MIRROR@川崎クラブチッタ
2010年01月29日(金)
FROITというバンドとチッタの共同企画、DUBAI6

出演を見た順で以下に。
OVUM
3nd
MIRROR
miaou
FROITO
I LOVE YOU…OK?
su:
stereo type
nego


ポストロック・インストのイベントで、このメンツでクラブチッタ開催というだけでも無茶感はあるのに、しかもチケ代が500円というこのイベント。
まあ正直、行く前から集客に不安は持っていたものの、行ったらやはり、な客の入り。しかし、オールでチッタという点を考えるとあのくらいの人数で助かるというのも事実なワケで…

とりあえず仕事終わりでチッタへ行くと、すでにclean of coreが終わっていて、ちょっと残念。ルルルも終わっていた。
まあ仕方ない、と気を取り直してOVUM。
なかなか良いライブ。サウンド的にすこし膨張感があって勿体無かったけれど、熱いライブをやっていた。ラストの盛り上がり切りたい所でもうちょっと迫力は欲しかったけれども、全体的に見れば素晴らしいライブだったんじゃないかと。


次は3nd。名前は良く聞く割に見るのは初めて。下手ギターが巨体+フライングVだったりするところとか、なかなかファニーながら出てくるサウンドはまた別。デザインとしては王道、というかストレートなドライブサウンドながら5拍子・変拍子なんかをつかって表現している。それでいてパフォーマンスは熱い感じとか、あまりポストロック界隈で見ないキャラクター性は中々楽しかった。まあ、客は普通のポストロックファンなので盛り上がったりしてはないんだけどね。


お次、MIRROR。
最前に近い位置にいたこともあって、最初は下手のギターさん(アンプが小さいので)音量的に弱いかな、と感じたのだけど、ライブが進むにつれ違和感は消えていった。
新曲は割と華やかなポップネスでハネる雰囲気のある曲が多く、それだけになるとちょっと物足りない分もあるのだけど、以前の曲もやってくれると全体のバランスがとれて非常に良いステージに感じる。
MCもいつもの感じでゆるいながらも毒を吐き、それでいて謙虚な立ち位置に居座る感じで、演奏面も淀みなく。この日のアクトで客のテンション含め一番良いアクトだったんじゃないかなあ。


途中、食事休憩を挟んでmiaou。

miaouはこれまでのバンドに比べると演奏面では明らかに見劣りするのだけど、世界観ではむしろ優っていて、アンビエントを感じさせつつシューゲイズする音響なバンド。悪くないけど、腹具合的にも時間的にも眠くなる感は否めず。
というかmirrorの残像がまだ残っていたせいか、あまり覚えていないのであった。


FROITO
ホストのバンド。MCの飄々とした感じは他にあまりなく、なるほど、こういう企画をやっちゃおうとする人なんだなー、と。
ベースはオラオラ系で、ドラムは女性なのだがちょっとリズム弱い。特にライブはじまって1〜2曲は不安感が出ちゃってたかな。パーカッションがいるのは珍しいかもしれない。
出ていたバンドの中では一番ベーシックにポストロックをやろうとしている感じは受けた。その分、独自性を出すためにVJをつかってたんだろうか。
VJは良かったな。


I LOVE YOU…OK?
珍しく連れが居たこのイベント。その連れが気になる!とかいってかけよった先には白髪盗聴ハゲの長巨体おっちゃんベーシストが。
後ろにはマーシャルが2段積み、アンペグのベーアンが2台、ステージの反対側にはJCがセッティング。
マイクは低めにセッティングされ、その横には灰皿。下にはコカ・コーラゼロがステージドリンクとして置かれている。
そしてドラムには一斗缶がセッティングされていた…
うしろのスクリーンにはウルトラセブンが流れている。

サウンドはフリースタイルを主体としたカオティックな音。足元のエフェクトを踏み変えてJCから音をならしたりマーシャルから音をならしたり、その音をループさせながらベースサウンドをだしたりとかなり自由な感じ。
ドラムさんはそんなベースに神経を集中させ、タイミングを合わせながらもグルーヴを生み出す。

