今回の学会は思ってた以上に行った甲斐があった。 研究についてもそうだけど人のつながりとか縁とかって大事だなあと思った。 一人で悶々と考える時間も確かに必要なんだけど、人と話をすることで改めて気づくことも多いとわかった。 これも本当にいまさらなんだけど。
自分のやってたことをいまだに気にかけてくれる人、論文を参考にしてくれる人、そういった人の存在を知ることができて本当によかった。 年明けまでにはこの辺をがんばってまとめることにする。
今の環境は研究費と身分の保証がないことを除けば悪くない。 講義や実験で学生の相手をするのは嫌いじゃない。 望めば実験も研究もできる。議論をしたければSkypeがある。 うちのこともできるし、趣味にドライブで遠出したり写真を撮ったり映画を見たり工作したりいろいろやれる。 顕示欲を満たしたければホームページにアップすればよい。 前の場所は給料や環境は悪くなかったと、今考えるとわかるのだけど、家族とか逃げ場を持たなかった私にはどうしょうもなかった。 今はなるべくしてこのようになったと思っている。
ちょっと暗い話なので以下は色を変える。
研究ができていない後ろめたさと学生や親御さん対応で疲弊しきってて終わりの3年ぐらいは学会もあまりいけなかったような気がする。 学生のネガティブな質問や相談に完全にあてられて、自分自身の存在意義もよくわからなくなって、論文を書くことが業務の点数の一つになるっていうのがどうしても納得いかなくて、科研費をとってたこともわざわざアピールしないといけないってのもなんか嫌で(事務には当然話がいっていることを吹聴して周るのがなんだかなあ)、とにかく任期を全うしたら休みたかった。 窓を開けると中庭と向かいの建物しか見えない研究室が嫌いだった。 家族でもいれば少しは違ったのかもしれないけどとにかく今の場所から逃げたかった。
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