一色達夫の日記

2004年03月31日(水) マンション建設工事 近隣説明会No2

西条市の誇る「うちぬき」のメカニズムについては、もう既に記入しただろう。
この自然の妙技からなされた恵みを、この地に住む人々は長年にわたって享受していた。
だから、生活にあくせくすることなく、良い意味ではおおらかに、悪い意味ではぬるま湯的な生活態度と性格でもって、なんの過不足無くこれまで暮らしていたといえる。

それが経済発展の行き着いたところに待っていた「大競争の時代」となり、この地域の冨を「手っ取り早く」吸収したいと考える企業が進出してくる昨今となった。
地域の自然環境の下で活動してきた地元企業ならば、企業活動の形態を地元で生きていく上での最良の手段に合わして逸脱することはないけれども、「急ぎ働き」で「利益を出せばよい」と考える企業ならば、安くて易い方法を採ってくるのが当然といえば当然であろう。

建設関係を例にあげると、建設内容と工事方法を考える場合、「うちぬき」が出る地域や環境を考え、採るべき手段はおのずと限定されると理解するのが当然である。
しかし、今回市内中心部へのマンション建設を計画している業者は、前回の事業では西条市では初めてといえる高層のマンション建設を計画し、したがって、それに見合う地下工事が必要となった。
高層マンションを支える地下工事のため、西条市の建設工事では過去採用したことがないらしい「ベノト拡底杭工法」を実施、地下の孔壁安定のため「ベントナイト安定液」を充填した。
このベントナイトが、地下水の移動によって拡散し、周辺地域の「うちぬき」を使用不能の状況とした。

西条市では過去に、建設業者の工事によって地下水が飲めなくなるというような事態は例が無く、「水の都西条」の看板に泥塗られた出来事となった。

この事件をきっかけに「地下工事を規制すること」を第一の命題として「西条市地下水の保全に関する条例」が制定されることとなった。

こんな事件を起こした企業が、何故また西条市での高層マンション建設を計画するのか。
その理由は「儲かるから」だろう。
実際、この業者が手がけたこれまでの3棟の高層マンションは「完売」している。
地下水汚濁問題を起こした3棟目の高層マンションも、周辺地域住民が「高層マンション建設反対」と書いた横断幕やポスターを べたべた と張り出した。
こんな状況に関わらず、そのマンションも「完売」している。

こんな問題を起こす企業のマンションが 売れない のなら、次ぎの仕事を西条市で計画することは無いのだろうが、それが右から左に 売れる のだから、柳の下のドジョウを狙うのが当然でしょうね。
自分のことでないのなら、水が汚されようがだれが反対していようが、やりたいことをやり住みたいところに住む。現マンションに住んでいるお方に何の恨みも無いけれど「同じ西条人としてそれで何とも感じないの」と、そのマンションのそばを通るたびに感じます。
事前にそんな話を聞き、道理が通っていると感じる。

30日の近隣説明会に出席していた皆さんの心理には、そんな意識が根底に有ることは確かだ。それが 普通一般の 考え方だろう。



2004年03月30日(火) マンション建設工事 近隣説明会

西条市の中心商店街 銀座街 に隣接する空き地に14階建ての高層マンションを建設するため、近隣地域住民への説明会が 西条市市民会館3階で19時より開催された。
業者からは、地元工事責任者6名の出席。近隣住民は40名ほどの出席だった。
会場内をよくよく見渡したのだが、行政担当者の出席は無かった様子。

3月議会に提案され制定された「西条市地下水の保全に関する条例」は、今回のマンション建設業者が引き起こした地下水汚濁が原因でその必要性が認識されたのだ。

地下水保全条例制定を機会に、今回のマンション建設の件を知るにいたり、それに懸念を抱く近隣住民の皆さんとも事前に話をさせてもらって、参考のため今回の建設業者主催による説明会にも出席させてもらった。

建設予定地は以前に家電関係の販売店であった場所で、現在は 更地 となっており、隣には市所有の商店街活性化用地(現在は商店街のための駐車場として使用)がある市内の一等地。
そこに一階部分に3戸づつで14階建て、全室3LDKの分譲マンション39戸の建設を予定しているとのことだ。

この業者は市外の企業で、過去西条市では65戸・58戸・82戸の分譲マンションを建設しており、今回が4棟目の建設という。
地下水を汚濁する問題を発生させたのは、82戸の分譲マンションを建設した近々の工事で、それに追いつけての建設計画であるところから、近隣住民の皆さんにとっては日常生活を地下水に頼っている現状から、不安感を持つのは当然のことであろう。

今回の説明会は、この4月には工事を開始しようとの計画が業者から標される状況であり、そんな押し迫った中での説明会の開催に、近隣住民の皆さんの不安が、業者への不信になっている様子。
出席者から様々な懸念が標され、それが業者の説明では解消されないままに時間が経過し、会場の閉館時間の関係から21時45分終了。
近隣地域住民の了解が得られないままの説明会となり、参加の皆さんから後日改めての説明会の要請がある。

住民の皆さんから標された、「何故、この工事に不安があるのか」という点については明日にでもまとめて記入予定。



2004年03月29日(月) 週間文春の販売差し止めについての見解

田中前外相の身内の事情を掲載した週間文春への販売差し止め処分が、 ちょっとした 話題となっている。
販売者側はここぞとばかりに、言論の自由を錦の御旗に「言論弾圧阻止」キャンペーンをはっているようだ。
さてこの騒動について一色達夫はどんな感じを持つのか。

すでにこの日記に、「文芸春秋社」の本は買わないと書いたことからわかるように、私は裁判所の決定を支持する。
買わない理由を再記すると
北朝鮮拉致被害者の内の 一番気弱のような印象を受ける曽我ひとみさんを中傷する記事を掲載したことなどによって、報道者としての理念を理解出来ない事が最大の原因。

販売差し止め裁判が話題を呼び、田中氏関連の記事が掲載された「週間文春」が、実販売部数を大幅に伸ばした現実から、「世の中そんなもの」それが狙いのパパラッチと感じてしまう。

「清く正しく美しく」ばかりが人を惹きつける魅力では無いことは、選挙の修羅場を3度もくぐり抜けてきた身には良く理解できる。
だが、風采があがらない中年オヤジが、ロクな3バンが無い中でもなんとか結果が伴って来た理由は、自分の内面と外面を一致させた中から人と接してきた結果だと、少し甘い自己評価を下しても許してくれるだろう。

