私の恋は、まず相手を嫌いにならなきゃ始まらない。
今、私にはとてもとても嫌いな人がいます。 だけどもう、これ以上嫌いになんてなりたくないよ。 だってもう、これ以上好きになんてなりたくないから。
そりゃさ、サディストのI先生とマゾヒストの私なら 需要と供給はばっちり満たされるんだろうし 私が今、I先生に強く心惹かれているのは確かだけれど
誰よりも先生の側にいる彼は 先生の匂いが強すぎて、彼自身を見つめることが出来ないから。
この夏、私は4人の男の手に触れた。 数学のN先生、社会のO先生、国語のI先生。 とても温かくて、ふんわりした優しい気持ちになった。
一方で、残る1人の先生の手は、ひんやり冷たくて 「手が冷たい人は心が温かい」なんて嘘だと思った(爆) と同時に、側にいて守ってあげたい、人間カイロになって温めてあげたいと思った。
そりゃ勿論、先生が一番側にいて欲しいのはあの人なんだって分かってるし 私じゃあの人の代わりにすらなれないのも分かってはいるけれど それでも一方的な愛を送り続けてしまう私はやっぱり迷惑な女でしかないのかな?(苦笑)
最近の私。
朝から夜まで塾の先生たち並みに、住んでるがごとく塾で過ごす日々。 家に帰ってからもなかなかパソコンを開く時間もないけれど とにかく私は元気でやっています!(^-^)v
数学のN先生にやんわり手を包まれ 社会のO先生はわざわざ私に会いに来てくれたけどなんてワケの分かんないこと言ってる アホみたいな先生がやっぱり私は大好きです♪(笑)
最近の私と先生は不安を感じていたことすら嘘のようで 本当に、異様なまでに仲が良くて いつもなら絶対喧嘩しちゃってるだろなー(^_^;)って状況でもすんなり回避してきた。 「きっと、私たちはお互いにお互いを必要としている」 自然とそんな気がした。
この前、先生と話してたら後ろからS先生に 「紺野、お前はホンマに健気やなあ‥(^_^;)」って言われた。
ねぇ先生? 私、そんなつもりないからね。 私は健気な女なんかじゃないし、そんな女を演じてるつもりもないから。 ただ私が自分の意志で先生の側にいたいだけなんだから S先生、邪魔しないでよ。
だけど確かに、私は先生の犬なのかもしれない。 「こぉーんの♪おいで (*^-^*)」 つい直前までふくれっ面をしていたはずの私なのに、先生の甘い声に誘われて しっぽをちぎれんばかりに振りながら、先生の元へ駆け寄ってしまう。 きっと私は犬なんだ。
だけど、それで私が先生の側に、誰よりも近くにいられるなら、それでもいい。 先生が私のことを好きでいてくれるなら、それでいい。
私はずっとずっと永遠に、先生の忠実な犬であり続けたい。
「先生は紺野のことを贔屓してる」 「先生は紺野に一番愛情を注いでる」
その言葉を聞いた時、私はまたいつものように 先生は冗談を言っているのだと思って、笑い飛ばそうとした。
だけど先生の表情は終始、真剣そのものだった。
それはまさに私が望んでいたもの。 奥さんに敵わないのなら、せめて生徒の中で一番になりたかった。 その夢が叶ったんだ。
だけど友達は、そんな先生のことを「都合のいい男」だと言った。
確かに、そうなのかもしれない。 実際、私もそう思った。 だけど私には100%そう言って、切り捨てることが出来ない。
先生を嫌いになる要素なんて、探さなくても沢山見つかるはずなのに 私にはどうしても先生を嫌いになることが出来ない。
先生への独占欲にまみれた醜い自分自身の手で。
8月3日、私は18歳になった。 先生との間接キス。 だけど結局、私はいつまで経っても女児のままなのだと思い知った。
先生の悪い癖、前から気付いてなかった訳じゃない。 少なくとも、私はちゃんと見抜いてた。 だけどそれが、最近になって表面化してきて 私の周りでは不満を漏らす子さえ出てきてしまったという現状。
私も先生を最低だと思った。
皆に先生のことを悪く思われたくないから。 やっぱりまだ先生のことが好きだから。
最低な先生、だけど嫌いになれない私。
先生を想って過ごす4度目、最後の夏。
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