日記
文緒



 

自ら進んで都合の良い女になろうとしてしまうのは、何故なんだろう。


複雑な家庭に育ったわけでもなく、
苛められた経験があるでもなく、
暴力を振るわれた経験があるわけでもないのに。



なぜ素直に愛情を信じられないのだろう。



いつからこんな風になってしまったのだろう。


恋愛の修羅場を経験したわけでもなく、
ごく普通に人を好きになって、
つきあったり、
つきあえなかったり、
振ったり、
振られたり、
誰でも経験するであろう程度の事しか知らないのに。




結婚して出産して家庭を作ってという、
同級生達が難なくクリアしていく事を、
どうして私は出来ないんだろう。
むしろ、そこから遠ざかるような事ばかりしてしまうのだろう。



同級生達が持っていなくて、私が持っているものって何?
やりがいのある仕事?
刺激のある毎日?
自由な生活?

一体それが何になるのだろう。



たとえ殺人を犯しても味方になってくれるのが家族だって言った人がいました。
私には分かりません。
そこまで言いつつ、他の女性と関係を持つって、どういう愛情なんだろう?


大切なものはキープしつつ、刺激も欲しいって事?

私は、どっち側の女になりたいんだろう。
それすらも分からなくなってきてしまった。



2004年11月25日(木)



 

今度生まれ変わったら、
何の屈託も無い人になりたい。




愛情を信じられる、
素直な人間になりたい。




甘える事が出来る可愛い人になりたい。











2004年11月23日(火)



 

今までついてしまった垢を全部落としたい。



自分では苦労して身に付けたつもりの、知恵や知識や技術すらも全部忘れてリセットしたい。無色透明になりたい。


人間関係も何もかもリセットしてやり直したい。



過去にここに書いたような出来事も全部忘れてしまいたい。





2004年11月21日(日)



 

久々に泣きました。


悔し涙です。仕事上の。


それでも、、、

悔し涙を流せるほどの仕事に就いている自分を幸せだと思おうとする自分に呆れる。


こんな時くらい誰かに甘えれば?

2004年11月20日(土)



 

平日の夜の雨は嫌い。


駅の改札を出ると、
迎えの車が列をなし、
皆そこに吸い込まれていく。


私は、
わざと元気よく
水たまりも気にしないふりして、
一刻も早くその場から離れたいと
早足で自分のお城に帰る。




2004年11月18日(木)
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