いっしょくんの日記

 へ(* ̄ー ̄)> 
なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年08月31日(土)  季節


 久しぶりにウィンドショッピングをしました

 夏物は値下げしており
 秋冬物が 夏物を押しのけて
 棚に並び始めていました
 夏色に見慣れてしまったせいか
 秋色が新鮮な感じで目に映ります
 水着売り場も 人気がなく
 品数もまばらになり
 スペースも狭くなっていました

 読書の秋とばかりに
 本屋さんには いつに無く人が集まり
 秋に楽しむ本を選ぶ人たちでいっぱいです

 なんといっても ディスプレーが楽しみ
 今まで貝殻や白い砂 砂場で遊ぶ
 子供用のシャベルや砂かきが飾られていたのに
 すっかり取り払われて
 実りの秋をイメージする 野菜やくだものが
 天井から飾られていたり
 柱をにぎやかにしています
 
 こういうお仕事は 楽しいだろうな・・・
 自分が楽しんで飾れば 見る人も楽しめるなんて
 素敵だな・・
 
 窓の外は 今日も強い日ざしで
 目を細めるような光に包まれています
 
 世の中も自然も 秋の準備に余念がありません
 涼しい秋・・・楽しみです


      気配


     落ち葉の数が

     日一日と 増えて行き

     蝉の声が

     一つ一つ消えていく

     人には気づかれないほど

     わずかに変化し

     生き物が驚かないように

     優しく包み込んで

     次の季節は やってくる

     力尽きる夏に

     秋は遠慮がちに

     労をねぎらう





   **************

    
      
        愛


      嬉しいこと 悲しいこと

      楽しいこと 嫌なこと

      人を愛していると

      心を伝えたいから

      表情が豊かになる

      一生懸命伝えるから

      言葉が豊かになる
  
      ずっと ずっと

      愛していたい

      いつまでも いつまでも

      愛し続けていたい

      私の中を 愛でいっぱいにして

      心豊かに 生きていたいから・・・    



2002年08月30日(金)  途中

 人と出会って 行事を追って 自分から動いて・・・
 時間で動く日々から一転した夏休み

 やっと自分の時間が持てる と思ったのは
 一日か二日のことだった
 三日目からやってきたのは
 時間との戦い したいことはある
 やりかけのことも仕上げたい
 なのに 私の中の時間は止まってしまう
 一日の予定が詰まっているときの
 安心感 前日から決まっていれば
 なおさらありがたく思う
 何も見つからず 時間は辛いほどある
 
 私の時間は
 人と関ることで進み
 自ら動くことで吸収していく
 アンテナを張り巡らせて
 人からの信号をキャッチする
 そしてそれに答える
 それが私 自分らしくいられる生活
 
 私はどういう生活を望んでいるのか
 わからなくなるときがある
 気持ちばかりが若く踊り
 まだ何かできるのではないか
 私にはもう少し可能性があるのではないか
 そんな思いに浸るときだ
 ここでこうしていて良いのかと 
 馬鹿みたいに何かにかきたてられてしまう

 認めてほしい・・・
 性格的に派手なのか 身の程知らずなのか
 常に絶えず 自己主張したがっている

 認められるということ・・・
 受け入れられているという安心感がほしい
 愛されているという自信がほしい
 この枠から いつまでたっても出られないでいる
 自立できずにもがく・・・心は子供

 そう思い込み そう演じることができる自分もいる
 でも心からそう感じる本当の自分ではないはず
 いつかは終演を迎える

 バランスがとれていないのだろう
 認められ 受け入れられ 愛されて
 愛することができて これらを確認しあい
 着実に進んでいく・・・
 バランスの取れた生活を送る人には
 敵わないものを感じる

 バランスをとろう
 私には私にあった 私なりのバランスがあるはず
 演じるのではなく
 自然とそうなる 私の笑顔 穏やかな心・・・

 これからの自分がどうなっていくのか
 楽しみに思えるような 今にしなくては・・・


   
      
    進行形


  まだまだ未完成で未熟な自分

  見つかるはずのない答えを探して

  今日も思い悩んでいる

  明日の心配をして

  取り返せない今を失っている

  進もう 進もう

  過去をきれいな箱に整理するより

  未来を抱く手を広げてみよう
 
 
 
 
 
 
 



2002年08月29日(木)  カラスアゲハ

 我が家には
 夏みかんの木があります
 といっても 細いもの・・・
 でも時季になると 二十個ほどの
 大きな実をつけます
 ママレードにするのですが・・・

 今日は 秋の気配を感じつつも
 蒸し暑いじりじりと照りつける日でした
 ぼーっと夏みかんの木を見つめていると
 ふわぁりふわぁりと大きな蝶が飛んできます
 夏みかんの木に毎年卵を産み
 育っていくカラスアゲハです
 「・・・そうかぁ この時季に産卵するんだね」
 桜の大木に囲まれた夏みかんは 日当たりもよくなく
 私が思うには 葉が硬くて 幼虫には食べにくそう
 でも みかんの木以外には まったく関心がない様子です
 みかんの木全体に 体を曲げては 産み・・・
 また飛んでは止まって産み・・・
 ひとつずつ産んでいるとしても
 かなりの数になります
 でもきっと 残って孵化するものは
 わずかなのでしょうね

 可能性をかけて 孵化を信じて
 丁寧に産みつけているのでしょうね


   
      孵化


     どうか生まれてきますように

     あなたたちの顔や姿を

     見ることができない

     私の顔や姿を

     見せることができない

     でもね わかって

     あなたたちみんなが

     私のようになるために

     大切に 丁寧に

     時季と場所を選んだの

     羽が必ず与えられ

     羽ばたく素晴らしさを

     知ることができるように

     祈りながら選んだの



2002年08月28日(水)  とうがらし


 人って 体が欲しがる物を食べると聞きます

 今では 釘を食べたり
 紙を食べたりする人もいるらしいですが・・・

 私が今 自分で止められないくらい
 唐辛子が食べたくなるのです
 何でしょうか・・・
 唐辛子の成分に 私に足りないものが入っているのでしょうか
 一週間ほど前からで
 初めて唐辛子を驚くほど食べたときは
 次の日胃が痛くて お腹も痛くなりました
 こんなことではいけないと
 2・3日止めていて 食べたくもならなかったのに
 今日また 唐辛子中毒の発作が出ました
 ・・・大袈裟かしら・・・

 でも 絶対に普通じゃないです
 七味とか タバスコじゃだめなんです
 練り唐辛子というのでしょうか
 涙が出るくらい辛くないと駄目なのです
 胃が痛い・・・明日にはお腹も痛むだろうな
 そう思いながら 大匙一杯は食べていそうです
 
 後で涙が出ようが 汗が出ようが
 唐辛子が食べたい!! のです
 唐辛子って 体に良いのかしら悪いのかしら
 何事も 過ぎるのはよくないですね
 味覚がおかしくなるとも聞きますから
 気をつけなくては・・・・

 唐辛子が・・・おいしいのね・・・



       とうがらし

      
      赤く燃えるような実を

      初めて口に入れた者は

      辛さに驚き

      とても食べ物にはならないと思った

      真冬の寒さに飢えた時

      彼らの周りには

      とうがらししかなく

      仕方なく口に入れて噛み砕いた

      それは辛さの中にも

      香りがよく

      飲み込んだ体は

      燃えるように温まった

      その感動を広めようと

      世界中に種を運び

      何十種類もの

      とうがらしは

      今もなお愛されている


 

  



2002年08月27日(火)  やもり

 何処と確定できないところに
 「やもり」がいます
 窓ガラスに虫が集まるころ何処からともなくやってきて
 のんびりと虫をとります
 「のんびりと」というのは
 ガラスのこちらから見ているとわかるのですが
 目がいいのか鼻がいいのか
 大きなガラスの端にいる虫を
 反対端から狙っているのです
 もう少し 至近距離じゃないと 逃げるであろうと
 やもりの気持ちはわからないけれど
 そう思わないのかな と 思うわけです

 よいしょよいしょと虫に近づいて
 それだけで虫は逃げています
 虫の気持ちはわからないけれど
 私が虫でもそうするでしょう

 そんなやもりですが
 確実に数を増やしているのが伺われます
 そして今日 ちびやもりを発見!
 ものすごく小さいけれど
 ちゃんとやもりの形・・・
 爬虫類でしょうから
 卵から孵るのでしょう
 指の先には ひとつひとつ吸盤がついていて
 窓にくっついた姿は 
 とても不思議です
 
 いったい何処に巣を作り
 どのくらいの大きさの卵をいくつくらい産んで
 何日くらいで大人になるのかな
 
 ちっちゃい「やもり」を見つけたら
 いろいろ知りたくなりました


      家守


    家を守る

    どうしてそういう名前なの?

    君がいると

    家は安心なの?

    君は何処で生まれて

    何処から来て

    いつまでいるの?

    家族は何処?

    虫はとれる?

    何処に帰るの?

