2002年08月31日(土)  日本人 ああ責任の 日本人



1週間前に草むしりをしたときに、
右手の人差し指に薔薇のトゲがささったんですが、
中にふっといトゲが残ったまま、
表の傷口が治ってしまいました。

患部は少しだけ盛り上がっていて、
押さえると痛いし、
押さえなくてもなんか違和感があるんですが、
このまま放置するとどうなるか観察します。

誰ですか、「心臓まで行っちゃうよぉ〜」とか
子どもじみた泣きごとを言ってるのは。(私の彼ですが)
とにかくふっといので、心配ご無用です。

---

日本人はべらぼうに責任感が強い人種だと思いませんか。

こんなに人の意向に沿おうとする性格の持ち主は、
地球広しと言えども、日本人の他にいないでしょう。
少なくとも私は他に思いつきません。

さすが調和を愛する国民です。


今朝、起きてシャワーを浴びた後に、
リビングでゆっくりコーヒーを飲んで土曜の午前を楽しんでいると、
ホストファザーが来て、

「今日なんか予定ある? お願いがあるんだけど」

と話しかけてきました。
私が、特にこれといった予定はないと答えると、
ホストファザーは私の顔色をうかがいつつ、こうのたまったのでした。

「家の外の窓枠全部にペンキ塗ってくれないかなぁ」


 …………
 ………………

え〜っと……。
なんかよく聴き取れなかったみたいなんですが、なんとおっしゃいました?

「窓枠にペンキ……」(←ホストファザー)

オージーの男が自分で家をリフォームするのは知っていますが、
え〜っと、私「全てがカネで解決できる極東の国」から来た、
軟弱モノの日本人ですよ?
そんなこと未だかつて経験したことないですよ?
私は一向に構わないんですが、私なんかに頼んじゃっていいんですか?
大事なおうちが子どものおもちゃみたいになっちゃいますよ?

そんな疑問で頭がいっぱいの私に、
ペンキ塗りのための道具一式を手渡すホストファザー。

あなた勇気ありますね。


一度何かを頼まれたら、
完璧に仕上げなくちゃ気がすまない生粋日本人の私は、
濡れた布で全ての窓枠のホコリを拭き取り、
1ミリのくるいもなく慎重にマスキングテープを貼り、
窓を開けたり閉めたりしながら、
途中、エレンの凄まじい妨害にもめげず、
言われた通り「できる限り薄く」窓枠にペンキを塗りました。

5時間後、家中の全ての窓枠を塗り終えたころ、
その出来栄えに、ホストファザーが目を丸くしたことは
言うまでもありません。
初心者の仕事ではない、と。


今日は1日ホストマザーが書斎にこもって仕事をしていたので、
私の仕事はそれだけに止まらず、
ペンキ塗りの合間にホットサンドの昼食を作り家族全員に振る舞い、
ペンキ塗りの後は、洗濯物を取り込んでたたみ、
昨日約束していたので、日本のカレーとサラダを夕飯に作り、
夕飯を作っている間にエレン(4歳)の遊び相手になり、
夕食が終わると後片付けをし、キッチンを磨きました。


どうですか。
これが週70ドル(4,900円)のホームステイの実情です。

あなたが気が利く人ならそれだけ、仕事は増えます。
無限ループ。


---

ちなみに、日本のカレーは、
シチューみたいで西洋人には大好評なの知っていますか?

簡単なのに、ホストファミリーを喜ばせられるなんて、
こんな便利なものありません。

ホームステイ中、または、これからするという方はお試しください。
あなたの株が上がること間違いなし。
(↑この考え方がまさに日本人的)


つづく。


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2002年08月30日(金)  街さ出て 石投げられる かとおもた



おら、今日街に繰り出しただよ。
まったくよぉ、人がたくさんいてびっくりしたんだよぉ。

街でよぉ、久しぶりに信号さ見ただ。
信号で立ち止まったの何ヶ月ぶりだべさ。(実話)

そんなこんなで、文明というものに
しばらく接していなかった気分の、たまり@寒村です。

いやぁ、街っていいな、まったく。

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試験の申し込みが主な目的で来たのに、
気づいたらなんやかや買い込んでいました。


もうまもなく春のオーストラリアでは、
ブーツの最後の叩き売りの時期です。

私も前から欲しかった
オーストラリアブランドの黒のショートブーツを、
半値で手に入れることができました。

今店頭に残っているブーツは、日本人にはちょうどいい、
22.5〜23.5cm(5.5〜6.5)あたりなんですが、
これはもはや、ほとんどのオージー女には小さすぎるシンデレラサイズなので、
叩き売り状態になってるわけなんです。
どんなに身体の小さなオージーも、なぜか足だけは24cmくらいあるんですよ。

私は、
22.5〜23cmというオージーにとってはピグミーサイズなので、
この時期、よりどりみどりでセールの靴を選べます。
幸運極まりないです。

私の欲しかった靴は、22.5cmがたった1足だけしか残っていなかったので、
半額もの値がついていたのです。即決め即買いでした。


---

ところで、私の滞在中の寒村には、
日本人どころか有色人種の姿も見あたらないのですが、
アデレードの市内に繰り出してみると、
ありとあらゆる人種が勢ぞろいしていてホッとします。

特に、夏休み中の日本人の姿をよく見かけました。
たぶん、高校生か高校を卒業して間もないくらいの、
うら若き学生たちなんですが、

あれはいったいなんなんですか? どこから湧いて来たんですか?

渋谷にいる人種をそのまま想像してください。
根元が黒の真黄色の髪で、ずり落ちそうなジャージの上下を着て、
「浜崎あ○み」ばりのでかい色メガネをかけて、
女なら厚底サンダルをはいて、
平日の昼間だってのに、フードコートにたまって、
椅子にふんぞり返って座って、
みんなそろいもそろって「だり〜」とかのたまってるんですよ。


「最近の若者は…云々」とか言いたくないんですが、

日 本 の 恥 を さ ら す な ボ ケ

とだけ言わせてください。


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今日は先週の日曜日にこのうちに遊びに来た、
九州男児のヒロさんとお昼ご飯を食べました。
また一緒にご飯食べようね。


つづく。


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2002年08月29日(木)  しばかりは 芝生刈るのか なんなのか



昨日の日記の冒頭部分のナゾが解けました。

「おじいさんは山へしばかりに」

の「しばかり」は、「芝刈り」ではなくて、
刈り」と書くらしいです。

で、「柴」ってのは「たきぎに適した雑木」のことで、
つまり「柴刈り」というのは、「たきぎ取り」のことなんです。

ようやく、すっきりしました。

---

今日はヘレン先生が来ていました。
久しぶりの怠惰な授業にうんざり。

ホント、もう今すぐにでも辞めたい、
あの人のアシスタント。


そんなこんなで、
試験まであと約2週間になりました。

ガクガクブルブル。

明日はホストマザーがアデレードに仕事で行くので、
私も学校を休んで、試験の申し込みに行ってきます。

たかが申し込みなのに、緊張気味なので1回休み。


つづく。


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2002年08月28日(水)  ヘレンさん それはホントに あんまりだ



素朴な疑問。

『桃太郎』の冒頭部分で、

「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」

という描写がありますが、
「芝刈り」って芝生の長さを切りそろえてきれいに見せることのはずです。
なんでおじいさんは、山にそんなことしに行くんですか?
う〜ん、ナゾ。

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今日もヘレン先生はお休みでした。
昨日と同じ代理の先生が今日も来ていました。

まったく夏休み明けの子どもじゃないんだから、
休み癖がつくのもほどほどにして欲しいものです。


ヘレン先生がいようがいまいが、
子どもたちに「お絵描き」をさせているだけなので、
なんの支障もないんですが、


「おいヘレン! 大事な鍵を
 日本語の教室で使う全てのモノが入ったロッカーの鍵を、
 持って帰ったまま休むのだけはやめてくれ」



色鉛筆もハサミもノリも鉛筆も全てそのロッカーに入っているので、
「エセ日本語お絵描き教室」商売上がったりですよ。

ものすごく不揃いでどうしようもない色鉛筆と、
歯がガタガタになったおもちゃみたいなハサミを
あちこちからかき集めて来て使っているのですが、
そうでなくても、代理の先生のお蔭で野生化ている子どもたちが、
少しでもいい道具を手に入れようと、つかみ合いの喧嘩を始めるので、
始末に負えません。


すっかり野生の本能を取り戻しつかみ合う子どもの間に割って入りながら、

「あの、子どもを野放しにしているだけの先生は、
 今日のこの代理の仕事でいったいいくらもらってるんだろうか」

「それにひきかえ、無給で私はいったい何をしているのか」

と、冷静になっていく自分を必死で抑えました。
カネのことを考え出したら、この仕事、できません。


どんな社会でも、資格・経験のない人間は本当に無力です。
押しも押されもせぬ技術を身につけねば、
と、より一層強く感じた、ちっぽけなたまり27歳の初春。


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昨日、母親から小包が届きました。

中身は、大学院入学に必要な私の卒業大学の書類と、
出汁の素、頼んでおいた化粧品でした。

ほとんどの化粧品はこっちで調達しているのですが、
ファンデーションだけは、日本でずっと愛用していた、
クリームファンデーションを使いたかったので、
2箱送ってもらったわけですが、


母さん、小包送ってくれて本当に感謝しています。
でも、小箱に入ってるからって、
ビン入りのものを何にも包まず送っちゃいけません。しかも海外に。
あと、証明書の類がしわくちゃです。厚紙とか入れてくださいよ。(泣)



なぜか、証明書が入った封筒2通は濡れ防止のためか、
ビニールに入っていたんですが、
それにしては、ビニールがスーパーで何枚でも取れる
あのペラペラの透明ビニール袋1枚で、
しかも、ただ突っ込んであるだけの状態だったのが、ナゾです。
小包が濡れれば、書類は完全にずぶぬれです。

さらにナゾなのは、
出汁の素の小パックだけがジプロック系の分厚い密閉ビニールに、
厳重に完全包装されていたこと。


ビンが入った箱は何にも包まず、
大事な書類はしわくちゃでペラペラのビニールに突っ込んであって、
出汁の素だけが厳重密閉包装。


母さん、これは何かのメッセージですか?


