裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
ねぇ
いっそ
ドロドロに溶けて
明日の朝
生まれ直したなら
ただ
こうやって
ぼぅっとしてても
時間は過ぎてゆく
こんな生き方
したいわけじゃない
もっともっと
酔いたいとつぶやいてみても
この一杯を
身体に流し込む覚悟もないくせに
どうせ私も
口先だけの
へぼ女だ
その他大勢のへぼどもを
罵倒する資格もない
からっぽだ
今の僕は
からっからの
からっぽだ
吐き出す言葉は
何の意味もなく
歩いても歩いても
なんの軌跡も残らない
そんなからっぽの歌など
誰も求めやしない
そうだ
求めちゃいけない
からっぽに
歌を歌う資格はない
どこかの誰かが
うっかりだまされる前に
僕は何かを
放棄するべきなのか
僕の中にはもう
なにも
ないのかな
なにも
紡げなくなるなら
もう
魂を
なげうってしまいたい
静か過ぎる
小さな子供たちが
携帯片手に
目一杯の顔した女性のそばで
おっかなびっくり キョロキョロしていた
いっぱいいっぱいの
ギリギリの愛も
わずかに伝わるものなんだろう
人は
愛が好きだから
嘘でも
濁っていても
手にとって 大切に
してしまう
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