いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2009年12月22日(火) 航空自衛隊生徒基礎課程最後の修了式

 今日は、恒例の経営者モ−ンングセミナ−(朝6時半〜)に参加し、そのまま埼玉県の籠原駅に向かった。わが母校である、航空自衛隊生徒第53期生生徒基礎課程の修了式に参列するためだ。

 自衛隊生徒制度は、旧軍の幼年学校、予科練、少年飛行兵学校などを見本に昭和30年に創設された制度である。4年間の生徒教育期間に、高等学校の教育だる普通学、自衛隊専門の防衛学、教練、通信電子基礎などを学び、卒業時には3等陸、空、海曹(旧軍の伍長)に任官される。

 入学と同時に、特別職の国家公務員に任ぜられ、給与、賞与などが支給され食費、寮費などは無償である。ところが、この制度、金がかかりすぎるとのことで、航空、海上両自衛隊では現在在学の53期生の卒業をもって、制度を廃止することが決まっている。

 陸上自衛隊は、来年から防衛高等工科学校として再編され、新たな制度としてスタ−トをするが、期数については、1期とせず、旧生徒制度からの継承で56期から開始するらしい。

 さて、その航空自衛隊生徒は、入学2年9ケ月を「生徒基礎課程」と呼び、高等学校の教育を中心とした授業が行われる。この終了式は、3年生の12月に行われ、生徒は全国各地にある専門教育を行う「術科学校」に進み、さらに部隊実習をへて、一年後の1月に再度、戻り空曹候補者課程で教育を受け、卒業する。

 今日は、基礎課程最後修了式が埼玉県熊谷基地で行われる。通常は、1年生、2年生の在校生が見送るので、それなりににぎやかなのだが、今回は最後ということで「在校生」はいない。そこで、現生徒隊長(校長に相当)の同期生である、我々18期生が見送ろう、ということになった。

 なにぶんにも、年末の平日ということで、生存82名の同期生のうち、参加できたのは11名だったが、生徒の心意気を示すことができたおものと思っている。

 優秀生徒表彰式後の我同期生、小柳保之一等空佐の式辞には涙した。

諸官らは、名実共に「最後の航空自衛隊生徒」である。航空自衛隊生活の間、そのことはついてまわるだろう。その名に恥じぬよう、常に生徒の基本である「負けじ魂」で前向きに進んで行け。そして、困ったら、悩んだら、この熊谷の地に帰って来い。

 あの、15歳の頃は福島弁から「ダッペ」と呼ばれていた、あの彼が、素晴らしい、堂々とした式辞を述べたこと、そして、今から35年前の自分の姿、苦しかった日々のことなどが思い出され、涙となってしまったのだ。

 その後、「基地クラブ」において、懐かしい「名物ジンギスカン」で同期忘年会を開催した。丁度、式に参列されていた生徒時代の世界史のM教官も同席して下さり、大いに盛り上がった。


 M教官の世界史の授業は、毎回開始時に「起立」「敬礼」の後、必ず「教官はニッポンが好きだ〜!!!!」という絶句から始まるので有名だった。このフレ−ズを御願いしたが、恥ずかしがって再現されなかったのが残念である。このような「正しい、国家観、正しい歴史教育」を高等学校において受けれたことは、誠に感謝である。

 おめでとう!53期生徒諸君!どうか最後の生徒としての誇りを忘れず、1年間、全国でがんばってきて欲しい。そして、桜が満開の再来年3月、熊谷で再開しよう。


 



2009年12月19日(土) 一国会議員の当落など関係ないby西村真悟前代議士

 本日は、西村真悟代議士を応援する「日本再生同志の会」全国総会が靖国会館において行われた。師走の土曜日の昼下がりという時間にも関わらず、100名を超える支援者が熱いエ−ルを送った。

 西村真悟前代議士の講演要旨は以下である。(文責は私にある)

「国民」とは、2000年以上にわたり天皇陛下を頂いて、永く続いてきた歴史と文化を継承する者を言うのであって、原宿や新宿あたりにいるミ−ハ−の兄ちゃんや姉ちゃんを指すのではない。