    聞きたいことがいっぱいあるよ

    だから・・・またおいで

   



2002年08月26日(月)  口話

2週間ぶりに手話講習会の再開です

゛手話は使わないと覚えない゛
そういう結論に達しています
技術の向上には こういう生活は好ましくないです
独り言でも テレビを見ながらでも
ラジオにあわせてでも
手を動かすべきです
・・・・・ね・・・・・はい

今夜の講習会は
テキストのお勉強を少しはなれて 
聴覚障害者(聾者)との交流会です
休みに入る前からとても楽しみにしていました
こういう方法こそいいチャンスですから

地域の聾者で 講習会やサークルに参加する方は
ほぼ メンバーが決まってしまいます
聾者も私たちと同じように
人の輪の中に入って おしゃべりをするのが
好きな人と 苦手な人がいるわけですから・・・
以前よくお会いした方もいらしていて
久しぶりの再会に たどたどしい手話を
精一杯使って 喜びを伝えました

交流会では 主催者側が楽しいメニューを用意していて
地名のビンゴゲームや手話しりとり 自己紹介ゲームなど
存分に手話を使う内容でした
中でも難しさを感じたものは
伝言ゲームです
手話を使わずに 健聴者から聾者へ
聾者から健聴者へ口話で伝えていくものです
何が難しいかというと
「たまご」「たぱこ」「なまこ」
「かんばん」「かんぱん」「あんぱん」「ざんぱん」
のような言葉の違いを 読み取るものだからです
今回は「とけい」でした
聾者は生活の中での慣れもあるのでしょうか
小さいころからの訓練もあるせいでしょうか
はたまた 勘もいいからでしょうか
読み取りが早いのです
あまりにも伝わり方が悪いので
少し方法を変えてみました
身振りもつけていいことになり
「ボール」を伝えます
始めの健聴者が丸いものをあらわしてから
つくまねをしています
健聴者には伝わらず 同じ身振りだけを伝えていきました
でも最後の聾者には 「あぁっ!ボールね」
と・・・伝わったのです
言葉を伝えない伝言ゲームの面白さだと感じました

伝え合うことには 「勘」て大切です
相手が伝えようとしていることを
感じ取ること・・・
「わからない」と心を離してしまっては
伝わらないのではないでしょうか・・・
「なに?こう言いたいの?こうしたいの?言いたいのは
こういうこと?」
自分の心を相手の心に絡めていく ひっかけていく
そういうイメージがあります
相手もこちらがわかりたいと思っていることを感じ取り
何度も伝えてくれます

やはりテキストでは学べないことは大きいです
テキストで学ぶことも大切なものばかりですが・・・

これだけ大勢の聾者と過ごせることは
めったにありません
貴重な時間をいただきました



       伝達


     会話が成り立つには

     伝える心と

     受け取る心が

     瞬時に働いている

     「勘」は心を助け

     心は豊かになる




2002年08月25日(日)  スパ

 パソコンのともし火は消え
 修理に出しに行った足で
 新しいものを購入することになったのです
 こういうのを・・・勢いで・・・
 というのかもしれません
 うれしい気持ち半分 生きていけるかしら
 と 心配半分・・・です
 ・・・何分にも 貧しき我が家なものですから・・・

 購入は夕方からでした
 午前中 父が奮発して・・・って 
 いくら奮発させていることかしら・・・
 県立の豪華なホテルのプールへ
 温水浴というのでしょうか
 25メートルのプールもありますが
 あとは温水です
 以前から一度連れて行きたいと話していたもので
 お言葉に甘えてしまいました

 すごいんです
 全部塩水です・・・
 でもって 温水です
 「歩行浴」というのは プールの底が
 点字ブロックのようになっており
 ・・・あっ・・・横断歩道の足元にある
 黄色のぼこぼこです
 温水を歩くと 足の裏まで刺激されると言うもの
 「気泡浴」ジャグジーの倍 泡が出ているといった感じでしょうか
 きばっているか つかまっていないと
 「あれーーーっ」と押し出されてしまいます
 「流水浴」洗濯機の中に入ったと考えてください
 温度が高めの お湯です
 流れに乗ったり 逆らったりしましょう と説明書が掲げてあり
 どちらもやってみました 楽しすぎます・・・・
 5才くらいの男の子が足がつかなくて
 手すりにつかまって 流れに逆らっていたら
 海水パンツが流され 白いお尻がつるりと見えて
 でも そこにつかまっていたら
 前が・・・痛くないかなと心配してしまいました
 パンツは洗濯機状態ですから
 一周回って戻ってきていましたけどね・・・
 鳴門の海のように 渦を作ったりしてみました
 「打たれ湯」は とにかく打たれます
 細く流れ落ちるところと 太く流れ落ちるところがあり
 肩に当てると おそろしく気持ちがいいのです
 なぜか頭に当てるおじいさんがいて
 何かに効くのかと 気になりました
 当てたところだけ 髪が抜けてしまいそうなくらい
 強い刺激なのにな・・・
 「寝風呂」は横になって気泡に当たりながら
 入るもの ぬるめで気持ちいいのです
 お風呂の中からドアを開けて 外に出られるものもあり
 外にも気泡のコーナーがあります
 「サウナ」も普通のと 蒸気のと 分かれていて
 これがまたよいのです・・・
 プールで泳いだときと違った 疲労感です

 とにかく贅沢ですので 自分から利用するのは
 難しいところです 
 でも こういう施設を利用して
 リフレッシュする人たちがいることを知っただけで
 社会勉強になりました



       リフレッシュ

      お金をかければ

      いくらでも 

      楽しめることはあるはず

      お金をかけずに

      毎日楽しく過ごせたら

      人生が楽しめたら

      生き方上手と

      褒めてあげたい

      楽しむのは こころ

      見出すのは ゆとり



2002年08月24日(土)  こうもり


 パソコンが空前のともし火です
 こうして日記を書いていることが
 信じられないといっていいくらい・・・
 明日は・・・明後日は・・・
 書く保証がありません
 え〜ん・・・
 がんばれメビウスさま・・・

 ご機嫌のいいうちに
 書いてしまおう

 今朝
 我が家に珍しいお客様が・・・
 だって・・・家の中にいたから
 お客様ですよね・・・・
 壁にくっついていた 黒い物体
 こうもり・・・・です
 一体・・・どこからどういう風に入ってきたのか
 蜘蛛嫌いの私のことですから
 新種の蜘蛛じゃないだろうかと
 遠くからじっくりと観察です
 どう見ても・・・四角くて
 つかまっている足が2本あって・・・
 しばらくは なんだかわかりませんでした
 こうもりか・・・・
 と 認識するのに 大変でした

 飛び交う姿は よく見ますが
 間近で見るのは 初めてです
 まして・・・部屋の壁というのは
 まったくの初めてです

 早速娘が 情報をながすと
 近所の仲良しさんが ご両親を連れて見物に・・・
 デジカメ付です・・・
 ついつられて 私まで撮影したのでした
 
 夜になったら 箱のふたをあけて
 好きにさせてあげることにして
 しっかりそうする約束して 
 今は娘たちの 餌食・・・です
 いえいえ・・・お友達です
 得意の生餌取りに 励んでいます

 珍しいお客様に
 大騒動です


    こうもり


   こんなに ちいさい

   ちょっと怖い形の手には

   飛ぶための羽根がある

   真っ黒の 天使

   悪魔とは

   よばないで


   

 
 



2002年08月23日(金)  おじぞうさん

 私が子供のころからイエイエ・・・・
 もっともっと昔からある
 お地蔵さんのお祭り
 
 長い参道には
 両端に屋台がひしめき合い
 それを覗きながら練り歩く人で
 細い道はラッシュアワーのようだ

 子供のころから この日は楽しみだった
 そうは買ってもらえない
 駄菓子やおもちゃ・・・
 横目で眺めたやきそばにたこやき・・・
 昔はお腹を壊すからと
 言いくるめられた!?ものだ
 
 確かに・・・
 ひとつのパック500円の焼きそばは高い
 でも その場の雰囲気で
 どうしても食べたくもなり・・・ 買いたくもなり・・・
 ひとつのパックを みんなでつついて食べるのも
 楽しかった
 
 朝から娘たちは お財布をひっくり返していた
 638円・・・
 いまどきのお祭りではなにが買えるだろうと
 横目で眺めて 心の中でつぶやいていた
 お金が足りないとも・・・欲しいとも言わず
 ひたすら数える・・・
 そのうち お金の蛇・・・とか言い 
 ならべて遊んでいたが 
 「お祭りに行ってくるね」
 と妹と飛び出していった
 日ごろから金銭感覚がいまひとつだから
 「ください」と言ってから 足りなかったりしている事だろうと
 想像していた
 「ただいまっ!」
 帰ってきた下の娘の手には
 透明のプラスティックでできた 動物・・・
 お玉いっぱいすくいたい放題で 250円だったらしい
 シャボン玉のような色合いで かわいらしい
 お姉さんのほうは ゴムボールか
 べっ甲飴あたりかと思っていたら
 ガラスのウサギだった
 『あら 珍しい』
 珍しかったのは ウサギではなく
 それを選んだ 娘のことだった
 3センチほどの白いウサギは
 耳が桃色にほんのりと染まり
 楊枝の先ほどの真っ赤な目がついている
 いつもどたばたとしている子が
 こんな繊細なものを選ぶこともあるのかと
 そう思った

 年に2回の地蔵祭り
 子供の欲しがるものが変わっていくのも
 楽しみになると感じた



     おじぞうさん


     参道を歩くと

     亡くなった身内に

     そっくり似ている人と

     遇えると言う

     不幸があった後の3年間は

     続けて歩く

     人の波に愛しかったあの人が

     きっと遇いにくると信じて



2002年08月22日(木)  ぱそこん

 ずっと調子が悪かったのです
 
 すぐに固まるし
 なにやらおかしな音もしたのです

 セットアップをすすめられて挑戦
 なんてったって メールが送れていればいい
 その程度の認識ですから
 こういうことになると大変です
 
 なんだか元気の出ない朝で
 パソコンの調子も悪く
 ボソボソしていたところに
 目的の画面がぱっとでない
 思うようにうごかない
 自体はどんどん悪くなるばかりです

 パソコンて思い通りに望むことができると
 ものすごくすっきり嬉しいのに
 そうならないと カチンときてしまいます
 
 それでも・・・
 ながーーい時間を費やして
 完了したのです
 ぜんぜん見当違いなことをしていたので
 実際かかった時間は わずかですが・・・

 すっかりきれいさっぱりしてしまいました
 またいつ調子が悪くなるか わかりませんが
 もっとかわいがってあげなければと
 反省しました
 


    窓 (Windows 98)



   そこには窓があって

   その窓を開くと

   向こうは未知の世界が広がる

   窓から見えるものは

   悲しさもあり

   喜びもある

   私はこの窓を毎日開けて

   一喜一憂している

 



2002年08月21日(水)  おもちゃ

 このところ 出かけていない
 今日も予定もなく 外に出ないで
 終わってしまいそうだった
 これではいけないな・・・・

 夕方から思い立って
 シティーモールに出かけた
 夕方だというのに
 まだまだ人が多い
 
 輸入玩具のおおきなお店
 子供連れの人が大勢いた
 若いカップルも多い
 テレビケームの売り場では
 新発売のゲームができるとあって
 子供達が列を作って順番を待っている

