願い・・。 - 2004年09月29日(水) 妹夫婦をも巻き込んでいる、私達夫婦のマンション計画。 探し始めてから3ヶ月も経とうというのに、 「値段がダメ!」「場所がダメ!」で、一向に進展しない。 部屋の隅に散乱する資料に溜息ばかりの日々だ。 私には住みたい地域がある。 そこは学生時代から数えて15年間もいた、馴染み深いところ。 だが、環境がいいからなのか、物件が総じて高い。 昨日の夜、寝る直前、私は布団の中で暗い天井を見つめながら、 旦那にこう言った。 「私どうしても、あそこじゃなきゃ住めない! 名古屋に急に転勤になった時も、戻ってきて住むとこが見つからなくて ○○に住んだ時も、△△にいた時も、ここにいるのだって、、いつかは 絶対、あそこに帰れると信じていたからこそ頑張れたんだよ!」 万感の思いを込めて訴えたのに、 ふと横を見ると、 口を半開きにした、屈託のない顔で、 旦那が寝てた。 おしまい。 ... CM。 - 2004年09月28日(火) 最近、ゲーム機の宣伝に宇多○ヒカルが出ている。 真っ赤なワンピを着て 「これ、触ってもいいですかぁ〜〜」と言いながら。 うちの旦那は物真似好き。 早速、この宇多○ヒカルの真似を始めたのだが、 これが随分似てる。 あまりに上手なので、私一人の心に納めて置くのが なんだかもったいないような気になって、 さっき、妹と電話してる最中、そのことを伝えてみた。 「聞きたぁ〜い!今度聞かせてね!」 彼女は大喜びであった。 だが、電話を切り、トイレから出てきた旦那に 妹のコメントを伝えると私は怒られてしまった。 「なんで言うんだよぉ〜〜!あれはまだ完成してないんだぞ〜〜!」 真剣に突き詰めるつもりなんだ・・・。 おしまい。 ... 親戚。 - 2004年09月24日(金) 私の母には腹違いの妹がいる。 なんでも高校を卒業すると同時にブラジルに渡り、 苦労しながらもコーヒー農園を初めとする様々な事業で 大成功を収めたのだという。 先日、彼女、つまり私の「異母叔母」さんに当たるその人が、 ある病に倒れて入院してしまった。 自分には先がもう無く身内もいないから、 財産を大好きだった母の長女であるこの私に全額譲渡したい、と 病院のベッドで息も絶え絶えに言っているそうだ、などという空想話が ある日突然、本当に私の身に起こらないだろうか?と、 不動産屋の口から出る物件価格を聞くたびに、私は毎回思っている。 おしまい。 ... マニュアル。 - 2004年09月22日(水) バイトの休憩で近くのファミレスへ行ったら、 頼んだタラコスパゲッティーが25分ほどして出てきた。 さして混んでもいないのに、料理を25分も待たせるとは どういうことなのだろう。 随分待たされたから私の目は吊り上り、鼻の穴はふくらんでいたはずだ。 だが、スパゲッティーを持ってきた店員の顔は 「申し訳ない」ではなく「さあ、召し上がれ〜」という 能天気な感じで、皿をテーブルに置き去っていく時には 「どうぞごゆっくり」などとまで言うのだった。 そんなこと言われなくとも、私はゆっくりするつもりだった。 休憩時間の1時間を全部費やし、食事をしてコーヒーを飲み、 友人にメールを打ち、本まで読むという「ごゆっくりプラン」が 頭の中ではシュミレーションされていたのだ。 こういう時、私はいつも「マニュアルの軽さ」を感じえずにはいられない。 マニュアルは物事を円滑に気持ち良く行う時の、あくまで「指針」で あって「すべて」ではない。 スパゲッティーを充分待ったので、食べ終わったあとの時間は当然少なくなる。 すると、私のファミレスでの予定が半分は削られてしまう。 だから、この場合店員は 「どうぞごゆっくり」じゃ駄目なのだ。 まず、遅れたことを丁寧に詫びたあと、 「残り少なくなくなってしまいましたが、 お時間の許す限りごゆっくりしていってください」 ぐらい言ってみるのがベストなのではないか・・・と私は思う。 