つづく。


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2002年08月27日(火)  大公開 私が払った 金の額



ガッコ、やっぱ、だる〜。


今日、ヘレン先生がまたもやお休みで、
教室に入ると、知らない先生が。

私があいさつするなり、

「き、き、今日、何すればいいの!?
 本棚から何か探してきてぇ〜」

と言うので、仰天しました。


この代理の彼女(初対面)、いつものごとく、
もちろん日本語の先生でもなんでもないんですが、
今日の朝、突然ヘレン先生に頼まれたのかなんなのか知らないけど、
準備のカケラもありません。

結局、ずいぶん前に子どもたちがやりかけて、
まだ完成してない絵の続きをやるという提案を私がして、
それに落ち着いたのですが、
ヘレン先生が生徒に描かせてたその絵だって、
日本語に全く関係ないシロモノ。

幼稚園から中1生まで、
全く同じ絵を描いてるこの教室は、
日本語の教室なのか図工の教室なのか、
幼稚園なのか小学校なのか中学校なのか、
未だによくわからなくなります。


そもそも、
わざわざ日本から呼ばれた日本人のアシスタントである私は、
7ヶ月もの間、
この教室で日本語をほとんど話したことがないという事実は、
相当異常な事態なのではないでしょうか。

日本の英語の授業を想像してみてください。
英語のネイティブスピーカーがアシスタントをしているのに、
その人の英語の発音を生徒が聞いたことがないんですよ。
これを異常と言わずしてなんと言いましょう。


私、この1年間(実質10ヶ月)の滞在のために、
斡旋会社に63万8千円ものお金を払いました。
そこには当然ながら、滞在費、食費、渡航費は含まれていません
(毎月、シドニーの斡旋会社にレポートを送る郵送料、
 たったの50セント(35円)すらも払ってくれないんです)

それだけのお金をもらってる以上、
ホームステイ先の状況や、
学校の先生がどんな形でアシスタントを使いたいかまで、
調査する義務が斡旋会社にはあると思うのですが、

ホームステイ先選びは、学校にまかせっきり、
もちろん学校や先生の調査なんてなしのご様子。


いったい、私の63万8千円は、
私が会社員時代泣きながら仕事をして(マジで)貯めた63万8千円は、
何に使われたのでしょうか。
社員の飲み代? 社長の行楽代?


これから、
「日本語教師アシスタントしてみようかなぁ」なんて考えて、
この日記を読んでいる方もいらっしゃると思いますが、
パンフレットの

「忘れられない1年になりましたっ♪」

というような体験談に騙されないように注意が必要です。
あんなの氷山の一角にすぎませんから。
はたまたでっち上げの可能性も否めません。
まぁ、私はそれに騙されたクチですが。

犠牲者がこれ以上出ないためにも、
私がここを脱出した暁には、
恥をしのんで、私が体験した詳細を包み隠さずHPにUPします。


でも、私がホームステイした4件中3件はいい家族で、
右も左もわからない私に、本当によくしてくれました。
これだけは、私の心温まるよい思い出です。

(滞在中、日記には一言も書かなかったのですが、
 4件中1件は地獄絵図さながらでした。
 ここでの恐ろしい体験もHPにUPします)


私は身体を張ってまでもネタが欲しいタイプなので、
ここ寒村での生活体験もここを出るころには、
すっかりネタになってしまうことは必至です。
(お蔭でいいネタをたくさん仕入れることができました)

今のところ、複雑な思いが私の頭を渦巻いているので、
しばらく文句的日記が続くまもしれませんが、
許してちょ。

---

今日の先生は一切生徒に注意しない人だったので、
教室が動物園と化していました。

子どもたちは、先生の言うことは一切聞かず、
好き放題歩き回るわ、雄たけび(奇声)を上げるわ、
泣き出すわ、机の上に立ち上がるわ、
あら大変。

日本の先生、学級崩壊ってこういうことですか?


つづく。


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2002年08月26日(月)  どなたでも ニンジャの知り合い いませんか



意外な理由で大興奮中の、たまり@寒村です。
ニンニン。


唐突ですが、忍者って実在したんですか。
本当に、手裏剣とか投げたり、
身代わりの術とか水団の術とか妖術とか、
使っていたんですか?
本当に足音を立てずに疾風のごとく走れたんですか?

存在を消して、殿様の部屋の天井裏に隠れて、
内密な話を盗み聞きして、
突然、「何ヤツ!?」とか言われて、
天井に槍を突き立てられたりしてたんですか?

そして、今はもう日光江戸村にしかいないんですか?


以前、サリーが市場で20セント(14円)で売られていた
古い日本の文庫本を私にくれたんですが、
それを、昨日読み始めたんです。

矢野 徹という人の、
『カムイの剣』という本なんですが、
私の生まれた昭和50年に出版された本で、
紙は日に焼けて茶色くなっています。

作品の名前も作者の名前もぜんぜん聞いたことないし、
表紙がなにやら怪しげな絵だったので、
読まずに放置していたのですが、
読み始めると、これがおもしろい!


簡単に言うと、幕末の忍者の話なんですが、
海賊の隠した財宝を探して忍者がアメリカに渡ったりと、
なかなかスケールが大きい話なんです。

私もともと忍者なんて全然興味がなかったので、
最初は、暇つぶし程度にしか考えてなかったんですが、
気がつくと、1日で、400ページほど読んでしまいました。
どうにもこうにも止まらないんです。


忍者が本当に実在したなら、
世界で一番強い連中じゃないでしょうかね。

忍者になるための訓練がまたすごい。
でも、あれだけ鍛えられたとしても、
人間が本当にあんな状態になるんですかねぇ。


えーっと、今ネットで調べてみたところ、
「ハルキ文庫」から940円で出てるみたいです。
(昭和50年には420円だったみたいなんですが、
 私が生まれてから物価が2倍になったってことですか!?)

『カムイの剣』 矢野 徹 (著)

です。

忍者まじですごいです。トリコです。
オーストラリアの片田舎で、
たまり、忍者ブームきたる。

騙されたと思って読んでみてちょ。
ニンニン。


---

明日からとうとう学校です。
1週間の休みの後の学校はつらいっす。


つづく。


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2002年08月25日(日)  お母さん オトコと同棲 イイデスカ?



絶対にこっちの鼻の穴に大量の鼻水がある!
と狙いを定めて勢いよく鼻をかんでも、
必ず、逆の穴からの方がたくさん出る、たまり@寒村です。

みなさん、日曜の夜いかがお過ごしですか?

---

日記を読み返してみたところ、
8月13日から、ネガティブな日記が多いことが判明。

なので、今日はポジティブさを心がけて書きます。


彼の大学での勉強が一段落する11月の終わりから、
私たちは、シドニー近郊で同棲生活を始める予定です。

彼の大学はシドニーの中心から、
電車で南に1時間30分くらいで、
私の行く予定の大学は、シドニーの中心から、
電車とバスで北に1時間くらいなんです。

なので、中間地点に住んで、
私は電車とバスで、彼は車で通学することになります。
お互いちょっと遠いんですが、背に腹はかえられません。


それでですね、
たとえ遠く離れててバレないと言っても、
同棲するからには親に断らないといけないでしょう。
と、律儀な27歳独身の娘は思うわけですよ。

ちなみに私の両親は彼には会ったことがありませんが、
存在は知っています。

先日電話で、恐る恐る切り出してみたわけです。


私:「ところでさ、シドニーで大学行き始めたら、
   一人暮らしとかしなくちゃいけないんだけど、
   一人で住むとなると家賃とか大変なんだよね」


母:「そうでしょうねぇ。で、どうするつもりなの?」

私:「寮に入ることとか、ホームステイとかも考えたんだけど」

母:「ホームステイはもうイヤって言ってたじゃない」

私:「うん。寮は意外と高いしね」

母:「で?」

私:「でさ、いい案思いついたんだけど…」

母:「うん」

私:「彼がシドニーのそばに住んでるわけでしょ?
   だから、一緒に住むのが経済的かななんて思うわけよ…。
   こっちは車ないと生活難しいし、私、車ないし運転できないし。
   それにさ、男と一緒に住む方が安全でしょ?
   海外の女の一人暮らしはやっぱ危ないと思うんだよねぇ。
   それにさ、それにさ…
   えーっと…、お母さんはどう思う?」


母:「ふ〜ん。いいんじゃない」

私:「……」


なんかみょーに自分の年齢を意識した一瞬でした。

「結婚前に男と同姓なんて許さん!」とか、
「俺を倒すまで娘はやらん!」とか、
少なくとも、
「彼は本当に信頼できるいい人なの?」とか、
ないんですか?

