裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
自分の中の音ばかりが響いて 外の音が薄い弱い
こうしていると
なんだか 霧の中にいるみたいだ
正しいことが 話せない気がしてくる 正しいことを 見極められない気がしてくる
でもなんでだろ
猛烈に曲を書きたい
書かなきゃならない気がするのだ
僕はこの均衡を 捨てる
春先に捨てる
沼で踊りのた打ち回る僕を
もう一人の僕が 橋の上から 大笑いして眺めるだろう そしてその二人の僕を 正面から見届ける
それが ココで生きる 僕だ
やるせない鹿が
僕を眺めに来てました
ある朝のことです
寒い寒い朝のことです
僕は逃げました
遠くまで逃げました
鹿が来ないことを確認して
公園に座りこむと
なんだか やるせない僕になってました
仕方がないから
僕は鹿を眺めてみることにしました
寒い寒い朝のことです
静かだなぁ
お正月は
静かだなぁ
あのピンと張った バイクの音は
道を行く人たちの ザワザワざわめきや
ネオン街のバチバチまばゆさ
畳の黄ばんだ一目一目に至っても
なんて
静かなんだ
そして
僕
僕はといいますと
この宇宙の 一番遠くに
立っています
わめいてわめいて 声は枯れ枯れ
宇宙の果てで
地図を書く
でも 他の方法 知ってます?
この声を 使い果たすことこそ
我が人生
何の種にもならずとも
ここに在らねばなりません
ここに在らねばなりません
下駄の音が 聞こえない
カラリコロリと 聞こえない
僕はたちまち 宙に浮いて この世から解放されていまう
ここにいたいんだ
足に痛みを感じる程に 自分の重さを感じて
心が引き裂かれるほどに この世の痛みを感じて
ここで 血反吐を吐きながら 笑い転げながら 歩きたいんだ
どちらも 同じことなんだよ
僕らにとって
どちらも 同じことなんだ
がんばれ 僕
がんばれ おまえら
歯くいしばって 死ぬ気で歩け
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