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■ 夜を越えて彼と共に朝食を
それは夢のような憧れです。
思い続ければ、夢の叶う日が・・・・やがて私に、訪れました。
振り返れば、昨年の六月、
私は当時付き合っていた人に、辛い恋を清算したいと言い出し、、、、、、
その辛い恋を自ら手放したのでした。
自分で言い出したはずのなのに、自分でも意外なほど深く憔悴し、
二日間、私は何も食べ物がのどを通りませんでした。
支えてくれたのは、友達です。
その中に、私を支えるでもなく、つきはなすでもなく
冷静に私を見ている、一人の男がいました。
私は辛い恋をしている最中から、
「なんだか、いい男がいるじゃないの」
という程度の気持ちで、その人を知覚していました。
辛い恋を失った時でも、私はまだ、その辛い恋に夢中でした。
憔悴している私に「なんだか、いい男」が、やたら快活に話し掛けてくるのです。
『この人、私が好きみたい・・・・・でも、まさかね。』
好みのタイプというものは、とてもよく似ているものです。
彼のその快活さと知性と明るさと、また理系の男が持つ少年のような無邪気さは、辛い恋の相手のそれと同質のものでした。
いつしか私は彼の語りかけを待ち望むようになっていました。
後日、彼は
「俺の心にびんびん響く感受性を持つ人がいて、その人が女の形をしていると思った瞬間、たまらない気持ちになったんだ。」
と、私に告げました。
サルビアの花が燃え立つ頃、
「なんだか、いい男」は熱心な口説きを掛けてきました。
彼のそれは三日間に及ぶものでした。
私は彼の真実に触れたような気がして、彼を新しい恋人に選んだのです。
恋人といっても、当初のそれはプラトニックなものでした。
私たちがフィジカルな関係になったのは、それから三つき程時を経た、クリスマス間近のことです。
それは、一昨日の日記にあるとおりです。
「帰ったらイヤ、嫌なの。」
その日だけの「つかの間のさよなら」が、私には永遠の別離に連なる気がするのです、
いつもだだをこねて、彼を困らせてしまいます。
それは新橋と銀座の中ほどにある、第一ホテル東京でのことでした。
松坂屋のデパ地下で、二人だけのディナーのために、沢山美味しいものを買いました。
ルームサービスも頼みました。
幸せな気持ちでベッドに横たわりテレビを見ていると、彼が
「腕枕をしてあげるよ。」
と言って、ソファーからベッドに移動してきました。
キスからはじまる、二人だけの夜の秘め事です。
彼の快感を引き出す方法を、私は何時の間にか身につけていました。
それは私が彼と肌を重ねるうちに、彼に教えられた彼の好みの方法でした。
胸への愛撫をきつめにしてもらった私の胸は、鋭く立っています。
「るり、るりの胸が僕を欲しているよ。」
快感が、私を貫きます。
彼の長い指を用いた愛撫は、必ず私の奥へ内部へと向かいます。
私の、何処を触ればどんな声がでるのか、楽しむように彼は私を刺激します。
私は自分の体内に指を入れたことがありません。
女の身体を自由に触れることができるのは、実は男であったりすると、私は思うのです。
「私は、あなたの何人目の女なの?」彼は笑って応えません。
私は翌々日でも下腹部が覚えている、セックスの記憶・余韻というものが好きです。
愛の記憶とそれらは重なるのです。
携 帯 電 話 | I | 今、何を考えているの? | He | 君との事だよ。(笑) | I | いつのこと?(笑) | He | いつと言うより、全部だよ。るり子の感じている時の顔や声、肌のぬくもりやいっぱい濡れてる感触、キスの甘さや、いろいろ考えてる。 | I | 『あなたの、最後の女になりたいの。』 |
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言って叶うのなら、私は何度でも言うでしょう。 彼は私とこういう関係になる二年ほど前に、全てを捨てて奪い取ろうとした女性がいたと告白しました。 「では、私のためにも、全てを捨ててくれますか?」 これも、私がいえない言葉の一つです。
BBS
2002年06月26日(水)
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