「ふ〜ん」て。


やっぱ、ポジティブ日記はムリでした。


---

今日はホストマザーの友達家族が、
そこにホームステイしている日本人男性(28歳)を連れて、
遊びにやってきました。

ヒロというその男性は日本で中学校の先生をしていたとか。
今はいったんその仕事を辞めて、ワーホリでこっちに来て、
午前中英語の学校に通い、午後シティーで日本語を教えてるとか。
オーストラリアに来る人の理由はさまざまですな。

そんなこんなで、にぎやかで楽しい昼下がりでした。


つづく。


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2002年08月24日(土)  受験生 遊び疲れて バタンQ



6月26日の日記でも書いたのですが、
鼻水をすするのは西洋では激しくマナー違反です。

でもですね、風邪を引いてる身として、
このマナーを守るのムリ。絶対ムリ。

鼻水が容赦なく垂れてるのと、鼻をすするのは、
どっちがマナー違反ですか?
まだ、鼻をすするなと言いますか? もう勘弁してくださいよ。

---

小学校での仕事を忌み嫌ってる私ですが、
今のホストファミリーとは、
一番しっくり来るみたいで、
家での時間はなかなか楽しいんです。

今日も、しっかり勉強しようと思ってたのに、
気づいたら、庭の草むしりを手伝い、
子どもと公園で遊び、海岸を散歩し、
海の見えるカフェでホストマザーとおしゃべりし、
夜には子どもと一緒に『ハリーポッター』のビデオを観て、
すっかりくたくたになってしまったので、
ひとかけらも勉強せずに寝ようとしています。

まぁ、それでもオージーの家族といる以上、
英語の勉強にはなっているのでしょうが、
どうしても不安になります。


ところで、
私は、例えば草むしりのような仕事を頼まれると、
自分の持ち分以上のエリアを完璧に仕上げないと
気がすまないタチです。
他に自分にできることはないか探して、
ひたすら黙々と自分の仕事をこなします。

私のこんなところが、
日本語教師アシスタントの仕事を忌み嫌う
という結果を招いたのだなぁと思います。

できることなら、仕事は避けて通りたい。
何もすることがなくても幸せに過ごせるという人は、
この仕事に向いています。

ただし、暇つぶしは持ち込み禁止。
毎日毎日とにかく何もしないでいなければなりません。

そんなの地獄ですよ。

---

今日は頭が働かないので、1回休み。


つづく。


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2002年08月23日(金)  ねぇママン ワタシはどうして ワタシなの?



冷蔵庫の中の明らかに腐ったハムを食べてしまいました。
でも、不思議と大丈夫です。
私の胃腸は腐ったモノに対してあまりに耐久性があるので、
ついつい、自分の限界を確かめたくなってしまいます。

---

勉強を再開しました。

風邪を引いている間に、
神様が私に不思議な学力を授けてくださったようで、
風邪を引く前とは大違いな英語力でスラスラ課題をこなしています。
この調子なら、満点を取るのもそう難しいことではなさそうです。

なんてことがあったらいいなぁ〜。


IELTS テストの構成は、
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング(面接)で、
点数は、1(まったくダメ)〜9(ネイティブ超)でつけられます。

大学院入学に必要なのは、6.5点以上で、
私は10週間の入学準備コースに行く予定なので、6点以上でいいのですが、
その6点以上というのが、私にはなかなかどうして手ごわいのです。

私を一番悩ませているのは、ライティングです。
1時間以内に、学術的なエッセイを2つも書かなくてはいけなくて、
しかも、文法力、語彙力、文章構成力、説得力など、
全てが点数を左右します。
しか〜も、もちろんお題はテストになるまで分からないという、
身の毛もよだつおまけつき。

こんなもん、1時間以内にしかも辞書なしでできるかーっ!
と、一人で壁に向かってブツブツ言いながら、
毎日ベッドに横になっている次第です。

なんで、私は帰国子女じゃないの、ママン?


---

昨日、
池澤夏樹の『マシアス・ギリの失脚』を読み終わりました。
600ページを超える長編小説ですが、
途中なかだるみすることなく、あっと言う間に読み終えてしまいました。
老若男女を問わず、機会があったらどうぞ。かなりオススメです。
池澤夏樹らさがよく出ていると思いました。


つづく。


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2002年08月22日(木)  心配は アンタ自信の 自己満足



今、相当、頭にきていることがあるので、
本人たちが読んでるの承知で今日の日記書きます。


ダーウィンで日本語教師ボランティアをしている、
私の同士すがちゃんがアシスタントしている
Y先生(♀ 日本人)とかいう人が、
なにやら私のことを心配しているそうです。

私の日記を読んで、
心配して斡旋会社に電話してきたそうです。
(と斡旋会社から電話がありました)

全くの赤の他人が、私について
何をそんなに心配しているのやらさっぱりだったので、
さっきすがちゃんに電話で聞いてみたところ、

「翻訳家を目指しているようだけど、
 オーストラリアで仕事する場合、
 学校出ホヤホヤの子になんか仕事が行かないから、
 苦労している人が多いよぉ〜て言っといて

と言われたそうです。

ハァ?
アンタダレデスカ?
アンタワタシノナンナンデスカ?
ワタシのホゴシャデスカ?
デンパキチャッテルンデスカ?


てかね、それが
サイアクな種類のおせっかいだって分からないんですか?
他人の心配してないで、
アンタの明日の飯の心配でもしたらどうですか?


恋人とか親友とか親兄弟でない限り、
「励まし」の気持ちはあっても、
「心配」の気持ちはありえないと思うのですが。

結局、他人がする「心配」ってのは、
自己満足か優越感でしょう。
「心配してるんだよ〜」とか言って、
優越感に浸りたいだけ。
「心配してるんだよ〜」と言われた側に
どんなメリットがあるのか教えてください。


この際、斡旋会社のことも書いちゃいますが、
なんで今の仕事を辞めるのに、
そんなに核心にせまった理由を言わなくちゃいけないんですか?
私、無給労働者ですよ?

「本当にそれでいいの? 後悔しない?」って、
私大人ですよ。中学生じゃないんですよ。
私ちゃんと大人の脳ミソあるんですよ。

こっちが困ってるときに、
手助けしようという気配すらなかったのに、
辞めるとなるとこれですか。

それに、私はお金を払った客でしょう。
途中で辞めたら損するのは私でしょう。
なんか、ボランティア団体とか教育団体とか
宗教団体と勘違いしてないですか。
ただの営利団体でしょう。
旅行会社みたいなもんでしょう。
親身になってるつもりかもしれませんが、
顧客(日本語教師)を継続的に維持したいだけなのみえみえです。

お金が介在する関係で、
親身もなにもないでしょう。

いい加減うんざりします。


こういう女のジメジメした部分って、
ホントサイアク。


つづく。


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2002年08月21日(水)  世界一 強いのやっぱ ママンでしょ



風邪を引くと必ず疑問に思うこと。
「止めどもない鼻水はどこから来るのか」

---

いきなり来週から、
月曜と金曜の午後が休みになりました。


前々から、鉛筆しか削っていない私の仕事の
バカバカしさを嘆いていたホストマザーが、
半ばご立腹で、ヘレン先生に何か話したらしいです。

そしたら、
あっさり月曜と金曜の午後の休みが確定してしまいました。
これで私は、火・水・木・金の午前だけ学校に行けばいいのです。
3.5日ガッコに行って、3.5日休む。


私はなんでもかんでもホストマザーに話すのですが、
学校があまりにアホらしいこと、
ヘレン先生がどうしようもないこと、
そんな話を聞いていて、
超合理主義のホストマザーは、
いてもたってもいられなくなったみたいです。

「人の貴重な時間をいったいなんだと思ってるのかしら。
 学校がそんなんなら、私が家で英語を見てあげた方がいいわ」

と。

イケイケ、ホストマザー。

「どうせなら引退ってことにしてあげてもよかったんだけど」
とまで言ってくれるホストマザー。

サンクス、ホストマザー。

「これで試験勉強に思いっきり集中できるわね」と無表情で言うホストマザー。

コワイヨ、ママン。

---

おまけに、今週いっぱいの休みも獲得してくれました。
なので、明日から勉強再開。

うぐ。


つづく


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2002年08月20日(火)  こんなこと 知らなかったの 私だけ?