日記の最後に
「文芸春秋社」の本は買わないと書いたのに、一度この誓いを破った。
芥川賞受賞2作品「蛇にピアス」「蹴りたい背中」が掲載された「文芸春秋3月特別号」を、その780円という値ごろ感に負けて買った。
同じ売り場には「蹴りたい背中」(ハードカバー1000円)があったにかかわらず。
おまけに私・妻・高校生の娘・中学の息子の順番に読んで、どっちが好きかという会話までも楽しませてもらった。
世の中、理想と現実ままならない。すいません。



2004年03月28日(日) 不惜身命

「若し人精進し、常に慈心を修め、身命を惜しまざれば、乃ち為に説くべし」
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

心の何処かに かっこ良くコトを収めてやろう という気持ちが無かったか。
今日、部落の「自治会総会」があり、様々な人の話を聞いているうちに、ここ数日間の私の心理状況が、逃げ道を探すことに終始していなかったかと反省する。

人とは、十人十色である。だから、124戸409名が暮らす、この部落内の出来事の中ですら、様々な様相を見せるのが当たり前。
自治会長の一年間の活動報告を聞きながら、また、総会が終わった後の懇親会での人間模様を眺めながら、何か吹っ切れるものがある。

午前中来客有り、2時間ばかり様々な話を聞かせてもらった。
市政について、また違った視点からの話が聞けて参考となる。
行政が行ってきた、また行っている方々が、普通の市民にどんなに受け止められているかを、話の端々から感じる。

何をやっても100%の満足を得られるコトが無いにしても、積み重ねてきた様々な行事がフラストレーションが溜まるだけのものであったとしたらまことに残念。
話を聞きながら、満ち足りることを知ることの難しさを感じ、肩の力を抜くのも一手かと考える。

そんな、様々な思いが錯綜する一日。



2004年03月27日(土) いつもの週末なのだが

今日は早くも土曜日。一週間の仕事の疲れを癒すため、朝寝坊の許されるかと一人決め込んで春眠を貪る。
一週間の間には、やりかけ仕事の始末、新しい仕事の依頼、人巡り、小学校卒業式、等々あったのだが、手帳には空欄が目立つ。
人との話は、それなりに疲れをもよおすのか、このニ三日のメモ欄への覚え書きをしないままの就眠が続いていた。

そんな状況を反省し、数日前の行動を思い出しながら記入していくと、来週にやるべき事柄がまた浮かんでくる。
次ぎの仕事の仕掛けは確実に出来ていると自分で納得しながらも、そんなこまごまとした仕事をこなしていくだけで、無碍に月日だけが積み重ねられるのかと一抹の不安を感じる。

一番下の子が小学校を卒業し、そろそろ子育て終了が見えて来た今年は、自治体の状況や部落の状況などの変化が重なり、自分を取り巻く環境が去年とは大きく違っている。
やるべき仕事はごまんとあるのに、仕事の種類が問題なのかも知れない。
人とのふれあいの中で、自分の立つ位置が確認できたとしても、それが求める理想とはほど遠い現実を、飲み込み咀嚼し消化しきれない。

最近のネット検索にも、面白みが欠けてきた。臨場感が希薄なのには閉口するコト多々あり。其処に生活する人々の息使いが感じられない。
ネットで求められるものの限界ではないだろうが、検索先を総入れ替えするか、それとも行動時間の配分変更を考える必要もあるように感じる。
そういえばHP立ち上げからそろそろ2年だ。
今週仕掛けた仕事の中に、いつもとは違う反応があったものが1件有り。ここら当たりが面白そうだ。



2004年03月26日(金) 人間関係からの悩みは人とのふれ合いで癒す

昨日から今日にかけて、人巡りをしている。
人巡りを一巡りすると、逡巡する精神状況が次第次第に解きほぐされていくのが分かってくる。

何時か日記で触れたいと思ってメモッている中に「私の精神スタッフ」という言葉があるのだが、今日巡っていった人達は、その精神スタッフに登録されている方々とは違う。だのに、久しぶりに話をする方、ついこの間知り合った方、飛び込み的に仕事の話をした方、それぞれに私の気分を高揚させてくれたことに小さな驚きをもっている。

他人のための仕事を進める中から、自分が救われまた新たな活力が湧いてくる。
そんな感覚は、会社務めの時の仕事、ボランティア活動の中からの仕事、農作業、日常生活を営むうえでの仕事など、様々な仕事を進めて行った経験から得たものとは何だか質が違うようだ。

今日の人巡りの最後に20時前に訪問して、お暇したのが0時半を回っていたお方との会話が、私のこれまで経験してきた会話の中でも特筆すべき内容となるだろうとの予感が、そんな初めてともいえる感覚をもたらしていると思う。

私よりも20才も年上の人生の先輩と、同じ目的を持って活動してきた結果が、その活動に幕引きをしなければならない決断の話し合い。
徒労に終わったとなるだろう活動なのに、なんだか清々しい思いが心を満たしている。
同じ目的のために努力し、悩み苦しんだ人生の同志がいる。それが分かっただけでこれまでに費やした時間が全然惜しいとは思わない。
人を恨むことも無く、詰ることもなく、蔑むこともなく、ただお金では買えない貴重な経験をしたという充足感。



2004年03月25日(木) 年度替わりは 移動の季節

このところ変わりやすい天候が続いている。
今日も昼過ぎから雨になり、夜半にはその雨足を強めている。
そんななか、様々な要件に取り組んでいるのだけれども、今日の天候のように内容が湿りっぱなしである。
雨でもからっとあがらないと、どうにも気分までもが ドヨーン としてしょうがない。おまけに夕食の天麩羅までもが脂っこくて、胃にもたれるからWパンチか。
この愚痴は妻には内緒だが。

年度替わりは人事移動の季節。市役所から人事異動のFAXが12枚にもわたって入った。
今年は退職者が多いとは聞いていたが、その分新規採用者も多い。
毎年のことで、これまではザーと目を通すぐらいだったのに、今年はその移動が気になる担当が多くある。
市議生活も9年近く経過し、3期目となったことによるこの一年の変化は確かにあるようだ。議員活動の巾と深さが着実に変化し、自分から積極的に仕掛けを作っていることがあるからだろう。

その分コトが上手く運ばなくて落ち込む事項も多々あるのだが、夢をもって問題を先送りする芸当を採ってみたり、たまにある議員の至福の時を思い返して、またせっせと仕事を増やしている。貧乏暇無しだが、これも性格だからしょうがない。
さてと、次の担当に仕事内容が上手く伝わって、実効があがるように確認しておく仕事が増えた。

今日の愛媛新聞の支社長通信は、この地の進むべき状況を端的に分析して良い参考となる。



2004年03月24日(水) 小学校卒業式来賓出席

地域の小学校の卒業証書授与式に来賓出席。
中学校と違って、小学校はアットホームな雰囲気で、来賓出席者も見知った顔ばかり。それに下の娘も今日卒業で、保護者席にも知人が多数。
上の娘から下の娘まで、計11年かかった小学校とも今年でお別れとなる。振り返ってみれば早かったなあとの思いに捕らわれ、感嘆深いものがある。

