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READY!STEADY!どっこいしょ!...刈田

 

 

ノーシン・ピュアーーーーッ!! - 2006年06月30日(金)

●夏で今の部屋が契約更新なんです。
 さらに動きをよくするために、
 昔いた初台〜西新宿方面に戻ろうかなぁ、
 と思ったんですが、現地の住人に話を聞いてみたら、
 こんな忠告を受けまして。
 「山手通り沿いが工事中。甲州街道沿いは高速。うるさいぞ!」
 確かにね、安い物件は甲州街道沿いもしくは、
 山手通り沿いに集中してるんですよ。
 きゃーっ、どうすんべかなぁ〜と判断保留中。

●と言う話をしたら、止めてくれる人がいた。
 「刈田がいないと寂しくなるね」
 ほんとうれしい話です。
 たとえ相手が焼き鳥屋のオヤジだとしても!
 つーか巣鴨から放れるって決まったわけじゃないんだけどね。
 実際、今日、近所でいい物件見つかっちゃったし…。

●一ヶ月前くらいに「さらなるサプライズが」
 なんて言ったんですが、あんま変わってなかったなぁ。

●例の企画がボツっちゃいました。
 でも明らかに無理なところに突っ込んでいくのって、
 ある種の快感があるよな。
 我、開拓者なり!安住の地を求めない遊牧民なり!
 などとかっこつけたことを述べてみる。

●で、通ったネタと言えば「アリス九号でボッキしそうになりましたよ!」
 とか「女子のビジュアル系がいるんすよ!」とか、
 「どうもアメリカではメタル・ブームが来てるらしいですぜ!」
 なんてのばっか。元ネタ、全部ココの日記じゃん(笑)。
 意外と無駄のない人生です。

●というわけで、あと数時間後にあのコにインタビュー。
 平成教育予備校でとんちんかんな答えを出してる、あのコっす。
 じゃがりこじゃがりこ!ノーシンピュアーーーーッ!!

●BGMは、capsule「FRUITS CLiPPER」。
 散々、ビジュアルだ、メタルだ言っておいてネオ渋谷系。
 オレって本当に裏切り者だ(笑)。





...

アメリカが何かおかしいことになってるぞ - 2006年06月29日(木)

最近、何かというとビジュアル、ビジュアルと言ってる刈田です。
ここで整理しておきたいんですが、自分、ビジュアル系って
日本独自に進化したヘヴィメタル/ハードロックだと思ってまして。
ギターがテクニカルであるという点。
ボーカルがパンク系とは異なる熱唱系であること。
彼らの拠点がHM/HRの殿堂といわれたライブハウス目黒鹿鳴館であること。
さらに言えば所属事務所が大抵メタル系だったりする事実も含め、
(ラルクは44マグナムの事務所とかね)
ビジュアル系は、80年代ジャパメタの末裔と
いっちゃったほうがいいんですよ(←よく言われてることですが)。

でね、最近、日本のビジュアル系がドイツやフランスをツアーして
回ってるって話があるわけですけど、
これ、単純にジャパニメーションブームの下地があるからってことで
了解してたんですが、どうもそれだけじゃないらしい。
ここ1、2年、ヨーロッパ方面ではヘヴィな音が復権してきているそうで、
たとえばアイアンメイデンの客層が若返ってきてたりするんです。
が、盛り上がってるわりにはいまいち、若手バンドがいない、と。
ダークネスやルースターは特例・突然変異だろうし、
他はデブ・ハゲ・ブサイクな北欧メタルバンドばかり。
そこでルックス的にも美しくて、
なおかつラウドな音楽を提供できるということで、
日本のビジュアル系がもてはやされているというんですね。
なるほどね。ディルアングレイとか、誤解を恐れず言ってしまうと、
特殊なヘヴィ/スクリーモ系ですから、
彼らが人気なのは、そんな枯渇状況ゆえなのかもしれません。