万世一系にして冒すべからずを、小沢一郎は習何某というチンピラと共に冒してしまった。

鳩山はボンボンで、決断力がなく右往左往しているように見えるが、その通りである。旧ソ連のスパイが米国議会で次のように陳述した。

「日本は政界、財界、官界、すべてスパイに協力的である。特に、ソ連に協力している意識がなく結果として協力していることが、実にありがたい。」

その意味で、小沢一郎、鳩山由紀夫は「意識なく中国共産党のスパイ」である。意識なきスパイは最高である。

小沢、鳩山コンビが何をしているか。それは、日米離反、東アジア共同体と言いながら中国の手先になっている。今bの政権、与党のトップがやっていることは、日本を解体し中華の中に入ることだ。600人の小沢訪中団に現れているように、確実に日本をその方向へ向けようとしている。これをとめることが出来るのは、日本人の良心である。

思い出されるのは、聖火リレ−の長野である。4000名の中国人が人口30万人の長野を征服し、日本の警察官は中国人と取り締まらず、日本人を取り締まった。我が国の周辺諸国は、すべて徴兵制である。あの長野に来た4000名の学生が2年間の徴兵訓練を終えた人間だとすれば、長野は簡単に占領されただろう。中国は、オリンピックの名のもとに、大きな実験を行い、成果を収めた。

今必要なのは「国家を守る義務」を教える機関である。集団生活の中でもまれる教育の場、これが教育改革の基本に必要だ。2.26事件の時、反乱軍兵士らに「今からでも遅くない」と放送が流された。今の日本もそうだ。今からでも遅くない!

米国ア−リントン墓地に、第二次大戦末期、硫黄島を占領し星条旗を立てた兵士らの像がたっている。星条旗をたてたのは2月23日。翌日24日には、日章旗に変わった。また、星条旗を立てた。すると、25日にはまたまた日章旗が掲げられた。これが真実である。

あおの星条旗を引き降ろし日章旗を掲げた軍人は、ここに(靖国神社)祀られている。そのことを思えば、一国会議員の落選など大したことではない。あおの星条旗を降ろした日本人の想いが我々にあれば、日本は大丈夫だ。

旅順制圧の後、ロシアの指揮官が語ったのは、帝国陸軍による白襷の抜刀隊の勇気であった。軍服に白襷をして、ロシア軍に攻めてくる日本軍を見て、ロシア軍は屈服したのである。

私のことで大変ご心配をおかけした。逮捕はされるし、長男を亡くすし、落選をする。しかし、そのすべてが天の恩寵であり、日本を救え、ということだと思っている。

 がんばれ!西村先生!



2009年12月14日(月) 建替え予定の保育園2件視察byこども文教委員会

 今日は、午後からこども文教委員会である。所管事務報告が役人からあった後、バスで区内2箇所の建替え予定の保育園を視察した。どうも、行政用語というのは「上から目線」が多くて感じが悪い。

 なぜ、視察なんだろうか「見学」でいいと思うが。見学は字の如く「見て学ぶ」これでいいじゃないか。もうひとつ「陳情」「請願」という言葉も嫌いだ。どうも「お上のお情けを‥」的ではないか。

 さて、その一件目。区立入新井保育園。私が建替えのためのプレハブリ−ス料1億5千万円は高すぎる!と批判したものである。園舎に入った率直な感想は「狭い、かわいそう!」である。

 さらに驚いたのは、保育園の唯一の接道部分が私道であり、それも4mのセットバックが終わっていない状態なのだ。昭和30年代に建築されたという園舎は、とにかく狭い。廊下も細い。職員用の事務室も会議すら出来ない狭さである。者が所狭しと置かれている状況は、到底「区立」とは思えない惨状だ。

 建替えは急がねばならぬ。がだ、だからとて1億5千万円のプレハブは不要である。隣地を区は購入している。ここに新園舎を建築すればいいではないか。

 次に訪問したのは、六郷地区にある区立みどり保育園。こちらも、隣地にある区有地に、これまた1億以上のプレハブを建てて、既存園舎の耐震改修工事を行うという。

 先に「惨状」を見せられたので、こちらは「別世界」に映ってしまった。よく不動産屋が、物件を案内する際にやる手法と同じだ。これとて、隣接地に建てる建物をプレハブではなく、本建築にしてしまえばいい、と現場と役人に言うと、すぐさま回答があった。「園庭がありません。」