子供を通じて教育現場の状況を把握することが多々あった私としては、これから学校現場の情報に疎くならないよう、それなりの対応をしていかなければならないだろう。そんなことを自分で確認しながら、卒業生一人一人に目をやっている。
この子が入学するときは90名ほどだったのに、今日の卒業生は100名丁度である。この6年間に、この校区に家を建てて引っ越して来た家族がそれだけいるということ。年毎に変わる子供の数からも地域の状況変化がみてとれる。
来月には中学の入学式。二つの小学校で一つの中学に通うこととなるが、もう一つの飯岡小学校校区の卒業生は57名とのこと。こちらの小学校の方は生徒数が激減しているようだ。中学では4クラスとなる。

それだけ高齢化率がUPしているということだが、このコトについて日記に書いただろうか。昨年の選挙の時期に触れたような気がするが、地域による高齢化率のバラツキについては近いうちにまた触れねばならない。私の一般質問の内容とともに。

昼からは、4月に視察研修をしたいと考えている自治体のHP検索を実施。
HPだけの検索では情報に片寄りが出て、実施施策についての実態を把握することはできないのだが、それでもその地の議員のHP内容や、その他の情報を総合して判断すれば朧気ながらでも全体像が見えてくる。
その全体像を、西条市での状況と重ね合わせ、研修すべき項目を組み立てる。
そんな作業でもって出来た自分なりの想像が、実際の研修を行って実証される現実でもってどうなるか。
こういう検証作業のスケジュールがあれば、その日までの期間を 心躍らせながら 待つ楽しみができる。気分が落ち込んだ時の自分なりの気分高揚策も、回を重ねるともうマニュアル化しているようだ。

それが良いのか悪いのか。行動が常とう化しないように、「議員の仕事は如何にあるべきか」というところを外さないようにしないと。



2004年03月23日(火) 季節の変わり目 人の心も状況も

朝一番に掛かってきた電話の内容で、今日一日が 憂鬱 に過ぎていった。

話の内容は、まだまだ変化する可能性があるので、今日の時点では明らかに出来ないが、社会環境の変化によって、今まで積み重ねてきた活動が水泡に帰する瀬戸際になっている。
自分一人のことならば、挫折はいつものことなのでどうにでも修正していくけれど、相手がある活動は ボタンの掛け違い一つで はいさようなら となりかねない。
これまで年齢を重ねていると、そんな経験を数限りなくしてきており、もう慣れっこになってもよさそうなのにそれでも落ち込んでしまう。

悶々とした精神構造の中から、それを吹っ切るように仕事を数件片づけていく。
市が管理する街灯の球切れ一つの交換を依頼する事も、誰かの役に立つだろうと思うと疎かにはできない。
現場確認や、仕事の依頼者への報告、資料整理や次の視察研修先の検討など、一日なんとか乗り切って、夕方の風呂炊きで炎を見つめる一色達夫は憔悴しきり。
夕食時に缶チューハイ氷結一本で、頭は朦朧としてボーとTVを見ている。

今日の時点での結論は、冷却期間を置くこと、視点を変えて新たな提案をしていくこと、最後の一本の意図じゃない糸はつなげておくこと。
何事も積み重ねていくことは骨が折れるけれど、崩れる時は一瞬。
議員も人の子、こんな日もある。ああやんなっちゃう。



2004年03月22日(月) 知らぬ間に 税はどんどん高くなる

何時決まったのか分からないうちに「消費税の総額表示」が4月1日から実施されようとしている。
何かと口五月蠅く「正義は我にあり」というような姿勢に終始するマスコミも、この件については、実施間近になってようやく取り上げだしたようだ。
消費税率のUPについては神経質に報道するのに、チョット視点を変えて当局によって税制の仕組みをいじられると、その影響がどんなに出てくるのかという 我々庶民が 知りたい情報を伝えるという仕事には無頓着となるのだろうか。

官僚の中に 切れる担当者 がいると、一斉に一方向を向くマスコミの操作などワケもないのかと、空恐ろしいことである。

3月議会中のさる10日に、平成16年度当初予算の委員会質疑をするため、昨年との対比作業を 歳入の部分 から始めていて のっけから疑問点が出てきた。

個人市民税の均等割り調定額が5850万6千円と、昨年の4827万4千円よりも 1000万円 以上もUPしている。

11日の委員会で聞いてみると、税務担当者が、法改正によってこの4月から個人市民税均等割りの税率が現行2500円から3000円に 改正 される見込みですので、その部分を見越しての提示です。
このことについては、議員の皆様にはご承知いただきたく、協議会の場でお知らせする予定です。とのことだった。

これまでの地方税法は市町村民税均等割り額は自治体人口によって2000円・2500円・3000円の3種類となっていた。これを以前は人口50万以上の市は3000円としていたものを、人口に関係なく「一律3000円」と改正される。

合併論議華やかなりし頃 人口5万人未満の自治体が、合併で大きくなったら個人市民税が2000円から2500円にUPするのは、「負担は低いほうに、サービスは高いほうに合わす」という理念と違うじゃあないか。という意見が散見されたことは記憶に新しい。
町民が市民となることによって、税金が500円、目に見える形で高くなる。それだけでクレームが付いていたのに、その時になったら実態は2000円から3000円への大幅負担増ということである。

この件についてマスコミでの報道に、私は遭遇していない。毎日方々検索するHP上での記入も、これまでに見あたらなかった。

法改正の見込み ということで、今日までHP上に記入するのを控えていたのだが、知らない間に いつの間にか 税はどんどん高くなっている。
景気対策でもっての財政出動の 失敗のつけ はやっぱり庶民が払うのか。



2004年03月21日(日) 消防観閲式

9時より開会の「西条市消防観閲式」に来賓出席。
開会10分前には会場に設えられた所定の場所に着席したのだが、すでに消防団員は集合を終わっており、いつもながらその統制の良さに関心する。

今年注目するところは、集合した消防団員の服装がこれまでの法被から変更となったことだろう。消防団もこれまでのイメージからの脱却を目指して、新たな感覚をもっての活動が展開されだしたようだ。
それに加えて、山岳遭難救助隊が新たに編成され、紹介されたことも特筆すべきこと。

