戯言。
2003年09月28日(日)  ふと思いついた小ネタ(幻水3

実は【ゲ】日記の方でちょい語ったんだが、ナッシュとクリスの
関係が気になって仕方が無い。
あ、でもカップリングじゃないんだけど。

ちなみに幻水3時点でこの2人が絡んだCPだったら
シーナツ(らぶらぶ・笑)かフチナツ(ナッシュほだされる系)
ヒュークリ(ルル事件乗り越えてほのぼの)
この辺りが気になるかな。でもナッシュは総受け可(笑

ただ、まだ文章にはならんと思うのさね。
なので断片だけメモ。

*****


「なあ、ナッシュ」

「ん?」

「聞きたいことがあるんだが」

「何だ?」

「何故、私を連れて旅に出たんだ?」

「....ん?そりゃあ、クリスが美人だったからさ」

「冗談は休み休み言え。私は真実が知りたいんだ」

「俺はいつでも正直だぞ?」

「嘘をつくな嘘を」

「酷いな、クリス。一緒に旅した仲じゃないか」

「だからこそ気になるんだ。お前はハルモニアの諜報員、しかもそ
れだけの腕を持っているんだから、わざわざ私を連れて行く必要は
無かったんじゃないか?だいたい目的地も、そこで何が起こるかも
分かっていた癖に....」

「まあ、それはそうだがな。でもお前さんと一緒じゃなかったら、
アルマ・キナンには入れなかっただろう?」

「確かにそうかもしれない。でもその後は何故....」

不安げな、そして真剣な色を湛えて自分を見つめる薄紫の双眸に抗
うのは難しかった。
それに、彼女が何故こんなにもそこにこだわるのか、自分自身でも
分かっている。
あの時、15年前のグリンヒルであの男に言われた言葉が蘇る。
本来なら、アルマ・キナンでの一件が終わった後はすぐにハルモニ
アに帰還する筈だった。
でも、どうしても出来なかった。
確かに、俺は甘いんだろうな。


「分かったよ、俺の負けだ。白状するよ」

そう言ってその場に座り込んだ。
少しばかり長い話になるからな、と近くの地面を軽く叩き、クリスに
も座るように促す。

緊張したようにこちらを見つめる眼差しを感じつつ、俺は口を開いた。

「昔、今のお前さんと似たような奴がいてさ」

「私と?」

「ああ、ハルモニアでも有数の名家に生まれてな、家族仲良く暮らし
ていた。まあそこそこには優秀だったらしく、近衛隊にも配属され、
将来は家督を継ぐんだろうと周りもそう思っていた」


〜とまあ、ナッシュが自分の過去を適当にかいつまんで話す〜


「そして、奴はその家名を捨てることも、受け入れることも出来ずに
何年もの間悩みながら逃げつづけた....」

〜中略(またかよ)〜

「それはナッシュ、あなた自身のことでは?」

「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」

「いや、絶対にそうだ。その目は嘘をついている目じゃない」

「そんなに簡単に信じて良いのか?」

「何故か分からないが、信じられると思う」

「............まったく。完敗だ」

「では....」

「そうだ、今の話は全て、俺の過去に起こったことだ。イクセの村で
声をかけるちょっと前から、お前さんのことを見張ってた」

「いつ頃から?」

「そうだな....ゼクセンの森で倒れたろ?あの頃からかな」

「そんな時から....着替えを覗いたりはしていないだろうな?」

「俺はそんな無粋な真似はしないさ。正面から堂々と見るね」

「それはそれで問題だろ....まあいい、それで?」

「真っ青な顔してても騎士団長であろうとするお前さん見てて、昔の
自分を思い出してな。どうしても放っておけなかった」

「だから共にきたのか?」

「....たぶん、そうなんだろうな。自分の心の葛藤に気付かない振り
をしながらどんどん追い詰められて....俺と同じ失敗を犯して欲しくな
かった。ひょっとしたら、お前さんを助けることで過去の俺を救いた
かったのかもしれない」

「....」

「決定的だったのは、チシャクランでヒューゴに逢った時だな。あの
時のヒューゴの眼差しは、俺がユーリに....妹に向けられて然るべきも
のだった」


*****

う〜限界。
そのうちちゃんとした文章にするけど。

つまりは、だ。

ナッシュはクリスを過去の自分を重ねてるところがあるんじゃないか、
と思った訳さね。
カップリングでも無い限り、あの過保護ぶりはそうとしか思えん(笑

ラトキエ家なんて名家に生まれて、その家名の重さから逃げ出したく
なることもあっただろう。
家名や地位の重さを良く知ってるからこそ、クリスの苦しみが分かっ
たんじゃないだろうか。
それだけじゃない、ナッシュにはザジという影が常に付き纏っている。
外伝vol.2でこの世から消し去った後も、確実に彼の中にはザジの影
があると思う。
そしてクリスにもルルという影が在るのではないか?
それをチシャで目の当たりにして、更に自分とシンクロしたのでは。

それとひょっとしたら妹にも重ねて見てたのかも、なんて。


結局何が言いたいのかというと。
ナッシュとクリスはカップリングではなく、親子みたいなもん?
もしくは年の離れた兄妹って感じだろう、と。
でもこの2人、かなり好き........



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