薔薇園コアラの秘密日記

2005年10月30日(日) ホテル・ドルフィンと原生林

 AUGUSTOWのホテル・ドルフィンで、一泊だけして帰ってきました。
 湖畔のホテル。なーんにもないところ。
 冬に行くところではありませんでした。
 ホテルも休閑期の三ツ星ホテル。
 翌朝すでにチェックアウト。2泊するまでも無い。

 じゃぁ、マズーリのホテルにいってみよう、と走り始めたんだけど、「WARSZAWA」という表示を見たら、急に里心がついてしまった。

 「どうする、どうする?」といいながらも、そのまま帰路についてしまいました。片道250km。所要時間3時間半。

 ワルシャワで「日本館」直行。みんなでお昼の定食を食べました。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 実は。
 ホテルを出て、方向感覚がわからず、来た道とは逆に走り出してしまいました。すぐに戻ればいいものを、リトアニア方面に延々走ってみました。

 なーにも無い道。大きな原生林の中の一本道。どこまでもまーっすぐな道。人工的に森の中に作ったらしく、恐ろしいくらいに長くてまっすぐだった。

 両側は、幹が細くて高い針葉樹。隙間無くぎっしり生えている。
 そして目の前は、道路がある部分だけ、空が見えている。

 ずーっと先のほうは、キリのように空が細くなっている。
 目の前にまーっすぐ伸びている細長い空。

 常日頃、ネイチャーとは疎遠な我が家。原生林をお散歩してみる? というハハの提案は、車内、満場一致で却下。

 私は、うっそうとした原生林を目にしただけで、もう十分です。圧倒されました。ちょっとした畏怖の念すらもちました。

 あそこは不用意に素人が近寄ってはいけないところなのかもしれない。



 いまだに。
 髪や衣服から、車の芳香剤の匂いがする。オンナの車の匂い。
 ふしぎ。今まで全然気付かなかったのに。



2005年10月28日(金) 雑用

 今朝から、こまごまと郵便物を梱包していました。
 同封するメッセージを添えたり、ガムテープで、ビビビッとやったり。

 日本の身内などに、今回のショパコン優勝者のラファウブレハッチのCDを贈るのです。彼のCD、EMPYKで山積みで売ってたので、まとめ買い。

 フィルハーモニー直売だと30zlだったけど、市場にでると34,99zlでした。やっぱりそういうものか、商売って。

 一昨日から、頭痛が。
 ウォッカを飲んだから、てっきり二日酔いかと思ってたんだけど、なんとなんと風邪の前兆でした。昨晩、ちらっと微熱。で、すぐに平熱に下がったけど、そのまま頭痛が残りました。が〜、二日酔いと間違えるではないか!

 明日から、リトアニア国境近くのAUGUSTOWに行ってきます。
 なぜにAUGUSTOWだと思います? 

 理由はいたって単純。
 いつもゴルフ場に行くとき、道路標示に「国道61号線AUGUSTOW」ってでるんですよ。で、いつも、そこってどんな街だろう……って思ってたんですよ。

 で、先日。
 Hotel DELFIN AUGUSTOWという広告車をワルシャワ市内で見つけて。
 ここで宣伝するくらいメジャーなホテルなら、一度そこに行ってみようかな、と思いたったの。アクアパークがある。原生林もある。湖の辺の北の保養地らしい。

 あとで、ポンコツアルファを近所で洗車してもらおう。
 家財道具一式のトランクも片付けなきゃ。

 これから、生花を片付けます。10日前に買ってきたバラ、数本だけなんだけど、ちゃんと咲いています。白色に花びらの縁がピンクのバラ。清楚でかわいい。まめに水切りしたり、しおれた花びらを取り除いたり、花瓶の中を清潔にしておいたら、長持ちしました。私の愛情がバラにも伝わったんだろうな。

 これだけ心をかけてやったバラが、休暇から帰ってきて、しおれているのを目にするのも忍びないので、今日のうちにお別れします。ばいばい。

 
 



2005年10月26日(水) お気に入りのワイン

ワイン王道へのアプローチ

 アサヒ.コムでワインのコラムを見つけました。
 今回、前回供にとても参考になります。
 今まで何も知らずにただ飲んでたからな。
 自分達の舌に合うか合わないかだけを基準に。