部隊訓練、ポンプ操法、分列行進と続く式を来賓席から見ながら、同じく列席している市議の方々の話を聞きながら、年毎に微妙に違っている状況を確認することが出来る。

昼間は、家の用事を片づけたり、文章を作ったり。

夜は19時半から太鼓台運営委員会の年度末集会。一年の反省と会計報告の確認。それに新年度の打ち合わせを少し。あと慰労会。
固いするめをサカナに、缶ビールでの語らい2時間。こっちの方も一年間にはそれぞれの生活に様々な変化があるようだ。
けれど、部落を構成する人々の中で、着実に世代交代が進んでいることは確かなようだ。部落を支える次の人材は着実に育っている。これも祭礼の副産物か。

静かだった一日のようで、様々な出来事の中に人間模様が着実に胎動していることを感じる。意味深。



2004年03月20日(土) 一雨ごとに春。変わっていくもの 変わらないもの

春分の日は春雨の一日となった。
朝10時から趣味の会の春分の日恒例行事に参加する。今回で42回目となる恒例行事なのだが、私が参加しだしてから20年ほどだろうか。
大方の皆さんは40年選手で、私よりも年上の方ばかり。そんな中に入って市議会議員という肩書きがあるばかりに、このところ毎回 来賓祝辞 を仰せつかる。
昨日の夜は、さて何を話そうかと少し悩んで寝床に入ったのだが、「変わっていくものと変わらないもの」という中身で話して見ようと思いついた途端に心が軽くなって、今日の目覚めも爽やかだった。

昼食後は、昨日に続いての資料整理。
依頼事項への対応を文章化して発送。依頼者宅への訪問報告も、文章化してファイリング。観劇感想文はワープロ打ちしてFAX入れ。
議案資料と質疑・質問の資料は、ひとまとめの物と項目事のファイリングに分ける。
今回の議会での質問で、新しいファイルができたのは「市民参加と情報公開」。
これは以前の合併に絡めて質問した「住民参加行政・地域自治会組織・住民投票・まちづくり基本条例」のファイルとは別にした。
11月の合併までに行う条例・規則の統合作業の中から、行政がどんな対応をするかをチェックするため、何時でも取り出せるようにしておくための作業。
今回の質問で聞いた市民参加関連4項目を含めて、市長が 10もある と答弁したものがどんなところに反映されるかを見届けるのが、これからの私の仕事となる。

質疑・質問に取り上げた 環境 福祉 建設 教育 の項目毎の施策は、これまでのファイルへの継ぎ足しでOKとなる。「地下水保全条例」関係ファイルは既に作成済み。

資料整理と仕事の報告事務に一段落付けて、夜は新しい仕事に取りかかる。
これまでの準備作業での資料を整理していて、あと2名いれば楽なのにとの思いが湧いてでてくる。でも、無い物ねだりしてもどうにもならない。現有勢力の中からやれる範囲の事を積み重ね、次ぎの人にバトンタッチするまで頑張ることだろう。

資料を整理しながら、動いている時には分からなかった事が、立ち止まって見えてくる事もあるのかと、心にゆとりを持つことの大切さを感じる。
これも趣味の会での「変わるもの 変わらないもの」という話が 上手くいった(と思う) 故かな。  



2004年03月19日(金) 年度末の仕事 あれこれ

3月議会から一夜明け、ゆったりと朝寝で 疲れを癒した のち、資料整理や、夜予定の単位自治会の資料作り、太鼓台運営委員会の案内文作成配布等の仕事をこなしていく。
市議会関係の資料は、1回の議会でも相当量が溜まるし、議案質疑や一般質問で使った資料を合わせて、その時々で整理しておかないと、次ぎに使う時に一から探す手間ばかりに時間を浪費してしまう。

全てが 合併というイベント に流れていく状況にあって、話題に取り上げられる事のない様々な事項が、スクラップとなっている様子が透け見えてくる。
特に電算関係のシステム統合での2市2町を併せたソフト更新は、どれほどのものなのか見当がつかない。
議会最中は他の事柄に手を取られてチェックが出来ていなかったと、手持ちの電算システム系統図を引っぱり出してみたのだが、この資料ではすでに古くなっていて、新しく何処がどうなるのか分からない。

「日本人の忘れっぽさだ」と言い切ってしまうには、心に引っかかりを覚える私としては、何らかの形で伝えて行かねばならないと、議会資料を点検し直しながら感じることしきりである。

瞬く間に1日が過ぎ、新しい仕事に掛かることがとうとうできなかった。



2004年03月18日(木) 平成16年3月議会最終日 心静かなのが不思議

「西条市地下水の保全に関する条例」の制定と、「2市2町合併関連の5議案」が 目玉 ともいえた平成16年3月議会。
今日はその最終日。理事者から提案された議案や請願審査の模様を、付託された委員会の委員長が審議内容を説明し、それに対する質疑・討論・表決を行う。

今回の議会では、議会運営上の都合から1日3常任委員会の開会だったので、所属外の委員会での審議内容を把握するため、委員長報告は聞き漏らせない事項となった。
地下水保全条例については、かなり詳しく報告がなされた。議案質疑をした3名の取り上げた以外の事項についての質疑もなされたようだ。

合併関連5議案については、4議員がそれぞれ反対・賛成の立場からの討論を行う。
それぞれ
地域を取り巻く政治状況を 老練な思考から分析しての反対論。
観念的思考に基づく熱烈な賛成論。
一つひとつの事象についての矛盾を突き、若い正義感からくる反対論。
合併を新たな町づくりのチャンスと捉える賛成論。
と4人4様の討論だった。

議員控え室に戻り、「この9年で一つの議案で4人も討論に立ったのは始めてだ。聞き応えがあった」と感嘆にふけっていると、「一色サンが立ったら5人でしょ」と言われた。

自分でも「どうしてこんなに心が静かなんだろう」と不思議だった。

市内各校区で開催された説明会への顔出し。12箇所の予定で、始めた頃と終盤とでの説明の違いへの憤り。
蚊 に刺されながらの「合併について住民投票の実施を求める署名活動」
一軒一軒を訊ね歩き、合併のイロハから活動の趣旨を説明し、1100名の署名を集めた2か月にわたる活動。
大阪から大学教授を招いての合併に関する講演会の開催。
6回連続の合併関連一般質問。
「合併の是非を住民投票に付するための条例」についての議案を議員提出した事。それに伴う質疑への答弁。
議員任期延長が確認されたことに対して憤り、席を蹴った小松での出来事。

この2年間、国の政策が大きく変わろうとしている重要な時期に、合併問題に深く関わることによって、「その覚悟が出来た」というような、いわば悟りの境地に達したとでも言いたいのだろうか。
自分の頭でありながら、これまでのような感情の高まりが無いこの精神状況が不思議でならない。