 ウソつけ!目の前に、ほとんど使われていなそうな児童公園があるではないか!ここと、仮園舎建築予定地は地続きではないか。ここを園庭にすればいい。と、反論した。民間では当たり前の発想である。

 お役人は、負けずに応える。

児童公園の廃止は大変ですし、公園が減ることは地元が反対します。

 これも詭弁である。近隣の児童館を廃止して保育園を新設する計画があるが、ここでは児童館前の児童公園を「園庭代わり」にすることで、認可できる、と説明したではないか。

 また、この、狭い児童公園のすぐ近くには、とても広い区立公園があって、「公園が減って、りっぱな保育園が出来る」ことに、地元も文句は言うまい。

 常に、お役人は「自分中心」「役所の決定優先」である。事業仕分けには否定的だが、ぜひ、大田区の予算の使い方、意思決定の仕方、区議会議員の「なんでも賛成」の姿を広く、区民に公開することは重要だと思う。



2009年12月12日(土) いやなシ−ズン到来

 嫌いなシ−ズンがやって来た。それは、忘年会、新年会のジ−ズンである。私のことを知る多くの人々は、これを見て驚くに違いない。なぜなら、私は根っからの「宴会好き」だからである。これは正しい。

 人と集うこと、話すこと、場合によっては騒ぐことは大好きな性格は自他共に認める。では、なぜこのシ−ズンが嫌いなのか。それは、議員になってから嫌いになったのだ。以下、簡単に理由を羅列する。

1. 会費の書いていない忘年会、新年会に議員が会員より多い金額を持参するのが恒例となっているから

例えば一般の参加者からは、会費3000円なのに、議員は5000円を「会費」と書いて、当たり前に払う習慣がある。議員の側も、それが「貢献」だと勘違いし、主催者側も「会費と書けば違反にならない」等と言ってくる。一般の参加者より多い部分は、公職選挙法で禁じられた「寄付」にあたり罰金を持って罰せられるのだが‥


2.会費が明示されていても、それ以上に「会費」を持参する議員が後を絶たないから

どうも、「たくさん会費を持参することが、地域へのお礼になる」と勘違いしている議員が、公明党と共産党以外には、まだまだいるようで、誠に残念である。(但し、人数が少なく、警察の監視が届きやすい国会、都議会レベルでは少なくなって来たようだが‥)

過去に、ある区内団体から「議員からは会費以外は受け取らない」旨の通知が公式にあり、その見識には感動したが、この文書すら、すでに「過去の遺物」になってしまった。

私の地元の南六郷2丁目団地自治会は、各種の催しで町会などからのご祝儀は受け取るが、議員からは、会費以外は絶対に受け取らない、という極めて正しい姿勢を貫いている。新年会でも会費は1500円、上述した「多額の会費で有名」な議員が5000円を出したところ、即座に返金をされていた。また、私の住んでいる南六郷3丁目町会、近隣の仲六郷4丁目町会も、町会長の方針として「議員は議会での仕事で返せ」と、一切の会費を受け取らない。

3.国会議員を含め、各議員らが米搗きバッタのように、お辞儀してまわる光景は哀れであるから

一部の有権者は、議員たるもの、有権者のおかげで当選したのだから、当然、ペコペコすべきだ、お酌ぐらいしろ、カラオケの一曲も歌え!と考えているようだ。勿論、有権者の1票がなければ当選できない。しかし、その「ご恩」は、議会における行政の監視役、住民の代弁者としての仕事でお返しすべきものである。

ましてや、国政の重責を担う代議士(衆議院議員の呼称)が、一日20件もの忘年会、新年会を梯子することを「好し」とする政治風土は、三流と言わざるを得ないのだ。本当の支援者だったら代議士に対して「忘年会なんか来なくていいから、政策をちゃんと考えてくれ」と言うだろう。

