こなこな日記
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2007年07月07日(土) パトアス語り

今日はパトアスについて語りたいと思います。
結構主張しているようで、文章として残すことは部分的にあったかもしれませんが、
まとめたものってのはなかったと思います。
以前にもどこかで書いたことがあった内容でしたら、ご容赦くださいませ。

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パトアスが気になった切っ掛けは、実は運命に入ってからでした。
無印は1週間ぐらいの駆け足で見たため、面白いと思って見たものの、
キャラの関係などを深く考察する暇もなく見終わってしまいましたため、
最初にアニメを見ていた時はパトリックとアスランについては特に何も考えずに見ていました。
ただ、その時でも無印の最終回はすっきり終わったという感じはしていませんでした。
最後にパトリックが改心して、アスランの胸の中で逝ったのなら話は別ですが、
最後の時でさえも、実の息子を見ることのなかったパトリックと
いつかは分かってもらえると信じていたアスランの最後は
本当に寂しい終わり方をしたなとその時は思いました。


そんな自分の中で、二人の関係に興味が湧いたのは、
運命10話の議長の執政室でアスランが議長と面会する回でのことでした。
この回はアスランがパトリックのことを唾棄するかのように否定する訳ですが、
その姿を見た時、凄く悲しい気持ちになりました。
どんな理由であれ、死んだ人間、それも最後の肉親に対して負のパワーを
向けるというのは本当に寂しいことだと思います。
元々アスランって人を嫌いになったり(憎んだり)できるタイプではないと思うんですよ。
だから、尚更、怒りというか悔しさの大きさが伝わって来てしまいました。


パトリックがああいう人間(ナチュラルを憎むよう)になったのには当然理由がある訳ですが、
その背景についてはアニメに中で語られることはありませんでした。
その辺りは、種の年表を見て勝手に補完してしまいました。
年表を見ただけでも、コーディネイターはナチュラルから不当な扱いを受けていたことは一目瞭然で、
アスランのような二世代目のコーディネイターとは違って、
地球から宇宙に上がった一世代目のコーディネイター達は実際に迫害を受けていたんですよね。
だから、一世代目のコーディネイターとして地上に生れ落ちたパトリックが
ナチュラルを憎むようになったのは理解できます。
その辺が最初から宇宙で生活をしているアスランと考えの相違がある原因なのかもしれません。


また、パトリックは家族思いだったという設定や『血のバレンタインの悲劇』の時点では、
レノアとの仲は既に冷め切ったものとなっていたという設定をどこかで見かけました。
この辺も自分で勝手に補完しました。
先ず、レノアと幼い頃のアスランの写真を持っていたことからもパトリックは二人を愛していたと思います。
そして、ブルーコスモスのテロに遭い、家族にまで危険が及ぶことを懸念したパトリックは
益々ナチュラルを憎むようになっていく訳ですが、二人を守る目的で疎開させた月での生活の中で、
レノア(とアスラン)はナチュラルに対して理解を示すようになったことで、
パトリックとレノアの間で溝ができてしまったんだと思います。(この辺りが夫婦不仲説の背景かと。)
直近の写真ではなく、昔の写真を写真立てに入れていたのは、
パトリックの中ではその頃までが家族として成り立っていたのかもしれないと勝手に妄想してみます。
パトリックは愛情表現をストレートに表現できないタイプですよね。(それは、アスランも似ている気がします。)
それが、ザラ親子の不幸の始ではないかと。
種の「悪役」の勿体無いところは、何故そのような人間になったのかが描かれていないため、
凄く突拍子がないんですよね。パトリックはまだしも、議長とか特に。
この辺りをアニメで補完してれば、もっとストーリーに深みができたと思うと本当に勿体無いと思います。


そんな感じで勝手に補完してしまったので、自分の中のパトリックというキャラクターは
単純な「悪役」という位置付けにはありませんでした。
議長との面会の下りでは、アスランは自分と父親は別モノで、
個人として認めてもらえたことで救われたようですが
(アスランにとってパトリック・ザラの息子というレッテルはかなり彼を苦しめていたようですね。)、
上述のような背景を考えると、この時アヤベはむしろ、最初からああいう人間だったわけではなく、
テロリストはパトリックの言葉を借りて自分を正当化しているにすぎないといった議長のフォローに救われました。
(議長は話術が長けている設定でしたが、この辺りは本当にそうだと思いました。)
アスランがパトリックを憎めば憎む程、
アヤベの中ではパトリックを憎んで欲しくないという気持ちで一杯になっていった訳です。


結局、アスランはパトリックと和解することなく、アニメは終わったのですが、
自分はそんなアスランがパトリックのことを許す時が来ることを切に願っています。
自分としてもパトアス的にはそこを補完したいなぁと思っているのですが、
純粋なパトアス原稿に向かうと普段の数倍体力を使います。
この二人の場合、なるべく原作の人間関係をそのまま残した感じで書かねば!と思ってしまうため、
凄く気を使うからです。(いや、他のアス受もなるべく原作を意識しているつもりではあるんですが。)


ちなみにパトリックが最後の時にアスランを見ていなかったのは、
アスランに愛情が無くなったとかそういう訳ではなく、
家族を愛するあまり、ナチュラルを殲滅することに心血を注ぎすぎて、
周り(アスランのことさえも)のことが見えなくなってしまったのではないかと。
パトリックの中ではあの最高評議会議長の執政室で息子と袂を別った時に
既におかしくなってしまったのではないかなぁと勝手に妄想しています。


そんな訳で本日のパトアス語りは終わりです。
パトアスって言うよりかパトリック語りになってしまいましたね。
機会があるなら、今度はもうちょっとアスラン→パトリックについて書きたいと思います。
ここまで読んで下さって有難うございました。



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