そのディルアングレイが全米デビューしたわけですけど、なんとですね、
ビルボード総合チャートの80位くらいに入っちゃったんですよ。
しかも販売ルートはインディーズ(インディーズチャートでは40位ほど)。
メジャー配給だったラウドネスが総合60位だか70位で、
同じように全米デビューした宇多田や久保田利伸、ドリカムは
チャートインすらしなかったんだから、
これは快挙以外の何物でもないでしょう。

だけど不思議なのが、なぜディルアングレイが
それだけ売れたのか?ということですわ。
正直こんな難解ヘヴィロック、ヨーロッパ人ならまだしも、
肉ばっか食ってるようなアホなアメリカ人にはウケるわけがないっしょ。
そこで刈田は、こう考えました。
もしかしたら、アメリカもヨーロッパのように
ヘヴィな音楽の復権がはじまっているのではないか?と。
ここ数年はR&B/HIPHOP、もしくはアイドル系かパンク系が
チャートを席巻してた印象が強かったですからね。
で、例の如く元メガデスのあの人にそのことをぶつけてみると、
こんな答えが返ってきたわけ。
「そういう傾向になりつつあるんじゃないかな」。

そんな会話をした直後だけに、これにはビビッた。
LA出身の話題のバンド、アヴェンジド・セヴンフォードの
アルバム『シティ・オブ・イーヴィル』。
これがね、もう完全にヘヴィメタルなんですよ。
リンプビズキッドやリンキンパークのようなニューメタル系に
ありがちなHIPHOP的要素がまったくない。
つーか純メタル要素多すぎ。
声は微妙にガンズのアクセル風でしょ(メタリカ風のときも)。
ツインギターのハモリはモロにアイアンメイデン、もしくはハロウィン。
変拍子の多用はメタリカ〜メガデス風。
しかも、これだけ「ドコドコドコ……」とツーバスを多用されちゃうと
日本人としてはX JAPANを思い出しちゃうね。
あとボーカルの見た目がすげえんだ。
短髪にタレ目サングラス。
おまえはグラハム・ボネットかっつーの!
こんなものが全米でゴールドディスク獲得だなんて信じられません。
ほんと時代が一回りしちゃったんだなぁ〜。




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世界のビジュアル - 2006年06月26日(月)

某外国人氏いわく。
「アメリカでブレイクしてるMy Chemical Romanceは、
 絶対にビジュアル系の影響受けてるよー」

http://www.barks.jp/watch/?id=1000003884

そうだ、言われてみればそうだった。
このファッション、このメイク。
カメラに向かって手伸ばしたり、胸を手に当てたり、
頭かきむしったり……のアクションは
ビジュアル系そのものじゃあないか。
泣きのメロディも一瞬ひっくり返るVoの節回しも、
猪突猛進型のタテノリ・ビートも
80年代ビートパンクの流れを汲んだ
ビジュアル系の末裔といってしまったほうが
(我々日本人には)理解しやすい。

だけど日本のビジュ系のほうが
圧倒的にルックスがイイんだよなぁ。
CD聴いてるぶんにはかっちょいいんだけどなぁ。




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オーマイガーッ! - 2006年06月24日(土)

●perfumeの3rdシングル「エレクトロワールド」
 発売まで、あと数日。
 この曲をもう一度聴いていて、とんでもないことを発見してしまった。
 前にも書いたとおり、今回の主題は、世界の終わり。
 電脳世界の崩壊。
 1st、2ndシングルで散々、電脳世界賛美を歌ってたのに、
 「すべては幻想だった」と岸田秀みたいなことを言い出してるわけ。
 主たるファン層のA-BOYたちを暗に突き放してるとしか思えない。
 Spike Lee監督の黒人青春グラフティ『SCHOOL DAZE』のラストで、
 学生運動家の男が「Wake Up!」と叫んでたのと同種の
 覚醒作用がここにはある。
 まさかこんな地点に到達してしまうとは!
 ……と真面目に評論しておけば誰か興味を持ってくれるんじゃねえか、
 というワナです(笑)
 