ガッコ休んで1日中寝てました。
だいぶよくなってきましたが、明日もガッコ休みます。

---

今日友達と電話で話していて、

「日本語教師アシスタントをやってる子は、
 みんな日本語教師を目指してるんだよ」

と聞いて、びっくり。

そうなんですか?
自分がそういう立場にいたということにびっくり。

確かに「アシスタント」て名前がついていますが、
本当の意味でアシスタントだったとは。

どうりで、
みんなの月間レポートに気合が入ってるわけですね。

私は自分の英語上達のことしか考えていないので、
英語上達のための私の道を見つけた今では、
簡単にそっちに移ってしまうわけですが。

いや、
もし私が本当に日本語教師になりたくて、
今のボランティアを始めてたら、
もっと早く辞めて、別の方法を考えてたでしょう。
例えば、日本語教師の教員免許を取るためにこっちの大学に入るとか。

だって、毎日鉛筆削ったりコピーとったりしてるだけじゃ、
なんの研修にもなってないですもん。


ところで、教員免許を持たない日本語教師になって、
どうやって生計立てていく気ですか。
なんて、ちょっと意地悪なこと言ってみるテスト。


つづく。


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2002年08月19日(月)  なにもかも さらにグレーに 見えてくる



家族中がかかっていた風邪が、
とうとう私のところまでやって来ました。
完全にやられました。

ということで今日は勉強せずに寝ます。
明日は学校休みます。


つづく。


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2002年08月18日(日)  結局は 商売なんです なにもかも



う、う、生まれるぅぅぅ。

---

はぁ。。。

ホームステイという絶対に無理のある生活形態を始めて、
もうすぐ7ヶ月になります。

私のやってるホームステイは、
普通、語学学校なんかに留学したときに、
週200ドル位払ってやるホームステイとはちょっと違うんですよ。
あれは完全に商売なんで、言ってみりゃ一種のホテルみたいなもんです。
食事とベッドが提供されるだけで後は自由です。

私の場合、滞在費は格安で、週70ドルなんですが、
これってつまり、家族の一員となれってことを意味するんです。
200ドル払えば「お客さん」ですが、
70ドルしか払ってないんだから、
家族の一員としてきちんと働いてもらいまっせってことなんです。

なので、家事の分担もしっかりあるし、
毎日家族の団らんに加わったり、
休日は家族と出かけたり、
ときにはベビーシッターもお願いされたりします。

自慢じゃないんですが、
私こう見えて、他人と協調して生活するのウマイんです。
家事もソツなくこなして、
孤立することなく、まるで家族の一員のような顔するの
ウマイんです。
その証拠に、過去に滞在していた家からは、
帰る前にもう一度うちに滞在して!という家庭が絶えません。


しかしですねぇ、ウマイからこそ無理してる部分があるわけで、
自分というものをひたすら殺しているわけですよ。
休日の朝なんて遅くまで寝ていたいのに、
きちんと8時に起きる自分にうんざりするわけですよ。

子どもは、私が疲れてるどうかなんてお構いなく、
突然奇声を上げたり、ぶら下がってきたり、
何の予告もなくタックルしてきたりします。
こんなこと許せるのって自分の子どもくらいでしょう。
でもですね、親のいる前で、子どもをはねのけることもできず、
ひたすら子どものおもちゃと化す自分を不甲斐無く感じるわけですよ。

行きたくもないパーティにかり出されたり、
ビーチや買い物に連れ回されたり、
親たちの子ども自慢大会を兼ねた昼食に参加したりしても、
いやな顔一つせず、笑顔を絶やさない自分に吐き気がするわけですよ。

さらに学校では、雑用しかしてないのに、
「子どもたちはみんなイタズラ好きで大変だけど、
 みんなホントに元気でかわいいね。
 教育ってなんてすばらしいんだろう」
なんて顔をしている自分に辟易してくるわけですよ。

お前は、よい子のおねーさんか、と。


私だって しょっちゅう たまには、
「だり〜」とか「そんなの絶対イヤ」とか「バッカじゃねーの」とか、
ものすごい冷めた目で暴言吐きたい日もあるわけですよ。

よい経験していれば、なんでも乗り越えられるわけないんですよ。
そもそもよい経験の条件ってなんですか?


確かに英語は、ヘタに語学学校に行っていたよりも、
上達したというのは事実ですが、
はっきり言ってもうお腹一杯です。

もうこんな生活は一生イヤですね。


今まであんまり愚痴めいたことをここに書くのは
できるだけ避けようとしてきたんですが、
辞めると決めたので、もうなんでも書くことにします。


つづく。


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2002年08月17日(土)  平和だし こんなことでも 書いてみる



「わようせっちゅう」って言葉あるじゃないですか。

漢字で書くと「和洋折衷」←とこうなります。

意味は、
「日本風と西洋風との二つの様式を巧みに取り合わせ用いること」


私はこれをずっと、
「和洋せっ中」だと思っていて、
和風、洋風、○○風、中華風を混ぜたものだと思っていました。

「このレストランはわようせっちゅうだ」

なんて言われるのを聞くたびに、私の頭の中では、
和食と洋食と中華とどこかの国の料理が
混ざったような料理が出てくる店なんだなぁ
なんて考えた後に、

「せっ」ってのはどこの国?
セルビア風? セネガル風?

なんて、疑問が湧くのですが、
なんとなく今更誰にも聞いちゃいけないような気がして、
さらに辞書を引くこともなく、
疑問を放置したまま大人になってしまいました。


これは、誰にもヒミツです。

---

そんな私の恥部はおいといて、

今日は、ホストファミリーと一緒に、
朝からショッピングモールに買い物に行ったりしました。
休日の家族サービス。

洋服がのどから手が出るほど欲しかったのですが、
どうにかこうにかレジに持って行く自分を制しました。

その代わり、半ばヤケクソになって、
えんぴつを20本も買ってしまいました。
なんのこっちゃ。

強い欲求を抑えると歪んだ形で現れます。


そんなこんなで、帰ったらお勉強です。
今日もいつものようにホストマザーは厳しかったっす。


つづく。


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2002年08月16日(金)  エネルギー 満タンにして ヤツ復活



いきなりこんな話でスミマセンが、
毎日きっちり7キロウォーキングをしているせいか、
かなり快便です。

---

今日は、ハイスクールに行かなくてよかったので、
12時には家に帰ってきました。

もちろん、バリバリっと勉強するつもりでしたが、
結局、お昼ご飯を食べるとすぐ寝てしまいました。
3時半まで寝ていたので、3時間は眠りこけていたわけです。

昨日は結構早く寝たので、寝不足のはずはないのですが。
たぶん春のせいでしょう。(気候のせいにしてみたり)


今日でラス先生との授業は最後でした。
ラス先生は最後にカードとチョコの包みをくれました。

なんかこう、この生活って「別れ」が多くて悲しいです。
もう2度と会えない人がほとんどだと思うと、
胸が騒ぐので、あんまり考えないようにしています。

ラス先生とはこれからもどこかに出かけたりしようと、
約束などしたので、そう悲しくもなかったのですが、
果たしてこの約束は実現するのでしょうか。


そんなことより、
今日、ラス先生との引継ぎのために、
ヘレン先生が学校に来ていました。

6週間の休みを充分楽しみ、充電を満タンにした、
生気ではちきれんばかりの顔をしていました。

ま、このエネルギーがいつまで続くか、
そして、このエネルギーが授業に向けられるのかどうなのか、
疑問だらけですが、
とにかくヤツが帰ってきてしまったのは事実です。


学校がつまらなくなるであろうことはあんまり考えずに、
勉強に勤しみたい所存です。

---

今日の夜は家に誰もいなかったので、
集中してバリバリこなすことができました。


つづく。


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2002年08月15日(木)  ヘレンさん 帰ってこなくて いいですよ



昨日、教頭先生(♀)が日本語のクラスに来て、
私に何か言いたいことがあるから、
時間があるときに教頭室に来るようにと
言い残して出て行きました。

なんだろうと思いながら、
その日のランチタイムに教頭室に行くと、
校長先生と教頭先生がミーティングをしていました。
教頭先生が、後で日本語の教室に行くから、
と言うので私はその場を去りました。


私の中で、「なんだろう」という気持ちが
どんどん膨らんでいきます。

私が一番期待したのは、
「ヘレン先生が辞めることになった」というもの。

まじでそうなることを激しく希望してます。


結局、教頭先生が伝えたかったのは、
9月の中ごろの1週間、
小さいクラスの子(幼稚園〜小2)に、
折り紙を教えてあげて欲しいというものだったんですが、
私の中で、

『ヘレン辞める説』

への期待が膨らんで膨らんでどうしようもなくなっていました。


来週の火曜にヘレン先生が学校に戻ってきます。

代理の先生のあまりのすばらしさに慣れた今では、
もはや、ヘレン先生のいい加減さについて行けるか疑問。

ここに来て、ヘレン先生のいい加減さに対する文句を
いろんな人から聞くようになって、
いい加減なオージーにいい加減と称されるヘレン先生って…、
と不信感でいっぱいです。