 以上の理由から、私はこのシ−ズンが嫌いである。じゃあ、行かなきゃいいだろう、と言われるが、行かなきゃ「地元に顔出さない」と言われるのだ。
 
 さあ〜今日も行くぞ!!!仕方ねえな〜



2009年12月11日(金) 天皇陛下を政治利用するな!無礼な中国の子分、民主党

特例で天皇会見を要請 副主席訪日で中国政府

 中国政府が14日に訪日予定の習近平国家副主席と天皇陛下との特例的な会見を日本側に求めていたことが11日、複数の政府関係者の話で明らかになった。

 平野博文官房長官は午前の記者会見で、「日中関係は政治的に重要なので(宮内庁に)お願いした」と述べ、応じる方向で調整していることを認めた。

 習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補とされている。中国は陛下との会見に向けた所定の手続きをとっていないが、会見を実現できなければ習氏の体面を傷つけ責任を問われかねないと判断、働き掛けを強めている。

外国要人と陛下との会見については、1カ月前までの文書での正式申請が前提。関係者によると、中国側からの申請は11月下旬だったが、鳩山由紀夫首相は民主党の小沢一郎幹事長らの働き掛けを受けて、9日に平野氏に会見が実現できないか検討を指示したとされる。

 平野氏は「要人が来るので、お会いできないかと(陛下に)お願いするのは政治利用でも何でもない」と強調。宮内庁幹部は「ルール違反であり、天皇陛下の負担軽減の問題もある」と指摘しながらも、首相官邸の意向に配慮する考えを示した。【共同通信12月11日より】

 もう、どうしようもない亡国政党である。中国に140匹の「愛犬」を引き連れて行ったかと思えば、今度は、天皇陛下である。それも、国家の元首に対する面会のル−ルよりも「会見を実現できなければ習氏の体面を傷つけ責任を問われかねない」と、中国の対面に配慮した、とされている。無礼である。

 また、先のオバマ大統領訪日の際には、「友愛」を旗印に揚げる鳩山首相は、賓客の接待を天皇陛下にお任せして、シンガポ−ルへ旅立つ、という同盟国への無礼を働いた。

 心ある皆さん、どうか、このような国の品格に関わるような愚行に抗議の声をあげていただきたい。


【首相官邸】TEL 03-3581-0101 FAX 03-3581-3883
        http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

       鳩山由紀夫首相    FAX 03−3502−5295
       平野  博文官房長官 FAX 03−3502−5025

     【外務省】 TEL 03-3580-3311  FAX 03-5501‐8260         
       https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html    

岡田克也外相      FAX 03-3502-5047

     【民主党】 TEL 03-3595-9988 FAX 03-3595-9961
       https://form.dpj.or.jp/contact/
       
       小沢幹事長 国会FAX 03-3503-0096 




2009年12月10日(木) ファシズム小沢、バカ国会議員引き連れ修学旅行

 ついに、ここまで来たか、と思われた賢者が多かったのではないだろうか。民主党小沢幹事長が、党所属の国会議員の1/3にあたる143名の議員と、支援者ら合計600名の大訪中団を組織して北京に到着した。

 外交とは「右手で握手、左手にはピストル」と言われるように、常に相手をうかがいながら、巧妙に仕組むことが国際社会では常套である。それが、子分を引き連れて、ご挨拶に出向く姿は、政権与党のすべきことではない。

 さらに、あきれるのは、国会議員が胡錦濤・国家主席と数秒の握手写真を嬉々として撮影している姿だ。いったい、何に使うのだ。1秒すら会話もしていないのに、彼らのホ−ムペ−ジやチラシには、大々的に写真が載り「胡錦濤・国家主席と日中友好につき語る●●議員」等というキャプションが書かれるのだろう。はっきり言ってバカである。

 また、普天間問題で、米国の信頼を失墜している最中、米国が地理的に沖縄を重視している理由である中国に媚びるようなこの愚行には、米国政府の怒りは、もはや修復しがたいのではないだろうか。

 600名を率いて満面の笑顔で訪中した小沢幹事長は、どこか、北朝鮮の独裁者金正日に似てはいないだだろうか。金正日は、自分に敵対するものは粛清して権力を温存している。小沢民主党も、まさにその構図である。

 そういえば、どこぞの田舎区役所も似たような構図だったな‥





2009年12月08日(火) 政策なき教育委員増員に反対討論

 改革110番、犬伏秀一でございます。
私はただいま上程されました、第106号議案、大田区教育委員会の組織に関する条例につき反対の立場から再び正しい討論をいたします。賛成の意思を表明されている多くの大田区議会議員の翻意を期待するものであります。

