Three Bullets Revolver@渋谷Glad
2010年08月28日(土)

以前某バンドの打ち上げで2度ほど絡んだ人がベースをやってるTBRがワンマンをやるというので、勝手に行ってきましたat渋谷Glad。asia pが改装してGladになったということだけど、なかなか不思議なスペースであった。

まあ普段聞く音楽とはジャンルこそ違えど、音楽はいつでもどこでも楽しめるもの。なにより演奏力があったし、テンションも高く、それでいて無駄な力の入ってなさ具合もグッド。
曲調としては一番シンプルな言い方をすれば“ハードロック”なのだけど、メロディの作り方とかは日本のバンドなんだなあと思わせる響きがあり。もっとマニアックな入り込みしているバンドかと思ったら、思っていたよりポップネスも備えているバンドだった。
atho/the 2nd colony@下北沢mosaic
2010年08月27日(金)
atho、そしてthe 2nd colonyを見に。モザイクは久々。2年ぶりぐらい?

入ると全然人がいないが、始まる頃にはそこそこ人が増えていた。
少女スキップ、というバンド。
上手にポツンとストラトさん。奥にドラム。センターやや下手にベース、下手にストラト+ボーカルなGtVoさん。

雰囲気の作り方は悪くない。全体的なプレイングスキルやセンスに特化したバンドというよりは雰囲気やシューゲ的なジャンルありきのバンド、という印象。

せっかく上手側に目立つ形でギターさんが出張っているのだから、もっと体ごとプレイするような表現方法にしたほうが見ている方は楽しいんじゃないかな。サウンドを無為に爆音にせず、ある程度でとどめている点とかは好印象。
けど、ベースが特定の帯域だけ強く出るサウンドで(機材の個体特性なのかもしれないが)それが全体のシューゲイズ感を損ねている点が一番残念だったところ。そこをどうにかすればもっと良い感覚を得られるようになるだろうなあ。
ドラマーさんのシンプルなアレンジは結構好きだった。


atho。
上手に横向きでドラムセット。下手にはジャズベ。センターやや下手の手前側にPRSなギターさん、センターやや上手の奥側にジャズマスなギターさんという構成。

ゆったりでスロウなリズムながら、揺らがない世界観の構築具合とボーカルの浮遊感。ジャズマスさんのループ感のあるベーシックに、ハイポジ〜ローポジを使い分けるフレージングでダイナミクス感を与えているベースさん。PRSなギターさんは効果音的なプレイで世界観に変化を与えている。
全員で音を出すときの一体感やドラムのアレンジにはちょっと物足りなさこそ感じたけれど、ドラム・ボーカルの声はとても良い。

全体に広がるとらえどころのない浮遊感に、ある種のファンシーさ、そしてシリアスさを見せる世界観は強固。

というか、そんな事は関係なしに、一音目でボーカルの声が響いた瞬間、もう好きだと思わされてしまった。良いバンド。


the 2nd colony
上手に横向きのドラム、その横にはラップトップ。下手にはジャズベ、アップライトを持ち帰るベースさん。センターにキーボードという3ピース。

リズムを刻むようにループするキーボードのフレーズ、ドラムは歌い、ベースはグルーヴ。目をつむってその音を聴いていると、そこに無いはずのギターや様々な音色が脳内から喚起されて、まるで3ピースとは思えない感触に包まれる。

とてもストイックでシリアス。まるで打ち込みかと見まごうような精密なリズム・ビートと共に、バンドサウンドのみがもつダイナミクスさが融合されたサウンドは爽快感しか感じ無い。
アップライトでボウイングするベースがゆったりとしたグルーブを生み出し、そこにタイトなドラムがバスドラで強烈なビートを乗せると、感じて踊れる気持ち良い陶酔感がステージから降ってくるようだった。



ああ楽しい。ほんとに行ってよかったなと思えた日。
その後ごあいさつなどしつつ。
rain drops pianissimo@下北沢CLUB251
2010年08月14日(土)
割りと久々にrdp。