 ちょっと考えてお料理を作ろう、これからは。
 カマンベール+桃+レモン汁+ペッパー+バジルというのはおいしそうだ。

 この前、ワインショップで買ったちょっといい値のスペインワイン。
 一口目がふわぁ〜っとしてものすごくおいしかった。
 耳に馴染みの無いワインで、ボトルも捨てちゃったからどこのだったのかもうわかんない。
 もう一度あの店に行って買ってみようかな。
 何かのお祝いパーティをするときにでも。 

 さてと。
 これからゴロ寝読書をする。
 そういえば、昨日からずっとゴロゴロしている。読書疲れしてそのまま寝て、ちょっと読んでまた朝まで寝て。12時間寝ました。平日に。まぁ月の周期でこういう日もあるのです。風邪気味でもあったし。

 中井英夫著「虚無への供物」上下
 書評でいろんな作家がこの本を薦めていたので、アマゾンで取り寄せた。
 講談社文庫の新装版で、文字が大きくなって読み易い。
 初めて読む本だし、ミステリーだから慎重に時間をかけて読んでいる。
 今日一日でどこまで読めるかな。



2005年10月25日(火) 「兎の眼」灰谷健次郎

 泣き腫らした眼でまっかっか。まさに兎の眼。

 「兎の眼」灰谷健次郎著、さっき読了。もう何回読んだかな、これ。 
 冒頭から滂沱の涙。終盤近くまでずーっと涙流しっぱなし。
 先生、生徒ものに弱いの。私。

 以前は、ハエにしか心を開かない鉄三と小谷先生のふれあいに心をうたれたりしたけど、今回は、中盤ででてくる小谷先生の教室で受け入れた障害児児童のみさ子を巡る周りの児童達の成長振りがとても印象に残った。

 今回読んでみて、みさ子の視点というものがとてもよくわかるような気がした。私も身近で似たようなケースを経験したことがあったので、状況をとてもよく理解できたからだと思う。みさ子の級友たちの心の動きなんてまさに感涙もの。

 この本、たまにうっかり出先なんかで読んでいると、所構わずぼろぼろ涙が出てきて、はずかしい思いをする。自宅読書専用本。



2005年10月24日(月) 受賞者コンサート

 昨晩、ショパンコンクール受賞者コンサートに行ってきました。
 6人各30分弱の演奏。
 個人的には、コンクール本選のほうが緊張感があってよかったかな。
 会場で今回のショパコンの通しCDが、NO12まで発売されていて、買い足しました。ミーハーだなぁ、私も。ははは。

 ようやく、ワルシャワの秋、ショパコンの秋が終ろうとしています。
 演奏するほうは勿論大変だけど、聴衆も一緒に結果に一喜一憂して、力が入っていた分、終った後の脱力感は大きかったです。
 
 今日あたりは、予定をいれず、朝からゴロゴロ。
 昨日買ってきた、ファイナルのピアノコンチェルトを聴きながら、だらだらとリビングで読書。

 ソファでごろ寝して、右手にコーヒーカップ。左手に文庫本、庄司薫著「赤頭巾ちゃん気をつけて」を持って、左指先にパッチのチョコレート。あたし、どうやってページをめくったらいいのでしょう? おバカなぐうたらおばさんだ。

 そういえば。
 ショパコンの審査員の一人だった中村紘子女史。庄司薫さんとご夫婦なんですよね。

 昔々高校生のころ。私は庄司薫さんの大ファンで、新刊が出るたびに単行本を買うのが楽しみだったころがありました。

 エッセー「ぼくが猫語を話せるわけ」で、ある人が猫とピアノと一緒にうちに転がり込んできて、彼女はそのまま居ついてしまった……。とあって、誰なんだろう、図々しい女の人もいるもんだなぁ。なんて思っていました。ははは、当時はまだ発想が子供だったからね。

 その女性が、中村紘子女史だと知ったのは、私が本当に大人になってから。ふーんそうだったのか……。と思ったけど、どっかそこいらの音大卒の若い女の子じゃなくてほっとした、というのが、正直な感想。

 当時好きだったからなぁ。庄司薫さん。主人公が作家自身の「赤頭巾ちゃん…」を読んで、こんな幼馴染が傍にいたらよかったのに……。なーんて思ったものでした。初めて作家の私生活に興味をもって、その作家に淡い淡い恋心を抱いた経験……なのかな、私にとって。

 さっき、庄司薫さんの生年月日調べてみたら、昭和十二年生まれだって。
 やだー。うちの両親とそんなにかわんないじゃない。
 昔はそんなこと、全然意識しなかったけど、えー、やだー。もっと若い人だと思ってたのにー。



2005年10月22日(土) 第15回ショパンコンクール、ラファウさんが優勝!

