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| 2006年08月31日(木) 立ち会う準備。 |
| 今日は妻と出産する病院で行われた両親学級に行った。両親学級とは読んで字の如く、子供の出産を控えた両親に、出産に対する準備や予備知識などを教えてくれるものではなく、出産に対する準備や予備知識などは母親学級で十分に理解しているので、実質的には両親学級ではなく父親学級である。 立会い出産を希望する夫婦は、この病院主催の両親学級に夫が参加することが条件となっているらしく、参加者全員が立会い出産を希望しているのかと思いきや、どうもそうではないらしく、それぞれ夫婦の自己紹介の時に予定日や立会いを希望する理由など言うのだが、「まだ迷ってます」「妻に連れてこられました」「立ち会えるかは神様が決めるものですから」などネガティブなコメントが多くて驚いてしまった。 「なんでみんな迷ってんだろ。そんな機会何度もあるわけじゃないんだから立ち会えばいいんだよ。お産を見ることに抵抗があるってのがそもそもの間違いなんだよ人間だもの」 と、妻に小声で話していたら、あなたみたいに看護実習でお産を見たことがあるわけじゃないし、血に強いってわけじゃないからいろいろ迷いが生じるものなのよと言う。そうなのかそうなのかしら。僕は看護師だから抵抗がないってことなんだろうか。 両親学級の内容は、陣痛が起きたときに父親はどう対処するか。長丁場のお産に父親はどのような心意気を持ち、どのような対処をすればよいのかなどを学習した。まぁ早かれ遅かれあと1ヶ月少しでその場面は訪れる。うおードキドキ……する? イマイチ実感湧かなくない? と、妻に訊ねると、「そうなのよー。産むって感じがわかんないからねー。まぁなるようになるでしょう」といつものようにマイペース。とてもいいことだ。帰りに新宿に寄ったらあまりの多さと暑さに僕の心の陣痛が始まった。 |
| 2006年08月30日(水) 逆さが逆さに。 |
| 「今日ママがねー、病院行く日だからねー、ややちゃんの写真また撮られちゃうんだよ。そいでねー、まだ逆さまの格好だったらねー、ママとパパはちょっぴり悲しいです。ややちゃん、写真撮られるから今のうちに格好なおしときな。それじゃあ行ってきます」 と、玄関でお腹のややちゃんに話し掛けて仕事へ向かう。今日は妻が産婦人科に受診する日。ややちゃんが写真を撮られるというのは超音波検査を受けるということで、お腹の中のややちゃんに超音波検査だのエコーを受けるだの難しいこと言ってもきっとわからないので、写真を撮られるとソフトな表現で伝えることに意味がないとわかっていても、僕と妻の子供だからきっと理解できると意味を込めて愛も込めて。 もう妊娠34週なので、そろそろ逆子が直らないと帝王切開になってしまう。まぁ現代の医療では母子共に危険は少ないにしろ、腹を切ることに変わりないのだからこれは由々しき事態である。しかし直らなければ直らないなりに心の準備も必要である。毎晩「なおれー、元の位置に戻れー」なんてお腹をマッサージしても、毎晩逆子体操をしても、直らなければ仕方がない。立会い出産はできないけれど、それはとても残念なことだけど、ややちゃんが直らなければ仕方がない。ああ仕方がない。と、ややちゃんに聞こえるように未練がましい声を出しながらお腹に口をつけて話し続けていた。 「ややちゃん、元に戻ってた! 逆子なおってた!」 昼休みに携帯をのぞくと妻からメール。よくやったややちゃん。さすが僕らの子供だ。ギリギリまでヒヤヒヤさせて最後に一件落着というスタンスは僕の人生そのものだ。僕の子だ。本当にこの子は僕らの子だー。と、喜びながら自然に午後の仕事にも力が入り、「何、そんなニヤニヤしながら仕事して。財布見つかったのがそんなに嬉しいの」と看護婦さんに言われて、まぁそれも嬉しいけれどもっと嬉しいことがあるんです。うちの子の逆子が直ったみたいなんですよ。逆子が、直ったんですよー! と、スキップしながら病棟を巡回してたら会議の時間を忘れてて遅刻。婦長さんに叱られても終始ヘラヘラ。 飛ぶように家に帰り、って違った。ケーキ屋に寄って家に帰り、妻を抱き締めお腹の中のややちゃんに「でかした! だからケーキ買ってきた!」と、努力したから褒美をあげるという間違った教育方針の片鱗をちらつかせながら、ややちゃん逆子なおったパーティを妻と開催しました。 |
| 2006年08月29日(火) 奇跡の悪戯。 |
| 全然凹んでないと言いながらも、未練がましく財布のことばかり書いて生来のウザったさを発揮しながらも紛失から1週間経ち、そろそろ現実を受容せねばならんなぁと諸々のカードの再発行を済ませ、新しい人生の再スタートを切ろうとした矢先、職場の婦長さんから電話。 「財布が見つかったって! よかったねー! 保険証を見て病院に電話したみたいよ!」 婦長さん、僕より先に興奮している。というのもこの財布を紛失したという事件は、ちょっと主任さんしっかりしなさいよという、日頃しっかりしてるけどたまにはドジする人間臭い奴というパーソナリティーを確率させるエピソードに適しており、へへ、財布なくしました。どこでなくしたかわかりません。へへ。僕馬鹿かもしれんです。今度渋谷行った時、僕の財布が落ちてたら教えて下さいね。 と、スタッフ全てに吹聴しており、そんな自虐的な態度を取ったあと、人知れず溜息を吐くという演出は決して人知れずではなく、誰かが見ているということを見越して溜息を吐くという何の得にもならない煩雑なことを演じ続けていたのだが、まさか本当に見つかるとは思ってもいなかったので、突然のことで自制が効かず、素で喜んでしまった。 財布を失くした日、僕は渋谷のとあるホールで開催されたイベントに行っていた。そこでは財布を使用しなかったので、失くしたのはここではないだろうと思いつつも、一応確認のために、再度ホールに行って警備員の人と一緒に探してみたけど見つかんなくて、連絡先だけ教えて肩を落として交番に行ったんだけど、財布があったと連絡してくれたのは、そこのホールの係員からであった。なぜ。どうしてそこに財布があったのだろう。 答えは簡単で、これはまぁ神様のちょっとした悪戯だったのであろう。と、妻と見解が一致してそれ以上深くは考えなかったのだけど、魑魅魍魎が跋扈する大都会渋谷で財布失くして1週間経って、中身は全て無事という奇跡が起きたのは、ひとえに神様のご厚情ご支援による賜物と心から感謝いたしております。今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願いいたしますとともに、末筆ながら皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。 |
| 2006年08月28日(月) 財布バトン。 |
| 財布なくして1週間経ってもう見つかんないだろうし、諦めの意味を込めて財布バトンでも書こっかなぁと、生来自虐的な僕は「財布バトン」と検索してみるとホントにあった。世の中何でもあるんだなぁ。試しに「西瓜バトン」とか「湿疹バトン」とか思いついた言葉を検索してみたらそういうのはなかった。 1.今使ってる財布は何? 1週間前まで妻から誕生日プレゼントに貰ったタケオキクチのこれまでの人生で一番使いやすい財布を使ってた。財布だけでもいい。返して下さい。今使ってる財布はTOUGHのボツデザインになった財布。世の中に数個しかないらしくかなりのレア物。今しか買うチャンスがない。と、店員に言われて買ったやつ。 2.何年ぐらい使ってます? 1年くらい。落とした財布は1ヶ月も使ってない。財布だけでもいい。返して下さい。 3.今まで財布どのくらい変えました? だいたい年に1回のペースで変える。財布をころころ変える奴に善人はいないらしいよ。もうバトン書くの飽きてきた。 4.財布にカード何枚入ってます? それ先週言ったでしょ(渋谷駅交番のお巡りさんに) 5.自慢できそうなカードあります? 大手出版社の編集者の名刺。仕事よこせばいいのに。 6.もちろん免許証ありますよね? イエス。免許更新してピカピカの新品を数日後に落とすことになるとは。