でも、実は、あと6週間の辛抱なんです。

前にも書いたんですが、
こっちで大学院に行こうと思っています。
(大学院で選考するのは『翻訳』です)
試験は来月(9月)の14日土曜日です。

試験がうまく行けば、大学院入学は来年の3月ですが、
その前に、11月から入学準備コースに行こうと思っています。
(今回うまく行かなければ、大学の語学学校に入って、
 大学院入学は7月になります)

ということはつまり、
この仕事を途中で辞めることになります。
本来は12月半ばまでだったんですが、
3学期が終わる9月の終わりに辞めて、
シドニーに引越しします。


なんでこう決心したのかは、
いろんな要因が複雑に絡み合っているので、
一言ではなかなか表現しつくせませんが、
試験が終わったら、HPに新しくコーナーを作って、
びっちり書こうと思っています。
「日本語教師アシスタント」という仕事について。
もちろん、主にマイナスの面を。


そんなこんなで、
試験まで1ヶ月を切ってしまいました。
最後の追い込みなるか?!
腹いっぱいでとにかく眠いのです。


つづく


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2002年08月14日(水)  腹立つわ お前らのその 浅はかさ



寒いです、すごく。まだまだ全然冬でした。

身体の芯まで温まる国に行きたくてしょうがなくて、
ネットで航空券の値段ばかり調べてしまいます。
タイとかベトナムとかバリとか行きたくてたまりません。

でも、オーストラリアから海外に行くとなると、
なぜか、ベラボウに高いのです。
身体を温めるためには、ここが夏になるのを待つしかないのでしょうか。

サムヒヨ〜。

---

昨日、日本の温かいトイレの便器の話を書いたんですが、
それが出てきた同じビデオに、
日本の伝統料理を紹介する部分もあったんですよ。

で、そこに、
日本の朝ごはんとかお刺身とかも出てきたんですが、
生徒の反応が最悪でした。

なんか、その態度にものすごくムカツキました。


小学生なのでしょうがないのかもしれませんが、
それを常食としている人間のいる前で、
あからさまにイヤな顔をしたり、「おえっ」と言ってみたり、
そういうのって、絶対にやるべきじゃないと思うんですよ。

(日本人でも、東南アジア辺りの国に行って、
 そういうことしてる人たくさんいますよね。サイアク)

この態度、子どもだけじゃなくて、
大人もしたりするんで、救いようがありません。
現に、ラス先生もしかめっ面で、
「海草は最悪な味で…」みたいな紹介を子どもたちにしてて、
まじでビビリました。

どういう神経してるんでしょうか。

そもそも、
世界一味オンチのイギリス人の子孫なんかに、
他人の国の食べ物の批判なんかされたくありません。


私の感じる限りでは、オーストラリア人って、
食べ物に対して子どものような味覚しか持っていません。

子どもから大人まで、美味しいと感じるのは、

塩分
糖分
油分


以上


味覚がそんなだからなのかなんなのか、
子どもの好き嫌いを親が直そうとしているのを見たことがありません。
今ステイしている家の上の男の子(8歳)は、
トーストとソーセージしか食べません。まじで。
ビタミンは体内で生成してるんでしょうか。ナゾです。

それに、子どもがご飯を残すのも全然OKなんですよ。
ぎゃーぎゃー言ってトーストをもう1枚焼いてもらったくせに、
一口も食べないまま残すとか、余裕。
親はいっさい怒らない。意味不明です。


そして、私が一番イヤなのが、オージーが節操なく食べ物を捨てること。

どうしてもしょうがないことってあると思うんですよ。
作りすぎちゃって、冷蔵庫に入れてても誰も食べないモノとか。
でも、そういうものを捨てるときって、
日本人なら、少し心が痛んだりしますよね。もったいないなぁ〜って。
でも、オージーはそんな気さらさらないみたいなんです。

この前、私が、
「食べ物には神様がいるっていう言い伝えが日本にはある」
みたいな話をホストマザーにしたら、鼻で笑われました。
「アホくさ」って感じで。


なんかですね、イギリス人がこの国に入って来たとき、

「食べ物が好きなだけ食べられる国に移民しませんか?」

という広告が打たれて、さらに入植が盛んになったらしいんですよ。
現に、この国は食べ物が本当に豊富で安いです。

好きなものを好きなだけ食べて、余ったら捨てればいい。
という感覚は、こんなところから来るのかなぁと思います。

それでも、たくさんあるから捨ててもいいという感覚は、
やっぱり全然理解できないんですがね。


人や物を敬ったり、目に見えないものに畏怖の念を抱いたり、
そういう気持ちをこの国の人は持っていないような感じがします。

食べ物を次々捨てるだけではありません。

子どもは大人を敬わない。
大人は年を取った親を敬わない。

いったい何様なんでしょうか。


なんかそういう面を見るたびに、
オージー株が私の中で大暴落します。


つづく。


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2002年08月13日(火)  お前らは ケツの皮が 厚いんか



今日、朝雨が降っていたので、
自転車はやめて、車で学校まで送ってもらったのですが、
帰りは晴れていたので、歩いて帰ってきました。

7キロ。

日本でも毎日のように7キロウォーキングをしていたので、
距離的には別になんてことないんですが、
途中、あまりに人に会わなかったことがちょっと恐かったっす。

7キロの道のり中、見かけた人間の数、4人

見かけた馬の数、4頭

見かけたカラスの数、無数

ヘッドギア ヘッドホンをつけて大声で歌いながら帰ってきました。
空気は美味しいし、景色はきれいだし、なかなか楽しかったっす。
明日から、身体に悪い朝の自転車はやめて、これで行こうかと思います。

---

【日本にあってオースにないモノシリーズ 〜01〜】

便器を温かくする機械
(名前なんでしたっけ? ウォームレットとか言うんでしたっけ?)


今日、日本を紹介するビデオを生徒に見せていたところ、
それが出てきたわけですよ。
日本はハイテク国家だみたいな中で、紹介されてました。

で、生徒の反応を楽しみにしてたわけです。
私的には、

「わ〜、すご〜い。日本人って本当に便利なものを発明するな〜」

みたいな反応を期待してたわけですよ。
そしたら、予想外の反応が。


「(鼻で笑いながら)んな、アホな」(もちろん英語でですが)


え? なに、その反応。
それって、つまり「そんなもんいるかっ」ってこと?

わわわわわかってないなぁ。
温かいんだぞ〜。
すごく温かいんだぞ〜。
冬の朝に便器が温かいと本当に幸せな気分になるんだぞ〜。
今日も一日頑張ろうって気になるんだぞ〜。
冬に冷たい便器で力んで死んじゃうお年寄りが毎年何人もいるんだぞ〜。

おまえらは、わかってないっ。
本当にわかってないっ。
嫌いだっ。大嫌いだっ。


少しずつ築き上げてきた子どもたちとの関係に、
小さな亀裂が入った、たまり27歳の冬。

---

朝のトーストに塗るジャムを止めて、
代わりに、唐辛子ペーストを塗って食べることにしました。

ランチ用のサンドイッチも、
マヨネーズを止めて、唐辛子ペースト。


ジャムもマヨネーズも好きだけど、
唐辛子も大好きなので、これって私の中ではかなり「アリ」です。


つづく。


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2002年08月12日(月)  貸し出して 全てを語る 色えんぴつ



今日はまともに勉強しやした。

---

ところで、こっちの小学生に一番人気の色は、
何色だと思いますか?


1.あか
2.ボルドー
3.ちゃ
4.くろ
5.あお
6.むらさき
7.ふかみどり
8.きみどり
9.きいろ
10.オレンジ
11.しろ
12.みずいろ



答えは、6.のむらさきです。

これは「比較的」人気があるという時限のものじゃなくて、
「圧倒的」に人気があるのです。


課題が終わったら、星型のステッカーをもらえたりするのですが、
一番早くなくなるのは、むらさきです。

上に上げた12色は、学校で子供達に貸し出している色鉛筆の色なんですが、
むらさきの鉛筆が常に他の色より短いです。

そして、生徒が一番盗む色鉛筆の色も当然、むらさきです。


私が小学生だったころは、
むらさきを忌み嫌っていましたがね。

私の中で、むらさきは、なぜか「下品な色」というレッテルを貼られていました。
今は、別に嫌ってなんかいませんがね。


私が一番好きだった色は、エメラルドグリーンでした。

きみどりでもなく、みずいろでもない、中途半端な位置にいて、
エメラルドグリーンというひらがなではないネーミングをもち、
そして何よりも、女の子が当然好きであろうと考えられていた、
あかやピンクではないという事実が、
私にとってたまらなくカッコよかったのです。

「私が好きな色は、エメラルドグリーン

と言うたびに、自分に酔いしれていました。


今じゃ、エメラルドグリーンなんて、
「絶対着たくない洋服の色ベストテン」の上位3位以内に入りますがね。


つづく。


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2002年08月11日(日)  勉強を せずに生み出す 仮説かな