第15回フレデリック・ショパン国際コンクール受賞者

 ということで。
 当初からの優勝候補だったラファウさんが、見事栄冠を獲得。

 韓国人リム兄弟が仲良く3位。
 日本人青年達が同時に4位。おめでとう。

 ショパコンが終りました。現地では熱く盛り上がりました。
 日曜日に、みんなで受賞者による披露コンサートを聴きに行きます。

 今では私たちも、にわかショパンファン。
 ラファウさんのCDもちゃっかり買って、いつも聴いています。



2005年10月21日(金) プオツク子供舞踊団

 今日、ワルシャワ日本人学校でプオツクの子供舞踊団との交流会があった。

 昔から、日本とプオツク市とはゆかりがある。
 かつて、第一次世界大戦後の1920年、シベリアにいたポーランド孤児を日本軍が連れ帰って手厚く保護をした。そのことへの感謝をこめ、1923年に東京大震災があった際に、今度はプオツク市が、震災被災者に食料や救援物資を寄付したことから、ポーランド日本間の友好関係が始まった。阪神大震災後も、被災孤児をプオツクに招待している。2002年の天皇皇后両陛下も来ポの際にプオツクを訪問され、舞踊をご覧になった。
 今日の友好関係は、仲介されているフェリペック夫妻のご尽力あってのことだけど。
 
 子供たちは、学習発表会でご披露した和太鼓と音楽を再演。
 子供舞踊段の皆さんからは、すてきな踊りを見せていただきました。




 最後に、日本人学校の子供たちと交流の踊りをしたんだけど、理人は社交的にやっていたけど、清二が、戸惑ったようにノリが悪かった。(←こういうのはパパ似)



2005年10月20日(木) 深津絵里とロッテの渡辺俊介

 JSTVでは、毎週水曜の夜にスローダンスが放送されている。
 妻夫木聡と深津絵里共演。広末涼子も。

 昨日もリラックスモードで観ていた。

 よくあるカットだけど、深津絵里の顔面どアップ。
 うーむ……。
 この人さ、ロッテの渡辺俊介と似すぎ。絶対、姉弟顔。

 オゥおぅ、遅ればせながら。
 ロッテ優勝おめでとうー! ばんざーい!! 
 って、私って、ロッテファンだったっけ?
 いやいや、渡辺俊介ファンが昂じて、いつしかロッテファン。

 プレーオフが始まったころから身辺が忙しくなって、試合経過も知らずにいた。テレビ新聞見る暇なし。

 俊介が第三戦で8回まで登板して4−0に押さえていたことも後から知った。その試合は9回に小林が打たれて負けたそうだけど。

 スポーツニュースのとき、これだけ私一人で、渡辺俊介で盛り上がっているのに、パパは顔と名前が一致していない様子。

「ほら、深津絵里に似たアンダースローの投手だよぅ」

 といってもわかんないか……。
 
 *  *  *  *  *  *  *  *  *


 (追記)
 今晩、ショパンコンクールフィナーレ3日目、行ってきました。

 今日は、韓国人女性のソンさん(シュタインウェイ)
      ワルシャワのネヅリエコさん(カワイ)
      同じくヤマモトくん(ヤマハ)

 ヤマモトくんは、前評判もよかったし、「ブラボー」コールもあった。
 器用なピアノ弾きという印象だった。

 
 ヤマモトクンの演奏中、反対隣に座っていた男性が、プログラムの余白にせっせと何かを描いていた。こっそり覗き込んでみたら、建物の設計図だった。ピアノに合わせてペンを走らす。結構凝った建物だった。そっちのほうもおもしろかった。


 今日はバルコニー席。審査員がずらりと見渡せる場所。
 中村紘子さんとかもばっちし見えました。意外と小柄。
 でも、ものすごいオーラでした。近寄っちゃいけないみたいな。

