いっしょくんの日記

 へ(* ̄ー ̄)> 
なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2003年02月28日(金)  腕力

 労働者といたしましては
 日々 筋力が衰えないように
 鍛えるのでございます

 
 今日の仕事は 日差しがとても温かく感じたので
 お散歩に連れ出そうと考えました
 あたたかくまかなって 外へ出ると
 風はヒヤッと冷たくて
 嫌がられるかと心配しましたが
 日なたに出ると暖かく 嫌がる様子もありません
 前回のお散歩よりも少し距離を伸ばしてみることにします

 この総合老人施設は
 大きく三種類の老人施設に分かれていて
 それぞれが大きな建物で 山間にそびえています
 建物の間を縫うように道があり
 かなりの急勾配が続いています
 下りも上りもそれなりに大変というわけです
 職員はほとんど車で通勤するため
 駐車場も 山間に点々と設置されています

 そんな坂を車椅子で散歩するわけです
 まずは下り坂・・・
 路面は滑り止めの丸を並べた模様が刻まれていて
 かなりガタガタします
 そして所々に 側溝の網目になった蓋が道を横切ります
 つまり・・・
 下るには 車椅子の前輪にあるキャスターを
 上げた状態で行かなくてはなりません
 後輪の大きなタイヤを軸にして
 キャスター上げをしながら下る・・・
 ずっと腕の力で傾けて 歩いていくというのは
 力がないと難しいのではないでしょうか
 腕力勝負です
 あるところまで来ると そこから先に
 日のあたる場所が見当たりません
 引き返すことにして 今度は上り坂です
 腕を伸ばして ほぼ体がまっすぐ地面と平行になるくらい
 押していきます 細身の方とはいえ
 やはり結構に腕力が必要です
 側溝のキャスター上げも
 上り坂で上から力が加わりにくいため
 上げにくくなります
 どっこらしょという感じではなく
 乗っている人が それに気がつかないようにするのが
 技あり・・・といったところでしょうか
 なぁんて 誰にでもできることなのですが・・・

 その坂を下りて 2倍くらい上ったところに
 樹齢300年という 枝垂桜があります
 この方の外気浴でもあり 私の訓練でもあります
 「こうして少しずつ体を慣らしていって
  枝垂桜を観ることを目標にしましょうよ」
 そういうと 
 『そんなことできるかしらねぇ』 
 と おっしゃいます
 「でも 行くんだって言う目標を立てると
  何をするにも はりあいが出てきますよ」
 と言います

 そう言いながらも 息を整えながら
 話しながら上っていくのは 苦しい・・・
 こんなことでは 枝垂桜に行けても
 帰ってこられないじゃないの・・・
 思っていたよりも勾配がきついことがわかり
 これからの対策を考えてしまった
 課題ののしかかってくる お散歩でした・・・

 もっと鍛えようかなぁ・・・




      目標


     人は目標を持つと

     それを叶えるために

     予想以上に力が湧いてくる

     何も目標がなくなってしまったら

     ただ衰えるのを待つばかり
  



2003年02月27日(木)  お誕生日


 下の娘が 今日で5歳になりました
 
 娘は 白くて小さくて 小顔で
 おちょぼ口をきちっと閉じて
 プキープキーとでてきました
 上の娘より500g小さかったのですが
 お産を比べると とても楽に感じました
 とはいえ 陣痛の痛みは
 同じくらいですから 私は大騒ぎをしましたが・・・
 看護婦さんの手に 爪を立ててしまって
 あとで謝ったっけ・・・
 
 あれから5年経つのか・・・
 すっかりおしゃまになり
 のんびりしているお姉さんに
 指図したりするほど しきりやになってきました
 ・・・良いのか悪いのか・・・
 
 幼稚園に入園した頃は
 気性が激しくて
 すぐ泣く 怒ってどこかへ行く
 傷つくとめちゃめちゃに叩く
 話を聞かないと蹴る・・・
 手に負えないだだっこでした

 今日 ちょうど幼稚園では
 2月生まれのお友達の祝礼拝がありました
 まず朝から着る物のチェックです
 何日も前から 大好きなお友達にいただいていた
 お下がりです ピンクの上下で
 可愛いアップリケがしてあるもの 
 靴下は ばぁばにいただいたもの
 髪のゴムは お花のついたもの
 ・・・上の娘にはまったくなかったことです
 (・・・って言ったら駄目かな)
 去年の礼拝では 黒いクレヨンのなぐりがきだった
 お誕生の冠も
 今日は女の子やらお花やらが所狭しと描いてあります
 成長したなぁ・・・
 縄跳びも 鉄棒も こつこつと努力して
 できるようになるまで諦めない・・・
 だんだん娘の性格も 見えてくるようになりました
 
 おなかの中に居たときは
 ものすごいキック力と激しい動きで
 絶対に男の子だと思っていた・・・あのころ
 懐かしく思えてきました

 元気で健康で・・・
 5年間健やかなに過ごしてこられたことに
 感謝でいっぱいの日でした



     顔



    じっと見つめた娘の顔

    細い目

    丸くて三角の鼻

    ちょこんとした口

    まあるい顔

    かわいいね

    なんだか急に

    愛しくて 愛しくて

    どうしたらいいのか

    わからなくなった

    



2003年02月26日(水)  花粉症 2

 今日の午後は打ち合わせがありました
 なのに花粉症のひどさといったら
 仕方なく鼻炎の薬を飲んでしまいました

 確かに打ち合わせ中は くしゃみも鼻ずまりもなく
 話の内容に集中できましたが
 夕方食事の支度をする頃から
 眠気とだるさに襲われ始めたのです
 
 丁度 学生時代の友人から
 久しぶりに電話があり
 げんきだったぁ? とはしゃぐ思いとは裏腹に
 低いトーンの 寝てしまいそうな声になってしまいます
 「ごめんね 花粉症の薬を飲んだら
  眠くてどうしようもないよ・・・」
 座っているのもままならず
 横になって話しはじめました
 彼女が話すことに 「うんうん・・・そうだよね」
 と答えていたら ふーっと引き込まれ
 あたりには 絵がたくさんかけてある
 壁に囲まれています
 人物の絵 わけのわからないくら―い絵
 お花の絵に目を移した瞬間・・・
 「きれいだねぇ」
 『えええ?なにがぁ?』
 「あ・・・・ごめんごめん こっちの話・・・」
 あちゃーやってしまった
 夢と現実が混ざってしまったのです

 あわてたせいか だいぶ頭がさえたものの
 すぐにまた睡魔が襲い始めます
 花粉症の薬・・・
 夜に飲んで 朝までぐっすりがいいなぁ



   睡魔


     眠ってはいけないときだというのに

     意識を抜き取られるように

     眠くなってしまう

     まるで悪魔に

     魂を吸い取られてしまいそう

     そう・・・眠気は悪魔のように

     容赦なくやってきては

     夢の世界へ引きずり込む



  



       睡天使


      こんな言葉がないのはなぜ?