最後にはベーアンキャビのフタをなげたりマイクをなげたりベースをあげたりと無茶をしつつ、常にタバコをすいつつ去っていったのだった。
そんな2ピースバンド。インパクトだけならこの日一番。


su:
眠いマックスに差し掛かる時間帯。
同期音源を使いながら、シンプルなドラムにグルーヴァーなベース、そこにキーボード・サンプラーなマニピュレーターという3人編成のバンド。
ポストロックというよりはむしろヒップホップやハウスなどのシーケンス・ミュージックに近いアウトプットで、たしかにあの時間帯にはマッチしているとも言える。


stereo type
こちらは荒いサウンドデザインながらきっちりと変拍子・ポストロックを鳴らすバンド。
割と王道ながら、時折プログレ臭も感じさせるなど、こだわりと独自性は感じた。やってる瞬間は眠気飛ぶのだが、音が消えるとすぐ眠くなる。笑

nego
ツインドラム(一人はゲストらしい。ってかROVOの人だったらしい)、コンポーザーらしき人はエレバイオリンでエフェクト感出している(旅団の人らしい)。なかなかかっこよく、VJもイメージにマッチしている。いかんせん眠くイメージしか憶えていないのだけれども、バンドとしては素晴らしいものを見せていた。5日に青山月見ルでイベントするとかで、wozniakとkuruucrewとやるあたり、なるほどソッチ系ですね、と。日程合えば行きたいけど合わないので行けないのが悲しいところ。


そして、a picture of herがインフルにより病欠とのことで、急遽FROITOがダブルステージ。
確認が大事!とかいいつつ間違えたりするあたり、まあ愛嬌ということで。
2曲ほどやって、イベント終了。お疲れ様でした。

翌日も仕事で、眠かったのは言うまでもない。
rain drops pianissimo@池袋blackhole
2010年01月23日(土)

かれらは一番手。
開場過ぎた時間に行くもリハーサルでトラブルがあったらしくまだ開いてなかった。
ギター持ち込みのヘッドが壊れたらしく。

そんなこんなで開場、開演ともに押しており1830開演のはずがライブが始まったのは1843ごろ。

ベースがSBVからリッケンに変わっており、全体のサウンドデザインがかなりかわった。
SBVはボトムローが薄く、ミッドローからハイローが強め、輪郭感のあるサウンドシェイプが特徴的な音なのだけど、この日のリッケンはボトムローが大きく出る輪郭間の無い丸い音で、出て来る音と彼のベースラインやプレイアビリティとが大きく乖離していて、非常に違和感のあるものになってしまっていた。
うーん、気持ち悪い。

もっとボトムを支えるがっちりとしたグルーヴ主体のベースらしいベースを出さないとこの違和感は拭えないのではないだろうか。

ギター君は急遽のマーシャル(JCM900かな?)使用、という事もあり音がデカめ。
けどまあ、いつも使っているBlackstarからするとハイのシャキシャキ感が弱まり、サウンド的には割といい。特にベースのサウンドデザインが変わったことで、そこら辺のバンド内の立ち位置的にもっと前に出るようになってもいいのでは、と。

ギタボはギターがベースの帯域とおもっきりかぶっていてあんまり聞こえない。
ボーカルもギターとベースがかなり大きめだったのもありちょっと弱め。
まあトラブルがあったらしいので仕方ない面もあるけど、ちょっと勿体無いかな、と。

んまあ、そんな釈然としない感じもありながらも、その後に予定があったので即ライブハウスをあとにしたのであった。
rain drops pianissimo(南里修史)@池袋blackhole
2010年01月19日(火)

rdpのvoはトリ。

弾き語りスタイルはボーカルが強調されるのでなかなかにわかり易い。
まあでも、ウソじゃなければいいと思うのよね。ボーカルって。

で、そんな彼はと言えば、アレンジがバンドのアレンジをそのままだったのがちょいともったいないな、なんて思ったけどもボーカル自体は非常に良く。
ファルセットが弱い、とかギターもミスが多い、とかあったけども、伝わってくるものが多かったので別にいいんじゃないのかな、と。


そんな日。
MIRROR@下北沢ERA
2010年01月10日(日)


水族館いったり電気屋に付き合ったりしてたらERAに到着したのは20時手前。入るとbirds melt skyらしき人々がライブ。
しかし少ししか見ておらずよく覚えていない。なんか同期っぽい事をしていたなー、くらいで。