 
 一番手前に、ベトナム系カナダ人のダン・タイ・ソン。
 小柄でとても感じのいい、おしゃれなお髭の方でした。
 今月始めに、フィルハーモニーホールでリサイタルがあったみたい。
 聴きに行きたかったなぁ。

 明日、フィナーレ最終日。優勝候補のポーランド人ラファウさんが弾く。
 結果は深夜に出る。誰が残るかな。楽しみだな。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *

 私も。
 私も表現者でありたい。
 みんなを惹きつける表現者になりたい。
 いつかはみんなに賞賛されるようになりたい。

 今回のショパコンを通して、野心をくすぐられました。
 表現者という点では、音楽も文芸も紙一重なのです。
 



2005年10月19日(水) ショパンコンクール・ファイナル2日目

 チケットが手に入ったので、ショパンコンクールのファイナル2日目を聴きに行ってきた。

 一次、二次ともピアノソロだけど、ファイナルはフィルハーモニーのオーケストラと共演。

 今日は、オオサキユカさん(ヤマハ)
     リムさん(シュタインウェイ)KOREA
     セキモトショウヘイくん(カワイ)

 ピアノの機種によって、全然曲の雰囲気が違って感じるものなんだと実感。素人的発想で申し訳ないですけど。

 フィルハーモニーのヤマハのピアノの音が硬質すぎて、低音はまだしも、高温が、耳とか胸に針のように突き刺さって聴こえてくるのが嫌だった。正しい聴衆モードに入らず。

 日本人の挑戦者達、ここまできたら最後まで残って欲しい。

 明日の晩も、ショパコンに行く。
 日曜の晩は、パパと一緒に、受賞者コンサート。
  

 



2005年10月18日(火) なつかしい知人達

 今日の夕方の便で、ドイツ時代の知人たちが出張でワルシャワ入りした。
 夕食を食べに行く前に、私の顔を見がてら、自宅に寄ってくれた。

 ドイツの家にしょっちゅう遊びに来ていた知人達で、かつては一緒にバカ騒ぎして大酒を食らったものだ。(おぅ、今では私もすっかり落ち着いたものだ……)

 タクシーの待ち時間に、ZYWIECの缶ビールを飲んでもらったんだけど、
「ドイツビールよりも、濃いねぇ」と口々に言っていた。

 私たちはこのビール、飲み慣れてしまっているけど、そうなのかなぁ。
 でも、ドイツビールのほうが断然おいしいよぅ。

 やっぱりドイツで食べなれた物、飲みなれた物が、いまだにおいしいと思う。ビールもワインもパンもハム類も。

 ポーランドにも探せばおいしいものはいくらでもある。
 でも、ドイツでは探さなくても日常的にどこにでもおいしいものがあった。

 そこがドイツとポーランドの違いなのかもしれない。

 
 
  



2005年10月17日(月) パーティ

 今日は、学習発表会の代休で、学校がお休み。
 そこで、理人のお誕生パーティを自宅で開いた。(誕生日は10/7)

 5年生以上の女の子4人と男の子4人の招待客+うちのボーズ達。

 
 お昼に、豪華パエリア、スタッフドサンド(ポテトツナ卵サラダ入り)、から揚げ、ウィンナー、フルーツ盛り合わせ。子供用シャンペンで乾杯。

 みんなで一緒に遊んでいました。男子も女子も。
 理人の部屋で10人。リビングのソファに全員。私のパソ周りで全員。
 途中、近所の公園の遊具でみんなでエキサイトして遊びました。

 バースデーケーキは、ドイツ風さくらんぼトルテを手作り。
 めずらしい味なので、誰もがおいしいといってくれた。

 今日は、いつもの大人の来客と同じようにもてなした。
 見栄えよくセッティングしておいたら、早速、女の子たちが、
「わぁ〜素敵〜」と口々に言ってくれた。

 お料理もどれも、子供の舌にあったようだ。
「わぁ〜、おいしぃ〜」とにぎやかな黄色い声。
 この年代の女の子の素直な感想は、本当に嬉しい。
 
 理人のママはね、みんなの喜ぶ顔が見たくて、今日のために一生懸命、準備したの。みんなに喜んでもらえてよかったー。

 みんなが帰ったあと、理人が、
「今日の誕生会は今までで、一番楽しかったよ。ママ、いろいろおいしいお料理作ってくれてありがとうね」とちゃんと改めてお礼をいってくれました。