おしまい。 ... 発表会。 - 2004年09月19日(日) 今、私が座っている受付の横のホールで ピアノ発表会が催されている。 2時に開演だったのだが、 遅刻したのか、さっき一組の親子がバタバタとそっちの方に走って行った。 それを見て、私は小さい頃、私が小学校6年生で妹が小学校2年生だった、 ある土曜日の出来事を思い出した。 あの日、私と妹は息を切らしながら、母のあとを追っていた。 妹のピアノの発表会に間に合いそうにもなかったからだった。 普段着ないようなグレーのひらひらワンピースに、これまた履きなれない 黒いエナメルの靴を履いていたから、妹はとても走りにくそうだった。 もちろん、母も私もおしゃれをしていた。 つまり全員が大股で「走る」という運動には不向きで不似合いだったのだ。 にも関わらず、私たちは走り続けた。走って走って会場を目指した。 そしてようやくそこに着いた時、私たちを迎えたのは 菊の花輪と黒と白の幕。そう、誰かの葬式だった。 母が日にちを間違え、妹の発表会は次の週であった。 「せっかく来たから」などと、手を合わせるわけにも、 焼香するわけにもいかず、私達親子3人は ただただ、その場に立ち尽くしたのだった。 おしまい。 ... 借金 - 2004年09月18日(土) 初めは「こんなこと普通言わないよね」とか 「みんな何だか泣いてばっかじゃん」などと どことなく冬ソナを斜めな気持ちで観ていた私。 だが、1巻・・2巻・・3巻・・4巻と借りるうちに 「そういえば、初恋の時ってこんな感じだったかも・・」と すっかり忘れていた女心を思い出し、毎日借りて毎日深夜に観る のが日課になってしまった。 そして昨日、ついにあと1巻で終わりというところまで 来たとき、自分の財布にぜんぜんお金がないのに気がついて、 申し訳ないと思いながらも、食費の封筒に手をつけてしまった。 その時、 サラ金で借金してしまう人の気持ちが・・わかった。 ... カナバカリ。 - 2004年09月16日(木) 私がニ十代の頃は決して仲が良いとは言えなかった父と娘だが、 設計の仕事一筋で私や妹を育ててくれた父を、私はかなり尊敬している。 だから、今回のマンション選びでは何かと彼に相談をすることも多い。 おとといも彼に電話をした。ちょっと気に入った物件があったからだ。 「このマンションどう?」 大まかに説明したあと聞くと 「とにかくカナバカリをそこから入手しろ!」と不思議な答えが返ってきた。 「カナバカリ」とは、どうやらそのマンションの詳細な構造断面図 のことらしい。 断熱材がどういう張り方をしているとか、床の構造はとか・・。 「カナバカリ」なんて耳にしたこともない。 どんな漢字?カタカナ?と聞くと父も忘れたと言い、 「う〜ん、今の営業マンにはカナバカリくださいなんて わからんだろうな〜」 と呟き、英語の言い方もあったハズでそっちの方が分かりやすい、と私に言った。 結局、その言葉も父は忘れていて分からずじまいだったのだが、 数分後、わざわざ電話をくれて、それが「ディテール」だということを 教えてくれた。 そして、お礼を言って受話器を置いた数分後にまた父からの電話。 「いや〜、さっきのは間違い。本当はデテールだぞ、デテール」 それは聞いてる私としては、例えば「ディスコ」と「デスコ」の 発音の違いでしかなかった。 けれど、父にとっては娘に対しての一生懸命な親心。 私は再びお礼を言った。 父はすごくうれしそうで、上機嫌で最後にこう付け加えた。 「それからなぁ〜、お母さんは今、真っ裸で目の前を通って 風呂入りに行きました〜」 お父さん、それはマンションとはぜんぜん関係ない。 おしまい。 ... ビデオ - 2004年09月15日(水) 友人M子も冬ソナが良いと言う。 友人Yに至っては、韓国までツアーに行ってしまった。 