毒を食らわば皿までも 時代の波の中で、どんな人間模様が繰り広げられるのか、とことん見届けてやろうじゃないの。といった、何時も妻に指摘される「批評家の目で何時も人を観ている」という一色達夫の2面性が出ているのだろうか。

息子が高校に合格。昼休みにそれを見届けた。
人生初めての試練を無事乗り越えたという嬉しさが、何にもまさる今日の出来事。
予定通り、久しぶりにアルコールに手が出る。明日予定の仕事が数件有り。



2004年03月17日(水) 中学の卒業式

9時から開式の 東中学校卒業証書授与式 に来賓として出席。
真ん中の息子が卒業するので、保護者の立場からの出席も兼ねてのこと。

この時期の、いつもながら恒例行事ではあるが、担任から一人一人名を呼ばれる中に、聞き覚え、見覚えのある子供達を見つけると、その子達から得られた思い出が甦ってきて月日の流れの中に自分を重ね合わせている。

最後のホームルームを覗くと、肩を組んで別れの歌を歌う心なしはにかんだ息子の顔がある。もう、親の知らない世界での思い出を、この子は心の糧としてこれからの人生を歩んでゆくのだろう。

部落内で葬儀有り。
御礼の葉書書きが5枚。
夜は、地域のJA支所で開催された、今年の水田生産調整の説明会に出席。
そんな一日の行く先々で会う人多数。当然のごとく仕事上の話や依頼事項有り。部落行事や校区行事の打ち合わせ有り。

最高気温20度。春本番。明日は、議会最終日。



2004年03月16日(火) 農事組合法人設立についての勉強会

先月2月24日、愛媛県農業会議主催による「農業法人設立説明会」でコネクションが出来、説明に出かけますと気軽に声を掛けてくれた事に甘え、農業経営の組織化を指導する担当部署からの指導員を迎えて、私たちの地域での法人設立の可能性を検討するための勉強会を開催することとなった。

地元の皆さんの意向を踏まえて、担当者との繋ぎ役を仰せつかった。
この方面の組織や指導体制がどうなっているのかも知らないままでの 飛び込み的 行動となっていたことが、やってみて初めて分かる。
何事も経験とはいえ、知らないことほど強いものはない。と、結果オーライを頭をすぼめて振り返るばかり。

今日は、その勉強会が19時から地域の集会所で開催されたので参加する。
愛媛県農業会議、県農林水産部担当部署、県農協中央会、市の農業委員会、市担当部署、市農協からの出席有り。地元参加者10名。
県農業会議が担当部署への連絡調整をしていただけたようで、地元が案内を抜かっていた部署からの出席もあり、恐縮。
1時間の説明ののち、地元からの質問1時間。あと、会議に移行して終了したのは23時半頃となっていた。

4時間半の会議か。疲れるはずだね。

今日の勉強会で、また新たなクリアすべき難問が出てきた。
農地を後継者相続する場合の税率が、認定農業者や法人に利用集積した場合には、相続税免除等の特例を受けられないとの事。
聞いてみればもっともな制度なのだが、何でもかんでも何時でも何処でも農地を借りる訳にはいかないようだ。
県の担当者は、農業経営を法人化するに当たっての様々な可能性を言ってくれるので、その中から地域の実情に合った形態を検討しなければならない。

それがまた 思案投げ首 の状況を作りだし、参加者に躊躇心を抱かせたようだった。

農業関係の制度は、農地という国土を如何に保全していくかという大命題の下に構築されているようで、その内容を理解し要件をクリアする事は至難の業。
だからこそ、ハッキリ言って 他の業種が羨むような手厚い補助制度も存在する。

席上参加者より、線引き廃止による土地の流動化についての懸念も出た。

社会が様々に変化する状況にあって、地域環境の保全を含めた中から、将来に渡る 絵 をどんなに描いてどんな選択をしていくのか。
何かやらなければならない、だがこの方法で良いのか。
一人の心すらも揺れ動く中で、それを集団として一つの方向にまとめていく。これは至難の業だが、まとまった時は、どこからどんな横槍が入ろうとびくともしない強固な理論武装が出来上がているだろうな。

延々と続く会議にお付き合いしながら、自分達の地域についての将来像を、真剣に話し合っている皆さんを頼もしく思うばかり。



2004年03月15日(月) 特別委員会の傍聴 土佐礼子選手五輪出場

10時から開催の3特別委員会を傍聴する。

「合併問題調査特別委員会」「臨海地域振興特別委員会」「総合福祉施設建設特別委員会」の3つ。

「合併問題調査特別委員会」では、合併関連の議案第24号から議案第28号までの5議案についての審議。
議案第27号「地域審議会の設置に関する協議について」の今後の見通しについて質疑があったのち、全会一致で委員会での議決がなされた。

臨海特別委員会の傍聴では、行政による施設建設については、後々の利用形態を考慮した中から慎重に、尚かつ大胆に進めておかなければ、手間ばかり掛かってそのメリットの部分を引き出し難くなる。メンティナンスに多大な費用がかかる事は、施設を作った以上は持って回る事柄だけれど、如何に納得いく方法を採ることが出来たかを、多くの方々に納得してもらえるかが、問われることとなるだろう。
審議の様子を傍聴しながら、議案に上った施設が建設された平成5年の頃の出来事を思い出していた。
あの頃政治を司っていた方は、仕事が面白かっただろうな と。

総合福祉施設建設特別委員会は 順調 で、8月の施設完成が待たれる。

昨日、名古屋国際マラソンで優勝した土佐礼子選手のアテネ五輪出場が決まった。
西条市ひうち陸上競技場のオープン記念のイベントに来場した土佐選手を間近で見、帽子にサインをもらった思い出がある。
愛媛県北条市の出身であり、土佐選手を応援している知人がいるので、早速 おめでとう のメールを入れた。
県人が、晴れの国際舞台で活躍する姿を観戦する楽しみができた。
4年に一度の五輪で、国民的人気の高橋選手の勇姿が見られない事は残念だが、これもアスリートの宿命。
ここは親しみを感じる土佐選手の健闘を祈るのみ。



2004年03月14日(日) 石鎚水源の森ボランティア 2日目

昨日に続いての「石鎚水源の森ボランティア」への参加。
9時半より加茂公民館前にて開会の言葉があり、今日の作業と日程の説明を受ける。
昨日、作っておいたシイタケ原木への植菌作業と、密封して一晩放置冷却していた炭の釜だし。
今日も晴天で参加者和気藹々と、山ならではの作業を順調にこなしていく。
炭焼きの出来具合は、10釜とも満遍なくキレイに焼き上がっており、指導してくれた方々のノウハウの確かさを感じた。
これで私も 炭焼き名人 かな。
シイタケ原木は一人2本。竹炭はグループで分け合って、参加記念のお土産としてもらってかえる。

