川崎連絡会議日報

2005年08月29日(月) 川崎市職労、阿部市長を推薦、本当?!

 川崎市職労 喜多村さんからの報告を転載します。

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 小泉首相による解散、『ジョアン』第49号で記したように、小泉は自民党の中にあった「戦後体制的要素」を一掃、安部幹事長代理など右翼勢力をその中心軸にすえ、戦争国家化と民営化への道を容赦なく強行しようとしているのです。民主党も同じ道をとることは間違いありません。問題はこれほどまでに政治・経済危機が深刻であることをとらえ、たたかう労働組合運動を創り上げようではありませんか。
 
 市職労の阿部推薦に絶対反対!阿部行革とのたたかいを!
 市職労本部は、ついに8月18日の中央委員会で、阿部現市長の推薦を何が何でも強行しようと「運動方針案に対する補強及び修正」なるものを提案してきました。

 この「補強修正案」は、3ページにわたって、ア)からク)まで項目別にいろいろと述べていながら、「阿部市長をなぜ推薦するのか」という肝心なことを述べていないというものです。まさに「結論先にありき」で、最後の ク)の項で「基本的な政策に対して現市長「阿部孝夫氏」と政策協定を交わし、来る川崎市長選挙において推薦することとします。」と言っているだけです。
 
 問題の第1は、未だ政策協定の中身もはっきりとしていないまま、これから協定を結んで推薦したいという無責任さです。

 問題の第2は、いうなればこれが一切のことですが、阿部市長成立以来、「行革プラン」を強行し、「2000人削減」、「現業0化」を押し進め、また「新人事評価制度」を導入し労働者の分断をはかり、環境と福祉行政を切り捨て、さらに「市職員は働かない」「有事法制成立は意義あること」「外国籍住民は準会員」と言ってきたすべての言動をどう検証するかを何も明かにしていないということです。

 18日の中央委員会でも、現在の職場の実態を報告し「こうした職場実態にしてきた市長をどう考えるのか」という切実な意見・質問にも、実質的に何も回答せず、ただ「労使交渉が正常に行われるために推薦したい」というばかりでした。

 労使交渉の成立のためには、何よりも労働者の団結以外にその方策などありえません。就任直後から労働組合を敵視し、労使交渉を無視してきた阿部市長と当時の市当局を糺し、現在のような労使関係に取り戻してこられたのは、あくまでも現業労働者を軸とした、たたかいによるものではなかったでしょうか。

9月6−7日の市職労定期大会が焦点となりました。多くのみなさんが代議員となって、こうした本部のあり方を糾し、修正案を成立させ、今こそ阿部行革と本格的にたたかう方針を確定させようではありませんか。
 
11月労働者集会への賛同・参加の運動を
 11月労働者集会の成功にむけた第1回実行委員会が8月21日に開かれました。
 呼びかけの3労組からの報告と参加労組の熱烈な討論のあと、中野動労千葉前委員長が改めて今回の集会の意義を訴え、また、つくる会教科書問題、衆議院選挙、憲法改悪問題などそこに向かう過程の重要性について述べられました。
 11月6日当日の参加をお願いします。前後に韓国・アメリカの労働者との交流も。



2005年08月17日(水) 「戦争と植民地は正しかった」という歴史教科書を杉並で採択!


お久しぶりです。 川崎市職労港湾支部の喜多村です。

12日、私も朝から杉並に。
もう つくる会派が騒ぎまわっている。
庁舎内では1000人近くが20人の傍聴を求め抽選へ。
私はハズレで、控え室で聞く。

つくる会の委員「近世以前は侵略と言う概念はなかった。「豊臣秀吉の朝鮮侵略」と他の教科書が全部誤まっている中で、唯一「侵略」と書いてない扶桑社が正しい。」と。後は在日団体や部落解放同盟についての誹謗をもうひとりと長時間しゃべりまくっている。

 イライラして聞くのも苦痛。何と「メクラ」という言葉も。 批判されると「これが一番わかり易い」と言い放つ。

 2人の委員は良心的に意見を言っていたが、結局、教育長も「扶桑社版」賛成にまわって 3対2 と後から聞きました。

  こんな愚劣な「論理」が通って、歴史教科書で「戦争と植民地は必要だった」というつくる会教科書によって、杉並区2000人の中学1年生が学んでいくことになるとは。(ただし「公民」は別のものに決定)

 庁舎前では、全力動員のつくる会側とわれわれ「親の会」側がそれぞれ集会。さすがに今回は報道も注目していました。(ただし報道自体はどうだったでしょうか?)

 私も発言を依頼されて、戦争業務の強制とたたかう自治体港湾の立場から発言させてもらいました。またMBC東京局からのインタビューも受けてしまいました。

 それにしても、「戦争と植民地政策は正しかった」という教科書で育っていくこどもたちがドンドン増えていくのかも知れない、というこの現実。

ほんとうになんとかしなくてはなりません。
 



2005年08月16日(火) 8月6日、公開質問状を提出しました。

みなさん

暑中お見舞い申し上げます。
「連絡会議」から川崎市長宛に公開質問書をだしました。

民族差別との闘いを地域ではじめその砦が、市の土地・建物を活用し、人件費までださせ運営しているのが社会福祉法人「青丘社」のふれあい館です。運動の拠点として、また「共生」のシンボルとされたきましたが、実態は、市の民営化の先駆けでした。

市のパートナーになって問題があるのか、「共生」によって市側まで自分達の運動の賛同者にしたとまで言われると、はたと返す言葉もなくなってしまうのですが・・・

今、日立闘争の後に作った「民闘連」とは一体なんであったのか、どこで変節したのか、そもそも最初から今のようなかたちになることが定められていたのか、「民闘連」提唱者としてしっかり考えてみなければと思うこのごろです。

崔 勝久



2005年08月14日(日) 東京・杉並区「つくる会」教科書(歴史)を採択

杉並での教科書の採択、「歴史」は「つくる会」に、公民は大阪書籍となりました。

「親の会」が抗議声明を出しています。(最後に掲載)

この日は、「つくる会」派が全国から400人以上を動員し、「親の会」をはじめ反対する市民への威嚇、挑発を繰り返しました。(警察は黙認!)