●このHPやべー!昔のディスコ音源が上がりまくってる。
 http://www.voiceblog.jp/omajinaitetsu/
 そうか、竹の子族ってこういう曲で踊ってたのか。
 よくよく考えてみると竹の子族って
 日本初のレイブ文化だったような気が。

●不思議なバーに潜入してきました。
 かかってた曲はR&Bだし、CD棚にも平気でKC&JoJoとか
 置いてあったのでアラそういう系統?などと思っていたら、
 それらはすべて営業用。店長さん、大のメタル好きでした。
 しかも隣に座ってたのは同業者でかつメタラー。
 早速、壁に立てかけてあったギターなどを持ち出し、
 セッション開始。気づいたら朝10時でした。
 まったく帰って仕事やれよ、オレ!

●BGMは、Van Halenの『1984』。
 Hot For Teacherやなー。
 オーマイガーッ!






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気分はもう戦争っすか? - 2006年06月21日(水)

●うわー、デカイ借りを作っちまった。
 借りは返えしてチンポもといナンボじゃけんのー。

●えーっ、そんなことになってたのか!
 http://skycorporation.co.jp/page.php?tl_id=100
 しかも既に先約があったとは。
 が、諦めねえぞ。半年ごしの脳内プランじゃけんのー。

●テポドン2号問題、やばいのー。
 米国は艦隊を日本海に展開しちゃうわ、
 迎撃システム使用をほのめかすわの大騒ぎ。
 日本は国連やG8に問題提起予定。
 この時期の自衛隊のイラク撤退、
 防衛庁の防衛省への格上げ閣議決定も非常に象徴的だ。
 (兵力を東シナに回す準備しちゃうぞ、コラ!的な)
 もちろん、これで戦争開始云々というのは
 短絡的すぎるんだけど、両陣営がプレッシャーの
 掛け合いをしてるのだけはよーくわかる。

●そんな時期にグットタイミングの放送。
 本日(21日)深夜、フジTV「ノンフィックス」で再放映される
 「貧困に翻弄された女たち チェチェン自爆テロリストの告白」
 http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2005/469.html
 これはやばいドキュメントです。
 チェチェン紛争の実態、戦争と宗教と女性など、
 いろいろなことを学ばせていただきました。
 ある意味、富野由悠季監督テイストです。
 思想誘導とか嫌なのでこれ以上の感想は述べません。
 戦争のことくらいテメーで考えろ、ってなもんですわ。



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考えるヒントは見た目が9割 - 2006年06月20日(火)

数ヶ月前、小林秀雄氏の名著『考えるヒント』を初めて読んだ。
正直、困った。
哲学的かつ思惟に富んだ言葉・エピソードが羅列されていており、
文節の問題なのか構成の問題なのかは理解及ばずなのだが、
とにかく内容が解りにくかった。
何を言いたいのかが、ぼんやりとしか掴めないのである。
確かに私はIQがそれほど高くもないし、
まして人に自慢できるほどの知識も持ち合わせていないが、
国語・現文の読解能力だけは発達しており、
高校時代、読解テストで100点を取るのに飽きてしまい、
わざと0点を出して教師に酷く叱られた経験があるほどだ。
(彼らのマニュアルの中に、正解を外すという壮大な実験意図、 
 努力に対する対応策はなかったようだ)
そんな私でさえ、『考えるヒント』は判読不能な代物だったのである。
もしかしたら私は大馬鹿なのではないか、と肩を落とした。
そんな折り、『人は見た目が9割』という書籍を読んだところ、
『考えるヒント』に関して同様の感想が述べられていた。
この本によると、日本は仕草や表情によって、
相手の気持ちを汲み取る文化が発達しており、
言葉によるコミュニケーションはむしろ下位の概念に属する。
故に日本人にとっての文章とは、難解であっても何ら問題はない。
なぜなら読者が作者の気持ちを察することが出来るからだ、と。
いわば『考えるヒント』は『見た目が9割』で、
あの文体だからこそ名著なのではあるまいか、というのである。
全くを以て同感である。
今回の日記が極めて真面目な文体で書かれているのは、
そういった認識論に刺激されたからだ。
スタイルによって彼(もしくは彼女)の人格や人柄が
規定されるとするならば、身だしなみを整えたほうが得をする。
近年、メール絵文字の発達によって日本語表現が急速に変貌しつつあるが、
そんな環境下だからこそ、この文体で語る必要性を肌で感じる。