西洋人体格に合わせて作ってある洗面台や流し台は、
小さい私には高すぎます。

顔を洗っていても、お皿を洗っていても、
水が腕を伝って、ひじまで流れてきて、
洋服の袖が濡れて気持ち悪いです。

つまり、手のひらよりもひじの方が、
低い位置にあるということです。


さっき顔を洗うとき、
エレン(4歳)の使っている子ども用の踏み台の上に
何の気なしに乗ってみたら、
あらやだ、水が伝ってこない。

ということで、今日からこれを愛用することにします。
誰にも見つからないように注意が必要です。

---

西洋人規格のものを他にも見つけました。

それは、電気です。

西洋人の家や学校の照明がとにかく暗いんです。

10畳ほどの部屋の天井についているのが、
日本で言う60ワットの裸電球1コだけだったりします。
あとは、間接照明があったりしますが、
それもだいぶ光が抑えてあることが多いです。


かたや日本はどうでしょう。

たかだか6畳ほどの広さの部屋に、
輪っかの蛍光灯が3つついてたり、
棒状の蛍光灯がヘタすると6本ついてたりするじゃないですか。

我が家の玄関のライトなんか、
60ワットの電球が、6コついてますよ。
たかが玄関に、60ワットが6コ。

年末のテレビでも、盛んに、
「Pルックに取り替えましょう」
とかって宣伝してるじゃないですか。
「より明るい電気の中で新年を迎えましょう。
 それが幸せな家族の象徴的行いだ」みたいな。

なんか日本は明るけりゃ明るい方がいい
って感じがします。

その証拠に、
ガソリンスタンドとかコンビニは、
ワット数と夜のお客さんの入りは比例するとかなんとか。


で、ですね、この理由を、
勉強そっちのけでうんうんうなって考えてたわけですよ。

お気楽ご気楽自分さえよければいい豪快人生の西洋人が、
資源の節約のためにわざわざ電気を暗くしてるなんてことは、
考えにくいです。


私がふと思い出したのが、
西洋人がいつもサングラスをしているということ。


アジア人や黒人の肌の色が黒いのが、
太陽の紫外線から肌を守るために、
メラニン色素が開いているせいならば、

「黒い目だって太陽から目を守るため」ではないでしょうか。

つまり、
黒い目はサングラス効果もあるというわけです。


なので、私たちの瞳の中に入ってくる光量は、
白人のそれよりも少ないのではないかと思うわけです。
黒い目は絞りが利いているのです。
だから、白人が充分「明るい」と感じる光が、
私たち黒い目の人間には「暗い」となってしまうわけです。


そんなこんなで、
部屋が暗いので、勉強する気をすっかり殺がれている、
たまり@寒村が、薄暗い部屋からお伝えしました。

---

テストが終わるまで日記は短くするって誓ったのに、
どうしても手が動いてしまう私を誰か叱ってください。


つづく。


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2002年08月10日(土)  エッセーで あなたの意見 盗みます



食べても食べても食べ足りない、
そんな育ち盛りのたまり@寒村です。
今日何回冷蔵庫を開けたでしょうか。

---

ふう。今日は少しはまじめに勉強できました。

昼間に、気づいたらベッドにつっぷして寝てた
ということが1回あったのを除いたら、
ずっとベッドに寝っころがって勉強してました。
(机で勉強できないタチなんです)

夕飯の後は、恒例のホストマザーとのマンツーマン授業。

彼女、ものすごくはっきりした意見を持っている女性なので、
一度話し始めたら止まりません。
ひたすらひたすら持論を話し続けるわけです。

それが私にとっちゃリスニングの勉強になるので、
こっちもひたすら聞いていますがね。
その意見、ライティングのテストで使わせてもらいます。


今日はいい天気でした。気温も26℃にもなったらしいっす。
寒村にも、もう春がそこまで来ています。
ということは日本はもうすぐ秋ということなので、
日本のみなさん、暑さに負けずに頑張ってくださいね。


つづく。


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2002年08月09日(金)  ダメな人 何をやっても ダメな人



ホストマザーとファザーが出かけてるのをいいことに、
夕方から早々にネット徘徊してしまいました。

いけません。このままじゃいけません。
ということで、今日はもう遅いので寝ます。

また明日。


つづく。


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2002年08月08日(木)  どうしよう どうしようったら どうしよう



今日は8月8日ですが、何かの日でしたっけ。
今日1日そればかり考えてしまいました。

---

IELTS テストの日にちを調べたところ、
9月14日(土)にアデレード市内の大学であるとの情報入手。
とりあえず、資料と申し込みフォームを請求してみました。


てかね、なんかものすごく緊張してきたんですよ。
なんか不安で不安でたまらないんですよ。
テストが恐くて恐くてしょうがないんですよ。

あわわわわ。


勉強しなくちゃいけないのに、気づくと日記を書いてる私。
ということで、今日から日記は毎日更新するものの、
短くすることにしました。泣く泣く。

今から1ヶ月と数日は、勉強のことしか考えない方向で。
日記を書く暇があったら、英文エッセイの一つでも仕上げる方向で。


つづく。


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2002年08月07日(水)  ぎこちない 日本語ホントに カワイ〜の



南の島のハメハメハ大王、たまり@寒村です。
今日も「風」が理由でチャリ通をさぼりました。だは。

---

あんまり小学校でのことを書いてないので、
今日は、ちょっと学校でのことを書こうかと思うのです。


日本語のクラスで、唯一私に完全に任されているのは、
子どもたちにひらがなを読む練習を、
毎週少しずつやらせることです。

ヘレン先生が作った、
ひらがなで書かれた日本語の単語が並んだリストがあって、
それを生徒たちはあらかじめノートに貼っているので、
生徒一人ずつの席を回って、1回7単語くらいを読んでもらうだけです。
ちなみに、子どもたちは単語の意味まで知りません。

小学生の女の子が、

「オ・・・ト・・・コ・・・」

とか、片言で読んでいるのを聞くと、
なんだか複雑な心境になります。


で、生徒のひらがなの記憶は曖昧なものなので、
必ず間違えたりするんですよ。

その間違えた結果発した言葉が、ここには書けないような、
とんでもないハレンチな言葉になったりして、
誰もその意味が分かる人が周りにいないにもかかわらず、
「そ、そ、そんなことシラフな顔して言っちゃだめだよぉ〜」
なんて思いながら、一人でドキドキしたりしています。

ローリのお兄さん方にはサイコーの仕事だと思います。ホント。
英語の勉強にもなって、一石二鳥。なんつって。


ハレンチ言葉ではないんですが、もう一つ。

子どもたちは、私から何かをもらうとき、

「ペーパーをください」
「ペンシルをください」
「シザーズ(はさみ)をください」

と言わなければなりません。
でも、「ください」というのがどうも言いにくいみたいで、
どうしても、

「ペーパーをくだせえ

になっちゃうんです。
一人が言い出すと、列に並んだ後ろの子がつられて、

「ペーパーをくだせえ

もう止まりません。
次の子も次の子も、

「ペーパーをくだせえ
「ペーパーをくだせえ
「ペーパーをくだせえ


無限ループ。
全員江戸っ子。


そんな私の愉快な生活。

---

今日、昼休みに両親に電話しました。
未だに、両親の声を聞くと泣きそうになる私。


つづく。


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2002年08月06日(火)  胸張って ゴーゴー日本の サラリーマン



こんばんは、北半球のみなさん。
南の島のハメハメハ大王こと、たまり@寒村です。


先日、新しいプロバイダーに加入したことは書きましたが、
それは、もちろんオーストラリアのプロバイダーです。

加入の際、ユーザー名を、
tamari@---.com.au で取ろうと思ったら、
すでに取られていました。

しかも、「tamari301@---.com.au はどうですか?」て。

「オーストラリアに、たまり300人いる説」浮上。

---

ご存知の方も多いかと思いますが、私、運動が大嫌いです。


小学生の頃は、スイミングスクールに通い、
バトミントン部に所属し、
中学生になってスキーを始め、毎年冬にはスキースクールに入り、
高校生からジムに通い始め、エアロビに参加し、
大学に入ってからは、テニスサークルに入り、
家族が登山好きなので、しょっちゅう付いて行ったりしてました。

でも、これ全部、親に強いられたからだったり、
ダイエットのためだったり、男目当てだったりで、
スポーツを楽しむために率先して始めたものなんて、
1つもありゃしません。

私にとって、スポーツは「やらなければならないこと」です。

なので、スポーツをしてるときの私は、

1.鼻水をたらしながら泣いている
2.ひたすら脂肪が燃焼するのをイメージしてる
3.男の気をひくためにヘマをしてみせている
  ときには「できな〜い♪」と言ってみる(←は?)