  
 



2005年10月16日(日) 少年野球、楽しかったー。

 今日は、子供たちの野球の日。農大グラウンドで。3週間ぶり。
 でも外は、10度以下。

 今日は見学しようと思っていたのに、お母さんも寒いから一緒に参加しましょう、といわれて、結局最後までお調子よく参加させてもらった。

 今日は、変わったゲームをした。
 みんなグローブをはめて、ラグビーとハンドボールのルールをごっちゃにしたようなゲームをした。テニスボールで。

 みんな、燃えました。走りました。
 ルールに慣れるまで誰も味方にパスなんかしないで、ゴールにまっしぐら。
 手にしたら、もう離さない。ちゃんとパスしようよ、みんなぁ。
 
 お父さんで、とてもタックルの上手な人がいた。 
 きっとかつてはラガーマンだったのだろう。

 理人は体がでかいので、お父さんのタックルのターゲットになって、大笑いした。意外と理人も上手にかわしていた。

 理人はラグビーみたいな格闘系のスポーツのほうが向いてるかも。
 帰りの車の中で、あんな激しいスポーツは怪我するからやだと口を揃えていってたけど。

 でも、今日は久々だったし、楽しかったー。

 
 これから、お買い物をして、明日のお誕生パーティの準備をする。

 顔のかゆみ、まだ消えず。
 昨晩は更に、蚊に顔を刺された。

 軽い不眠。←思ってるのは本人だけかも。結構長い時間寝てるはず。



2005年10月14日(金) 今日はランチの日

 今日は、ヴィラノフの素敵なレストランで、商工会婦人会昼食会。
 早めに身支度しなければ。お化粧うっすらこってり。ナチュラルに。

 最近の私、体力的なバイタリティー、すごいなーって自分で思う。
 これだけスポーツして、毎日出歩いているのに、全然疲れない。
 しかも、毎朝、お目覚め良好。楽しい予定がぎっしり。
 今月は創作をしていないから、エネルギーが外に向けられているのだろう。

 その反面。
 葉っぱが色づくようになってから、喜怒哀楽の「怒」と「哀」の感情を、いつも以上に強く胸に受け止める出来事があった。

 でも毎日楽しいことにたくさん時間を費やしているから、それらについて深く考える時間をとっていない。いや、そうじゃなくて、短期間に集中的に、マイナスの感情を強く胸に抱くものだから、心に相当な負荷がかかっている。

 外では楽しいことばかりだし、その負荷をずっと胸の内で我慢していたら、とうとう心の器にひびが入ってしまった。
 でもその器のひびをなんとしてでも繕っておかないといけない。

 今のところ、どうやら器の中の心は大丈夫そうだ。
 でもその無理な応急処置のしわ寄せが、顔面のかゆみに出た。
 とにかくかゆいかゆい。意味もなくかゆい。三叉神経の辺り。
 精神的な無理が祟って、アレルギー反応がでたのだろうか。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 「怒」の感情は、自分で鎮めることもできるし、時間が解決してくれるかもしれない。すでに薄れつつある。たまに思い出すけど。

 ただ、「哀」の感情は、独りでどうしようもない。
 自分ひとりの問題だから、家族と分かち合うことも出来ないし、周りの理解を得られるものではない。ただため息のみ。

 そんなこんなで悶々してるうちに、将来的な「哀」まで抱え込んじゃったりして。この哀しみを癒してくれるのは、自分の精進のみだし、今はどうしようもない。

 トーンダウンしちゃったけど、土曜日は、子供たちの学習発表会。

 月曜日に、理人の12歳のお誕生会を開く。
 中学生の女の子達もたくさん来るので、ママはちょっと見栄を張って、昼食とケーキを頑張って作る。ははは、子供に見栄張ってどうするんだ?