結構写真うつり気に入ってたのに。更新前日に美容院にまで行ったのに。免許証と保険証がないお陰で、キャッシュカードの再発行の際、身分を証明することがなくてホント困ってます。僕が僕でなくなったような。 7.次狙ってる財布あります? そんなに早く気持ちの切り替えなんてできない(失恋した少女のように) 8.財布にはいつもいくら入ってます? だいたい1万円前後。その日に使うであろう分だけ銀行でおろすという、非合理的な生活を若い時から送っております。 9.財布落とした事あります? スルー。 10.財布拾ったことあります? ないしもし拾ったら全力疾走で交番に届けるよ僕は。1割のお礼も期待しない。そもそも人間とはそういうものでなくてはいけない。畜生。 11.財布にお守りみたいなのあります? 妻とお揃いの、イングランドかニュージーランドか何かそういう名前の国のハート型のお守り。愛が永遠に続きますみたいな効能。池袋の雑貨屋で購入。そういうのまでまとめて紛失したから妻の機嫌が直らない。 12.買い物したあと小銭で財布がパンパンになることあります? だってさ、コンビニで先にお札出して小銭探そうとすると店員が勝手に会計始めちゃうでしょ。あ、って気付いた時はもうレジ打ってる。気が弱いからね、打ってる最中に小銭ありましたって言えないんですよ。というわけでいつも小銭でパンパンでした。 13.もらったレシートはどうしてます? 妻に家計簿つけるからとっといてって言われてるので、一応とっといてるけど、一向に家計簿をつける気配がないので、頃合を見計らって処分しております僕は悪くない。 14.こんな財布欲しいとかあります? 落としたら現在位置をアラームで教えてくれるやつもしくはGPS対応。 15.出かけるとき財布はいつもどこに入れてます? 後ろポケットに入れてるのが悪いと妻にこっぴどく叱られました。 16.財布にプリクラ入ってます? おい俺はもう三十だぜ。 17.財布に子供の写真入ってます? 入れる予定でした。 18.昔の財布はどうしました? 大掃除の際に捨てられたりする。 19.財布にクレジットカード入ってます? 僕は甲斐性がないからね、そういう類のカードは持たんようにしてるのですよ。 20.最後に財布に入ってる珍しいものあります? 夢と希望が入っていたよ。愛と未来も入っていたよ。 |
| 2006年08月27日(日) 糸王子。 |
| 仕事がものすごく溜まっている。仕事の忙しさと比例して体の湿疹が広がってくるから不思議だ。ついでに主婦湿疹もひどくなる。今僕の右手は見るも無惨な状況になっている。 池袋の病院で月収45万円という求人が出ていた。看護師で45万なんてありえない額である。こっから20分くらいだし。よーし早速面接に行こう。と、脳内で面接に赴き、採用になったまではよかったがわずか3日目、あまりの多忙っぷりでダウン。全身湿疹だらけになって退職。以後、主夫となって赤ん坊と一緒に昼夜逆転の生活になったところでハッと我に返った。いかんいかん。脳内ですらうまくいかないのに、現実に働くなんて無理だ。でもしかし45万は魅力的だなぁ。まぁ今の職場も給料が安いってわけではないけど、子供も生まれるし、給料は多いに越したことないよなぁ。しかし湿疹が治んなきゃなぁ。 と、最近は煩悶しながら日々を送っている。皮膚が乾燥しやすいお風呂上がりは欠かさず薬を塗っている。全身にバターを塗っているような不快感と闘っている。妻笑っている。赤色の軟膏が臭いから塗った直後はこっち来るなと言っている。とても悲しい。最近は糸ようじがマイブームで歯磨きの後に欠かさず歯間をギーコギーコやってるのだが、妻は、そんなデンタルケアに留意している僕を見て、わーまた懲りずにやってるー。歯肉から血が出てるわよ。この糸王子。と、最近流行りのハンカチ王子にかけて、糸ようじばかりやっている亭主を糸王子と呼ぶ。また現在使用中の糸ようじもグリップが青いのである。 そんな糸王子、今後の生活の為に月収45万円の新天地に移ろうか目下思索中。思索だけならタダでできるうえに脳内で45万もの給料も貰える。できるだけ現実を見ないようにね。と、膝の後ろをボリボリ掻きながら。 |
| 2006年08月26日(土) オススメゲームノススメ。 |
| 今、三国無双4Empiresというプレステのゲームをしてるんだけど、わからんちんどもとっちめちん、全然面白くない。まぁせっかく買ったんだし、やりこめば面白さを見出せるだろうって思ったけど、とんちんかんちん、プレイが苦痛になってきた。部屋暑いし。でも来月には戦国無双2Empiresというゲームが発売になってきっと僕は買ってしまう。懲りずにプレイしてしまう。財布ないくせに。お金持ってないくせに。 そんな屈託したゲームライフを送っておりますが、今日は僕のプレステ2のオススメゲームを紹介したいと思い間うs。思います。最近タイピングミスが多くて、小さな脳梗塞でもあるのかなぁなんて思って間うs。思ってます。 まず「ICO」というゲーム。少女の手を引いてワーッってなんてガガガンときてササッっとンポーンという具合に、まず世界観がすごくて少女の手は冷たくて小さい。ここでちょっと待っててって感じで、手を離して離れた場所に向かうのだけど、残された少女が心配でたまらない。用を済ませて帰ってくると真っ黒い悪魔みたいなのに襲われたりしてる。宮部みゆきがこの世界観に衝撃を受けて小説に書いたのだが、この小説がまた面白い。ゲームして読むと尚よろし。中古価格はだいたい1000円前後。 「ICO」の続編ではないが、同じ製作スタッフがその世界観を受け継いだ感じで「ワンダと巨像」というソフトもある。こちらも「ICO」ほどの衝撃はないが、やはり世界観が良い。世界観は良いが若干操作が難しい。巨像というタイトルの通り、とにかく巨像がでかい。頭痛が痛いみたいな表現になってしまったが巨像がでかい。 人間の主人公が巨像によじのぼって弱点を探して剣でただただ突き刺すという一見単純なゲームだが、いろいろ戦略を考えたりしなくてはならず、僕はその戦略の他にも料理や洗濯をしなければならないので、なかなかプレイする時間が取れないというのも事実。よってこのソフトは買って数回しかプレイしてない。 「ドラッグオンドラグーン」これはスクエアエニックスのソフトで2も出ているが、1はとにかく暗い。ストーリーがどんよりとして気分が陰鬱になってくる。ものすごく面白いってわけじゃないけど、一時期ものすごくハマって最近再プレイしたら全く操作方法がわからなかった。それでは操作方法を再び覚えようと思ったけど、僕は操作方法の理解の他にもゴミ出しやトイレ掃除があるので、なかなか操作方法を理解する時間が取れないというのも事実。現実の方がよっぽど面白い。 |
| 2006年08月25日(金) 絆と書いてみる。 |
| 今年の24時間テレビのTシャツはどうしてあんなにダサいデザインなんだ。なんなんだあのカオナシみたいなものは。変にひょろ長いし。小さい頃は24時間テレビといえば夏休みのイベントの一つとして重要な位置を占めてたのに、ここ十年、1時間まともに見たことすらないよ。しかしあのTシャツだせーなぁ。おい見ろよ。なんなんだあのTシャツは。 と、足の爪を切っている妻に話し掛けると、「あー、あれってね、カトーン? カツーン? カッツーン? ほらカメナシクンのグループのメンバーのなんとかって人がデザインしたんだって。坊主の田中君ではない誰か。坊主以外みんな同じ顔だからわかんないけど」と、オバサンのような事を言う。そっか。やっぱり素人がデザインしたのか。くれると言ったら貰うけど、部屋着決定のようなデザイン。しかもあれはカオナシのパクリじゃないのか。 「あれはパクリじゃなくて、カオナシなんだって。で、カオナシの横に絆って書いてあるでしょ。あれってね、唯一カオナシが口にした言葉なんだって」と、全く有益じゃない情報を提供してくれた。カオナシが、絆と言って、何になるのだ。何がどうしたのだ。 じゃあカオナシの顔がひょろ長い意味はなんなんだと妻に訊ねると爪にヤスリをかけながら、「それはカオナシとカメナシをかけてるのよ」と言う。 きっとこの子は地元じゃ負け知らず。 |