そして、実家の母は父親に茶化されるのを恐れつつ、 こっそりビデオまで撮って観ていたそうだ。 世の中の冬ソナブームは終らない。 そこで、私も遅まきながら観てみることにし、 おとといビデオを借りてきた。 一気に全部は無理なので、とりあえず1、2巻。 「私これから冬ソナにハマッてみようかと思います!」 そう旦那に宣言し、借りてきたビデオを指差した。 すると 「おまえさ〜、まさか正規の値段で借りたんじゃないだろうな〜」と言う。 「そうだよ、なんで?」 「ばっかじゃーん!携帯からクーポン引っ張ってきて、 それ見せれば半額だったのに」 「う、うそ、、どうやってやるの、、?」 自慢じゃないが、私は携帯を使いこなしていない。 というか、私は携帯に限らず説明書をほとんど読まない。 だから使える機能は当然、通話とかメールとか読まなくて事が足りるものに限られる。 だが、冬ソナは長い。半額の方が絶対お得だ。 早速旦那に教えてそのクーポンを手に入れた。 「え〜、これどこ押すの」「ね〜、押したけど画面が変わんないよぉ〜」 「ちょ、ちょっと〜、これメモに貼り付けってどうすんの〜」 などと騒ぎながら・・。 そして途中何度も 「ケッ!私は説明書なんか読まなくても、私は分かる女! なんて散々言ってたくせによ〜」 などと旦那にバカにされながら・・。 (今日から半額だわ) 1、2巻を朝6時に観終った時、私はすでにその日の バイトの帰りに借りるであろう3、4巻に思いを馳せていた。 だが、3、4巻は借りられていた上に、 クーポンの有効期限はその日までだった。 残念!! おしまい。 ... 遺伝子 - 2004年09月14日(火) 夏、それを実家の母に話すのは少しばかり勇気がいった。 「主婦としてなってないわね!」 そんなダメ出しをされそうな気がした。 その話とは、赤魚の煮物物語。 以前この日記にも書いた、煮たらくねりと回転し、 私を多いに驚かせたおそろしく体の柔らかい魚の話。 「そいでね〜、煮汁はすごく上手くできたのよ〜。 でもね、でね、でね、魚をさ〜入れた途端に〜〜」 私の話を母はソファーに座りながら聞いていた。 目を細め「うんうん」と。 そして途中、頷いたりしもしていた。 コクコクと強い調子で。 私は思っていた。 その様子・・・ お母さん・・・・ もしかして・・・ あなたもだったの? おしまい。 ... I SURRENDER - 2004年09月11日(土) レインボーの曲に「I SURRENDER(アイサレンダー)」というのがある。 ロックはぜんぜん分からない私だが、この曲は好きである。 特にサビから少し行ったあたり、「アイサレンダ〜〜」と伸びる詞が エレキの音と被るところがお気に入りだ。 この部分は「泣きのギター」と言われ、高く賞賛されているらしい。 そして、昨日、私がなぜこの曲が好きなのか・・ 旦那にその熱い想いを語ってみた。 「なんかね、男の人はこういうふうに生きてもらいたいと思うんだ。 それはさ〜、どういうことかっていうと、♪アイサレンダァ〜〜♪って 絶叫するところがあるでしょ。そこに私は男の情熱性を感じるの。 そんで、被るギターの音が男としての悲哀ね。 表裏一体っていうのかな〜、この二つを男の人には、同時にいつも持っていて 欲しいの」 それは、かなりの力説であった。 だが、夫は ポカ〜〜〜ンと口を開けていた。 おしまい。 ... 音感。 - 2004年09月09日(木) 昨日、ドラッグストアーに入ったら、聞き覚えのある曲がかかっていた。 洋楽だ。 だが、曲名も誰が歌ってるのかもいつ聴いたのかも、 何から何までわからない。 ただ、旦那と車に乗っている時に聴いた気がするのである。 改めて耳にすると意外と私好み。いい曲だった。 夜、旦那の帰りを待って、早速「知らない?」と聞いてみた。 歌詞は歌えないから、もちろんハミングで教えた。 「ふふふふ〜んふんふんふ〜〜ん。