもなくなってまう。

ちくしょう。悔しい。悔しい。かっちょよすぎる。
なんでそうやねん。ほんまに。どこまであたしを痺れさせたら気が済むねん。
あたしだって。あんたのことをいっぱい思ってるのに。
そうやってたまにかっちょいいことやられたら。もう完敗って感じやん。

くそぅ。くそぅ。絶対あたしの方がいっぱい大事に思ってるのに。
絶対あたしの方が。そうるの愛に痺れさせられてる頻度は多いし。
その痺れの程度にしたって。絶対あたしの方が大きい。
なんか矛盾してるやん。これ。どうなんよ。ほんまに。

あたしの伝え方がへたっぴなんか。それともあんたが相当鈍感なんか。
これはきっとどっちかやろう。うん。そうに決まってる。

どっちやろう。なんかどっちもな気もするけど(涙)。





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↑分からんけどそう見えるんよね。普段クールすぎるせいで(涙)。


2003年07月02日(水)夏が始まるね。

今日は。ようやく望んだものが与えられた。
そうるのバイクの後ろに。やっと乗せてもらえた。

欲しがってたおもちゃを与えられた子どもみたいに。
あたしは。もうありえへんほどの浮かれようで。
そうるにも。呆れたように笑われてもた。
「なんでうちより嬉しそうやねん。」って言われてもた。

客観的に見れば。たかがバイクに乗るだけのことかもしれん。
バイク自体にはこれまでも乗ってるわけやし。何が変わるねんって感じかもしれん。
極端に言うなら。黒が赤に変わっただけやんってことかもしれん(苦笑)。
(いやもちろん形もかなり変わってるんやけどさ。)

でも。楽しみやった気持ちはどうしようもない。
嘘偽りない。あたしの素直な感情なんやもん。
新しいエンジン音とか。振動とか。乗り心地とか。
そーゆうのを想像するだけで。あたしはウキウキしてたんやもん。
新しい相棒を手に入れて。浮かれてるあんたの幸せな鼓動を。
背中を抱き締めることで。早く感じたいなぁって思ってたんやもん。

それを笑いたいってのなら。思う存分笑えばええやん。
あぁ笑え。笑え笑え。あほみたいにそうやって笑ってなさい。
あたしに愛されてる幸せを。笑うことで噛み締めてなさい(苦笑)。


バイクに乗せてもらえたのは。ナイターの前やった。
いつもより早く研究課題を切り上げたそうるからメールが入った。
「ナイター前やけど大学来れる?バイク乗せたるよ。」って。

あたしは。家で実習課題を片付けてるところで。
そうるからのメールを受け取って。にやっと笑ってもた。
ようやくかいな。もう。遅いっちゅーねん。待ちくたびれたっちゅーねん。
そう思ったけど。とりあえずそんな感情は隠して。
「おーけー。ほなナイターの用意して行くわ。」って送り返した。

そんなわけで。大学に着いたのが4時半ぐらいやったかな。
そうるは。あたしの原チャと荷物を自分の研究室に置かせてくれて。
ようやく。あたしを新しいバイクに乗せてくれた。

「どうぞ。」って。ちょっとだけ改まってメットを貸してくれた。
そうるのバイクにいつも括り付けてある。2つのオフホワイトのメット。
そこには。あたしが貼り付けた大きな☆のシールが3つずつ。
黄、赤、黄の順番がそうるのメット。赤、黄、赤の順番があたしのメット。
赤い☆シールが。新しいバイクの色といい感じに合ってて。あたしはさらににんまり。

新しいバイクは。前のよりけっこう大きくて。乗るのにちょっと手こずった。
思いっきり足を上げても。すんなりは跨ぐことができんくて。
「座るとこ高いー。・・・あたしの足が短いんかな。」ってへこんでたら。
「いや。うちも余裕でつま先立ちやから大丈夫。」って。そうるは笑ってた。

新しいバイクは。やっぱり今までのとは違った。
なんてゆーか。体に伝わってくる感覚が違ってた。
エンジンの振動は。これまでより重たい感じで痺れたし。
エンジン音も。高速回転になって切り替わる瞬間が。最高にいい音やった。

でもあたしが1番嬉しかったのは。そうるとの密着度が高まったことやった。

今までの黒バイクは。そうるの姿勢がかなり前傾ぎみで。
(あたしはこれを「飛ばし屋体勢」って言って笑ってたけど。)
あたしもけっこう前に体を傾けんと。そうるとくっつけんかったんやけど。
新しい赤バイクに乗るそうるは。そこまで飛ばし屋体勢じゃなかったから。
普通にしてても体をくっつけられて。なんかいい感じやった。

