君には旅に出るといったけど
今回の旅は終わりそうで終わらない
終わったときボクはどうなっているのだろう

旅の終わりが
必ずしも必要なのだろうか
もうすこし放浪してみる

いつでもおいで
君は立ち寄って出てくことができるから
ボクは暫くこの部屋から出ない
ここにはまだ
ボクの出口がないから

霧雨までは細かくないけれど
気持ちよく濡れる雨

もっと雨をください
やさしい雨を浴びたい
こころが枯れる前に

それと気づかず
傷つけてたり
傷ついてたり

冬の日知らぬ間に皮膚が
すっぱり切れてるような
あとあと痛さが滲みる

視野が狭くなったときに
ぽんと肩をたたいて
こういうのもあるって示してくれる
視野を広げてくれる

そういうひとがいることに感謝
そういうひとがいる自分がうれしい

ちいさな自分を疎ましくおもう
大切なひとたちに心配かけてるから

ちいさな自分が幸せだとおもう
これからおおきくなれるから

だからいまは　たくさん心配かけます

笑って許してくれている
大切なひとたちに感謝

だからこそボクは
自分自身を縛り　諌める　

どんなに洗っても拭えない
耳を塞いでも鳴り止まない

いつか靄がひらけることを願い
嵐が過ぎ去るのを願い
渇きが潤うのを願い

息をひそめて
膝を抱えて
何処にも焦点をあわせずに

その刻がくるのを待つ

箱の中では完結するけれど
ソトではそうじゃなかったりする

殻を破りたい
いつまでも破り続けるんだ
ときには休んで
ときにはペースをおとして

まだ満足するにははやすぎる