      木漏れ日の中で

      ふわふわと風がカーテンをくすぐり

      透き通るような青空を

      いたずらっぽく覗かせる

      遠くのほうから聞こえる

      天使の笑い声を

      確かめる力は奪われ

      誘われるままに

      大きな白い羽根を

      動かしてみる

      次の瞬間

      はるか下のほうに

      街が見える
 



2003年02月25日(火)  お友達

 娘が学校から帰ると
 ランドセルを放り投げ
 すぐにお友達と遊びに行くのです
 今時の子供は 習い事に忙しくて
 なかなか遊べないものとききますが
 娘は昔ながらの小学生 野生児!?です
 
 そして今日も 用事を済ませて
 下の娘と家に帰ると
 庭が たいそう賑わっています
 『こんにちは』
 と 声をかけながら 面々を見渡してみたら
 みんな男の子じゃあないですか・・・・
 「ちわっすぅ」
 なんてふざけながらも 挨拶してくれます

 しばらくは外で遊んでもらい
 おやつの支度ができたので
 家に入ってもらいます
 「おじゃましまーす」
 「あ・・・かわいいお雛様ですねぇ」
 『あはは ありがとう』
 まめなことを言う子もいます

 おやつを食べながら
 一列に座って どうしたのかと思ったら
 ゲームボーイ同士を繋いで
 なにやら交換しているとか・・・
 テレビCMではみたことあるけれど・・・これかぁ
 
 『ねぇねぇ そんなみんながいるのに
  1人ずつ地味に遊んでいないで
  プレステすればいいのに・・・
  みんなに画面見えるし』
 「ええ・・・やりかたわからないしぃーー」
 『そんなことないよぉ おばちゃんだってできるんだもの』
 娘に準備をさせて 対戦でサイコロを転がすゲームを
 娘と対戦します 
 『こう見えても おばちゃん弱いからね』
 ・・・って どう見えるのか・・・
 娘と戦い始めます はじまるとわれを忘れる私・・・
 『きゃ〜どいてどいて! 爆発するぅ〜
  ずるいそれぇ〜 邪魔してやる〜〜〜〜』
 私の興奮ぶりに 男の子たちが つられて笑います
 あまり2人でやっていても あとの子がつまらないですから
 娘に代わろうと促します
 娘が勝ったぁ〜〜と叫ぶ声に
 「そんなの当たり前じゃん それは喜ぶことじゃないよ
  おばちゃんだってなかなかの高得点だよ」
 うう・・・子供に気を使わせてしまった
 優しいなぁ・・・男の子・・・
 「ねぇねぇ おばちゃーーん おばちゃんと対戦したーい
  おばちゃんとなら勝てそうだし 練習にもなりそうだよ」 
 ふんっ! どうせ下手よ と思いつつ
 『でしょでしょ?見てたらつまらないよ
  やろうやろう!!』
 あぁ・・・他にしたいこともあるのになぁ・・・
 まっ 付き合うか・・・
 1時間の間でしたが
 男の子3人と 我が家の女3人で
 わいわいきゃーきゃー 楽しいひと時を過ごしました
 
 『今日は何時までいいの?』
 「こうなりゃ何時でもいいや」 
 いやいや お家の人が心配するし・・・
 じきに お母さんや妹のお迎えが来て
 それぞれに帰って行きました
 
 なんかいいなぁ 10歳の子供も・・・




      いつか


    一緒に過ごしたくても

    お友達と過ごすことを選ぶだろう

    どこかに出かけたくても
 
    自分のしたいことをしたがるだろう

    面倒に感じる一瞬でも

    いつか巣立つときには

    一緒に過ごせばよかったと

    悔やまれるのだろう
 



2003年02月24日(月)  梅

 梅の花が真っ盛りです
 
 仕事場付近にある梅も
 やっとほころんで
 辺りは梅の木で囲まれていたことを
 知ることができるまでになりました

 この梅 日本の植物だと思っていたら
 故郷は中国なのです
 まぁ 遣隋使 遣唐使の時代ですから
 もともと日本にあったといっても
 疑われないかもしれませんが・・・

 その遣隋使 遣唐使らが 薬木として持ち帰ったもので
 長崎から普及していったものだそうです
 伝来の梅が 最初に栽培された場所
 という梅の名所も 長崎にはあるようです
 天平2年(730年)気の遠くなるような昔のこと
 福岡県の大宰府で長官 大伴旅人が開いた
 園遊会で梅の花がほめられ
 その頃の歌が 後に編集された万葉集にも
 多く選ばれたそうです

 梅を編みこんだ歌は歌人等にも人気があり
 梅は日本の人の心にも 咲き増えていったのでしょう・・・

 新聞にちょっと発見できた記事があります
 「各地に祭られた天神さまでは
  梅見物そっちのけで 受験シーズンの願掛けが最盛期
  天神さまの神紋は梅の花をかたどっている」
 小梅の梅干は 種の中までしっかりと漬かっています
 果肉を食べ終わると 歯で種を割り
 中からすっぱい汁とともに
 白い芯がでてきます
 これがまた少しばかり こりっとしていて
 すっぱくて 美味しくて
 なんだか得したような気になるものです
 そしてこの種の中の部分を 「てんじんさん」
 と 呼んでいたのです
 どうしてかはわかりませんが
 天神さんと梅の花の関係がわかったので
 そのあたりから来ているのでは・・・
 なんて 連想したのでした ・・・本当かな・・・

 


      梅


 梅の香に ふと目をあげて
    声漏らす そうだったのかと つぶらな花に

  山々の木は 花を咲かせて始めてそこにあったのは 
  この木だったのかと 知ることができます
  この日 ふわりと漂ってきた梅の香りに
  どこかに梅があると確信し見回すと
  垣根の向こう側に 満開の梅が咲いているではありませんか
  思わずその中の一輪に 微笑みかけてしまいました


 梅手折り(たおり) 胸痛めつつ 
    室内の あの人の目の 喜び映す

  梅泥棒 いけないと思いつつも 外出できない人が
  どれほど喜んでくれるかという 喜びの顔を思い浮かべる
  事のほうが 頭いっぱいになって・・・



2003年02月23日(日)  お寿司

 どんなに回転しているからといっても
 お寿司はお寿司ですから
 安くはありません

 金欠の最中というのに
 お寿司が食べたいと思うと 食べたい・・・
 いつもなら これほど食べたいとも思わないし
 食べるときには スポンサー!?(両親)に
 助けていただかなければ
 とても恐ろしくて入れないものです
 
 恐る恐るお寿司屋さんの前に行くと
 幼稚園のお友達を発見・・・
 子供は大喜びで 一緒だ一緒だ 言います
 うううう・・・後には引けません
 混んでいたら またにしようかと
 やめてしまってもいいと思っていましたが
 よし・・・入ろうか
 (そんな思いまでして・・・)
 でも おいしい やっぱりお寿司が好きです
 と 上の娘は 綺麗な柄付のお皿ばかり
 選ぶではありませんか
 娘が喜々として お寿司をほうばる様子を横目で確かめながら
 下の娘にすすめるお寿司を選んだりして・・・
 
 あぁ・・・うに 食べたかったなぁ・・・

      なぁんてね





       日本食


      日本人が

      昔から食べているものを

      受け継いで食べ続けていれば

      日本人の健康は

      損なわれない

      



2003年02月22日(土)  お菓子


 昨日から3日間 お菓子祭りが開かれます

 和菓子の老舗が多いこの街では
 何年も前から この催しが続いています
 
 市民会館の中に入ると
 ふわぁーっと甘い香りがしてきます
 飴やが飴きりで 包丁をとんとことんとこしています
 どら焼きを焼いています 
 たいやきを焼いています
 ケーキ屋がケーキを並べています
 お菓子一色・・・
 
 2階は 和菓子と洋菓子教室があり
 和菓子の練りきり作りを体験できます
 洋菓子のクリームデコレーションと
 イチゴの飾り付けができます
 近くの市から 有名な豆屋と
 おせんべ屋も来ています
 
 3階は 創作菓子の展示場
 ウェディングケーキや砂糖で作った
 花や動物などが 飾られています
 いくつもある老舗のお菓子やさんが
 それぞれの自慢の看板菓子を並べています
 
 ここに長く住んでいると
 このお店の豆大福が美味しいとか
 ここは最中が美味しいとか
 ロールケーキが美味しいなどなど
 それぞれのお店の美味しいものがわかってきますから
 それを看板菓子に並べていたりすると
 親しみがわいてきます
 
 年々思うのは
 こういう催しに参加するお菓子やさんが
 減ってきていることです
 作ったり売ったりしているお菓子屋さんは
 年配の人ばかりでした
 新しいお菓子屋さんも増える中で
 伝統の味や 商法を守っていくことが
 難しくなっているのかもしれません

 せっかく3日間も会館を使うのに・・・
 もっと若い力で 新しいお菓子の世界を
 築いていけたらいいのに・・・
 もっと魅力のある わくわくできるような
 お菓子祭りにして欲しくなりました
 みんなが大好きな「お菓子」なのですものね


  
      お菓子

   
     小さい頃

     どこかにお菓子の家は本当にあって

     いつかきっと探しあてると
 
     信じて疑わなかった

     
    

