春の日記
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2006年04月30日(日) |
「皇国の守護者・1 反逆の戦場」佐藤大輔、中央公論社C★NOVELS |
コミック版を三巻まで読んだのでそろそろ読んでもいいかな?と手を着けてみる…(またそんな読み方を)。天龍に翼龍に剣牙虎とファンタジーっぽそうな世界でありながら帝国とか皇国とかあって戦略シュミレーションというのか、そういうジャンルの小説。今のところ挿絵も地図や戦況や生物や武器なんかが並んでるだけだし、文章もしばしば世界観や武器やらの説明に割かれたりしてもいるので読み易い美文とかではないかと思いますが。こういうジャンル読んだことないのでどんな展開になるのか先が読めませんなー。コミック版でビジュアルイメージが作りやすくて助かってるところもあり。というか、これのコミック版がどんだけ素晴らしいかということもよく分かりましたよ…三巻分でようやく原作一巻分というところですが、巧みに面白いのでオススメです。
2006年04月29日(土) |
「Vフォー・ヴェンデッタ」※ネタバレ |
漫然とCMを数回見流していただけだったのですが、お誘いいただいたので行ってきました。友人から「何か見に行きそうだと思った」と言われましたが…はてそれはどういう意味で…? 公式サイトもろくに見ず、何か仮面の男は最後まで仮面を取らないらしいとか舞台はイギリスでとかそんくらいの前知識しか持たずに行ったので先の展開はまるで読めない感じでしたー。近未来のイギリス…アメリカも弱体化してるらしいこの世界では日本はどうなってるんでしょね…。 Vのキャラクターはなかなか強烈です。頭が良くて強くてユーモアがあって……ちょっと子供っぽいところもある?戦ってるシーンとかより巌窟王のビデオがお気に入りだったり鎧相手に剣の練習(?)に夢中になってたり何より赤い花柄のエプロンつけてお料理してるシーンなんかの方がインパクトあるなんてどうしてくれよう…(笑)撃たれても平気なのは何か凄い能力かなんかかと思ったら別に防弾してただけで一応致命傷受けてたのを痩せ我慢してただけなのが…頭に当たってたら普通に即死してたってことじゃないですか(笑)事件の過程でうっかり凄い超能力を得たのかと思ったらそういう訳でもなかったようで…あれ?でも手があれってことは全身焼け爛れてるんですかね、やっぱり。仮面の下も。仮面を取らなかったのは勿論身を隠すのもあったし「仮面の下にあるのは実際の自分ではない」という象徴としてのVを印象づけるのもあったと思うけどイヴィーにそんな顔を見せたくなかったのもひょっとしたらあったりして…。恋しちゃってたんだし(…)。まあその要素は特に強調されなかったけど。演じるヒューゴ・ウィービングに関してはマトリックスのスミスしか見た記憶がないので(しかも最初のだけだから)役者個人の表情は明瞭に思い描けないけれど、声と体の演技で十分かっこいいと思います。声もいいしー光の角度とかも計算していたようだし仮面に表情が読める気がしました。 イヴィーの人は…名前は聞いた事あるけどどんな映画に出ていたやら…(ああ興味がないのがバレバレですよ)。イヴィーの父親辺りとVに何か因縁でもあるのかと思ったけどそういう訳でもなかったですね…。つかまって坊主頭にされたり拷問を受けたりしても何も吐かなくて強いなーと思ってたら実はその一連の出来事は…というのはなかなか衝撃の事実でしたよ…Vは本当に酷いな…イヴィーはもっと怒ってもいいのに…というか許せなくても仕方ないくらいだと思いますが何か誤魔化されてない?(笑)「会いたい」と言っておきながら来たら「来るとは思わなかった」とか言っちゃうVはそりゃ可愛いかもしれませんが(違)。二人でダンスのシーンはちょっと好きかも。Vが仮面を取らないということもあってか二人のラブロマンス的要素は抑え目になってますがこれくらいが鬱陶しくなくて良いかも…。 …ところで秘密の隠れ家に失神した女性を連れ込んだりとかその隠れ家には芸術品が満ちていたり音楽や芸術を愛でるタイプとか仮面とか黒いマントとか爆弾とか薔薇の花とか自由意志で出て行く女性にまた会う約束とか何かそういう要素でオペラ座の怪人を連想する自分の病気を何とかしようと思いましたが、映画のパンフでもちょっとそれっぽい要素があるねとか載ってるところがありました…良かった自分だけじゃなくて(笑) 増殖するVのコスプレ集団(…)の中にちょっと混ざってみたい気もしつつ、大きな花火でフィナーレ。この後の世界は少しは良くなるのでしょうか。そうであってほしいものです。ハリウッド映画?にしてはあんまりそれっぽくないような感じでした。色々深く考えようと思えば考えられるテーマも含まれていたし。CGも煩くなかったし。面白く観ました。お誘いいただいた中原さんに多謝。
2006年04月24日(月) |
「暮らしの絵本 食べ方のマナーとコツ」渡邊忠司監修、伊藤美樹絵、学研 |
絵本のように読みやすいので堅苦しくなくマナーとかが印象に残るかも。最近こういう本も多いような…?