 向かいがわに ゲームボーイの売り場があり
 これも自由にできるようになっている
 私はこの手のものが苦手で
 やり方が全然わからない・・・
 やりだすととまらないタイプかもしれないけれど・・・
 
 まず・・・
 ・・・スイッチは・・・どこ?
 ちいさな機械の上を見たり横を見たり
 ひっくり返してみたり・・・
 「はじめることができないや・・・」
 と 独り言・・・
 すると聞きつけたかのように
 5歳くらいに見える ちいさな男の子が近づいてきた
 「あはは・・・はじまらないんだ」
 照れ隠しに私が言うと
 『ここ こうするの』
 とスイッチを入れてくれた
 「おおおおおおっ!」
 っと感動する私
 「で・・・どこを押すの?」
 『ここねぇ・・・こう』
 うわっ・・・知ってる知ってるすごいな
 『あとは・・・戦うだけ』
 「そうか!どれが・・・どれと?」
 『これがぁ これと』
 なんだか ものすごく嬉しくなる
 ゲームは1人ずつしか楽しめないから
 子供同士でやるのはどうかと思っていた
 でも こんな風に見知らぬ人とも
 会話ができて 仲よくなったりできるらしい
 「やってみて ちょっと・・おしえて」
 『僕ね これ できないんだよ』
 「そうかぁ・・・でもよく知っててすごいねぇ」 
 『エヘヘヘ』
 
 それからというもの 私がどのおもちゃを見ていても
 彼が私を探しに来る
 「おんなの子に こういうのどうかな」
 『うちのみなちゃんはね 赤ちゃんだから
  まだね だめだよ』
 妹がいるのかな 私が買ってあげると思ったらしい
 なんだか いいな
 おもちゃって・・・あまり必要ないって言われているけれど
 こんな風に 会話が生まれたり 
 仲よくなれたりするんだな
 私はこのお店が大好き
 かなり・・・子供なのかな・・・



      こども

   
     見て見て見て

     ねぇ 聞いて

     どうして?

     ねぇ なんで?

     いやだぁ

     欲しいぃ

     嫌いっ

     遊ぼうよぉ

     あっちいってて

     抱っこして


     大人を忙しくする

     貴重な 生き物

     取り扱い 要注意



2002年08月20日(火)  こころ


 台風が過ぎて また元通り
 昨日は久しぶりに汗を忘れた一日でした
 そして再び今日から 残りの夏・・・

 今年は蝉が多いように思う
 そう言えば この音
 ずっとずっと耳についている
 蝉がないていないことがない

 そういえば花火が見たいな
 
 この前から美味しいケーキが食べたかったんだっけ

 明日あたりプールで泳ぎたい

 ・・・・・

 どうしよう・・・私
 今日は日記が書けない
 一日心が カチカチに固まってしまって
 何を見ても 何処へ出かけても
 心の目は何も見ようとしなくて・・・
 
 夏バテかな

 きっと・・・疲れたのかも

 それにしても この心は
 どうしたものか・・・



       こころ



      ため息をついてみた

      腕を回してみた

      出かけてみた

      人に会ってみた

      心をなんとかしたいと思うあまり

      私は思いつく限り行動する

      「自分」が心に潰されないように

      体でかわす

      「自分」が心に捕らえられないように

      逃げて 逃げて 逃げて

      この1日を

      なんとか無事に

      終わらせなくては

      ・・・誰か・・・・・助けて・・・・

      



2002年08月19日(月)  蜘蛛

 どうしても・・・どうしても・・・
 好きになれない生き物

 小さい時からどうしても駄目だった
 古い家のトイレに入るときは
 蜘蛛がいないか確かめて
 いると 入れなかった
 うっかり入ってしまったとき
 蜘蛛がなぜか足が取れていて
 体からはなれた足が・・・ 足だけが動いていて
 恐ろしく悲しい思いをしたのを覚えている

 さっき・・・
 窓に真っ黒い小さい蜘蛛がくっついていた
 このくらいだったら 見ていられるくらい
 蜘蛛嫌いは良くなった
 縦の面にくっついた黒すけが
 何やら猛スピードで移動していた
 よく目を凝らすと
 わずか点ほどの虫を追いかけている
 よくまぁこんなところを ぴょんぴょんと
 走り回れるものだと 感心してしまった
 見ていておもしろくなり
 もっと餌はないかと 私が探していた
 糸をはかないのだろうか
 餌のくっつく巣を持たず 
 狩をして歩いている

 ここは子供の手のひらほどの家蜘蛛がよく出る
 以前は 居るという気配だけで
 体が震えた そこを通って進めなくなる
 殺虫剤を1缶使ってしまうこともよくあった
 涙を流しながら どうして私の目に付く所に居るの?
 見つからなければ 殺さなくてもよかったのに・・・
 ひぃひぃしながら 退治していた・・・
 殺虫剤で殺してしまったとしても 死骸を処分できないのだ
 あぁ・・・嫌だ・・・キラキラと目が光る
 お願い・・私だって殺したくなかったの・・・

 この頃ではだいぶ要領を得て
 殺虫剤はほんの少しで足りることに気がつき
 落ちてくる前に 新聞をしいてキャッチすることにした
 目が光ると・・・・ごめんよ・・・と言えるようにもなった
 かわらないのは 生かしておけないこと
 蜘蛛は益虫で ゴキブリも取ってくれたりするらしい
 刺したりしないのもわかっている
 殺すのはかわいそうなのも・・・わかっている
 
 でも・・・どうしても・・・
 どうしても・・・・嫌い・・・

 

     蜘蛛

    
     神様が

     蜘蛛を造る時

     どの生き物よりも

     美しくし

     どの生き物よりも

     優しくした

     私には理解することができない

     蜘蛛の素晴らしさ

     神様の思い  



* すごい・・・すごい夕焼けを見た
   あたりがまっ黄色 セピア色
   映画の回想シーンのように
   見るもの見るもの黄色に包まれている
   夕焼けになりそこなって
   お日様がこぼれて散らかったのだろう
   しばらくすると 全部 紫色
   雲で覆われた白い空は
   紫のガラス玉を通して見ているように
   隅から隅まで紫色
   私の体も色に染まっているのだろう
   何もかも 染めているのだろうな
   そのうち闇夜の姉さんがやってきて
   散らした色を丁寧に
   黒くしていくのだろうな
  
 



2002年08月18日(日)  歌

 夕べ遅くに
 私が大好きな歌手がテレビに出ていた
 ライブの様子と対談と
 歌も聴きたいし 話しもききたい
 それに答えるかのような番組だった

 彼の歌は
 心にしみるように
 透明で 
 無駄ひとつない言葉と
 心が溶けるような音程・・・

 最近の歌がいくつかながれ
 番組の終わりに
 ずっと昔のアルバムに入っていた歌を
 コンサートで歌った・・・
 ずっと聴いていなかった この歌
 とても短くて コンサート向きではないと思っていた
 
 「大空へ・・・海へ・・・ふるさとへ・・・」
 歌いだしを聴いたとたん
 涙が突然溢れ出した
 一緒に歌おうとしても 涙がどんどん流れて
 歌えない・・・
 とうとう歌い終わり 番組も終わってしまった
 それでも涙が止まらず しばらくの間
 泣きじゃくっていた
 
 こんなに心を動かされていていいのかな
 過剰に反応していていいのかな 
 時々自分というものが 心配になる


  
       うた


      心のなかの

      ほつれた糸を

      こんなに早く

      ほどいていく

      言葉に変えて

      音にのせて

      
      涙と一緒に
 
      私の心から

      糸を紡ぐ



2002年08月17日(土)  サーキット

 テレビでレース中継をしている
 用事をしながら
 テレビの前を通るたびに
 横目でながめていた
 車のことはわからないが
 疾走する車を見ているのは
 なぜか気持ちの良いもの・・・・

 そう言えば 10代の終わりの頃
 ボランティアをしていて知り合った
 車椅子のレーサーがいた
 オートバイで箱根を下るとき
 カーブを曲がり損ねて
 谷ヘ落下したらしい
 「落ちていく時は 気持ちよかったよ」
 私が知り合った頃は
 もう そんなジョークが言えるまでに
 立ち直っていた
 「これでもう死ぬと思ってた」
 九死に一生を得た彼は
 頚椎損傷という 肩から下の麻痺が残った
 
 「車に乗りたいなぁ」
 御用聞きだった私は
 リハビリで入院している彼らの必要なものを
 買い出したり 歯医者や買物に連れ出していた
 ゛愛は地球を救う゛号を運転して 
 車椅子に乗ったまま移動することもあったが
 彼の場合は普通の車がいい・・・と
 車種の指定があった
 助手席に乗車して 車椅子をトランクへ
 首から下の麻痺だけに
 急ブレーキを踏むと 簡単に前に倒れてしまう
 それはそれは慎重に ブレーキを踏むたびに
 私の左手を彼の胸に添えておさえた
 (この癖が 今でも抜けない・・・)

 行き先は ゛富士スピードウェイ゛
 レースを見たい というのが希望だった
 その手のことには全く無知な私・・・
 「ピットに入ろう」
 何だ?それは・・・・
 彼が言う通りに右へ左へ車椅子を押した
 ・・・ピットって・・・・ここのこと・・・
 目の前を猛スピードで車が通り過ぎていく
 300キロ出ているとか・・・
 目で追っているだけで 気持ちが悪くなってくる
 
 次にガレージのようなところへ案内された
 レースに出る車のボディーがむき出しになり
 エンジンの調整をしていた
 わかる人が見たら 興奮するような光景だったのかも知れない
 私が見ても わぁ〜かっこいい!!とは思ったものの
 その程度で 何が何やら詳しい事はわからなかった
 「ほらっ!レーサーの星野さん」 
 あはは・・・おーい!と 手を振った星野さんとは
 後にテレビで見て 有名な人であることを知った