ふふふふんふんふ〜〜ん」 旦那は瞬時に分かってくれたようだった。 そして、前に一度CDを借りたが録音せずに返したんだ、と言う。 すぐに聞けなくてガッカリ。 だが、ちゃんと分からせることができた、私のハミングの確かさ。 絶対音感があると言ってもいいだろう。 大学は美系に進んだ私だが、 実は音大でも案外イケたのではないかと思った。 おしまい。 ... モナリザスマイル - 2004年09月08日(水) 大学からの友人Sは、パリ在住である。 4年の時に1年の体育の単位を焦ってとっていた私と違い、 彼女は履修外のフランス語をやりたい、と事務局に掛け合うほどの 優秀さで、卒業後、ためらいもなくパリに留学してしまった。 一昨日、そのSが一ヶ月の滞在を終えてパリに帰った。 先週の水曜日、バイト帰りに待ち合わせをして食事をしたのだが、 私はいつになく疲れていた。 パソコン2台に不具合があって、修復のため5時間パソコン見っぱなし。 だから会った時は、これからイタリアンが食えるというのに、 ヘトヘトだった。 「すごく疲れてるみたい」 スパゲッティーをよそってくれながらSが言う。 「そうなんだよね、ここんとこパソコンの調子が悪くてさ〜」と私。 「いつもそんなに大変なの?」とSが続けて聞く。 「ううん、、最近だけ。いつもは体操とかしてるんだ。 あっ、 頭にペットボトルとかも乗せてる」 「ペットボトル?」 「そう、頭に立てて、どれくらい倒さないでいられるとか」 「いいね〜。楽しそうなバイトで」 彼女は普段、私がどんなふうに働いているかを知っても決して驚かない。 「え〜、高い時給のくせにそんなことやってんのぉ〜?」 などと顔をしかめない。 それどころか終始、私の話を聞きながら穏やかな表情を見せる。 その顔は心底そう思っているような、柔らかな微笑み、 まるでモナリザスマイルのようだ。 素敵な笑顔をありがとうS。 でも、普段の私の働きっぷりは・・ 自分でもどうかと思う。 おしまい。 ... 夕方物語。 - 2004年09月06日(月) 昨日、家の近所のスーパーの中庭みたいなところで、 長野県○田市の野菜の直売会みたいなものが催されていた。 新鮮な野菜がスーパーよりちょっとだけ安かった。 そういえば、最近、青物が不足している・・と 150円のブロッコリーを買った。 すると、おじさんが「かぼちゃもおまけにあげる」と言う。 まだ、閉めるには時間も早かったというのに、 まったく気がしれない・・などと思いながら頂戴した。 かぼちゃはカットされていない、丸々一個。 今まで、新潟の人があそこらへんの県では一番親切!と思っていた私。 だが、長野人もなかなかやる。 私は長野県が大好きだ。 おしまい。 ... オヤジのごとく - 2004年09月04日(土) この夏、新潟で福島にお嫁に行ったYと会った。 彼女には一人、娘さんがいる。もう小学校一年生だ。 東京で何か買ってくれば良かったのだが、 バタバタしたまま帰って来たので、家で彼女の帰りを 待っている娘さんに持たせる物の一つもない。 そこで、Yと新潟の街ブラがてら、何か買おうと思い立った。 近くにディズニーショップがあったのは分かっていた。 聞けば、ディズニーグッズでは前にこの日記に書いた、山中湖の 友人Hの娘さんと同じ、お姫様が集合したシリーズが好きだとのこと。 友人Yはそれを「プリンセスシリーズ」と言っていた。 ハッとした。何故なら、私は今までそれを 「お姫様シリーズ」と呼んでいたからだ。 どうりで、その言葉を口にするたびに、 あんみつ姫のようなかんざしをいっぱい突っ刺した 大奥の人々のような女性の姿が浮ぶと思った。 私ったら・・・。 それはまるで、「ディスコ」を「デスコ」と言って しまうオヤジのようであった。 おしまい。 ... 略奪。 - 2004年09月03日(金) 親というのはありがたい・・と私は毎年思っていた。 