一番手だとか。
三ヶ月ぶりに見る彼らはなかなかどうして結構まとまっていた。
多少GtVoのジャズマスの音が強い気がしたけど、総体としてはそれほど悪いわけでもなく、演奏面も全体的に気になったりはそれほど無い。

ま、順調という感じ。

そのつぎが大阪から来たというspring summerというバンド。
Voの声は特徴的なところはあるんだけど、いかんせんメロディーに対するアレンジがチグハグな印象。こういうメロディラインつけるならアレンジももっと変化のある感じにしたほうがいいし、ストレートな感じのアレンジにするならメロディもストーレートさを出したほうが良いような気がするな。
まあ、好みの問題なのだろうけど。

2バンド割愛。

トリは活動休止するというcolors department。
確かに、一聴しただけで「ああ、違うな」と思わせるギターロックボーカルとしてのギフトは感じた。
けど、どうにもこうにもアレンジやらサウンドやら、楽曲面でその才能がフルに発揮されているかというとそうでもないなあ、というのが正直な感想で。
もっといわゆる王道な「ギターロック」を突き詰めたほうがいろんな意味でこのボーカルには合ってるんじゃないかなあ、なんて思う。

そんな感じ。
no name@新宿motion
2010年08月12日(木)
no nameを見にmotionへと。


入るとte_riというバンドがはじまるところ。
2ピース。上手ドラム下手テレキャスinJC。
多少陳腐化された言葉で言えば、前衛的。
ポストロックやプログレとも違う世界観。一言でいうならば、「ずれ」かな…テンポが同じで刻むリズムが捻れている。

次、no name
こちらはかわらず。以前聞いたときよりさらにドラムの異質感が消え、普通にバンドサウンドを聞いているような感覚に陥る。

ラスト、オワリズム弁慶
なにやら大所帯。
上手からランチパッドみたいなボードを持っている人、ホーン、ギター、パーカッション、ホーン、叫んでるんだか歌ってるんだかな人、ハムを切ってる人、ドラム、ベース、ギター、キーボード、ステージ前にチャリに乗っている人の12人編成?
音楽的には和のリズムだったりメロ、はたまたプログレッシブ感、人力ループフレーズなアンサンブルとバンドとしての骨子はあるのだけど、いかんせんコントしてる手前の二人やホーン吹かないときは自由にハムを食う上手組など、いったい何がしたいのだかわからない…しかし妙に見れてしまう…
と思ったらドラムベースでオワリズム、というらしい。なんかmy girlfriend's recordの人?なのかな…?

全部が全部、ぶっとんでて中々良いイベントであった。
smash funny stone/about tess@渋谷乙
2010年08月03日(火)
仕事を終わらせて乙へ。smashとabout tessを見に。


入るとちょうどsmashの転換中。そしてライブへ。
一曲一曲が長い彼らのライブは30分程度のセットだと3曲しか出来ないのだ。

1曲目はトラブル?ギターの音がうまく出ず。レスポールの方のギターさんは相変わらずの安定感。ドラムさんは前見た時よりずいぶんとよくなっていた。それでもまま、後ノリすぎるかなあ、というところはあるけども。
2曲目以降は音もこなれて来て、全体的に力強さが増す。

以前より歌に力強さ、というか響きのようなものが出てきているなあという印象。
しかし、ステージ上では相変わらずの暴れっぷりで、それが良いのよね。


お次はabout tess。
相変わらず2ドラム2ベース2ギターの図太さ。リフが厚い。
この日のタクトさんは、ラストのバイオレンスフリークで少し逡巡というか、イラつきというか、弾きまくるいつものスタイルでない、躊躇いのようなものが垣間見えた。
なんかそれが、バンドに蠢く生の感覚を見せている気がして、複雑に入り組んだシーケンスと自由奔放なアドリブ感という相克のさらに奥側にもう一つ、巨大な意思のようなものが見え隠れしていたように見えた。
表現というのは奥深い。まあ、演者にしてみたらそんな表現はいやなんだろうけども…

