戯言。
2003年06月28日(土)  100のお題なるもの。

面白そうだなぁ、と。
でもそれだけでサイト作るのもアレなのでどうしよっかなぁ、と。
ひっそりこっそり表?サイトの隅にリストだけアップしようか。
まぁそのうちに。


***


「暑い........」

「確かに、暑いねぇ」

のんびりと答えたエルフの声。

「そんなこと言って、貴方は大して堪えていないでしょう?」

「そうでもないよ、この暑さだもの」

そう言いながら、涼やかな笑みを向けるから腹が立つ。

「その割には汗もかいてないじゃない」

「今日はやけに絡むねぇ」

こわいこわい、と言って首を竦めてみせる貴方がちょっと可愛く
見えたけど、こっちはそれどころじゃない。

「別に絡んでる訳じゃないです!」

「じゃあ何なんだい?」

分かってる癖に敢えて聞くかこの野郎。

「僕は暑いの!どうしようもなく暑いの!」

「そうだね、今日は暑いものね」

見上げた貴方はこの暑さが人事のように平然としてるけどね!

「分かってるなら離してよ、レゴラス!」

「駄ぁ〜目」

「貴方だって暑いって言ったじゃない」

「それはそれ、これはこれ」

「そういう問題じゃないでしょ!暑くて死んじゃうよ!」

そう言って彼の腕の中から抜け出そうとしたけど、細いようで
しっかり筋肉のついたしなやかな腕にまた絡め取られた。
もうあったまきた!

「いい加減にしないと....」

「君が傍にいないと、私は寂しくて死んでしまうよ」

そんな顔されたら、離してって言えないじゃない。
ほんっと狡いんだから、この綺麗な人は。

「..............................せめてあの川岸の木陰にして」

「かしこまりました、お姫様」

そう言って僕を抱き上げた彼の満足そうな顔を見たら、もう
どうでも良くなった。

そのまま木陰でくっついていた。

「まだ暑い?」

「そりゃ暑いけど....離れてくれるの?」

しまった、聞くんじゃなかった、という顔をしてる。

「でも離れたら僕の大事な誰かさんが死んじゃうから、仕方
が無いよね」

そう言ったら、とんでもないくらい綺麗な微笑が降ってきた。
............心臓が止まるかと思った。

これ以上あの微笑を見てたら自分の方が死んじゃいそうなの
で、眠った振りで誤魔化すことにする。
幸せそうに鼻歌なんか歌っちゃってるし。
でも、その鼻歌や僕より低い彼の体温が凄く心地良いなんて、
調子に乗るから絶対言ってやらないけどね!

***


ふと浮かんだのでメモ。
夏の日のレゴフロ....?
名前は出てきてないけどレゴのお相手はフロドです。
つまりはレゴ最強ってこと??


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