 



2003年02月21日(金)  放火


 韓国で列車放火事故がありました
 驚くほどの死者の数に
 その場の惨劇を想像しただけで
 両手で頭を抱えてしまいます

 放火をした犯人が
 下半身火達磨になって列車から出てくるところを
 たまたま居合わせた カメラマンが
 写真に収めていました
 新聞記事に とてもわかりにくいものではありますが
 写真が掲載されていました
 
 家族の元に帰ろうとしていた人・・・
 恋人と待ち合わせていた人・・・
 人とのつながり 夢 希望が
 無限に広がっていたものが
 ろうそくの火を吹き消すように
 ふっと消えてしまうなんて
 その瞬間に 跡形もなく奪われしまうなんて
 なんと恐ろしいことでしょうか・・・
 たまたま居合わせただけで
 死への歯車がかみ合わさり
 まわり始めていたなんて・・・

 列車の避難体制の杜撰さも問われていますが
 日本の営団地下鉄も同じような管理体制だとか・・・
 悲惨な事故は 身近にも起こりうるということです
 
 電車会社にしても 乗客にしても
 まさか自分が・・・まさかこの電車がと
 疑う余地もありません
 私自身 そう考える余裕がないです

 事故で亡くなった方の魂は
 自分が死後の世界にいることを知らずに
 この世界にいる・・・そう考えてしまうのも
 わかる気がします
 死後は無であるという人もいるけれど
 あまりにも無念で
 無になってしまったとは
 認めたくない思いがします
 ゆっくりと自分の死を受け入れて
 家族や思いを寄せる人に
 お別れをしていけるといい・・・と
 
 ご冥福をお祈りします・・・ 



     瞬


   家に帰ったら

   炊き立てのご飯に

   冷蔵庫の魚を焼いて食べよう

   明日は友達に会うから

   お菓子でも焼いて渡そうかな

   前に欲しがっていた

   化粧ポーチを

   お誕生日に買ってあげよう

   ・・・・・・・・・・・・・

   この暗闇は  なに?

   ここは  どこなの?



 
 



2003年02月20日(木)  みなちゃん 2

 シリーズ化したらいけないかしら・・・
 かわいいみなちゃんですから
 ・・・いいかな

 日記を読んでくださっている
 娘のお友達のお母さんが
 みなちゃんのお母さんに
 私が日記に書いたということを
 お伝えしたようで 「うれしいのよねぇ」
 って みなちゃんに話しかけていました
 そのみなちゃん いろいろ働いているようで・・・!?
 こんなお話を聞きました
 
 みなちゃんには 小学生のお姉ちゃんがいます
 お兄ちゃんが 我が家の下の娘と同級生です
 お家にはお雛様が飾られているそうですが
 そのお雛様を 動くもの・・・ちょっぴり生き物的な感覚で
 見ているらしいです
 おやつを食べさせたりするらしく
 しかもお内裏様だけだというのが面白いですよね
 口に持っていっても 口をあけないことに腹を立てて
 お内裏様の口に ぐいぐいとお菓子を押し付けたりするらしい
 目に浮かぶ情景・・・かわいいなぁ・・・もぉ
 そしてとうとう頭をつまみ上げて
 強引に食べさせようとして
 ぽろっと頭が抜けてしまったとか 
 お家の人たちで 「このお雛様は頭が取れるのかぁ〜」
 と 感心してしまったそうで
 みなちゃんのあわてぶりを思うと
 おかしくて仕方がないのと
 とっても寛大なお家の人たちの様子が
 なんだか微笑ましくて あったかくて
 みなちゃんが大切に育てられていることが伺えます

 小さな小さなみなちゃんは
 お母さんに抱っこされて 話に夢中なお母さんの腕に
 ちょこんとあごを乗せて
 あたりの様子をじいーっと見つめています
 全然気がつかなくて はっと目が合って
 ずーっと見ていたんだとわかると
 かわいくてかわいくて 「みなしゃーん!!」
 と 駆け寄ってしまいます 
 つぶらな瞳と 真っ赤なホッペと
 ひし形の体型・・・
 ひっそりと こそっと存在していることが
 ものすごく可愛いのです

 幼稚園に通っていると
 次々に赤ちゃんが生まれていきます
 やっと抱っこの赤ちゃんから
 もう歩くようになって・・・
 そんな成長が楽しめるのも
 幼稚園のいいところ・・・
 ぽかぽかします

 一昨日生まれた女の子
 名前は決まったでしょうか
 抱っこするのが楽しみだなぁ


     2002/12/4  みなちゃん1




        あやす


    ちっちゃな笑顔を見ようと

    大の大人が寄り集まって

    やいのやいのとあやしてる

    ほんのちょっとの頬の傾きに

    笑った笑ったと大喜び

    小さな命が1つ存在するだけで

    こうも明るく楽しくなれる



2003年02月19日(水)  一緒

 おもてなしを受けたときに
 お客として お茶を出していただくのに対して
 自分だけそのお茶をいただくのは
 少し遠慮がちになります
 少々緊張して お茶をすすったりして・・・
 逆に おもてなしする側としては
 同等に いただいては失礼かと
 自分の分は 控えたりします

 仕事で 水分補給のために緑茶をお勧めするのですが
 このところ 
 「私は結構ですから あなたが召し上がりなさい」
 と 遠慮するようになってしまいました
 ヘルパー主任にその旨を伝えると
 「昔の方は 自分だけ飲むことはなかなかしないものだから
  ご一緒に飲んで差し上げてください」
 そういわれました
 これは仕事を始めるときにも言われたことでした
 一緒に飲む・・・
 私は仕事に対して ちょっと硬いところがあるのかもしれません
 仕事中に座ってお茶を飲むことに対して
 どうも 怠けているような 申し訳ないような
 そんな気持ちになってしまいます
 なかなかできずにいたことですが
 今日は 私から
 「お茶が飲みたいので お付き合いくださいね」
 という誘い方をしました
 するとすんなり 彼女はお茶を飲んだのです
 「温かいお茶は ほっとしますねぇ・・・」
 なんて話しながら 私は美味しい美味しいといただきます
 その様子に微笑みさえ見せてくださいました

 人に勧めるときには 自分も共感できるようにすると
 勧められた方は 遠慮なく受けることができる
 そんな日常を 仕事にも生かさなくてはならなかったことに
 今頃気がついたりして・・・
 一緒に楽しむ 子供相手には 基本と思っていたことが
 お年寄り相手にも言えることだったのです
 
 楽しい話を楽しそうにする
 表情豊かに話しかけることで
 人の心にスムーズに届くものです
 どうも私は 仕事をしているという堅苦しい意識が
 強かったようです
 もっとリラックスしないと 相手の構えも
 はずせないのですね


  
    鏡


  心をかたくしていたら

  相手の心がかたくなってしまった

  楽しそうに話をしていたら

  自然と笑顔になっていった

  伝える心 伝わる心

  自分を映す 純粋な鏡



2003年02月18日(火)  奉仕員


 夕べの講義が最終日となり
 1年間の受講が終わりました
 この市で一期生の 手話奉仕員です

 1年間も通い続けたものの
 前例がないため 実際どのような活動につなげていくのかが
 これからの大きな課題のようです
 それを思うと 手話の置かれている位置というものが
 なんていい加減なものなのでしょうか
 手話に携わる人なら 一度は目指す気持ちになるのが
 手話通訳士ではないでしょうか
 それはそれは難しい試験を 筆記・実技・認定試験にわけて
 それぞれに合格しないと 取得できないものです
 ですから そこまでしなくてもいいかな
 会話にこまらなればいいかなと
 諦める人も多いようです
 この市では 県の通訳士になるための準備をする
 受け皿がまったくといっていいほどありません
 この10年近く 合格者もありません
 いきなり通訳士の資格へ挑むのはあまりにも
 高いハードルなのです
 他市他県では 通訳士へのステップとして
 奉仕員 登録通訳士 など名前を変えて
 いくつかの段階を作っているところも多いようです
 そしてやっと わが市でも手話に着目して
 制度を増やす意識がでたようです
 