 本議案は、大田区教育委員会委員の定員を現行の5名から1名増員をして、6名にするものでございます。平成19年6月27日に公布された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」によれば、教育委員会委員の定員は、改正前は5名であったものが、改正後は、5名の定員は変わらず、但し書きにおいて「6人以上にすることが出来る」、と定めたのであります。さらには、「保護者であるものを含まれるようにしなければならない」、と保護者からの任命について改正前の「努力義務」から「ねばならぬ」と強制化したのです。
 大田区教育委員会事務局の説明によれば、平成19年7月31日付、19文科発第535号 文部科学事務次官通知により、「改正法施行後初めて委員を任命する際に、保護者であるものを任命せよ」、と示されているため、今回定員増とするとのことであります。
 現在の大田区教育委員は、大田区職員の身分を兼ね備えた教育長、学識経験者として弁護士、この方は以前、保護者でありました。また、社会教育団体からの委員として、長くPTA、青少年対策委員を経験された方、学校医たる医師、教育関係者として私立学校長、という構成であります。
 今般、このうちの2名が4年の任期を終えることになり、その再任又は、同じ出自の委員の選任と、保護者からの委員の任命という、困窮した状況打開策として考案されたのが、本議案であるとしか思えないのであります。
 先般、大田区の若手職員主催で政策フオ−ラムが開催されました。若手職員が政策に興味を持つことは大変結構なことではありますが、残念ながら、大田区においては、個別の施策が、政策と勘違いされているケ−スが後を絶ちません。政策とは、「大田区をこんな街にしたい」「大田区の教育をこんなふうにしたい」という理念がなくてはなりません。その意味からは、この教育委員の定員を1名増やすための政策が一切議会には示されてはいません。政策とは「何をするために、教育委員を1名増員するのか」、「1名増員すると何がどう変わるのか」、という事であります。
 所管委員会で示された増員の理由は、平成19年の国の法律改正で、保護者からの委員を選任しなければならない、と定められたこと、教育委員の定員を6名以上にしてもいいとの法改正があったこと、という事実だけであります。これでは、中央集権国家の地方自治体は国の言うことを聞いていれば間違いがない、という旧態依然とした「考えない」ことを訓練された地方官吏と言われても仕方がないでしょう。
 さらには、はたして、教育委員なる人々が本当に必要なのか、の議論も必要でしょう。月額報酬は、常勤の教育長は785000円、非常勤の委員長が月額297000円、同じく非常勤の委員247000円であり、定例会月1回、協議会月1回、それぞれ約2時間程度と所管委員会で報告がされました。
 インタ−ネット、ウイキペデイアからの情報によれば、教育委員会制度は、戦後、連合国司令部の要請で米国からの教育使節団が、昭和21年3月に来日、同年3月30日に設置勧告をされ、文部省は昭和23年に教育委員会を設置したものです。この制度は、教育行政の地方分権、民主化、自主性の確保の理念、とりわけ、教育の特質にかんがみた教育行政の安定性、中立性の確保という考え方の下に、教育委員会法によって創設されたものです。地方自治体の長から独立した公選制・合議制の行政委員会で、予算・条例の原案送付権、小中学校の教職員の人事権を持ち合わせていたのですが、「教育委員選挙の低投票率、首長のライバルの教育委員への立候補・当選、教職員組合を動員した選挙活動」などにより、教育委員会は発足直後から廃止が主張されていました。
 昭和31年には、教育委員会に党派的対立が持ち込まれる弊害を解消するため、公選制の廃止と任命制の導入が行われ、教育長の任命承認制度の導入、一般行政との調和を図るため、教育委員会による予算案・条例案の送付権の廃止を盛り込んだ地方教育行政法が成立したのです。
 確かに、米国における教育委員会は行政部局から人事、予算面を含め完全に独立した組織を保っておりますが、我が国においては、残念ながらその制度だけが導入されたのであります。「教育の特質にかんがみた教育行政の安定性、中立性の確保」とありますが、本区においての教育長は、大田区幹部職員の最後の花道が恒例化しており、事務局職員は全員、大田区職員で、異動があれば区長部局に戻る訳ですし、教育長を含め委員は区長が選任する訳ですから、はたして「中立性」が確保されるのでしょうか。
 当然、区長に選任された教育委員は、区長に対し「精神的ロイヤリテイ」が生まれるでありましょうし、区長がいやがること、例えば新しい歴史教科書の採択等するはずもないのは当然でありましょう。さらに、前任の教育長に対しては、区執行部が強力に退任を強要した話など、もはや、独立性、中立性はないのではないか思われるのです。
 大阪府知事の「クサレ教育委員会」発言や、民主党による「廃止論」など、なぜ教育委員が必要なのか、月4時間の会議で、247000円を支払うことで、どのような活動をしているのか、アカウンタビリテイ(説明責任)を果たさなければなりません。
 そのような趣旨の私の委員会質問に、大田区教育委員会下遠野茂教育総務課長は「定例会だけでなく、卒業式など学校行事にも顔を出していただいている」と、教育委員の「必要性」を力説されたのですが、まったく、説得力に欠ける理由と断じざるを得ません。
 改めて、申し上げます。政策とは、さらに議案とは、「このような大田区を作りたい」、そのための手段として、「このような方法をとりたいが、区民の代弁者たる議会はどう考えるか」、というものであるべきです。単にいいか悪いかでは、地方分権時代の行政と議会の関係として、はなはだお粗末と言わざるを得ません。
 以上申し述べたように、本議案からは、なんら「大田区の教育に対する政策」が見えてこないのです。員数あわせ、任期切れ教育委員の再任もしくは、その出自を同じくする新委員の数を確保するためとしか思えない本議案には、到底賛成することが出来ないのであります。
 議員各位にお訴え申し上げます。二元代表制の一方である、議会の大きな権能を、首長のたかだか補助機関たる行政職員に左右されることのないよう、議論を尽くしてまいりましょう。そのことが、地方分権の最も重要な課題であると思っております。
 なお、本議案が可決されれば、即刻上程されるであろう、教育委員3名の選任同意議案については、私は採決に加わらず退席をするつもりであることを申し添えておきます。私は、現教育長の教育委員選任同意議案には、その属人的理由により反対をいたしました。しかし、今回は、新たに区長より推挙されるであろう教育委員候補の方々について、その方々の選任そのものを否とするものではないからであります。
 以上、第106号議案に対する私の反対討論といたします。