二つみるだけでお腹いっぱい。


susquatch/tccm@下北沢SHELTER
2010年08月01日(日)
9ヶ月ぶりなsusquatch。10ヶ月ぶりなtccmと少し懐かしい感じ。

入るとopeningというバンドがライブ中。ピアノインスト。なかなか雰囲気があって良い感じ。

2番手はsusquatch。
稲葉さんが抜けて新体制になったsusquatchは、自分の好きな方向性からすでに外れているんじゃないかという危惧が強く、びびりながら見てみたのであった。
しかし、新ベースさんが事の外すばらしい。顔で弾く感じのベースさんで、能重氏とはまた違ったグルーヴ感をバンドに与えていた。
ウタノマニマニというバンドのベーシストさんらしい。

ギターは以前ベースサポートをしていた方。
GtVo押切氏がバイト先からひっぱってきた人らしいが…うーん、ベースの時も思ったけど、やっぱりこの人はプレイアビリティ的に厳しい。
どっからどうみても“susquatchのコピーをしている(あんまりうまくない)ギターの人”としか見えんし聞こえん。
もともとパンクとかそっちの畑の人なんじゃないのかな?
バンドは人間関係で作るのは当然だけど、それにしても…。あまりにもフレーズを自分のプレイにまで昇華出来ていなさすぎて。

GtVoさんは、一時期のサウンドデザインからまたクリーントーンっぽい感じに回帰していて好印象。
セッティングも正式メンバー二人が上手下手最前に位置し、サポート2名が奥側にいるという構成で、なかなか印象的。
やっぱsusquatchは楽曲が素晴らしいので、ドラムベースとしっかりグルーヴすると楽しい。

一曲しらない曲(新曲?)は、オルタナ感の無い感じで個人的にはあんまりだったけど、ハーベスト→祭→セトは良い流れ。ゴースト聞きたかったなあ。
また行きたい!と思わされる良いライブであった。


お次、the chef cooks me。
以前見た時とはまたずいぶんと人も構成も変わっていたけど、シェフはシェフ、といった感じで。
ちっさい鉄筋やピアニカ、謎の笛的なものや打楽器的なものをやりつつ、歌いつつなシェフは非常に音楽!といったライブをしてくれる、エンタティンなバンド。
ベースさんがなかなかグルーヴィンで良い。ギターの人も出るとこ引くとこツボを抑えているし、メンバー全員が表現している感じがとても印象的。
そんな特別なことじゃなくても人間の熱量が感じられるライブってのは良いライブだと思わされるなあ。

また機会があれば。

ラストはポッグカウチナゲット。
名前はちらほらみたことあったけど、見るのも聞くのも初めて。
楽器隊が後ろに引いた感じで、スタンドマイクなボーカルさんが前ツラちょい上手で歌う形。
声はそこまで好みでは無かったけど、ピンマイクのボーカリストとしての条件は十分に満たしてるなと感じるボーカルさんだった。

結構音がでかい系のバンドで、強いグルーヴを感じさせつつも通り一遍ではないフレーズを弾くベースに、高音を際立たせるパーカッシブさも持ち合わせた上手テレキャス、その裏をつくように冷静なフレージングを見せる下手ギターさん、といった感じ。エモと言えばエモ、コアと言えばコア、しかし和を感じさせる叙情的なメロディーラインを独特のトーンで響かせるボーカルさんにはマス的なポップさも見える。顔はスガシカオ系で動きはヒロト系のアンバランスさも面白い。少し眺めのMCからは言葉に真摯な姿勢が見えた。

好き嫌いではなく、良いバンドでした。
どうやら稲毛のバンドらしく、ああ、らしいなあ、と。
変なバンドおおいよね、千葉。

そんな日