「なんか前のバイクより前傾じゃないな。」
「そうやで。ハンドルの高さが全然違うねん。ほら見てみ。」
「あーほんまや。どうなん?乗りやすい?」
「まぁな。腰にかかる負担が全然違うからな(笑)。」
「でもバイクでかくなったからけっこう重いんちゃうん?」
「それはある。かなり重い。だからあんた痩せて(笑)。」
「・・・まじでか。よっしゃ任せとき。夏バテしてやる(笑)。」
「・・・やめとけって。ちゃんと乗せたるから(苦笑)。」

そんなやり取りひとつで。あたしはやっぱり満たされる。
「ちゃんと乗せたるから。」って言われたのが嬉しくて。
ほら。やっぱりあたしは大事にしてもらってるんやんって。
構ってもらえんときがあっても。ちゃんと愛されてるやんって。
あの日イライラしたあたしに言い聞かせる。

幸せな全身に感じるのは。新しいバイクの振動。そうるの体温。そして初夏の風。


ねぇそうる。夏が始まるね。今年もまた。あんたと過ごす夏が始まるね。
今年はどんな夏になるやろう。思い出いっぱい出来るやろうか。
満たされたり。むかついたり。幸せやったり。悲しかったり。
浮き沈みしつつ。あたしはあんたとやっていくんやろうなぁ。

そして今年の夏には。このバイクがあんたとあたしの相棒。
ガンガンに太陽を浴びながら。このバイクとも仲良くせんとね。
日焼けが怖いなんて。愛しいバイクを前にして言えるやろうか。
いっぱい日焼け止め塗って。美白化粧水をたっぷり使って。ビタミンいっぱいとって。
がんばれるとこでがんばればいい。あたしにはあんたとバイクに乗る方が大事やもん。

・・・あぁもう。全身がこそばゆい。痒くて痒くてたまらんくなる。
自分では手の届かん胸の奥に。どうしようもない痛みが生まれる。
あんなにむかついてたあんたに。こんなに満たされてる。
あたしの心は。いつだってあんたに振り回されてる。
あぁ。なんでなんやろう。いつだってあたしはこうやもんなぁ。

何度も何度も自分に問いかける。
答えが見つからんことは分かってるのに。それでも問いかけてる。
そうる。あんたなら意外と答えを知ってるんかもしれんよね。
もしもそうなら。どうかあたしに教えてちょーだい。

ねぇそうる。なんであたしは。こんなにもあんたが好きなんやろう。





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↑あたしも行きたいなぁ。まぁしょーがないけどさ。


2003年07月01日(火)折れる理由。

今日は。実習が終わってからビデオを見てた。
それは。最近やった練習試合を撮影したもので。
昨日のナイターであたしに回ってきたものやった。

普通にプレーの流れを見たりもするし。
自分の反省点を見つけたりもするけど。
自然と目で追ってまうのは。やっぱりそうるの姿やった。
ビデオには。そうるのかっちょいいプレーがいっぱい映ってた。
ひとつひとつ。あたしは記憶の糸をたどるように思い出した。

ここでそうるのナイスパスがあったよな。
そうそう。ここで自分から切り込んで行ったんやっけ。
あ。でもここのシュートは確か外したんやったな。
ほら。やっぱりそうや。悔しがってる悔しがってる(笑)。

画面の中のそうるに対して。あたしは愛しさ全開やった。
昨日のむかつきを忘れたわけじゃないけど。それはそれとして。
ただ単純に。そうるの姿に見とれてた。


そのうちそうるは。ベンチに入って撮影者になってた。
「疲れたやろー。代わるわ。」「あ、すいません。ありがとうございます。」
そんなそうると後輩とのやり取りもしっかり録音されてた。

そうるは。試合の実況中継をしながらビデオを回してた。
「○○から△△へパス。パスミス。フォローは□□。」
そんなふうに。メンバーの名前とか。相手チームの背番号とか。
試合の流れを解説しながらビデオを撮ってた。

そしてそんなそうるは。びっくりするぐらいあたしのことを見てくれてた。

あたしが相手と競り合ってるときには。
「○○○!(←あたし)いけ!取れ!取れ!取れるって!」って叫んでた。
結局あたしはここでは競り負けたんやけど。
「あーもう。絶対いけるのに・・・。」って。そうるは悔しそうに言ってた。