| 2006年08月24日(木) 5日間の奇跡。 |
| 突然、「世界の山ちゃん」という名古屋発祥の手羽先屋の手羽先を食べたくなって、池袋からの帰り道、ちょっと寄っていこうということになったけれど、時計を見ると午後3時。開店まであと2時間ある。じゃあちょっとその辺ぶらぶらしようか。と、普段なら思うけれども、妻は身重の身。少し歩いただけで動機息切れ発汗多量という症状に襲われてしまうため、ゆっくりできるところで休みましょうと、ホテルに行っても腹がでかい妻とセックスするわけにはいかないので、マンガ喫茶に寄って妻は女性セブン、僕はキン肉マン�鏡い函�家では絶対読まないであろう本の数々をひたすら読み漁る。 さぁそろそろ開店時間なので出ようと、会計を済ませ、「世界の山ちゃん」に向かおうとすると妻ちょっとトイレ。じゃあ行ってきなさい僕はそこでタバコ吸って待ってるから。と言った10分後、携帯にトイレの中の妻からメール。「今、大物と闘っている。私、負けないから」 便秘。妊娠とは切っても切れないもの。巨大化した子宮が腸を圧迫させ排泄を困難にさせる。そういえば今日で5日出ないと妻は言っていた。妻は今、マンガ喫茶のトイレで5日分のウンコと格闘しているのである。そんなの家でしろよと思うけれど、便意なんて突然訪れるものだからしょうがない。とにかく負けないで帰ってきてほしい。高価な墓石を立てるより安くても生きてるほうが素晴らしいって全然関係ないフレーズを思い出しながら更に20分後。 「まだ残ってる。私には無理よ。生きた心地がしないわ」と、深刻な表情を浮かべて妻が戻ってきた。5日間の便秘のうち1日分しか出なかったと言い、まだ腸内に残っているような気がするけれど、私の力ではどうにもならない。「世界の山ちゃん」の手羽先も食べたいけれど、私がしなければならないことはたくさんある。絶対負けられない戦いが、そこにある。と、幾分混乱した様子。 それじゃあってんで、とりあえず「世界の山ちゃん」で幻の手羽先を2人分テイクアウトして、もっと落ち着いた場所でエレガントな環境でゴージャスに排泄すればスムーズに出るかもしれんね。と、看護師のくせに全く根拠のないことを言いながら、池袋メトロポリタンホテルに連れていき、さぁ思う存分排便行動にいそしみなさい。と、妻は尻をくねくねさせてトイレに消えて、僕はロビーで周囲のブルジョワジー感漂う様々な国籍の宿泊客に囲まれながら、豪華なソファーに座って妻がウンコ終わるのを待っている。外を見ると、いつの間にか暗くなっていた。 |
| 2006年08月23日(水) 真実テレビジョン。 |
| キッチンで夕食を作っていた妻が、突然腹を押さえしゃがみ込んだ。「うっ……! い、痛い……っ! お、お腹が……ぁ!」「お、おい! 大丈夫か!」僕は冷たい汗を流す妻を抱え上げ、ベッドに寝かせ、すぐに救急車を呼んだ。 「なんてテレビでよくある場面は現実ではありえないんだって。今日母親学級で助産婦さんが言ってた。陣痛は我慢できる痛みから始まるんだって」 と、歌うように言う妻の話を聞いて僕は安心しました。僕はあのテレビの一場面みたいに、唐突な耐え難い陣痛の始まりと共に、出産シーンが始まるのかと思っていた。ちょっとドキドキしていた。戦々恐々としていた。またテレビに騙された。というのは、以前も妻の指摘によって、テレビの演出に騙されたことがあったから。 夜景の見えるレストランや、海の見える欄干で、意を決したように突然彼氏が彼女に小さな箱を渡す。「これなに?」見ての通り指輪のケースじゃんと思うけど、テレビの場面ではここでは指輪だと気付かない。「開けてみて」「うん」ダイヤの指輪「結婚しよう」「え?」「僕と結婚しよう」「わーん」感動の涙。 妻は言う。こんなのってちっとも嬉しくない。高価な指輪を買うのであれば、せめてデザインだけでも選ばせて欲しい。あとサイズの確認とか、念入りに行って欲しい。だってそうでしょ。指輪貰って嬉しくないわけじゃないけど、いざつけた時にサイズ合わなかったら、また買ったところにサイズ合わせに行かなくちゃなんないじゃない。二度手間よ。私、生きているうえで二度手間ほど無駄なものはないと思ってるの。勝手に指輪買って、突然結婚しようって、あれは男のエゴよ。エゴラッピンよ。 エゴラッピンではないと思うが、妻が言うことは確かに一理ある。今後気を付けようと思うけれど、今後プロポーズする機会は一生ないと思うので、まあ確かにねーと他人事のようなリアクションを取るだけだが、陣痛に関してはとても有益な情報になった。テレビというものは本当にあてにならないぜ。もっと真実を見る目を養わなければ。というわけで、今月より新聞を取るようになった。1ヶ月無料で、ダンボール一箱分の洗剤をもらった。 |
| 2006年08月22日(火) 紛失、その後。 |
| 財布を落としたショックで日記など書く気になれず、持ち金が一文もないものだから、妻に金をせびり、ビール、ウイスキーを飲む。パチンコに行ってリーチが外れると台を叩く。洗濯物をいい加減に畳む。だし入りの味噌を使い味噌汁を作るなどの退廃的な生活を送っていたわけではなく、普通に仕事してました。財布をなくしたというズッコケエピソードにドラマティックな脚色を施し、職場での話のネタの一つに用い、ワンパクかつたくましく生きておりました。 いくつかの銀行に赴き、キャッシュカードの再発行の手続きを行い、本人と確認できる物、保険証か免許証などございませんかと訊ねられ、保険証も免許証も財布と一緒に紛失してしまった僕は、僕が僕であるということを証明するものを何一つ持ってないことに愕然。窓口で口をぽかんと開けたまま、一体僕は何者なんだろうと、思春期のようなアイデンティティーの崩壊の危機にさらされました。 妻からの誕生日プレゼントの財布を紛失した僕は、暫定的に昔使っていたボロボロの財布を使おうと思ったのだけれど、金もカードもないものだから、財布を持っても何の意味もない。ただただ虚しくなるだけでありました。 どこからか宅急便や郵便が届くたびに、「おっ、財布が届いたかな」と、ブラックなジョークを言う僕に妻は悲しい笑みを浮かべ、そっと僕の肩に手を置いて、静かに首を振る。「もう、戻ってこないのよ」憐れみを込めた妻の表情に僕は別段なんとも思わず、「ちょっとトイレで財布探してくる」と、虚勢を張り続け、トイレで泣き続けるという生活を送っておりました。 薄い財布には妻から貰った千円札が3枚と小銭が少し、入っております。暦はまだ8月22日。これほどお金を大切にしようと思ったことは、ここ数年間、なかったように思います。 |
| 2006年08月21日(月) 渋谷沈没。 |
| 今年一番嬉しかったことが子供が生まれることだったとしたら、一番悲しかったことが今日財布を落としたことになるだろう。 財布を落とした。どこかに忘れてきたのか落としたのかそれともスラれたのかすらわからない。いつの間にか僕の尻ポッケから消えていた。 今日は妻と所用で渋谷に来ていて、所用を済ませ妻お気に入りのカフェでひと休みしてさぁ帰ろうって時に財布がないと気付く。はは僕の財布がないよ。でもないということはない。きっと1分後には「焦ったー。落としたかと思ったー」なんて言うと思って若干の余裕を持ちながら焦っていたのだが、30秒経ち1分経ち、その焦りがほんまもんになってきて、こりゃいかん。財布がないよ。ないよないよ。唐突に下された神様の試練。ダメダメそんなの乗り切れないよ。交番行こ交番。 と、意外と動転せずに淡々とした態度を取っていた理由はまずこういう場面は動転したって意味がないから。冷汗を流しながら財布を紛失して何に凹むかということを頭の中でリストアップする。 銀行のカード、これは銀行に電話して止めてもらったらいい。免許証、これは先日更新したばっかりで新しいやつなんだけど再交付してもらえばいい。ツタヤのカード、これも電話すればいい。あとなんやかやのカード、思い出せないくらいのしょうもないカードだろうだから意外となくても苦労しないのかもしれない。クレジットカード持ってないし。あと現金か。そんな何万も入ってたわけじゃないしね。 と、リストアップと同時に解決策を考えると、意外に動転するような要素がないことに気付く。なんとかなるといえばなんとかなる。さぁ交番に行こう。と、妻の手を引いて渋谷駅の交番へ。諸々の手続きを済ませ、はぁ疲れた。そこでちょっとお茶する? ってはは。そうだ僕はお金を持っていないのだね。全ての意思決定を君に委ねなければならない。それはとても悲しいことだ。亭主の面目が立たないよ。 本当に悲しいことは、あの財布は君が僕の誕生日に買ってくれた財布だということだ。誕生日は7月23日、今日は8月21日。あれ、1ヶ月も使っていない。現金とかカードなんてどうでもいいからあの財布だけは返して欲しい。君にも悲しい思いをさせたうえに僕は無一文になってしまった。財布、どこいっちゃったのかな。渋谷、沈没しないかな。 |
