written by 田村 MAILHOME
#間違いねえな
2004年08月10日(火)

表題はイエモンのアルバム「パンチドランカー」収録曲からだ。

友人から受けた相談事に、何も言うことが出来なかった。
彼は彼で私は私、勿論ヘルプどころか完全に理解することも出来ないのだけれど、ただ自身と重なりひどく感情移入してしまった。最近似たようなことあったっけな。

Nさん、あまり気にするな。
それはきっと気にしなくていいことだ。
出来ることと出来ないことがあるし、その出来事は君の手の外の出来事だ。
ただ、そのことに対してそれだけの時間とエネルギーを費やすことが出来るというのは、きっと素晴らしいことだと思う。
だから気にするな。

でも―――。

そんな感情は当然だと思う。
だから気にするなと、敢えて言った。
冷静な振りをして聞いていたが、私も冷静じゃいられなかったのだ。

バンプオブチキン、好きだったな。
大真面目に語らせてもらうと、彼らの強さは、弱さから来ている。彼らの優しい歌は、優しいだけではなくそのバックボーンに強さと覚悟がある。そう思う。強さも弱さも、優しさも、そして冷たさも、すべて兼ね備えていた。まるで人間だった。先日解散したイエモンのように。だからライブを見に行かずとも、CD音源だけでも彼らとの距離は近かったし、直感的に伝わる何かがあった。数多あるバンドの中で彼らがあれだけ光り輝いて見えたのは、きっとそういうことだったんだと思う。大好きな人や尊敬できる人が身近に居る時に感じることができるそれだ。ランプやグングニル、バトルクライ、リトルブレイバー、K、どれだけ現実離れしていても、みんな心に響いてきた。
ダイレクトに伝わらなくなってきたのはいつからか、遠くに行ってしまった気がしたのはいつからか。向こう側がぼんやり見えるビニールシート一枚隔てて聞こえるようだ。

感情表現が苦手な私は、どれだけ「歌」というものに救われたことか。

じいさんは、結局手術することとなった。
思ったより症状は悪かったらしい。
ただ、本人に手術を乗り越えられるだけの体力がありそうなところが救いだった。
早く受けて、治してもらいなさい。
いい歳なんだからさ。

家に帰るといつも真っ先に迎えに来てくれるちこさん(ポメラニアン・♀)は、嫌いじゃない。ひとしきり愛想を振り撒いて、用が済むとさっさと背を向けてしまう性格も、実はそれほど嫌いじゃない。ちなみにリンク先は無修正画像なので、クリックする前には注意が必要だ。事前に言うべきだったか。

ところで、あんちぇいんの人はオレオレ詐欺→ヤクザに殴られる→無職ってどんなだ。



#歯医者
2004年08月07日(土)

しばらく更新を怠ってしまった。
申し訳ない。

歯医者へ行ってきた。
もう半年振りぐらいなのだが、いつ行っても歯医者は嫌だ。単なる検診と言えど、嫌なものは嫌なのだ。絶対に虫歯が見つかる。絶対だ。ほーら見つかった。何がいけなかったのか、ここ半年間の所業を省みる。が、思い出せない。そもそも歯に関する所業を思い出せという方が無茶なのだ。

ちなみにこの歯科にはかれこれ20ン年通っている。ずっと同じ歯科なのだ。ある意味私の成長を近く、というには微妙な距離だが、ちょっと近くから見守っていてくれた人、人と言うか歯科だが、人なのだ。そもそも見守ってくれたのかも分からないが。この歯科に行くと、いつも何となく微妙な、昔を思い出したような気持ちになる。小さい頃から、ずっとこの建物のレイアウトは変わっていない。そして空気も。

なので嫌な思い出がいっぱいなのだ。削られたこと、麻酔を打たれたこと、引っこ抜かれたこと、治療中に口をあけているのがつらくなり、油断して力を抜いたところえらい目にあったこと。世に生を受けてから味わった苦痛がここには満ち満ちているのだ。ノスタルジックな雰囲気どころかトラウマに近い。歯医者なんて居なくなってしまえと何度思ったことか。今日だって出かける直前までサボってしまおうかと思っていた。嫌だ嫌だ。

半年前に来た時には、そう言えば受付にちょっと綺麗なおねいさんがいた。まだいるであろうかと覗いたところ、まだ居たようだ、久し振りに見る顔がそこにあった。さっきまでの暗い気持ちが若干晴れ、顔を見るために来ても悪くないかとも思った。それはストーカーに近い行為なのでそれは止めておこう。何かの拍子に目が合ってしまった。慌てて逸らすが気付かれてしまったか。意識をすると余計に気恥ずかしい。参ったな。思い切って清算の時にでも声をかけてみようか。ねえ、君。

この辺りで勘弁していただきたい。

さて、いよいよ名前も呼ばれ、診察台で横になる。付いてくれた看護師(婦?)は、きっと私よりも若いであろうが、てきぱきと診察をこなしていく。虫歯の有無を尋ねたところ、以前詰めたところが変色し、なりかけているところがあるとのこと。早期治療すれば問題無いようで、まずは一安心。

看護師が診察した結果を歯科医の先生が受け、いよいよ治療が始まった。始まったが、再度口内を先生が診たところ、なにやら様子がおかしい。場所が違うとか何とか言ってるではないか。どうも先程の看護師、虫歯の箇所を間違えていたらしい。もしや、と懸念を抱きつつも、しかし削りだけで済むということなのでそれほど気にかけていなかったのだが、治療が始まったところで不安は的中してしまった。

先生が削る。看護師が溜まった唾液をノズルで除去する。・・・しない。先生が削る。看護師が除去す・・・しない。先生が削る。看護師が除去しない。先生が削る。看護師が除去しない。しない??

