気まぐれ雑記帳。
唐突の大石夢。 (最近PCからの更新サボってここに上げがち) ------ 私より大きい手のひらから伸びる 私より太くて長い指。 力強いのに、どこか繊細なその所作とか、 なんだか艶めかしいなとかもたまに思ったり。 いいよなぁ。 「どうした」 私がじっと秀の指を見つめていることに気付いたのか、 それともどこを見るでもなくぼーっとしていると思われたのか、 不思議そうに、少し心配そうに聞いてきた。 「あ、ごめん。なんでもないよ」 「本当か?悩み事とかあるんだったら、遠慮せず言えよ」 どうやら、後者だった様子。 だけど残念ながら何かに思い悩んでいるわけではなく。 まあでも、聞いてくれるなら言ってみるか。 「私さー…」 「うん」 まさか、こんなことを言ってくるだなんて思わずに、 どんな悩み事を打ち明けられるのだろうという表情で 眉に力を込め気味に秀は半身を乗り出す。 だけどごめんね、こんなことで。 「秀の指、好きなんだよね」 「……へ?うん」 思っていたような内容と違ったのか、秀は素っ頓狂な声を上げた。 そして、まだ何か続くと思ったのか、数秒間が空いたけど、 私はそれ以上何も言わない。議題はそれだけですので。 「え…それだけ」 「うん。ごめんね深刻な悩み事でもなんでもなくて」 そんな私の返しに対して秀は、 「いや、思い悩んでるわけではないならそれにこしたことはないよ」 といって破顔。 うん、こういう顔も、好き。 手首を掴んで、持ち上げて、 両腕で手のひら開かせて、 そこから生える指たちを、 一本一本、見定める。 「秀さ、手先結構器用だし、お箸の持ち方とかも綺麗だし、 繊細だなーと思う一方で関節は骨張ってるし、太くてしっかりしてて、 私好みの指なんだよねー」 単に感想を述べただけのつもりだったのに、 途端に秀は、 顔を真っ赤にして、 私に握られていない方のその手で口元を隠して、 思い切り視線を逸らす。 どうした。 「どうしたの」 「いや、その…わざと言ってるんじゃないよね」 「わざと?どういうこと?なになに何言ってんの」 「いや、なんていうか、大したことじゃないんだけど…」 秀はそこまで言うと、 私からそっと手を離して、 ケータイを取り出して何やら調べ始めた。 (ケータイを弄るときの指も好き…だけど なんだかこじれそうな予感がするからとりあえず黙っておく。) そして、画面を見せてくる。 「……ほら」 「なになに」 その画面には。 『男性の指は生殖器と同じ遺伝子によって形成されるため、指の長さや太さは生殖器のそれと比例すると考えれる。即ち、男性の指は男性器の象徴でもあるといえるのである』 「わっ!ちょっ!やめてよ!別にそんなの意識してない!」 「わかってるよ!ただ、最近偶然これ知ったから」 言いながら秀はケータイをぽっけにしまう。 なんか、意外。 こんな、下ネタみたいの、てかモロ下ネタ、 秀が出してくるなんて。 「………」 「………」 「……秀、顔赤いよ」 「そっちこそ」 「「………」」 恥ずかしくって責任転嫁しちゃったけど、 私だって自分の顔が真っ赤なことくらい気付いてる。 まさか、男性器、とか、 そんな意図はしてなかったけど、 その指で触れられたらどうだろう、とか、 その、力強いけど器用な指が、 肌の上をするすると滑っていったらどんなだろう、とか、 妄想に近いような想像が頭を巡る。 ………。 ふと気付くと、 秀が、目線を落としてぼーっとしている、ようで、 私の指をじっと見ていないかこれは? 「…秀?」 「ん」 こっち見ないまま、返事もはっきりしないまま、 私の手を取って、 目線の高さに持ち上げて、 指の一本一本を吟味するように見てくる。 ああなんか、 指も好きって言ったけど、 こんな目線も好きだな、なんて。 思ってたら。 「綺麗な、指だね」 そう言われて、 驚きと嬉しさと気まずさと恥ずかしさで、 ばっと手を払って 「やめてなになに恥ずかしい!」 なんて言っちゃったけど、 なんだか、似たようなことを考えてる気がしているよ。 好きだなぁ。 「もー今まで秀の手こっそり見てたりしたんだけど、なんか気まずくなったじゃん」 「えっ!あっ、ごめん!」 「秀のスケベー」 無意識下で自分の方が余程スケベだった可能性は棚に上げて、 私は秀の手の甲をペチペチと叩いた。 そして目線をかち合わせて、笑う。 ああ、これが、一番好きだ。 ------ ついったで見かけたサイコロ画像の側面「優しく」「指」「見る」より妄想。 指を見つめる行為はエロイんだぞ!(笑) 大石に指を優しく見つめられたらドキドキするなぁと思って閃いたネタなんだけど 作品にしようと思ったら寧ろ大石の指を見てしまった。 モロ下ネタになってしまったけど表に置いていいよね?セーフよね??? ちなみに私は男性の指は好きで結構見ちゃう人です(笑)
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