| 2006年08月20日(日) ゆめうつつ。 |
| 自動車免許更新に都庁まで行ってきた。一度も違反していなければ最寄りの警察署で済むのだが、僕は1度だけシートベルト未着用で御用となっているので都庁の第二本庁舎にある運転免許更新センターに行って1時間の講習を受け、いくつかの法律の変更点と、お決まりの見終えた後に気分が沈むようなビデオを見せられた。 妻子ある男が休日の朝に寝坊して、「遊園地連れてってよ」と子供の要求に、「今日は大事な試合だからまた今度な」と、草野球の試合に車で急いで向かい、その道中に様々な交通違反を起こして、遂には交差点で出会い頭に車と衝突してしまう。 気がつくと、なんだか不自然に神秘的かつ人工的な空間に倒れていて、突然、天の声が聞こえ、下行くと地獄、上行くと天国、生前、交通規則をちゃんと守っていたかでどっち行くか決めますみたいな、交通規則以外、日頃の行いや歩んできた人生など全て無視した観点で天国に行くか地獄に落ちるか決めるという。 で、死ぬ直前に犯した様々な交通違反によって、お前地獄行き決定という風になるのだが、ああ運転が上手いと思っていたオレは無意識のうちにこんなに違反を犯してまわりに迷惑を掛けていたんだごめんなさい反省してます。と、たった15分くらいで改心し、改心したところで生き返るわけでもないんだけど、そんなに反省してんだったら、じゃあこっち登っていいよ。と、あっさりと天国行きが決定する。 しかし天国の階段を登る最中に後ろを向くと、現世に残された、子を養うために派遣会社に勤め始めた妻と、まだ幼き女の子が、事故現場の交差点に花を置いている映像が広がる。オレは天国に行くことになって酒池肉林の生活を送ることになるんだろうけど、残された妻や子供はどうなるんだ。草野球の試合に間に合わなきゃいかんという利己的な理由によって、いろんな人に迷惑を掛けた。遊園地にも連れていけんかったし。交通規則はちゃんと守らなければいかんなぁ。悲しいよなぁ。と、感極まって、妻と子の名を大声で叫ぶ。 ……パパ……パパ……もう10時ですよ……試合遅れちゃいますよ……。と、ハッと目覚めて夢でしたという夢オチ。わー! オレは生きているー! それにしても交通規則は守らんといかんなぁ! そして子供は大切にしなければいかんなぁ! よし、今日は遊園地に行こう! 野球の試合? そんなものはどうだっていいよ! と、事前に決定していた草野球の試合の約束を、ただおのが見た夢によってすんなりと放棄するところにこの男のどうしようもなさが現れているが、結局家族を車に乗せ、ノロノロ安全運転で遊園地に向かって幸せに暮らしましたとさみたいな臭い臭いビデオであった。馬鹿にしている。 だいたい夢オチってものがムカつく。真剣に見てきた者を馬鹿にしているような。はっはー夢でしたー。びっくりした? みたいな。また素直にびっくりしてしまう自分にも腹立だしい。と、怒り心頭の僕は、馬鹿にしやがって! と、免許の更新を拒否。1回違反しただけでこんな下らないビデオちんたら見せられるんだったら、これからはどこに行くにも徒歩で行くよ! と、捨てゼリフを吐いて運転免許センターを飛び出し、道路を横切ろうとしたら出会い頭に車にはねられて宙を飛んだ。 ……パパ……パパ……もう10時ですよ……免許証の更新遅れちゃいますよ……。 |
| 2006年08月19日(土) LOST。 |
| 妻のお気に召すかわからんかったので、「LOST」というDVDを1巻しかレンタルしてこなかったら、見終えた後に「どうして1巻しか借りてこなかったのよー」と、不満を申している。いや、お気に召すかわからんかったからとりあえず1巻だけってことでと言うと、「お気に召してるじゃない!」とおかしなことを言う。それ結果論なのに。 「LOST」とは、アメリカのドラマで、「24」のように1巻に1時間の番組が2本入っている。あと「24」と同じで主人公の名前はジャックである。とある旅客機がどこかの無人島に墜落して、生き残った数十名がワケのわからない事件に巻きこまれると、あらすじがすごく曖昧なのはまだ1巻しか見ていないからであって、 数十人全てが団結意識を持って、真相を究明するとか、果敢に謎に立ち向かうとかそういうものではなく、それぞれの性格や性別、国籍や諸々の事情によってちっともまとまらず、てんでバラバラ動くので治まるものも悪化する、目と目が合ったらケンカする、何かに追いかけられるとすぐ転ぶ、お前ついて来ても役に立たねぇよという奴が頑としてついてくる、そして役に立たないばかりか足手まといになる、妊婦がいたりクスリ漬けがいたり、中東の人がテロリストだと疑われたり謎のジジイがいたりと、登場人物が多すぎて、こんだけ多ければストーリーなんていくらでも書けるよなぁと、「渡る世間は鬼ばかり」を思い出しながら、食い入るように1巻を見終えた。 翌朝、妻に「昨日見たLOSTってどんな場面で終わったっけ?」と訊ねると、食い入るように見ていた妻は「えとね、えとね、うーん、なんだっけ?」と、興奮しながら忘れているというアメリカのドラマにありがちな結構中身空っぽじゃんみたいな内容だと思うけど、1つ1つの場面は充分楽しめるドラマだと思います。気になる方はどうぞ。 |
| 2006年08月18日(金) 元に戻って。 |
| ややちゃんの逆子が直らなくて、無理のない程度に逆子体操をしてもよいと医者から言われ、と、この逆子体操とは逆子を直す体操のことで、1日3回食前に逆立ちをしたり、部屋の対角線上にでんぐり返りを往復3セットをするというのは嘘で、よつんばいになって尻だけを持ち上げる屈辱的なポーズを10〜15分、または腰の下にクッションなどを敷いて腹部を持ち上げるポーズを10〜15分行い、逆子が左側にいるとしたら右側を向いて15分休み、医者から勧められたにも関わらず、医学的根拠が全くないというもので、 こんなんで直るのかしらーと思いながら1日2回しっかり体操してハァハァしている妻を見ているといたたまれなくなり、妻の腹越しに、「おーい元の位置に戻ってくれー。このままだとママのお腹切っちゃうことになるよー」と、情けない口調で毎日話し掛けている。 体操の効き目はというと、全く効果がないというわけでもなく、体操が終わった直後は、90℃ぐらい体勢が変わっている。ということがわかるのは、もう妻の腹越しにややちゃんの頭の形がわかるからで、90℃体勢が変わったややちゃんの頭を撫でながら、「よしよし良くやった。もうちょっと戻れー。あともうひと頑張り。元の位置に戻れー」と、話し掛け続けると、いつの間にか元の位置、これは僕が妻が望む元の位置ではなくて、元の逆子の位置に戻っている。 「あぁ。僕の言い方が、いけなかったのかもしれない。元の位置というのはつまり、今現在のややちゃんの位置の真逆という意味で、2週間くらい前まで取っていた姿勢に戻って欲しいということなんだ。そうなるとややちゃんも生まれやすいし、ママもお腹も切らなくていい。頑張れややちゃん」 と、頭を撫でている間、あれだけ動いていたややちゃんは、黙って僕の話に耳を傾けている。僕の言っている意味を理解し咀嚼しているのか、スネているのか。 妻は、「きっとこの子は私に似たB型だから、これはスネているのよ。こういうときは何も言わずに遠くから見守っていればいいのよ」と言う。そんなこと言われても〜と、不安いっぱいのA型のパパは今日も妻のデベソをインターホン代わりにしてややちゃんに話し掛け続ける。妻はヘソばかり押すと腹が痛くなるのでやめてと言う。 |
