tombo@下北沢ERA
2010年06月21日(月)
奇跡的に仕事が早く終わったのでERAへと。


tomboは昨日のTHREEよりもかなりいいアクトで。なにより音がいい。照明も良い。やっぱりトータルでなんぼだよなあ、ライブって。
ラストの彷徨う豚、名前は聞いたことあったけれど見るのは初めてで。ギターとドラムの2ピースでガチャガチャとやっているだけなんだけど、ポップネスというか一聴して「あ、違うな」と思わせる何かがあった。なんなんだろう、あれは。
リズム?サウンドデザイン?コード進行?グルーヴ?全部?わからないけど、なにかが違った。さすがにトリ任されるだけあるなあ、と。

うーん。

そんな日。
tombo/テングインベーダーズ@下北沢THREE
2010年06月20日(日)


知り合いがサポートでギターを弾くというので行ってきた。
入るとthe kitty cat swinger's clubというバンド。新潟のバンドらしい。
基本線にはART-SCHOOL的な雰囲気を感じつつも、サウンドは激しく楽器隊も「何かしてやろう」というプレイをしていた。GtVoの人がああいう感じの人なんだけど、パワーがあるのはいいな、と。もうひとつ声にギフト的なものがあると突き抜ける気もするけど、そんなこと関係なく良いバンドだった。

で、tombo。
サウンドは同じく激しい。メロディーも作り込むというよりは叫ぶといった趣。GtVoさんがレゲエマスター使ってるのが好印象。
そこまでカッチりリズム作りこんでるわけじゃないけど外さない、という独特のグルーヴ感。はじける瞬間のインパクトは感じる。
こういうサウンドデザインのバンドをしばらく見ていなかったのでなんか懐かしいような感じすらした。
なんかもう一つ欲しいなー、という気もするんだけど、それは俺の趣味の問題なのかもしれん。

太平洋不知火楽団
昔なんか見た気がするのだけど、ログには残っておらず。うーん?
でも昔見たバンドとは印象が前々違ったなあ。とかいって、不意にソファに座ったらあまりに気持ちよくて全力で寝てしまい、気づいたら終わっていたという…

ラスト、テングインベーダーズ。
名前は知っていた彼ら。SEが終わってなにやら「自分達の企画ってことにします」「架空のアルバムをレコーディングしたので架空のレコ発ライブです」とか言い始めたと思ったらフロアに降りて客を(THREEは中央に間仕切りのような壁がある)手前側に押し込ませ、ライブがスタート。パワフル。
サウンド自体はラフ。いわゆる日本語パンクの流れな音で、リズムはよれたりもどったりサウンドもスカスカっとしていて、ギンギンな声が通りぬけるといった感じ。歌いながらマイクを押してしまうGtVoが右行ったり左いったりしながら歌う。下手のベースさんはなぜかストラップが2本ついている5弦ベース。ドラマーは女性なのだけど、後で調べたら元FLEEZER NOIZEだったらしい。

JCにつながれたストラト、不意に踏まれるビッグマフ。アナログディレイが歪みを生んで、曲のキメでは空を飛ぶ。人の声ともリングモジュレーターとも付かない歌。それを歌い上げる表情は悲しい曲では悲しく、激しい曲では激しく、イラつく曲ではイラついていた。音楽がどうとか、じゃない。これが人なんだと叫んでいた。
女になったつもりで書いたという恋の曲では胸を締め付けられ、何言ってるかわからん暴れまくる曲では口角が自然と上がる。
あっという間にライブは終わる。
アンコールで出てきた彼は宇宙に打ち上げられた猿アルバートに対するやるせなさを叫び歌い、初めてだというダブルアンコールでギターアンプとベースアンプをフルテンにして漫画と呼ばれた歌を歌って去っていった。

すごい熱量。久しぶりに感じた“人”という音楽。
これだから、ライブハウスは面白い。

そんな日。
Shing02@恵比寿Liquidroom LOFT
2010年06月08日(火)


友人に誘われ行ってきましたShing02。400[甦]のリリパだそうな。
仕事ズレズレで21時半近いくらいに入場したけども、逆にライブアクトが22時からだったのでちょうど良い感じに。

割と人はあちこちにって感じだったりしたもののさすがにShing02のライブ時には集まってくる感じで。
この日のセットはギター Soichiro+ドラム Motoki Yamaguchi+DJ A-1という感じだった模様。
なかなかしっとりとした良いギターだった。

ライブは新譜から(?)2曲をまず披露、んでもってluvsicをpt1〜pt4まで披露、そして400につなげるというなんともサービス精神満点なアクト。30分程度の短いステージだったけど、もう満腹ですよ。

以前見た時は割と鋭いグサリとさされるような印象を受けたShing02だったけど、今回は優しい、というか包みこむような声でラップしていたのが印象的だったなあ。
no name@新宿motion
2010年06月02日(水)


world's end girlfriendなどでドラムを叩いている近田和久というドラマーのソロプロジェクト、no name。
音源ではnu jazz、いわゆるクラブジャズ的な感じなのだけど、ライブではどうやって再現しているんだろうなーと思い行ってきましたmotion。

行くとちょうどno nameの出番。ステージは上手に下手を向くようにドラムが設置。下手にはサックスの人が。

気になる再現方法は、ドラムの後ろには音源を操るPCが設置されていて、その音源と合わせながらドラムを叩く同期なスタイル。
しかし、出音では全く同期を感じさせない生きたグルーヴが紡がれる。

つーか同期でシャッフル。すげー。
演奏はとてもフリーダムに見えるのだけど、音源と乖離せずリズムキープはしっかりとされている。
実際なかなかああはいかない。テンポを合わせようとするとどうしても生のグルーヴ感がそがれてしまうし、グルーヴ感が出てくると同期がずれてしまうのが普通なワケで、音源との同期に違和感を感じさせずにシャッフルやフィル、フリーダムなグルーヴ溢れる演奏が展開されるのには脱帽。

通常よりややハイハット側を向いた座り方で、背筋は立っている。
ムチのようにしなやかな腕のしなりでタムやシンバルを叩くフォームが特徴的。
ただ手数を、というドラムでは無くどこかパターンを保ちつつも感性そのまま、という演奏で、しっかりとしたバックグラウンドを感じるドラムさん。

no name、次を見るのが楽しみ。

お次はprantron。元RECO.のベースさんがやっているこのバンドはVJ付き。エフェクティブなギターに図太いベースライン。足元におかれたサンプラーからSEを流しつつキーボードボーカルさんが浮遊感を足す、といった感じ。メッセージよりはイメージに近いバンド。けど、ウィスパー寄りなボーカルさんの声質はあんまり好みではなく。とは言え全体的には良い感じであった。
いろんな友達が多そうなバンドでした。

そんな感じ。