きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 ライバル心?

本日の担当:ユキリン

先日Sizが遊びに来てくれて
Rinは大はしゃぎ。

Sizのほうが5ヶ月だけお姉さんなのだけど
やっぱり年中さんと年長さんの差は大きい。
Sizはひらがなどころかカタカナでさえ
さらさらと書いていく。

そんな彼女の姿が羨ましかったのか、
昨晩Rinは「あいうえお」の本を取り出した。

「おべんきょうしたいのでママ教えて」

ひらがなはほとんど認識しているんだけど
なんせお友達の名前で覚えたもんだから偏りが生じる。
どうしても見慣れない為に覚えられない字があるらしい。

必ず読めないのが「も」と「ふ」。

はひふへほのページで、
「ふね」と読むところを「ボート!」
小型の船の絵が書いてあるわけで…。

違うでしょう〜。はひふへほの「ふ」だよぉ。

「あ、そうかそうか。ええと、だからぁ
 はひふへほの、ボだから、ボート!!」

……。
だーかーらぁーーーーー!!!

さてSizが来た晩にバァバと電話したRin。
「Rinはもうすぐ五歳なんだけどね、
 しーちゃんはもう五歳になっちゃったんだってー」




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2005年05月31日(火)



 どちらの誤りから指摘するべきか

本日の担当:SHY

 「クジを作りたいの」
 Sizが私のところまでやって来た。
 私は彼女の要求仕様を聞き、紙を8等分に折ってそれを切る。
 Sizもハサミは好きなはずだが、この場合は全てを同じ形に切りたいらしく大役は私に任された。
 「できたよ」
 「ありがとっ」
 8枚の紙を握りしめ、筆記用具の待つテーブルへと駆けていく。
 私は不謹慎にも「これでしばらくは静かだろう」というようなことを考えていた。



 確かにSizはしばらくの間、クジを作るのに夢中になっていた。
 そして満を持して私のところへ再び来た...と思ったのだが、彼女の手には白紙が1枚と鉛筆が握られている。
 「あたり、って上手に書いて」
 おやすいご用、と私は彼女に言われたとおりにした。
 「はずれはできてるのよ」
 彼女は得意気に他の作品群を私に見せた。
 つまり、これまでにかかった時間は「はずれ」を7枚作る時間だったわけだ。
 「あたり」を彼女に渡し、それと引き替えに「はずれ」を見せてもらう。

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2005年05月26日(木)



 小話2題


本日の担当:銀吟

その1

Rinに実にショッキングなことを言われた。
一緒に風呂に入っている時にボクの脚をみて
彼女はこう言い放った。




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そんなたとえはやめていただきたい。


その2

今日は出先で外食でも…と思い、Rinに
「今日の晩ご飯は外で食べるよ」と言った。
これを聞いて彼女はこう答えた




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日本語は難しいね。






2005年05月24日(火)



 個人差ってやつさ

本日の担当:SHY

 Sizが憤ったような、悲しいような、そんな声を出した。

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2005年05月20日(金)



 ご機嫌だったり、不機嫌だったり

本日の担当:SHY

 Sizが欲しがっていたCDを買った。
 ヘッドフォンをかけさせて、好きなように歌わせておくと面白い。
 大声で下手な歌が、延々繰り返される。
 隣の部屋で必死で笑いを堪えている親2人は、随分悪趣味だ。



 先日、ちょっと届け物があって銀吟の家に寄った。
 銀吟は仕事で不在だったが、ユキリン、Rin、Gakuの3人が出迎えてくれて、しばし3ヶ月ぶりの再会を喜んだのだった。
 Rinは木村カエラ風の髪型で、いつものように人なつっこく笑う。
 Sizとの仲良しぶりは相変わらずだ。
 Gakuは多分銀吟がいなくて不完全燃焼だったのだろう。
 珍客3人に興味を示して一緒に遊ぶ気満々だったが、この日は届け物だけだったので私達は早々に退散した。
 「2週間後にまた来るからっ!」
 もちろん、Gakuはまだ私の叫びを解さない。
 一緒に遊ぶんだ、と言って聞かないのをなだめる役をユキリンに押しつけてしまったのだった。



 遅い入浴。
 Sizは眠くなり始めていて、少し機嫌が悪い。
 洗い場に立ったところで「足が痛い」と言い出した。
 壁につかまって片足で立つような恰好をする理由を訊くと、一輪車で転んだのが理由ということらしい。
 だが、さっきまで普通にしていたじゃないか...と思う。
 私は両の足できちんと立たせ、手早く彼女の体と髪を洗い上げた。
 「やっぱり、痛い〜」
 私がバスタオルに手を伸ばしていると、声のトーンが一段と高くなった。
 そして、また壁に寄りかかって片足で立っている。

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2005年05月19日(木)



 トラウマ?

本日の担当:ユキリン

お友達に階段から突き落とされて以来、
少し甘えん坊になったGaku。
不運なことにまたしても同じようなことが起こり、
4月中旬から彼がおかしくなった。

異常にベタベタするし、すぐかんしゃくを起こす。
思い通りにいかないと大暴れ。
そして一番困るのが「自傷行為」。

キレてしまうとそっくりかえって
どんな場所でも寝っ転がって頭を打ち付ける。

んもう、家族全員ブルーです。
「ふんぎゃー」と泣いて暴れるGakuを前に
Rinもうつろになってるし…。

色々調べたり、相談したり、
ブルーな一ヶ月を過ごし少し落ち着いてきた現在。
言葉の遅い子なんかは、
自分の思いをうまく伝えられずに歯がゆくて
自傷行為というのはよくあるらしい。

そういう時は無視するのがいいんだって。
かまうと行為がエスカレートするんだとか。
家族みんな、抱き上げてあげたいところを
ぐっとこらえて耐えました。
それが良かったのかな。




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1歳児じゃ、まだそこまでは。
ううん、何歳になってもやめてほしい。

2005年05月16日(月)



 あぶなーい

本日の担当:SHY

 最近のSizは一輪車に夢中だ。
 普段はベランダの狭いスペースが練習場。
 私が休みの日には表で練習できるので、そのはしゃぎようといったらない。
 表での練習はマンション前のスペースで行ったり来たりを繰り返すのだが、そのうちにそれにも飽き始めると「お散歩行こ」となるわけで、かくして一輪車に跨った彼女を恭しくエスコートしながら、私は近所の道を延々歩く。



 いつものお散歩コースには車通りのない路地が1本だけある。
 ここでSizは私の手を離して独りすいすいと進むのだが、この日はいつまで経っても私の手にぶら下がっていた。
 どうしたの? と訊ねると彼女は前方を指さした。
 「車が止まってるから怖いんだよねー」
 車は誰にとっても大切なものだから傷つけるようなことはしてはいけない、と何度か説明した結果と思って、私は彼女の説明に頷いた。

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 ハリウッド映画かよ。

2005年05月05日(木)
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