| 2006年08月17日(木) 僕はなぜサイダーをもらうのか。 |
| まぁとにかく僕はよく物を貰う人である。いろんな人から実に様々なものを貰う。 先日、他の病棟の婦長さんから「毎日よく頑張ってるわね。あとでサイダーあげるからうちに来なさい」と言われて、サイダーあげるから来なさいて。子供じゃあるまいし。サイダー貰いに来ましたーなんてよそ様の病棟に行けるわけないじゃないか。しかしなぜサイダー? と、頭を傾げながら結局取りに行かなかった翌日、「どうして昨日サイダー取りに来なかったの!」と僕は怒られてしまいました。 で、サイダー貰いに来ましたーなんつってよそ様の病棟に行くと、よくぞ来てくれましたとばかりに満面の笑みを浮かべた婦長さんにビニール袋いっぱいのサイダーを貰った。1缶だと思ったのに。1缶だけでも意味がわからないのになぜビニール袋いっぱいに。 サイダーいっぱいのビニール袋を提げて病棟に帰ると、うちの婦長さんに「あなたそれどうしたの?」と訊ねられて、仕事中によそ様の病棟に行って、そこのトップの人からサイダー貰ったんですとは言えずに、仮に言ったとしても信じてもらえそうもないのでただいつものようにヘラヘラと笑っていました。 そしてうちの婦長さんには今日、ビニール袋いっぱいの果物と、あと食料品をいくつか貰った。あと先月くらいに書いたとある店の栗まんじゅうを死ぬ前にもう一度食いたいと仕事が暇になる度に呟いていたのを聞いていたヘルパーさんがその栗まんじゅうをいっぱい買ってきてくれた。いつも料理を教わっているヘルパーさんからは、離乳食を作るのに便利だからとえらい高そうなミキサーを貰った。 とにかく人からいろんな物を貰う頂く譲り受ける頂戴する。この「物乞い」というスキルを磨けば、それだけで暮らせるのではないかというくらい物を貰う。 まぁ乞いているわけじゃないんだけど、僕は「こいつに何かやらなければ何だか心配だオーラ」のようなものを自然に発しているのではないかと思う。 苦労してきた人間特有の苦労顔をしているのだと思う。僕もまぁ自慢じゃないし自慢にもならないけれど、幼少の頃からえらい苦労を強いられてきたせいもあって、苦労している人、もしくは苦労してきた人はなんとなく感覚でわかるようになった。そういう人たちが僕のオーラを敏感に察知して、何とかしてやらんければと思わせてしまうのである。 今日はこんなん貰ってきましたー。と、バッグの中からごそごそと貰い物を次々に出すと、妻はなんてあなたは貰い物が多い人なんでしょうと毎回驚いているが、そういうわけなんです。と、僕の仕事中にこの日記を読んでいるであろう妻に。パパは今日もお仕事頑張ってますよ。 |
| 2006年08月16日(水) 気分はパロマ。 |
| ここ数日、IEの調子が悪くてってIEって言ってもインダストリアル‐エンジニアリングではなくて、インターネット・エクスプローラーのことで、ネット中に突然ブツンと画面が消えたり、画面がブツンと突然消えたりと同じことを言ってしまったね失敬。 まあとにかく調子が悪い。しかもこのパソコンがある部屋はエアコンが効いていない。エアコン、隣の部屋で使ってるからね。地球環境上ならびに経済上の理由で妊娠中の妻には可能な限りの安楽を与え、僕は思いつく限りのエコライフを送っている。だからIEの調子が悪いうえに部屋が暑いものだから、「ちょっとマイクロソフト行ってくる」と言い残し、単身アメリカへ行って、責任者に拳骨を食らわせたい気分でいますここ数日。 このクソ暑いなか原因を調べると、どうやら最近アップデートした修正パッチの影響でIEが不安定になるらしいということがわかった。今回の不具合はWindows 2000 SP4とXP SP1だけが影響を受けるらしく、まだSP1を使用している僕は、もろに影響を受けて、検索するまで誰も教えてくれんかったからIEを再インストールしたり、さっき電源切ってから3時間は経ってるからもう治ってるかもなという希望的観測を繰り返して、どうしようもない時間を浪費してしまった。 んで、SP2をインストールしたんだけど、したらしたでいろんな不具合が出てきてメールは開かないわ原稿を書いてるソフトは使えなくなるわメモリが不足してんでもうオレは働きたくないよみたいなメッセージが出てくるわ部屋は暑いわで頭が沸騰。一人屋内設置型湯沸器と化し気分はパロマ。 |
| 2006年08月15日(火) アサカラサンパイ。 |
| 朝からどこのチャンネルもヤスクニサンパイ一辺倒で天気予報すら見れなかったので、通勤途中に雨が降り出して、ほらー天気予報見れんかったからー。朝からサンパイしてんじゃねーよモジャオー。つか休みの日に一人でタクシーで行けもしくは今すぐオレに傘持ってこい。と、全速力で自転車をこぎながら職場に向かう羽目になった。 「もう朝っぱらからヘリの音がうるさくてねー」と、靖国神社の近所に住んでいる看護婦さんがぼやいていた。ほらモジャスケ。いろんな人に迷惑掛けてるー。全然平和になってねぇじゃねぇか。韓国が懸念、中国が批判、通勤途中に雨。いいことなんてちっともない。だいたい神社にモーニング姿で行く奴がどこにいるってんだバージンロードかっつの。もーマジ雨ムカつく。 でもあれだよね靖国問題って。僕みたいにどっちでもいいやっていうスタンスでいると、賛否両論ある様々な記事やニュースにいちいち共感しちゃって、そうだ、参拝はいかん。アホじゃないかモジャローは。と思った3分後に、絶対モジャタは公約を守り通すべきだガンバレ。なんて揺れに揺れる。 今日の甲子園の第4試合は鹿児島工が香川西と対決する。僕は高校の頃、部活のテニスの試合で鹿児島工と対決して、ファーストサーブを打つと見せかけてセカンドサーブを打つ、ラインぎりぎりのインなのにアウト! とガッツポーズをするというスポーツマンシップを放棄した鬼畜戦法を巧みに使い分け、見事勝利し、相手監督にメチャクチャ怒られた思い出がある。 今日の夜のニュースもヤスクニサンパイ一辺倒なんだろうなァ。 |
| 2006年08月14日(月) パンパンスパパン。 |
| 髪を切った。短く切った。今までは肩まで伸ばしたウルフカットにレミオロメンのような暑っ苦しい前髪に、所々にメッシュを入れて、一見ちょっと頭が悪そうなお兄さんのような髪型だったのだが、結婚もしたし30歳になったし、もうちょっと落ち着いた髪型にしてください。夏だし。清々しく。と、いつもの美容院の担当のお姉さんに注文。 さっぱり短く、でもちょっとウルフカットの名残を残して、アッシュ系のブラウンという一体何色なんだろうというカラーを入れて、短いヘアスタイルを見たことのない妻は、一体何と言うだろうと嬉々として家路につくと妻は一言、「ヒライケンジみたいね」と言う。平井堅ではなく。エンタの神様の。髪切って、妻に最初に見せたくて、ヒライケンジと呼ばれて泣いて、パンパンスパパン、バカテンポ。 話は変わるけどってあんま変わんないけど、エンタの神様ってキャラ先行の芸人ばっかりで全然面白くない。動作とキメ台詞だけが面白くてネタがどっかの使いまわしばっかりで、すごく時間を無駄にした気持ちになる。チッキショー! と、小梅太夫の真似をしつつサタデーナイトにまた会おう。 |
| 2006年08月13日(日) なにこの伊藤家。 |
| 昨夜突然、首の右方に激痛が走り、「畜生。悪霊に憑かれちまったぜ」と悪態をつきながら冷凍庫にあったハーゲンダッツを食っていると、部屋の入口に妻が顔を半分だけ出して、恨めしそうに「それ……私の……」と呟いている。何度も。怖いぜ妻。 例えば冷蔵庫にフルーツゼリーかなんかが入っていて、あぁ食いてぇなぁと思いながら、妻に「ねぇ、冷蔵庫のゼリー食べていい?」と訊ねると、「食べていいよ」と二つ返事でOKして、尚且つ、そんな細かいことまで私に聞くな。独身生活が長かったくせに自発性というものが本当に欠けているわこの人は。マザコンかしら。という表情を浮かべるので、以上のことを踏まえ、今回ハーゲンダッツを自らの欲望と意志によって食ったにも関わらず、そういう時に限って妻は「それ……私の……」などと悲しみ嘆いている。どうすればいいんだ。 「あああーっ。ご、ごめん。これ、残り食べなよ。まだ半分以上残ってるから」と、慌てながら妻の元へ駆け寄ろうとすると、「もう……いいの……」と、隣の部屋に引っ込んでしまう。で、もういいんだと思って全部食べて、歯磨いてトイレ行って、ベッドに横になって電気を消すと、暗闇の中で、「私の……ハーゲンダッツ……」と、粘着的なことを言う。明日買ってくるからと言うと、「今日食べたかったの」と、子供のようなことを言う。 翌日、マンナンライフの蒟蒻畑を冷凍庫で凍らして妻にあてがうと、「何この伊藤家!」と、あまりの美味しさにひどく喜んでいた。ゼリー凍らせただけなのに。 |