 でも、女の子の多いパーティは、華やかで準備するこちらも楽しい。
 男の子のママとしては。
 
 
 



2005年10月13日(木) ショパンコンクール二次予選

 今日から、ショパンコンクールの2次予選が始まりました。

 午前の部だけ行ってきました。4人の演奏者。
 日本人女性、日本人男性、休憩、韓国系米人男性、ポーランド人男性。

 私個人としては、ポーランド人男性の演奏がよかった。
 ポーランド人はさ、生まれたときから国民的音楽家・ショパンの音感みたいなものを身につけているものなのだろうね。まったく違和感のないショパンだった。でもそういう点が審査員に評価されるとは限らないわけだけど。。。

 まだまだ、ショパコンは続きます。
 本選のチケットは、持っていないんだけど、当日券でも買えそうだし、ダフ屋もいるそうだ。来週、スケジュールがら空きだし、うふふふふ。

 今日は、添乗員付きの日本からのツアー客の老年夫婦がたくさんいた。
「3泊4日ポーランド・ショパンコンサートツアー」ってなかんじ?
 よろしいわねぇ。老後の楽しみで。
 
 私の隣の席のご夫婦は、メリケン人だった。ワシントンDCから。
 ご主人が根っからのショパンファンなので、はるばるアメリカからきたそうだ。

 「Have a naice day in Warsau!」
 と、鼻にかけた英語で言ってみた。アメリカ風に。
 あまりにもしゃらくさい発音で、自分でも笑ってしまった。

 終ったあとで、洒落たカフェで一休み。ラザニアがおいしかった。

 カフェを出たあと、セントラムなのに道に迷ってしまった。通りがかりのオバサンに、「すみません、中央駅はどこですか?」って。

 セントラムのここらはあまり歩いたことないのです。 
 私、ワルシャワ5年目なんですけどね。ちょっと赤っ恥。ははは。



2005年10月12日(水) 出先で読書

 今朝、行きつけの美容院で、白髪染めとメッシュを入れてきた。
 そして、ほんの少しだけカット。

 美容院で、読みかけの「海辺のカフカ」村上春樹著の上巻読了。
 下巻に突入。

 ARKADIAにいって、前庭の噴水を見ながら、しばしぼんやり。

 それからカフェに入って、カフカの続き。
 単行本だから重たかった。ぶーぶー。
 音楽がやったらとうるさかったんだけど、ストーリーに没頭したら、まったく気にならなかった。

 今日は、子供たちがお友達の家で遊んでくるので、帰宅は7時。
 時間を気にせず、外出できるってなんて開放的なんだろう。

 いつもはそれでも早めに帰宅して、だらだらパソの前で過ごすんだけど、今日は、家に帰りたくなかった。現実に戻りたくなかったのさ。

 ふふふ、へんなの。いつもはパソの前が現実離れしてるはずなんだけど。
 今朝は、インターネットでショパコンの一次の結果を知って、パソが現実をしらしめしてくれるアイテムだったから。。。

 カフカは残り後ちょっと。難しい章なので、これからじっくり読む。



2005年10月11日(火) 元気印の祐子さん

 昨日は、朝はじいさんとのいつものテニスのトレーニング。
 学校が終ってからは、今度は私が子供たちのテニスのお相手。

 今日は、終日ゴルフ。お天気もよかったから気持ちよかったー。
 後半のスコアがよかったからご満悦で帰宅しました。

 で、今から、子供たちに夕食を食べさせて、ショパンコンクール午後の部を聴きに行ってきます。

 マキちゃんが出場するからね。
 演奏姿を見るだけで泣いちゃいそうだなぁ。
 彼女にとって最後のショパコンだし、今回に向けて本当に頑張っていたから。

 ま、とにかく、祐子さんは、相変わらず元気にがんばってます。
 今日は快晴、本当にいい気持ち。

 好天続きのワルシャワの秋、明日から少し寒くなるみたいですよ。

 



2005年10月09日(日) すっきりお目覚め〜

 昨晩は、楽しくおしゃべりをしながら、たくさん飲みました。
 ビールを適度に飲んでから、シャンペンで乾杯。
 こっそりパパのお誕生会も兼ねてたので、フンパツしました。

 赤ワイン、大吟醸を各3本ずつ。
 いずれもおいしかったー。
 これだけ飲んだのに、まったく二日酔いなし。
 いいお酒は次の日に残らないってことか。そうか、そうだったのか。