案の定むせる。歯医者に通って、初めて「苦しかったら手を上げてくださいね」を実践した。本当に苦しかったのだ。


先「(看護師に向かって)ほら、ちゃんと除去しないと苦しくなっちゃうでしょ!」

看「あ、は、はい!」


先生、怒るのは分かるが苛々するのは止めていただきたい。こっちが不安になる。

あの、新人さんですか?と尋ねたところ、案の定、看護師は新人であった。どうも先程の虫歯の位置を間違えたところで動揺したらしく、その後の口内の治療から先生のアシスト、最後の締めまで、終始ドタバタしっぱなしで、文字通り漫画のようであった。最初の落ち着きはどこへ行ってしまったのか。見かねて、気にしないでいいから頑張ってくださいと声をかけたところ、かえって恐縮させてしまったようだ。そんなつもりではなかったのだが。

どうにか無事治療は終わったが、歯の治療であれほど緊張したのは今回が初めてだった。妙に力が入ってしまい、顎がわななく始末。あと一回治療を受けねばならないようだが、またあの看護師に当たったらどうしようか。・・・どうしよう?

受付のおねえさんの診察だったらいくらでも受khgzy;2f。



#さようなら
2004年08月03日(火)

イエモン解散。
今変換したら家もん海産、もう一度変換し直したらイエモン海産と出た。本当に死んでしまえよ、この××××め。

音楽に興味を持ち始めた時に聞いた、本当に本当に、大きな影響を受けたバンドだった。音楽好きな人には、そんなアーティストがそれぞれ居るだろう。私にとってはそれがイエモンだった。そう思う。

聞いたきっかけは取るに足らないものだ。当時好きだった人がよく聞いていた、ただそれだけ。しかしいつしかそんなきっかけは抜きにして、ロックンロールの魅力へ引きずり込まれていった。

それからこれまでずっと聞いてきた。名盤sicksで狂喜し、パンチドランカーでどこへ行くのかと心配したり、パールで完全復活したかと喜ばせたかと思うとその後の8でもう何がなんだかぐでぐでに分からなくなってたり。いやパールで復活しただなんて思ってないのだけど。心配は一層深まったのだけど。その結果が8で、その後の活動休止だったのだけど。

どのバンドより人間臭く、愛すべきバンドだったと思う。休止したところで、今は休んでいるだけ、きっと戻ってくる。私はそう思っていた。ファンもそう思ってただろうし、そして同時に危惧もしていただろう。このまま戻って来ないんじゃないか、と。

4年も、4年も待たせておいて解散かよ。あんまりじゃないか、吉井ロビンソン。ああ、皆ソロ活動も初めて、そのうちまた充電したところでイエモン復活かあ?と思っていたのに。何故この2000年初頭のミュージックシーンに彼らが居ないのか、本当に残念だった。2000年になっても活躍できるだけの力量を、彼らは持っていたはずだった。それなのに。

ただでさえ今日は他に色々考えるところがあったんだ。
どうにか出来ないか無い知恵絞って珍しく考えてみたり、友達に救われたり、まとまらないまま頭捻りながらおてまみ書いてみたりして、やれやれ寝ようかと思っていたところに、絶妙なタイミングでこのニュースだ。明日だって早いんだ。狙ってたのか。

公式の発表を見た。
仕方ない。延命させ続けることがどれだけ苦しいかというのも分かる。オルゴールを聞いて、本当に吐きそうになったのだろう。最後に握手で別れることが出来たってだけでも、物凄く良いことじゃないか。良いことだと思う。

そんなことは分かっている。でも、すっかり胸に穴があいてしまった。

ブランキー、ミッシェル、ナンバーガール、イエモン。
ずっと続くものじゃない、死んでしまったわけでもない、ソロで活動はいくらでも見れる。ああ、分かっているとも。

とは言え、寂しいじゃないか。
その時代の、その瞬間の彼らを、そして彼らのフィルタを通した世の中を、もう見ることが出来ないなんて。


僕が犯されたロックンロールに希望なんてないよ
あるのは気休めみたいな興奮だけ それだけさ


「人生の終わり」のこのフレーズが、たまらなく好きだった。



#続続
2004年08月02日(月)

じいさんが入院する。


続くなあ、こういうのって。
最近どうも運勢はよろしくないらしい。
やれやれだ。




じいさんに同行した母が帰ってきた。どうだった、と聞いてみる。



「入院してきたよ。集中治療室に・・・・・・」



・・・そんなに酷いのか。




「部屋がそこしか空いてなくて」




おいっ。おーいっ。
どこぞのホテルじゃないんだから、そんなことってあるか。


あるらしい。おじいは2泊3日の旅に出た。ともあれ、安心した。本当にやばいと思ってたんだ、こっちは。




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