のどれかです。


今、学校まで往復14キロを自転車で通っています。
自転車に乗っている私は、上の2.の状態です。

できることなら自転車でなんて通学したくないです。
車で送り迎えしてもらえば、
あったかいし、長く眠れるし、汗はかかないし、速いし、
それになによりも、疲れないので、サイコーです。

でも、私にはなんらかの運動が必要なので、やるしかないのです。


思うに、オーストラリアで生活するよりも、
日本の都市で生活する方が、あきらかに運動できます。
しかも知らず知らずのうちに。

考えてもみてください。

<平日>
駅までの交通手段、自転車か徒歩 = エアロバイク、ウォーキング
満員電車で寿司詰めになる。もちろん座れない(小1時間)
                = 動く台の上でバランスを取り、
                  さらに人に押される
                  でも、倒れてはいけない
乗りかえ駅で階段を上り下り = 踏み台昇降

終電に乗り遅れそうなので走る = ダッシュ
結局乗り遅れて、2駅分歩く = ウォーキング

<休日>
1日買い物 = 重い負荷をつけてウォーキング

これが営業マンだったりすると、運動量は跳ね上がります。


平日から、仕事をこなしながら運動までこなす日本の都会人。

そりゃ、あんた疲れた顔もしますよ。
そりゃ、あんた電車で座れた暁には爆睡しますよ。
そりゃ、あんた休日は寝て過ごしたくなりますよ。

この生活、どんなごっついオージーも音を上げること必至。
日本の都会人! もっと自信を持ちましょうぞ!
あんたは本当に強い!


「日本人は電車に乗るとすぐ寝る。傑作だ」とか、
「休日を寝て過ごすなんて、日本人はなんて時間の無駄をしてるんだ」
とか、

隠れ軟弱者のオージーなんかに言わせませーん。
彼ら近くのスーパーに行くにも車使用。
そりゃ、休日にはスポーツしなくちゃだめですよ。

---

とかなんとか言いつつ、
先週は5日連続チャリ通した私も、
今週に入って、天候の都合で月・火とさぼっています。

朝起きて、雨なんて降ってる日にゃ、小躍りしてしまう私。
公然とさぼれるのってサイコーの喜びです。
「私はやりたいんだけどねぇ」みたいな顔してみたりして。


今日は、雨でした。
昨日は、風でした。

「風」て。(この日記の2行目に戻る↑)


つづく。


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2002年08月05日(月)  私今 ああなつかしの 受験生



先日、
日本語の教室で日本語の文庫本を掘り出しました。
活字中毒の私はウハウハです。

その本の題名は、『失楽園(下)』

「失楽園」て。
しかも、いきなり「下」て。

とりあえず、この本が今の私の愛読書ですが、
あんまり、おもしろくないのです。

一言で言うと「あんたたち勝手にして」って感じですかね。
エロい描写もいまいち。


あ〜、本に埋もれて暮らしたい。日本語の。

---

前に、今の私のホストマザーは、
語学学校の英語の先生だって書きましたが、

その語学学校の生徒リストに私の名前を入れることで、
ホストマザーは学校から余分にお金をもらえるという、
いかがわしいことをしています。(勝手に暴露)

でも、彼女のいいところは、
本当に私に英語をみっちり、恐いほどにみっちり、
泣きたくなるほどにみっちり、教えてくれること。

根が厳しい人なので、私に手加減なんかしません。
私が同じ間違いを繰り返そうものなら、
複式呼吸の太い声で、ピシャリと指摘します。


こっちの大学・大学院に入るための IELTS というテストは、
ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング
から成っているのですが、
かなり学術的で、量も多いし、本当にハードです。

英語で行われる大学での授業についていって、
さらには、たくさんの文献を英語で読み、
レポートも英語で書かなければならなくなるので、
当然と言えば当然ですが。

ホストマザーはこのテストの大変さをよく知っているので、
ここまで、厳しく、みっちりとしてくれるのでしょうなぁ。

ホストマザーとの1対1の授業は、1日1時間半ほどですが、
おかげで、そのほかの時間も、学校から帰って寝るまで、
みっちり勉強する姿勢ができました。


この時期にここにステイできてよかったなぁと思う反面、
いったいどうなることやら不安です。

私がテストに失敗しても、ちゃんとここに正直に書きます。
うん、たぶんきっと。


つづく。


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2002年08月04日(日)  自己主張 しなくちゃ損なの? 西の国



酢豚ってなんであんなに酸っぱいんですか。
酸っぱくした方がおいしいですか。
私はそうは思わないですが。
それにあのドギツイ赤色はどうにかならないですか。
って、私が食べた酢豚が悪かったんですかね。

---

オーストラリア人は、おおらかで寛容な人間が多いと思います。
「気にしな〜い」が口癖だったりします。

でも、ひとたび自分にとってちょっとでも不利益なことが起こると、
電光石火のごとく怒り出し、えらい勢いで主張を始めます。
そして、自分の主張は絶対に正しいと信じて疑いません。
だからこそ、あんな剣幕で主張できるんだと思いますが。

これは、特に女性に多かったりします。


今日、こんなことがありました。

ホストファミリーの下の子、エレン(4歳)が、
お向かいの子、ジェイミーと仲良くお人形で遊んでいました。

ところが、しばらくして2人の間で何か言い合いが始まり、
ジェイミーは、ふいに怒って帰ってしまいました。

何事かと思ったホストマザー(以下、マ)は、
エレン(以下、エ)に何があったのか尋ねました。

マ「ジェイミー、なんで怒って帰っちゃったの?」
エ「知らないよ」
マ「何か意地悪なこと言ったんでしょ」
エ「言ってないもん」
マ「じゃあなんで帰っちゃったの?」
エ「おもちゃを返せって言うから、
  イヤだっていったら、怒っちゃったの」
マ「それって、この前ジェイミーがくれるって言った
  おもちゃでしょ? なんで返して欲しいの?」
エ「知らない」
マ「きっと、くれたんじゃなくて、
  貸してくれただけだったのかもね。
  でもそれだったら、私のところにきて、
  『あげたんじゃなくて貸しただけだから、
   返してください』って言えばいいのよ。
  怒って帰ることなんて何もないじゃない」
  (↑この辺でエンジンかかり始めてます)
 「ジェイミーは、そう言うべきなのよ!
  これから、そのおもちゃを持って、
  ジェイミーの家に行って突き返してやるわ」

はい、ホストマザー、疾風のごとく、
そのおもちゃを掴んで出て行きました。
「ジェイミーは、そう言うべきなのよ!」
を何回も繰り返しながら。


てかね、相手は子どもでしょ。
しかも、なんでこんな些細なことで、
そこまで熱くなれるのかよくわかりません。

そもそも、エレンが言ってることが
正しいとは限らないわけだし。
ちょっとは自分の子どもの非も疑ったらどうですかね。

彼女の中で、
「ジェイミーがそう言うべきだ」
→「ジェイミーが言わないのがいけない」
という部分にスポットライトが当たってしまったんでしょう。

自分の子どもがそのおもちゃを「もらった」と勘違いしたことは、
もはや、論点ではないようです。


英語で、「怒る」ことを、
lose one's temper と言ったりしますが、
lose は「失う」 temper は「平静な気分」を表します。
つまり、「平静な気分を失ってかっとなる」という感じです。

人がこの状態になると、もう議論できない状態です。
自分の主張ばかりが先に立ってしまい、
お互いの論点がずれていたりするので、
いつまでも平行線をたどり、解決にはなりません。

もちろん日本人もよくこの状態になりますが、
オーストラリア人は、この状態になることが、
断然多いように感じます。
しつこいようですが、特に女性。

しかも、いったんヒートアップしてしまうと、
そのままヒートダウンしないことが多いので、
そのことについて、もう一度考え直してみるチャンスを失い、
独りよがりな主張をいつまでも続けたりしてしまいます。


これも、オーストラリア(というか西洋)教育の
なせる業なんでしょうな。

幼稚園でも、自分がやって欲しくないことには、
きちんと NO と言う教育をします。

自分の考えや要求を主張できるのは大事なことだと思いますが、
相手の主張もそれなりに根拠があるわけで、
NO と言う前にそのことを考えてみるのもいいのでは、
と、日本人の私は思うわけです。


人口過密状態の日本でそんな教育をしたら、
1億数千万の国民がわけのわからん主張を始めて、
収拾がつかなくなるので、大変です。
そんな教育、日本では厳禁です。
私ら日本人は、譲り合わないと生きていけませんもの。

自分が肺ガンになったのは、
タバコのパッケージに「身体に悪いですよ」という
注意書きがなかったからだ!
とか、

愛猫をお風呂に入れた後、乾かそうと思って、
レンジに入れたら、猫が死にました。
それは、レンジの取り扱い説明書に
「猫を乾かしてはいけません」って書いてなかったからだ!
とか、

そんなことで裁判起こしてる暇は、私らにはありませんもの。


つづく。


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2002年08月03日(土)  バーベキュー こんなところで ありますか?