さて、ここまで読んで皆さんはどんな感想を持っただろう。
私は頭のいい話は一切していない。
新しい視点も視座も何もない。
ただ糞真面目な文体で漢字を多用しながら、
他人様の考えを拝借しつつ、
「真面目な文体だと頭良さげに見えるよねー」
という身も蓋もないことを言っているだけであって、
それはホストの口説き文句くらい空虚だ。
しかしながら『見た目が9割』であることには変わりない。
いやはや、文章って怖いぜ!




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おい、ババア!テメー、コノヤロー! - 2006年06月18日(日)

●紛失したケータイ、みつかりました!
 連絡くれた方々、心配してくれた方々に感謝。
 しかしケータイがない生活っていうのもいいもんだ。
 おかげで一昨日の晩は梅図かずお「14歳」を半分まで読破。

●先日聞いたちょっといい話。
 要約するとこんな感じです。
「ロックを聴いてる人は大抵ダメ人間なんですよ。
 ロックからパワーをもらって、それでどうにかこうにか
 生きてられるんですよ。フットボールやチアリーダー
 やってるような人はロック聴かないでしょ?
 すでにパワーのある人々はロック必要ないんですよ」
 至極納得、ごもっとも!(笑)

●「やっぱロックはダメだ!」
 というわけでブラコン(R&Bとか言わねえぞ)な日々。
 しかも'80〜90sニュージャック・スイング物。
 GUY「GUY」
 Father MC「Father's Day」 
 Another Bad Creation「Coolin' at the Playground」 
 うわぁ、六本木サーカスって感じ。
 なんかキラキラしてるぜー。
 アナザーバッドクリエイションは、ガキンチョ5人による
 HIPHOP−SOULなユニット。当時バカにしてたけど、
 今聴くと実はファンキーでかなりハードコア。重心低め!

●「ARCADE ATTACK 2006@ロフトプラスワン」に参戦。
 おバカなVJに爆笑しつつ、いい音に酔った。
 世界最高齢のVJ、ロータスさん(75歳)と遭遇できたのが収穫。
 しかし、このババア、番号交換しないで逃げやがった。
 教えてくれるっていったのにー(笑)。

●ロックはダメだとか言いながら、わたしゃヤリますよ。
 久々にメタル魂炸裂させますよ。
 スレイヤーとかけさせてください。
 いや、実は一番好きなハードポップ路線かな?
 ストライパーとかあの辺り。
 うわー、クリスチャンメタル!!!





...

ヴィジュアル強化月間、続いてます。 - 2006年06月14日(水)

●またもや自分の勉強不足をさらしてしまうようで
恥ずかしい限りなのだが、
女子だけのヴィジュアルバンドが存在していたようだ。
しかもスリーピースバンドで。

“階段ライト”
http://www.kaidan-light.com/
http://www.audioleaf.com/kaidan_light

写真を見て驚いた。
おいおいおい、かわいいじゃねえかよ!
CDを聴いたわけじゃないのでよくわからんが、
めちゃくちゃエモっぽい。いや、サウンドが軽いぶんだけ、
少女の叫びがダイレクトに伝わってくる。
そこに切迫感があるように聴こえてくる。
と同時に、彼女たちがリスカしちゃいそうな気がして、
お父さん、ちょっと心配です。


●前々からホストの写真を見るたびに、
コイツら、実は裏でバンドとかやってんじゃねーの?
と思ってただが、やっぱそうだった。
バンドぐるみでホストやってるヤツらを発見。

