一色達夫の日記

2011年02月15日(火) ただいま猪対策で多忙なり

ここ数年地域に猪が繁殖している。この対策に四苦八苦しているところへ、昨年は「猪の異常繁殖」がみられてそれはもう大変忙しい。
猪対策として地域有志でもって「大谷鳥獣害対策会」を組織して活動しているが、その成果は平成22年度の狩猟期間が始まった11月15日以来 6頭の捕獲。
猪の捕獲には素人ばかりが集まって、試行錯誤しながらの捕獲作戦にしては大きな成果とはいえるだろうが、その道のベテランさんの成果は一人で10頭などと聞くと「私らまだまだ」との感がある。

昨年11月頃には地域のあちこちで、昼間でも 猪 の姿を見かける状況が、ここにきて収まってはいるが、それとてお相手さん(猪)が警戒心がでてきて昼間は動かないだけのことのようだ。
地域の圃場を歩いてみると、行く度に足跡と餌を漁った跡が増えている。
産業道路で猪が車にぶつかったとか、下組の太鼓道で車に突進してきたとか(車の保険は利かないそうだから要注意)、パナソニックの工場の近くの葦原の中から犬に追われて飛び出てきたとか、その行動は山の近くばかりではなくなった。

このままいけば、この地域での平成23年度の稲作はどうなるのだろうか。稲作期における猪対策として有効だった電気牧柵にして、昨年は 破られて 進入することが多く見かけたところから、今年は 電気牧柵 の効果も無くなるだろうと私は心配している。

今年の狩猟期間は3月15日まで。この期間内にどれだけの猪を捕獲できるか 勝負 なのだが、はっきりいって作物被害を減少させるだけの捕獲効果は期待できないだろう。
この時期に 根絶やし にできなかった猪は、春になれば子どもを産み夏にはもう作物を食い荒らしにかかる。警戒心を備え知恵のある親のもとで、一緒に動く数匹の うりぼう は、その行動と食欲の旺盛なこと。
猪の世界では うりぼう が先にうろうろして、安全と分かれば後から親が出てくる。ワナにかかるのは大方小さい猪ばかり。小さいのはうろうろしてこちらをきょとんと見ているけれど、親は物陰から人の行動を注意深く見ている。

そこで根本的対策は

狩猟期間に捕獲活動をしている方々の、広域連携による組織的一斉捕獲。期間内の捕獲情報の集約と地域へのフィードバック。捕獲器具の数量を倍倍増させることは必須。

それでも根絶やしにできなかった猪を、駆除期間(3月16日〜11月14日)にも捕獲駆除する体制の構築。
現状は猟友会のみの駆除団体を、倍倍増させる取り組みが求められる。

市と県のイノシシ対策情報を調べてみたが、現場で使えない。
「ワナ猟免許」の取得はどうすればよいのか。年年の狩猟者登録はどうすればよいのか。猪を害獣から益獣にかえる具体的方策は。


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