裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
この街の空に花火が舞って
きれいだなんて思う夜は
生きてる奇跡と
生きてゆく恐怖に
涙がこぼれてしまいそう
そんなときは
ただただ
むやみやたらに
明日の話を
したくなる
夏が終われば 秋がきて 空が高くなって 風が生まれる
秋が終われば 冬がきて ホットの缶コーヒーが 自動販売機に並ぶ
春になれば
花が咲いて・・・
そんな日々が続いて
夏はまた
ここに来るのだと
あたりまえのことを
言葉にして
話していたい
今
の終わりを
微笑んでやり過ごすために
明日の話を
したくなる
この夜が
少し嫌いで
後ろ向きに突っ伏してしまいたかった
その祈りを
知らないままでも
いいですか
嘘も
テキトウも
嫌だ
そんなの
生きてないみたいじゃないか
痛みなど
いくらでも受けるから
リアルを見せて
嘘や
テキトウに
守られている僕が
なまっちょろいことを
ほざいている
誰かの嘘を
暴いてやる勇気も
ないくせに
今の真実を
僕は
何度だって
失ってしまうんだろうね
後吹く風に
いつも
いつも
心
委ねながら
瞬間の真実に
心
満たされながら
なんでもいいから
何か 成し遂げたかったのに
なんにも出来ないまま
朝が
来る
憎らしい朝
からからの朝
ヘッポコの僕
からっからの僕
梅雨が
恋しい
この朝を
あなたも
見たのでしょうか
何気ない夜に
打ちのめされて
ケチョンケチョンな気持ちで
僕は
眺めています
あなたの綴った悲しみが
今なら
少しわかる気がして
窓を見つめて
泣きました
こんなに寂しい
朝の景色を
あなたは ひとり
見たのでしょうか
あの人の命を
見つめたことが
あったろうか
あの人のぬかるみを
見つめたことが
あったろうか
僕の未熟が
卑怯な目つきで
ずっと遠くの美しい街を
眺めていた
言葉に騙されて
僕らは形を作るんだ
言葉に突き放されて
僕らはリアルに触れるんだ
でも
できるなら
言葉なき領域に
この命を預けたい
風一つに
流れる涙は
ニセモノでは
ないだろう
僕のことを
愛せなくなったなら
手をはなしてくれて
かまはない
僕の声が
届かなくなったのなら
聞こうとしなくて
かまはない
移り変わらずにはいられない
この世界で
1ミリもぶれぬ愛など
求めてはいないから
でも
遠い時のどこかで
同じ風に
心委ね合う日がくるのなら
永遠と同じだけの
喜びさえ
知り得るのかもしれない
明日になれば
僕は歌う
君の知らない
僕の歌を
ライブの映像を見て
ね
僕らは誰も
人でしかないのだと
改めて
感じた
それを感じるのは
大きな大きな感動で
でも
同時に
太刀打ちできないほどの
恐怖で
大観衆の中の静けさに
わずかに うつむいた人の顔を
誰も 知ってるんだろう
そして
僕らも
ふとしたときに
同じ顔をしてる
だけど
そんなとき
1秒
瞳を交わせれば
ほんの少し
心が落ち着くんだ
おかしいね
何度だって
微笑めたり
するんだ
ひねくれ過ぎると
悪魔か菩薩に
なりたがるもんだ
でも
人間
僕らは
ヘドが出るほど
人間でしかいられない
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