FROITというバンドとチッタの共同企画、DUBAI6

出演を見た順で以下に。
OVUM
3nd
MIRROR
miaou
FROITO
I LOVE YOU…OK?
su:
stereo type
nego
ポストロック・インストのイベントで、このメンツでクラブチッタ開催というだけでも無茶感はあるのに、しかもチケ代が500円というこのイベント。
まあ正直、行く前から集客に不安は持っていたものの、行ったらやはり、な客の入り。しかし、オールでチッタという点を考えるとあのくらいの人数で助かるというのも事実なワケで…
とりあえず仕事終わりでチッタへ行くと、すでにclean of coreが終わっていて、ちょっと残念。ルルルも終わっていた。
まあ仕方ない、と気を取り直してOVUM。
なかなか良いライブ。サウンド的にすこし膨張感があって勿体無かったけれど、熱いライブをやっていた。ラストの盛り上がり切りたい所でもうちょっと迫力は欲しかったけれども、全体的に見れば素晴らしいライブだったんじゃないかと。
次は3nd。名前は良く聞く割に見るのは初めて。下手ギターが巨体+フライングVだったりするところとか、なかなかファニーながら出てくるサウンドはまた別。デザインとしては王道、というかストレートなドライブサウンドながら5拍子・変拍子なんかをつかって表現している。それでいてパフォーマンスは熱い感じとか、あまりポストロック界隈で見ないキャラクター性は中々楽しかった。まあ、客は普通のポストロックファンなので盛り上がったりしてはないんだけどね。
お次、MIRROR。
最前に近い位置にいたこともあって、最初は下手のギターさん(アンプが小さいので)音量的に弱いかな、と感じたのだけど、ライブが進むにつれ違和感は消えていった。
新曲は割と華やかなポップネスでハネる雰囲気のある曲が多く、それだけになるとちょっと物足りない分もあるのだけど、以前の曲もやってくれると全体のバランスがとれて非常に良いステージに感じる。
MCもいつもの感じでゆるいながらも毒を吐き、それでいて謙虚な立ち位置に居座る感じで、演奏面も淀みなく。この日のアクトで客のテンション含め一番良いアクトだったんじゃないかなあ。
途中、食事休憩を挟んでmiaou。
miaouはこれまでのバンドに比べると演奏面では明らかに見劣りするのだけど、世界観ではむしろ優っていて、アンビエントを感じさせつつシューゲイズする音響なバンド。悪くないけど、腹具合的にも時間的にも眠くなる感は否めず。
というかmirrorの残像がまだ残っていたせいか、あまり覚えていないのであった。
FROITO
ホストのバンド。MCの飄々とした感じは他にあまりなく、なるほど、こういう企画をやっちゃおうとする人なんだなー、と。
ベースはオラオラ系で、ドラムは女性なのだがちょっとリズム弱い。特にライブはじまって1〜2曲は不安感が出ちゃってたかな。パーカッションがいるのは珍しいかもしれない。
出ていたバンドの中では一番ベーシックにポストロックをやろうとしている感じは受けた。その分、独自性を出すためにVJをつかってたんだろうか。
VJは良かったな。
I LOVE YOU…OK?
珍しく連れが居たこのイベント。その連れが気になる!とかいってかけよった先には白髪盗聴ハゲの長巨体おっちゃんベーシストが。
後ろにはマーシャルが2段積み、アンペグのベーアンが2台、ステージの反対側にはJCがセッティング。
マイクは低めにセッティングされ、その横には灰皿。下にはコカ・コーラゼロがステージドリンクとして置かれている。
そしてドラムには一斗缶がセッティングされていた…
うしろのスクリーンにはウルトラセブンが流れている。
サウンドはフリースタイルを主体としたカオティックな音。足元のエフェクトを踏み変えてJCから音をならしたりマーシャルから音をならしたり、その音をループさせながらベースサウンドをだしたりとかなり自由な感じ。
ドラムさんはそんなベースに神経を集中させ、タイミングを合わせながらもグルーヴを生み出す。
最後にはベーアンキャビのフタをなげたりマイクをなげたりベースをあげたりと無茶をしつつ、常にタバコをすいつつ去っていったのだった。
そんな2ピースバンド。インパクトだけならこの日一番。
su:
眠いマックスに差し掛かる時間帯。
同期音源を使いながら、シンプルなドラムにグルーヴァーなベース、そこにキーボード・サンプラーなマニピュレーターという3人編成のバンド。
ポストロックというよりはむしろヒップホップやハウスなどのシーケンス・ミュージックに近いアウトプットで、たしかにあの時間帯にはマッチしているとも言える。
stereo type
こちらは荒いサウンドデザインながらきっちりと変拍子・ポストロックを鳴らすバンド。
割と王道ながら、時折プログレ臭も感じさせるなど、こだわりと独自性は感じた。やってる瞬間は眠気飛ぶのだが、音が消えるとすぐ眠くなる。笑
nego
ツインドラム(一人はゲストらしい。ってかROVOの人だったらしい)、コンポーザーらしき人はエレバイオリンでエフェクト感出している(旅団の人らしい)。なかなかかっこよく、VJもイメージにマッチしている。いかんせん眠くイメージしか憶えていないのだけれども、バンドとしては素晴らしいものを見せていた。5日に青山月見ルでイベントするとかで、wozniakとkuruucrewとやるあたり、なるほどソッチ系ですね、と。日程合えば行きたいけど合わないので行けないのが悲しいところ。
そして、a picture of herがインフルにより病欠とのことで、急遽FROITOがダブルステージ。
確認が大事!とかいいつつ間違えたりするあたり、まあ愛嬌ということで。
2曲ほどやって、イベント終了。お疲れ様でした。
翌日も仕事で、眠かったのは言うまでもない。