2009年12月07日(月) これで賛成か?補正予算賛成討論@第四回定例会

 改革110番、犬伏秀一はただいま上程されました、第101号議案、平成21年度大田区一般会計補正予算第三次につき賛成の立場から正しい討論をいたします。
 本補正予算は、歳入総額を36億1141万9千円増額し、2204億6456万5千円とし、歳出を同額増額補正するものであります。
 増額の主要なものは生活保護費30億2136万5千円、新型インフルエンザ予防接種6億2660万7千円であり、前者はその大半を国庫支出金が占める義務的経費であり、また、インフルエンザ対策は緊急的課題であり、その実施は急がれるものであり妥当であると考えます。
 大田区制度融資取り扱い金融機関に対する中小企業融資への呼び水としての基金積み増し5億円の増額については、その結果の検証が必要で、単に取り扱い金融機関の定期性預金が増額しただけに終わらないよう、中小企業に対する融資促進効果を常に監視する必要があることを申し述べておきます。
 教育費においては、次の日程において上程される教育委員1名増員のための、今年度残りの報酬82万1千円が計上されております。教育委員1名増員のための条例案の議決前に、1名増を前提とした報酬の予算案を提出することは「区長提出議案に議会は常に賛成する」という区執行部の意識の表れなのか、と二元代表制が形骸化している当区の現状を憂うものであります。
 私は、理念、政策なき今回の教育委員1名増員には反対でありますが、36億円余の今次補正予算の中の、この部分だけをもって予算自体に反対とするのは、余りにも瑣末な金額であり、全体として好し、とするものであります。
 減額補正の最も大きなものは、子育て特別手当支給のための6億1千137万4千円であります。この手当の支給については、自民、公明党政権の当時、国会において支給が議決されたことに基づいて本議会においても、大田区議会民主党の諸君も賛成されて可決されたのは議員各位も記憶に新しいものと思われます。いかに、政権交代が行われようが、それ以前に国会において適法に可決された施策につき、その執行を停止することは、行政の継続性からも大問題であり、そのような行為は民主主義ではなく、まさにファシズムであり、流石は国旗を切り裂く政党がやることは違うと驚愕するばかりであります。
 大田区においては、子育て応援特別手当支給準備に要した、人件費、委託費、需用費などを所管である厚生労働省に請求すべきが、地方分権時代の基礎的自治体のあり方であると考えます。また、大田区議会民主党におかれましては、是非とも、この大田区の請求書を幹事長室にお届け頂きたく御願いするものであります。
 最後に、債務負担行為について申し述べます。今回、後年度の債務負担行為として追加されるものは、鵜の木特別出張所改築のためのプレハブリ−ス6900万円、みどり保育園改修のためのプレハブリ−ス料1億5千100万円の2件であります。いずれも、10数ヶ月後には、解体し跡形もなくなる性質のものであります。同様の事例は、入新井保育園においてもございました。この保育園の建替えでもプレハブリ−ス料が1億1千万円使われます。