2006年04月23日(日) |
「僕のカラダは考える」市村正親、扶桑社 |
何か帰宅したら玄関先に置いてあって母が「あんたの為に借りてきてやったんだから読め」という話なので(笑)文体が読みやすい、かな。まんま、市村さんの口調で。彼の声で聞こえる気がしました。お話も興味深く共感できることもあり流石だなーという感じ。また何かで市村さんのお芝居を見たいと思いました。
2006年04月22日(土) |
「完訳水滸伝・2」吉川幸次郎・清水茂訳、岩波文庫 |
二巻にして宋江登場しましたー。まだ一登場人物って感じだけど。はーそれにしても林沖もカワイソウにと思ったけど青面獣もカワイソウだなー。
2006年04月18日(火) |
「新訳絵本西遊記」小杉未醒、中公文庫 |
コンパクトに纏まっております。絵も愛嬌があってちょっと楽しいかも。岩波の十巻なんか読んでいられない!という向きには宜しいんじゃなんでしょうか。
今日はまた一歩死に近づきました。
2006年04月11日(火) |
「支那扇の女」横溝正史、角川文庫 |
短編版を読んだことはありますー。同時収録の「女の決闘」は未読でした。金田一さんは中短編も楽しいです。
2006年04月10日(月) |
ドラキュラ、愛知県勤労会館 ※ネタバレ |
お誘いを受けましてStudio Life初体験です。劇団自体は知らなかったのですが「ドラキュラ」は結構好きなので(…)。男性のみで構成された劇団で女性の役も男性が演じる、というのは何だか逆宝塚のようですね。演目も何やら耽美系(?)が多くて面白いです。テレビドラマ等をあんまり見ないので最近ドラマ等で出てたらしい役者のことは綺麗さっぱり何にも知りません…。 ストーリーは、まず一幕はかなり原作に忠実な感じがしました。男性が演じる女性ってどんなかと思ってましたがこれも思ったより違和感なくて。ルーシーへの三人の求婚者の内ではジャックが好きかな…(笑)キンシーはかなり受けを狙って作ってるような…場内大受けでしたし。あとアーサーの「はっはっはっ、僕をつかまえてごらん〜♪」(ウロ)な台詞に吹きました。変なぼっちゃんになってる!ドラキュラは若くて美形なキャラなんですね。個人的には中年くらいのイメージがあるんですがまあ、そこは耽美系の舞台だしそれはそれで…(笑)若い男性同士のシーンと思えば城での伯爵とジョナサンの遣り取りはそういう風にも見えるかなー考えたことなかったけど。なかったりするかも、と思ってたドラキュリーナ三人娘は出てきたけど凄いことになっていたし。コッポラ監督の映画とかだとエロティックなんだけどこれはこれで面白いですね。あ、ヘルシング教授も結構好きです(笑)一幕終わってかなり長いなーと思ったんですが上演時間長めの作品でした…。二幕に入ったらオリジナル要素が出てきてぐっとBLぽくなってきました(笑)ジョナサンの前世(?)とドラキュラはらぶらぶだったそうです…ドラキュラは敢えて彼を吸血鬼の仲間にしなかったような感じで。ドラキュラ→ジョナサンということになるとミナの位置がよく分からないなーとか思ってしまいます。ドラキュラ的にはミナは邪魔で憎いだけの相手ではないのかなと。結局ドラキュラはジョナサンをどうしたいんだー?と思ったり。どう見ても一方的な片思いのまま相手の気持ちがこちらに向くのを待ってるだけっぽいし。むむ…。ラスト、半ズボンにもぎょっとしましたが(…)、ええーへえーという感じで。ホラー映画の終わり方のお約束のひとつ、かしら? この公演はファニュの「カーミラ」を元にした作品に続けて上演された企画で、公演もこの名古屋で最後ということで舞台挨拶がありました。一人一人にマイクがわたって一言のご挨拶。…一応撮影録画は禁止の筈なのにそりゃあもう凄いフラッシュの海だった訳ですが…色んな意味で初めて見たよ、こんなの。ただでさえ長い上演時間にこのカーテンコールで終わったら結構な時間でした。できればその後ゆっくり食事なりして感想やツッコミを交したかったのですが、そこは残念でした。 いつも観ないタイプの舞台で面白かったです。お誘い頂きご一緒したなぎさんに多謝です。
2006年04月05日(水) |
「完訳水滸伝・1」吉川幸次郎・清水茂訳、岩波文庫 |
水滸伝モチーフの近未来小説なら読んだことがあったものの、原作を読む日が来るとは…何が起こるか分からないものです(笑)中国の古典の宿命…そんな気はしたけどやっぱり一巻では宋江は出て来ませんでしたー。ぼちぼち読み進めます…。
春
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