シイタケは生えるのに2年かかるそうなので、今日の思い出と共に、気長に待つこととなる。
一生かかって木を育てる作業といい、西条市でも一定の地位を占めている山間部出身の方々に見る、その性格的な一端がこんな所からも育まれてくるのかと感じられるようだ。

今回で第36回目の「石鎚水源の森ボランティア」作業。耳学問としての知識としては持っていた山作業の一端を体験し、旧知の方々との話や傍聞きでの話の中から、新しい情報と知識を吸収することの出来た2日間だった。
次ぎの予定は4月末の 竹の子掘り だとのこと。
こちらの方は、所有の山で毎年経験することなのだが、予定が無ければ森林浴を兼ねての参加を考えようかな。

帰宅。段々畑に向かい夕方まで雑作業に専念。
事務所兼用の車庫に 燕 の飛ぶを見る。もう そういう季節なのか。
また、自動車が 糞 まみれとなるだろうが 運 が付くと思えばそれも良し。



2004年03月13日(土) 石鎚水源の森ボランティア 川畠成道コンサート

「西条市地下水の保全に関する条例」を自分なりに検討していたとき、水源涵養の項目を入れなければならないと想うのなら、「チョットは森林のことも知っていなければならない」と考え、この地域の広域的林業活性化のための仕事を統括している「東予流域林業活性化センター」が主催する「森林ボランティア」に登録していた。

今日はそのボランティア活動への初めての参加となった。
9時に西条市の山間部にある加茂公民館前に集合。参加者約60名。
どんなメンバーが参加しているのかと興味津々で、受付の名標を見ると、松山・今治・新居浜と様々な地域からの参加があることにまずは驚いた。
西条市からの参加者の顔ぶれには、知人の顔が数名見られ、何だか肩の力が抜けていくのを感じる。

最初注意事項を聞いたあと、今日の予定作業である炭焼き作業の火入れ。煙にむせて涙を流しながら火を見つめているのは、下界の喧噪を忘れて無我の境地ではある。
昼食は、準備してくれたおにぎりと獅子鍋。獅子鍋は味噌味と醤油味の2種類があり、流石山の方の料理に舌鼓を打った。
午後は、しいたけの原木準備。エンジンチェンソーを使っての肉体労働。
ドラム缶を使った簡易の炭焼き釜は、10個用意されており、それぞれの釜の前にたたずんでの世間話は折からの晴天の下、この年齢にしての別世界を知る楽しみ。
煙突から出る煙の色が変わる「炭焼き極意」を体験して、釜を密封し、今日の予定終了。16時半下界へ降りるエンジンスタート。

帰宅、入浴、食事を済まし、妻と二人で西条市総合文化会館で開催される「川畠成道バイオリンコンサート」に出かける。19時開演。
NHKテレビ「私はあきらめない」で特集された影響からか、遠来のクラッシックファンで会場はほぼ満員。
バイオリン曲の小品を中心に、様々な作曲家のプログラムが準備されており、そのレパートリーは、演奏者の性格そのものを滲み出すような やさしさ に貫かれているようだった。
一言でいえばいやし系かな。
作曲家がその曲に挿入した意図するところを、「ねじ伏せて引き回してやろう」などという心を見せず、穏やかに楽しみを持って紡ぎ出す。
会場を後にする方々の顔が、幸せそうに見える。川畠成道バイオリンコンサートは、夜風も暖かくなった春の夜に相応しい、桜色のような爽やかさだった。



2004年03月12日(金) 春宵一刻値千金

議会の方は昨日で一段落して、今日は久しぶりに休養日の様相。
それでも朝から、年度末に始末を付けなければならない事柄の文章作成などを実施。
中学生の息子が学校ももう昼までとなり、昼食後ご指名で一緒に書店まで出かける。
息子のお目当てはPS2の攻略本。私は一般教養を身につけねばとの想いから「ことわざ辞典」を購入。
世に明言格言の類が多いけれど、辞典を読む中から得られる知識は、主に中国の歴史からに由来する事柄がほとんどの様子である。
外来語反乱の世相のまっただ中で、たまに辞典を手に取る事によって日本文化の真髄にちょっとだけ触れたような気分。

項をなぞっていて、気に入った言葉が「春宵一刻値千金」。丁度今頃からの季節を表す言葉のようで、その気で見ればこの一週間で、様々な花の開きを目にすることができる。
道路際の水仙は見頃となったし、隣家の辛夷は真っ盛り。木蓮の白やサンシュの黄色にも出会えた。
麦は、この1週間でその背丈を倍ほどにも伸ばし、一気加勢の勢いである。

今日こなす事のできた仕事は一つだったが、この1週間の出来事を振り返りながら、次ぎにどう結びつけるのかとの組立も少し。
50にして天命を知る事が出来ているのか、今だ迷いの最中なのか。

言葉の泉の中に、しばし迷い込む春宵。



2004年03月11日(木) 3月議会 総務企画産業委員会議案審議

朝10時から、私の所属する「総務企画産業委員会」の議案審議。
議案審議に先立っての4箇所の現地視察実施。11時過ぎより審査に入り、まず市民会館の管理条例廃止議案から審議。昼食を挟んで17時ジャストまでで全ての審議終了。
市民の皆さんからの要望や、私がこれまでに一般質問をしてきた事項。それと新規事業や、継続事業の中での実施状況を見て気になっていた予算を中心に質疑をして行く。
あくまでも予算の範囲内での質疑であり、そこから逸脱したらいけないのだが、側から聞いていたらどうも私の言葉は、範囲が広がる傾向が見えるらしい。
その点で、既に引退した議員諸氏は上手だった。
そんな 良いところ を思い出して、修正を加えていかなければならないが、それも終わってから何時も感じる事柄ではある。

歳入がどれくらい減額しているのかが気になって、交付税の減額要因を聞いて見たのだが、これはブラックボックスだと感じて、途中で腰折れとなった。
新聞紙上での情報や、HP上の情報だけでは、この部分の内情を把握することは難しい。一つ所の減額が、権限委譲によって形を変えての増額となっているところも有るらしい。そこのプラスマイナスが、新聞報道などの通り「大マイナス」なのだろうことだけは分かった。

一議員は、入りの総額の中から、如何に自分の想う施策を実現するかとの算段をしていれば良いのだ。と悟るのは容易いことなのだろうが、生来の探求癖を押さえ込むことは、この年齢となるともう無理なのだろうか。

