みかんの日記
みかん



 旋律の違い

お国柄というのか…
スペイン語の授業で習った聖歌は全く日本のそれと違っていてびっくりした。

明るいというか、
向こうで言えばこちらの民謡風というかもしれないが…
少年合唱団が唄うような心洗われるようなものというよりも
酔っぱらったおじちゃんがギター片手に唄うような感じ(^-^;

これに合わせて踊ってしまうんだろうな、きっと。


こんな曲をシスター方が真剣な表情でテープレコーダーを操作しながら聞かせてくれるのも
何とも可笑しくてたまらなかった。

2010年12月27日(月)



 シスター

大学での講義では
科目によっては何人かのスペイン人のシスター方に教わるようになった。

とても穏やかな優しい面差しのシスターG、
眼鏡をかけて背の高い早口スペイン語で私達をびっくりさせる
ブロンドのシスターS、
そしてどちらかというとRデニーロに似た感じだが優しい眼差しで
寡黙で殆どスペイン語しか話さないシスターJ。

一番恐そうで取っ付きにくい印象だったシスターJだが
在学中から一番仲良しになった。

卒業後も近くに嫁いで修道会に遊びに行ったら
思いがけなくお昼をご馳走になったり♪(とても美味しいスペイン料理だった!)
社会人セミナーに参加して再会しまた教鞭を受けたり
一番新しいところでは偶然長男とキャンパスを訪れた際に再会したりと
ご縁が深いのがとても嬉しい。

2010年12月24日(金)



 サークル

入学してサークル選びに悩む。

スペイン語のサークル、シルクロエスパニョール、
音楽関係のものはマンドリンクラブやコーラスのコロ・オルキディアなどがあったが…
どれもピンとくるものがなかった。

他大学との交流がある、というウリも何となく嫌だった。


高校時代にちょっと興味があった英文速記の同好会があるのを知り、
地味だとは思ったが入部した。

様々な曲線が意味を持つのがとても楽しくて
書き取り=dictation=dictadoをする時のスリルがたまらなかった。

高校時代に実は本を買って持っていたのだ。

部長、指導、会計、書記と1学年上の4人の先輩しかいない同好会。
皆英文科の方だったが自分はここに入ろう、と決めたのだった。

そして同じ西文科の同級生が1人、入った。
思えばいつも人の真似っこをする子だった(^-^;


後に…3年の頃だったか、サークルではないが
中南米の民族音楽フォルクローレをしませんか?と後輩に言われて
彼女の持っていたチャランゴをやって下さいと言われ、
ずっと借りて練習し皆と合わせて演奏した。
これはとても楽しかった。

チャランゴはアルマジロの皮で出来ていて
ちょっと茶色の毛が生えていて気持ち悪かったが(^-^;
なかなか素朴な哀愁に満ちたいい音色だった。
ギターを高校時代にやっていたおかげで
スペイン語の教本を借りて四苦八苦しながらも何とか形になり、
ギターやケーナ、打楽器のボンボなどと合わせて大学のクリスマス会で演奏した覚えがある。

ギターの人はマンドリン部のギターの人達だったが…、
イマイチ歯切れの悪いボロンボロンとしたお化け屋敷風の音しか出せず、
こう弾くといいよ、とお節介にも教えたものだった。
彼女達にしてみれば
私がギターを弾いているところも知らないわけだから
かなりびっくりしたかもしれないが(^-^;

まだコンサートには行っていなかったが
フォルクローレのライブをするお店に行きましょうと後輩に誘われて何度か見に行ったこともあった。


有名どころでは「コンドルは飛んでいく」があるが
「花祭り」、「風とケーナのロマンス」「灰色の瞳」などが好きだった。



2010年12月22日(水)



 学食

昼食はお弁当から学食に(^-^)


学食は味は今一つだったけれども
思い出せば懐かしい。

よく食べたのは
「サラダ目玉焼きトースト」
食券代わりのプラスチックの札を渡すと
鉄板の上に無造作に食パンを置いて両面焼く。
そして卵を割って目玉焼きもそこで焼く。
サラダはスパゲッティサラダだった。

外に食べに行くのは急な坂をおりてまた登らなければならなかったので
めったに行かなかった。

坂を下ったらそのまま帰った方が楽だったから(笑)



2010年12月21日(火)



 ピンク

黒い制服を脱いで女子大生となり私服で通学。

それはとても新鮮だった。
なぜか薄いピンクが多かった。


同級生、それも親友と言っていいほどの仲良しの友人が受験で入学。
気が付けば小学校からの友達が2人いた。
同じ学科は80人弱でA、Bと2クラスに分かれていてすぐに皆顔を覚えた。

よって代返は一般教養科目を除いて出来ない環境だった。

2010年12月20日(月)



 そういえば

この日
自宅まで送って戴いて
夕食の後にお部屋で話していて

長い沈黙の後に


















初めてのKISSでした。


2010年12月19日(日)



 鎌倉へ

高校を卒業したら鎌倉に行こうね、と家庭教師の先生とお約束していた。
先生も大学院を卒業し就職を控えていた。

4月からは関西に行くのだった。

鎌倉に行ったのは中学校の遠足以来で
とても素敵な場所がたくさんあった。
のんびり歩いてお話しして。
勉強の話でない話題もお話ししたけど…
全く覚えていない。

手はもちろんまだ繋いでいなかった(笑)


ただ、帰りの電車で
疲れたでしょう?と肩に凭れかからせて貰い、
そのままのスタイルで東京まで。

ドキドキしてしまって眠れやしなかった。


今までは余り関心がなかったのに
この1日で恋心が芽生えたのだった。

2010年12月15日(水)



 時間の観念

この時代の時間はとてもゆったりと穏やかに流れていたように感じる。

何もかもが平和で楽しく、毎日を笑って過ごしていた。

高校卒業後の進路も決まり、
新しい勉学に、大学生活に対し希望に満ち溢れていた。


そして卒業し、永らく着ていた制服とさよならした自分。

カラスみたいな黒い制服は着なくなれば清楚でよかったなぁと感じる。

学舎で過ごした時間は8年と長かったが
自分の人生の中では大きな存在となり、
大切な思い出を沢山もたらしてくれた。

2010年12月10日(金)
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