傍聴を求めて並んでいた「つくる会」派は年配者も多く、「拉致 救う会」の関係者と思われる。

また、若者もいる。何人かはパソコンを持ち、チャットをしながら、うろうろしている。

これが、いわゆるパソコンオタクの連中だろう。
川崎連絡会議へのホームページ掲示板に書き込みをした部分と重なるのだろう。

あとは、暴力団まがいの連中もいる。

「つくる会」派は、前回4日の教育委員会で扶桑社版教科書を批判した教育委員への公開質問状を出し、街頭でも個人攻撃を繰り返した。

12日当日は、執筆者である藤岡信勝が傍聴するということまでした。教科書執筆者が採択に関与してはいけないという文科省の「指導」すら踏みにじる違法行為までしました。

しかし、逆に言うとそうしなければ採択を強行できなかったということです。
反対署名は約3万筆、短期間でこれだけの書名が全国から寄せられたこと、連日の取り組みがここまで、「つくる会」派や杉並山田区長を追い込んだといえます。

「親の会」のお母さんたちは、これにめげずにがんばっていこうといっています。

闘いはまだ終わっていません。
撤回まで取り組みを強化する必要があります。
そして、山田区長や納富教育長の責任を追及しましょう。

上田

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http://members.jcom.home.ne.jp/kyoukasyo/index.htm

12日夕・抗議のビラ
☆本日(12日)、杉並区教委員会は教科書採択の継続審議を開会、正午過ぎに「歴史教科書は扶桑社」(「つくる会」教科書)という決定を強行しました。心の底から抗議し弾劾します!
 きょうは早朝から1000人を超える人々が区役所に集まり(傍聴券を求めた人だけでも940人!)、「つくる会」教科書採択反対の声をあげました。ところが、「つくる会」教科書を推進する右翼団体なども数百人の動員をかけて区役所におしかけてきました。このような状況の中での採択でした。
 私たちは絶対にあきらめません。戦争賛美の教科書は絶対に使わせません。今回の採択は無効だと訴えます。たたかいはこれからです。みなさんのご支援、ご協力をさらにお願いします。


  抗議声明
 本日、杉並区教育委員会は、扶桑社版「つくる会」の歴史・公民教科書を採択するという暴挙を行いました。私たちは、満身の怒りをもって抗議し、直ちに採択撤回のたたかいにはいることを宣言します。
杉並教育委員会は、再三再四にわたる私たちの申し入れを無視し、全国各地から寄せられた採択反対の声、区役所前に集まった人々の心からの願い、3万筆にのぼる署名の重みをことごとく踏みにじって採択を強行しました。憲法と教育基本法を侵害し、正義と良心に背いた行為です。子どもたちの学ぶ権利を侵害し、平和で自由な未来を奪い、戦争への道に手を貸すという取り返しのつかない重い罪を犯したことを自覚すべきです。
 今日まで、全国では大田原市と都教委の直接採択区以外では一地域も「つくる会」教科書採択を許していません。このような状況の中で、杉並区があえて採択を強行したことは、杉並の歴史における最大の汚点、恥ずべき行為、区民にとっては大変な不名誉であると断言します。
 杉並区教育委員会は「つくる会」教科書を何が何でも採択させようという山田宏区長の強い意向を受けて、採択制度を変え、その採択権限を強め、現場教員の意見を極力排除するようにしました。その上、現場の教員の専門的な知識に基づく所見を採択日の一週間前になって強制的に書き換えさせたという事件も判明しました。決して許されるべきものではなく、明らかに犯罪行為です。
また「つくる会」の教科書は内容において教科書として不適切であるばかりでなく、出版元の扶桑社は不正行為を繰り返してきました。また前回4日の審議で採択を阻まれた「つくる会」は、焦って代表執筆者自らが名を連ねて、採択審議の最中に教育委員の一人を「公開質問状」などという形で圧力をかけるまでに至りました。
すでに4日の審議において、現場教員、区民誰一人採択を望んだ者はなく、委員の論議も扶桑社教科書不採択に流れていました。その流れをまったく無視し、非民主的な本日の不当極まりない採択を決して認めるわけにはいきません。

  杉並・親の会は、応援して下さった区民、全国の皆さん、韓国をはじめ世界各国の皆さんに心から感謝します。
私たちは直ちに撤回運動を始めます。署名で、裁判で、集会で、あらゆる知恵を絞って、あらゆる場所で。不採択運動を通じて作り上げた連帯の力は、必ずや、採択撤回を実現するものと確信します。
最後に、本日の「つくる会」教科書の不当な採択に強く抗議し、撤回させるまでたたかうことを宣言します。 
 2005年8月12日
 「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会







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