はい、ヒッキーたまり@寒村は、今日、
柄でもなくバーベキューパーティーに行ってきました。


さて、ここで問題です。

問:そのパーティーはどこであったでしょうか。

ヒント:普通のパーティーだったら行ってません。

1.空港レストラン内
2.空港待合室
3.飛行機の格納庫
4.飛行機の中
5.滑走路のど真ん中

ボケようと思ったけど、我ながらまともな選択肢を並べてしまいました。


答えは、3.飛行機の格納庫です。

飛行場にあるじゃないですか。
飛行機を修理するための大きな屋根つき車庫みたいなのが。
ものすごく大きいやつ。
そこであったんです、そのバーベキューパーティー。
もちろん、アデレード空港の。ワクワク。


ご存知、おバカなホストファザーはカンタスのエンジニアです。
最近つぶれたアンセットからエンジニアたちが異動してくるので、
その歓迎パーティーがあったというわけです。

エンジニア、パイロット、スッチーなど、総勢60人、
それに子どもが17人という大きなパーティーでした。

格納庫には、小型飛行機が一機しか入っていなかったので、
ものすごい広いスペースがありました。天井も高い高い。
70人分の肉を焼く巨大なバーベキュー台、
サラダ、ソース、ドリンク類が乗るそれぞれの台があり、
人も70人以上いるというのに、全然圧迫感がありません。


さてさて、問題は食事です。私はいつもペコペコなのです。
今日も、オデコに「肉」という文字が浮き出るほど、
肉を強くご所望のたまりさん、
着いた早々、コヨーテのように獲物の方へ歩み寄る。

人にガッツイてるのを悟られないように、
「子どもがお腹を空かせてるもんで」という顔をして、
ホストファミリーの子ども(オトリ)を連れて、
誰も手をつけていない食べ物が乗った台を物色。

とりあえず、カモフラージュに、ドリンクを取ってみる。

おお、なんとっ、
ドリンクを入れるカップが、飛行機の中で出てくる、
透明のプラスチックのカップではないですか。
底に、「QANTAS」という文字。
さすが、カンタス主催のバーベキューパーティー。

おお、その横にあるのは、
紙ナプキン、プラスチックのスプーン、フォーク、ナイフ、
塩、コショウ、砂糖、コーヒーかき混ぜ棒などがセットになった、
機内食用のアメニティーグッズです。


もう我慢できないので、とっととサラダを取って、
まだ完全に焼けてない肉を選んでお皿に乗せてもらって、
(こっちで肉をレアに焼くことはあんまりないです。
 かったいです。なので、あえて生焼けを選ぶがよろし)
食事開始。

てか、肉が分厚すぎるわ、ナイフがプラスチックだわで、
切れねっ。
周りを見回すと、みんなのお皿に乗ってるのは、
ソーセージ、ハンバーグ。。。
みんな、ちゃんと計算してました。

フライング気味の私はそれでも「肉」が食べたかったので、
一人で分厚いステーキ肉と格闘して、平らげました。
しかも2回も取りに行っちゃったもんね。
ああ、旨かった。

さらに食後に、機内で配られる
カップ入りのバニラアイスクリームを
ペロリと2つ平らげて、
ワインをカップに3杯ガブガブと流し込み、食事終了。

その後は、子どもたちに次々とぶら下がられたりしながら、
腹ごなしもちゃんとこなしたのでした。


パーティーには、風邪気味のホストマザーは行かなかったので、
私と、ホストファザーと、子ども2人の4人で参加したのですが、
そしたら、ホストファザーの同僚が、
私をホストファザーの新しい彼女と勘違いしていたらしいのです。

それをおバカなホストファザーは、家に帰ってから、
ホストマザーに、笑いながら話してしまいました。

静かに聞いていた、ホストマザーが低い声で一言。

「それって、すっごい笑える」

ヒーーーーッ。顔が笑ってないよーーーー。

ホストファザーはホンモノのバカモノかもしれない
という疑惑が脳裏をかすめた、いい1日でした。

---

スッチーを隠し撮りして密かに商売しようと思ったのに(嘘です)、
カンタスのスッチーは、私服になるとただのおばさんなので、
どの人がエンジニアの奥さんで、どの人がスッチーか
区別がつきませんでした。しょぼーん。


つづく。


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2002年08月02日(金)  こんなにも 違う価値観 いずこから



日本の最もポピュラーな演劇と言えば歌舞伎です。
(は? そうですか?)

歌舞伎で演じるのがどうして男だけか知ってますか。
なんで、女役まで男がやるか知っていますか。
男性優位社会の名残とか思ってないですか。

今日、日本を紹介する英語の本で、その回答を発見しました。

なんでも、歌舞伎が始まった頃は、
女も男も一緒になって仲良くやっていたらしいです。
でも、女性の踊りのあまりのヘタさ加減に、
観客からものすごいブーイングが起こり、
喧嘩まで始まる始末だったそうです。

そこで、女性の代わりに若い男の子を使うことにしたんだと。
でも、女性のときと同じ問題が起こってしまい、
結局、大人の男が女装して女役も演じるようになったんだと。


一つ勉強になりましたねぇ。
う〜ん、たまりの日記はなんてためになるんでしょ。
まぁ、真偽の程は定かではありませんがね。

---

オーストラリアと日本の価値観は違います。
良くも悪くも、いろんな意味で。
今日、そんなある1つの価値観の差を目の当たりにして、
度肝を抜かれてしまいました。


今朝一番目の1年生のクラスでのことです。

日本語の教室に入って来る子どもたちの後ろから、
一人のお母さんが入ってきました。

先生に何か言付けがあるのかと思ったのですが、
先生が今日の授業の段取りの説明を始めても、
自分の子どもの横の机の上に腰掛けたまま動こうとしません。

先生の説明が終わると、今日の課題の紙が配られました。
彼女はまだ動きません。

ああ、一種の授業参観みたいなものなのねぇ。
う〜ん、わかるわかる。子どもの授業風景観たいよねぇ。


しばらく、他の子どもの世話などで目を離していたのち、
ふと、お母さんに視線を戻すと…。

はっ。課題やってるっ。

子どもの課題をやってるではないですか。
サクサクこなしています。
子どもは横でただボケ〜、と。

あ、そっか。子どもの授業の課題をやりに来たんだ。
そっかそっか、小学1年生の子どもにとっては難しくても、
お母さんには簡単だもんねぇ。
それなら、お母さんがやった方が手っ取り早いよねぇ。
て、おい。
(驚きのあまり、ノリツッコミしてみました)

さらに驚いたことに、自分の子どもの分の課題が終わると、
隣の席の子どもの課題までやり始めたじゃないですか。

サクサク、と音がするほど。


ラス先生に訊いてみたところ、この母親の行動は OK だそうな。

ゼンゼン、マッタク、カイモク、サッパリ、
イミガワカラナイヨ。
ワタシエイゴゼンゼンワカラナイネ〜。


なんか、思考回路が停止して、
27年間溜まっていた疲れがどっと出てしまいした。


つづく。


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2002年08月01日(木)  子どもでも 先生やっぱり 萌えますな



不覚にも、はみがき粉をゴクリと飲み込んでしまいました。
食道あたりがものすごく気持ち悪い、たまり@寒村です。
そんなこんなで、もう8月です。

---

ご存知の通り、私はオーストラリアの小学校で働いています。
学校には、日本で言う、幼稚園から中学1年生までいます。
歳で言うなら、5歳〜13歳まで。

で、中にはカッコイイ男の子がいたりして、
ワクワクします。
小学生なのに、いやにセクシーだったりして、
将来が思いやられたりします。何人の女の子を泣かすのでしょうか。

誤解のないように書いておきますが、私はロリコンじゃないですよ。
キッズかシニアかどちらかを選べと言われたら、
迷わずシニアを選びます。ロマンスグレーバンザイ。


私がワクワクするのは、なんと言うか、
将来モテそうだなぁとか、こんな男に成長するだろうなぁとか、
想像するのが楽しいからです。(妄想の自由です)


3年生のクラスに、ものすごくかわいい男の子がいます。
3年生というと8歳です。

髪の毛は、ブラウンがかったブロンドで、
短からず、長からず、少しウエーブがかかっていて、
目はパッチリしていて、まつげが長くて、
白い肌に、頬だけうっすらピンク色。

さらに、名前は、アンソニー

キャンディキャンディ世代の私には、もうたまらない存在です。
アンソニーですよ。まさにあのアンソニーなんです。
白馬にまたがったアンソニーですよ。
キャンディキャンディが「アンソニー!!」と叫んだアンソニーです。

でも、現実のアンソニーは、あんまり頭がよくなかったりします。
人一倍、課題をこなすのが遅くて、ボケッとしているので、
たまにイライラしてしまいます。


気を取り直してもう一人。

これまた3年生の別のクラスの、名前はジャック。
この子が、昔好きだった人にウリ2つなんです。
その好きだった人はもちろん日本人なんですが、なんか似てるんです。

しゃべるときの眉の動きまで似てて、
最初見たときは、ドキッとしてしまいました。

しかし、
ネイティブでない私の英語の発音を真似して、ゲラゲラ笑ったりして、
実はやなヤツだったりします。かなりムカツキます。

さらに、靴を脱いだら、思いっきり足が臭かったりして、
ホント、ゲンナリです。


そうやって、日々私の楽しみは減っていくのです。


つづく。


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