委員会の全てを日記に記入していたら、朝までかかるので、これにて終了。
施策の実施に合わせて、触れて行くこととしよう。

17時委員会終了後、帰宅。即、高速道路を使って松山行き。
昨日の松山行きは仕事だったが、今日は演劇鑑賞のため。
松山市民会館中ホールで開催の「青年劇場のキュリー夫人」鑑賞。松山市内が渋滞で18時半の開演に5分の遅刻。だが、芝居は楽しめた。
主役は黒柳徹子さん。出演者は合計6名だったのだが、その演じる世界はキュリー夫婦の業績を私たちに伝え、宇宙の真理を追究する科学者の探求心をその演技で表現して余りあった。

松山行は、バラツキはあったもののここ1週間ガンバッタ自分へのご褒美。またあしたからの活力の源。
劇場内に充満している芸術のエッセンスが、一色達夫の体にくっついている魑魅魍魎を、洗い流してくれるようなこの感覚。



2004年03月10日(水) 気分を変えて仕事に専心

まー。常道を逸した行為を論評してると、こっちがどつぼ(辞書で引いてみたけど載ってなかった。私たちの土地でも、もう使っていないだろうなあ)に入る。

とだけ書いておこう。

HP開設以来様々な事柄を発信していると、自分自身が鍛えられることもある。でないと、これだけの時間をかけてキーボードを打つ意味が無くなるからね。
その、様々な反応を寄せてくれた方々に、何らかの成果品を標してこそ、一個の人格としての

ははは、回りくどい言い方だな

14時。3月議会の一般質問終了。気分転換に貯まっている仕事を片づけに方々を回る。庁舎内あり、支持者宅あり、明日の委員会質疑の現場あり、高速道路をひた走って県庁の関係部署での依頼あり。紀伊国屋に寄って妻に頼まれた百科事典のパンフ入手あり。

19時半ごろ帰宅。疲れてこたつでうたた寝1時間。
明日の委員会審議のために議案書チェック。
当初予算は、施策の棚卸しが出来て ある意味 面白い。
もう3時になっている。さあ明日のためにもう寝るとするか。



2004年03月09日(火) 3月議会 議事録に何を残すことができたか

議場に入れば自分一人。頼れるものは何もない。
1000名の代弁者として、如何に時の権力者と対峙するのか。
そんな政治の修羅場を経験すること9年目。一回一回が自分の歴史となっていく。
格好良く言えばそうなのだろうが、何時まで経っても 巧くいった というためしがない。

10時から一番で一般質問を実施。お相手さんは どうも待ちかまえていたようで、のっけから議場内の雰囲気がドヨーンとしてしまった。

それでもかまわず30分の持ち時間の内28分を使って、
・「市民参加と情報公開」については、合併までの2市2町の条例・要綱のすり合わせの中から検討する。
・森林整備は西条市の施策展開の大前提として位置づけている。
・環境基本計画は新市建設計画の中で制定することとなっている。

との答弁を引き出す。

西条市が展開する各種施策の内の、取り組みが遅れている部分を指摘することも、議場の中での仕事と心得れば、登壇した意義はあったとしておこうか。

たまには自画自賛もイイか。

今日登壇した議員の質問の内で
・森林整備が樹齢36年以上の場所にも補助対象が拡大した事を契機として、間伐整備を今後3年間で毎年600ha実施したい。
・第2弾の特区構想が行政内研究会の中で検討されている
・公民館の目的外使用によって、行政サービスの拡充が出来ないか検討している。
・廃棄物最終処分場をPFI方式で建設するというような取り組みが考えられる。
・新総合福祉会館での新規事業として2名専任で、子育て支援を実施する可能性。
・総合防災訓練は実施する必要がある。
などが、これから行政が取り組む施策として 新しい 部分のようだった。

中で、「廃棄物最終処分場建設をPFIで検討」という施策は、昨年11月11日付けの日記に「当世 廃棄物処分場事情 No3」として記入していた可能性なので、やっぱり出たかそうだろうな と思った。
これまで行政が行う仕事として法で課せられたものが増え続けてきたけれど、財政削減の観点から、外部委託していく仕事は沢山出てくる。
それを効率よくスピード感を持って出していく事が重要だが、その点での西条市の評価が高くなるよう、議員としてこれからも情報発信をしていかなければならない。

それにしても、今日はつくづく地方議会における二元代表制の利点を感じてしまった。

夜。質問も終わったので、缶チューハイ でも開けようと思ったのだが、何だかその気にもなれず、委員会質疑の裏取りに関係者のお宅を訪問。成果があった。

一杯やるのは、18日にすることにした。



2004年03月08日(月) 平成16年 3月議会 質疑

10時から平成16年3月議会の議案質疑。

今議会の目玉は何と言っても「西条市地下水の保全に関する条例」だろう。この条例案に対して私を含む3名の議員が質疑に立つ。

この条例の内容を知るため、商店街自治会の方々が傍聴にこられていた。
この件に関して、私としては抜かっていた部分があり、今回の質疑の通告では「西条市の地下水涵養の方策をこれからどう展開して行くのか」という視点と、そのために「うちぬき井戸の全部の把握」、また、行政内部署への「水対策係り」の設置を将来展望として持つのか、という視点での質疑を組み立てていた。

なので、商店街の方々が求めている地下工事への懸念払拭という部分での応えとはならなかっただろうと反省している。

でも良くしたもので、あと2名の議員の質疑は、私とはまた違って視点からの問いかけとなり、トータルした中からは良であったのかも知れない。

質疑をしながら、ここでの言葉のやり取りでは、傍聴している方々が理解し難い部分が多いだろうと、初手からの意識消沈が自分の中に芽生えるのを感じ、あとのフォローを何処かでしておかねばと思うばかり。

当初予算についての3点の質疑は、私がこれまでに取り組んできた施策内容をフォローする事に視点を置いた。
このうちの「次世代育成支援対策市町村行動計画策定事業」については、夜HP検索をしていて、自治体自らが計画策定しているとの文章を見つけ、西条市での取り組みとの違いを 後から 知ることとなった。
行政運営についての評価を下すための最強のアイテムは、やっぱり情報収集なのか。

明日は一般質問。



2004年03月07日(日) 一週間が早かった

平成16年3月議会の議案が配布されてきて、目を通し、質疑と質問の通告をしてから文章作成に入る。
そんないつものパターンでもって、先週一週間の経過が早かった。

徹夜での一気呵成での文章作成から、今度こそは早めに仕上げると踏んでいたのだが、あとは一日一項目くらいにペースダウンしてしまって、やっぱりぎりぎりの仕上がりである。
今日は寒かった。書斎に籠もっていても指先から冷えてくる。

資料を読み込んで、質問パターンを頭に入れておこう思っても、入る先から抜けていく。まるで西条市の水循環の様である。
水は人の役に立って流れていくのだが、この頭の中の知識循環は自分ながら腹立たしい限り。
市政に対する想いをもって、ここは出たとこ勝負 いざいざ。