 誰よりも早く走る・・・
 ロマンをかけて 人が集まる
 一台の車に こんなに大勢の人が
 携わっていたのかと 驚かされた

 何が起こるかわからない・・・
 一秒の狂いで 命を失なう
 自由が奪われる
 そんな危険がとなりあわせにありながら
 ・・・・走る

 「走りたいなぁ」
 レーサーだった彼の血は
 自由を奪われた後でも
 彼の体を熱くさせていた

 随分前のこと・・・
 レースを眺めると あの日を思い出す



       加速

      
     俺と競わないでくれ

     俺の前を走らないでくれ

     もうこれ以上速く走りたくないんだ

     このままトップを走らせてくれ

     トップなんだ

     トップじゃなければ意味が無いから

     加速しなくては・・・もっと・・・もっと速く

     誰にも譲るものか

     俺は命を賭けているんだ

    
 



2002年08月16日(金)  筋肉痛


 富士登山から2夜が明けた
 なんて言うと 頂上まで行ったようだ
 8合目まで行って・・・が正しい
 
 年を重ねてくると
 体の反応もにぶくなるのだろうか
 激しい動きのあとの筋肉痛も
 すぐには出てこないと聞く
 
 登山中は 筋肉疲労とアキレス腱の痛みを感じていた
 1度座ってしまったら 痛くて動けないのではと
 心配していたが かえって体は休まり
 体力は回復していた
 まだまだ体力充分 若いじゃないの
 なんて 浮かれていた
 一昨日の感想・・・

 今朝 起き上がろうとすると
 体が言う事をきかない
 一昨日の筋肉痛が・・・・今日になって?
 ・・・・でてきたらしい
 立ち上がっただけで ふくらはぎがつりそう
 腹筋痛で 体がまっすぐにできない
 
 一日この痛みとお付き合い
 今日はあまり欲張ってあれこれせずに
 ゆっくりと過ごすことにした
 とはいえ しなくてはならないことが
 山になっていて・・・・
 
 何をしていても 痛い・・・暑い・・・
 
 遊び歩いて痛いと言い・・・
 なにもしないで暑いと言い・・・

 シャキっとしようシャキっと!!

 
      
        歩行     



      足を前へ出すために

      筋肉は指令を受けて

      縮み 伸びる

      脳が健康で

      筋肉が正常で

      骨が丈夫であるから

      そうできる

      当たり前にしていたことが

      痛みを感じたことで

      感謝に変わる

      



2002年08月15日(木)  レシピ

 今日は お盆です
 長男の嫁 である私は
 こういう時に 「嫁」をします
 そうです・・・普段はなまけ者の「嫁」でも
 今日ばかりはしゃきっとするのです

 親戚と義妹たちが集まり 
 その子供達と とても賑やかで
 大人数です
 
 いつもは朝から 揚げ物に煮物と
 大忙しですが 今日は仕出屋さんから
 とることになっており
 どっと気が楽なったのですが・・・
 「あとはなにを作ろうか・・・」
 と義母の一言・・・
 楽ができると考えていた自分を正すように
 そうですね・・・
 なすの揚げびたしとミニトマトのマリネ
 それと・・・ポテトサラダでもしましょうか
 うううぅぅぅ・・・
 咄嗟に口をついてでたメニューだけに
 手間を考えていませんでした
 なすもトマトもジャガイモも
 庭の畑に これでもかというくらい 
 なっているのを知っていただけに・・・・
 長ねぎありますか?「ないわぁ」
 しょうがは?「な−い」
 にんにくと にんじんと マヨネーズと・・・・
 何ひとつなくて・・・
 ・・・買出しに行ってきます・・・
 あらら・・・結局大変にしたのは・・私か・・・
 でも 喜ばれる物を作りたい おいしいものを作りたい
 そちらの気持ちの方が大きかったでしょうか・・・

 買物から帰り 猛スピードで作り
 おしゃれな食べ物!とお褒めをいただくことができました
 ・・・というのか 珍しい食物というだけで
 比べる物がないから おいしいのかどうか
 評価が難しかったのでしょう
 おしゃれ・・・うん・・・いい表現ですね

 私のお料理には 分量がありません
 頼りは自分の舌ですから
 いつも味が違います
 材料もこれでなければというものがなく
 前はこれを使ったけれど 今日はこれでとか
 今日はいい材料じゃないから抜こうとか
 そんな感じなのです
 今日は わりと美味しくできたので
 雰囲気だけお伝えしたいと思います

 ミニトマトのマリネ
  セロリを薄く切る
  ミニトマトを熱湯にくぐらせ冷水に取り皮をむく
  ゆでたタコをよく洗いひと口大に切る
  材料を保存用パック(口の閉まる物)に入れ
  きざんだ分量にあわせて
  オリーブオイル 寿司酢 スィートバジル 荒引きコショウ
  今そこにあるドレッシング 塩
  これらを 好みの味になるように調節して入れます
  口を閉めて 全体に混ざるように
  袋をゆすります
  冷蔵庫に入れて 一時間もすれば
  美味しいマリネになっています
  ・・・・・なんて 適当な・・・・

 なすのあげびたし
  おなべに すこし甘めのだしつゆを作り
  お好みでほんの少しごま油をたらしてもいいでしょう
  その中に きざんだ長ねぎ きざんだしょうが
  きざんだにんにくを入れます
  それらの量はこれまたお好みです
  なすは 5センチくらいの長さに切り
  ななめに切込みを入れ 裏側も同じ方向に
  切込みを入れます 方向を間違えると
  ばらばらになってしまいますね
  それをたっぷりの油で揚げます
  お箸で両側を抑えて へこむようなら
  取り出して 油を切ります
  汁を煮立てて 揚げたなすを入れ
  ひと煮立ちさせてから さまします
  冷蔵庫でしっかり冷やすと美味しいです
  なすをお皿によそったあと
  つけこんだつゆの中のきざんだ具をのせていただきます
   

 ポテトサラダ
  ジャガイモをゆでて 味噌を溶くざるににんじんを
  いちょうぎりに切っていれ
  ひとつのなべで別にゆでます
  たまねぎはスライスカッターで切り 水にはなし
  きゅうりは塩もみして 塩を洗いしぼります
  ジャガイモがゆだったら ざるのにんじんを取り
  お湯を切り そのまま弱火を当てて水分をとばします
  ぽくぽくにしたら 酢か寿司酢を入れて
  熱いうちに冷凍のとうもろこしをまぜ
  しぼったたまねぎ しぼったきゅうり にんじんをいれて
  マヨネーズであえます 
  口当たりのなめらかさは 酢か寿司酢で調節します
 
 と・・これが その おしゃれと言っていただいたものです
 きっとどのお宅でも 似たようなものを作るのでしょう
 それぞれの家の味・・・食べてみたいです


      
       お料理



      何を使ったの?
 
      どのくらい火を入れたの?

      塩と何をいれたの?

      どうやって作るの?
   
      お料理ひとつで

      会話が弾み

      その場の雰囲気がなごむ

      美味しいと言い

      美味しいと言われ

      心が通いあう

      お料理は・・・

      人を思う「こころ」

      



2002年08月14日(水)  富士登山

 やや思いつきに近いのですが
 富士山に挑みました
 2〜3日前に決めたことです
 最初は頂上を目指す勢いでした
 
 先週経験したばかりの兄に
 いろいろ聞くと
 靴やリュックはちゃんとしたものの方が
 楽だといわれました
 そんな資金はないわよね
 
 と・・・いろいろ考えて
 8合目を目指す事に!
 7合目までは なにも持たずに
 わりと軽い気持ちで登っています
 そのときの経験を生かして
 8合目なら 頑張れる自信もあり・・・・

 富士山はとにかく寒いので
 長袖と着替えをたくさん持って
 ネットで調べてみたら
 雨具や靴下着替えとある中に
 「おやつ」と書いてあり
 そこに力を入れてみました!?
 おやつ・・・
 富士登山は大変です 辛いです 厳しいのです
 そこで・・・おやつです
 おやつを持って出かけることなど
 めったにない私にとって
 実はすごく嬉しい「持ち物」です
 
 お天気は上々 冷たく乾燥した風が吹いています
 登山には最適です
 
 富士山て 溶岩でできているので
 他の山とは違い しっかりとした足場ではなく
 カラカラコロコロとした ちいさな溶岩が
 一歩一歩にまとわりつき
 力を入れて踏みしめると ガラガラっとくずれてきます
 一歩進んでも 半歩は引き戻される
 こんなに歩きにくい山ってあるでしょうか・・・・
 登りにくい上に 下ってくる登山者の
 ザザーザザーっと滑り降りるホコリと
 その都度崩れてくる溶岩に
 じっと待たなくてはなりません
 6合目までは 頑張った後に小屋が見えたという感じ
 7合目からは 下から見えるのです
 「あ・・・あそこだね」
 目標が見えて 励みになりますが
 そんな思いで歩き出すと
 登っても登っても 「そこ」にたどりつかないのです
 遠近法でしょうか・・・
 
 今日の雲海は素晴らしかったです
 雲の上を歩いてしまいたいくらいです
 溶岩だらけの歩く道に飽きると
 振り返って雲の絨毯を眺め・・・
 ・・・そして 目的地を見つめ・・・
 7合目は新と旧の二つがあり
 8合目かと喜び辿り着いた時はショックでした
 さらに8合目へ・・・
 登山者は 国際色豊かで
 自分の国の国旗を掲げて歩く人もいました
 滑ってしりもちをつくと
 すっと手を出して助けてくれたり
 「大丈夫ですか?」と 習いたてらしき日本語で
 気遣ってくれます
 みんなこの山に興味を持ち 挑む者
 ここにいる間は心ひとつです
 8合目についたときはホッとしました
 目標達成したからです
 あとひとつ進めるかも・・・
 一瞬よぎりましたが・・・すぐ消えてしまいました
 8合目からの眺めは 雲海に立ったかのように
 一面 雲 雲 雲・・・・
 輪郭がはっきりとしたもくもくの雲です