| 2006年08月12日(土) 妊娠・出産 亭主がなんとか答えるQ&A(3)。 |
| A.つわりはいつまで続くのでしょうか。 Q.永遠に続くのではないかと思います。 つわり。経験した人には、そしてその惨状を目の当たりにした人には、この文字を見るだけで嘔気・嘔吐、胃腸のむかつき、厭世感を催すのではないかと思うほど、つわりとは辛いものであります。僕の妻も、CMで仲間由紀恵の「恋のダウンロード」が流れるだけで吐き気を催すという、全く男には理解できない症状に悩まされたりもしました。 つわりはいつまで続くのではないでしょうかという質問ですが、つわりの真っ最中の頃には、こんな感じ、こんな生活が永遠に続くのではないかと錯覚してしまいます。 今、妻がつわりの頃を思いだしてみても、暗い部屋、やまない小雨、床に投げ捨てられたレモンキャンデーの包み紙、トイレの切れかけた電球、やたら前に垂れてる妻の前髪と、暗い思い出しか残っていません。しかし明けない夜などないように、光はきっと誰にも平等に訪れます。そして妊娠後期の「第2のつわり」によって、再び暗黒世界へ引き戻されるのです! (第2のつわりについてはまたの機会に) A.ひたすら眠くてだるい。どうすればいい? Q.オオカミ小年にならないように。 僕もたいてい仕事中はひたすら眠くてだるいです。でもその眠気と倦怠感こそ、妊娠中の妻の症状と共感できる数少ない機会だと思い、ひたすら休憩にはげみます。タバコを吸い、缶コーヒーを飲み、ああまだ午前すら終わってねぇよとぼやきます。 妊娠中に眠気やだるさを感じるのは、生理中と同じで何とかホルモンの影響だったと思いますが、こういう時は無理をせずゆっくり休むことを心掛けなければいけません。仕事をしている場合は、職場の人たちの理解や協力も必要となります。 僕の場合はこんな感じでいっつも上司の目を盗んでは休憩室に篭っている始末なので、風邪気味の時や急用ができたときも、なかなか有給をもらうことができず、職場の人たちの理解や協力を得るのに毎回苦労しています。オオカミ小年は最後にはオオカミに食い殺されてしまいます。 |
| 2006年08月11日(金) 君と7時間。 |
| 産婦人科は診察する病院と分娩する病院が違うのです。というのは、現在通院している産婦人科が今年の5月に分娩を休止するということになり、そこの先生に分娩する病院を紹介してもらったのだけど、その病院は人気があって待ち時間が長くて有名なところみたいで、35週くらいまでは現在の病院で診察しましょうとなってここまできたけれど、子宮口が開いたり逆子だったり大変なので、そろそろ分娩する病院に移りましょうということで、本日受診に行ってきました。説明下手くそだなぁ。 そこの病院は都内でもかなり有名な産婦人科らしく、妻は分娩予約に1度行ったことがあり、初診で6時間待たされたと言っていた。馬鹿な。6時間て。いくら初診だっつってもそんな病院ありゃせんよ。嘘はいかんよ嘘は。と、妻の話を半分しか聞いてなかったけど、受付が朝7時から始まるということで、こういうのはね、受付が早かったら診察も早いんだよ。で、診察何時から? 9時から? あそ。じゃあね、僕が7時に受付しとくから、君は9時に間に合うように病院に行けばいい。ということで朝6時に起床。7時に受付済ませて妊婦さんに囲まれて妻を待ちました。 午後から免許証の切り替えに行こうと思ってて、そっちのほうの準備もしてきて、まだかなー診察まだかなーと、バッグに入れたカントリーマァムを二人でかじりながら待つこと……6時間。うひゃーホントにホントに6時間経ってもうた。7時に病院到着して、診察室入ったんが午後1時。んで診察して薬処方してもらって病院出たんが午後2時。僕は病院に7時間もただひたすら座ってました。よかったゲームボーイ持ってって。しかし免許証の切り替えはもう間に合わんよ。 あと主治医に「子宮口? 全然開いてないですよ」なんて言われて、子宮口というものは一度開くと閉じないものだからそんなことありえないので、まぁ最初の病院の先生が誤診してたか、それとも……神様が閉じさせてくれたとか!? またここでも神様!? どうか! どうかその調子で来週の診察は30分で終わらせてくださいませよ! |
| 2006年08月10日(木) あとから書くまえがき。 |
| 先日、先々日と、「妊娠・出産 亭主がなんとか答えるQ&A」というコーナーを始めて、興に乗ってきたらそのうちブログでも始めようと思っている。 というのも、「妊娠・出産 Q&A」というような本はこの世に結構存在するし、妊娠雑誌の付録などにも決まって付いている。妻が妊娠してから、こういう本を結構読むようになったのだが、妊娠した本人の対応策ばかり書いていて、旦那は何をすればいいかというアドバイスがほんと少ない。ほんと初めてのことばっかりでどうしていいかわかんない。 しかし妻も妊娠後期に入り、だいたい妊娠とはこういうものだと理解できた。旦那はその時何を感じ、何をすればよいのかということも学習してきた。「つられつわり」だって経験し、えらいしんどい思いをしてきた。よって、これからパパになる人たちに、この経験を少しでも享受してやろうというお節介なA型ならではの発想で新企画を考えたわけである。 で、先日、先々日と、いくつか書いてみたのだが、答えが横道に逸れてばかりで無責任極まりなく、総括すると、どんな努力をしても、妊婦の苦労を本当に理解するのは至難の業で、結局男は十ヶ月遅れて父親になるという言葉を受け入れるほかないということが、今回の企画のテーマであります。 |
| 2006年08月09日(水) 妊娠・出産 亭主がなんとか答えるQ&A(2)。 |
| Q.妊娠するまで喫煙者でした。赤ちゃんへの影響が心配です。 A.僕も心配です。 僕なんて妻が妊娠してからも喫煙者です。でもベランダで喫煙するようになりました。夏は暑いし冬は寒いし、雨の日はずぶ濡れになります。それでも背中をまるくして喫煙しつづけるニコチン依存の父親の姿を見ることになる赤ちゃんへの影響が心配です。 妊娠中に喫煙すると、胎児が酸欠状態になるといいます。でも部屋で喫煙できないと息苦しくなって僕が酸欠状態となります。喫煙は百害あって一利なしと言われますが、僕は喫煙しなければ原稿が書けません。僕は原稿によって多少なりとも報酬をもらって生活しているわけですから、タバコがなければ生活が困窮するということになります。よって僕はタバコの増税に反対しているわけであります。 Q.妊娠がわかるまで毎晩アルコールを飲んでました。赤ちゃんへの影響が心配です。 A.巨人が鍵を握っています。 僕なんて妻が妊娠してからも毎晩アルコールを飲んでいます。そして巨人が負けるとちゃぶ台をひっくり返し、妻に一喝されて元に戻すまで小一時間を要します。巨人は今年最下位かもしれません。来年も再来年も。読売ジャイアンツは昔から弱いチームなんだ。最初からそう認識してしまうのではないかと、赤ちゃんへの影響が心配です。 よって読売ジャイアンツが奮起しなければ僕のアルコール量は増え続け、団欒の場である茶の間は荒れ放題。破損したちゃぶ台、茶碗、ブラウン管などが散乱し、始めてコンドームを手にした時に脳裏に焼きついた幸せな家族計画が築けなくなります。女性の場合、巨人の強さに関わらず、妊娠中のアルコールはいけないみたいですよ。 |
| 2006年08月08日(火) 妊娠・出産 亭主がなんとか答えるQ&A。 |