 昨晩、お話していて、どっひゃり冷や汗をかいてしまった。

 話題に上がったある知人のお名前を、私、間違って覚えていたようだ。
 つまり、ご本人に、間違った名前で呼びかけていたということだ。

 テニスのお仲間の方で。
 最初、自己紹介されたときに、会社名が長くて、そちらに気を取られていたら、苗字の半分しか聞き取れていなかった。

 で、私の耳には「小泉さん」と聞こえたような。

 そのまま、ペアを組むことになったので、
「お願いします、こいずみさん!」と何度も連呼した。

 その後、何をまた聞き間違えたか、「奥泉さん」だと思っていた。
 先日のソフトボール大会で、主人を紹介するために、今度は「奥泉さん!」と呼びかけたような。その後何度も。。。

 がちょーん。小泉さんでも、奥泉さんでもなかったのだ。
 失礼なことをしてしまった。
 申し訳ありません。穴があったら入りたい。。。

 私は、初対面の男性に自己紹介されたら、そのまま、名刺をイメージして、耳から聴いた音を文字に変換して、グラフィックに視覚的に覚えるのです。
 
 その方の社名は、カタカナ漢字交じりで、ワルシャワで一番長いはず。 
 その作業を、脳内でしきれていなかったということです。

 あぅ〜。ばばばばば〜か。
 



2005年10月08日(土) 本日、大吟醸を飲む会

 今晩、久々の来客。「大吟醸を飲む会」4家族で。
 妹が送ってくれた富山の地酒を分かち合う。

 昨晩、ほとんど下ごしらえをした。
 私の傑作は、いわしの当座煮とおつけもの。

 ヘェ〜、そんなものが傑作なの? と思われるかもしれないけど、材料を探して手間隙かけて、私なりに一生懸命作ったのだ。

 洋風のものは、パエリアとかマリネなど。レシピを見なくても作り慣れているのでこれは気楽に作れる。

 あとは思いつくまま、適当に作る。

 二日酔いが心配だなぁ。
 明日、野球はないけど、午前中に子供たちを友達の家に連れて行く約束がある。アルコール抜け切っていないだろうなぁ。

 



2005年10月06日(木) ショパンコンクール予選

 お友達が誘ってくださったので、ショパンコンクールの予選にいってきました。三人の演奏を聞いてきました。1人50分ずつ。

 私はピアノに関しては素人だから、技術的なことはわからない。
 コンクールに出場されるぐらいだから、お上手なのは当然で、ジャンジャン弾いている演奏者には圧倒される。

 ただ、ショパンの曲だけを延々聴き続けるのだから、素人なら素人なりに感じるところがある。耳に優しいピアノの音色とか、心に届く表現力とか、音の舞とか。

 予選では80人がノミネートされているけれども、80人なりに、まったく趣の違う演奏なのだろうなと思う。

 リラックスして聴いてはいるんだけど、狭い椅子に長時間座っているから、終って、立ち上がったときに、膝が強張って階段を下りれなかったよ。

 それから。
 日本からたくさんのピアノ演奏家がきていました。出場者か予選敗退者か。まさしく、日本のニッポン人たちで、私は思わず、まじまじと観察しましたよ。

 まぁ若い娘さんはきれいな人が多いし、どの人も、やたらと肌が白い。 
 ニッポンは、こちらより、緯度がかなり低いのになぜにあんなに白いのか?

 化粧品業界では、美白の研究がされているのかもしれないけど、私が日本を離れているあいだに、美白技術がそうとう発達したようだ。

 フィルハーモニーホールの壁の大きな鏡に自分の姿を映し出してみた。

 元気よく中年太りして、日に焼けた黄色人種の私が映っていた。
 でもなーんか違う。いまひとつ日本風ではないんだな。南国風でもなし。

 なんでだろ。やっぱ日本を離れて15年も経てばそうなるか。。。

 



2005年10月05日(水) ショパンの別れの曲

 子供たちが、ショパンの「別れの曲」を、リコーダーで練習している。学習発表会で披露するそうだ。

 ♪チャ〜ラララ〜、ララリラ〜
  ♪チャ〜ラララ〜、ララリラ〜

 あのね、それぞれの部屋で、別々に吹くの止めてくんない?
 おかしな不協和音になって、なんだか落ち着かない。
 やるんだったら、一緒に練習をしなさい。
 ママは、この曲大好きなんだから。