 登りにとても時間がかかったので
 急いで下りました あと少しというところで
 まるで舞台のドライアイスのように
 あっという間に霧が立ち込め
 これまたあっという間に 自分の周り以外
 真っ白に包み込んでしまったのです
 霧で服が濡れて 髪からは雫が落ちるほどに
 はやいな・・・・
 とおもうかおもわないかのうちに
 ザーっと雨が降り始めたのです
 ここまで下りたところでよかった・・・・
 ずぶぬれは免れました

 マイカー規制のため 30分ほどバスに揺られます
 それが 行きは準備のため 
 帰りは疲れをとるために
 とてもいい時間となったのです 
 
 心配していたほどの疲れもなく
 シャワーを浴びて 心地よい疲れを感じています

 頂上まで登るのは 何年先でしょう・・・



 雲海に 身を投じたく 振り向けば 我が小ささを 富士は教える

  とにかく素晴らしい雲海でした
  本当にあの上は歩けないのでしょうか・・・・
  そんな思いに駆り立てられました
  雲海を目下に臨み 富士を仰いだら
  おおきな自然の中の こんなにもちいさな自分が
  一生懸命うごめいているではありませんか・・・
  
 寡黙なる 富士に掴まり 哀願す 我が生き方の 道導けと

  山登りは・・・哲学でしょうか・・・
  自分と向き合う いい機会でした
  滑りそうになり 岩に掴まったら
  「どう生きればいいの?」
  富士に聞いてみたくなったのです

 地の怒り 名ごりを残す 岩々に 思いもつかぬ 富士の生い立ち

  溶岩が数えきれない人に踏まれ
  のんびりと砕かれていく
  世界からの挑戦者を招く富士山
  今日のこの富士も こうなった時は 怒りのように
  火を吹き放ったことでしょう 様々な形と色の溶岩を手にとり
  とろけた溶岩がそのまま固まった物もあり
  当時を想像し 今私が手にしている不思議さに
  心が騒いだのでした



2002年08月13日(火)  おはなし 2

 世の中に絵本はどのくらいあるのでしょう
 
 読んでも読んでも・・・後から後から出版されます
 
 たくさん読む機会があると
 自分でおはなしを作った時
 どこかが似ているように思われます
 こういうおはなしも・・・どこかで出会っているような・・・

 夏休み 第2段です




     シリルの夢

 暑い暑いジャングルの中
 背の高い草で覆われて
 今日も静かに川は流れています

 どこからが川で どこからが岸なのか
 探らないとわからないくらい
 草や木が茂っていました

 水は濁り 水面近くであっても
 水の中には何がいるのかわかりません

 その中に ワニのシリルが住んでいました
 とにかく草木のふかいところなので
 生き物達はワニに食べられまいと
 近寄ろうともしません
 シリルは誰かがきた時 驚かせてはいけないと
 注意深く水面に波など立てないようにしていたのです

 『誰も来ない 僕の姿がゴツゴツと怖そうだからかな
  とがった口が大きく開くからかな
  それともその中のたくさん並んだ歯のせいかな』
 
 そうです・・・・
 実はシリル お友達が欲しくて仕方がありません
 一度でいいから 川の上を飛び交う鳥のように
 仲間と楽しくおしゃべりしながら
 出かけたり 食事をしたいと思っていました

 『誰かお友達になってくれないかなぁ』

 シリルは尋ねてくる誰かを 怖がらせないように
 ゆっくりゆっくり水の中を進み
 口はぎゅっと閉じて
 背中のゴツゴツはできるだけ水の中に隠していました

 すこしだけ頭を上げて 水面から目と鼻を出し
 空気を吸おうとしたときです
 何かが目と鼻の間に落ちてきたような感じがします
 シリルがそうっと目を開けてみると
 なんとも美しい羽根をした
 かわいらしい鳥がとまっています

 『あっ・・・鳥だ』

 でもシリルは鳥が驚いて飛んでしまわない様に
 じっと動かずにいました
 挨拶もしなかったのです

 『いいぞいいぞ・・・じっとしていればきっとお友達になれる』

 シリルはワクワクしてきました
 鳥が止まりやすいようにもう少し頭を出してやりました
 すると シリルの目の後ろあたりが
 ポワッと温かくなったのです
 
 『何かな?』

 シリルが緊張して動かずにいると
 鳥が話し始めました

 「やぁ ねずみさん 冬の木の実は集まってきたかい?
  今年は どんぐりの実が大きいらしいねぇ
  よかったじゃないか」

 「ああ おかげさまでね でもまだまだ集まらないよ
  なんといっても冬は長い
  用心に多めに集めようと思っているのさ」

 シリルはびっくりしました

 『僕の頭に ねずみがいるのか これは大変だぞ
 よっぽど気をつけないと ねずみは臆病だからな
 すぐに逃げてしまう そうっとそうっと・・・・』

 シリルはねずみがゆっくりできるように
 すこしだけ肩を出してやりました
 すると今度は背中のあたりに
 ドシッと重みを感じたのです

 『おやおや 今度は 誰だろう』

 シリルは鳥とねずみに充分気をつけて
 背中のあたりに感じる重みが何か 想像しました
 するとねずねの声が聞こえてきました

 「やぁやぁ あらいぐまさんじゃあないか 
  何かおいしい物でも 洗いにきたのかい?」

 『背中の重みは あらいぐまなのか
  これはよくよく気をつけないと
  あらいぐまはそそっかしいからな
  食べ物を水の中に落としてしまうぞ
  ゆっくりゆっくり・・・・』

 シリルはあらいぐまが手を滑らせて
 食べ物を落としてしまわないように
 ゆっくりゆっくり背中をまっすぐにしました
 すると今度はしっぽのあたりを
 あっちこっち動き回るものを感じました

 『あれれ 今度はどなた? なんて忙しそうに歩くんだろう』

 シリルは動き回っている下が 怖いワニだと勘違いしないように
 しっぽを優しくまっすぐに伸ばしました

 「おやまぁ とかげくんかい 今日はまたずいぶんと忙しそうだね
  着替える所でも探しているのかい?」

 『とかげだって? きっと今の服は窮屈になってしまって 
  着替えようって言うんだな?
  落ち着いて着替えられるように もう動かないでいよう』

 シリルはこんな事初めてです
 誰もが怖がって寄り付かない自分に
 こんなにたくさん集まってくれた
 お礼が言いたい 挨拶もしたい 顔を見てみたい 
 そんな気持ちで胸がいっぱいです

 『今動いたり挨拶なんてしたら 怖がって2度と
  この川には近づかないだろうな
  どうしよう・・・どうしよう・・・・』

 そのうち 鳥とねずみとあらいぐまととかげは
 なんとも楽しそうにジャングルの噂話や 自慢話をはじめました
 笑い声 話し声があたりに響くようです

 『よーし これなら大丈夫 「こんにちは」って 言って見よう
  「みなさん こんにちは」って きっとお友達になれるぞ』

 シリルは自分でできる精一杯の優しい声で
 挨拶をしました

 「こんにちは〜」

 ・・・・・・・・・・

 あっ・・・・・みなさん? みなさーん?

 シリルの背中にいるはずの鳥やねずみやあらいぐまもとかげも
 姿が全く見えません
 遠くでシリルの声を聞いて
 バシャバシャと鳥の飛び立つ音がします

 『なんだ・・・僕・・・眠ってしまったのか
  夢だったんだね・・・・
  それにしても楽しかったなぁ』

 それからしばらくの間 シリルは夢を思い出しては
 1人で微笑んでいました


     ・・・・・・・おわり・・・・・・


 そうだったらいいのにな・・・
 絵本にはよく見られる展開です
 少し寂しいので 子供向きではありませんね
 
 孤独を感じるのは「心」です
 心の孤独は嫌です
 シリルのような夢を見ていたら
 心が孤独を忘れていられるでしょうか?
  



2002年08月12日(月)  雛 2


 朝目が覚めると
 寝ぼすけ娘はもう起きていた

 感心感心
 雛に餌やりね

 そう思って起きていくと
 雛の入っていた箱が空っぽ
 そんなに触ったら弱ってしまうと
 言ってやらなくてはと思い
 雛をそっとしてあげなさい
 というと
 「死んでたの・・・・」
 えええええ?
 あんなに元気だったじゃない・・・・
 「上を向いて倒れてた・・・」
 
 なんてはやい 雛騒動の終結
 で・・・どこに・・・いるの?
 「はやくしないと 腐ってしまうから
  お墓を作って埋めた・・・」
 ・・・・はやい・・・のね・・・

 気になって 早くに見にきたらしい
 朝の弱い娘にしては とても珍しいこと・・・・
 雛の死は 早くから 確認していた
 こういうところは 私と少し違っている
 たくさんの動物と関わっているだけに
 生き物の死を 多く見ている
 雛の死を 受け止めて 腐敗を恐れ お墓に埋める・・・
 クールというか さっぱりしているというか・・・・
 私としては ものたりない 死の受け止め方である
 私がこのくらいの頃
 死にそうなつばめを拾ってきて
 バスケットにベットを作り
 部屋に置いていた
 次の日学校からいそいで戻ると
 母が狂ったように怒っている
 「死んだ鳥なんてしまっておかないでちょうだい!!」
 ・・・死んでしまったか
 怒られた事より 死を確認した方が悲しかったっけ・・・

 表現の苦手な娘にしては
 お墓を掘り 埋めるという作業の間
 悲しみでいっぱいだったのだろう
 
 どうして死んでしまったのかな・・・
 やはり車に揺られて 冷房にあたったり
 夜暑かったりで 耐えるには小さかったし
 弱かったんだろうね・・・

 寝る前に 暗闇から見つけてきた
 大蟻をあげたことが 娘の心を少しは軽くしたようだ
 死ぬ前に あげられてよかったよね
 2人でそう話した

 神様のもとで お役に立つ事をしているね
 天使さんと 飛ぶ練習をしているかもね
 恥ずかしいけれど そう思うのは 私のほう・・・


      
       死


    お母さんは死ぬんだよ

    お父さんも死ぬんだよ

    ねぇねも死ぬんだよ

    じぃじもばぁばも死ぬんじゃうんだよ

    みぃーんな死んじゃうんだよね

    なんかさ こわいよね

    涙がさ 出ちゃいそうだよね

    嫌だよね・・・・


         (4歳のことば)