 通訳士の資格がなくても十分有名で手話の達者な
 丸山浩司さんをはじめ 年配の手話の達人は
 資格のない人が多いのです
 資格がなくても 地元の聴覚障害者からの
 信頼を得ているし 依頼も多く
 ボランティアとしての 手話通訳の活動も
 引く手あまたです 
 ですから 通訳士でないと認められない
 通訳士としての登録制度も 登録をしていても聴覚障害者が
 声をかけにくかったり
 気心が知れている未資格者を要求してしまったりと
 些細なことでのトラブルはふつふつとしているようです

 どうあれ・・・
 1年を終えて どこかで役立てるように
 「登録」の責任を噛みしめて
 技術向上に努めなくてはと感じました

 

    ニュアンス


   人への嫉妬 無い物への妬み 

   ・・・感じ方が微妙に違う

   私たちは

   聞くことと

   言葉の調子で

   微妙な感情を

   使い分けることができる



2003年02月17日(月)  貝合わせ

 お雛様の時季になりました
 
 仕事場にも 大きな段飾りが出されたのです
 車椅子でお散歩するときには
 必ずお雛様に会いに行くようにしています
 不思議なもので お雛様ってその日その時によって
 ぱぁっと明るくて何か伝わるものを感じるときと
 静かに硬い感じのする時があります
 賑やかなときと 黙っているときと
 ・・・そんなことを言うと 馬鹿かと思われるかしら
 でも 人形って魂があるものですから
 そのくらいのことは当たり前かもしれないです

 先日私が 担当の方をお連れして
 お雛様のお道具を触って 引き出しを開けたり閉めたり
 プラスチックの貝や 菱餅を手にとって
 近くでお見せしたりと あれこれしていた姿を
 どこからか ヘルパーさんが見ていたようで
 今日 声をかけに走りよってきました
 「どうして貝があるかご存知でしたか?」
 息を切らせて 結構年配のヘルパーです
 『蛤は 2枚ばらばらになっても
  決してほかの貝と組合うことがないから
  昔は 夫に忠誠を誓う意味で
  女性が大切にしていた様で・・・』
 「えええ!蛤なんですか」
 『蛤の裏側に 一対ずつ同じ絵を描いて
  何組も伏せておいて トランプの神経衰弱のように
  貝合わせという遊びをしたことも・・・』
 「裏に絵が・・・なんだ・・・ご存知なのね
  せっかく教えてあげようと思ったのに・・・」
 『まぁ そうだったんですか・・・それはありがとうございます』
 この方今まで お雛様にどうして貝なのか
 ずっと不思議に思っていたそうで
 それでも 事務所の人や 近くにいたお年寄りにも
 意味を尋ねたそうですが わからなかったそうです
 そして 事務所の人が調べたらわかり
 すぐこの方に電話で教えてくれたそうで
 とても興奮していました
 
 私は魚介類が大好きなので 
 高価な蛤のいただける お雛様の日が楽しみでした
 その方も ずっとお母さんが お雛様には蛤のおつゆを
 作ってくれていたのを思い出して
 そんな思いでこしらえていたことに
 今更ながら嬉しくなってしまったとか
 『ではこれからは していただいた感謝の思いが
  あなたの作る 蛤のおつゆに入るわけですね』
 「母にありがとうって今度あったら言ってみよう」
 
 今日も娘のお友達のうちに
 女の赤ちゃんが生まれました
 なんとも嬉しいことです
 きっと新しいお雛様を飾って
 これから何年も雛祭りをしていくんですね

 我が家にも 10年目の段飾りと
 4年目のケース雛と 何十何年目の
 私のお雛様があります
 一度に飾れないので
 娘のお雛様が優先です
 可愛らしいお菓子を飾って
 女の子に恵まれた喜びを感謝します



     お雛様



   毎年短い間だけ

   内裏雛のケースの前に立つ

   いつも優雅に微笑む2人

   楽しかったこと

   悲しいことは涙を流して

   2人に聞いてもらっていた

   今では私の日々を見ていてくれると

   そう思うだけで

   涙が出るほど愛しく思う
 
 
 



2003年02月16日(日)  雨

 朝から雨でした・・・

 今日の 午前中に
 物乞いの人がやってきました
 「何か食べ物をくれないかな」
 そういう人は 時々やってくるのですが
 この人は初めてです
 「申し訳ありませんが
  そういうことは一切お断りしていますので・・・」
 そう言うと 帰っていく人がほとんどです
 1度あげると 続くと聞いて
 緊張して 丁重にお断りするのです
 
 ところが・・・
 何度断っても 帰りません
 「何でもいいよ 腹へってイライラするんだよ
  なんかくれって言ってんだよっ」
 だんだん怒り調子です
 私が固まってしまいます

 雨で傘を持っているその人は
 傘で玄関の柱をバンバン叩き始めました
 驚いた娘が 覗きにきます
 「向こうに行ってなさい」
 隠すように部屋に押し込みます
 「くれっていってるだろっ」
 『警察を呼びますよ』
 「よぶな!!」
 くそぉ・・・女だと思って脅してる!!
 腹が立つのですが 体は震えてきます・・・
 「せんべの一枚でもいいんだから」
 『じゃあ みかんっ!!』
 みかんを1つ渡しました
 するとあっさり帰って行きます
 
 こわかったぁ・・・・
 子供たちも 心配しています
 「何だったの?」
 『どうしても食べ物を手に入れたい
  お猿さんのようなおじさんだった・・・・』
 
 「生きるためにそんなに必死になれるのなら
  どうして働こうとしないんだろうね・・」
 子供には そういう風にしか言えないです
 リストラや就職難で働けないとしても
 どんなことでもする気持ちがあったら
 自分ひとりの生活費くらい
 得ることができると思うのですが
 あんなに怒りまくって
 人からみかん1つ得ることで
 働き盛りの男性のプライドは
 どこにいっちゃったのでしょうか・・・
 人との関わりを捨てて生きることにした人が
 しっかり人に関わっていくなんて・・・

 私が世を捨てて生きていて
 死ぬほど空腹になったら
 どうするだろう・・・
 やはり 物乞いをして
 「人の気も知らないで!!
  一握りの食べ物くらいあるだろーが!」
 と怒りまくるのでしょうか・・・

 なんだか怖いのと虚しいのとで
 気持ちがどんよりしてしまいました
 今日の空みたいに・・・ 





      引き際


     相手に強く出てしまうと

     引くに引けない事がある

     相手も引けなくなっていたとしたら

     今度は先に引いたほうが勝ち

     負けたんじゃない

     引いて勝ったの!
 
 



2003年02月15日(土)  やきいも

 総合公園に出かけました
 
 いろいろな用事を済ませて出かけたものだから
 着いた時には 3時半を過ぎていました
 それでも人はいっぱいいて 
 世の中土曜休みの人が大勢いるものだと
 感心したりしました

 大きな公園なので 外周だけで
 結構ウォーキングの真似事くらいにはなります
 上の娘とワーワー話しながら
 歩きます 下の娘は滑り台で待つというので
 別行動・・・あとで戻ってくるのが遅かったと
 怒っていましたが・・・

 いつもその公園の入り口には
 石やきいも屋がいます
 そして今日も・・・
 焼き芋といったら 我が家では高級品です
 だから買ったことはありませんでした
 ・・何故か今日は 食べたい・・・気になる・・・
 娘もずっと食べたがっているので
 1本買って分けることにしました
 「後15分かかるかなぁ」
 というので 散歩を続けてもう一度寄ることに
 二度目は下の娘も連れて 20分程過ぎた頃に行くと
 「後5分かな」
 って・・・さっきとちがうじゃないの
 でも 5分ならと 待っていると
 できあがり 鉄の扉を開けると
 もくもくもくもくっと温かそうな湯気が上がります
 長いお芋 350円
 ほかほかを3等分です
 人気の少なくなった公園のベンチに腰掛けて
 ほくほく気分でいただきます
 「おいしいねぇ〜」
 女三人芋おやこ 芋栗かぼちゃが大好きです

