◆少女の赤いぼうし(マスタード風味)...小林 明香

 

 

もくまおう - 2005年05月16日(月)

気味の悪い木だった。
海の近くに寄り添うように立つ姿は,島を守る男の貫録。
あなた以外なにもいらないとおもってた

あの細い枝はjasmineの風味に酔わせて
あてもない手紙を左手に掲げた
あたしを透明なビンの底へ
砂とともに沈めるでしょう。

このそらには
つかめない雲と,遠すぎる青が煌めいて
太陽は何もかもを涸らして
雨は何もかもを朱く錆びつかせた。



胎盤を触って過食したので
ルボックス

のみ過ぎました
はきそう。


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! - 2005年05月12日(木)

光を見ています
まぶしい光には涙がでます


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トゲ - 2005年05月06日(金)

嘘かどうかなんてどうしてあなたが決めるの?
あたしがそうだとどうしてあなたが決めるの?
あたしはあたしにしか決められない。
ありもしないものを追いかけているのはあなた。
ちくりとささる棘が痛いのはあなた。
あたしはちっとも痛くない。

いい加減,気づけよ,ばーか。


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煙草のにほひ - 2005年05月05日(木)


灰色に似合うこうもり
雲に浮きでる山
鮮明に伸びた枝がみつめる先

恥ずかしそうに震える桜の葉
止まってしまったいのち
動きはじめた虫

繰りかえすいのち
雨のち雨が沁みていく


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あなたからの手紙。 - 2005年05月03日(火)

手紙が届いたよ。先週の木曜日。
いよいよお母さんに見せた。半袖の服おくる。
左上がりの小さいあなたのじが
あなたをあらわしているようだった。
それにしても一番気に入らなかったのは,あなたのサイン。
人生すべて
だましうち。

もし娘の写真があなたの手元にあったとして
あなたはそれをどんな眼差しで見つめているんだろうって
すごくきになった。

あたしは,あなたをつきはなしたいんだろうか。
あたしは,あなたをこれからも愛したいんだろうか。
いつまで分からないままでいれば?

***

奪い合うことでしか生きられない僕逹は許すことも認めることも
愛することでさえ,出来なかった。

此処
から動けず前さえ見れず
僕逹は死んで逝くの?
冷たく腐敗しても未だきみは
僕を愛してくれる?

欲しいものは手に入れて要らないものは棄ててきたけど
此の手に最期に遺るものって
なんだとおもう?

お互いを貪り奪い合うことでしか生きられない僕逹は
もう2度と戻れない場所をずっと夢見ていた。


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げんじつ。 - 2005年05月02日(月)

なんとなく
現実を感じて
夢を見れなくなって
それが
普通なわけで
でもまだ必要だと
思いたいのか
幻想か
よくわからない

まだ知らない事ばかりだと思う
知りたいのか
知って何になるのか
どうしたいのか
自分でもわからない


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