“歌舞伎町ナイト”
http://xxxknightxxx.hp.infoseek.co.jp/

しかも公式HPを見る限り、
「店の広報活動のためにバンドをやってる」
とめちゃくちゃなことをいってる。
そう、彼らは音楽じゃなくて営業重視なのだ。
で、よく見たらメンバーの中にVシネ俳優みたいなのもいたりして。
いろんな意味でV系なのかと(笑)。

●疑問がある。なぜヴィジュアル系バンドの名前は、
 ヘンなのばかりなのか。
“大日本異端芸者ガゼット”
 これはまだいい。
“A級火山”
 百歩譲ってこれも許そう。
 だけど、これはないじゃないか。

“そろばん”
http://www3.to/soro

“おみくじ”
http://www.visunavi.com/artist/preview.php?id=836

なぜこんなバンド名にしなくてはならなかったのか?
私にはまったくわからない。
その裏にとんでもない理由が隠されているのではないかと
考え始めると、おちおち寝てもいられない。
まったく、ヴィジュアル系の世界は奥が深すぎる……。






...

ワールドカップ日本戦 - 2006年06月12日(月)

日本はヤル気があるのだろうか。
責められていた時間が長い、という印象がある。
いい加減、組織力に頼っただけの試合はやめてもらいたい。

一方、他チームに目を向けてみると、
開催国[コイツ]の個人技、
[ブラジリ]の激しい下半身のプレスには
目を見張るものがある。

厳しい批評になってしまったが、
今回の経験は、次にいきてくるはずだ。
4年後に期待しよう。





以上、『AVワールドカップ』(アイデアポケット)の
鑑賞報告でした。




...

濡れねずみのボクを叩きつけた雨で - 2006年06月11日(日)

●土曜
いやー、ひと仕事終えた後の飲みは最高だ。
周囲から「めんどうくさいからやめたほうがいい」
と言われてた仕事だけに、それはなおさらのこと。
しかし、気持ちのいい飲み会だった。
打てば返ってくる、このレスポンスの早さはある種の快楽。
正直、セックスやオナニーの比じゃないね。
アルコール片手のジェットマシン、そんなキブン。
謎のドイツ人、ダメ大学生とも仲良くなれたし。

●日曜
渋谷エイジアのとあるイベントに
顔を出す予定だったのだが、二日酔いで断念。
夜から駒沢の知人宅で会食。
夜景のキレイなオサレーな高層メンションで、
豪勢な食事とともに迎え酒。
会話中、思わずコックリ、コックリ。申し訳ナイト。

帰宅後、食いすぎでひとくちゲロ。
気分転換に白山方面へ自転車ドライヴィン。
濡れた路面にタイヤが吸い付く感じがいいね。
道端で出逢ったあじさいが「おつかれさま」と
囁いてくれてるようなそんな気がした。

以上、脳内BGMはかせきさいだぁ≡「さぃだぁ≡ぶるーす」。
うわー、10年前の梅雨の渋谷パルコ裏って感じ。
あの頃から何も変わっちゃいないな、オレは。





...

オレらにセンスがないのか、ヤツらがダサイのか - 2006年06月10日(土)

●New York DollsのライブDVD「ALL DOLLED UP」購入。
 動くドールズはじめて見たわー。
 アルバムなんかよりも数倍カッチョいい!
 しかしこのジャケのダサさはどうにかならないものか。
 (逆に海賊盤っぽくてドキドキするというウワサも)

●Dir en greyのライブDVD「TOUR05 It Withers and Withers」を拝見。
 ドイツではアルバムがチャート5位を記録。
 欧州最大のロックフェスでガンズやKORN、
 アリスインチェインズと共演し、全米デビューも果たしてしまった彼ら。
 で、CDに続き、ライブDVDを見たわけですが……
 ボーカル全然歌ってねえよ。ただ叫んでるだけだよ。
 途中で血反吐はいてるよ。この暗黒っぷりは80年代の
 インディーズみたいだよ。
 だけど、パッションだけは異様に高い。
 目隠しのままジェットコースターに乗せられて、
 身体をもってかれる感じだ。
 日本のロックが忘れてしまった生き急いでる感じがここにはある。