 帰りの車では
 すっかり眠ってしまった下の娘
 「おなかがすいたぁ・・・」
 と かえって食欲を刺激されてしまった 上の娘・・・

 ちょっと幸せ気分のお芋タイムでした



       やきいも


    そのほくほくの美味しさ

    あの甘さ 香り

    やきいもが食べられるのなら

    いくらでも待ちますよ

    ええ!待てますとも・・・

    



2003年02月14日(金)  花粉症


 ・・・・です

 去年は 治ってしまったかのように
 症状が現れませんでした
 なのに・・・なぜ?
 世の中の花粉症で苦しむ人々は
 ちょっときているけれど それほどではない・・・
 と 私を見ていいます
 人一倍ひどい私は 始まると
 「きてしまったのね・・・」
 と 顔を見る人が私にいいます

 去年楽だったのになぁ・・・

 対策としては 何もしていません
 なるようになるだけです
 市販の薬を飲むことにしようか 
 ちょっと今日の辛さは
 この先耐えられそうにありません
 
 あぁ・・・憂鬱な春だなぁ




     アレルギー


    自分の思いとは裏腹に

    辺りかまわず出るくしゃみ

    手がふさがっているというのに

    かみたくなる鼻みず

    もう 勘弁して

    杉の花粉には

    十分苦しんだから



2003年02月13日(木)  娘


 午前中に幼稚園のリサイクルバザーがあり
 午後からの仕事になりました

 介護日誌にさーっと目を通すと
 「次女来訪のため 居室にて昼食」
 とあります ということは
 娘さんとお会いできるかなと
 元気にノックをして 入ります
 いらしたいらした
 明るい笑顔の 素敵な方です
 「今日はよかったですね 娘さんがいらしてくださって
  調子は いかがですか?」
 いいお顔だなぁ・・・
 もう 答えていただかなくても
 表情で十分に伝わります
 なんていい表情・・・
 私と過ごした何日間の中で
 1番いい表情ですね やっぱり

 早速嬉しそうに 娘さんに私の話をしてくださいます
 『本を読んでくださったり お茶もちゃんと冷ましてくださるの』
 うわっ なんだか成績発表される子供になった気分です
 娘さんも 
 「今までずっとあなたの話ばかりしているんですよ」
 とおっしゃいます
 「絵本や新聞を読んでいただいたり 歌もお上手で
  富士の山を練習しておこうかな なんて言ってました」
 子供相手に鍛えた!?この地声を
 喜んでいただけるとは思っていませんでした
 ・・・・嬉しい・・・
 何より嬉しいのは ご本人がご家族に提供する話題があることです
 話題のねたは たぶん今まで以上にあるはずですから
 娘さんとの会話も弾みます
 とにかく嬉しそうにしていらっしゃいました

 家族から受ける刺激は 何ものにも変えられないものですね
 こういう時は 私も嬉しくなります

 1つ残念なことに 30分ほどしてから
 お風呂の順番が回ってきて
 私の商売あがったりになってしまったことです
 どうも リフト浴という中間介護浴から
 特別介護浴に変わってしまったせいもあるようです
 やはり体力が落ちていたことが伺えます
 ご本人の体調で 日々変わってしまうようでした
 合間を縫って 私の予定と合わせていかなくては
 時間がもったいないですね

 こんな日もあるのです 
 落ち込んでお茶が飲めない日もあれば
 「用があるでしょうから早くお帰りなさいね」
 なんて 娘さんを気遣い 時計が見えるところまで
 車椅子を自分で動かそうとする
 今日のような日もあるのです

 娘さんにもお話しましたが
 『枝垂桜』を観にいくこと この楽しみを
 膨らませていきたいです
 娘さんが言います
 「ええええっ!本当にいいんですか?
  私も都合を合わせて 一緒に行きます
  一度も観たことがないもので
  楽しみだわぁ お母さんよかったわねぇ!!」



  
          むすめ


        母の娘であることに

        喜びを感じるとき

        母が私を見て

        嬉しそうな笑顔になったとき






2003年02月12日(水)  希望


 私が仕事で関わっているのは
 93歳の女性です
 
 初めてであった頃から1週間と少しですが
 日に日に 体力の低下を感じるのです
 昨日は声をかけてから 車椅子に移動するまで
 30分近くかかり とにかく眠くて仕方がない
 頼むからこのままに・・・そういう感じでした
 毎日1時間とはいえ 高齢なだけに
 疲れも出てしまうのかと 簡単な会話をしながら
 迷いが出るようになりました
 熱もなく 申し送りもなかったので
 なんと言われようと 離床させようかとも考えましたが
 焦らずに1時間の間に 車椅子に乗れればいいとしようかと
 考えがまとまった頃 看護婦がカルシウム注射をしに
 居室に入ってきました 様子を話し相談しましたが
 車椅子に乗せてください という返事でした
 声かけをしながら移動 車椅子に乗ると
 少しは目が覚めたようでしたが
 車椅子上で 体が支えきれずに傾きます
 まっすぐに保とうという気力がありません
 とにかくラウンジへ移動して
 水分補給のために お茶を差し上げるのですが
 口元に運ぶ前にこぼれます
 明らかに一昨日と昨日では 差がありました

 そして 今日・・・
 目ははっきりと開いて 意識は覚醒しているのですが
 私を警戒するような表情で見つめます
 とにかく安心してもいい相手であることを
 伝え続けます そして離床 車椅子へ移動です
 途切れ途切れに出る言葉は つながりがなく
 していることとの関連性もありません
 昨日よりも体が傾き 戻しても戻らない状態です
 この3日にして これほど落ち込むというのは
 この1時間が それほど疲れさせているのか
 それとも 体のリズムや 季節的なことからなのか
 わかりません

 私が家族だったらどう思うだろう・・・・
 祖父母のことを思い起こします
 ゆっくりさせたいと願うだろうか
 昼間は起きているように
 体のリズムを崩さないように
 働きかけをしていくだろうか
 私はただ与えられた仕事を全うさせようと
 それだけを考えていないか
 
 この女性の残り少ない時間に
 何を望めば良いのでしょうか
 人らしさを残した生き方か 
 わずかな命を大切に灯すことか
 それは誰の意志で決められることなのでしょうか・・・
 
 施設側からは 体が慣れてきたら
 車椅子から立位への リハビリを始めるようにと
 話がありました とても・・・無理です
 昨日今日の様子が続くようなら
 無理かもしれないことを伝えよう・・・でも・・・
 いつか・・・きっとリハビリができる
 それともこんなわずかな希望を捨てずに
 いるほうがいいのでしょうか・・・

 希望を持ちたい そうすれば今の行動に意味がもてるから
 そうだ 近所にある有名な「枝垂桜」観にいくことを
 当座の希望にしよう そのための準備のために
 車椅子に移動することをすすめよう

 この女性の最後のときに 関われること
 この女性が最後に私と関わってよかったと
 ほんの少しでも 感じてもらえるよう
 前を見て進んでいかなければ・・・です





       桜



     美しい桜を眺めると

     来年もこの桜を観ることができるのだろうかと

     感動に輝く心の裏に

     恐ろしく寂しい黒い闇が

     薄桃色の心に射す  



2003年02月11日(火)  留守番


 1日1時間の仕事も 順調に進んでいます
 
 そして初めての祝日 子供が家にいます
 今までは子供の行事を縫うようにして
 仕事を午前にしたり午後にしたり・・・
 それもいよいよ避けられない祝日となりました
 2・3日前から 「2人でお留守番ね」
 と少しずつ話をしていました
 通勤時間込みで 2時間のことです
 たいしたことはないのですが
 初めてということで 親子で緊張しているのかもしれません

 上の娘は 学校から帰った後私がいないことがあるので
 たいして心配もないのですが
 妹といることに少々不安があります
 
 2時間なんてたいしたことないと言い含めつつ
 手持ち無沙汰だといけないとも思い
 出掛けに 食器洗いや 掃除機がけなど
 仕事はたくさんあるから
 できそうだったらよろしくお願いね
 と さりげなくは言い置きました
 