 当日、どんな合奏になるのかは知らないけど、ちょっと楽しみかな。
 あとで、パパが帰ってきたら、この曲を演奏するって教えてあげよう。

 パパのリアクションがすでに予測つく。
「で、ショパンの別れの曲って、どの曲かわかる?」
「いや、わかんない」
「ほらぁ、101回目のプロポーズの、チャ〜ラララ〜の曲だよぅ」
「あぁ〜、はいはい、わかりました、あれね」
 などというはず。

 まぁ、うちのレベルはこんなもんなのだ。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *

 ところで。
 今回の朝ドラ「風のハルカ」のお母さん、「ゆうこ」という名前だそうだ。
 「ゆうこ〜!」って、テレビから聴こえて、ドキリ。

 ゆうこ……か。私はねぇ。
 呼び捨てよりも、「祐子さん」よりも、「祐子ちゃん」って呼ばれるのが好き。

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 昔、猫を飼っていた。

 猫をぎゅっと羽交い絞めにして、
「こら、ゆうこちゃん、って言ってみろ!」
 といって、顔にふ〜と息を吹きかけてやると、猫はものすご〜く嫌がるんだけど、とうとう何回目かには、はっきりと、
「ニャ〜ニャニャ……(猫語で「ゆうこちゃん」)」
 と言うようになりました。

 ははは、なんてひどい飼い主なんだ。
  
 



2005年10月04日(火) 元気でしょ?

 今日は、ひっさびさにゴルフに行ってきました。
 二人ずつ二組で。3時間半ほど。
 曇り空で暑すぎず、気持ちよかった。
 スコアは、ははは。。。集中もせず、おしゃべりばかりしてたからな。

 ゴルフから帰ってきても、以前ほど疲れが残らなくなった。
 テニスで足を鍛えたからかな。それとも、以前ほど歩かずに回れるようになったのかな。

 帰宅途中、ラジエーターが沸騰寸前状態になってしまった。
 以前から温度が高めだったんだけど、とうとうおだぶつのよう。

 お風呂上りに、アルファ屋修理工場へ。
 車を置いて帰ってきました。
 徒歩30分。ははは、また頑張って歩いてきました。

 しばらくして、アルファ屋の男前のあんちゃんから電話。

「ラジエーター交換すると、修理代は、1750zlになりますけど、よろしいですか?」とのこと。

 ぬぁにぃ?! 1750zl ?!?! 
 誰が払うんじゃ、そんな大金?! >パパだけど。。。
 でも修理しないと車壊れちゃうんでしょ?
 ったくもう、私のポンコツアルファは、なんて金食い虫なんだ! 

 それだけのお金を払うんだったら、商工会ランチに着ていく服を新調できたのに。ぶーぶー。



2005年10月03日(月) 疲れたヨー

 今朝9時から、2ヶ月ぶりにボグダンじいさんとテニスのトレーニング。
 やっぱりじいさんとのトレーニングは楽しい。
 こちらの能力を引き出してくれるから。

 今日は、皆既日食だったそうだ。
 でもどんより曇り空だったから、いつもとあんまり変わらなかったよ。
 つまんないなぁ。

 さてと。今週末はちょっとしたパーティーをする。
 日本の妹が、日本酒を三本も送ってくれたの。しかも上級の。
 ふへへ。楽しみだなぁ。まったりお酒を飲む会です。

 その前に、お料理を決めなきゃ。
 今回は早めに準備して、当日慌てないようにしようっと。
 
 夕方は、子供たちにテニスを教えます。
 教えるんじゃなくって、球出しをしてあげます。

 ファイト!



2005年10月01日(土) 秋祭り

 日本人会秋祭り。
 
 日本食レストランから出店と、PTAによるゲーム店。
 休憩時間に大人と子供向けのゲームをしたり、ジェンカを踊ったり。
 と、スケジュールにそって楽しく過ごすことが出来た。

 今日、私が食べたもの。
 カレーパン、細巻き一切れ、たこ焼き1個、焼とうもろこし丸一本、焼そば、ごま団子、フルーツポンチ、他にも何か食べたような。。。いまだにおなかいっぱい。

 やってる最中は元気いっぱいだったけど、帰宅したらさすがに疲れが出てきた。ビール一本飲んで、今からお昼寝。

 夜、女の集い。


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祐子 [MAIL]

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