●というわけで最近ヴィジュアル系バンド研究に
 余念がありません。35歳なのに。
 しかしオタク文化同様、我々日本人が忌み嫌ってたものが
 世界でウケてるという状況はなんだか不思議です。
 オレらにセンスがないのか、ヤツらがダサイのか。
 たぶん、両方か。

●そして最近、大本命なのが「アリス九号」というバンド。
 いやー、美少年だらけなんすよ。ボッキしそうになりましたね。
 ライブの打ち上げでベロベロに酔わされて、そのあとホテルで
 全員にまわされてボロボロになったとしても、
 オレ、ファンやめられないと思うね。
 あー、何考えてるんだ、オレは(笑)




...

伯爵、解散 - 2006年06月07日(水)

新プロジェクト、早くも崩壊!? ボーカル脱退の真相とは?
刈田萬蔵(ギタリスト)独占インタビュー
「いつか、あのボーカルが邪魔になる日が来るという話をしていたんだ」

−−−バンドのメンバーとは連絡を取り合ってますか。
刈田 そうね。よく「どうやったら世界で天下を取れるか?」「今ならビジ
ュアル系だろう。ヨーロッパ・ツアーなら簡単に出来そう」なんて冗談を言
い合っていたんだけど、語るその目は真剣そのものだったね。
−−―では、うわさのプロジェクト“伯爵”が始動?
刈田 そうあってほしいね。
−−−何か奥歯にモノが詰まったような発言ですが。
刈田 そう、ウチのバンドにはひとつ大きな問題がある。グッチー(ボーカ
ル)は40歳過ぎなのに真正童貞で……いや、別にそのことは個人の自由だか
らどうでもいいんだが、最近の彼は明らかに集中力がない。ボウイの「ドリ
ーミン」のカバーをやろうという話になって、オレはすぐさまリフやアルペ
ジオを覚えたんだが、ヤツは一向に歌詞を覚える気配を見せなかった。オレ
はモニターを見ながら歌うシンガーを認めない。
−−−彼の集中力がなくなったのはなぜでしょう。
刈田 女だよ。女にうつつ抜かしてるんだ。もちろん、恋愛をするなとは言
わないさ。だけど、彼は自分をコントロールしきれていない。ロックンロー
ルに一番必要なアティテュードを失ってしまった。実は先日、メンバーのシ
ヴァ(キーボード)と「いつかあのボーカルが邪魔になる日が来る」という
話をしたばかりだったんだ。
−−−ファンの一人としては悲しい現実です。
刈田 ああ、残念な話さ。オレはあいつがいればガンズ&ローゼスやニルヴ
ァーナを超えられると思っていた。偽者だらけのこのシーンをかえることが
できる、そういう確信があった。
−−−刈田さんとグッチーさんのコンビネーションは、いわばジョン&ポー
ル(ビートルズ)のようなものでした。
刈田 あんなひ弱なヤツらと一緒にしないでくれ! せめて、ミック&キー
ス(ローリングストーンズ)といってほしいね。出逢った頃のアイツはナイ
フみたいに光ってた。サングラスの奥の瞳は、いつもギラギラ輝いていた。
獲物を狙うハンターの目さ。だけど、アイツはソウルをどこかに置き忘れち
まった。ゴッド・ブレス・ユー、童貞に幸あれ、だね。
−−−次のプロジェクトは決まっているのですか。
刈田 思案中だ。だが、シヴァと一緒に活動するのは確実だ。オレたちが一
緒にスタジオに入るとある種のケミストリーが起こるんだ。グッチーのよう
にディスカッション中に大声でAVの話をしだしたり、「パンツを見せろ」
などと言い出さないから安心だ。
−−−サウンドの方向性は決まっているのですか。
刈田 ジャンルにとらわれる必要は全くない。トランス、テクノ、インダス
トリアル、メタル、ヒップホップ、ワールドミュージック……オレたちはす
べてのサウンドを吸収するスポンジのようなものさ。それをどう磨き上げる
かは、これからの課題だろう。少なくともU2のようなクソみたいな音楽は
作らないつもりさ。
−−−新プロジェクト、期待ですね。差し当たってライバルはいますか?
刈田 カトゥーンと押尾学だね。