 仕事を終えて スーパーで買い物があるため
 待てなかったら スーパーで待ち合わせをしようと
 終えてからすぐに電話を入れます
 喜々とした声で「いくいくいくーーー!」
 そういって 2人でスーパーにやってきました
 『お留守番できた?』
 「うん! お掃除もしたよ」姉
 「ゲームもしたよ」妹
 『よかったよかった ありがとうありがとう えらいえらい』
 と 2人の頭をかわるがわるよしよししました
 
 上の子にはこういうことが 自信に繋がるのでしょうね
 私の目がない2時間に
 のびのびと好きなことができるようになったらいいな
 
 2人の様子から 少しお姉さんになれた顔が見られました
 私が仕事をしていくことで みんなにプラスになるように
 していきたいですね



     鍵


   ドアに鍵をかけた

   急に安心感が出た

   ガラスを割ったり

   屋根からも

   押し入ることができるのに

   ドアに鍵をかけると

   なぜか安心できる
 



2003年02月10日(月)  お手伝い

 下の娘は 今月の27日で5歳になります
 なんだか近頃 おしゃまになり
 言うことやること 一生懸命 背伸びをしていて
 おもしろいのです

 今日は餃子が食べたいと言うので
 リクエストに答えることにします
 具の野菜を刻み始めると
 皮の入った袋を持って
 これはやるから・・・と 横で立って待っています
 「まだまだだから 置いといてね」
 『はーい』
 と 1分もしないうちに 袋を見に来ます
 『まだだね』
 なぁんだ確認に来たのか・・・・
 これは黙って包み終わってしまったら
 大変なことになりそう・・・と
 包み始めてしばらくしてから
 娘に声をかけます
 するとすっ飛んできて
 『あのね 何にもしないで待ってた』
 と一言・・・
 なんていいますか 社交的というか
 世渡り上手というか 何気ない一言が
 大人の心をくすぐります
 包むのを終えて お箸やお茶碗
 醤油の支度もあり これは上の娘の出番かなと
 声をかけますと やはりすぐに飛んでくるのは
 下の娘で・・・・
 「ちょっと大変だから ねえねにやってもらおうね」
 『何のお手伝い?』
 と聞くので あれこれ言うと
 『お箸は出せる お茶碗は割れちゃうから無理かな』
 なんて言いながら できることをやっていきます
 やきもきするのは私です
 「ねえねっ!!」
 姉のほうは 結局最後まで現れず
 様子を見に行くと テレビを見つめてニヤニヤ顔です
 「全部やってしまったじゃないの 何もしないで
  どうしてテレビを見ていられるの?」
 私の言葉に 黙って涙を一粒 二粒・・・・
 あぁ・・・こうしてまた上の娘に
 余計なことを言ってしまうのね・・・・
 
 『ねえねはどうして怒られてるの?』
 下の娘がしつこく聞きます
 『テレビ見てるから?ご飯に来ないから?
  お手伝いしないから?』
 全部よ・・・わかっててきかないでぇ・・・
 そんな思いです
 
 のんびりした姉と ブリブリの妹
 みんなちがってみんないい

 今日のところは それで終わりにしましょう・・・

 娘の包んだ 何故かキャンディー型の!?餃子は
 皮が厚くて 美味しいのです
 にら饅頭といったところでしょうか
 なんでもやらせてみるものですね
 思わぬ発見があったりします




        命名
  

    本当(真)の優しさがわかり
 
    人からの優しさに気づき

    人にも優しくできるように・・・

    たくさん愛されて

    湧き出るような満ち溢れた愛を

    人にも恵み与えることができるように・・・

    心温かく 豊かに育ちますように

    そんな思いを 娘たちの名前に託して・・・・




    ***********

    ちょっぴり嬉しかったのは
    娘の名前は 手話で表現できること
    先週の手話講習会で気づきました
    今まで考えもしなかった・・・

    


      



 



2003年02月09日(日)  1日

 今日は一日中
 ボッケーっと過ごしてみました
 いつもなら 外に出ないと・・・とか
 体を動かさないと・・・・とか思うのですが
 まったくそういった駆り立てられる思いは生まれず
 スライムになりたい・・・そう願うくらいの
 腐り加減です
 ・・・・どうだ

 午後になって テレビをつけてみると
 ケーブルで 海外ドラマをやっていました
 しかも大好きな Xファイルです
 何度か 見かけたお話でしたが
 今日はじっくり見られるぞと
 音も大きくして 見始めましたが
 子供の要求も聞きながらで
 またしても 大事なところを聞き逃してしまって・・・
 
 いつも一ひねりある 複雑なお話ですが
 このお話は ある弁護士の男性が
 殺人犯を弁護して 負けて その仲間に狙われる
 そこも定かではありませんが
 だいたい そんな感じでしょうか
 問題は・・・そこではなく
 その弁護士の男性が 命を狙われて
 留守中に家に押し入られ 妻を殺されて
 帰宅して事態を知るか否かのうちに
 殺人の疑いがかかるのです 
 刑務所に入りますが 疑いは晴れず
 裁判所に連れていかれるところで
 乱入した妻の父 義父が銃で打ってしまうのです
 すぐにFBIの捜査官が近寄り救急車を呼べのなんの
 叫ぶ中で 捜査官の腕時計が彼の目の前に・・・
 殺したのは自分ではないと訴えた後で
 心残りがあるためか 時計を見つめていると
 時計が止まり 逆戻りし始めたのです
 そこで気が遠くなり 気づいたときには
 殺される3日前 どうして殺されるのか
 経過をたどるところからもう一度始まるのです
 次の日に起こることがわかる
 妻と自分が殺されていく経過をたどります
 これはやり直しができるという 神の仕業か・・・
 なんて言いながら 妻を救うという結末
 Xファイルには この手のお話がいくつかあります
 時間が戻ってしまうとか 繰り返されて出られないとか
 現実ではありえない体験が ドラマで体験できるのです
 
 こういうのもありました・・・
 彼が強盗をするために 銀行に押し入り
 失敗して 体に巻きつけた爆弾を爆発させてしまう
 それを彼女が外から見ている
 そして爆発と同時に 彼が押し入るところから
 繰り返されます 銀行に押し入り・・・
 ところが 彼女の記憶だけが 積み重なり
 そこから出られないことに気づき始めます  
 爆発寸前に FBI捜査官がひとり潜入することに気づき
 爆発するから入らないでと訴え始める彼女
 何度も繰り返されるうちに 少しずつ事態を変えていきます
 自分が変えていかないと
 この繰り返しは終わらないのではないかと考えます
 彼が強盗に押し入り・・・
 ビデオのリピートのようなこの事態を変えるために
 捜査官に爆弾を持っていることや
 彼の目的なども教えていきます そしてまた爆発
 始めに戻り 彼が強盗に入り・・・
 7回も8回も爆発と繰り返しを重ねるうちに
 彼女が自分で銀行に入ることを思いつき
 彼を食い止めようとして 彼が間違って
 彼女を銃で打ってしまう そして彼は捕らえられ
 彼女はやっと楽になれると言い残し 死んでいくのです
 銀行は爆発することなく 最後の一回が
 事実となって 時間が流れ始めるのです

 時間がやり直せたらいいと
 思うこともありますが
 本当に何度も繰り返されたりすると
 どうなのかな・・・・ 
 しばし空想に浸ってしまいました
 
 時間の歪みとか 空間の淀みで
 こういうことは全く無いとは
 言い切れないと思いますが・・・


    
      記憶


   もしも生まれ変われて 

   形が変わっても

   記憶は積み重なり

   猫であったり 鳥であっても

   「私」であるとしたら

   それぞれの立場を知り

   全ての記憶を頼りに

   さまざまな生き物と

   上手く共存できるかもしれない
 



2003年02月08日(土)  めかぶ


 昨日 上の娘のお友達が
 いきなり玄関から お邪魔しますと
 のしのし入ってきました
 「どしたのどしたの?」
 ときくと
 『あのね 珍しいわかめをいただいたから
  もってきたの 食べて』
 ということで スーパーの袋に
 べろんと茶色くてそれらしきものが横たわっているのです
 『見て見てほら・・・ここ』
 と 手を入れて持ち上げます
 ああああ・・・・水がたれるぅ・・・
 と思いつつも覗いてみると
 ぶきぶきと細かく根っこのように突き出ています
 グロテスクな形・・・・
 「ありがとう お母さんによろしく言ってね」
 『うん』と 笑顔
 ・・・どうしようか このわかめ