| Q.産院選びは何を基準にしたらいいのか、悩んでいます。 A.うん。自分基準で。 うちの場合、やはり交通の便を再優先にして選びましたが、さきほど妻にそうだったよね? と、同意を求めると、「違うわよ私の友達が紹介してくれたのよ」と、初めて聞くことを言いました。夫婦生活とはこういう細かい食い違いで成り立っているといえます。 よって、何を基準にしたらいいのか悩む必要はなく、自分基準で選べばいいのです。この旦那でよかった! と、100%満足する女性などいないように、どの病院を選んでもメリット・デメリットは存在するものです。100%な旦那を目指そうと、妻の様々な事柄に干渉すると、「ウザイ」という烙印を押されて、なかなかそういう烙印は取れないものです。だから適度に、あまり考え過ぎずに選びましょう。 Q.里帰り出産か自宅近くで出産か迷っています。 A.どっちも困った。 実の親であり子育ての先輩である母親のもとへ帰り、出産を迎えることは、精神的なメリットが多いと思います。しかし、実家に帰ってしまった嫁、そして生まれたばかりの子供に会いに、妻の実家へ赴く旦那の嬉しさと気の重さはだいたい同じと考えてよいでしょう。また好きでもない日本酒を飲まされる。好きなときにウンコに行けない。ちょっと散歩に行ってきますと言ってもどこに行ってよいのかわからない。と、様々な弊害が生じます。 かといって自宅近くでの出産がいいかといえば、最近は産後に実家から手伝いに来てくれるケースも多く、そうなるとホテルに泊まるのはなんだから私んちに泊まればいいじゃない。ね、いいでしょ? と妻に訊ねられれば「うん」としか答えようがなく、2LDKの狭い部屋に、三人プラス赤子一人となり、旦那は物理的にも精神的にも窮屈になり、ちょっと散歩に行ってきますと行ってパチンコに行って散財する可能性があるので注意が必要です。 |
| 2006年08月07日(月) 赤い空の下。 |
| 男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、わ。わ。そ、外。外を見て御覧。夕焼けで街が真っ赤に染まっている。とても不自然な染まり方をしている。まるでこの世の終わりのやうな。浮世の終末のやうな。雲もビルヂングの壁も猫も杓子も真っ赤に染まっているよ。もしかすると僕の手も真っ赤に染まるかもしれんね。と、窓の外から腕を出してみたけれど、別に染まりもしないし普通。さぁ日記の続きを書こう。 男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、しっかし外の真っ赤っぷりは異様だなぁ。なんか人工的な色彩、人為的な染色をかもしだしているぞ。かもしだしているぞえ。いるぞなもし。暑い暑い。この部屋は、もう夕方だというのに室温が33℃もあるぞなもし。エアコンは隣の部屋で安静中の妻が使用しているので、エアコン二重使用は、地球にも経済的にもよくない。よって胸をはだけて目にも止まらぬ速さでうちわを扇ぎ、強制的なエコライフを送っている俺。部屋は暑く、体は弱り、空は赤い。ああ、そうだった。 男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、隣の部屋から僕を呼ぶ声が聞こえるよ。どうやら妻がお腹が空いたらしい。といっても、大きくなった子宮で胃を圧迫されている妻は、そんなにいっぱい食べることができない。いっぱい食べたら気持ち悪くなって吐いちゃうからね。だから自発的にメニューを選んで作るのではなく、そのとき妻が食べたいものを作ることにしてるんだよ最近。んで、今日はそうめんが食べたいという。そうめん。いいね。簡単だね。お鍋に入れて2分半だね。ちょっと待ってなすぐ作ってくるからー。 と、部屋を飛びだして、キッチンには向かわず、再びパソコンの前に座っている。この日記を書いてる途中だからね。これ書き終えてからそうめんを作るよ。大葉、冷蔵庫にあったっけ。なかったら買いに行かなければいかんなぁ。赤い空の下で。男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれど、僕はリアルタイムで父親になっているぞ。なってやるぞ。空が赤い。大葉、あったことはあったけど何だかしなしなになっていたので今からスーパーに行ってきます。買ってくるものない? と、妻に訊ねると、いっつも「別にない」と言われるので買い物のし甲斐がないけれど行ってくるよ赤い空の下へ。 |
| 2006年08月06日(日) 主婦でもないのに主婦湿疹。 |
| 主婦湿疹とは、主に炊事や洗濯などの水仕事を繰り返して行うことが原因で起こるかぶれのことで、毎日、家事で洗剤や石鹸を使うために、皮膚の表面のある脂分が奪われて保護膜がなくなって、あかぎれやブツブツができちゃう病気で、利き腕に発症しやすい。 もう昔から主婦湿疹に悩まされていて、というと昔から家事をやっていたのかというとそうでもなく、独身の頃はコンビニ弁当などの店屋物ばかり食べていたから食器用洗剤なんてただそこにあるだけで使ったことがなかった。 ではなぜ昔から主婦湿疹に侵されているのか。てめぇ嘘ついてんじゃねぇか。読者の同情を誘おうとしてるだけじゃねぇか。そうは問屋は卸さねぇぜパトラッシュ。眠いよ、僕はもう疲れたよ。でも朝5時からオムツ交換の時間だよ。と、僕は看護師を生業としているので、諸々の処置やオムツ交換などで、手洗いを頻回に行わなければならない。 手洗いを頻回に行うということは、皮膚の表面のある脂分が奪われて保護膜がなくなるということで、日焼け止め塗らないで書を捨てて町へ出て真っ赤に焼けて泣いて帰ってくることと同じことで、保護膜というバリアなくして強い消毒液で手を洗うという捨て身の戦法を繰り返してこんなばっちい手になってしまった。悲しい。 で、これは僕だけかもしらんが、症状の程度が大分ストレスに左右されるのであって、6月に新婚旅行に行ったときなど、たった1週間で手がさっぱりキレイになった。前の病院を辞めたときも1週間でキレイになった。ストレスって本当に怖いですね。 で、現在はというと、職場に行くと過剰なストレスで息も絶え絶え、這々の体で自宅へ戻り、安静の妻をベッドに残し、晩飯を拵えねばならぬため、1時間くらいはキッチンに立ちっぱなし。すすいだ瞬間キュキュッと落ちてる。僕の保護膜落ちてる落ちてるという具合に一向に快方に向かわない。親指などはもう骨が見え、小指は包丁で切り落とされ、中指の爪はべろりと剥がれ、人差指の付け根から虫が湧いたという夢を見たよ。 |
| 2006年08月05日(土) 逆立ちしても。 |
| まぁ妻は自宅で安静といっても、看護師と一緒に暮らしているわけだから入院とさほど変わらない。薬をちゃんと飲んで、体調の変化を気を付けて観察して、お腹に力が入らない生活を送れるように援助すればいいのだ。といっても僕は産婦人科の看護師じゃないわけだし、精神科・心療内科の看護師なので、そんな専門的なケアはできないのだけどね。不安といえば不安。 そしてもう一つ新たな不安要素。ややちゃん逆子。逆子(さかご)とは、ややちゃんがお腹の中で逆の体勢になっているということで、通常は頭を下に向けているのだが、逆子は頭を上に向けているということで、それって逆じゃなくて普通じゃんと思うけど、いざ産まれてくるって時に通常頭から産道を通るものが、お尻から産まれてくることになり、産道にへその緒が挟まったりしてとっても大変なことになる。 妻は現在妊娠31周で、ややちゃんの体位が最終的に決定するのは34周前後だということで残り3週間。逆子を治すには逆子体操なるものがあるそうだけど、安静を強いられている状況で体操なんてすると子宮口が開いてきてそれはそれでやばいのでああどうしようと煩悶。 でも考えすぎるとそれがストレスになっていいことなんてちっともないので楽観的な姿勢も重要ですよと妊娠本には書いてあるけれど、まぁ他人事だったらそんなこと言えるけれど、自分のこととなるとどうもねぇ。 と、考えながらも僕にできることといえば身の回りの世話だけで、第2のつわり真っ只中の妻の気分が優れないときに背中を撫でると、「余計吐きそうになるからちょっとやめて」と、最初のつわりの時と同じ過ちを犯すあたり、僕は全く成長していない。妻の就寝後に相変わらずプレステをしているのがいけないのだろうか。 |
