裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
僕はなんだか
怖くなってしまった
この部屋を
キレイに片付けなくっちゃ
君が いなくなってしまうような気がして
僕は怖くなってしまった
何をそんなに
恐れおののくんだろう
真実など
自分だけが
知っていれば
いいじゃないか
わかってくれよと
ジタバタすれば
誰かと
奇妙なことになる
誰も知らなくてもいい
真実は
僕の中にある
真実を踏襲した先の裏切りは
僕らに
本当の絶望を与えるけれど
僕の問いかけに 君は うなづいてくれるだろうか
そしたら僕は 宇宙の果てにも 走って行ける気がする
僕の怒りを 君は あっさりかわしてくれるだろうか
僕の悲しみを 君は 知らぬふりしてくれるだろうか
そしたら僕は 明日また笑える気がする
僕らの別れの日を 君は 真っ直ぐに見つめてくれるだろうか
僕らの最後の会話を 君は ときどき思い出してくれるだろうか
そしたら僕は しあわせの中で 君にさよならを言おう
冷蔵庫が鳴っている
湯沸かし器が鳴っている
嫌みなほどに規則正しく
時計は回っている
秒針の音はしないぞと
そんなもの
したってしなくたって
時間は 僕たちを殺すじゃないか
あと20回も回れば
4時になる
4時になれば
朝が来る
朝が来れば
心も
解放されるだろう
ずるいよ
こんな風に
静まるのを待つんだなんて
どうすることが
いいのか
僕には
わからない
何を一番に考えるのかを
自分なりに
多少滑稽であっても
決めなくては
何も判断できない
何もできないでいると
結局は
誰かを傷つける
それは
見たこともない
他人かもしれないし
まだ
生まれもしてない
誰かかもしれないし
明日の 自分なのかもしれない
堂々と
覚悟を背負って
歩きたい
誰かと歩ける自分でありたい
自分も人も まるごと守れる力が欲しい
祈ってるだけじゃダメだ
思い描くだけじゃダメだ
形で示さなきゃ
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