2004年03月06日(土) 3月議会での質疑・質問文章が出来上がった

3月議会での質疑・質問文章の、残りを全部インプットし終える。
外は戻り寒波で寒く、夕暮れ時には小雪も舞う天候となった。
気分転換に農作業着に着替え、畑の草取り。続けて風呂炊きの役目を引き受けた。
昨日までなら、猫が寄ってきて足下に絡みついていたのにと思い返すと、何だか寂しくなってくる。

今日は13時半から文化会館で市民大学卒業式記念の「船村徹講演会」が予定されていた。
今度の質疑に「第16回生涯学習フェスティバル開催事業について」と通告しているので、どんな状況なのか 視察 を兼ねて聞きに行ったほうが良かったのだが、質問文章の方を優先して、一日書斎に籠もっていた。

明日は、書斎に一杯になっている資料を項目事に整理する仕事と、文章の修正作業の予定。
3月は様々な会が重なって、そちらの方の 段取り を数件引き受けているのだが、質問文章の作成最優先で滞っている。
相手優先を忘れている自分を反省させられる電話連絡あり。スケジュール調整はいつも難儀だ。



2004年03月05日(金) 猫がいなくなった

以前の日記に「猫に見る処世訓」として書いた、我が家の猫がいなくなった。

正確には、この世からいなくなった。

朝、学校に出かけるために外に出た一番下の子が躯を見つけたのだが、ごく一部分しか残っていなかったと妻が話してくれた。
ここ数日、何かに怯えて低いうなり声をあげていたところから、野良犬にでも狙われていたようだ。
一番初めに懐いて「飼っても良いの」と嘆願した息子がショックを受けるといけないと思い、直ぐに埋めてやったそうだ。
だが、夜になっても姿を現さない猫を心配する子供達に、妻とともに事実を話した。

息子には、入試を目前に控えているところへ、心の動揺を誘うような出来事だった。
しかし、自然界の摂理として、生有るのものはやがて朽ちていく運命にあることは話しておいた方が良いだろうとの判断からのことである。

何処から迷ってきたのか分からない猫が、我が家に拾われ、その生命の尽きるまでの一時期を幸せに生きたんじゃあないの。寿命が来るまで、愛嬌を振りまきながら、長く我が家の一員でいてくれたら、それはそれで良かったのだろうけれどね。
と話たら、子供達みんな

何処かで飼われていたのか、それとも根っからの野良猫だったのか。若い猫なのか年をとっていたのか。分かるはずもなくいなくなった猫。
1年足らずのつき合いだったが、子供達の心に命を慈しむ芽を育てていったように思う。
妻の付けた名は エリザベス。ありがとう。合掌




2004年03月04日(木) 山は雪化粧で一日寒いけれど、庭に水仙が咲く

戻り寒波の襲来か、朝見上げた山には雪化粧。
庭に水仙が可憐な花を咲かせる。道路際に植えている水仙も一つ花を咲かせているのが、ドヨーンとした目を楽しませ、また精気を甦らせてくれるようだ。

3月議会で、皆さんどんな質問をするのかと気になって議会に行ってみる。
今回は11名が名乗りを上げて、それぞれの論陣をはる。
おおー楽しみだ。が、自分の質問文章がまだできていないことの現実に、そんな楽しみ気分が萎れてしまうようだ。

昼間、麦の穂肥散布の残り15aをやり終える。
PCに向かって質問文書を作っているのだが、今日は進まない。質問の まくら の部分だから、いつもここさえクリアできればあとはスラスラと行くと思うが、今日は頭が眠っていて余計に遅いのだろう。

途中で、資料確認に戻ったりで、ようやく8つの項目のうちの6つまで進んだ。
山は越えたのだが。



2004年03月03日(水) イッキイッキはいイッキません

朝7時の気温2度。一日寒かった。
2月下旬のポカポカ陽気で麦の茎が伸びだしたので、ちょっとでも穂肥を散布しておこうと作業着に着替えたのだが、夜は雨になるとの予報が気になって56aほどをイッキに終えてしまう。それに管理機での土入れ作業も済ませる。

その作業がをとうとう夕方近くまでかかってやり終え、3月議会での質問文章の作成に取りかかったのが20時過ぎ。一つ書けたのを良いことに途中でサッカーを見てしまう。
負け試合なら諦めてスイッチを切るのに、勝っているとついつい見てしまった。
なんともこの意思の弱さよ。

深夜になってようやく調子が出て来たのだが、文章の出来上がりは どうもワンパターン のようだ。一段落置いてから見直したほうが良さそうだ。
天気予報通り夜半にやはんり雨となる。
もう思考力も働いていないな。
これで登録をクリックします。あしからず。



2004年03月02日(火) 平成16年 3月議会の開会

質疑と質問の通告文章を徹夜で仕上げ、2時間ほどの睡眠時間のまま議会へ出かける。
今日から平成16年3月議会の開会です。
よたよたとと表現するのが相応しいような足取りで、頭もぼやけた状況で市役所職員と8時半のラジオ体操をしていたら、ようやく シャキット してくる。
政治家たるもの、そんなそぶりは見せちゃあいけねえなあ。

10時開会。平成15年度補正予算と地下水保全条例などの提案説明ののち、市長からの新年度施政方針の説明がある。今年は32分だった。
聞いての感想は、ふーむ。人はどう思うかは知れないが「恵まれた自治体の果実の実りを謳歌している」と表現しておこうかな。

その後、平成16年度当初予算の提案説明など、昼から全員協議会が10分で、今日の予定は終了。私は居残りで通告した質疑と質問の内容について職員からの聴取を受ける。かれこれ5時までかかった。
職員と話しをしていたら、新しい気づきが出てくるのでいつもながら勉強になる。

帰り足で、一つ気になっていた人物を訪ねてみた。
その人物に、「市役所は敷居が高い」と言われて反省すること大。
訊ねて行った事は喜んではもらえたが、懸念の解消となったかどうかは今日のところは疑問。やっぱりこちらから出かけていって話し合わないと状況はわからない。

夜、資料を紐解きながらの質問文章作成。



2004年03月01日(月) もう3月 芽吹きの時 議会の季節

一日資料との格闘。
徹夜となったが、3月議会での質疑と質問の内容が決まった。

質疑は
・地下水保全条例について
・平成16年度一般会計予算について3項目。

質問は
「市政方針について」との表題で大きく4項目。
・財政状況
・市民参加
・スローフード
・環境行政

とする。
今週1週間。一色達夫はPC画面とのにらめっことなる。


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