お次はMIRROR。journal spy effort時代の曲はやっていなかったように思う。というのも、MIRRORの音源は持っていないのでよく知らないのだ。
とは言え、そこはそれ。パフォーマンスとしては圧巻なわけで。
全体的にポストロックで明るめの曲調。そこまで複雑な構成というわけではなく、多彩なフレージングで楽曲に幅が出ている。
派遣村を毒づきつつ、反面教師にしてがんばりましょう、と派遣切りにあった人達のインタビュー本をオススメにあげていた。

そんなこんなでMIRRORの音源を買って見る。もう少ししたら新音源も出るとか出ないとか。


100% Organic Brothers。こちらは上手奥からドラム、パーカッション、ベース、上手前が声+マニピュレータ、Gt(SG)、Gt(ストラト)という構成。
ダヴっぽいところから始まってファンク、レゲエ、んでいわゆるミクスチャーっぽいサウンドまで、といった印象。野外もよし、クラブもよし、といった趣きで、酒と絡めて踊りたいぜ−的な人は好きそうな感じ。ゆったりとぐんにゃりと、たまに激しく。
わかるけど、ここらへんは特にツボでは無い。


BAZRA。4年ぶりくらい?かなり久々。相変わらず鉄平氏は熱い感じで。やはりというかなんというか、さすがに知ってる曲はやらなかった。
ってか音源で聞いてた当時から思ってはいたけど、やっぱBAZRAはベースのグルーヴ感がすごい。指弾きであんくらい弾けるようになれば楽しいだろうなあ…
ドラムもタイトかつブレない感じがかなり好みだし、鉄平氏は言うまでもなく。
相変わらず熱量持ってる、ロックンロールを感じさせるバンドだなあ、と。

そんな感じ。
rain drops pianissimo@下北沢CLUB251
2010年01月08日(金)


仕事を終えてチャリをかっとばしたところ、頭から見ることに成功。
rain drops pianissimo。

去年20回見てるとかどんだけだ。という感じで年はじめ。
サウンド的にはBaがBaらしい音作りになり、全体的なバランスの中でボリューム的にも存在感を増していた。
GtVoのGtがちょっと強すぎるところがあり、上手Gtがちょっと弱いかな、と思うところもあったけれど、そのバランスで曲によってはマッチしていたりする事もあり、どっちが良いかは一概には言えないところ。
上手Gtは目立つ場面でのミストーンが減っていることで、ぱっと聞き違和感が無く聞けるようになっている。

曲も出し惜しみ無く、響きの強い曲が演奏されていたし、まあ順調に来ているのでは。
気になるところはBaがややおとなしい点。そういうところも出し惜しみせずいった方が良いのではないだろうか。

そんな感じ。


次はshepherd。相変わらずのsyrup16gフォロワー。そしてサウンドデザインがあまり上手くない印象。
静かな曲はまだいいんだけど、多少アップな曲だと途端にしょぼくなる。

より具体的に言えば、ギター2本ともストラトで、帯域もあまり分けられておらず、かといってプレイ的に絡みのあるフレージングでも無い。
結果的に深さの無い平べったい音が鳴っているなあ、と。
ドラムも力強さが無く、特にスネアの弱々しさが気になった。
演奏に迫力が無く、キャラとして立っておらず、楽曲はsyrup16gのフォロワー。うーん、良いところが見当たらない。。
やる気になれば出来なくも無さそうな素材ではあるのだけど。


S.H.E.
上手ジャズマス、センターテレキャス(シルバースパークル)GtVo、下手ジャズべな感じ。
打って変わってしっかりとした演奏にアレンジメント。昨今のトレンドにはのっていないけれど、しっかりと自らの色を出してるなあ、という印象。
やや膨張感のあるサウンドデザインにパキっとした声質のボーカルが上手くハマっている。
しっかりやっていて、なるほどなーという印象。


アイイロ
去年でドラムとベースが抜けたらしく、GtVo+Gtという構成。両方テレキャス。
バンドアレンジだと普通かもなと思いながらもギター2本でってのはなかなか面白い。
まあ、また機会があれば。