  
 



2002年08月11日(日)  雛

 
 友人宅にお邪魔している

 昨日 子供たちを車に乗せて
 ドライブをしてくれたとき
 道に もぞもぞと動くものを発見

 ・・・・雛が 歩いていた
 「もう少しで引いてしまうところだった」
 らしい・・・

 見た様子だとボロボロで
 このまま弱って死んでしまうかのように見えた
 ところが子供たちが 蟻やら小さな蛾やらを
 くちばしに持っていくと 食べる
 顔のほとんどがくちばしといえるくらい大きい・・・
 すごい食欲だ
 食べていない間 ずっとピィピィ鳴いている

 不思議なもので
 与えるものを食べてくれると
 母性がくすぐられる・・・というのだろうか
 すっかり情が移ってしまった
 子供達はすっかりのめりこんで
 母鳥のごとく 生餌を運んでくる
 みみず 蛾 蟻までも
 虫といえる虫は すべて与えてみているらしい
 さすがに暑い日中になると
 虫は涼しいところへ引き込むらしく
 「虫がいない・・・」と嘆く
 川で捕まえたかにが ご飯粒を食べたと喜ぶ子の声に
 「ご飯粒をやってみたい・・・・」
 と言い出した
 なにが違うのか どこで違いがわかるのか
 雛にとって ご飯粒にはまったく魅力がないらしい
 
 ・・・この雛どうしようか・・・
 森の中に置いてこようか 
 このままもう一度居た所に置いておこうか
 相談の結果
 我が家で引き取ることになった
 ことのほか生き物好きの娘が
 虫を取るのもうまいし
 雛から離れないのも選ばれた理由らしい

 やるだけのことはやってみよう
 駄目なら駄目で それも学ぶものがあるかも・・・
 あまり大きな希望を持たず 
 ゆったりとした気持ちで引き受けようと思った
 
 明日から 雛騒動のはじまりだ



     いのち

   
    ただ鳴くだけで

    逃げることも

    飛ぶこともできず

    儚く小さな命が

    手のひらにある

    この命

    まるで任されたように

    「守りなさい」と 聞こえた

    いのちがここにある

    この小さな運命と
 
    課せられた大きな責任

    見えない何かに

    祈る思いが沸いてきた

    



2002年08月10日(土)  悪友


 毎年 夏休みになると
 学生時代の友人達と集まる
 
 静岡から東京をまたにかけ?
 散り散りになった悪友達・・・
 まだ!?独身を楽しむ者 新婚ムードの2人暮し
 一番早くからお付き合いしていて
 一番先に結婚したのに離婚してしまった友人
 ご主人が十二指腸癌からやっと立ち直った友人
 そして・・・私
 それぞれいろいろある・・・
 なかなか集まれないのに
 頑張って都合をつける
 それが苦ではなく
 集まらなかったことがない
 どうしても夏が無理なら冬にでも集まる
 とにかく1年に1度は会っているのだ
 今年は友人宅に一泊する事になり
 今日から出かける

 5人の大人に 6人の子供達
 旅行もしにくくなってしまった
 4・5年前は くんずほぐれずして 
 ぎゃーぎゃー遊んでいた子達も
 突然恥ずかしがり 「男の子とは遊ばない」とか
 「女と遊べるか」とか・・・成長してる・・・
 ・・・時の流れを感じる

 友人達との時間は止まっている
 いつ会っても あの頃のようにおしゃべりをし
 大笑いをして過ごす
 止まっている・・・というより
 戻っているというのだろうか
 時間の流を感じさせない彼女達といると
 泣けて来る事もある
 あの頃の気持ち 変らない友情・・・
 ともに夢を追い 夢を語り合い
 社会の荒波に飛び込み
 現実にぶつかり 苦しみ 悩みを共にした
 笑ったり泣いたり・・・
 全てをさらけ出していた
 気持ちが添えず もうこれまでかと感じたこともあったが
 今では とても大切に思う
 お互いがそう感じあっている
 
 場所こそ離れてはいるけれど
 誰かに何かあると 心が集まってくる
 それぞれの生活があるから
 傍にいることはできないが
 どこからでも駆けつける思いでいる
 
 今年の彼女達はどんなだろう
 痩せたかな・・・太ったかな・・・
 子供達 また大きく成長しただろうな・・・

 今朝目覚めてから
 少しずつ時間が逆戻りして
 心が若くなっていくような気持ちがする



       旧友

     それぞれが

     しっかりと歩き

     頑張って生きる

     それぞれに訪れる運命

     それぞれに受け止めて

     前へ前へと進んでいく


     時にはそれらを忘れ

     あの頃に戻ろう

     常に守られて生き

     自由な時間を手に入れていた
 
     あの頃に
 



2002年08月09日(金)  登山


 花火以来 兄に会っていない
 もともと 半年に1度会うか会わないかという人
 これが当たり前だ
 母が旅行のお礼を電話で伝えたら
 実家にあらわれたらしい・・・

 花火の時 富士山に登った事があるかと
 その場に居たおじ達に聞いていた
 その訳がわかった

 富士登山をしてきたらしい・・・・
 足を引きずって 頂上で買ったお守りをもってきたと
 母が教えてくれた
 頂上まで登った証拠を持って
 誰かに言いたかったのだろう・・・
 登山の知識などないまま 
 突然の思いつきで挑戦したようだ
 仕事が終わってから車を走らせ
 5合目に立ったのが 午後11時30分・・・
 頂上に登りきる前 午前5時40分ごろ
 9合目でご来光だったそうだ
 
 昼間は見通しがいいのに
 夜の富士山は やたらと怖かったそうだ
 ・・・・どうして富士登山なのだろう・・・
 そこに富士山があったから・・・だろうな・・・・
 頂上のポカリスエットが450円だったとか
 さぞかし身にしみたことだろう

 兄の思い付きには いつも驚かされる



      
      山



   一歩一歩登るごとに

   自分が変わる気持ちがする

   頂上についたら

   どれほど満足する事だろう

   期待で体が軽くなる

   山は克服する事を

   教えてくれる

   登る厳しさ

   降りる優しさ

   無言で大切なことを

   教えてくれる
 
 



2002年08月08日(木)  旅行 2

 ただいまぁ〜

 すごく素敵な旅行でした
 暑い時間の移動だったから
 ちょっと大変だったけれど・・・
 
 熱海からの初島行きの船は
 なかなか豪華・・・だと思います
 でも 大きい波が立っていて
 陸地では味わわない揺れに
 5分で酔い始め・・・
 船の何処へ行っても
 逃げられない揺れに ちょっと恐怖を感じました
 でも 25分間のこと 立ち直れる程度の
 酔いで下船する事ができました

 港にはホテルのバスが待っていて
 右から左へ 大勢運ばれていきます
 到着すると ロビーから少し奥へと通されて
 チェックインの手続きをする間
 アロエジュースのおもてなしです
 うううう・・・生き返る〜〜〜〜
 到着するまでの辛抱!
 と 喉の渇きを我慢していたせいか
 ありがたい一杯です

 お部屋は7階 ドアを開けて奥へ進むと
 大きな窓には 一面の海です
 すごい・・・
 窓まで進むと 今出た熱海や伊東のあたりが
 臨めます
 カーテンも窓もいらない!
 そんな景色 
 ゆったりとしたお部屋 お風呂にはジャグジー
 テレビまでついています
 大理石の床がひんやりと冷たく
 素足を楽しんでしまいました

 さっそくプールへ出かけ
 泳げない母を何とか浮かそうと
 ああでもないこうでもないと
 きゃっきゃ笑いながら遊びました

 豪華夕食は 中華です
 帰らなくていい・・・
 そう思ったら心置きなく!?
 ビールがいただけて・・・
 すっかり酔ってしまいました

 夜の星空は 最高に綺麗で
 水平線ギリギリまで 星が見えました
 夜空よ美しい演出をありがとう!

 朝食のバイキング
 食後に母とのんびりコーヒーを飲み
 母の今まであった話を聞くことができ
 私も今思うことなどを話してみました
 日頃忙しい母も 時間に縛られず
 こういう風に2人でじっくりと話せたことは
 この旅行でのおおきな収穫です

 帰りの船は 驚くほど安定していて
 行きの揺れは 特にひどい物とわかりました
 相変わらずの暑さで これから島へ向かう人たちを見て
 これからお楽しみか・・・と 
 自分の過ぎてしまった時間を
 巻き戻したくなるような思いにかられました

 楽しかったなぁ・・・・
 夕べ 寝てしまうのを惜しんで 
 いつまでも起きていた眠気が
 いまごろになって 疲れとともに襲ってきます
 
 こんな上等な気持ちになれたこと・・・
 胸の中を感謝の気持ちで一杯にして
 また明日からがんばらなくちゃね

 


       旅  2



     見慣れない道

     いつもと違う海

     初めての場所

     知らなかった食べ物

     見たことのない魚

     違う色の鳥


     どれもこれも嬉しい

     全部が感動

     
     たった一日の間に
  
     かたくなっていた心は

     綿飴のように

     甘く 優しく 柔らかくなる

 
     「旅」という魔法・・・・



2002年08月07日(水)  旅行

 あぁ・・・寝られない・・・・
 
 親戚の家に泊まりに行って
 翌日遊園地に連れて行ってもらうと決まっていた
 あの時の夜みたい・・・
 ・・・それって・・・何十年も昔よ・・・

 どんなところだろう・・・船ってどんなかしら・・・
 着替えと水着と・・・あとはなにがいるかなぁ・・・
 夜考えて寝入ったはずなのに
 朝からそのことで頭がいっぱい・・・
 わくわくわく・・・・わくわくわくわく・・・・

 出来るだけ横になってから
 もぅ・・我慢できないとばかりに
 飛び起きた

 いいお天気!お泊りお泊り〜〜〜〜

 メールチェックをすると
 こんな時に限って
 「今日 インド料理食べに行くよ!一緒にどう?」
 「明日 公園のプールに行きたいと思うけど どう?」
 「今日 どこかいかない?」
 ・・・そういうのが入っている
 昨日だったら何もなかったのに
 あ〜あ・・それ・・・行きたかったぁ・・・食べたかったぁ・・・