 みどり保育園のプレハブリ−ス料1億5千100万円の内訳書をみると、なんと予算書に書かれているリ−ス料としての費目は、たったの987万円、その建築工事費が9872万1千円、業者の諸経費が930万円というのであります。はたして、18ケ月で壊してしまうプレハブに坪71万円もの建築費をかける必要があるのでしょうか。これでは、子育て支援策ではなく、建築業者経営支援策と思われても仕方ありません。
 賃料として考えると、月額坪39600円もの金額になり、蒲田駅周辺の貸しビルの賃料相場をはるかに超える高額となっています。地方自治体の財政悪化が叫ばれる中、大田区は1000億円を超える基金積み立てがあり、優秀な財政状況であるとは言え、慢心は禁物です。再三申し上げておりますが、執行する理事者各位には、自らの財布からお金を出す比較検討と慎重さ、自らの奥様にその必要性を説明し納得して頂くが如くの説明責任を議会に対しても、区民に対しても持つべきであると、敢えて苦言を呈するものであります。
 すでに新しい年まで余すところ1ケ月を切ってしまいました。リ−マンショックに端を発した経済危機は未だ活路が見出せない状況であります。
民間企業とりわけ中小企業の現状は燦燦たるものであります。公務員だけが、または、お役所だけが暢気な気分でいてはいけません。大田区全庁各級職員の皆さんにこのことを強くお訴えし、私の賛成討論といたします。





2009年12月05日(土) ガキ!電車で電話するんじゃない!

 今日は、一日放送大学の面接授業だった。「自治体学 政策編」講師は、以前別の科目で受講した田口一博先生(地方自治総合研究所研究員、元横須賀市職員)である。前回の受けた授業で「こんな真剣な講師がいるのか」と、大ファンになり、今回は「おっかけ受講」である。

 授業の進め方の紹介では、20名弱の学生(ほぼ社会人)を前に「あれ程厳しい(単位取得が)シラバス(授業科目案内)にも関わらず、よくぞお申し込みいただきました。いぬぶしさんもいらっしゃるので《激辛》で行きたいと思います」と、挨拶された。何!!!この日誌をお読みか!

 授業内容などは明日書くとして、大学からの帰路の京浜急行電車内での、極めて嘆かわしい事件を示す。

 夕方の混雑の中、電車は横浜駅に到着しようとしていた。すると、どこからとなく、甲高い子どもの声がする。「お父さん、今駅着いたから‥」どうやら、横浜駅に出迎える父親に車内から携帯電話で連絡を取っているらしい。これはイカン!

 余計なお世話のいぬぶし、即刻出動である。

あのね、電車の中で電話しちゃいけないんだ。降りてからしなさいね。

 すると、メガネをかけ、いかにも塾帰りの井出達の小学生は、車内奥へと逃げ、電話をかけ続けたのだ。駅に到着し、降車するために彼が私の近くに来たので、再度注意をした。

携帯電話を電車内でかけるのは、恥ずかしいことなんだ。大人でもかけている人がいるけれど、見つけたら、君も注意しなければだめだ。

 彼は「変なオヤジ」という目つきで、去っていった。きっと、難関中学校から某有名国立大学にすすみ、官僚にでもなって、親を喜ばすのだろうが、基本的な生活習慣をどこかで、是非とも習得して欲しいものだ。

 多くの人が降りた横浜からは、やっと座席に座って本を読み始めることが出来た。すると、次なるバカがきた。若い二人連れのカップルである。二人で私の前に立ち、会話をしていた。と、突然、男性がカバンから菓子パンを出し、流石に彼女の脇ではマズイと思ったのか、ドア付近に移動して食べ始めた。嗚呼!!