以上、2週間ぶりに童貞に会ってバンドの話をしたら、
全くヤル気がなかったので、まだ結成すらしてないんですが、
もしオレらのバンドが崩壊したら?を想定して
インタビュー記事を書いてみました。
掲載誌? うーん、「バーン」かなぁ(笑)





...

エレクトロワールド〜Perfumeと手塚治虫〜 - 2006年06月01日(木)

僕らの未来はどこへ行ったんだろう。
ドラえもんや大阪万博で描かれたようなバラ色の未来。
『アキラ』『ニューロマンサー』『ブレードランナー』で見たデカダンな未来。
その全部が、すでに過去のものといった印象がある。
「未来が懐かしい」って言ってたのは誰だっけ?
……という前フリで、またもやアイドルユニットPerfumeの話です。
しかも今回、けっこうマジメ。

メジャーデビュー後のPerfumeのコンセプトは、
往年のテクノポップを現代的にトレースすることだった。
曲やアレンジがそれ風であるのはもちろんだが、
歌詞の端々から浮かび上がってくるSF的情景も肝のひとつ。
2ndシングル「コンピューターシティ」はその意味で完璧だった。

「完璧な計算で造られた楽園で
 ひとつだけ うそじゃない 愛してる」
「どうして、ねえ、コンピューター
 こんなに苦しいの?」
「絶対故障だ てゆうかありえない
 僕が君の言葉で悩むはずはない」

歌詞に登場する主人公は電脳都市に生きる人工知能ロボットだ。
共感し合える誰かと出会い、恋に落ちた彼。
しかし彼のプログラムの中には恋愛という概念がないため、
苦悩するしかない−−−。
「ロボットの恋愛」というテーマは往年のSFを知る者にとって、
うれしい既視感だったわけだが、Perfumeはさらに前進する。
まもなく発売の3rdシングル「エレクトロ・ワールド」で
前作を上回る世界観を提示してきたのだ。

「この道を走り進み続けた
 地図に書いてあるはずの街が見当たらない
 振り返るとそこに見えていた景色が消えた
 この世界、僕が最後で最後だ」
「エレクトロ・ワールド。
 地面が震えて砕けた。空の太陽が落ちる。
 ボクの手にひらりと」
「この世界のスイッチ 押したのは誰なの?
 ああ、もうすぐ消える」

SF的な「世界の終わり」が描かれていたのである。
それは、単なるカタストロフィーではない。
主人公は本当のことに気づいてしまったのだ。
自分が住んでいた電脳世界は、すべて幻だった、
恋も苦悩も、何者かに見せられていた幻影に過ぎなかったと。
そして彼は反芻する。

「見えるもの全てが、触れるもの全てが、
 リアリティがないけど、僕は確かにいるよ」

すべてが終わったが故に我有り。
夢から覚めた主人公は、己の実存にはじめて気づくのであった。
「エレクトロ・ワールド」のカップリング「wonder2」は
シンセサーザーの反復音が優しく響く楽曲だが、
そのどこかぽつねんとした世界は、過去の思い出を紡ぎ、
懐かしむ主人公の姿を想像させる。

「あの日止まった時計が また動き始めたら
 幸せな物語 永遠だよ」

ロボットの恋愛。世界の終局。終わった夢。
そして「ワンダー3」ではなく、「wonder2」。
Perfumeの歌詞から透けてくるのは、手塚治虫の世界だ。
久々に『火の鳥』の未来編、復活編を読みたくなった。


http://www.amuse.co.jp/perfume/





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