| 2006年08月04日(金) オレ120%。 |
| というわけで妻は自宅安静。家事はもちろん、階段の昇降も散歩だってダメ。これから数日間、終日ベッドに横になって過ごさなければいけない。憐れだ。 だいたい、休息ってものは比較する対象があるから嬉しいもので、仕事があるから休日の意味がある。昔、失業期間中に感じたことなんだけど、今日も明日も明後日も休日が続くと、それがだんだん苦痛になってきてむしょうに働きたくなってくる。よって今回の妻のように医者に強要された休息なんてちっとも嬉しくないに違いない。というか早産の可能性があると言われて嬉しいわけがない。 仕事帰り本屋に寄って、妊娠雑誌と、妻が好んで読んでいる「PS」というファッション雑誌を買って帰る。家には妻がいるけれど、夕食の準備も掃除も洗濯もしていない。だって妻は安静にしなければならないから。お腹に力を入れることによって子宮口が開く可能性があるから。 妻に買ってきた雑誌を与えて、夕食の支度を始める。明日も僕は仕事だから、明日の妻の朝食と昼食の作り置きもしなければいけない。調理の合間に洗濯をして、床をクイックルワイパーで磨く。仕事をしながら家事100%の負担はきつい。ゲームなんてしてる場合じゃない。小説なんて読んでる場合じゃない。今はできる限りの手段を用い、妻をいたわり、無事に出産を迎えることだけを考えて1日1日を乗り越えていく。 みろ妊娠するって出産するってこんなに素晴らしいことだ。妻が安静中に何を縁起でもないことを言ってるんだと思われるかもしれないが、男の立場からすると、こんなに本心から献身的になることなんて、そんな人生に何度もあることじゃない。 僕は看護師で、基本的には献身的なスタイルだけど、それは職業的な献身であって、純粋な献身ではない。でも、結婚して、妊娠して、出産を迎えるという過程を目の当たりにすると、献身的にならざるを得なくなる。いくら仕事で疲れても、枯れることのない愛の泉からどんどん力が沸いてくる。こんな力、結婚しなければ、妻が妊娠しなければ体験できなかったことだ。 「朝はパンと、冷蔵庫にゆで玉子あるからそれを食べなさい。あと冷蔵庫にタッパーに入ったシチューがあるから、それは明日のお昼に食べなさい。ご飯はお茶碗に入れてラップして冷蔵庫に入れてるからそれをそのままレンジでチンしなさい」 寝る前に、妻に明日の食事について説明する。昨日買った抱き枕にベッドを占領されてしまったので、僕はもう一緒に眠ることができない。妻は困ったように微笑みながら僕の言葉に相槌を打つ。 「ごめんね。本当に、ありがとうね」 妻が少し涙を浮かべて僕に言う。もうその言葉だけでオレ120%。 |
| 2006年08月03日(木) オレ100%。 |
| 今日は妻が産婦人科の受診日。僕は仕事なので今日は一緒に行けなかったけれど、まぁ胎動の様子からみて、ややちゃんは元気に育っているのだろう。と、楽観しつつ仕事に勤しんでおりました。 「時間あるとき電話して」 仕事の休憩中、といっても昼休みなどの正式な休憩時間ではなく、仕事が一段落したのでこっそりと喫煙室に行ってコーヒーを飲むような背徳的な休憩中に携帯のぞくとそんなメールが届いている。しかし電話するほど時間があるわけではないので、「どうしたの?」とメールしてタバコなんて吸ってませんよなんて顔して職場復帰。昼休みに再度メールを確認すると、「明日から仕事行けなくなった」と返信があったので、何事かと驚いて急いで電話。 「えとね、子宮口がちょっと開いてるんだって。このままだと早産の可能性もあるから、安静にしなさいって指示が出たの」 妻が活気のない声で事の顛末を話す。ついに来た。というのも、このまま出産を迎えるにはあまりにも順調過ぎると思っていたのだ。僕より早く起きて、仕事を続けて、僕より長い時間働く。これで体調を崩さないのは、女性がそれだけ強いのか、それとも妻が無理をしているのかどっちかだろうと思っていた。いやな予感が的中した。これは大変なことだ。 定時ちょうどに職場を飛び出し、電車に乗って池袋。東急ハンズでこれ妻に言ったら叱られそうな値段の抱き枕を購入。これから数日間はベット上で1日を過ごさなければならない。可能な限り安楽な休息を提供しなければ。 入院じゃなく自宅安静ってことは、子宮口の開きもさほど大きくないと思われるが、安静は安静。休むに休めない仕事で、結構重要なポジションにいる妻に、神様が強制的に休むようにちょっと子宮口を開けてくれたんだ。と、ポジティブに考えなければへこんでしまう。 帰宅してすぐに抱き枕を妻に与えると、すぐに抱きかかえてベッドに横になって、今日の診察の内容を話しながらいつの間にか眠ってしまった。これからしばらく僕が家事100%。仕事だって100%。夏バテしないように「ウコンの力」を一気に飲むとどす黄色い小便が出る。 |
| 2006年08月02日(水) 第2の煩悶。 |
| 妊娠8ヶ月目から、拡大する子宮に胃が圧迫され始めて、食後に気分が悪くなったり、呼吸が苦しくなったりします。この症状は「第2のつわり」ともいわれています。 第2のつわり! つ、つわり! その言葉を聞いて気が遠くなりそうになる。そ、そんなものまであったのか。妊娠ってのはいつまでも油断できないぜ。どおりで最近、妻は食後になんか気持ち悪い、吐きそうと言っていたのか。てっきり僕の料理がいけないのかと思っていた。まぁそれもあるかもしれないけど、消化のよいものを数回にわけて食べると症状は緩和されるらしい。 しかし、「消化のよいもの」「数回に分けて食べられるもの」そんな高度な条件を2つも提示されて、上手にこなせるほど僕の料理の腕は上達していない。第2のつわりかぁ。気分が陰鬱になるよなぁ。またあの苦悩を味わうことになるのかぁ。という心理過程は、夫が抱きやすい「つられつわり」というものらしく、畜生、つられてたまるかー! って感じで毎日頑張ってます。 まぁ35週に入れば子宮が降りてきて症状が緩和されるらしいから、あと1ヶ月弱頑張ればもう妊娠も終盤。この8月が山場となることは確かだ。うぉー! 数回に分けて食べられるものってどんなん作ればいいんだー! と、闘志をメラメラ燃やしながら熱い夏男。世の中のパパはどんな風にしてこの時期を乗り越えたのだろう。と、最近パパ友が作りたくてしょうがない30歳夏男。 |
| 2006年08月01日(火) 君とチクタク。 |
| 先月、お互いボーナスが出たので、「何か買い合いっこしよう」と妻が提案し、「買い合いっこ」という言葉に言いきれぬトキメキを覚えた僕は二つ返事で承諾。池袋まで買い合いっこに出掛けた。 妻は時計が欲しいという。どんな時計かもう決めてるの? と訊ねると、もう決めているという。そしてまぁ予想はしていたのだが、決めていると言っていたにも関わらず、隣の芝生、隣の隣の芝生、隣の隣の隣の芝生が青く見えて迷い放題。どれにしよっかなー。やっぱこれにしよっかなー。なんてクネクネしながら逡巡している。 僕は、僕は、僕はというと、あのー、あれだ。30歳になってしまったのだけどもね。いつまでも童心を忘れないって意味でね。ニンテンドーDSが欲しいのですよ。お前ゲームばっかりって言われるだろうけどね、じゃあ小説買ってよって言ってもあれでしょ。そんな安いもの自分で買えばいいじゃないってなるでしょ。だから小説は自分で買います。ニンテンドーDS。大人の脳力トレーニングとか流行ってるでしょ。やってみたいんだよねー。あ、時計決まった? これ? いいねー洒落てるねー。じゃあこれを買って差し上げましょう。 「うん。ありがとう。結婚式の記念でね、この時計にしたの。これからあなたと同じ時間を刻んでいくのよ」 と、チョー現実主義者の妻が珍しくロマンチックなことを言うものだから、僕の頭の中の消しゴムによってニンテンドーDSが雲散霧消。同じ時間を刻んでいく。ええ言葉や。ニンテンドーDS買っても脳は若返るかもしらんが妻と同じ時間は刻めない。よって僕も時計が欲しい。ということで僕も時計を買ってもらいました。ワインレッドの文字盤のお洒落なやつ。大切にします。 |
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