 さらに遠くの席を見れば、座席で携帯電話をかけているおばさん、化粧をしているネエちゃん。いったい、この国の公徳心はどこへいったのか。「あなたらしければいい」という教育の成果だろうか‥

 先ほどの、小学生だけのせいではないな。大人がマトモにならないと。勿論、教員のみなさんも率先してネ!



2009年12月02日(水) 祝 いぬぶし生誕53周年!

 だいたい、議員になろうなどという人種は「自分勝手」で「自己主張が強い」ものだ。(自虐的にも‥)

 そこで、その人種特有のDNAを発揮して、本日は夜の部を謳歌した。それは、いぬぶし秀一生誕パ−テイ−の突然の企画である。それも、祝ってもらう本人が、である。

 本日、私は芽出度く53歳の誕生日を迎えた。昭和31年から、本当にあっと言う間であった。幼少のころから様々な変遷があったが、生命の起源である父母には、その後の事は水に流して、素直に感謝をしている。

 さて、その芽出度い誕生日。我が家では、パ−テイ−がない(妻へのメ−ルで発覚)そうだ。(後日あるらしい)であれば、自分で開催するしかない、とばかり、午後6時頃から、携帯電話に登録してある知人に電話をかけまくった。

 最初に「釣れた」大金持ち友人と友に、会場に設定した韓国料理屋に陣取り、引き続き電話攻勢を始めた。マッカリ(韓国のドブロク)が進むにつれ、ロレツがまわらなくなったが、それでも電話攻勢を続け、参加者は増え続けた。

 某省の幹部、各会派の区議、与野党の国会議員秘書、区議候補者等、多彩なメンバ−が祝って(いやいや?)くれた。そして、お会計の段になると、誰一人として財布を開かない。

 おいおい、それはないんじゃない!自業自得!!!

まあ、それでも集ってくださった皆さん、ありがとう!



2009年12月01日(火) 大田区への陳情の署名簿に山口県、新潟県、青森県の方々?

 今日は、昨日に続いて、こども文教委員会である。昨日の議案2件の採決が行われた。私は、昨日書いた理由により、教育委員会委員の増員に反対し、指定管理者の指定には賛成をした。

 ちなみに、教育委員の増員に反対したのは、私だけだった。また、指定管理者の指定については、共産党、緑の党が反対をしたが、賛成多数で可決された。この後、来週開催される本会議で、委員長が委員会の審査結果を報告し、全議員による採決が行われるが、会派構成からいって、両議案とも原案通り決定されるだろう。

 次に、区民から寄せられた陳情、請願(紹介議員のあるもの)の審査を行った。地方議会の一部には、陳情は審査せずに、請願のみ審査すると定めているところもあるが、大田区は、まったく同一の扱いをしている。

 多くの陳情、請願の中で保育園の問題についての陳情等が17件あり突出しているイメ−ジがあるが、いずれの陳情、請願も、共産党系と言われる、大田区保育問題協議会と全国福祉保育労働組合東京地方本部が出してきたものだ。

 そして、「こどもたちのため」という、形容詞がついているものの、実は「働く職員のため」が、本音のものが多いのも特徴である。また、笑い話は、陳情ともに提出された14000筆にも及ぶ署名簿である。

 他の委員はパラパラと見るだけだったが、私は住所地に注目した。なんと、大田区の保育問題の署名簿に、遠くは山口県、新潟県、青森県、さらにさいたま市、小金井市、館林市、木更津市など大田区以外、それも相当の遠隔地の署名者が目につくことだ。

 きっと、共産党員たる保育士に署名を求められて、困った保護者が、実家やら友人などの名前を借用したものと思われる。せっかくがんばって集めてのに、17件すべて「不採択」となった。


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