そう、実家に戻り部屋に入った途端、私はいつも感嘆の声を上げる。 応接間の廊下のところに、一升瓶の出汁醤油だとか みりんだとか、東京ではあまり出回ってない、亀田製菓のせんべい、 ボトルコーヒー、果てはトイレクイックル詰め替え用まで、 ありとあらゆる食料品と日用品が置いてあるのだ。 みんな母が「持って帰りなさい」と買ってくれたもの。 おまけに買い置きしておいた、カレーのルーや缶詰、冷凍庫にある 鮭とかうなぎなんかもくれたりする。 無償の愛とはこういうことを言うのだろう。 だから、それを無条件で受けるのが私の親孝行だと思ってた。 だが、この夏、一足先に車で東京に戻った旦那に、 それらを持って帰ってもらった私は、いざ、この部屋に戻って来て、 台所が山のような新潟の荷物で埋まっているのを見た瞬間、 自分は親孝行者などではなく、、、、 善良な老人から物を略奪する「おいはぎ」ではないか・・?と思った。 ちなみに私は両親から「あの子が帰った後は草木も残らない・・」と 言われている。 おしまい。 ... 満員電車 - 2004年09月02日(木) ここ最近、朝早く電車になんて乗ったことがないから、 今日は本当にしんどかった。 地元の駅はそうでもなかったのだが、乗り換えの某駅のホーム には、山盛りの人、人、、。 もちろん、それだけの人が乗るのだから車内は寿司飯状態。 ギューギューである。 私の隣には年の頃なら40半ばのオヤジ。 彼の腕が私の手にピッタリついたり離れたり。 普段なら絶対触れ合うこともない赤の他人の私達だというのに、、 ラッシュとは不思議なものだ。 こういう時、男の人は大変である。うっかり自分の手や体の一部が 女性なんかに触れたりすると、痴漢の容疑をかけられかねない。 だがあの時、自分の腕が私の腕に触れる度にオヤジが 「ハッ!」とした表情を見せていたのは、 決して、痴漢容疑をかけられまいとしたのではなく、 一週間前にお手入れした私の腕の剛毛が、 生えかかってチクチクしていたからなのだ・・と、私は分かっていた。 さぞ、痛かったであろう。 おしまい。 ... 人間関係 - 2004年09月01日(水) 女の子同志というものは、どうもややこしい。 例えば、何か言われた場合、自分がそうは思っていなくても その時の相手の空気を素早く読み、 「うんうん・・」などと頷かなければならないこともある。 女の世界は男のそれと違って、悪口や妬みなど複雑な側面を持つことが 原因の一つかもしれない。 今日、とある駅のホームで二人の女の子を見かけた。 一人は流行のプッチ柄のキャミソールを着たエレガンスお洒落さん。 もう一人はTシャツの黒いジーンズというカジュアルお洒落さん。 二人はお菓子を食べていた。それぞれが違う種類を持ち、 時々交換なんかをして楽しそう。 その後、ホームに電車が滑り込み、エレガンスな方は食べるのを止めたのだが、 カジュアルな方は滑り込む電車の車体を見ながらボリボリ。 乗るときもボリボリ。椅子に腰掛けてもボリボリと忙しい。 口を動かすことを止めないその様子を見て、エレガンスな友人がひと言。 「○○ってさ〜、お菓子は一旦開けたら最後まで 食べないと気が済まないでしょ?」 すると、「そうなのよ〜。絶対最後まで食べちゃうの」とカジュアルな方。 私は彼女達の向かいっかわに腰をかけながら、次にエレガンスな方が どんなふうに返すのかと見守っていた。 いや、電車にも乗ったことだし、 「もう食べるのやめなよ〜」と注意するものだと思っていた。 だが、言ったセリフは 「そうなんだ〜、偉いね〜。私なんか開けても残しちゃう」だった。 菓子を一袋一気に食う友人に「偉い」とはどういうことなのか・・ 友人なら、止めてやるのが友情じゃないのか・・と思った。 だって口から菓子を離さないその友人の体は、 明らかにかなりのカロリーオーバー。 ハッキリ言ってデブだった。 おしまい。 ...
|
|