 ゴメーン・・・実は今日からね・・・
 すまなそうな言葉を選ぶのにちょっと大変
 だって心はウキウキしてしまっているから・・・
 
 また誘って・・・絶対にまた誘ってね

 まるで子供ね・・・
 今日の予定にわくわくしながらも
 誘われるままに そちらにも行きたいなんて・・・
 欲張りだこと・・・

 母の仕事にあわせて
 午後からの出発となった
 それまでどうやって時間を潰そう
 おしりがむずむずしてしまう
 ふっと思った
 今頃 父も そんな状態でいることだろう
 母曰く 私はそういうところが
 父とそっくりだそうだから
 
 たった今 母からの電話・・・
 「似た者同士だから落ちつかないんでしょう?
  仕事が終わる頃 迎えに来てちょうだいね」
 見破られていたか・・・
 家で待つより 父を乗せて動いたほうがいいという
 母の見解・・・さすがに妻であり 母である

 兄からも電話・・・
 「いくら貧しくても 今日くらいは有料道路で行けよ
  あっちでのんびり出来るからさ」
 これも見破られていた
 行程も楽しみたい私とは ちょっと違う
 何ごとも合理的な兄らしいご意見

 こういう時 それぞれの性格が出ておもしろい
 
 えへへへ
 今日が楽しみ!!
 こんな「自分」も 楽しみたい



       童心    
 

    ワクワクして じっとしているのが大変

    なかなか寝付けず 早朝に目覚める

    今日への期待 楽しい予感で

    体中が包み込まれる

    自分でも驚いた

    私の心には まだこういうものが残っていたんだ

    



2002年08月06日(火)  初島

 私の兄は 車のセールスをしている

 職業柄 あらゆる種類の゛サービス券゛が
 手に入る
 プールだったり 食事だったり・・・・
 今回は ホテルの宿泊券!
 誰もが初めての地 初島だった
 両親の所へ「4人まで行けるぞー」 と
 持ってきたらしい
 ありがたいことに 我家が候補にあがった
 自慢ではないが 貧しく慎ましく!?生活しているので
 そんな豪華な話も考えも
 持ったことがなかった
 交通費だってかかる お土産も多少は買うだろう
 と すると・・・ちょっと厳しいかな と思い
 断わった またまたありがたいことに
 父が多少は助けるから 一緒に行こうと誘ってくれた
 ・・・いつまで臑をかじるかな・・・
 かわいげのない私のこと 申し訳ないからいい・・・
 と ボソボソ言いつつ 父に押され 甘える事にした
 「ありがとう・・・ごめんね」
 
 一緒に行くとなると 父は嬉しそうに何度も何度も
 電話にファックスにと 連絡をとってくる
 「泊まるホテルは 以前首脳会談で
  エリツィンさんと橋本さんが使った所らしいぞ
  大統領が寝た部屋みたいだぞ すごいなぁ」
 もぅ・・・父は頭の中がてんてこまい・・・
 母に 父は酔っているのか尋ねると
 「お兄さんの気持ちとあなたと行ける事が
  嬉しくてしょうがないみたいよ」
 母の声も 嬉しそうだ

 祖父が2年前96歳で亡くなり 祖母が88歳で健在・・・
 両親には 旅行のチャンスが幾度かあったが 
 置いてはでられないと 諦めてきた
 どうしても仕事での旅行の時は
 私が鍵を預かり 時々様子を見に行った
 その私も同行する・・・
 今回の様なことは 初めてだった
 夜の様子見は兄に任せることにした

 花火の時といい 今回のことといい
 兄はすっかり株が上がった
 ぶっきらぼうで お高くとまっているところがある兄
 やることはいつも優しい・・・

 高級ホテルなんて 何年ぶりかしら
 両親の臑をかじる申し訳なさが次第に薄れて
 旅先への期待感に変わりつつある
 ・・・単純で・・・ごめんなさい・・・

 この際だから 思いっきり楽しんで
 素敵な想い出を作りたい
 


      
     恩義
      


    母に問う


    返しきれない

    親にしてもらったこと

    人にしてもらったこと

   
    返すものではない

    そう思うのであったら

    子供にするように

    他の人にするように


    それはまた 

    子供がその子供に

    人から人に

 
    想いは絶えることなく

    続いていくから


    そう 答えてくれた 



2002年08月05日(月)  こころ

 

 いちいち反応したら駄目!
 自分の心に言い聞かす

 ほんの少しのことで
 激しく浮き沈みする自分
 コントロールできるくらいならいい
 ときには自分でどうすることもできなくなる

 誰かと話そうか・・・
 どこかに行こうか・・・
 何かを買おうか・・・
 音楽を聴こうか・・・
 本を読もうか・・・

 どれもなくしたピースではない
 あちこち はまっていないジグソーパズルのよう・・・
 ぱちっとはまればすっきりするのに
 隙間だらけで・・・

 さがさなきゃ・・・
 心を埋め合わせないと
 ほかのことが手につかない
 重いな・・・こころが・・・

 自信の持てる物がないから
 自分で立っている 自分で歩いている
 そういう確かな自分が手の中にない
 
 変りたい自分と
 変えられない環境
 そんなことを言い訳に
 今に甘えている自分も嫌だ

 何だか・・・八方ふさがり
 結局自分の甘さを思い知るだけ

 強くなりたい



       ここへおいで


     すべてを忘れてしまいなさい

     もう考えなくていいんだよ

     楽になれるからね  

     全部捨ててしまいなさい

     
     魂だけになって

     ここへおいで・・・
 



2002年08月04日(日)  鎌倉

 夏だけあって さすがに暑いです

 鎌倉へ出かけました
 真っ赤な愛車で 海岸線をドライブです
 海岸線は サーフィンを楽しむ人 泳ぐ人で
 とても賑やかです
 江ノ島のあたりでは
 サザエやイカを焼くいい匂いが漂っています

 鎌倉も人が大勢出ていました
 かならず立ち寄るのが
 おいしいクレープのお店
 50種類はあるでしょうか
 今日の気分は・・・どれかな・・・と
 いつも決まるまでに時間がかかります
 で・・・今日は 
 シナモンアップル+アイスクリーム!
 アップル・・・は煮りんごです
 どうです?おいしそうでしょう・・・
 おいしいです・・・
 私もよくりんごを煮ます
 熱々のりんごに 冷たいバニラアイスをのせて食べると
 かなり・・・いけます
 熱々のアップルパイだったりすると
 輪をかけて・・・いけますよ
 で・・・クレープは絶品でした
 冷えチョコクレープと言う新製品があり
 クレープの中にパリパリチョコがはさまっていて
 全体的に冷えています 冷凍庫から出してきて
 食べるようです 気になるな・・・
 ぜひ次回は食べたいです

 たくさんのお店がたちならび
 一軒一軒 冷蔵庫の中に入るように
 涼しくなっていて これだけ冷やしておくのも
 大変だろうなと思いました

 八幡宮は相変わらずの鳩の群れです
 鳩の餌を50円で買って 鳩にあげようとしたら
 餌を持って振り向いた瞬間から
 鳩に襲われて 身動きが取れません
 逃げない事には 鳩の海に溺れてしまいそうです
 パッと遠くにまいたら 頭から餌に突っ込んでいました
 すごい空腹らしかったです
 
 蓮池に移動すると
 純白の鳩の群れ・・・
 八幡宮の象徴は確か 白鳩・・・
 土鳩に占領されて こちらに移る事にしたようです
 蓮池には 蓮の花があちこちに・・・
 美しいピンクと白の2種類のつぼみを持っています
 蓮って咲く時に音がするって聞いた事があります
 聞いてみたいなぁ・・・・
 ところどころに背高く
 ここよここよと つぼみが背伸びして呼んでいる感じ
 池の淵には 鴨が休んでいます
 これだけの蓮が茂ってしまったら
 泳げないかもしれない・・・
 そう思って水の中に目をやると・・・
 ぎゃっ・・・・
 のそーーーっと 動いた!
 よく見てみると・・・スッポン!!
 (「鼈」て書くのか・・・・見た通りですね・・・)
 
 それがまた大きい事大きい事!
 大きい中華なべほどの甲羅ですよ
 いや・・・ホントです
 もう・・怖いくらい
 この池の主かも・・・
 「お邪魔しました」
 と 一礼してすすっとかえってきました
 
 もうじき八幡宮の「ぼんぼりまつり」だそうで
 等間隔に ぼんぼりをつける杭がならんでいました
 たくさんある杭の中の1本に 蝉の抜け殻が・・・
 どこから出てきたのか いい所を見つけたものだと
 感心してしまいました

 あちこちで夏まつりかぁ
 涼を求めて 夏の夜は賑やかになるでしょうね・・・

 帰り道 仲間で声を掛け合い
 車を連ねる若者達・・・
 仲間っていいな・・・
 恋人同士もいいけれどね・・・

 小麦色に日焼した若者達の
 夏を楽しんでいる様子が
 こちらまでワクワクさせてくれました



    夏



  たくさん人が集まる

  たくさん出逢いがある

  夏の陽射しの中には

  ちょっぴり魔法の力があって

  陽射しを浴びると

  誰かを好きになったりする


  その魔法は

  いつまで効くのか

  わからない・・・



2002年08月03日(土)  おばあちゃんと花火

 
 数日前 兄から電話が入った
 花火大会のお誘い・・・
 二つ返事でお邪魔する事にした
 めずらしい・・・はじめて誘われた
 なるほど・・・条件がついていた
 「ばあちゃんを連れて来てくれ」