あたしが味方にパスを出したとこでは。(これは味方のコが受け損ねたんやけど。)
「だー!もう!○○○(←あたし)自分でいけばええねん!」って言うはつねに。
「いや。あれはパスで正解やろ。いいパスやん。」って冷静に言ってた。

疲れてきて。あたしが走れんくなってるときには。まひろを呼んで。
「ちょー。○○○(←あたし)呼んで代わってあげ。」って言ってた。
「・・・はいよ。」って苦笑ぎみのまひろの声も。しっかり入ってた。
(しょーがないなぁ。)って感じの声で。ちょっとおかしかった。

試合に一緒に出てる時間帯でも。そうるはあたしに叫んでた。
「あほか!そんなとこでミスんな!」とか。
「緩急つけなあかんやろ!たらたら走んな!」とか。
ちょっとイジメかってくらいに。でっかい声で撃を飛ばしまくってた。
うまくいったところでは。ひと言「ナイス!」って聞こえてくるだけで。
それが。キツイことはいっぱい言うけど。あんまり誉めへんそうるらしくて。
ほんまに。あまりにもそうるのままで。笑えてくるほどやった。


なんか。じんわりしてたまらんかった。
こんなふうに見られてるんやなって思った。
あたしは自分のプレーに夢中やったから分からんかった。
あたしの知らんところで。そうるはこんなにもいろいろあたしを見てて。
いろいろ思って。気にして。言葉にしてくれてた。

あたしばっかりそうるを見てると思ってたけど。
そうるもちゃんと。あたしを見てくれてた。
そりゃ見方は違うかもしれんけど。
あたしがそうるのプレーに見とれるようには。
そうるはあたしのプレーを見てへんやろうけど。
でも。冷静に。ときに感情的に。ちゃんと見てくれてた。

知らんかった。ちっとも知らんかった。


ねぇそうる。あたしはいつだってそうやけど。
自分があんたに対して。むかつきまくってるときは。
ほんまにいろんなことを忘れて。むかつくことでいっぱいになってまう。
あんたが他に持ってるいいとこをいっぱい知ってるのに。
冷たそうに見えて。実は優しいことも。あたしが1番知ってるはずやのに。
そういうのが全く見えんくなってもて。あんたを最低の人間やと思ってまう。

いっぱい愛をもらってるのに。そういうのがすっぽり抜けてもて。
そしてあげく。いつもの「あたしばっかり」が始まってまう。

あたしばっかり思ってる。あたしばっかり大事にしてる。
それやのにあんたは。その程度かい。ふざけんな。ありえへん。
なんでもっと思ってくれへんねん。なんでもっと大事にしてくれへんねん。
そんなわがまま全開になって。求めすぎて。疲れてまう。

でもあんたは。あんたなりにちゃんとあたしを思ってくれてる。
そのときあたしが望んだカタチじゃなかったとしても。
あんたの中には。ちゃんとあたしを思う気持ちがある。
確かに感じたその気持ちを。あたしが疑ったり見失ったりするだけで。
愛されてる事実は。いつだって変わらんのかもしれんとも思う。

あぁ。やっぱりあたしは100%は怒りきれん。
99%むかついても。1%残った愛しさが膨れ上がる。
そして結局。いつだって許してまう。
惚れた弱みって。こういうことを言うんかもしれん。

ねぇそうる。あたしはあんたに対してむかつきまくった後で。
ちょっと冷静になってきたら。考えるようにしてるねん。
あんたの悪いとこが見えたら。ちょっとだけ考えて。すぐに忘れたいなって。
だってそうる。あんたには。それ以上にいっぱいいいとこがあるから。
あんたにイヤな気持ちにさせられたら。ちょっとだけへこんで。すぐに切り替えたいなって。
だってそうる。あんたには。それ以上にいっぱい幸せにしてもらってきたから。

昨日の放置はイヤやったけど。ほんまに許せんけど。
あたしは。いつまでもあんたに対して。マイナスのことを思っていたくないねん。
あんたの悪いところより。いいところをすぐに思い出せるあたしでおりたいし。
あんたにイヤな気持ちにさせられたことより。幸せにしてもらったことを覚えてたいねん。

あたしが折れるのは。いつだってそういう理由があるからなんやで。
・・・まぁ折れるも何も。あたしがむかついてるのにあんたが気づいてるか怪しいけど。

でもそーゆうことやの。ちょっとでもええから分かっててな。





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↑こっちから言うのは悔しいから。絶対に言わせてやるねん。





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