迷い心


2003年07月22日(火) 明滅

カーテンから差し込む日差しが
グローランプが古くなった蛍光灯のように瞬き
まぶたに痛みを覚え目をつむるも
光は透過し血管を網膜に焼き付ける

日々繰り返すけだるい朝

眠り
瞬間
目覚める

夢を見たのは
まどろみ抱き合ったのは
遠い記憶

それすら
今は
見られぬ夢




2003年07月17日(木) 想像

共感することはあっても
痛み分ける事はあっても
知る事が出来たところで
自分の物と出来るわけではない

愉快


僕の中で僕が嗤う

三白眼でねめあげ嘲笑を浮かべ
腹をおさえ苦しそうに声高に


下種な感情が首をもたげ
罵り責める


それでも僕は


20030715




2003年07月16日(水) 強欲

求め
かなえる

全てが我が手の元に集うものと思え
それは必然だ

求め
かなわず

全ては塵から生じ
愚昧なるままに還る
それは宇宙だ


求め得るも
求め逃がすも
一つの理

理を重ね繰り返し繰り返し


求むがままに求めろ


20030715




2003年07月15日(火) ミシリ

ずきずきが走る
骨がきしむ
眉間がめり込む

目をふさげば記憶が鮮明に

耳をふさげば孤独がとなりに

己をふさげば狂気がなり変わる


痛い


頭が胸が
存在が痛い


なんでこうなったんだろう

辛いのはもういやだ
いやだいやだ言い続けるのもイヤダ


なんでこう出来てるんだろ
なんで

苦しい


20030714




2003年07月14日(月)

表紙に喚起され
ページに指を沿わす

シーンを再現し
僕はただの傍観者に

世界に逃げ込む

ストーリーを追い
登場者の感情をコピー

リアルではない
リアルでないが故に
僕は居なくなる

ここじゃないどこか
そこに逃げ込む


20030711




2003年07月12日(土) 理想

雨が降った後の晴れ
湿ってるけど
カラっとひんやり

日差しは強く
けれど生い茂る木に柔らかくなる
木漏れ日

風は強く
ちりぢりに動く雲

遠くから香る花

ふさふさの芝生にただ転がる

頭の後ろで腕を組み枕にして

草の匂い嗅いで




2003年07月11日(金)

眠る事すら拒否されるのか?

ひどく一人だ

頭の中で会話することで
まぎらわす

僕の中に残っている
思い出からの劣化コピー

記憶から産まれる人もどき

ただのマスターベーション

乾く渇くカワク


誰か




2003年07月10日(木) 言葉言葉言葉言葉

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


なんだってんだよ!!!!

だまれだまれだまれ!

あ〜〜〜!!

なんだよこれ

目をつぶれば
逆に言葉が鮮明にきらめく

動悸と吐き気が溢れる

叫びを押さえ込む

やめろやめろやめろ

記憶は眠らせたままにしろ

感情が巡る

自分に怒り
とまどい
混乱




多分理由はない

意味はない

チューニングが合わないラジオのように


ゼンマイの切れた人形のように
停めてくれ




2003年07月09日(水)

たまにじっと見つめる

血管と腱と筋肉と脂肪と皮膚と体毛

意思の通りに動き
感覚を伝える

切らなければ邪魔になる爪
緊張すれば震え汗ばみ
足と同じく冷えやすい

なんだこいつ?

俺が意識しなくても思うだけで動く

意識するだけ逆に気持ちわる



030710




2003年07月08日(火)

小さく生まれ
大きく生まれ

すぐに
長くはじけ

白く
色無く輝き

はかなく
あざやかに

風の吹くまま
思うままに浮かび
滴を残し爆ぜる

追っかけて
懸命に捕まえようとした
あのシャボンはどこへ行った

ただ記憶に残る絵

割れることは無くなったが
触れることもできない泡




2003年07月06日(日) the world

薄く薄く
一切は無味無臭に

幾重にも重ねるも
感情は泣きが如し

積み上げるも
一瞬で燃え上がり
風に吹かれ消ゆる




2003年07月04日(金) 見た夢

眼鏡をかけ鏡に映る僕

久しぶりにかける古びてしまった眼鏡

レンズがやけに大きく
眉と頬まで覆っている

右のレンズが少しだけ欠けていて
左右非対照なのが気になる

ホントに欠けてるのか
ただずれているのか
何度も確かめる

左も欠ければ対照になると考え
眼鏡を外し見てみる

鏡の中の眼鏡と
鏡を通さずに見る眼鏡に違和感を感じ
色々な方向から見てみようとする

ここで終わり




2003年07月03日(木) 幸せ

多分どこにでもあるモノなんだ

タバコを一本吸える時間を作り出せること
メールを送る相手がいること
乾いた喉を潤せること
話せる相手がいること
眠い時に枕があること
暗い時に灯りがともせること

幸せがいっぱいありすぎて慣れちゃうのかな

気付かない時の方が多い

何も無くなった時にたまに気付けてる

僕らは欲張りなのか
あるモノを忘れてしまっているのか


だけど時たま曇りから晴れ間がのぞく


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