 私は幼ないころずっと兄とは仲が悪かった
 お互い大人になってから
 しらない事を聞きあったり
 助言しあうようになり
 普通に話せるようになっていった
 その兄が 私たちの祖母を
 花火に連れ出したいと言う
 祖母は88歳 だいぶ体が弱ってきていた
 花火が一望できるマンションに住む兄が
 新築するので そこでの花火は今年が最後になる
 ぜひ 祖母に見せたい と言うのだ
 はじめは
 「そういうことだから あとはお前が何とかしてくれ」
 ということだった
 それじゃあつまらない・・・兄も巻き込んでしまおう
 兄にはまず 今の祖母の体調から知ってもらうように頼んだ
 兄の家に 座りやすい椅子と 横になれるスペースを作ってもらう
 そして 今日の午前中 兄が話をつけることにする
 午後私が迎えに行くと 祖母に伝えるように
 兄が引っ越すから 花火は最後になるということをわかってもらう
 兄は驚くほど素直に 「わかった そうしてみる」
 と承諾した
 よほど 実現したいのだろう
 気持ちが伝わってくる

 午前中兄から電話があった
 「話を通してなかったのかぁ?」
 と驚きの声
 前もって話すと 気になって混乱してしまうから
 「あぁ・・・なるほどね」
 祖母のことで 話し合えることが嬉しかった
 こんな風に 兄と話せる時が来るなんて・・・

 午後迎えに行くと
 祖母は遠慮がちに断わりの言葉をならべた
 そうしながらも 着替える手が動き始めた
 行く気持ちになってる!
 さぁさぁ!!気がかわらないうちに
 着替えを手伝い 車に乗せた
 こちら大成功です!兄に連絡した
 「もぉ〜?はやすぎ〜」
 文句をいわなーい!
 私だって気が気じゃない
 連れて行くまでは ハラハラドキドキなの
 それに 道路がすいているうちにね
 「はーい」

 花火は素晴らしかった
 今まで見たこともないものが多かった
 中でも・・・ドラえもんらしきもの
 確かにあれは・・・ドラえもんだった
 ハートや星型まであった

 祖母は手を叩き 歓声を上げた
 兄のおごりのお寿司を食べて
 私の焼いたケーキを食べて
 涙を流して喜んでくれた
 
 両養子の両親のため
 私たちには 祖父母が3人ずついた
 子供心に人よりも祖父母が多いことは自慢だった
 一人欠け・・・また1人・・・
 この年になって 悲しみが人よりも多い事が辛い
 
 最後に祖母が残った
 血のつながりこそないが
 私にとってとても大きな存在
 失なうことが こわい・・・

 兄の純粋な気持ちに触れ
 祖母との時間をもっともっと大切にしなくてはと感じた
 別れの辛さと向き合う時もそう遠くはないだろう・・・

 
     大切な人

   母が仕事に出ると 

   祖母は母になった

   私が熱を出すと

   透明のりんごジュースを買ってきてくれた

   私が転ぶと

   おでこのこぶには気がつかず

   無傷のひざをさすった

   私が歌うと

   涙を流していい歌だと言った

   私がお菓子を作ると

   どこのお店よりおいしいと言ってくれた

   新しい服を見せると

   お姫様みたいだと言った

   
   こんなに小さくなって

   こんなに細くなって

   
   言葉がかけられなかった

   泣いてしまいそうだから

   楽しい時に

   泣いてしまいそうだから



2002年08月02日(金)  愛犬 3

 「こんにちはー」
 近所のガキ大将の声
 あら 大ちゃんどうしたの?
 「ねぇねぇ この犬 クーちゃん?」
 あっ・・・クーのやつ また脱走したな?
 どう見てもクーだね どうしたの?
 「空き地で遊んでたらね いたんだよ
  ほんとにクーちゃん?」
 うん・・・どう見てもクーだね・・・
 で・・・連れて来てくれたのかぁ
 それはありがたい 助かったよ大ちゃん!!
 (実は大ちゃんが鎖をはずしたかと疑っていました・・・ごめん!!)
 それにしても・・・泥団子作ってたんだ
 大きくて立派なのができたねぇ
 「すごいでしょ〜 まだ途中だから またね〜」
 うん!どうもありがとうね
 ・・・・で・・・クーちゃんもところどころ
 泥でがびがびなのね・・・まぁ・・・無事でなによりね
 
 昼間そんなことがあった・・・昨夜
 家の中のゲージに入れようと 外を探すと
 真っ暗闇に光る目・・・
 おいでクー・・・そんな所で目を光らせてないで
 ん? 闇に目が慣れると体が白い・・・白い?
 誰じゃ・・・おぬしは?
 ねこでした ほらほらクー 何処にいるの?
 にゃんこがクーの管轄内で威張ってるぞっ!
 ・・・反応なし! あらら・・・また逃げちゃった?
 鎖を手繰るとクーちゃんがついていない!
 先の金具が壊れて緩くなっていた
 これじゃ 仕方がないな・・・
 散歩紐を持って 暗闇の中の黒いクーを探す
 呼びかけるのはちょっとご迷惑かと思い
 口笛で誘い出す・・・

 「・・・そこですよ・・・」
 !!!
 「そこにいますよ」
 えっ? あっ・・・えっと・・どこ?
 誰の声が どこからするのかもわからないまま
 先にクーを探す 
 えーーっと・・・クークー・・・・クークークー
 チャリチャリ・・・鑑札がなった
 もそもそもそ・・・・もそもそ
 「えへへ・・・ここ・・・」
 どきっ!さすがに暗闇から黒い生き物は怖いぞ
 しかも 殆んど足元だし・・・
 っいた!あはは・・・ありがとうござい・・・ま・・・す・・・・
 いいながら 声の主を探す
 あぁ・・お向かいの・・・
 ここのうちのビーグルも よくクーに会いにくる

 クーは人気者で顔が広い 脱走しても
 「確かお宅の・・・・」と連れてきていただく事が殆んど
 いつの間にこんなにお知りあいを作ったのかしらと思うくらい
 ありがたいことだね・・・・みなさんに感謝しようね
 
 なんだか妙に湿っぽいクー どこでなにをしていたんだか・・・
 くりくりの目で 嬉しそうに私を見つめて
 「えへへ・・・」と そればかり・・・
 まぁ・・・悪いのは鎖だから 許してあげる
 そんなに遠くまでいかなかったしね!
 一日に2度も・・・ちょっと得したね クー

 金具・・・買い替えなくちゃ



       クーの思い



     僕は何かに縛られて生きる

     束縛される

     それは命の保証 

     自由を求めて

     解放されたら

     素敵な世界が広がった

     数メートルの自由だった


     もし自由になれたら・・・僕は

     何処まで歩けるのかな

     誰と出逢うのかな

     何を見て 何を感じて

     ・・・どうやって息絶えるのかな


     ねぇ・・誰か
     
     僕に自由をくれないかな

     大丈夫・・・

     僕はもう一人で生きられるから 



2002年08月01日(木)  イスラエル女声合唱

 チケットがあまって困っている・・・・・

 そんな電話があり
 「することもないから行ってもいいよ」
 イスラエルとは珍しいけれど
 ・・・あまり期待感はありませんでした
 地元の少年少女合唱隊 ジュニア弦楽合奏団 高校生和太鼓・・・
 イスラエルから「モラン女声合唱団」をお招きするにあたって
 これらの団体が主催になっています
 と・・いうことは 女声合唱団の方も少女達かしら
 そんな思いでした
 以前イスラエルは旅行しているので
 感心はあります・・・・

 前座の少年少女合唱隊も なかなかよかったです
 そしていよいよ・・・・
 ホール全体が暗くなり ピアノの譜面だけに
 明かりがついています
 前奏・・・歌声・・・
 暗闇から聞こえる声は どこからの物かと
 客席がざわめきます
 と・・・客席の後方から
 両手に蝋燭を持ち
 真っ白のコスチュームで姿をあらわしました
 「黄金のエルサレム」
 イスラエルの国歌です
 美しいハーモニーと なつかしさに
 涙・・・涙・・・暗くて助かった・・・
 イスラエルの旅でこちらからずっと一緒だった
 私よりひとつ年上の女性が
 この国歌を完璧にマスターしていて
 美しい声ときちんとした発音に
 行く先々で喜ばれ 感心されていました
 彼女の素晴らしいおこないに
 心を打たれたのを思い出しました
 途中からなら歌える!! 私も歌ってみました
 感動・・・・
 ・・・またまた・・・涙
 
 イスラエルの曲は 短調のものが多く
 少し寂しげで でも強いものがあって・・・
 言葉はヘブライ語でわからないのですが
 伝わる物があります
 歴史と複雑な民族 受け継がれる精神
 そういう生きる人の魂の様なものを感じるのです

 20人の女性からなるコーラスは
 何重唱だろうかと考えてしまうくらい
 複雑な音の重なりです
 1人1人の声が透き通るようで
 声量こそないのですが 上手に響きあって・・・
 ・・・・感動しました

 教会で聴きたい 天井の高ーい教会で・・・
 宗教曲も多く 響きのいい所で聴きたくなります
 アヴェ・マリア アヴェ・ヴェルムコルプス
 殆んど歌詞はおなじで 作曲者だけ違うものが
 何十曲もありますが 今日聴いたものも
 はじめてきいた曲でした

 そう言えば・・・
 バイオリンにしても ピアノにしても
 イスラエルは有名な音楽家が 多かったっけ・・・

 演奏会の終わりに モラン女声合唱団の
 東京公演も 横須賀公演も
 チケット完売だと放送があり
 お客さんから拍手が沸き起こりました
 それなのにここではチケットがあまってしまう・・・
 この土地は 音楽の関心度が低いのかなぁ・・・
 ・・・なんて思いました
 
 「黄金のエルサレム」完璧に覚えたいなぁ・・・


    
      指揮者

    たくさんの声と
 
    たくさんの思い

    おおぜいで作り上げる

    ひとつの曲・・・

    それぞれの個性を一つにまとめ

    指揮者は「作品」に仕上げていく

    指揮者のイメージ

    それに近づこうとする歌い手

    思いがひとつになった時

    人を感動させるステージとなる

    一瞬にして終わってしまうこの時のために

    長い時を費やした

    感動する聴き手の反応に

    喜び合うのは 終演後

    聴き手の心にみやげを持たせ

    演奏家達は次の地を目指す
 
 
  
 


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いっしょくん [MAIL]

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