 見ると そのあたりの浜で ずるずる打ち上げられている
 海草のようにも見えます
 早くしないと悪くなるだろうしなぁ・・・
 と 勇気を出して 熱湯で湯がくことにしました
 わかめのように 熱湯に入れると
 茶色の物体は面白いようにさぁーっと緑になりました
 おお!気持ちいい
 すぐにお湯からあげてみると 独特の香りがします
 この香り・・・これって・・・めかぶ?
 においで記憶が戻ります
 
 実は刻んだめかぶは スーパーで買ってくるのですが
 そのままなんていうものは 初めてです
 だとしたら 細かく刻んでみようと
 包丁を入れると ねばねばです
 「めかぶだぁ!!」
 娘の大好きなめかぶに 興奮する私
 刻んだ断面は 透明で ねばねばです
 酢醤油で 味を見ると
 確かに めかぶの味でした
 
 そうかぁ・・・めかぶってあんな風なんだ
 今度海に行ったとき
 それらしいものを拾ってみようかな・・・
 全然違ったりするのかな・・・

 はじめてみた 原型めかぶに
 ちょっぴり感動したのでした


 
       海草


    優雅に両手を伸ばし

    波の誘いを断ることなく

    海底で踊る

    わが身を漂わせ

    波の気まぐれにも

    戸惑うことなく

    体を任せて

    踊り続ける

     
 
 



2003年02月07日(金)  ポット婦人


 幼稚園の講習会で
 「紅茶の入れ方」教室が開かれます

 とても有名な講師の方で
 講師を養成するほどだそうです

 参加者を募り 必要な物を準備します
 なかなか集まらないのが ティーポットだそうで
 大きめで 4人分くらいが一度に入れられるもの
 紅茶を入れて カバーをかけて蒸す用のなのかな
 私も 紅茶の正しい入れ方はわかりませんが
 何度かお母さんたちにも呼びかけていました
 
 「どんな感じのものがいいのかねぇ」
 と 話していると
 「ほら・・・ミセスポットよ」
 『へぇー・・・ミセスポットねぇ』
 と 私
 『あああああっ!ポット婦人!!あるあるーー』
 そうなのです
 我が家には ミセスポットがいます
 『でもあれじゃあ・・・・』
 
 ディズニーランドで買ったもので
 美女と野獣に出てくる あのポット婦人の通りの
 ティーポットなのです
 でもそんなに立派な先生をお招きして
 ポット婦人の鼻から紅茶が出てきちゃって良いのかしら
 
 しまってあった棚の中から 出して眺めて見ます
 フリフリ型の帽子は蓋になっていて
 まつげがくりくりのパッチリした目
 ゾウのように上に伸びた鼻から
 お茶が出るようになっています
 その両側にはホッペが盛り上がり
 鼻の下には 口とちょっと突き出たあごがあります
 かわいい・・・・

 ピアノの上において 何度も目に付くようにします
 まだ使ったことのないティーポット
 こんな立派な席でのデビューになるでしょうか・・・
 却下・・・・・ですよねぇ・・・



     紅茶


   熱湯を注いだり

   葉が開くまで置いたり

   何度にも分けてカップについだり
  
   最後の1滴も

   それぞれに分ける

   いろいろなコツがあるけれど

   楽しいおしゃべりと

   美味しいお菓子も

   美味しい紅茶を飲むための

   大切なコツ



2003年02月06日(木)  チョコレート


 私は大のチョコレート好きです
 この時期とても辛いのが
 どこに行ってもチョコレートの山ではありませんか
 ハートが飛び交い リボンのディスプレー
 私の見えるところに
 チョコレートを置かないでください
 そういいたくなります

 女性雑誌によると
 チョコレートに含まれる
 アンフェタミンと言う成分が
 愛情を受けたときに体内に分泌されるもので
 愛情が不足すると
 チョコレートが食べたくなる
 ・・・らしいです

 そんなことにはかまっていられない
 とにかくチョコレートが好き

 私のチョコレート好きを知る母が
 チョコレートをいただくと呼びつけて
 食べさせてくれます
 それが ゴディバのチョコレートだったりするのです
 一粒300円もするチョコレート・・・
 田舎者の私には あまり違いのない
 チョコレートに感じてしまいますが
 なんとなく ありがたいような気がしてしまいます

 成分や効能にしても
 チョコートは優れものです
 チョコレートが大嫌いな人って
 いるかしら いるのでしょうねぇ・・・



    チョコレート


   香り 口どけ

   幸せな気持ちにさせる

   こんなお菓子を作った人は

   どんな恋をしたのかな

 



2003年02月05日(水)  組紐


 仕事も3日目を迎えました

 今日は午前中に幼稚園の行事があり
 午後からの仕事となりました
 診療の先生がみえていて
 看護婦とヘルパーの手際がよく
 次々と診察が進みます
  
 担当の女性も丁度診ていただくところで
 廊下で少し待ちました
 ご挨拶をして ラウンジへお連れしましたが
 昼食後 診察のために廊下で待たされたのでしょうか
 なんともうっとりとした気分になっているようです
 目は開いていても 心は夢を見ていないかい?
 そんな空気が流れはじめ
 用意していた 本や新聞を読んで
 目覚めていただきます
 何か手作業で形になるものがしたいと
 昨日から考えてきました
 できれば単純作業で 出来上がりで見栄えのするもの
 今日もずっと考えていました

 手芸店に足を運び
 頭で組み立てるより 目で見てこようと
 出かけました
 そこで見つけたのが 組紐です
 今や 組紐製造機のようなものがあり
 紐を上に下にと動かしていくうちに
 組まれていきます
 ゆっくり何日もかけて進めていけば
 無理もないでしょうし
 出来上がったら ご家族の方に差し上げることもできそうです
 
 家に戻り 試しに組んでみます
 ・・・難しい・・・
 始めに取り掛かったのが 「あわじ玉」という
 玉になるものです
 あわじ玉製造機もあるのですが
 これがちっとも玉にならないのです
 くぐらす場所がいくつかあるのですが
 製造機に絡めて 絡め終わったら製造機を抜く
 それだけのことなのに なぜに組めないかな
 ちょいとイライラします
 5回ほど組んではほぐしをして
 やっと何とか形が出てきた感じです
 これは自分のものにしていかないと
 人にはおすすめできないなと
 こちらは後回しに
 普通の紐になる組紐を持っていくことにしました
 
 このごろ結びの手芸に関心があり
 結ぶっていいなと感じています
 着物を着る国ですから
 帯止めには組紐が使われていたのではないかな
 紐の組み方で 柄や形 配色も楽しんでいたのなら
 すごく贅沢で すごく器用な人種だと思います



     結ぶ


    結び目に

    思いを込めた
   
    悲しい結び方

    お祝いの結び方

    無事を祈る結び方

    縁起を担ぐ結び方

    言葉少ない国の

    粋な計らい



2003年02月04日(火)  真実


 本当のことは 言葉にして伝えないとわかりません
 
 人を信じるということを
 
 難しく思っていたのに

 裏切られたときに

 初めてこれほど信じていたのかと気づいたりします

 「裏切られた」と

 人の気を引くような言い方をして

 遠まわしにその人を責めているのです

 口は災いの元であることはわかっています

 真実を知るために

 災いを覚悟の上で

 火をつけるようなことを言います

 自分が傷ついても

 信じていた相手が

 本当に私を陥れようとしてしたことなのかを

 知りたいからです

 



2003年02月03日(月)  仕事

 とは言っても
 1日1時間です
 それでもお金をいただくからには
 お仕事 と言いましょうか

 ボランティアで通っていた
 老人福祉施設
 まだ若い頃・・・(今も若いつもりですが)
 早番遅番夜勤の 三交代でバリバリ働いていた
 特別養護老人ホームのある 総合老人施設です
 その中の有料老人ホーム の中の
 特養棟・・・前置きが長いかも・・・です
 特別養護と経費 有料と三施設が総合して
 隣接しています
 
 子供も幼稚園ですし 何かと行事にも出ることが多く
 ちゃんとしたお勤めは諦めていました
 でも いつか復帰するぞと ボランティアをはじめて
 できる時間にできるだけでしたが 関わっていました

 そこの主任さん
 私が以前 仕事をしているときからお勤めしている方で
 直接関わったことはないのに
 絶大な理解をもって接してくださるのです
 実は 仕事の話は 半年前にいただいていましたが
 幼稚園での役員 子育て支援のボランティアで
 身動きが取れない状態でした
 後半年待っていただくようにお願いして
 この4月から 特別介護浴のパートとして
 採用していただく話になっていました
 午前中9時から12時まで
 子供の迎えを助けてもらいながら
 切り抜けられるかと 不安ではありましたが
 私の頭の中では 覚悟を決めていました
 というのも 以前ホームヘルパーをパートで始めて
 午前中だけでは 1人分の職員として
 仕事が回らず 時間を長くしていくうちに
 幼稚園との折り合いが上手くいかず
 断念してしまったと言う経験が
 仕事で拘束されることに対する
 不安を作っていたのかもしれません
 
 4月になったら頑張るぞという矢先に
 主任さんからお願いがありますとの電話が入り
 施設を訪れると 
 「1日1時間ならすぐに働けるかしら」
 というお話でした
 しかも 午前でも午後でもいい
 1日1時間必ず 来て頂きたいということなのです
 そんなありがたい話はないです もうお断りできません
 1時間でもお金になる仕事をしたいし
 無理がないことが何よりの条件です
 主任さんの信じがたいくらいのお計らいで
 時給もパート扱いでいただけることになりました
 なんてありがたいのでしょう
 「ボランティアの枠からはずしますから
  これからは責任がついてきますよ
  しっかりとした対応で 事故のないように
  失礼のないように お願いします」
 はいっ!!ありがとうございます!!
 久しぶりの緊張感が走りました

 今日初日 相手の方は
 細身の品のいい女性
 歩行はできず 車椅子での移動となります
 どんなお相手が望みなのか この方がどんな方なのか
 まずは 色々な人格になって接してみました
 双方緊張気味でしたが
 暖かくなったら桜を見に行きましょうと約束をして
 今日は笑顔で別れてきました 明日はどうでしょうか
 1日1日を大切に過ごしていこうと思います
 私と出逢えて 喜んでいただけたら幸せなのですが・・・



     

     別れてから

     それほどの時が過ぎていないのに

     出逢いがある

     また別れが来ることはわかっていても

     出逢う事を避けられずにいる

     「私」という1人ができていくまでに

     多くの出逢いがあり

     多くの人が私を削り

     私の形を変えていく

     私が1人でいたのでは

     私は何も変われない

     変えられていく私

     変わっていく私  
 
 



2003年02月02日(日)  アイス


 雪が舞うような午後・・・

 シティーモールに出かけました
 お昼代も馬鹿にならないかな・・・なんて
 おにぎりを持って出たので
 玄関ホールのベンチに座って
 おにぎりを食べる親子・・・
 背後からは マックの揚げ物の匂いが漂ってきます
 「おかあさん・・・お肉が食べたい・・・」
 なんだか侘しい言葉ではありませんか・・・
 ナゲットのことをお肉というのですが
 形成肉だから肉は・・肉かな
 で マックのベンチに移り
 ナゲットと・・・やはりおにぎりを・・・
 
 その後はおもちゃ屋へ
 ひと通り眺めてからそこを出て
 別のお店へ移動です
 下の娘はアイスが食べたいと言い出し
 上の娘はおもちゃ屋でゲームをしてくると離れ
 各々の希望にそって動きます
 下の娘と有名なたくさん種類あるアイス屋へ行き
 どれがいいかと選ばせます
 たぶん・・・娘は色で決めたと思われ
 ペパーミントグリーンのアイスに
 薄黄色のマシュマロが入っているもの
 可愛い色ですが 味の想像がつきません
 娘が言うには「スースー味!!」
 うーん・・・わかってるならいいか・・・と
 買って見ました
 私はコーヒー 娘はアイスを持って
 広いロビーで椅子に腰掛けます
 どうも 食べっぷりが悪いなと
 「どうしたの? アイス食べないととけるよ」
 というと 「ゆっくり食べたいの」
 なんて誤魔化し笑いです わかりやすい子・・・
 「コーヒーと取り替える?」
 というと 待ってましたとばかりに
 「うんっ!!!」です
 やっぱり思ったような味ではなかったのかと
 取り替えて食べてみますと
 確かに 複雑なお味です
 スースーアイスに プニプニマシュマロ・・・
 「不思議な味だねぇ・・・」
 という私に 娘のくしゃくしゃ顔・・・
 顔で表してくれました

 新しい味に挑戦すると
 時々 驚かされることがあるものです




    イメージ


   目に映る色

   味のイメージがわく

   見た目は悪いけど

   美味しいものもあれば

   見た目はとても美味しそうなのに

   口の中が悲しくなるものもある
 
 
 



2003年02月01日(土)  パンのみみ

 
 公園の鳩に餌をあげたいときには
 ポップコーンを買っていました
 一袋100円です
 たいてい一袋では満足いかず
 200円は使ってしまいます 
 娘が2人で400円・・・
 しかも鳩に・・・
 なんか・・・もったいないなぁ
 そう思っていました
 
 鳩好きの娘ですから
 もっと気楽にあげられるものはないかと
 思いついたのが パンのみみです
 丁度いいことに 我が家から歩いて10秒ほどの所に
 パンやさんがあります
 そこは大きな工場を控えていて
 ホテルやレストランのパンも
 大量に焼いていて 表には普通に買える
 お店もあります
 そこで パンのみみを買ったのが先週です
 200円を持たせ 上の娘が買いに行くと
 両手の袋にいっぱい 買って来ました
 「これで 30円!!」
 と 興奮気味
 そして今日は 自分のお小遣いから
 50円を出して 握り締めてすっ飛んでいきました
 子供の感覚ですと 先週30円であれだけだから
 50円ではあともうちょっとかな・・・です
 それが折り返しすっ飛んで戻ってきて
 100円だって!!とお小遣いから
 50円また持ち出します
 はて どういうことかと 帰ってきた娘を見て
 よーくわかりました
 抱えたパンのみみの袋で 娘が見えません
 「・・・・・・・・・」
 言葉を失いました
 20キロの小麦粉が入っていた袋に
 パンのみみが これでもかというくらい入っています
 「こんなに・・・どうするの・・・」
 としか言葉が見つかりません

 持って行くのに一苦労
 私が三分の二 残りが娘 としても
 歩くのにやっとです 鯉や鳩のために
 何でこんな思いを・・・とまで
 思いたくなります

 とはいえ あげ始めると 私も楽しくて
 不思議と没頭できるのです
 あまりの量に 場所を変えないと
 パンがあるのに見向きもしなくなります
 あげてもあげても減らないパン・・・
 だんだん指が痛くなり・・・
 あげる大きさも大きくなって
 通りすがりの親子が 大きすぎないかと
 ぼそっとつぶやくほどに・・・
 通りすがりの子供にも 配ったりして
 終わったときは達成感がありました・・・

 それにしても 100円でこんなに買えることに
 すごい時代だと感じます
 パン粉にして売るにも はけないとカビたりするし
 お金になるなら いくらでも持っていってって言う感じです
 食べられずに命をなくす子供たちに
 何とか届けてあげられないものでしうか・・・
 鳩や鯉を太らせていて いいのでしょうか・・・
 そんな思いもします

 娘たちは大満足でしたけれど・・・



     パンのみみ


    美味しいパンは

    みみが一番旨いところ

    そのまま食べてもいい歯ごたえ

    焼いたらさっくりパイのよう

    腰が曲がったみみだけど

    パン好きには欠かせない

    
 
 


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いっしょくん [MAIL]

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